🦅欧州大戦争:ウクライナでは会わないトランプ ― 2025年02月12日 09:02
欧州大戦争:ウクライナでは会わないトランプ
(「ウクライナはいつかロシアになるかも」 トランプ氏、TVインタビューでポロリ)
https://www.afpbb.com/articles/-/3562400
「彼ら(ウクライナ)はディール(取引)をするかもしれないし、しないかもしれない。いつかロシア人になるかもしれないし、ならないかもしれない」(ドナルド・トランプ米大統領)
「ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が14日にドイツで開かれるミュンヘン安全保障会議に出席する際、J・D・バンス米副大統領と会談する予定」(ウクライナのセルヒー・ニキフォロフ大統領報道官)
「トランプ氏は先週、近いうちにゼレンスキー氏と会う「可能性が高い」と話したが、ウクライナ訪問の可能性は否定」
うーん、何とも言えない雰囲気になってきたなあ・・・。
この件については、時事通信が異なるニュアンスで報じている。
(ウクライナ「ロシア領になるかも」 トランプ氏、領土割譲示唆か)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025021100398&g=int
「ウクライナ側はトランプ米政権が仲介を目指すロシアとの停戦交渉で領土の割譲を迫られることを警戒している。トランプ氏の発言は割譲もあり得るという認識を示したとみられ、波紋を広げそうだ。」
占領地域が未来永劫ウクライナに還らないことになったとしても、いまさら「波紋を広げる」ことはないだろう。
「ウクライナには大量のレアアースが埋蔵されていると指摘した。5000億ドル(76兆円)相当のレアアースを米国に供給するよう要求し、ウクライナ側が「基本的には同意した」と明らかに」
そうじゃないんじゃないのかあ?。
これはつまり、そのものズバリ、ウクライナという国家、民族、言語、文化、その他もろもろの記号性を失い、ロシアの一部(属国ですらない)になることを意味しているのではないのか。
米国がレアアースを取引しようとしている相手は、ゼレンスキーではなくロシアのプーチンなのではないか。
トランプには、その手段があるからな。
軍事支援の全面停止と、欧州への戦後処理の押し付け並びにウクライナ案件からの米国の撤退。
プーチンが、1か月から2か月の間にウクライナが継戦能力を失うと言っていたのは、すでにそういうシグナルを受け取っていたからではないのか。
今のところ、そんな極端な話がリアリティを持って語られる状況にはないようにも思える。
続報がないので何とも言えないが、上記のようにトランプはウクライナに行く予定はない。
ゼレンスキーとの会談はホワイトハウスで行われるだろう。
バンスは、ミュンヘンでゼレンスキーに何を伝えようとしているのか。
ウクライナをロシアと山分けにすることになったから、悪く思わんでくれ(そんなあ!)。
レアアースは、米国がこれまで支援してきた分はロシアと契約して取り戻すことになったとかな。
もう、ハチャメチャな妄想しか出てこない(そうなのかあ?)。
(使用されないまま失効したウクライナ・レンドリース法、共和党議員が復活法案を提出)
https://grandfleet.info/us-related/republican-lawmakers-introduce-bill-to-revive-unused-ukraine-lend-lease-law/
「今回の法案はLend-Leaseの名に刻まれた精神を受け継ぐためのもの」「第二次大戦を勝利に導くのに不可欠だった米産業界のパワーをロシアとの戦いに投入すると示すこと」(当時:米ディフェンスメディア)
「西側諸国の士気向上が目的で実際に使用されることはないと予想」(同上)
「2023年9月30日に失効」
「2024年に可決された国防権限法に「レンドリース法を復活させる条項」は盛り込まれず、このルートでのウクライナ支援は絶望視」
「共和党のウィルソン下院議員は10日「新レンドリース法=FREEDOM FIRST LEND-LEASE ACTを提出」
「戦争犯罪者プーチンを抑止するため、トランプ大統領にウクライナ含むをパートナーへの武器支援の権限を与えることが目的だ」「米国の力でロシアを交渉テーブルに着かせよう」
「共和党議員が使用を前提にしたレンドリース法を持ち出してきたこと自体が非常に興味深い。」(航空万能論ブログ管理人)
浮沈子的観測では、こんな法案が出てきたということはだな、トランプ政権にウクライナへの軍事支援を続ける気がないことの裏返しのような気がする。
(トランプ氏“ウクライナ いつかロシアになるかも”発言で波紋)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250212/k10014719481000.html
「レアアースや石油、天然ガスなどとてつもなく価値がある土地を彼らは持っている。私たちは何千億ドルも投じているのだから、われわれの資金が確保されるようにしたい」(アメリカのトランプ大統領)
「彼らは取り引きするかもしれないし、しないかもしれない。いつかロシアになるかもしれないし、ならないかもしれない」(同上)
N社は時事と同じく領土分割と見ているけど、この文脈だと「レアアースなどの資源を提供するか」「さもなければロシアに占領させるか」という話に見える。
「分割」とかいう話にはならない。
「バイデン前政権が承認したウクライナへの武器供与はいまも続いている」(ウクライナ侵攻の終結に向けた担当特使を務めるケロッグ氏)
このことが、資源と占領を巡る話と関係するのかどうかは分からないが、明らかに交渉のネタの一つにする気だろう。
(ウクライナ大統領、ロシア西部州との領土引き換え案提示も=報道)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/YU3R7L73VJKTDBEOOAFS5NCPDY-2025-02-11/
「ロシアが現在占領しているウクライナ領土の返還と引き換えに、ロシア西部クルスク州でウクライナ軍が掌握している領土を引き渡すことを提案する意向」(ウクライナのゼレンスキー大統領)
うーん、相変わらずピントがずれている気がしているんだがな。
プーチンは、クルスクを取引材料とは見做さない。
沽券に係わる(占領地とは認めない)。
極端な話、他の地域で停戦しても戦闘が続く(そういうことかあ?)。
そもそも、その占領自体が不安定だ。
(ウクライナ軍はクルスクで後退、ロシア軍はポクロウシクで主要道路の遮断に成功)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-suffer-major-setbacks-in-kursk-russian-forces-successfully-cut-off-main-road-in-pokrovsk/#google_vignette
「ロシア軍がスヴェルドリコヴォ集落に侵入した」「ロシア軍がダリノ周辺で支配地域を広げた」「ロシア軍が二コラエヴォ・ダリノ集落に侵入した」(DEEP STATE)
「ロシア軍の先端は38K-030に沿ってリカ・ロクニャ川を越えた地点に到達し、スジャとウクライナ領スームィ州を繋ぐ38K-004の物理的遮断まで約8kmしか残されておらず、ここを遮断されるとスジャ防衛や占領地維持に不可欠な補給が一気に苦しくなる」(航空万能論ブログ管理人)
「クルスク州の占領地を交渉材料に使うつもりならスヴェルドリコヴォだけは絶対に抜かれてはならない。」(同上)
兵站経路まで10kmを切ると、ドローンによる監視や砲撃による火力管制下に入ると言われており、ウクライナがスジャを安定的に占領し続けられるかどうかはビミョーな情勢になっている。
つまりだな、政治的にこの地域を取引材料にするというのが、いささかピント外れな気がする所以なわけだ。
そんな話を持ち出さざるを得ないゼレンスキー政権は、既に死に体になっちまっている。
ウクライナがロシアになるというトランプの発言は、決して比喩ではなく、まんま、その通りになるわけだ。
そうしたくなければ、米国と取引しろということなんだろうが、その条件は厳しいだろう。
停戦(戦闘の停止)が最優先だから、武器の供与は止まる。
どうも、ロシアは国連監視団としてなら、欧州などの派兵は受け入れる腹のようだ。
ウクライナ軍の規模は限りなく縮小されるだろう。
欧州も、軍事支援を絞れば、復興支援を続けられるかもしれない。
が、米国には5000億ドル持って行かれる。
(「もし選挙のために戒厳令を止めたら、ウクライナは軍を失うことになる」=ゼレンシキー宇大統領)
https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3958355-moshi-xuan-junotameni-jie-yan-lingwo-zhimetaraukurainaha-junwo-shiukotoninaruzerenshiki-yu-da-tong-ling.html
「私たちの国民が戦時下での選挙(実施)に反対しているのだ。なぜなら、人々は皆、何が起こるかを分かっているからだ。私は選挙を恐れてはいない。しかし、選挙とは何であろうか? 私たちは戒厳令を終わらせる、ないしは(編集注:効力を)止めなければならない。もし戒厳令を止めたら、私たちは軍を失う。そして、ロシア人が喜ぶのだ。なぜなら、士気、戦闘能力が失われるからである。そして、法制面でそのような軍を維持することができなくなる。それが事実だ。人々は家に戻るし、そうするだけのあらゆる権利を有すことになる。しかし、ロシアは必ずそれを反転攻勢のために利用するだろう」
選挙の実施→そのためには戒厳令を解除または停止→軍隊の崩壊→ロシアが喜ぶ!。
実際そうかどうかは分からないが、ゼレンスキー政権が相変わらず選挙に反対していることは間違いない。
停戦後の選挙であっても、それは同じだが、重要なのは米国がそれを期待しているという点だろう。
主権の問題だから強制はできないけど、事実上停戦条件とセットで取り扱うことを要求することになるだろう。
つまりだな、停戦→選挙→軍の崩壊→ロシアが喜ぶ!という構図は変わらないし、米国もそれを望んでいるということなわけだ(そうなのかあ?)。
要するに、ウクライナという国家は既に不安定な状態に置かれていて、落ち着くところに落ち着けば、ロシア(プーチン)が喜ぶようになることが見えているというわけだ。
そうならないためには、西側が支援を続け、100万の軍隊を維持し、ロシアと対峙し続けなければならず、選挙もせずに現政権が居座り続ける独裁国家になるということなわけだ。
もう、ハチャメチャ・・・。
(米財務長官が今週ウクライナ訪問、資源アクセスなど協議)
https://jp.reuters.com/world/us/XOUS2CUW65MADDLGBYPDBXJCZY-2025-02-11/
「ベッセント長官はウクライナのレアアースのほか、エネルギー資源やエネルギー関連資産への米国のアクセスについて協議する見通し。ウクライナの一部国営企業の将来についても協議されるとの見方を示したが、詳細には踏み込まなかった。」(関係筋)
んなもん、詳細がないからに決まっている(そうなのかあ?)。
借金取りのように、米国はウクライナから取り戻せるものを一番に確保しようとしている。
二番目は欧州。
欧州との山分けも重要な課題だ。
肝心のウクライナはどうなる?。
むしり取られるだけむしり取られて、ボロボロになっちまう(そういうことかあ?)。
もっとも、ロシアに対する緩衝地帯として国家を維持した方がいいということなら欧州が手当てするだろうけど、米国は関与しないだろう。
(「トランプ氏、ウクライナの運命にほぼ関心ない」 露の識者が主張)
https://mainichi.jp/articles/20250210/k00/00m/030/166000c
「ウクライナは西側諸国の支援なくしてロシアに抵抗する軍事的な資源を保つことができない。(事実上)独立国家として存続できないだろう。」
「トランプ氏にとって重要なのは紛争の軍事的段階を終わらせることであり、ウクライナの運命にはほとんど関心がない。」
記事は途中までしか読めないけど、ロシアの識者の見解には妥当性がある。
西側(米国)に持って行かれるだけ持って行かれたウクライナには、長期に渡る復興が待っている。
インフラは破壊され、産業基盤も損害を受けている。
人口減少や復員兵への対応もある。
国家を維持していくためには、長期にわたる支援が欠かせない。
幸い、国土の8割は残ってるからな。
国敗れて山河あり。
軍備に金をつぎ込む愚を犯さなければ、国家を維持し、復興する可能性はある。
我が国は、戦後80年近く、そうして成長することが出来た。
最近は、また、怪しくなってきているけど、それでも米国の言いなりにならないように慎重な姿勢を保っている(そうなのかあ?)。
大国に隣接する国家は、なかなか辛いものがあるだろうけど、そうした地政学的立場で、如何にして国家を維持し、国民の幸福を追求するかということが重要だ。
ドンパチでは、まして外国に依存した軍事的対抗だけでは何も解決できないことは、ウクライナが証明して見せたとおりだ。
国家は正義では動かない。
国益で動く。
ロシアに持って行かれないように、最大限取引してウクライナを食いものにする米国のあさましい姿を見る思いだ。
米国の国章(事実上)には鷲が描かれているが、浮沈子にはハゲタカのように見えるんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(「ウクライナの大部分はロシアになりたがっている」 ロシア大統領府)
https://www.afpbb.com/articles/-/3562422
「ウクライナの状況は「トランプ大統領の言葉とほぼ一致している」と主張。」(クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官)
「ウクライナの大部分がロシアになりたがっており、既にそうなっている。それが事実だ」「どんな事象も50%の確率で起こり得る」(同上)
いや、まあ、それは実際そうなのかもしれないが、ぺスコフらしからぬ悪乗りの印象がある。
西側寄りのゼレンスキー政権を選択したのはウクライナの人々だ。
そして、その支持は今も変わっていない(大分少なくなっちまったけどな)。
誰が、ロシアなんかになりたいもんか(そうなのかあ?)。
このコメントはいただけないな・・・。
(ウクライナに米軍派遣せず、欧州に防衛費増額要求へ=米国防長官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/A7KAATVZIVL27NNAGSWEQ77WPE-2025-02-11/
「欧州大陸はいかなる侵略からも解放されるべきだが、個別的、集団的自衛権に関して最も尽力すべきは近隣諸国だ」(ヘグセス米国防長官)
いや、まあ、ウクライナはNATO加盟国じゃないから、別にNATOが崩壊したとか、第5条は死んだとかは言わないけど、このドクトリンに従えば、NATO加盟国が侵略されたとしても米国はなんもしない可能性がある(そうなのかあ?)。
「トランプ政権はウクライナに米軍を派遣しないとの考えを明らかに」(同上)
浮沈子は、レアアースをネタにして、米軍派遣の可能性はあると思ってたんだが、明言しちまうとはな・・・。
ふつー、こういう話はうやむやのままにして、そのあいまいさを武器にして交渉するんだがな。
ヘグセスの性格上、馴染まないのかもしれない(そういうことかあ?)。
これは、米国のNATO離脱宣言みたいなもんだろう(やっぱそうなのかあ?)。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
米ロが裏でどんな取引してるのか、想像するのも恐ろしい気がする。
欧州大戦争は、既に始まっている。
ひょっとすると、決着までついているのかもしれない・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナとの占領地域交換交渉、「決してしない」とロシア大統領府)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/3UZ64TCLSBO6JFG3EEEELSO2XE-2025-02-12/
「ウクライナと互いの占領地域を交換する交渉は決してしないと述べた。」(ロシアのペスコフ大統領報道官)
「ロシア軍はクルスク州からウクライナ軍を一掃する」(同上)
政治的にも軍事的にも、この方針が覆ることはないだろう。
決して交渉条件にならない侵略地を保持することのメリットは、おそらくウクライナ国内の政治問題だろう。
軍事的には、ここを保持する意味は皆無だからな。
侵略しやすく、維持しやすい場所を選んだに過ぎない(そうなのかあ?)。
その判断がどういう結論を導き出すかは、やがて分かるだろう・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(プーチンにとって大勝利、米国はウクライナや欧州に安全保障を提供しない)
https://grandfleet.info/european-region/major-win-for-putin-us-will-not-provide-security-for-ukraine-or-europe/
「プーチン大統領は他国の運命を決定できる国のみが真の主権国家だと信じており、ウクライナ抜きで戦争終結に向けた交渉が始まるならプーチンにとって大勝利だ」(Telegraph)
記事の内容は、浮沈子的にはやや混乱しているようにも見える。
「ウクライナについてウクライナ抜きでは何も語れないというのがバイデン政権時代の米国の口癖で、これは超大国間で第三国を分割するゲームには加担しないという意思の現れだったが、この約束はトランプ政権になって無くなってしまった。」
「ロシア軍が占領している地域について「ウクライナに返還されない」と述べ、現在の前線位置で戦争が凍結されることを示唆」(ヘグセス米国防長官:以下同じ)
「ウクライナにはNATO加盟国の地位も、第5条による安全保障も与えられず、米国はウクライナに派遣される平和維持軍にも参加することがない。これはウクライナから盗んだ土地をロシアに与え、再びウクライナをロシアの攻撃から脆弱なままにする厳しい取引」
「ウクライナの恒久的な平和は強力な安全保障に基づく必要がある」
「この約束が守られるならウクライナはキーウ、ハルキウ、オデーサ、ドニプロを保持でき、自由を維持して繁栄を遂げるならウクライナ国民はロシアとの戦争に勝利したと言えるかもしれない。」
うーん、混乱しているのは米国の政策の方か。
明確なのはただ一つ。
米国がウクライナから手を引くということだ。
まあ、レアアースとかは除いてな(たぶん、形だけ)。
安全保障や復興については欧州がやれ!。
うち(米国)は知らん!。
「何も手を打たなければプーチン大統領は数年後、ウクライナに戻ってきてハルキウとキーウを占領するだろう。そしてNATOが集団的自衛権の美辞麗句を守らないことを確信し、どこかのNATO加盟国に侵略してプーチン大統領の見立てが正しいと証明される可能性が高い。」
浮沈子は、テレグラム紙のこの見立てに一票だがな。
欧州は、米国の後釜に座る気はない。
ウクライナに派兵して、ロシアとドンパチすることはない。
ウクライナは政治的にも軍事的にも、おそらく経済的にも不安定な立場に置かれ、ロシアの再侵攻を受けるだろう。
「そして欧州諸国はロシア人外交官が好んで使用する「新しい欧州の安全保障構造」の中で生きていくことになる。そこは強者が弱者を切り刻むというプーチン大統領の考えが支配する場所になるはずだ」
欧州が何もしなければそうなるだろう。
で、たぶん、おそらく、確実に、何もしない(そんなあ!)。
ドイツはロシアとよりを戻し、欧州におけるロシアの楔として機能する(楔にしてはデカいけどな)。
ハンガリー、スロバキアも同じだ。
「英国と欧州は自問しなければならない。我々はウクライナと同じテーブルに着きたいのか、それともウクライナをメニューに載せたいのかだ。」
オンかオフかの選択じゃあない気もする。
特に、時間軸が重要だ。
短期的には欧州はウクライナに寄り添うだろう。
それは、ロシアとの直接対決を先延ばしにするという意味でも重要だ。
今のところ、時間は欧州にも味方している。
やることやればだがな。
まあいい。
しかし、ロシアが再侵攻を決意するか、ウクライナ戦線を凍結したままバルト3国などに手を出したら、欧州は応戦せざるを得なくなる。
それもまた、程度問題になる。
ロシアは、集団的自衛権が発動されるのかどうか、発動されるとしたらどの程度の強度で発動され、どのレベルの応答が起こるのかを見極めようとするだろう。
ウクライナの運命(席に着くか、メニューに載るか)は、それまで保留になるかも知れない。
が、しかし、最終的にはどんな経路を取ったとしても、ウクライナがロシアの一部になることは避けられそうもない(おそらく、国家としての存続はムリポ)。
「他国の運命を決定できる国のみが真の主権国家」
プーチンの信条として紹介されているが、言葉の定義としてはいささか過激だが、ロシアの国家観を端的に表している。
ウクライナ当局はもちろんだが、欧州のメディアも繰り返しウクライナへの強固な支援が、欧州自身のために重要だとしている。
強いウクライナを維持することが、ロシアの欧州侵略を思い留まらせることに繋がるのだと。
そうだろうか?。
むしろ、逆なのではないか。
ウクライナに容易に再侵攻できなければ、ポーランドやバルト3国、フィンランドなどの国々への侵攻のリスクは高まるのではないのか。
大前提として、ロシアに欧州侵攻の意図が明確にあることが条件だが、それが皆無という話は、ロシア当局以外からは聞こえてこないからな(メドベージェフ除く?)。
もっとも、ロシア自身が言うことを信じるなら、浮沈子の妄想に過ぎないけど(どっちも怪しい・・・)。
まあ、どうでもいいんですが。
いずれにしても、米国が離脱して、ウクライナをめぐる構造はシンプルになった。
欧州は、口先では停戦プロセスに関与させろと言っているが、実際にその気は全くない(言いたいことだけ言って、責任は取りたくない)。
米ロが話し合って決めた内容を押し付けられるだけというのは、ウクライナと同じ立場だ。
「他国の運命を決定できる国のみが真の主権国家」(再掲)
EUは国家じゃないけど、構成国の運命を決めている。
ウクライナ問題は、EUにとって試金石だ。
「今が決断の時だ」(ウクライナの運命を決める)
ああっ、ウクライナが消えてくれたらどんだけいいだろうに!。
大丈夫、欧州が何もしなければ、消えるのは時間の問題だ・・・。
(「ウクライナはいつかロシアになるかも」 トランプ氏、TVインタビューでポロリ)
https://www.afpbb.com/articles/-/3562400
「彼ら(ウクライナ)はディール(取引)をするかもしれないし、しないかもしれない。いつかロシア人になるかもしれないし、ならないかもしれない」(ドナルド・トランプ米大統領)
「ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が14日にドイツで開かれるミュンヘン安全保障会議に出席する際、J・D・バンス米副大統領と会談する予定」(ウクライナのセルヒー・ニキフォロフ大統領報道官)
「トランプ氏は先週、近いうちにゼレンスキー氏と会う「可能性が高い」と話したが、ウクライナ訪問の可能性は否定」
うーん、何とも言えない雰囲気になってきたなあ・・・。
この件については、時事通信が異なるニュアンスで報じている。
(ウクライナ「ロシア領になるかも」 トランプ氏、領土割譲示唆か)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025021100398&g=int
「ウクライナ側はトランプ米政権が仲介を目指すロシアとの停戦交渉で領土の割譲を迫られることを警戒している。トランプ氏の発言は割譲もあり得るという認識を示したとみられ、波紋を広げそうだ。」
占領地域が未来永劫ウクライナに還らないことになったとしても、いまさら「波紋を広げる」ことはないだろう。
「ウクライナには大量のレアアースが埋蔵されていると指摘した。5000億ドル(76兆円)相当のレアアースを米国に供給するよう要求し、ウクライナ側が「基本的には同意した」と明らかに」
そうじゃないんじゃないのかあ?。
これはつまり、そのものズバリ、ウクライナという国家、民族、言語、文化、その他もろもろの記号性を失い、ロシアの一部(属国ですらない)になることを意味しているのではないのか。
米国がレアアースを取引しようとしている相手は、ゼレンスキーではなくロシアのプーチンなのではないか。
トランプには、その手段があるからな。
軍事支援の全面停止と、欧州への戦後処理の押し付け並びにウクライナ案件からの米国の撤退。
プーチンが、1か月から2か月の間にウクライナが継戦能力を失うと言っていたのは、すでにそういうシグナルを受け取っていたからではないのか。
今のところ、そんな極端な話がリアリティを持って語られる状況にはないようにも思える。
続報がないので何とも言えないが、上記のようにトランプはウクライナに行く予定はない。
ゼレンスキーとの会談はホワイトハウスで行われるだろう。
バンスは、ミュンヘンでゼレンスキーに何を伝えようとしているのか。
ウクライナをロシアと山分けにすることになったから、悪く思わんでくれ(そんなあ!)。
レアアースは、米国がこれまで支援してきた分はロシアと契約して取り戻すことになったとかな。
もう、ハチャメチャな妄想しか出てこない(そうなのかあ?)。
(使用されないまま失効したウクライナ・レンドリース法、共和党議員が復活法案を提出)
https://grandfleet.info/us-related/republican-lawmakers-introduce-bill-to-revive-unused-ukraine-lend-lease-law/
「今回の法案はLend-Leaseの名に刻まれた精神を受け継ぐためのもの」「第二次大戦を勝利に導くのに不可欠だった米産業界のパワーをロシアとの戦いに投入すると示すこと」(当時:米ディフェンスメディア)
「西側諸国の士気向上が目的で実際に使用されることはないと予想」(同上)
「2023年9月30日に失効」
「2024年に可決された国防権限法に「レンドリース法を復活させる条項」は盛り込まれず、このルートでのウクライナ支援は絶望視」
「共和党のウィルソン下院議員は10日「新レンドリース法=FREEDOM FIRST LEND-LEASE ACTを提出」
「戦争犯罪者プーチンを抑止するため、トランプ大統領にウクライナ含むをパートナーへの武器支援の権限を与えることが目的だ」「米国の力でロシアを交渉テーブルに着かせよう」
「共和党議員が使用を前提にしたレンドリース法を持ち出してきたこと自体が非常に興味深い。」(航空万能論ブログ管理人)
浮沈子的観測では、こんな法案が出てきたということはだな、トランプ政権にウクライナへの軍事支援を続ける気がないことの裏返しのような気がする。
(トランプ氏“ウクライナ いつかロシアになるかも”発言で波紋)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250212/k10014719481000.html
「レアアースや石油、天然ガスなどとてつもなく価値がある土地を彼らは持っている。私たちは何千億ドルも投じているのだから、われわれの資金が確保されるようにしたい」(アメリカのトランプ大統領)
「彼らは取り引きするかもしれないし、しないかもしれない。いつかロシアになるかもしれないし、ならないかもしれない」(同上)
N社は時事と同じく領土分割と見ているけど、この文脈だと「レアアースなどの資源を提供するか」「さもなければロシアに占領させるか」という話に見える。
「分割」とかいう話にはならない。
「バイデン前政権が承認したウクライナへの武器供与はいまも続いている」(ウクライナ侵攻の終結に向けた担当特使を務めるケロッグ氏)
このことが、資源と占領を巡る話と関係するのかどうかは分からないが、明らかに交渉のネタの一つにする気だろう。
(ウクライナ大統領、ロシア西部州との領土引き換え案提示も=報道)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/YU3R7L73VJKTDBEOOAFS5NCPDY-2025-02-11/
「ロシアが現在占領しているウクライナ領土の返還と引き換えに、ロシア西部クルスク州でウクライナ軍が掌握している領土を引き渡すことを提案する意向」(ウクライナのゼレンスキー大統領)
うーん、相変わらずピントがずれている気がしているんだがな。
プーチンは、クルスクを取引材料とは見做さない。
沽券に係わる(占領地とは認めない)。
極端な話、他の地域で停戦しても戦闘が続く(そういうことかあ?)。
そもそも、その占領自体が不安定だ。
(ウクライナ軍はクルスクで後退、ロシア軍はポクロウシクで主要道路の遮断に成功)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-suffer-major-setbacks-in-kursk-russian-forces-successfully-cut-off-main-road-in-pokrovsk/#google_vignette
「ロシア軍がスヴェルドリコヴォ集落に侵入した」「ロシア軍がダリノ周辺で支配地域を広げた」「ロシア軍が二コラエヴォ・ダリノ集落に侵入した」(DEEP STATE)
「ロシア軍の先端は38K-030に沿ってリカ・ロクニャ川を越えた地点に到達し、スジャとウクライナ領スームィ州を繋ぐ38K-004の物理的遮断まで約8kmしか残されておらず、ここを遮断されるとスジャ防衛や占領地維持に不可欠な補給が一気に苦しくなる」(航空万能論ブログ管理人)
「クルスク州の占領地を交渉材料に使うつもりならスヴェルドリコヴォだけは絶対に抜かれてはならない。」(同上)
兵站経路まで10kmを切ると、ドローンによる監視や砲撃による火力管制下に入ると言われており、ウクライナがスジャを安定的に占領し続けられるかどうかはビミョーな情勢になっている。
つまりだな、政治的にこの地域を取引材料にするというのが、いささかピント外れな気がする所以なわけだ。
そんな話を持ち出さざるを得ないゼレンスキー政権は、既に死に体になっちまっている。
ウクライナがロシアになるというトランプの発言は、決して比喩ではなく、まんま、その通りになるわけだ。
そうしたくなければ、米国と取引しろということなんだろうが、その条件は厳しいだろう。
停戦(戦闘の停止)が最優先だから、武器の供与は止まる。
どうも、ロシアは国連監視団としてなら、欧州などの派兵は受け入れる腹のようだ。
ウクライナ軍の規模は限りなく縮小されるだろう。
欧州も、軍事支援を絞れば、復興支援を続けられるかもしれない。
が、米国には5000億ドル持って行かれる。
(「もし選挙のために戒厳令を止めたら、ウクライナは軍を失うことになる」=ゼレンシキー宇大統領)
https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3958355-moshi-xuan-junotameni-jie-yan-lingwo-zhimetaraukurainaha-junwo-shiukotoninaruzerenshiki-yu-da-tong-ling.html
「私たちの国民が戦時下での選挙(実施)に反対しているのだ。なぜなら、人々は皆、何が起こるかを分かっているからだ。私は選挙を恐れてはいない。しかし、選挙とは何であろうか? 私たちは戒厳令を終わらせる、ないしは(編集注:効力を)止めなければならない。もし戒厳令を止めたら、私たちは軍を失う。そして、ロシア人が喜ぶのだ。なぜなら、士気、戦闘能力が失われるからである。そして、法制面でそのような軍を維持することができなくなる。それが事実だ。人々は家に戻るし、そうするだけのあらゆる権利を有すことになる。しかし、ロシアは必ずそれを反転攻勢のために利用するだろう」
選挙の実施→そのためには戒厳令を解除または停止→軍隊の崩壊→ロシアが喜ぶ!。
実際そうかどうかは分からないが、ゼレンスキー政権が相変わらず選挙に反対していることは間違いない。
停戦後の選挙であっても、それは同じだが、重要なのは米国がそれを期待しているという点だろう。
主権の問題だから強制はできないけど、事実上停戦条件とセットで取り扱うことを要求することになるだろう。
つまりだな、停戦→選挙→軍の崩壊→ロシアが喜ぶ!という構図は変わらないし、米国もそれを望んでいるということなわけだ(そうなのかあ?)。
要するに、ウクライナという国家は既に不安定な状態に置かれていて、落ち着くところに落ち着けば、ロシア(プーチン)が喜ぶようになることが見えているというわけだ。
そうならないためには、西側が支援を続け、100万の軍隊を維持し、ロシアと対峙し続けなければならず、選挙もせずに現政権が居座り続ける独裁国家になるということなわけだ。
もう、ハチャメチャ・・・。
(米財務長官が今週ウクライナ訪問、資源アクセスなど協議)
https://jp.reuters.com/world/us/XOUS2CUW65MADDLGBYPDBXJCZY-2025-02-11/
「ベッセント長官はウクライナのレアアースのほか、エネルギー資源やエネルギー関連資産への米国のアクセスについて協議する見通し。ウクライナの一部国営企業の将来についても協議されるとの見方を示したが、詳細には踏み込まなかった。」(関係筋)
んなもん、詳細がないからに決まっている(そうなのかあ?)。
借金取りのように、米国はウクライナから取り戻せるものを一番に確保しようとしている。
二番目は欧州。
欧州との山分けも重要な課題だ。
肝心のウクライナはどうなる?。
むしり取られるだけむしり取られて、ボロボロになっちまう(そういうことかあ?)。
もっとも、ロシアに対する緩衝地帯として国家を維持した方がいいということなら欧州が手当てするだろうけど、米国は関与しないだろう。
(「トランプ氏、ウクライナの運命にほぼ関心ない」 露の識者が主張)
https://mainichi.jp/articles/20250210/k00/00m/030/166000c
「ウクライナは西側諸国の支援なくしてロシアに抵抗する軍事的な資源を保つことができない。(事実上)独立国家として存続できないだろう。」
「トランプ氏にとって重要なのは紛争の軍事的段階を終わらせることであり、ウクライナの運命にはほとんど関心がない。」
記事は途中までしか読めないけど、ロシアの識者の見解には妥当性がある。
西側(米国)に持って行かれるだけ持って行かれたウクライナには、長期に渡る復興が待っている。
インフラは破壊され、産業基盤も損害を受けている。
人口減少や復員兵への対応もある。
国家を維持していくためには、長期にわたる支援が欠かせない。
幸い、国土の8割は残ってるからな。
国敗れて山河あり。
軍備に金をつぎ込む愚を犯さなければ、国家を維持し、復興する可能性はある。
我が国は、戦後80年近く、そうして成長することが出来た。
最近は、また、怪しくなってきているけど、それでも米国の言いなりにならないように慎重な姿勢を保っている(そうなのかあ?)。
大国に隣接する国家は、なかなか辛いものがあるだろうけど、そうした地政学的立場で、如何にして国家を維持し、国民の幸福を追求するかということが重要だ。
ドンパチでは、まして外国に依存した軍事的対抗だけでは何も解決できないことは、ウクライナが証明して見せたとおりだ。
国家は正義では動かない。
国益で動く。
ロシアに持って行かれないように、最大限取引してウクライナを食いものにする米国のあさましい姿を見る思いだ。
米国の国章(事実上)には鷲が描かれているが、浮沈子にはハゲタカのように見えるんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(「ウクライナの大部分はロシアになりたがっている」 ロシア大統領府)
https://www.afpbb.com/articles/-/3562422
「ウクライナの状況は「トランプ大統領の言葉とほぼ一致している」と主張。」(クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官)
「ウクライナの大部分がロシアになりたがっており、既にそうなっている。それが事実だ」「どんな事象も50%の確率で起こり得る」(同上)
いや、まあ、それは実際そうなのかもしれないが、ぺスコフらしからぬ悪乗りの印象がある。
西側寄りのゼレンスキー政権を選択したのはウクライナの人々だ。
そして、その支持は今も変わっていない(大分少なくなっちまったけどな)。
誰が、ロシアなんかになりたいもんか(そうなのかあ?)。
このコメントはいただけないな・・・。
(ウクライナに米軍派遣せず、欧州に防衛費増額要求へ=米国防長官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/A7KAATVZIVL27NNAGSWEQ77WPE-2025-02-11/
「欧州大陸はいかなる侵略からも解放されるべきだが、個別的、集団的自衛権に関して最も尽力すべきは近隣諸国だ」(ヘグセス米国防長官)
いや、まあ、ウクライナはNATO加盟国じゃないから、別にNATOが崩壊したとか、第5条は死んだとかは言わないけど、このドクトリンに従えば、NATO加盟国が侵略されたとしても米国はなんもしない可能性がある(そうなのかあ?)。
「トランプ政権はウクライナに米軍を派遣しないとの考えを明らかに」(同上)
浮沈子は、レアアースをネタにして、米軍派遣の可能性はあると思ってたんだが、明言しちまうとはな・・・。
ふつー、こういう話はうやむやのままにして、そのあいまいさを武器にして交渉するんだがな。
ヘグセスの性格上、馴染まないのかもしれない(そういうことかあ?)。
これは、米国のNATO離脱宣言みたいなもんだろう(やっぱそうなのかあ?)。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
米ロが裏でどんな取引してるのか、想像するのも恐ろしい気がする。
欧州大戦争は、既に始まっている。
ひょっとすると、決着までついているのかもしれない・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナとの占領地域交換交渉、「決してしない」とロシア大統領府)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/3UZ64TCLSBO6JFG3EEEELSO2XE-2025-02-12/
「ウクライナと互いの占領地域を交換する交渉は決してしないと述べた。」(ロシアのペスコフ大統領報道官)
「ロシア軍はクルスク州からウクライナ軍を一掃する」(同上)
政治的にも軍事的にも、この方針が覆ることはないだろう。
決して交渉条件にならない侵略地を保持することのメリットは、おそらくウクライナ国内の政治問題だろう。
軍事的には、ここを保持する意味は皆無だからな。
侵略しやすく、維持しやすい場所を選んだに過ぎない(そうなのかあ?)。
その判断がどういう結論を導き出すかは、やがて分かるだろう・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(プーチンにとって大勝利、米国はウクライナや欧州に安全保障を提供しない)
https://grandfleet.info/european-region/major-win-for-putin-us-will-not-provide-security-for-ukraine-or-europe/
「プーチン大統領は他国の運命を決定できる国のみが真の主権国家だと信じており、ウクライナ抜きで戦争終結に向けた交渉が始まるならプーチンにとって大勝利だ」(Telegraph)
記事の内容は、浮沈子的にはやや混乱しているようにも見える。
「ウクライナについてウクライナ抜きでは何も語れないというのがバイデン政権時代の米国の口癖で、これは超大国間で第三国を分割するゲームには加担しないという意思の現れだったが、この約束はトランプ政権になって無くなってしまった。」
「ロシア軍が占領している地域について「ウクライナに返還されない」と述べ、現在の前線位置で戦争が凍結されることを示唆」(ヘグセス米国防長官:以下同じ)
「ウクライナにはNATO加盟国の地位も、第5条による安全保障も与えられず、米国はウクライナに派遣される平和維持軍にも参加することがない。これはウクライナから盗んだ土地をロシアに与え、再びウクライナをロシアの攻撃から脆弱なままにする厳しい取引」
「ウクライナの恒久的な平和は強力な安全保障に基づく必要がある」
「この約束が守られるならウクライナはキーウ、ハルキウ、オデーサ、ドニプロを保持でき、自由を維持して繁栄を遂げるならウクライナ国民はロシアとの戦争に勝利したと言えるかもしれない。」
うーん、混乱しているのは米国の政策の方か。
明確なのはただ一つ。
米国がウクライナから手を引くということだ。
まあ、レアアースとかは除いてな(たぶん、形だけ)。
安全保障や復興については欧州がやれ!。
うち(米国)は知らん!。
「何も手を打たなければプーチン大統領は数年後、ウクライナに戻ってきてハルキウとキーウを占領するだろう。そしてNATOが集団的自衛権の美辞麗句を守らないことを確信し、どこかのNATO加盟国に侵略してプーチン大統領の見立てが正しいと証明される可能性が高い。」
浮沈子は、テレグラム紙のこの見立てに一票だがな。
欧州は、米国の後釜に座る気はない。
ウクライナに派兵して、ロシアとドンパチすることはない。
ウクライナは政治的にも軍事的にも、おそらく経済的にも不安定な立場に置かれ、ロシアの再侵攻を受けるだろう。
「そして欧州諸国はロシア人外交官が好んで使用する「新しい欧州の安全保障構造」の中で生きていくことになる。そこは強者が弱者を切り刻むというプーチン大統領の考えが支配する場所になるはずだ」
欧州が何もしなければそうなるだろう。
で、たぶん、おそらく、確実に、何もしない(そんなあ!)。
ドイツはロシアとよりを戻し、欧州におけるロシアの楔として機能する(楔にしてはデカいけどな)。
ハンガリー、スロバキアも同じだ。
「英国と欧州は自問しなければならない。我々はウクライナと同じテーブルに着きたいのか、それともウクライナをメニューに載せたいのかだ。」
オンかオフかの選択じゃあない気もする。
特に、時間軸が重要だ。
短期的には欧州はウクライナに寄り添うだろう。
それは、ロシアとの直接対決を先延ばしにするという意味でも重要だ。
今のところ、時間は欧州にも味方している。
やることやればだがな。
まあいい。
しかし、ロシアが再侵攻を決意するか、ウクライナ戦線を凍結したままバルト3国などに手を出したら、欧州は応戦せざるを得なくなる。
それもまた、程度問題になる。
ロシアは、集団的自衛権が発動されるのかどうか、発動されるとしたらどの程度の強度で発動され、どのレベルの応答が起こるのかを見極めようとするだろう。
ウクライナの運命(席に着くか、メニューに載るか)は、それまで保留になるかも知れない。
が、しかし、最終的にはどんな経路を取ったとしても、ウクライナがロシアの一部になることは避けられそうもない(おそらく、国家としての存続はムリポ)。
「他国の運命を決定できる国のみが真の主権国家」
プーチンの信条として紹介されているが、言葉の定義としてはいささか過激だが、ロシアの国家観を端的に表している。
ウクライナ当局はもちろんだが、欧州のメディアも繰り返しウクライナへの強固な支援が、欧州自身のために重要だとしている。
強いウクライナを維持することが、ロシアの欧州侵略を思い留まらせることに繋がるのだと。
そうだろうか?。
むしろ、逆なのではないか。
ウクライナに容易に再侵攻できなければ、ポーランドやバルト3国、フィンランドなどの国々への侵攻のリスクは高まるのではないのか。
大前提として、ロシアに欧州侵攻の意図が明確にあることが条件だが、それが皆無という話は、ロシア当局以外からは聞こえてこないからな(メドベージェフ除く?)。
もっとも、ロシア自身が言うことを信じるなら、浮沈子の妄想に過ぎないけど(どっちも怪しい・・・)。
まあ、どうでもいいんですが。
いずれにしても、米国が離脱して、ウクライナをめぐる構造はシンプルになった。
欧州は、口先では停戦プロセスに関与させろと言っているが、実際にその気は全くない(言いたいことだけ言って、責任は取りたくない)。
米ロが話し合って決めた内容を押し付けられるだけというのは、ウクライナと同じ立場だ。
「他国の運命を決定できる国のみが真の主権国家」(再掲)
EUは国家じゃないけど、構成国の運命を決めている。
ウクライナ問題は、EUにとって試金石だ。
「今が決断の時だ」(ウクライナの運命を決める)
ああっ、ウクライナが消えてくれたらどんだけいいだろうに!。
大丈夫、欧州が何もしなければ、消えるのは時間の問題だ・・・。
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