🛫空の旅といえば:フロッピーディスクとタッチアンドゴー ― 2025年06月08日 18:35
空の旅といえば:フロッピーディスクとタッチアンドゴー
(フロッピーディスクが現役、50年前のレーダー…米国の航空管制、老朽化でトラブル続発)
https://www.sankei.com/article/20250608-S4WFR7ZOQJLFNIJ5NOZZFFTIBM/
「一部では今でもフロッピーディスクが使われている」
いや、別にそれが悪いわけじゃないけどな。
「米メディアは4月のトラブルについて、1980年代から使われている古い通信用銅線の損傷が原因だったと報道。」
適切な間隔と内容の点検、システム寿命を考慮した更新計画と確実な遂行、自動化の導入と教育研修体制の確立など、社会インフラの維持には不断の努力が必要とされる。
40年以上前、ダレス国際空港(ワシントンDC)に行ったとき、シカゴ上空でまるで戦闘機のように蛇行しながら、雲の間から上昇してくる航空機を躱しつつ通過したことを昨日のことのように思い出す(全日空でしたが:機材は忘れました)。
状況は変わってないんだろうな(昨年、ダラス(テキサス)経由でメキシコ行った時には、それ程の混雑は感じなかったけどな)。
まあいい。
フロッピーディスクが悪いわけじゃないし、光ファイバーじゃないからダメなわけでもない。
ちゃんとメンテされ、評価され、管理されていることが重要だ。
インフラシステムは、一度構築されれば半世紀くらいは普通に使用される。
その間の技術の進歩はすさまじいから、必ずと言っていいほど陳腐化する。
そのレガシーシステムを適合させ続ける仕掛け(組織や人材を含む)が必要なわけだ。
分部改修やインターフェースの更新で凌げる場合もあるだろうし、スクラップ&ビルドした方が効率がいい場合もある。
タイミングの問題だな。
「一部のレーダーについては「50年前のものが使われている」として、改修の必要性を強調」
ちゃんと機能していれば、何の問題もないだろう。
「トランプ政権は新たな航空管制センターの設置や最新レーダーの導入など、2028年を目標に航空管制システムの改善を目指す数十億ドル超の計画を発表。」
「完成すれば30年は問題なく使えるだろう」(トランプ氏)
そりゃ、自慢にはならない。
利用者の側からすれば、公共セクターが効率とのバランスを取って、適時適切に改修なり更新を続けてくれることが重要だ。
事故が起こる前にな(ここ、重要です)。
それは、常にコストの無駄の批判にさらされ続ける。
やれ、過剰な投資だとか、業界との癒着だとか、レガシーシステムを維持する意味はないとかなんとか・・・。
説明責任を果たしつつ、断固として維持し続けるのが正しい。
華やかなことなど何もない。
最新のシステムでもなければ、最高のシステムでもない。
枯れた技術、評価の定まった確実な構成、導入以前から陳腐化が見込まれるダサい仕掛けばっかし・・・。
インフラシステムは、そういう宿命にある。
それは、リスクを一定以上取れないからだ。
冗長性も、他と比べて過剰に備えなければならないからな。
コスト効率も悪い。
しかし、その一見無駄と思える余剰の性能が、インフラストラクチャーとしての機能を支えている。
ちょっと話は違うかもしれないけど、先日、チュークにダイビングツアーに行った際、グアム→チューク間での飛行でインシデントがあった。
チュークに着陸しようとした際、ハードランディングとなり、タッチアンドゴーで再離陸、やり直しとなった。
2度目は無事に着陸出来たんだが、逆噴射のド派手だったこと!(ゴゴー!!)。
浮沈子的には想定の範囲内だったけど、事案としては初体験だった。
アプローチの段階でやり直すことはあっても、接地してから再離陸という経験はなかった(一瞬、エアブレーキが開いて泊まろうとしたからな:ヤッバ!)。
場周飛行している間、さっきのハードランディングで着陸脚が逝っちまったんじゃないかと、それが心配だった。
そう、余剰の性能というのは、こういう時に効いてくる。
着陸した後の機体(B737-800)がどうなっていたのかは知らない(後ろのドアからタラップで降りた)。
パッと見では、ふつーに見えた(傾いていたとかいうことはない)。
無事着陸出来た時には、機内から拍手が起こっていたからな(ほとんどがチュークの人みたいでした)。
常連の乗客にとっても、日常的なことではないに違いない。
やれやれ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
(チューク国際空港)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%AF%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A9%BA%E6%B8%AF
「Chuuk International Airport (IATA: TKK, ICAO: PTKK)は、ミクロネシア連邦チューク州(チューク諸島)の主島ウェノ島(Weno、旧称:モエン島、Moen)にある空港」(浮沈子的には春島で記憶)
「方向:ILS:長さ×幅 (m):表面
04/22:NO:1,831×46:舗装」
みじけっ・・・。
「事件・事故
2018年9月28日、ポンペイ国際空港発ポートモレスビー・ジャクソン国際空港行きのニューギニア航空73便(ボーイング737-8BK)が経由地であるチューク国際空港への着陸時に空港から135mのラグーンに着水した。乗員乗客47名のうち1名が亡くなった。地元住民とアメリカ海軍の兵士によって乗員乗客は救助された。」
ちなみに、ウィキによればこの空港には計器着陸装置(instrument landing system、ILS)は備えられていない。
滑走路の端(侵入端)には、緊急車両2台が止まっていた。
B737の利用可能な滑走路の距離は1,800m以上となっている。
ギリだな・・・。
(フロッピーディスクが現役、50年前のレーダー…米国の航空管制、老朽化でトラブル続発)
https://www.sankei.com/article/20250608-S4WFR7ZOQJLFNIJ5NOZZFFTIBM/
「一部では今でもフロッピーディスクが使われている」
いや、別にそれが悪いわけじゃないけどな。
「米メディアは4月のトラブルについて、1980年代から使われている古い通信用銅線の損傷が原因だったと報道。」
適切な間隔と内容の点検、システム寿命を考慮した更新計画と確実な遂行、自動化の導入と教育研修体制の確立など、社会インフラの維持には不断の努力が必要とされる。
40年以上前、ダレス国際空港(ワシントンDC)に行ったとき、シカゴ上空でまるで戦闘機のように蛇行しながら、雲の間から上昇してくる航空機を躱しつつ通過したことを昨日のことのように思い出す(全日空でしたが:機材は忘れました)。
状況は変わってないんだろうな(昨年、ダラス(テキサス)経由でメキシコ行った時には、それ程の混雑は感じなかったけどな)。
まあいい。
フロッピーディスクが悪いわけじゃないし、光ファイバーじゃないからダメなわけでもない。
ちゃんとメンテされ、評価され、管理されていることが重要だ。
インフラシステムは、一度構築されれば半世紀くらいは普通に使用される。
その間の技術の進歩はすさまじいから、必ずと言っていいほど陳腐化する。
そのレガシーシステムを適合させ続ける仕掛け(組織や人材を含む)が必要なわけだ。
分部改修やインターフェースの更新で凌げる場合もあるだろうし、スクラップ&ビルドした方が効率がいい場合もある。
タイミングの問題だな。
「一部のレーダーについては「50年前のものが使われている」として、改修の必要性を強調」
ちゃんと機能していれば、何の問題もないだろう。
「トランプ政権は新たな航空管制センターの設置や最新レーダーの導入など、2028年を目標に航空管制システムの改善を目指す数十億ドル超の計画を発表。」
「完成すれば30年は問題なく使えるだろう」(トランプ氏)
そりゃ、自慢にはならない。
利用者の側からすれば、公共セクターが効率とのバランスを取って、適時適切に改修なり更新を続けてくれることが重要だ。
事故が起こる前にな(ここ、重要です)。
それは、常にコストの無駄の批判にさらされ続ける。
やれ、過剰な投資だとか、業界との癒着だとか、レガシーシステムを維持する意味はないとかなんとか・・・。
説明責任を果たしつつ、断固として維持し続けるのが正しい。
華やかなことなど何もない。
最新のシステムでもなければ、最高のシステムでもない。
枯れた技術、評価の定まった確実な構成、導入以前から陳腐化が見込まれるダサい仕掛けばっかし・・・。
インフラシステムは、そういう宿命にある。
それは、リスクを一定以上取れないからだ。
冗長性も、他と比べて過剰に備えなければならないからな。
コスト効率も悪い。
しかし、その一見無駄と思える余剰の性能が、インフラストラクチャーとしての機能を支えている。
ちょっと話は違うかもしれないけど、先日、チュークにダイビングツアーに行った際、グアム→チューク間での飛行でインシデントがあった。
チュークに着陸しようとした際、ハードランディングとなり、タッチアンドゴーで再離陸、やり直しとなった。
2度目は無事に着陸出来たんだが、逆噴射のド派手だったこと!(ゴゴー!!)。
浮沈子的には想定の範囲内だったけど、事案としては初体験だった。
アプローチの段階でやり直すことはあっても、接地してから再離陸という経験はなかった(一瞬、エアブレーキが開いて泊まろうとしたからな:ヤッバ!)。
場周飛行している間、さっきのハードランディングで着陸脚が逝っちまったんじゃないかと、それが心配だった。
そう、余剰の性能というのは、こういう時に効いてくる。
着陸した後の機体(B737-800)がどうなっていたのかは知らない(後ろのドアからタラップで降りた)。
パッと見では、ふつーに見えた(傾いていたとかいうことはない)。
無事着陸出来た時には、機内から拍手が起こっていたからな(ほとんどがチュークの人みたいでした)。
常連の乗客にとっても、日常的なことではないに違いない。
やれやれ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
(チューク国際空港)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%AF%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A9%BA%E6%B8%AF
「Chuuk International Airport (IATA: TKK, ICAO: PTKK)は、ミクロネシア連邦チューク州(チューク諸島)の主島ウェノ島(Weno、旧称:モエン島、Moen)にある空港」(浮沈子的には春島で記憶)
「方向:ILS:長さ×幅 (m):表面
04/22:NO:1,831×46:舗装」
みじけっ・・・。
「事件・事故
2018年9月28日、ポンペイ国際空港発ポートモレスビー・ジャクソン国際空港行きのニューギニア航空73便(ボーイング737-8BK)が経由地であるチューク国際空港への着陸時に空港から135mのラグーンに着水した。乗員乗客47名のうち1名が亡くなった。地元住民とアメリカ海軍の兵士によって乗員乗客は救助された。」
ちなみに、ウィキによればこの空港には計器着陸装置(instrument landing system、ILS)は備えられていない。
滑走路の端(侵入端)には、緊急車両2台が止まっていた。
B737の利用可能な滑走路の距離は1,800m以上となっている。
ギリだな・・・。
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