🚀スターライナー:重箱の隅再び ― 2024年06月20日 00:09
スターライナー:重箱の隅再び
(NASAとボーイング、宇宙ステーションでのスターライナーの乗組員試験を進展)
https://blogs.nasa.gov/commercialcrew/2024/06/10/nasa-boeing-progress-on-testing-starliner-with-crew-at-space-station/
「スターライナーの後方を向いた反応制御システム (RCS) スラスターの 1 つは、約 85 ポンドの推力を発揮しますが、チームが引き続きその性能を評価しているため、選択されていません。」
例の、5基のトラブルで復旧しなかった1基だ。
ちょっと気になったので、ネタを当たった。
(ボーイング、スターライナーを格納庫に戻すことを決定、飛行を無期限延期)
https://spaceflightnow.com/2021/08/13/boeing-opts-to-haul-starliner-back-to-hangar-delays-flight-indefinitely/
「スターライナーのサービス モジュールには、それぞれ 85 ポンドの推力を提供する 28 個の反応制御システム スラスターが搭載されています。」
ふーん、一応、定格推力は出ているわけだ。
まあいい。
この記事にはロケットダインのイラストが載っていて、サービスモジュールのタンクの内訳も出ている。
・4個:燃料
・4個:酸化剤
・2個:加圧剤(ヘリウム?)
ヘリウムタンクが2個であることが分かる。
浮沈子は、各ドッグハウス毎に、4個かと思ってたがな。
そうではないようだ。
「スラスターは、モノメチルヒドラジンと呼ばれる極めて有毒な燃料と、四酸化窒素と呼ばれる「酸化剤」によって駆動されます。推進剤は接触すると発火するため、スラスターの設計が簡素化され、宇宙産業全体で広く使用されています。」
念のため確認したんだが、この話はあくまでもサービスモジュールの話で、クルーモジュールの推進システム(姿勢制御システム)は1液方式だ。
(CST-100 スターライナー)
https://www.l3harris.com/all-capabilities/cst-100-starliner
「クルーモジュール反応制御エンジン: スターライナーのクルーモジュールは、大気圏再突入時に自らの方向を決めるために、12 個の Aerojet Rocketdyne MR-104J スラスタを使用します。」
(MR-104J 440N)
https://www.satcatalog.com/component/mr-104j-440n/
「概要
MR-104J 440N は、飛行実証済みのヒドラジン一元推進剤スラスタです。」
ちなみにL3ハリスの記事では、28個あるRCSの推力は100ポンドとなっている(当初はそうだったのかも)。
まあ、どうでもいいんですが。
今回、ヘリウム漏れだとかスラスターが故障したとかいう話は、全てサービスモジュール側の話だ。
推進システムが全部宇宙船側についていて、トランク側には太陽電池と放熱板くらいしか機能部品がないクルードラゴンと異なり、スターライナーは、殆どの推進機能はサービスモジュール側についている。
クルーモジュールは、あくまでも人間を生かしておくための機能に限定していて、地球に帰還するための1時間ほどしか単独で運用されることはない(切り離しのタイミングは、クルードラゴンも同じでしょうけど:未確認)。
サービスモジュールは再突入時に切り離されて、地上に戻ることはない。
つまり、ヘリウム漏れとかスラスターの異常については証拠隠滅なわけだ。
NASAとボーイングが、ISSでの係留期間を延長して試験と解析、評価を行っているのはそのためだ。
今しかできない!。
「エアロジェット ロケットダインは、各スターライナーに 160 個のバルブ、18 個のタンク、500 フィートを超えるダクト、ライン、チューブも装備します。」
別記事を見ると、タンクの数も変わっている可能性がある。
(航空宇宙プロジェクトレビューブログ:CST-100)
https://www.aerospaceprojectsreview.com/blog/?p=1590
「しばらく前にプレゼンテーションから抜粋した、ボーイング CST-100 商用宇宙カプセルのグラフィックをいくつか紹介します。」
これを見ると、クルーモジュール側に10個のタンクが確認できる(画像参照:サービスモジュール側も10個あうようです:陰になって見づらいけど・・・)。
いったいどれがホントなんだか・・・。
もっとも、クルーモジュール側のタンクは、酸素や窒素、ナイトロックスがほとんどだろうけど。
着陸時に展開されるエアバッグを何で膨らましてるかは知らない(たぶん、窒素?:酸素やナイトロックスじゃないような・・・)。
まあいい。
今回、改めて調べて分かったのは、同じISSタクシーでも、クルードラゴンとスターライナーとでは、再使用部分がずいぶん異なっているということだ。
エンジン含めて、太陽電池とラジエーター以外の殆どを再使用するクルードラゴンと異なり、スターライナーは、52基あるロケットエンジンと推進系のタンクの殆どを捨ててしまう。
・打ち上げ中止エンジン:4基
・サービス モジュール反応制御システム エンジン: 28基
・サービス モジュールの軌道操作および姿勢制御エンジン:20基
・10個のタンク(サービスモジュール分のみ)
・バルブ、ダクト、ライン、チューブ:数量不明
(L3ハリスの記事より)
お持ち帰りは、クルーモジュールの安い1液式ロケットエンジン12基と、僅かな推進系のタンク、船内の生存環境用ガスのタンクなどだけ(まあ、価値があるのは宇宙船本体だから、それでもいいのかもな)。
やれやれ・・・。
再使用が当たり前のスペースXと、使い捨てが当たり前のボーイングとの違いが鮮明だ。
どちらが優れているかは分からないが、どちらが儲かるかは明白だな・・・。
(NASAとボーイング、宇宙ステーションでのスターライナーの乗組員試験を進展)
https://blogs.nasa.gov/commercialcrew/2024/06/10/nasa-boeing-progress-on-testing-starliner-with-crew-at-space-station/
「スターライナーの後方を向いた反応制御システム (RCS) スラスターの 1 つは、約 85 ポンドの推力を発揮しますが、チームが引き続きその性能を評価しているため、選択されていません。」
例の、5基のトラブルで復旧しなかった1基だ。
ちょっと気になったので、ネタを当たった。
(ボーイング、スターライナーを格納庫に戻すことを決定、飛行を無期限延期)
https://spaceflightnow.com/2021/08/13/boeing-opts-to-haul-starliner-back-to-hangar-delays-flight-indefinitely/
「スターライナーのサービス モジュールには、それぞれ 85 ポンドの推力を提供する 28 個の反応制御システム スラスターが搭載されています。」
ふーん、一応、定格推力は出ているわけだ。
まあいい。
この記事にはロケットダインのイラストが載っていて、サービスモジュールのタンクの内訳も出ている。
・4個:燃料
・4個:酸化剤
・2個:加圧剤(ヘリウム?)
ヘリウムタンクが2個であることが分かる。
浮沈子は、各ドッグハウス毎に、4個かと思ってたがな。
そうではないようだ。
「スラスターは、モノメチルヒドラジンと呼ばれる極めて有毒な燃料と、四酸化窒素と呼ばれる「酸化剤」によって駆動されます。推進剤は接触すると発火するため、スラスターの設計が簡素化され、宇宙産業全体で広く使用されています。」
念のため確認したんだが、この話はあくまでもサービスモジュールの話で、クルーモジュールの推進システム(姿勢制御システム)は1液方式だ。
(CST-100 スターライナー)
https://www.l3harris.com/all-capabilities/cst-100-starliner
「クルーモジュール反応制御エンジン: スターライナーのクルーモジュールは、大気圏再突入時に自らの方向を決めるために、12 個の Aerojet Rocketdyne MR-104J スラスタを使用します。」
(MR-104J 440N)
https://www.satcatalog.com/component/mr-104j-440n/
「概要
MR-104J 440N は、飛行実証済みのヒドラジン一元推進剤スラスタです。」
ちなみにL3ハリスの記事では、28個あるRCSの推力は100ポンドとなっている(当初はそうだったのかも)。
まあ、どうでもいいんですが。
今回、ヘリウム漏れだとかスラスターが故障したとかいう話は、全てサービスモジュール側の話だ。
推進システムが全部宇宙船側についていて、トランク側には太陽電池と放熱板くらいしか機能部品がないクルードラゴンと異なり、スターライナーは、殆どの推進機能はサービスモジュール側についている。
クルーモジュールは、あくまでも人間を生かしておくための機能に限定していて、地球に帰還するための1時間ほどしか単独で運用されることはない(切り離しのタイミングは、クルードラゴンも同じでしょうけど:未確認)。
サービスモジュールは再突入時に切り離されて、地上に戻ることはない。
つまり、ヘリウム漏れとかスラスターの異常については証拠隠滅なわけだ。
NASAとボーイングが、ISSでの係留期間を延長して試験と解析、評価を行っているのはそのためだ。
今しかできない!。
「エアロジェット ロケットダインは、各スターライナーに 160 個のバルブ、18 個のタンク、500 フィートを超えるダクト、ライン、チューブも装備します。」
別記事を見ると、タンクの数も変わっている可能性がある。
(航空宇宙プロジェクトレビューブログ:CST-100)
https://www.aerospaceprojectsreview.com/blog/?p=1590
「しばらく前にプレゼンテーションから抜粋した、ボーイング CST-100 商用宇宙カプセルのグラフィックをいくつか紹介します。」
これを見ると、クルーモジュール側に10個のタンクが確認できる(画像参照:サービスモジュール側も10個あうようです:陰になって見づらいけど・・・)。
いったいどれがホントなんだか・・・。
もっとも、クルーモジュール側のタンクは、酸素や窒素、ナイトロックスがほとんどだろうけど。
着陸時に展開されるエアバッグを何で膨らましてるかは知らない(たぶん、窒素?:酸素やナイトロックスじゃないような・・・)。
まあいい。
今回、改めて調べて分かったのは、同じISSタクシーでも、クルードラゴンとスターライナーとでは、再使用部分がずいぶん異なっているということだ。
エンジン含めて、太陽電池とラジエーター以外の殆どを再使用するクルードラゴンと異なり、スターライナーは、52基あるロケットエンジンと推進系のタンクの殆どを捨ててしまう。
・打ち上げ中止エンジン:4基
・サービス モジュール反応制御システム エンジン: 28基
・サービス モジュールの軌道操作および姿勢制御エンジン:20基
・10個のタンク(サービスモジュール分のみ)
・バルブ、ダクト、ライン、チューブ:数量不明
(L3ハリスの記事より)
お持ち帰りは、クルーモジュールの安い1液式ロケットエンジン12基と、僅かな推進系のタンク、船内の生存環境用ガスのタンクなどだけ(まあ、価値があるのは宇宙船本体だから、それでもいいのかもな)。
やれやれ・・・。
再使用が当たり前のスペースXと、使い捨てが当たり前のボーイングとの違いが鮮明だ。
どちらが優れているかは分からないが、どちらが儲かるかは明白だな・・・。

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