🚀スターシップ:エフェメリスと軌道の未来 ― 2026年10月08日 08:04

スターシップ:エフェメリスと軌道の未来
スターシップ:エフェメリスと軌道の未来

(SpaceXは、100万基のAI衛星ネットワークがどのように機能し、宇宙衝突を防ぐのかを明らかにした。)
https://www.teslarati.com/spacex-starmind-space-safety/

「ブロードバンドとスーパーコンピューティングに対する高まる需要を満たすため、最大10万基のスターリンク衛星と最大100万基のスターマインドAI衛星を運用する計画だ」

「現在、スターリンクは1万1000基強の衛星を軌道上に保有しているため、この目標だけでもブロードバンドネットワークが約9倍に拡大することを意味する。」

ジーン記者は、算数苦手なのかあ?。

(10万+100万)÷1.1万=100倍!

スターリンク衛星に限って言えば、確かに10万÷1.1万≒9倍ということになるが、文脈からはそうは読めないからな。

まあいい。

記事にある「新しい宇宙安全ページ」というのが気になったので、ソーヤー・メリット氏のXの投稿からリンクを辿った。

(宇宙安全:低軌道における運用者間のデータ共有改善の必要性)
https://starlink.com/jp/updates/space-safety

「SpaceXはこれまでに構築された世界最大の衛星コンステレーションを運用しており、11,000機を超えるStarlink衛星が低軌道(LEO)にあります。」

「ブロードバンドとスーパーコンピューティングの需要増加に対応するため、最大10万基のStarlink衛星と最大100万基のStarmind AI衛星を運用する計画です。」

べらぼーめ・・・。

この記事は、なかなか読み応えがあって、いろいろ勉強になった。

「宇宙での安全な運用には、近くの他の物体の軌道を知ることが必要であり、それにより今後の接近を効果的に回避できる。そのためには、衛星運用者がエフェメリスを共有する必要があります。」

エフェメリスっちゃ、なによ!?。

(アルマナックとエフェメリスは、測位衛星の“時刻表”)
https://qzss.go.jp/overview/column/diagram_170613.html

「ある瞬間にある列車が路線上のどこにいるかを、ダイヤ(ダイヤグラム)に引いた縦線と列車を示す斜線の交点から読み取って探します。」

「高精度に軌道を表現する数式に、きわめて正確な時刻を入力すれば、その瞬間における衛星の正確な座標が判明します。」

「放送暦と訳されるエフェメリスは、鉄道のダイヤグラムに相当する詳細なもので、これを正しく使うことで1m前後まで衛星の座標を追い込むことができます」

<放送暦(ほうそうれき、英語: broadcast ephemeris)とは、GPSやQZSS(みちびき)などの測位衛星から送信される測位信号(航法メッセージ)に含まれる、衛星の精密な軌道予測情報のこと>(AIによる概要より)

つまり、衛星の精密な軌道情報ということなわけだ。

S社は、このエフェメリスを共有することで、軌道上の安全性を確保しようとしている。

「増え続ける低軌道の衛星と安全な未来:
LEOが混雑しているように見えるかもしれませんが、実際には宇宙には膨大なスペースがあります。良いアナロジーは航空旅行です。航空の歴史が始まって以来、世界中の空域は年々混み合うようになってきました。それでも航空旅行は地球上で最も安全な移動手段の一つです。その理由の一つは、すべての航空機がフライトプランを公開し、飛行中に位置情報を継続的に発信していることです。自動化されたシステムとヒューマン・イン・ザ・ループ・システムが、飛行中の航空機間の安全な間隔を確保します。飛行機が別の航空機との安全な間隔を保つために高度を変えるのは怖いことではありません。それはシステムが設計どおりに機能しているということです。同じことがLEOでも当てはまる – そしてそうあるべきだ。」(宇宙安全ページ)

世界ではこの瞬間、2万機前後の航空機が飛んでいるといわれる。

スターリンクの登場で、少なくとも地球低軌道は似たような状況に追い込まれている。

「人類には明るくワクワクする未来が待っています – そして宇宙はその未来の基盤です。これを実現するには、宇宙の安全を正しく確保する必要があります。これは地政学的な懸念や競争上の懸念であってはなりません。大切なのは、宇宙を利用したいすべての人が、安全に利用できるようにすることです。」

うーん、「明るくワクワクする未来」を期待してるのは、S社だけかも知れないけどな(全世界で運用中の衛星の7割はスターリンク)。

航空機でも、作戦行動中の軍用機などは当然位置情報を送信したりはしない(ステルス性能に莫大な投資もしている)。

船舶でも、同じような状況はあるからな(そもそも潜水艦とかは、隠密であることが存在価値だし・・・)。

理想通りにはいかないのだ。

テスララティの記事では、スターマインド(100万機のAIコンステレーション)についても、最新情報が出ている。

「SpaceXはまた、Starmind衛星群が完成した際のイメージ図を新たに公開」

「AIモデルを効率的に実行するために十分な計算能力を得るには、衛星群を密集させて運用する必要があります」「1つの衛星群は、10テラビット程度の帯域幅で接続された10基程度の衛星で構成され、より広範な衛星群と相互接続されます。」(SpaceXの副社長であるマイケル・ニコルズ氏)

「これは、SpaceXがStarmindの構築方法について明らかにした最も具体的な詳細である。100万台の独立したサーバーではなく、約10基の衛星が密集したグループとして機能し、1つの演算ユニットとして機能する。そして、Starlinkのレーザーリンクが結果を地球に送信する。」(・・・with Starlink’s laser links carrying results back to Earth.)

えーと、スターリンクからのダウンリンクは電波(RF)だけどな。

まあ、どうでもいいんですが。

「SpaceXは9月にFCCに提出した書類の中で、Starmind衛星1基の重量は最大4,000kgで、Starlink V2 Miniの約7倍の質量になると述べている。」

この記述からも、Starlink V2 Miniの重さが600kg程度であることが確認できる。

スターマインドについては、S社のページに詳しい。

(スターマインド)
https://www.spacex.com/spacexai/starmind

「宇宙空間で太陽エネルギーを捕捉し、地球向けに低コストで高性能なAIコンピューティングを実現する。」

「軌道衛星に搭載された局所的な演算装置が、宇宙空間で容易に利用可能な電力と冷却システムを活用し、高帯域幅レーザーを用いてデータをスターリンク衛星群に送信する。」(ジーン記者は、これと取り違えてるのかも・・・。)

・展開時の高さ 30メートル / 98フィート
・翼幅 75メートル / 246フィート
・ペイロードを計算する 最大出力250kW(ピーク時)/
平均出力175kW
・車両効率 75kW/トン

「車両効率」というのが意味不明だが、FCC提出書類の最大4トンという数字に当てはめると、300kWということになる。

ワケワカ・・・。

「太陽」タブのページでも、「ソーラーアレイ:210kW」となってるしな。

スターマインドは、未だ構想段階だ。

「2027年後半にも数千基の衛星の配備が開始される予定」(テスララティ)

うーん、怪しい・・・。

100万機の低軌道コンステレーションを、当局が認可するのか。

軌道の未来が、また1ページだな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(SpaceXの宇宙AI衛星StarmindにNVIDIA搭載|軌道上データセンター)
https://xn--29sob207cg49a.com/satellite/spacex-nvidia-starmind-orbital-ai-2026/

「目次

公式発表で確定したこと
Starmind AI1の仕様(SpaceX公式値)
NVIDIAの「Vera Rubin」は天文台ではない
軌道で計算する物理的な理由
太陽光を遮るものがない
冷却塔もチラーもいらない
放射線という代償
日本にどう関係するか
まだ決まっていないこと
2026年10月最新動向
SpaceXが「最大100万機」と衝突回避の方針を公表
よくある質問
Q. StarmindのVera RubinとチリのVera C. Rubin天文台は関係があるのか?
Q. Starmind AI1は何機の衛星をStarshipで一度に運べるのか?
Q. 軌道上データセンターは地上より本当に安く済むのか?
Q. Starmindのデータはどうやって地上へ届くのか?」

浮沈子的関心は、スターシップが一度に何機のスターマインド衛星を打ち上げることが出来るのかという点にある。

「Q. Starmind AI1は何機の衛星をStarshipで一度に運べるのか?」

「SpaceX公式ページに1回の打ち上げあたりの搭載機数は記載されていない。報道では1回30〜50機という数字が出ているが、公式値としては確認できなかった。翼端間75mの衛星を折りたたんで積む設計になるとみられる。」

最大重量が4トンなので、30機位がいいところだろう。

スペース的(容積的)にも、その辺りが妥当な気がするな・・・。

<以前の関連記事から引用>

(スターシップ:フライト14:V3衛星の搭載数)
https://kfujito2.asablo.jp/blog/2026/10/02/9879473

「船体側面の穴の高さは約0.8メートル」

「船を正面から見ると、ドアの開口部は約7.3メートル幅」

<引用終わり>

スターマインド衛星の「厚さ」は、もちろん不明だが、スターシップⅤ3で打ち上げるということになれば(2027年後半ということなら、その可能性は高い)、この「開口部」から打ち出すことになるわけだからな。

上下左右のクリアランスを10cmとすると、長辺7.1m、厚さ0.6mとなる(奥行きは、最大で3.5mくらいか:1段で2機搭載の場合:画像を見ると、バス(衛星本体)は、長方形だからな)。

射出機構の搭載高を9mとすると、15段積めることになり、30機という積載量と整合する。

まあ、どうでもいいんですが。

仮に30機とすると、100万機のスターマインド衛星のコンステレーションを構築するための打ち上げは、結構しんどい。

衛星寿命は放射線耐性などから約5年とされているようだからな。

年間20万機、毎週約4000機、毎日572機、毎時24機、つまり2分30秒に1機の打ち上げなわけで、一度の打ち上げで30機としても、75分に1回となる。

打ち上げサイトが10か所とすると、各発射台から750分(12時間30分)毎にスターシップを上げなければならない。

べらぼーめ・・・。

スターシップがバージョンアップしてV4になり、地球低軌道へ200トン運べるようになれば、一度の打ち上げで50機が上がる(衛星重量のみの換算:スペース的にも12mの積載高なので、妥当なところか)。

それでも、各発射台から21時間毎の打ち上げが必要だ。

抜本的な対策としては、発射台を増やすしかないけど、膨大な燃料(メタン)の供給の問題もあるからな。

簡単には増やせないだろう。

ルイジアナの新たなスターベース(発射台10基)からは、年間1000回の打ち上げが見込まれているけど、100万機のコンステレーションを維持するには全く足りない。

1回の打ち上げで50機しか上がらないとすれば、年間では5万機の衛星しか上がらんからな(必要数の4分の1)。

やれやれ・・・。

🐱エボラ:8750、4208 ― 2026年10月08日 12:21

エボラ:8750、4208
エボラ:8750、4208


(SitRep N°145 /MVE-BDBV/06/10/2026)
https://insp.cd/sitrep-n145-mve-bdbv-06-10-2026/

DRC:8728、4205
ウガンダ:20、2
フランス:1、0
ケニア:1、1
合計:8750、4208
致命率:48パーセント

😼エボラ:週報:第21報 ― 2026年10月08日 21:50

エボラ:週報:第21報
エボラ:週報:第21報


前回の記事。

(エボラ:週報:第19報)
https://kfujito2.asablo.jp/blog/2026/09/23/9878156

2週間ぶりに週報が出た(第20報は不明:そもそも、上がってない感じも・・・)。

(エボラ・ブンディブギョウイルス感染症の発生 コンゴ民主共和国|ウガンダ週次対外情勢報告21、2026年10月4日時点のデータ)
https://www.afro.who.int/countries/democratic-republic-of-congo/publication/ebola-bundibugyo-virus-disease-outbreak-5

「ウガンダとフランスで既に確認され、その後収束したのに続き、ケニアにも拡大しました。ケニアは、今回の流行で影響を受けた4番目の国となります。」

ケニアの感染については、先日取り上げている。

(エボラ:ケニアで輸入症例)
https://kfujito2.asablo.jp/blog/2026/10/07/9880211

感染者は既に死亡し、接触者の追跡・監視が続いている。

まあいい。

「北キブ州のアリンボンゴ保健区が新たに感染地域となり、流行開始以来の感染地域は7州にまたがる64の保健区に及んでいます。」

「2026年10月4日までの1週間で、新たに487件の確定症例と224件の確定死亡が報告され、累計確定症例数は8603件、死亡者数は4148人(粗致死率(CFR):48.2%)に増加しました。」

<前週からの感染者の増加(カッコ内は確定症例数)>
第1報(5月18日):(35)
第2報(5月24日):77(112)
第3報(5月31日):220(332)
第4報(6月7日):237(569)
第5報(6月14日):258(827)
第6報(6月21日):241(1068)
第7報(6月28日):260(1328)
第8報(7月5日):317(1645)
第9報(7月12日):339(1984)
第10報(7月19日):439(2423)
第11報(7月26日):839(3262)
第12報(8月2日):540(3802)
第13報(8月9日):579(4381)
第14報(8月16日):640(5021)
第15報(8月23日):563(5584)
第16報(8月30日):516(6100)
第17報(9月6日):586(6686)
第18報(9月13日):572(7258)
第19報(9月20日):475(7733)
(第20報?(9月27日):383(8116):第20報は未確認:増加は差分・確定症例数は日報と突合済み)
第21報(10月4日):487(8603)

ピークアウトしたことは間違いないけど、第21報前の期間では揺り戻しが見られる(画像のグラフ参照)。

やれやれ・・・。

感染区域の拡大も見られており、予断を許さない状況が続いている。