😼欧州大戦争:ウクライナ戦線:軍事的侵略or経済的侵略 ― 2025年02月18日 23:04
欧州大戦争:ウクライナ戦線:軍事的侵略or経済的侵略
(欧州は平和維持軍の派遣合意に失敗、トランプはウクライナを経済的に侵略)
https://grandfleet.info/european-region/europe-fails-to-agree-on-peacekeeping-troops-trump-invades-ukraine-economically/
「トランプの要求は窮地に立たされた弱小国に対する新帝国主義国家の鉄拳制裁だ。一番良いのは取引に応じないことだが、ゼレンスキーにそんな余裕は残っていない。プーチンによる軍事的侵略か、トランプによる経済的侵略かを選ばなければならない」(Telegraph)
うーん、浮沈子は実際の話、結果的に両方になると思うんだがな。
つまり、ロシアが軍事的にウクライナ全土を侵略し、その後、米国がロシアと取引して半分を戴く。
今、ウクライナと取引しても、ロシア占領地内にある経済価値は得られないからな(半分の半分で25パーセントくらいか)。
ロシアが、まるっと占領した後に、そのロシアと契約すれば50パーセントを得られる可能性がある。
どっちが米国にとって特になるかは明らかだ。
誤:軍事的侵略or経済的侵略
正:軍事的侵略&経済的侵略
或いは、軍事的侵略after経済的侵略
まあ、ロシアとのふつーの契約になるから、「侵略」というのは当たらないけどな。
しかし、ウクライナにすれば、取り分がなくなるわけで、大きな痛手であることは変わらない。
ロシアも、占領地分の半分を米国に与えるかどうかはビミョーだ。
そう単純な話にはならない。
どうやら、米国は資源の見返りに、直接の軍事支援を続ける気はないようだ(それは、欧州が金を出して買う)。
資源契約は、過去の軍事支援の見返りと、今後の外交的支援に対する見返りという位置づけだろう。
ゼレンスキーは、具体的な支援がないからサインしなかったようで、契約そのものがロシア侵攻の抑止力となるだけでは不満のようだ。
「ゼレンスキーは鉱物資源の権益を米国に与えることで武器支援が円滑に進むことを期待していた。さらに重要な鉱物資源は前線に近いウクライナ東部にあるため、ここで米企業が操業を開始すればプーチンの再侵攻を抑止する政治的罠を作り出せるとも計算していた」
契約の中身もひどいものだ。
「トランプが署名を迫った経済協定は「ウクライナ資源に関連した経済的価値」を対象にしており、鉱物資源から得る収益の50%と将来発行される採掘ライセンスがもつ金銭的価値の50%だけでなく、石油・ガス資源、港湾施設、その他のインフラなども協定の対象に含まれ、米国は主権の免除を受けてウクライナの商品・資源経済の大部分をほぼ完全に掌握することになる。この協定は「今後のライセンスとプロジェクトについて米国は方法、選択基準、条件を決める独占的権利を持つ」といった調子で書かれており、これは国務省や商務省ではなく民間の弁護士が書いている」
「この協定を受け入れればウクライナはベルサイユ条約でドイツに課された賠償金(1921年と1924年に削減された額)よりもGDPベースで重い負担を強いられる上、トランプ大統領は「これを拒否すればウクライナはロシアのものになるかもしれない」と脅し・・・」
歴史は、ドイツに過剰な賠償を課したことが、ナチスの台頭を促したことを教えている。
記事の前半は、停戦後の欧州による平和維持軍の覇権の話だが、浮沈子の妄想の中では、ハッキリ言って米国がロシアという大魚を釣るために仕掛けた罠としか見えない。
欧州各国は自らの生き残りを賭けて、隣国ウクライナへの支援を打ち切り、ロシアの直接侵攻に備えるべきなんだろう(そうなのかあ?)。
米国が仕掛けた罠に、わざわざハマることはない。
米国が抜けた後のウクライナ支援に深入りするリスクは、欧州にとって高過ぎる。
どーせ、ロシアとの直接対決が避けられないのであれば、ウクライナに派兵している余裕はないはずだ。
が、ウクライナには欧州最大の軍隊が残っている(100万人!)。
実戦経験豊富で、即戦力だからな。
ロシアとの対決を有利に運ぶためには、その資源を活用するのが得策だ。
金欠ウクライナと異なり、欧州には金が唸っているからな。
傭兵として大量に調達できれば、最前線で大活躍間違いなしだ。
ゼレンスキーは、それよりも今ウクライナを支援した方が得策だというけど、消えて無くなる国家に投資する意味は殆どない。
そこで稼げるのは対ロシア戦を先延ばしする時間だけだ。
しかし、米国がウクライナへの軍事支援を打ち切れば、欧州だけでは支えきれずに早ければ夏、遅くとも年内、間違っても(トランス二ストリア侵攻があったとしても)来年早々には時間切れになる。
何をどうするかは分かり切っていても、欧州は全てを先延ばしにして滅びる。
「ロシアの攻撃を抑止するには米国の関与が不可欠」「平和維持軍のウクライナ派遣は米国参加が条件」(英国のスターマー首相)
「現時点で平和維持軍派遣を議論するのは時期尚早で不適切だ」(ドイツのショルツ首相)
「ベラルーシやカリーニングラードと国境を接しているためポーランド軍を派遣する余裕はない」(米国とトルコに次ぐ戦力規模を誇るポーランド)
「派遣の是非を議論する前に明確すべきことが沢山ある」(デンマーク)
「欧州の安全保障について自助努力が必要という米国のシグナルは理解したが、国防費増額の目標について具体的な合意に達するには時期尚早だ」(オランダのスホーフ首相)
まあ、想定の範囲内だな。
「欧米間で安全保障と責任の分担があってはならない」(ドイツ)
「欧米の緊密な協力こそが両者にとって最大の利益なる」(ポーランド)
自分たちが、テーブルについている側だという幻想から、まだ抜け出していない。
もう、メニューのトップ(メインディッシュ)として載っちまってる。
最善の手は、ロシアとの関係改善を進め、緊張を緩和し、米国を出し抜くことしかない(そうなのかあ?)。
自分たちはエサじゃないぞと。
ロシアの真のパートナーで、EUやNATOにも加盟させ、ユーラシア(欧州+アジア)連合として米国と対峙するぞと!。
ありえねー・・・。
それこそ、プーチンの思うつぼだし、舌噛んでもそんなことは出来ないだろうからな。
この先数年で、欧州を巡るスキームは激変するに違いない。
米国の戦略転換、中国のプレゼンスの増大、ロシアの拡大、エトセエトセが始まっている。
あるべき姿は棚に上げ、どうなるかを見極めていく必要があるだろう。
浮沈子的には、欧州がその変化に付いて行けずに、結局ロシアとドンパチやる羽目になると見ているけど、先のことは分からないからな。
ただ、米国は極めて戦略的に動いている。
ウクライナの停戦交渉は、米国にとっては手段だ。
米国の欧州に対する影響力を駆使して、ロシアとの関係を改善し、中国の影響力を抑え込むためのきっかけに過ぎない。
古い言い方をすれば、平和攻勢を掛けている。
そこには正義もへったくれもない(そんなあ!)。
もっと長い時間を掛けて事態が進行すると思ってたけど、予想外に早い展開になってきている。
ウクライナは、米国との取引に応じなければいずれロシアになる。
トランプの言った通りになる。
欧州にそれを止める力はない。
いや、力はあっても止める気はない。
ロシアとドンパチするのか、手打ちして米国を出し抜くのか。
って、選択の余地はないと思うんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(祝賀ムードのロシアも、トランプに「見捨てられた」ウクライナと変わらない)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2025/02/537638.php
「いまモスクワは、クリスマスと復活祭と新年が一緒にやって来たかのようなお祭りムードになっている。」
そうなんだ・・・。
妄想の嵐にさいなまれている浮沈子は、少し異なる意見や観察にも耳を傾けたい気分になっている。
標題に釣られて読んでみたんだが、妄想を鎮めるにはあまり役に立ちそうにはないなあ・・・。
「もっとも、ロシア国内の祝賀ムードの陰に隠れているが、戦争を交渉で終わらせるには大きな障害が残っている。」
➀プーチンは一貫して強硬な姿勢を崩しておらず、交渉での歩み寄りの余地は小さい。
➁ロシアには、自国の要求を押し通すだけの軍事力はない。
➂ロシアに唯一残されている希望は、アメリカがウクライナを見捨てるという可能性だが、ロシアがトランプをコントロールする手だてはない。
ちょっと気になったのは、次のくだりだ。
「戦場ではロシア軍が着々と前進していて、時間がたてばたつほどロシアが有利になるといった主張は、事実に反する。」
有利になるかどうかは、相手次第だからな。
ロシアの損失も大きいだろうが、ウクライナの損失はそんなもんじゃない。
絶対的な規模こそロシアの損失は大きいだろうが、ウクライナが投じることが出来るリソースははるかに少ない。
どこかの記事に書いてあったが、太った男は痩せるだけだが、痩せた男は死んでしまう。
米国の支援が途絶えれば、ウクライナが敗戦に追い込まれることは間違いない(ゼレンスキー自身が認めている)。
ロシアは、米国の支援が続いたとしても、少なくとも暫くは戦闘を続けることが出来る。
トランプの気まぐれに依存しているのはウクライナだけだ。
同じじゃない。
それに、米国はウクライナを見捨てるどころか、疲弊した国家から資源をむしり取ろうとしている。
気まぐれに頼らなくても、時間がロシアに味方していることは事実だろう。
「ウクライナ側は時間を稼ぐ作戦らしい。プーチンの融通の利かない姿勢やけんか腰の態度にトランプがうんざりするのを待とうというわけだ。」
残念ながら、ウクライナに残された時間は少ない。
夏には継戦能力を失う(ブダノフが認めてるしな)。
「ロシアも無限にリソースを持っているわけではない。ウクライナが崩壊するなり、欧米の支援が尽きるなりするのを待てる時間は、それほど長くはない。」
100年も待つ必要はない。
早ければ数か月、遅くとも1年くらいで十分だ。
「欧米の結束を分断し、ウクライナへの支援を弱めるというのは、プーチンが一貫して目指してきたことだ。その戦略の成否が判明するのはもう少し先になるだろうが、差し当たりロシアが1つの成果を手にしたことは間違いない。」
1つで十分だろう。
そして、米国の心変わりはウクライナにとって致命的だ。
対ロ関係の改善が中国対策に欠かせないと考えているトランプは、プーチンに土下座しかねないからな(そうなのかあ?)。
ウクライナ支援の打ち切りなど、何の躊躇いもないだろう。
欧州だって、メニューに載せる・・・。
ああ、やっぱダメだ。
妄想は、より激しくなっちまった。
「いまモスクワは、クリスマスと復活祭と新年が一緒にやって来たかのようなお祭りムードになっている。」(再掲)
ロシア当局はマスコミに対して、浮かれ過ぎないように自制を促しているらしいが、クレムリンの中でも、スキップしながら歩いている連中はいるんだろうな・・・。
(欧州は平和維持軍の派遣合意に失敗、トランプはウクライナを経済的に侵略)
https://grandfleet.info/european-region/europe-fails-to-agree-on-peacekeeping-troops-trump-invades-ukraine-economically/
「トランプの要求は窮地に立たされた弱小国に対する新帝国主義国家の鉄拳制裁だ。一番良いのは取引に応じないことだが、ゼレンスキーにそんな余裕は残っていない。プーチンによる軍事的侵略か、トランプによる経済的侵略かを選ばなければならない」(Telegraph)
うーん、浮沈子は実際の話、結果的に両方になると思うんだがな。
つまり、ロシアが軍事的にウクライナ全土を侵略し、その後、米国がロシアと取引して半分を戴く。
今、ウクライナと取引しても、ロシア占領地内にある経済価値は得られないからな(半分の半分で25パーセントくらいか)。
ロシアが、まるっと占領した後に、そのロシアと契約すれば50パーセントを得られる可能性がある。
どっちが米国にとって特になるかは明らかだ。
誤:軍事的侵略or経済的侵略
正:軍事的侵略&経済的侵略
或いは、軍事的侵略after経済的侵略
まあ、ロシアとのふつーの契約になるから、「侵略」というのは当たらないけどな。
しかし、ウクライナにすれば、取り分がなくなるわけで、大きな痛手であることは変わらない。
ロシアも、占領地分の半分を米国に与えるかどうかはビミョーだ。
そう単純な話にはならない。
どうやら、米国は資源の見返りに、直接の軍事支援を続ける気はないようだ(それは、欧州が金を出して買う)。
資源契約は、過去の軍事支援の見返りと、今後の外交的支援に対する見返りという位置づけだろう。
ゼレンスキーは、具体的な支援がないからサインしなかったようで、契約そのものがロシア侵攻の抑止力となるだけでは不満のようだ。
「ゼレンスキーは鉱物資源の権益を米国に与えることで武器支援が円滑に進むことを期待していた。さらに重要な鉱物資源は前線に近いウクライナ東部にあるため、ここで米企業が操業を開始すればプーチンの再侵攻を抑止する政治的罠を作り出せるとも計算していた」
契約の中身もひどいものだ。
「トランプが署名を迫った経済協定は「ウクライナ資源に関連した経済的価値」を対象にしており、鉱物資源から得る収益の50%と将来発行される採掘ライセンスがもつ金銭的価値の50%だけでなく、石油・ガス資源、港湾施設、その他のインフラなども協定の対象に含まれ、米国は主権の免除を受けてウクライナの商品・資源経済の大部分をほぼ完全に掌握することになる。この協定は「今後のライセンスとプロジェクトについて米国は方法、選択基準、条件を決める独占的権利を持つ」といった調子で書かれており、これは国務省や商務省ではなく民間の弁護士が書いている」
「この協定を受け入れればウクライナはベルサイユ条約でドイツに課された賠償金(1921年と1924年に削減された額)よりもGDPベースで重い負担を強いられる上、トランプ大統領は「これを拒否すればウクライナはロシアのものになるかもしれない」と脅し・・・」
歴史は、ドイツに過剰な賠償を課したことが、ナチスの台頭を促したことを教えている。
記事の前半は、停戦後の欧州による平和維持軍の覇権の話だが、浮沈子の妄想の中では、ハッキリ言って米国がロシアという大魚を釣るために仕掛けた罠としか見えない。
欧州各国は自らの生き残りを賭けて、隣国ウクライナへの支援を打ち切り、ロシアの直接侵攻に備えるべきなんだろう(そうなのかあ?)。
米国が仕掛けた罠に、わざわざハマることはない。
米国が抜けた後のウクライナ支援に深入りするリスクは、欧州にとって高過ぎる。
どーせ、ロシアとの直接対決が避けられないのであれば、ウクライナに派兵している余裕はないはずだ。
が、ウクライナには欧州最大の軍隊が残っている(100万人!)。
実戦経験豊富で、即戦力だからな。
ロシアとの対決を有利に運ぶためには、その資源を活用するのが得策だ。
金欠ウクライナと異なり、欧州には金が唸っているからな。
傭兵として大量に調達できれば、最前線で大活躍間違いなしだ。
ゼレンスキーは、それよりも今ウクライナを支援した方が得策だというけど、消えて無くなる国家に投資する意味は殆どない。
そこで稼げるのは対ロシア戦を先延ばしする時間だけだ。
しかし、米国がウクライナへの軍事支援を打ち切れば、欧州だけでは支えきれずに早ければ夏、遅くとも年内、間違っても(トランス二ストリア侵攻があったとしても)来年早々には時間切れになる。
何をどうするかは分かり切っていても、欧州は全てを先延ばしにして滅びる。
「ロシアの攻撃を抑止するには米国の関与が不可欠」「平和維持軍のウクライナ派遣は米国参加が条件」(英国のスターマー首相)
「現時点で平和維持軍派遣を議論するのは時期尚早で不適切だ」(ドイツのショルツ首相)
「ベラルーシやカリーニングラードと国境を接しているためポーランド軍を派遣する余裕はない」(米国とトルコに次ぐ戦力規模を誇るポーランド)
「派遣の是非を議論する前に明確すべきことが沢山ある」(デンマーク)
「欧州の安全保障について自助努力が必要という米国のシグナルは理解したが、国防費増額の目標について具体的な合意に達するには時期尚早だ」(オランダのスホーフ首相)
まあ、想定の範囲内だな。
「欧米間で安全保障と責任の分担があってはならない」(ドイツ)
「欧米の緊密な協力こそが両者にとって最大の利益なる」(ポーランド)
自分たちが、テーブルについている側だという幻想から、まだ抜け出していない。
もう、メニューのトップ(メインディッシュ)として載っちまってる。
最善の手は、ロシアとの関係改善を進め、緊張を緩和し、米国を出し抜くことしかない(そうなのかあ?)。
自分たちはエサじゃないぞと。
ロシアの真のパートナーで、EUやNATOにも加盟させ、ユーラシア(欧州+アジア)連合として米国と対峙するぞと!。
ありえねー・・・。
それこそ、プーチンの思うつぼだし、舌噛んでもそんなことは出来ないだろうからな。
この先数年で、欧州を巡るスキームは激変するに違いない。
米国の戦略転換、中国のプレゼンスの増大、ロシアの拡大、エトセエトセが始まっている。
あるべき姿は棚に上げ、どうなるかを見極めていく必要があるだろう。
浮沈子的には、欧州がその変化に付いて行けずに、結局ロシアとドンパチやる羽目になると見ているけど、先のことは分からないからな。
ただ、米国は極めて戦略的に動いている。
ウクライナの停戦交渉は、米国にとっては手段だ。
米国の欧州に対する影響力を駆使して、ロシアとの関係を改善し、中国の影響力を抑え込むためのきっかけに過ぎない。
古い言い方をすれば、平和攻勢を掛けている。
そこには正義もへったくれもない(そんなあ!)。
もっと長い時間を掛けて事態が進行すると思ってたけど、予想外に早い展開になってきている。
ウクライナは、米国との取引に応じなければいずれロシアになる。
トランプの言った通りになる。
欧州にそれを止める力はない。
いや、力はあっても止める気はない。
ロシアとドンパチするのか、手打ちして米国を出し抜くのか。
って、選択の余地はないと思うんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(祝賀ムードのロシアも、トランプに「見捨てられた」ウクライナと変わらない)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2025/02/537638.php
「いまモスクワは、クリスマスと復活祭と新年が一緒にやって来たかのようなお祭りムードになっている。」
そうなんだ・・・。
妄想の嵐にさいなまれている浮沈子は、少し異なる意見や観察にも耳を傾けたい気分になっている。
標題に釣られて読んでみたんだが、妄想を鎮めるにはあまり役に立ちそうにはないなあ・・・。
「もっとも、ロシア国内の祝賀ムードの陰に隠れているが、戦争を交渉で終わらせるには大きな障害が残っている。」
➀プーチンは一貫して強硬な姿勢を崩しておらず、交渉での歩み寄りの余地は小さい。
➁ロシアには、自国の要求を押し通すだけの軍事力はない。
➂ロシアに唯一残されている希望は、アメリカがウクライナを見捨てるという可能性だが、ロシアがトランプをコントロールする手だてはない。
ちょっと気になったのは、次のくだりだ。
「戦場ではロシア軍が着々と前進していて、時間がたてばたつほどロシアが有利になるといった主張は、事実に反する。」
有利になるかどうかは、相手次第だからな。
ロシアの損失も大きいだろうが、ウクライナの損失はそんなもんじゃない。
絶対的な規模こそロシアの損失は大きいだろうが、ウクライナが投じることが出来るリソースははるかに少ない。
どこかの記事に書いてあったが、太った男は痩せるだけだが、痩せた男は死んでしまう。
米国の支援が途絶えれば、ウクライナが敗戦に追い込まれることは間違いない(ゼレンスキー自身が認めている)。
ロシアは、米国の支援が続いたとしても、少なくとも暫くは戦闘を続けることが出来る。
トランプの気まぐれに依存しているのはウクライナだけだ。
同じじゃない。
それに、米国はウクライナを見捨てるどころか、疲弊した国家から資源をむしり取ろうとしている。
気まぐれに頼らなくても、時間がロシアに味方していることは事実だろう。
「ウクライナ側は時間を稼ぐ作戦らしい。プーチンの融通の利かない姿勢やけんか腰の態度にトランプがうんざりするのを待とうというわけだ。」
残念ながら、ウクライナに残された時間は少ない。
夏には継戦能力を失う(ブダノフが認めてるしな)。
「ロシアも無限にリソースを持っているわけではない。ウクライナが崩壊するなり、欧米の支援が尽きるなりするのを待てる時間は、それほど長くはない。」
100年も待つ必要はない。
早ければ数か月、遅くとも1年くらいで十分だ。
「欧米の結束を分断し、ウクライナへの支援を弱めるというのは、プーチンが一貫して目指してきたことだ。その戦略の成否が判明するのはもう少し先になるだろうが、差し当たりロシアが1つの成果を手にしたことは間違いない。」
1つで十分だろう。
そして、米国の心変わりはウクライナにとって致命的だ。
対ロ関係の改善が中国対策に欠かせないと考えているトランプは、プーチンに土下座しかねないからな(そうなのかあ?)。
ウクライナ支援の打ち切りなど、何の躊躇いもないだろう。
欧州だって、メニューに載せる・・・。
ああ、やっぱダメだ。
妄想は、より激しくなっちまった。
「いまモスクワは、クリスマスと復活祭と新年が一緒にやって来たかのようなお祭りムードになっている。」(再掲)
ロシア当局はマスコミに対して、浮かれ過ぎないように自制を促しているらしいが、クレムリンの中でも、スキップしながら歩いている連中はいるんだろうな・・・。
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