まずは、一安心 ― 2017年06月03日 20:03
まずは、一安心
エボラの終息が近づいている。
つーか、潜伏している感染者がいなければ、ほぼ沈静化している。
(External Situation Report 19)
http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/255621/1/EbolaDRC-02062017.pdf?ua=1
・感染者:13
・死者:4
感染者は、一時、疑いを含めて40人を超えていたが、その後検査等で陰性が確認され、現在は13人。
死者も、増えてはいない。
30パーセントの死亡率は、過去のザイール株の範疇に収まる。
やれやれ・・・。
もちろん、完全に安心するのはまだ早い。
浮沈子は、西アフリカでの流行の際、終息に向かっていた状況が一変したという記事を覚えている。
(西アフリカ:なぜエボラがここまで流行したのか?――MSF医師の見解(上))
http://www.msf.or.jp/news/detail/voice_1449.html
「2~3週間前の6月上旬時点で、対象としていた村はギニア国内に2ヵ所のみ。調査結果から、流行終息も間近だろう、と期待が高まっていました。」
「ところが、その後、国内3ヵ所から同時に調査の要請があったのです。状況はわずか5分で急展開しました。調べた結果、複数の症例が隣国シエラレオネとギニアとの国境沿いの村々で見られることがわかりました。」
2014年、7月9日の記事だ。
むろん、その後の大流行を正確に予見した人は、この時点では誰もいない。
今回のコンゴ民主共和国での流行は、これとは異なる。
早期に対応がなされ、感染者周囲のトレースも進んでいる。
閉鎖された地域から、飛び火した様子もない。
まあな、情況は5分で一変するからな。
楽観は許されないが、浮沈子は終息したと見ている。
精液の中に数か月残っていると言われるので、その間は気を抜けないが、そういう知見が現場で共有されていれば、手抜きや隠ぺいといったあるまじき事態は回避されるだろう。
安心していい。
今回は大丈夫だ。
(スピード)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/07/09/7383983
もう3年近くも前の記事だ。
あれから2年間近くは、生きた心地がしなかったな。
そんな心配はない。
今月中にケリは付くだろう。
そして、いつかまた、アフリカのどこかで、自然宿主からの感染が起こる。
浮沈子は、バラクオバマをそれほど評価していないが、少なくとも、リベリアに軍隊を派遣し、どうなるか分からなかった状況を一変させた功績は認める。
米国流の物量作戦が、効果的に発揮されたわけだ。
今回は、そういう事態にはならない。
しかし、我々は、仮に近い将来発生するかもしれないパンデミックに、どう対応すればいいかを学んだ。
高致死率の感染症が、大流行なんてするわけないという、疫学の常識をぶち破った、教訓的な事例となった。
「感染者や感染の疑いがある人の追跡、エボラ対策の知識を伝える活動など、治療・検疫以外の活動を引き継ぐ組織が不可欠」
地域社会を挙げた活動が、終息を支えたわけだ。
資源の集中投入も功を奏した。
エボラの頭を押さえ、そのスピードを殺し、丁寧に潰していく。
人手も、時間も、手間もかかるが、それしか感染を封じ込める手段はない。
医療者を通じて病院で感染が拡大するという、未曽有の事態にまで至ったことは、長く記憶にとどめるべきだろう。
幸い、人類は疫病で滅びることはなかった。
しかし、今後もそうとは限らない。
天災は、忘れたころにやって来るのだ・・・。
エボラの終息が近づいている。
つーか、潜伏している感染者がいなければ、ほぼ沈静化している。
(External Situation Report 19)
http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/255621/1/EbolaDRC-02062017.pdf?ua=1
・感染者:13
・死者:4
感染者は、一時、疑いを含めて40人を超えていたが、その後検査等で陰性が確認され、現在は13人。
死者も、増えてはいない。
30パーセントの死亡率は、過去のザイール株の範疇に収まる。
やれやれ・・・。
もちろん、完全に安心するのはまだ早い。
浮沈子は、西アフリカでの流行の際、終息に向かっていた状況が一変したという記事を覚えている。
(西アフリカ:なぜエボラがここまで流行したのか?――MSF医師の見解(上))
http://www.msf.or.jp/news/detail/voice_1449.html
「2~3週間前の6月上旬時点で、対象としていた村はギニア国内に2ヵ所のみ。調査結果から、流行終息も間近だろう、と期待が高まっていました。」
「ところが、その後、国内3ヵ所から同時に調査の要請があったのです。状況はわずか5分で急展開しました。調べた結果、複数の症例が隣国シエラレオネとギニアとの国境沿いの村々で見られることがわかりました。」
2014年、7月9日の記事だ。
むろん、その後の大流行を正確に予見した人は、この時点では誰もいない。
今回のコンゴ民主共和国での流行は、これとは異なる。
早期に対応がなされ、感染者周囲のトレースも進んでいる。
閉鎖された地域から、飛び火した様子もない。
まあな、情況は5分で一変するからな。
楽観は許されないが、浮沈子は終息したと見ている。
精液の中に数か月残っていると言われるので、その間は気を抜けないが、そういう知見が現場で共有されていれば、手抜きや隠ぺいといったあるまじき事態は回避されるだろう。
安心していい。
今回は大丈夫だ。
(スピード)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/07/09/7383983
もう3年近くも前の記事だ。
あれから2年間近くは、生きた心地がしなかったな。
そんな心配はない。
今月中にケリは付くだろう。
そして、いつかまた、アフリカのどこかで、自然宿主からの感染が起こる。
浮沈子は、バラクオバマをそれほど評価していないが、少なくとも、リベリアに軍隊を派遣し、どうなるか分からなかった状況を一変させた功績は認める。
米国流の物量作戦が、効果的に発揮されたわけだ。
今回は、そういう事態にはならない。
しかし、我々は、仮に近い将来発生するかもしれないパンデミックに、どう対応すればいいかを学んだ。
高致死率の感染症が、大流行なんてするわけないという、疫学の常識をぶち破った、教訓的な事例となった。
「感染者や感染の疑いがある人の追跡、エボラ対策の知識を伝える活動など、治療・検疫以外の活動を引き継ぐ組織が不可欠」
地域社会を挙げた活動が、終息を支えたわけだ。
資源の集中投入も功を奏した。
エボラの頭を押さえ、そのスピードを殺し、丁寧に潰していく。
人手も、時間も、手間もかかるが、それしか感染を封じ込める手段はない。
医療者を通じて病院で感染が拡大するという、未曽有の事態にまで至ったことは、長く記憶にとどめるべきだろう。
幸い、人類は疫病で滅びることはなかった。
しかし、今後もそうとは限らない。
天災は、忘れたころにやって来るのだ・・・。
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