🐱スターシップ:WDRもパス!2023年04月12日 23:38

スターシップ:WDRもパス!


(SpaceXはスターシップのテスト飛行の詳細な計画を明らかにしましたが、残念ながら宇宙船は着陸を試みません)
https://www.elonx.cz/spacex-odhalilo-podrobny-plan-testovaciho-letu-starship-kosmicka-lod-se-bohuzel-nepokusi-pristat/

「当初予定されていた給油テストをスキップして、直接打ち上げの試みに進むことが決定されました。」

「SpaceX は先週、打ち上げ前に完全なロケット燃料供給とカウントダウン テストを実施する予定でしたが、結局中止されました。現在、同社はすぐに打ち上げの試みを開始したいと考えています。」

「このため、自己破壊システムのチャージを手動で解除する必要があるため、スターシップ S24 は水曜日にスーパー ヘビー B7 キャリアから削除されました。このプロセスは迅速に完了する必要があるため、船はすぐに空母に再接続されると予想され、その後ロケットは完全に発射の準備が整います。」

マジか!?。

全てはぶっつけ本番ということなわけだ。

「宇宙船(2段目)が海洋着陸を試みないことを学びました。」

「スターシップ宇宙船のテストは、本質的に大気圏への再突入で終わります。たとえ船が飛行中のこの高温期を無傷で奇跡的に乗り切ったとしても、再びエンジンを始動させる計画はありません。したがって、船(またはその残骸)は、ハワイ諸島近くの海に自然に衝突し、ラプターの点火と船を垂直位置に向ける着陸操作はありません。」

なんだってえ!?。

もう、ワケワカ・・・。

・T-02:00:00 - 全チームの準備状況を確認し、給油を開始する許可を出しています
・T-01:39:00 - スーパーヘビーへの液体酸素と液体メタンの燃料補給が始まる
・T-01:22:00 - スターシップが液体メタンの燃料供給を開始
・T-01:17:00 - 宇宙船の液体酸素補給開始
・T-00:16:40 - スーパーヘビーでのラプターの予冷開始
・T-00:00:40 - 流体界面放出シーケンスの開始 (?)
・T-00:00:08 - スーパーヘビーのラプター エンジンが徐々に発火し始める
・T-00:00:00 - 興奮保証 (IGNITION)
・T+00:00:55 – 最大 Q (ロケットが最大の機械的ストレスを受ける瞬間)
・T+00:02:49 – スーパーヘビーのエンジン停止
・T+00:02:52 - スターシップからのスーパーヘビーの分離
・T+00:02:57 – スターシップ エンジンの発砲
・T+00:03:11 - スーパーヘビーがバックファイアを開始
・T+00:04:06 - スーパーヘビーのバックファイア完了
・T+00:07:32 - スーパーヘビーが超音速から亜音速に
・T+00:07:40 - スーパーヘビーが着陸力を発動
・T+00:08:03 – スーパーヘビーのエンジン停止
・T+00:09:20 - 宇宙船のエンジンが停止
・T+01:17:21 - 宇宙船が大気圏に突入
・T+01:28:43 – スターシップが超音速から亜音速に
・T+01:30:00 – 宇宙船が水中に衝突

T-00:00:00 - 興奮保証 (IGNITION)というのが笑える(やっぱ、爆発炎上木っ端微塵を想定しているんだろうな:ここは、正確にはリフトオフなんだろうな:33基のラプター2の点火には8秒かかるわけだ:長いな・・・)。

T-00:00:40 - 流体界面放出シーケンスの開始 (?)というのは、たぶん、蒸発する推進剤を、ダンプバルブから排出する手順のことと思われる(未確認:蒸発した分は、発射まで順次継ぎ足される)。

「前回も書きましたが、数回の試行が必要な場合もありますので、現実的には開始が少し遅れるかもしれません。」

少しどころか、半年や1年は覚悟しておいた方がいいかも知れない(SLSは、実際WDRの開始から半年以上遅れた:あのロケットは、実質的には使い捨てにしたスペースシャトルだからな:それでも、それだけの時間が必要だったわけだ:真っ新な開発だったスターシップが1年掛かっても何の不思議もない)。

そーか、全てはぶっつけ本番ということになったわけだ。

冗談抜きで、何が起きてもおかしくはない。

目が離せなくなったな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(SpaceX Starship軌道試験飛行)
https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_Starship_orbital_test_flight

「宇宙船は、約 250x50km (155x31mi) であると推定される大気圧地球横断軌道に到達するまで動力飛行を続けます。これにより、約 1 時間 17 分の飛行の後、スターシップは軌道から崩壊します。」

大気圧地球横断軌道は、地球低軌道とは区別される様だが、弾道軌道ではない。

まあいい。

「ブースターはブーストバック燃焼を実行し、メキシコ湾の沖合約 20 マイル (32 km) の着陸を目標とし、スターシップ宇宙船は約 20 km の太平洋への着陸を目標とします。カウアイ島の北西 62 マイル (100 km) 。」

スーパーヘビーブースターは、ブーストバックバーンとランディングバーンを行うことになっているらしい(エントリーバーンは無しかあ?)。

「ロケットが上昇を生き延びたと仮定すると、ブースターと宇宙船の両方が海面で制御されたタッチダウンを実行しますが、どちらも回収されません.」

ビミョーな記述だが、これだけみるとスターシップの方も何らかの着陸動作がある感じもするな・・・。

🐱スターシップ:WDR近づく2023年04月10日 00:05

スターシップ:WDR近づく


(「スターシップは打ち上げの準備ができています」とイーロン・マスクは宣言しました。史上最大のロケットが4月に離陸する可能性)
https://www.elonx.cz/starship-je-pripravena-na-start-prohlasil-elon-musk-nejvetsi-raketa-v-historii-by-mohla-vzletnout-jeste-v-dubnu/

「他の情報と兆候を考慮すると、スターシップが実際に4月後半に打ち上げを試みる可能性は非常に高い.」

スーパーヘビーブースター単体での、ラプター2エンジン全基同時点火試験をパスし、本番(テスト飛行)の際に初めて試みることになる。

まあ、点火に成功しなければ、発射管制コンピューターが中止を決定し、点火済みのエンジンは直ちに燃焼を止めるだろうから(燃焼中止には全基(少なくとも31基)が成功している)、それでいいのかも知れない。

ペトルメレチンも、その点を指摘している。

「打ち上げは最初はうまくいかず、33 機のラプターすべてが一度に正常に点火され、ランプから離陸するように指示されるほど安定するまでに、さらにいくつかの問題が発生するでしょう。」

「これらのハエを捕まえると(←バグの修正の意?)、開始日が数日または数週間遅れる可能性があります。」

テスト飛行の前には、もちろん、ウェットドレスリハーサル(WDR)が行われる。

「火曜日かその少し後に、SpaceX は完全なオーバーホールを実施し、その間、すべてが打ち上げ日と同じように進行します。これは、スーパー ヘビーとスターシップの両方のタンクがメタンと酸素で満たされ、完全なカウントダウンが実行されることを意味します。これは、エンジンが点火する直前に意図的に中断されます。」

ああ、SLSで散々揉めた奴だな。

地上施設の不具合から始まり、1段目のコネクター周りで、燃料の水素が漏れまくった。

同じことが繰り返されないという保証はない(メタンの方が扱いが簡単なのかどうかは知らない)。

「すべてがうまくいけば、宇宙船はスーパーヘビーから一時的に切り離され、自己破壊システムのペイロードを手動で切り離すことになるでしょう。それはせいぜい1日の問題であり、その後、スターシップはスーパーヘビーに再び着座するでしょう. 」

もちろん、全てが上手くいくとは限らんしな。

今言えることは、スターシップはWDRに臨もうとしているということだけだ。

「この時までに、SpaceX はおそらく FAA から正式な許可を得ているはず」

そっちの方は、当局からS社に対して、事前に認可の見通しについての通告はあるだろうから、信ぴょう性は高いんだろう。

さて、WDRが無事に済めば、いよいよ打ち上げテストということになるが、それは前述の通り、ラプター2の点火という関所を通り越せるかどうかにかかっている。

前回のテスト(2月)から十分な時間が取れているのか、その間にラプター2の信頼性が向上したのかについては、浮沈子的にはいささか疑問を感じている。

だって、実際のテストは行わないわけだからな。

ぶっつけ本番で、2段目を上に乗っけて点火テストを行うようなもんだ。

SLSでいえば、グリーンランということになる。

たった4つしかないSLSでさえ、1基のエンジンの制御システムに問題があり、対策に時間がかかったという経緯もある。

ラプター2は8倍以上の33基だ。

前回のテストでも、1基は事前に不具合を把握して点火テストの対象から外され、もう1基は点火に失敗した。

浮沈子的には、事前に不具合を把握できた方よりも、チェックをすり抜けてテストに臨んだにもかかわらず、点火出来なかったエンジンがあったことが問題だと思っている。

設計、製造、検査をパスして、満を持して全基点火試験に臨んでいるわけだからな。

設計上の問題が表面化したのか、製造上の潜在的な問題があるのか、事前の検査項目や方法が適切なのか、そもそも、33基なんてべらぼーな数のエンジンをクラスター化させて運用しようというアーキテクチャー自体が失敗なのか(そんなあ!)。

それらの懸念を、この2か月足らずの間に払しょくできていると考えるのは、いささか無理があるというものだ。

誰が考えたって、WDR止まり(それだって、順調に行くのかどうか)で、点火試験から先に進めない方がありそうな話だ。

しかも、SLSは使っている部品そのものは、20世紀に実際に飛行したスペースシャトルの部品そのものだからな。

それでさえ、あのていたらくなわけで、スクラッチから開発したスターシップのようなロケットが、最初から上手くいくわけはないのだ。

「最初の軌道ミッションがどうなるにせよ、SpaceX は主に、ロケットが発射台から十分に離れた後にのみ失敗が発生することを望んでいます。離陸直後の爆発は、宇宙基地(スターベースのこと)のインフラに重大な損傷を引き起こし、その後のテスト ミッションを大幅に遅らせることになります。」

発射台を壊さずに済めば大成功だな。

記事は、打ち上げた後の話にも触れているけど、それは半年や1年は先のことになるかも知れない。

スーパーヘビーブースターの点火に成功し、離床できたとしても、燃焼を継続して飛行を続け、メインエンジンカットオフ(MECO)に持ち込めれば上出来だろう(その後の1段目が回収されないという話はあるけど、再点火して減速したり、コールドガススラスターを噴射して姿勢制御するのかは書いてない:この件については情報が出た:<以下追加>参照)。

2段目との分離、2段目のエンジン点火(ラプター2の大気用3基と真空用3基:それでもSLSより多い!)はボーナスだろう。

2段目(スターシップ)が、順調に飛行して再突入まで持ち込めれば奇跡だ。

そこから先は、神のみぞ知るだな。

「しかし、Elon Muskでさえ、スターシップの軌道からの帰還が初めて成功するという事実を期待していません.」

別記事では、打ち上げ毎に50パーセントと見積もっている(たぶん、テキトー!)。

「軌道ミッションの目標は、スターシップを軌道に乗せてそこでテストすることではなく、スターシップが軌道から戻るときにさらされる条件を可能な限りシミュレートすることです。これはおそらく最も難しい部分です。スターシップ軌道ミッションの。まず、ホットリターン時に船体の風上側を保護するセラミック板製の遮熱板をチェックします。また、周回軌道への往復飛行における超音速、亜音速、遷音速段階での空力制御の機能を検証することも可能です。」

そういうのをテストすることが出来れば、たとえ成功ではなくとも、ミッション自体は大成功ということになる。

ロケットは、とにかくうち上げてみなければ分からないことだらけだ。

初めての打ち上げで成功することを期待してはいけない。

しかし、分かっていることで手を抜いたり、甘く見てかかることは厳に慎むべきだ。

物理の神様は公平だからな。

舐めてかかった時のしっぺ返しは厳しい。

墜落激突爆発炎上木っ端微塵だな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(FAAは何と言うでしょうか?—
SpaceXのStarshipビークルは、打ち上げライセンスを待っているだけで、飛ぶ準備ができています
SpaceX のエンジニアは、これらの車両の性能について何百万もの質問をしています。)
https://arstechnica.com/science/2023/04/spacexs-starship-vehicle-is-ready-to-fly-just-waiting-for-a-launch-license/

エリックバーガーが、このネタで記事を書かない訳はないのだ・・・。

「現在、同社は打ち上げシステムの統合飛行試験のために、4 月 17 日の現地時間午前 7 時 (UTC 12:00) を目標としています。」

「SpaceX はまた、火曜日に「打ち上げリハーサル」という最終テストを 1 つ計画しています。このテスト中、ロケットの第 1 段と第 2 段はまるで打ち上げようとしているかのように燃料を供給されますが、ロケットのエンジンは点火しません。」

これも、イーロンXの報道通りだ。

WDRが、打ち上げ前に行われる。

「この飛行試験中、名目上進行する場合、超重ロケットは数分間発射してから上段から分離し、制御された状態でメキシコ湾に降下します。」

ほほう、やはり逆噴射着陸(パワードランディング)のシミュレーションを行うわけだ。

「SpaceXが初期のFalcon 9ロケットの最初のステージのいくつかで行ったように、同社は、SpaceXが将来のミッションで陸上着陸を試みる準備ができているかどうかを確認するために、車両のパフォーマンスを監視します.」

浮沈子的には、そっちの方も注目だな。

スーパーヘビーブースターの回収&再使用は、可及的速やかに行われる必要があるからな(これが使い捨てだと、ラプター2エンジンの生産が大変だ・・・)。

お約束の懸念事項も出ている。

・背の高いロケットは発射塔を通過できますか?(それが懸念されているとは知らなかったな)
・スターシップを計画された軌道に乗せるのに十分な時間、車両の 33 基のメイン エンジンが十分に点火するでしょうか?
・スターシップ(2段目)のエンジンは点火しますか?
・乗り物は再突入の過酷な条件に耐えることができますか?
・海に到達すると、すべてがどの程度無傷になるのでしょうか?

「SpaceX のエンジニアは、データを求める何百万もの質問を抱えています。」

上記は、そのほんの一部に過ぎない。

「すぐに、おそらくすぐに、いくつかの答えが得られるかもしれません。」

期待しよう(何に?→墜落激突爆発炎上木っ端微塵かあ?)。

もちろん、その可能性は低くはない。

浮沈子的に考えられる最もありそうなシナリオは、スーパーヘビーブースターの全基点火に失敗して、発射台から1mmも離れることなく、改修のために撤去されるパターンだな。

これが9割だろう。

残りの1割は、点火したエンジンの中止に失敗して、発射台もろとも吹っ飛ぶことだが、この両極端のシナリオ以外は1パーセント以下と見ている(イーロンマスクは50パーセントの成功を予想しているようですが)。

エンジンを乗せ換えたスーパーヘビーは、何度か点火を試みるだろうが、空しく撤退・・・。

まあいい。

グウィンショットウェルによれば、発射台を壊さなければ成功だそうだからな。

WDRと全基点火テストは、とりあえず無事に終了するだろうな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(SpaceXが最初のStarship Super Heavyの打ち上げに近づいています)
https://spacenews.com/spacex-closing-in-on-first-starship-super-heavy-launch/

「FAA は 4 月 17 日の最初の打ち上げ日を挙げています。」

「バックアップ日は 4 月 18 日から 21 日です。」

「東部標準時の午前 8 時から午前 11 時 5 分まで同じウィンドウです。」

この記事には、WDRについて触れた部分はない。

「打ち上げのための最後の主要なテストマイルストーンは、2月9日のスーパーヘビーブースターの静的発射テストでした。ブースターの33個のラプターエンジンのうち31個しか発火しませんでしたが、会社はテストが成功したと見なしました。」

これは既報の通りだ。

「スターシップが実際に軌道に乗り、すぐに軌道離脱燃焼を実行して着水するのか、それとも長い準軌道飛行なのかは不明です。」

そこに注目しているのか・・・。

準軌道飛行なのか、軌道投入後の離脱なのかについては、確かに情報はない。

イーロンXの記事でも、その違いに拘る記述はあったからな。

準軌道飛行であったとしても、誰がどう見たって、ニューシェパードとは異なるだろう。

そもそもの目的は、再突入試験だしな。

そこに辿り着くことが重要だ。

まあ、年内にはムリポだろう。

まずは、WDRを済ませないとな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(スペースX、スターシップロケットを来週早々に世界一周試験飛行に備える)
https://spaceflightnow.com/2023/04/11/spacex-readying-starship-rocket-for-around-the-world-test-flight-as-soon-as-next-week/

「技術者が飛行停止システムの武装を完了することができるように、24 番艦は今週後半にもう一度ブースター 7 から取り外される予定です。」

指令破壊システムなわけだが、それはWDRの後になる。

「同社は火曜日に、実際の打ち上げ試行中にメタンと液体酸素をロケットに積み込むのと同じように、2 段式ランチャーにメタンと液体酸素を搭載する予定だった最終打ち上げ日のドレス リハーサルを見送ると述べた。」

なにい!?。

延期かよ・・・。

「チームは、規制当局の承認を待って、来週にはスターシップの最初の統合飛行試験に先立ち、打ち上げの準備に集中しています」

やれやれ・・・。

「SpaceX は、火曜日に同社のウェブサイトで、今後のテスト飛行に関する新しい詳細を発表しました。」

「これは、完全に統合されたスターシップとスーパー ヘビー ロケットの最初の飛行試験であり、完全に再利用可能な輸送システムであり、乗組員と貨物の両方を地球軌道に運び、人類が月に戻り、火星やその先を旅するのを助けるように設計されています」

「このようなテストでは、成功は私たちがどれだけ学べるかによって測定されます。これは、SpaceX が Starship の開発を急速に進めるにつれて、将来の成功の可能性を知らせ、改善するでしょう。」

「スーパー ヘビー ブースターのエンジンは、飛行開始から約 3 分後に停止し、ブースター ステージがスターシップの上部ステージから離れます。次に、スターシップのラプター エンジンが点火し、空気のない空間で初めて発火して、計画された 6 分半の燃焼を開始し、軌道速度に近い速度まで加速します。」

「スターシップの軌道は、楕円形または細長い形状で、宇宙の高点または遠地点と、地球の大気圏内の高度に低点または近地点があると予想されます。」

ペリジーが大気圏にあっても、地球周回軌道に入ったことには変わらない(地面の下だと弾道軌道だけどな)。

一応、軌道試験ということなわけだな。

「飛行開始から約 3 分後にスターシップ ビークルから分離した後、スーパー ヘビー ブースターは 33 個のエンジンの一部を再点火して、「ブースト バック」燃焼のためにダウンレンジ速度を相殺します。メキシコ湾に向かって落下するロケットは、制御された着水のために海に到達する直前にエンジンのサブセットに再び点火するようにプログラムされます。」

こっちの様子も分かってきた。

「SpaceXは船の再突入中にデータを収集したいと考えていますが、同社が火曜日に発表したミッションプロファイルは、車両が太平洋に衝突する前に減速するためにエンジンを発射することを示していません.」

ほほう、面白いな。

が、それはたぶん書いていないだけで、実際には制御噴射してから突入するんだろう(未確認)。

それでなければ、突入地点を特定することなどできるわけはないのだ。

まあいい。

「スターシップの最初の軌道試験飛行には、回収と再利用の試みは含まれません。」

「スターシップは、これまでに開発された世界で最も強力なロケットとなり、最大 150 トンを地球軌道に運ぶことができ、再利用可能であり、最大 250 トンを消耗させることができます。」

2段目の回収が行われるのは数年先になるだろう。

それまでは、ファルコンと同じように、使い捨ての時期が続く。

「SpaceX は、Starship ビークルを使用して同社の Starlink インターネット衛星を打ち上げ、現在小型の Falcon 9 ロケットで打ち上げられている宇宙船よりも重い次世代バージョンのブロードバンド中継局を飛ばしたいと考えています。」

「成功は確実ではありませんが、興奮することは保証されています」

墜落激突爆発炎上木っ端微塵なら、大興奮間違いなしだな・・・。

🐱変異種:この夏を乗り切る2023年04月09日 22:11

変異種:この夏を乗り切る
変異種:この夏を乗り切る


(新型コロナ第9波は「5類」移行期に重なるのか?)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20230409-00344560

「アドバイザリーボードの資料によれば、5月上旬~中旬に東京都内で新型コロナの第9波のピークを迎えることが想定されています」

画像が、元ネタからコピペした奴なんだが、倉原センセが右端の方をカットしていることが分かる。

なんとなれば、このシミュレーションによれば、12月下旬になると、マスク50パーセント着用した方が、20パーセント着用より感染者数が増えちまうことになっているからな(そんなあ!)。

まあ、どうでもいいんですが。

そこに気付いて、カットする配慮はさすがと感心する(そういうことかあ?)。

「「もう季節性インフルエンザと同じ5類になるのだから心配無用」という意見もありますが、そのロジックは健康で元気な人に限った話です。」

「私たち医療従事者は、基礎疾患がある人や高齢者が医療逼迫の影響を受けないか、常に心配しています。」

有難い話だ。

補助金が減っても、応召義務がなくなっても、積極的に重症者の治療に当たってもらいたいもんだな。

しかし、第9波や第10波は、こんなもんじゃ済まないのではないのかあ?。

そうはいっても、感染者数の集計は行われなくなるわけで、定点医療機関の報告から推計することになる。

それには、一定のタイムラグがあるわけだから、対策も後手後手になるだろうしな。

死者数に至っては、翌年にならなければ分からないと言われる(超過死亡率からの推定)。

「60代以降は現在ウイルス抗体価が低い状況となっています。高齢者では5月から再び新型コロナワクチン接種がすすめられるため、接種をご検討ください。」

センセは親切に推奨してくれているが、抗体価が下がっているにも拘らず、国の基準では60歳から64歳の健康体の人にはワクチンの接種が推奨されていない点に注意だな(面倒な申請手続きをしないと、接種券すら送られてきません)。

浮沈子は、すれすれで高齢者に滑り込んだけど、ぼーっとしていると、いつまでたっても接種券は来ないからな(65歳になれば、自動的に送られるようです)。

春開始の接種期間は8月末となっているから、その頃に誕生日が来てうとうとすると、予約が取れなくてうちそこなうかも知れないからな。

秋開始の接種券がないと、春開始の接種券では9月以降にうつことは出来ないかも知れない(どういう切り替えをするのかは未確認)。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子は、熟慮を重ねた結果、最速の6回目接種を行うと決めた(5月8日スタート!)。

既に重症化予防効果(もって3か月という話も)は切れ、その状態のまま粘っても、リスクが高まるだけでいいことは何もないからな。

夏のピーク(第10波)をどうするかは、その時になって考えればいい(そういうことかあ?)。

予測では、第10波は第9波と同等以下な感じだから、その戦略は間違いではないだろう。

副反応を考えて、可能なら東京都が設置する接種会場でノババックスのワクチンをうちたいんだが、出来るかどうかは分からない(大田区には、回ってこないようです)。

国の出荷計画では、春開始接種でもノババックスは配送されることになっているようだから、必要量は確保しているんだろう。

効き目のほどは分からない。

どーせ、XBB.1.5が流行すれば、感染予防効果なんてあってないようなもんだろうしな(たぶん)。

重症化予防効果については、どのワクチンも似たようなもんだろう(未確認)。

感染予防効果については、朝日の記事に面白いことが書いてあった。

(ワクチンで「抗体」上昇でも感染防げず 分析でわかった従来型の限界)
https://www.asahi.com/articles/ASR476S0YR47ULBH00K.html

「新型コロナウイルスのオミクロン株「BA.5系統」を中心とした昨年夏の感染拡大では、従来型ワクチンを接種しても、過去にコロナにかかったことがない人は、実際に感染を防げるだけの高い防御力を得ることはできていなかったらしい。」

米国では、ハイブリッド免疫(罹患+ワクチンによって得られる免疫)がワクチン単体で得られる免疫よりも、比較的有効性が高いことは知られていたけど、我が国で調査されるのは初めてではないか。

「過去に感染歴のある人のほうがない人に比べてS抗体の値は高く、抗体の値が高いほど、感染のリスクが低くなる傾向が確認された。」

ワクチンだけだと、S抗体の付きも良くないようだ。

「感染歴のない人は感染歴のある人よりS抗体の値が高くても、感染リスクは十分には低くなっていなかった。」

ほほう、面白いな・・・。

記事はここまでしか読めないけど、実際に感染を予防するのは中和抗体と呼ばれる、防御に有効な奴だけだからな。

単に、スパイクタンパクに取り付くだけじゃダメなわけだ。

その時の流行変異種であるBA.5なら、それに特化してブロックしてくれないとな。

罹患者がワクチンオンリーに比べて罹りにくくなるというのは、感染することにより、未だに解明されていないファクターXみたいな免疫機能を手に入れるからではないのか。

そういうのをちゃんと解明して、今後のワクチンに反映させてもらいたいな。

オミクロン対応ワクチンの開発にしても、BA.1だけに絞ったワクチンは効果が出なくて、従来株との2価ワクチンにしたら有効性が高まったという話もあるからな。

が、まあ、この話にしても、感染予防効果やせいぜい発症予防効果までだ。

高齢者にとっての死活問題は、重症化予防効果だからな。

そっちの方の目新しい情報はない。

感染自体は、ワクチンだけでは防ぎ切れない。

既に、流行を抑制しようとする社会的な外堀は埋まっちまって、マスクはしないでいいし、社会的距離も取れなくなりつつあるし、検査の陽性率も上昇に転じているようで、内堀である自分自身の感染予防策を徹底させ、いよいよ流行ということになれば、外出を控えて引き籠る籠城戦術に頼るしかない。

幸い(?)、体脂肪はしっかり蓄えられているからな(アベレージでは、70kgオーバーです!)。

災害備蓄は完璧だ(引き籠ると、余計太るんですけど・・・)。

まあいい。

春開始接種で第9波を乗り切り、その延長と綜合的な感染予防対策の強化で第10波を乗り切る戦略だ。

秋になれば(開始日は未定ですが)、平成5年秋開始接種が始まる(たぶん)。

こっちは、全員が対象だから、多少は流行を抑える効果も期待できるしな。

夏を乗り切ることが最優先だ。

健康的な生活を続け、総合的な免疫力を高めておく必要がある。

定期的な運動、控えめで野菜中心の食事、ストレスを減らして十分な睡眠をとる。

今日は、完全休養にしようと思ってたんだが、今月から月曜日がフィットネスの定休日になっちまったからな。

川崎まで自転車こいで行くのもいいけど、明日は予定があって行けないからな。

夕方から、軽い筋トレと1000mの水泳(と呼べるのかどうか)で身体を動かしてきた。

今日はぐっすりと眠れそうだな。

その前に、何か買ってきて、爆食でもするか(あーあ)・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ワクチン接種前夜の睡眠時間が短いとワクチンの効き目が弱まってしまうという研究結果)
https://gigazine.net/news/20230409-poor-sleep-reduces-vaccination-effectiveness/

「睡眠時間による抗体産生量の変化は男性においてのみ有意」

「抗体産生量に対する睡眠不足による悪影響は、65歳以上の高齢者よりも18~60歳の成人で大きいことも判明」

なんだ、ジジイは関係ないんだ・・・。

「今回の研究結果はあくまでインフルエンザやA型・B型肝炎のワクチンについて調査したものですが、研究チームはこの結果が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンにも適用できると考えています。」

「免疫系を刺激する方法は、COVID-19のmRNAワクチンを使用している場合でも、インフルエンザ・肝炎・腸チフス・肺炎球菌ワクチンでも同じです」

「十分な睡眠をとらずにCOVID-19ワクチンを接種を受けた場合、抗体反応が2カ月分弱まってしまう可能性」

その影響は大きいな。

「良い睡眠はワクチンの保護期間を増幅するだけでなく、延長する可能性もあります」

「COVID-19ワクチンによる保護のばらつきを見ると、既往症のある人や男性、肥満の人は保護効果が薄いことがわかります。これらはすべて個々の人々がコントロールできない要因ですが、睡眠は修正可能です」

既往症(糖尿病、高血圧など)があり、男性で肥満な浮沈子は、保護効果が薄いということなのかあ?(「肥満」が、「個々の人々がコントロールできない要因」だといわれると、ガックリだな・・・)。

まあ、夜更かしして与太ブログを書く暇があったら、ぐっすりと寝るのが一番だな・・・。

🐱バルカン:2段目爆発炎上?2023年04月08日 09:54

バルカン:2段目爆発炎上?


バルカンロケットの2段目で異常があった話は既に書いた。

(スターライナー:CFT:延期)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2023/03/28/9572814

「<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
「異常は、マーシャル宇宙飛行センターでバルカン ケンタウルス第 2 段の極圧負荷試験中に発生」
異常の詳細は不明。
「ULAは定期的に物事を爆破する会社ではありません. 」」

バルカンのデビューは、5月4日でスケジュールされている。

今朝のアルスのニュースは、バルカンで用いられる2段目(セントールV:ケンタウロスV:従来の2段目のバージョンアップ版)の異常の詳細に触れている。

(ハンツビル、問題が発生しました —
ULAはケンタウロスステージ「異常」の調査を継続
「燃えている透明な水素の柱がきのこ雲に飛び出しました。」
エリック・バーガー - 2023 年 4 月 8 日、午前 3 時 27 分)
https://arstechnica.com/science/2023/04/ula-continues-investigation-of-centaur-stage-anomaly/

「きのこ雲:
複数の情報源がArsに、その水曜日の夜に大規模な爆発があったことを確認」

「燃えている透明な水素の柱が、テストスタンドを小さくしたきのこ雲に飛び出しました」

「彼らの試験品は、間違いなくただの『損傷』以上のものです。」

「この異常は、近くのテスト スタンドを復元している Blue Origin によって操作されたビデオ カメラでキャプチャされました。」

「Blue Origin のソースは、キノコ雲が異常から形成されたことを確認しました。その後、United Launch Alliance は Blue Origin に、会社のコンピューターから爆発的なビデオ映像を削除するよう依頼し、Blue Origin はこれに同意しました。」

「(注: この記事の公開後、動画の削除について尋ねられたとき、ブルーノは「そんなことはなかった」とツイートしました。しかし、2 人の情報筋が Ars に語ったところによると、この事件の後、United Launch Alliance は Blue Origin に動画を「保護」するよう依頼しました。 Blue Origin はそのようにしましたが、ビデオを自社の内部サーバーから削除し、会社の少数の役人だけがアクセスできるようにしました)。」

やれやれ・・・。

ULAの慌てぶりが、事態の深刻さを物語っている。

「ULA がケンタウロス上段の認定試験をまだ行っていたという事実は、それが新しいロケットのペーシング アイテムでもあったことを示唆しています。」

記事にもあるように、従来は1段目のBE-4エンジンが足を引っ張っていると思われていたんだが、今度は2段目がその役割を引き継いだ感じだ。

「ケンタウロス V は、現在飛行中のケンタウロス上段 ULA よりも 40% 長く飛行でき、2.5 倍のエネルギーを持つ」

生半可な改良ではないような感じだ。

「ULA は、Cert-1 ミッションの主な顧客である Astrobotic に、そのペレグリン着陸機を発射場に出荷することを控えるよう求めました。」

事態は相当深刻のようだ。

「ULA は 2023 年に最初の国家安全保障ミッションを飛ばすことを望んでいましたが、今では事実上不可能に思えます。」

バルカンのデビューが、いつになるかは不透明になった。

「先月、ケンタウロスの異常が発生する前でさえ、Ars は、社内のタイムラインに基づいて、この日付がすでに夏にずれ込む可能性が高いと報告しました。ケンタウロス異常の影響がバルカンのスケジュールに及ぼす影響はまだ不明です。」

年内に上がるかどうかも怪しい(そうなのかあ?)。

「調査を行っており、打ち上げが安全であると確信したときに飛行します。調査からより多くの情報が得られるまで、発売日への影響はわかりません。」

5月4日の予定は、以前に「打ち上げが安全であると確信した」から設定されていたのではないのかあ?。

一寸先は闇の宇宙開発。

ペイロードの搬入をストップしたということは、再開のめどはたっていないということなわけだ。

最悪、年内どころか、数年先になることだってあり得る。

セントールVの開発に、今まで問題が生じていたという報道はない。

つーか、当初の開発の規模を縮小して、無難な線でまとめた感じだったのにな。

(ケンタウロス(ロケットステージ):ケンタウロスV)
https://en.wikipedia.org/wiki/Centaur_(rocket_stage)#Centaur_V

「バルカンは当初、コモン ケンタウロスのアップグレードされた派生型で就役することを意図しており、最初の数年間の飛行後に計画された高度極低温進化段階(ACES)へのアップグレードが予定されていた。」(コモンケンタウロス:アトラスV用の現行セントール3のこと:直径は3.05m)

「2017 年後半、ULA は ACES 上段の要素を前に出し、Centaur V の作業を開始することを決定」

「Centaur V は RL10-C エンジンの 2 つの異なるバージョンを使用し、ノズルを延長して、最も重いペイロードの燃料消費を改善します。」

「2020 年 9 月、ULA は ACES の開発が中止」

この記述を読む限り、追い込んだ開発をしている感じはないんだがな。

(高度な極低温進化ステージ:ACES)
https://en.wikipedia.org/wiki/Advanced_Cryogenic_Evolved_Stage

「タンクの直径を大きくするなど、ACES で計画された変更のいくつかの側面は、最終的にケンタウロス V上段で使用されました。」

おっと、構造的変更があったわけか。

「バルカンケンタウルス上段:
2017 年後半、ULA は ACES 上段の直径 5.4 m (18 フィート) と高度な断熱要素を導入することを決定しました。」

「新しい計画では、Vulcan の上段はCentaur Vで、LH2/LOX RL10エンジンを 2 基搭載し、 ACES で計画されていたIVF やその他の ACES 持続時間延長技術はありません。」

「その後、ACES はケンタウロス V と同じタンク直径を持つことが期待されていましたが、さらに 2 台の RL10 と IVF が追加される可能性があり、引き伸ばされて (タンクの長さがより長く) なりました。」

これを読む限りは、タンクの直径が大きくなっただけで、長さは変わっていないように見える。

もちろん、IVF(統合車両流体)は導入されていない。

「IVF 技術では、軽量の内燃エンジンを使用して、水素と酸素の推進剤のボイルオフ (通常、ボイルオフ ガスが宇宙に排出されるときに無駄になります) を使用してステージを操作します。」

「設計には、出力の生成、ステージの姿勢の維持、および推進剤タンクの自然加圧の維持が含まれていました。これらの流体を使用することで、ヒドラジン燃料、加圧用のヘリウム、および車両内の ほぼすべてのバッテリーが不要になるように設計されています。」

「IVF は、液体水素と液体酸素のみを移送する必要があるため、 ULA によってデポ運用に最適になるように設計されました。これを構築すれば、ミッションの寿命を現在の数十時間から数日に延長できる可能性があります。」

ULAは、こいつを米軍に売り込みたいんだろう。

「可能なアプリケーション:
ACES の潜在的な用途の 1 つは、2010 年に ULA によって、より長い耐久性とより大きな燃料容量を、宇宙空間でのクリーンアップと軌道離脱のために遺棄された物体を回収するための宇宙燃料補給機能を備えた推進剤貯蔵庫として使用することであると述べられました。」

「これらの新しいアプローチは、地球軌道へのワンアップ/ワンダウン打ち上げライセンス制度の実施により、地球低軌道を超えた物体の捕獲と軌道離脱のコストを著しく削減するという技術的見通しを提供します。」

何を言っているのかワケワカな感じだが、一度の打ち上げで長期間の燃料を使うミッションを実行できることから、デブリの回収作業や、他の宇宙機のための燃料貯蔵庫(デポ)として使用することが出来るというわけだ。

地球低軌道を超えた物体というところがミソかな。

想定しているのは、自国のデブリや宇宙機だけではないだろう。

米軍は、密かに敵国の衛星を捕獲して遺棄することを狙っているのだ(そうなのかあ?)。

ULAは、その機能を提供できるとアピールしたいわけだな。

おっと、それはS社においてHLSの一環として開発されている、軌道上のデポ(素のスターシップ2段目のイメージ)が潜在的に持つことにもなる機能だ(燃料は水素じゃなくてメタンだけどな:液酸は共通か)。

ULAは、ここでもS社の後塵を拝することになったわけだ(そうなのかあ?)。

セントールVは、将来的なACESへの移行をスムーズに行うために(つーか、バルカンに合わせるため?)、直径の増加という構造変更を取り込んだわけだ。

今回の爆発事故は、それが遠因になっているのではないか(テキトーです)。

単なる強度不足程度では、爆発に至ることはないだろうが、漏れ出た水素に引火する要素が絡めば、ドカンといくわけだ。

水素の爆発混合比が広いことは周知だからな。

(水素:物理的性質)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E7%B4%A0#%E7%89%A9%E7%90%86%E7%9A%84%E6%80%A7%E8%B3%AA

「水素ガスの爆発濃度は4 % – 75 %であるとされてきたが、慶應義塾大学環境情報学部の武藤佳恭は、10 %以下であれば爆発しないことを明らかとした」

へえーっ!、知らなかったな・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

ロケット燃料としての混合比は、もちろん、爆発濃度内になっているハズだ(それで飛ぶわけだからな)。

水素タンクだけぶっ壊れたのか、酸素タンクも一緒に吹っ飛んだのかは知らない。

「Common Centaur は、0.51 mm (0.020 インチ) の厚さの壁を持つステンレス鋼の圧力安定気球推進剤タンクの周りに構築されています。」(前出のセントールのウィキより(内容はセントール3):以下同じ)

「薄い壁によってタンクの質量が最小限に抑えられ、ステージ全体のパフォーマンスが最大化されます。」

「共通の隔壁がLOX タンクとLH 2タンクを分離し、タンクの質量をさらに削減します。」

「グラスファイバーのハニカムで区切られた 2 つのステンレス鋼のスキンでできています。」

「グラスファイバー ハニカムは、極度に冷たい LH 2と比較的暖かい LOX の間の熱伝達を最小限に抑えます。」

うーん、かなりデリケートな機械強度と熱的な制御を行っている感じだ。

直径を2m以上も増やしておいて、十分な事前の不活性ガスによるテストも行わずに、いきなり燃料充填したんじゃないのかあ?。

構造強度的な問題だとすると、対策は極めて困難かつ、長期に渡る可能性が出てくる。

熱伝導による脆化の問題が絡めば、更に対応が難しくなりかねない。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

「推進剤タンクの断熱材と組み合わせることで、ケンタウルスは複雑な軌道投入に必要な数時間のコーストと複数回のエンジン燃焼を行うことができます。」

セントールVでは、断熱材を入れ込んでいる。

「高度な断熱要素を導入することを決定」(再掲:ACESの項)

事故への関与は不明だけど、変更要素としてはこれも気になる。

キンキンひえひえの状態が続くわけだからな。

まあいい。

トリーブルーノは、今回の事故が5月4日の打ち上げ予定に与える影響は小さいと見ている。

もちろん、実際の燃料を入れた状態で、極端な加圧試験をしたからということなんだろうが、打ち上げ直前の今ごろになってそんなことをしているという点こそが問題だ。

詳細は明らかではないけど、ULAの対応や事故の具体な状況から見て、長期の対策が必要な状況になっている感じだな。

この件は、何かあればまた書く。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

浮沈子は、当初、フロリダでの事故だとばかり思っていたんだが、ちゃんとアラバマ州のマーシャル宇宙センターと書いてある(ちゃんと記事を読んでいない証拠だな)。

つまり、フロリダでバルカンの上に積まれていたのとは別のセントールVだったわけだ。

「別の未回答の質問は、ULA がアラバマ州でテストしていたケンタウルスの段階に関するものです。将来のミッションに使用するための完全な飛行のようなステージでしたか? それとも、開発テストに使用されるプロトタイプの段階で、どちらが失敗しやすいのでしょうか? ULA はこれについてコメントしません。」(アルスの記事より)

うーん、仮に同じ構造体だった場合はヤバい話になるな。

回答を出していないということは、ビミョーな問題を孕んでいる可能性もある。

試験用のプロトタイプということにして、米軍を説得しているのかも知れない。

が、既に、ペイロードの搬入を止めているわけだからな。

いずれにしても、ヤバい話には違いない・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーー

「あなたが見ているもののほとんどは、試験装置からの断熱材と小さな破片です。約 1 フィート四方の水素タンクのドームの一部が、数フィート離れたところにありました。試験品はまだリグ内にあり、ほとんど無傷であり、調査に大いに役立ちます。」

アルスの記事がアップデートされ、掲載された画像(ツイッターに先に出したようです)に対して、トリーブルーノの上記のコメントが出た。

んじゃあ、なんでフロリダでペイロードの搬入を止めているんだあ?。

「この記事が公開されてから数時間後、Ars は 3 月 29 日にバルカン ロケットの上段のテスト中に発生したケンタウロス V 異常の静止画像を取得しました。写真は、Blue Origin のロケット エンジン テスト スタンドの左側にある、異常な水素点火の火の玉を示しています。」

ド派手だな・・・。

爆発は、セントールVではなく、そばにあった水素タンクだという(明確に言及しているわけじゃないけどな)。

ホントかよ!?。

このデリケートな時期に、情報を隠したがる気持ちは分からないではないけれど、あらぬ憶測を避ける意味でも、どんどん出した方がいいだろう。

簡単に爆発するような試験装置でチェックされた、バルカンの上に乗っているセントールVを信じろと言われてもな・・・。

🐱変異種:最速の6回目接種:日程2023年04月08日 01:42

変異種:最速の6回目接種:日程
変異種:最速の6回目接種:日程


(<新型コロナ・7日>東京都で新たに1133人感染、1人死亡)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/242734

「感染者1133人と90代男性の死亡を確認したと発表した。病床使用率は9.0%。」

「1週間平均の新規感染者数は、7日時点で1000.4人で、前の週に比べて122.9%。」

「65歳以上の高齢者は140人だった。」

アベレージは、再び1000人を超えてきた。

浮沈子が棲息する東京都大田区では、接種券の送付日程が明らかになっている(浮沈子は、送付開始日程時点では高齢者なので、たぶん申請なしでも送ってもらえると信じている)。

(接種券の送付・再発行:接種券の発送スケジュール(令和5年春開始接種))
https://www.city.ota.tokyo.jp/cyuumokujoho/infection/covid19_wakuchin/yoyaku/Inoculationticket.html#cms01

「接種券発送スケジュール:到着開始予定日等」

・到着開始予定日:令和5年4月26日
・到着完了予定日:令和5年4月28日
・予約開始日:令和5年4月26日
・対象件数:約130,000
・前回接種日:~令和5年2月28日
・接種可能日:令和5年5月8日~

さて、問題は何処で何をうつかだな。

(令和5年春開始接種について:使用するワクチン)
https://www.city.ota.tokyo.jp/cyuumokujoho/infection/covid19_wakuchin/yoyaku/R5vaccine.html#cms02

(1)ファイザー社オミクロン株対応2価ワクチン(BA.1)
(2)モデルナ社オミクロン株対応2価ワクチン(BA.1)
(3)ファイザー社オミクロン株対応2価ワクチン(BA.4-5)
(4)モデルナ社オミクロン株対応2価ワクチン(BA.4-5)
(5)小児用ファイザー社オミクロン株対応2価ワクチン(BA.4-5)

ファイザーとモデルナしかない。

副反応が結構しっかりと出ている浮沈子としては、可能ならノババックスにしておきたいんだがなあ・・・。

(東京都新型コロナウイルスワクチン 大規模接種予約システム)
https://www.tokyovaccine-rsv.metro.tokyo.lg.jp/pages/gu202202.html

「<令和5年春開始接種について>
・実施期間:令和5年5月8日(月曜日)から8月末まで
・対象者:高齢者(65歳以上)、基礎疾患を有する方(5歳以上65歳未満)、医療従事者 等
・使用ワクチン:オミクロン株対応2価ワクチン(ファイザー・モデルナ)
        武田社のノババックスワクチン」

おっと、新宿の都庁の会場に行けば、ノババックスワクチンも、予約なしでもうってもらえそうな感じだ(6回目接種の案内は出ていないので、未確認)。

(ノババックスの副反応 “他社ワクチンに比べ低い” 厚労省研究班)
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20220808b.html

「ノババックスのワクチンは人工的に作ったスパイクたんぱく質そのものを投与することで、免疫の反応を引き起こします。」

「抗体の値では、3回目を接種してから1か月が経過した7人を対象に、接種する前と比較したところ、平均で31.9倍だったとしています。」

まあ、効き目はあまり期待していない。

「統計学的にノババックのワクチンは他社のワクチンより副反応の頻度が低いといえる結果になった」

もちろん、副反応が出るか出ないかだけではなく、程度の問題も重要だがな。

この時点(昨年8月)では、症例数が少ないので、その後のネタが知りたいところだ。

(現在、追加接種としてどのようなワクチンを受けられるのですか。どれを接種するのがよいのですか。)
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0166.html

「(*)武田社(ノババックス)のワクチンは、従来の1価ワクチンですが、ファイザー社及びモデルナ社のオミクロン株対応2価ワクチンを、何らかの理由で接種できない方のための選択肢として、使用するワクチンに位置づけられています。接種を迷う場合は、かかりつけ医等にご相談ください。」

うーん、何とも迷うところだ。

接種者に対しての情報提供が少ないのではないのかあ?。

(新型コロナワクチンの供給の見通し)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_supply.html

「令和5年度のワクチン供給の見通し
接種に必要なワクチンをお届けできるよう、取り組んでまいります。」

「モデルナ社ワクチン(オミクロン株(BA.4/5)対応ワクチン)
 ◯いずれも希望された量を配送します
(以下略:6月26日の週まで掲載)」

「武田社ワクチン(ノババックス)
 ◯いずれも希望された量を配送します
(以下略:6月19日の週まで掲載)」

ファイザーについては、今年度の供給予定は示されていない。

供給量に問題があるわけではなさそうだから、追って掲載されるんだろう(未確認)。

大田区の接種では、ファイザーも選択肢にあったからな。

BA.1対応ワクチンが選択肢に入っているというのも、ちょっと驚きだ。

慌てて仕入れたのが、大量に余っているに違いない。

まあ、どうでもいいんですが。

ノババックスがうてるものなら、何とかうちたいところだ。

mRNAワクチンとは、作用機序が異なるけど、液性免疫を賦活して抗体を作らせたり、細胞性免疫に記憶されて長期的な効果を得たりするところは変わらないだろう。

ワクチンと変異種との関係については、かなり専門的な記事がギガジン出ている。

(ワクチン接種者と未接種者の体内で新型コロナウイルスの変異株がどのように多様性を持つのかを調べた研究)
https://gigazine.net/news/20230403-genetic-sars-cov-2-lineages-unvaccinated-vaccinated/

「ワクチン接種がSARS-CoV-2タンパク質の配列空間の探索を増加させず、ウイルス変異体の出現を促進しない可能性があることを示唆するものです」

そもそも、ワクチンをうつと変異種の出現が促進されるのではないかという懸念があるというのを知らないからな。

それが否定されたらしいと聞いても、あまりピンとこない。

アルファの登場の際にも、免疫弱者の体内に長期間潜伏していたウイルスが、その間に多くの変異を蓄積したのではないかという仮説が提示されていた。

「ワクチンによる抗体やT細胞応答は、宿主内でのSARS-CoV-2配列の多様化には大きな影響をおよぼさない模様。」

今回は、ワクチン接種者と非接種者との違いがないことを確認しようとしているけど、宿主体内での変異(まあ、ウイルスだから、通常は宿主内で増殖する際にコピーエラーで変異するんでしょうけど)については、ヒト以外の宿主とのやり取りについても注目されている。

欧州では、ミンクの感染で話題にもなっていたからな。

ヒト→ミンク(変異の蓄積)→ヒト(変異種の感染)

まあいい。

ワクチン接種が、何らかの理由で変異の促進や蓄積に関与するようなら、由々しき事態だ。

ふつーに考えれば、免疫が増強されているハズなわけだから、ワクチン接種者体内では効果的にウイルスが排除され、増殖のチャンスは減少しているハズだから、変異の蓄積は減るというのが合理的推測になるのではないのかあ?。

免疫弱者の長期的罹患が変異を促進するというのは、素人考え的にも納得いくんだがな。

むしろ、ワクチン未接種者でウイルスとの相性が良く(!)、長期に体内で増殖させても発病しない不顕性感染者(無症候性キャリア)の方がヤバい気がする。

また、流行そのものも、ウイルスの増殖機会(=コピーミスの機会)の増加になることから、変異種の登場を促すことに繋がる。

もちろん、殆どの変異は生存にとって不利になると考えられるから、うまく免疫をすり抜けたり、増殖能力を高めたりする有効な変異が起こる可能性は小さい。

確率的に小さくても、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるからな。

変異を抑え込むためにも、流行させないことが何よりなわけだが、ある程度免疫を回避する能力を身に付けてしまうと、それもままならなくなる。

病原性が高過ぎれば、宿主を滅ぼしてしまって生存に失敗するから、程々の病原性に落ち着くことになる。

オミクロンの大流行は、そういうピンポイントを突いて広がった。

現に人類は、変異種に対応する新規のワクチンの開発を諦め、自然感染による自然免疫の獲得にシフトしたわけだからな。

新型コロナの勝ちなわけだ(そういう判定かよ!?)。

次の流行は、オミクロンなんてもんじゃないだろう。

第8波は、1千万人くらいだったが、第9波の感染規模は2千万人、いや、4千万人くらいか。

なんたって、5類相当になっちまったら、実数の把握は出来ないからな。

サンプリングに基づく推計になる。

死者数も2か月後、超過死亡による実態把握は、翌年にならなければ分からない。

長期的には病原性は落ちていく方向だろうけど、短期的に増加する可能性だって大いにある。

呼吸気や循環器関係の疾患を伴う場合、高齢者は太刀打ちできないしな。

もう、バッタバッタと死屍累々・・・。

令和5年の春は、第8波後の下げ止まりで始まった。

これが、年度の替わり目の一時的な人流増加やマスク着用廃止の流れを受けただけなのか、XBB.1.5の増加を反映したものなのかは分からない。

(ゲノム解析結果の推移(週別)
(令和5年4月6日12時時点))
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/023/406/20230406_05.pdf

なんと、XBB.1.5は減少に転じた!(まだ、21パーセント台でトップだけど)。

しかし、一世を風靡していたBA.5は11パーセント台となり、既に5位に転落している。

3月全体で見ると、BN.1が首位だが、20パーセント台とパッとしない。

一寸先は闇の新型コロナ。

最速の6回目接種は、接種券が4月26日以降に届いてから、まずは地元大田区の予約を速攻で押さえ、東京都の設置する大規模接種会場でのノババックスの予約を試みるという戦術で行こうと考えている。

5月8日以降、可能な限り最速のタイミングで接種し、現在の重症化予防効果切れ(前回接種は昨年10月21日:そろそろ半年だあ!)を解消するところから始めなければならない。

昨年の第7波のように、夏の流行になれば、ピークの8月には再び重症化予防効果切れになるけどな(せいぜい、3か月程度しか持たないと見込んでいます)。

そん時ゃ、引き籠るしかない(得意です!)。

3日分の食料を買い出しに出かけ、1日で食いつくしてしまう(そんなあ!)。

ああ、そうじゃないか・・・。

夏の流行は、どうなるか分からない。

オミクロンは、亜系統レベルで変異を続けているが、どれかが突出して置き換わるほどの大きな変異ではない。

免疫レベル(ワクチン接種者や罹患者を含む)の増減に伴い、人流の増加に伴う感染機会を捉えて一気に広がる。

夏の増加のペースは速かったからな。

実態が捕捉されるのは、流行が終わった頃になるだろう。

春開始の接種は、高齢者など対象を限定して行われるが、どーせ、接種率は高くても6割止まりだろう。

下手をすると、過半数に届かないかもしれない。

死屍累々は免れまい。

そこに名前を連ねないようにしないとな・・・。