🐱ウクライナ降伏不可避:戦略核2023年04月02日 22:07

ウクライナ降伏不可避:戦略核


先日来、何度か書きかけては没にしている(いい感じで、妄想が膨らまなかったからな)。

ロシアがベラルーシに戦術核兵器を配備すると公表し、ベラルーシは戦略核の配備も視野に入れていると公言している。

(ベラルーシ、西側がポーランドから侵攻なら核兵器で自衛 戦略核にも言及)
https://www.cnn.co.jp/world/35202034.html

「欧米がポーランドからベラルーシに「侵攻する準備」を進めている」

「国の安全を守るには核兵器が必要」(ここで言及されているのは戦術核兵器)

「必要なら戦術核だけでなく戦略核兵器もベラルーシに導入する」

やれやれ・・・。

物騒な話は、これに留まらない。

「ロシアが核弾頭や通常弾頭を搭載可能な短距離ミサイル「イスカンデル」を既にベラルーシに移送した」

「ポーランドやその西側の隣国に対抗してベラルーシの主権と独立を確保するため、ロシアとベラルーシは全ての手を尽くすと強調。」

ポーランドとドイツが当面の標的なわけだな。

NATOを相手に、派手にドンパチやらかす腹だ。

しかも、通常兵器だけではなく、戦術核兵器も投入する。

えっ?、核兵器の管理はロシアがやるんじゃないの?。

(「戦術核の管理」や「戦略核の配備」に意欲 ベラルーシ大統領が放言)
https://www.asahi.com/articles/ASR4112N2R30UHBI04X.html

「「ベラルーシにある兵器はすべて管理する」と述べ、戦術核の管理権を握りたい考えを示唆」

「同国への配備の危うさが一段と浮き彫りに」

「ベラルーシには管理されていない兵器はない。絶対にあり得ない」

法と秩序は、どこへやら・・・。

西側は、核兵器による恫喝はロシアの手詰まりの象徴というが、使用に対する敷居が低い戦術核と、絶大な破壊力を持つ戦略核を与えることが持つ意味は小さくない(ロシア側は、管理権は渡さないって言ってるけどな)。

「配備時期などは明らかにせず、管理権は渡さないため、核不拡散条約(NPT)には違反しないとも」

「ベラルーシ外務省も28日の声明で、「ベラルーシは核を管理せず、技術にアクセスもしないため、NPTに違反しない」と説明」

この辺りの曖昧さというか、ビミョーな駆け引きが何とも言えず危うい。

我々は、核兵器の管理や運用は、その他の兵器と比較して段違いに厳格に行われていると信じている。

誤爆や紛失、盗難などは起こりえないと確信している(そうでなければ、安心して眠れないじゃないの・・・)。

(実はアメリカは6つも核兵器を紛失していて行方不明の核爆弾の1つは日本の近海にある)
https://gigazine.net/news/20230401-us-military-missing-six-nuclear-weapons/

「紛失を含む核兵器の偶発的な事故である「ブロークンアロー」は1950年から1980年の間だけで32件報告」

「6つは2023年に至っても回収されておらず、最も古いものは70年以上にわたって行方知れずのまま」

「半世紀以上にわたりアメリカが核兵器をなくしたことはないとのことです。」(最近は、1968年の春頃、最大250キロトンの核弾頭が潜水艦もろとも大西洋の藻屑に・・・。)

ホントかよ!?。

ブロークンアローといえば、ジョントラボルタの主演で映画にもなったが、本物の方は、ああいうノーテンキな話ではない。

(米国軍の核事故の用語:ブロークンアロー)
https://en.wikipedia.org/wiki/United_States_military_nuclear_incident_terminology#Broken_Arrow

・偶発的または原因不明の核爆発
・非核爆発または核兵器の燃焼
・放射能汚染
・運搬車両の有無にかかわらず、核資産の輸送中の損失
・核兵器または核構成要素の投棄
・公共の危険、実際または暗示

上記は例示とされている。

「米国国防総省は、1950 年から 1980 年までに少なくとも 32 件の「ブロークン アロー」事件を公式に認めています。」

これらも、氷山の一角だな。

「国防原子力支援局 (現在は国防脅威削減局(DTRA) として知られている) は非公式に、何百もの「ブロークン アロー」事件の詳細を明らかにしています。」

リンクされているガーディアンの記事には、1200以上とあるから、「何百」ではなく、「何千」かも知れない。(米国側の資料は未読です。)

(核兵器:起こるのを待っている事故)
https://www.theguardian.com/world/2013/sep/14/nuclear-weapons-accident-waiting-to-happen

「米国の核兵器研究所の 1 つによる 1970 年の研究は、情報公開法を通じて得られたもので、1950 年から 1968 年の間に少なくとも 1,200 の兵器が事故に関与したと述べています。」

浮沈子が言いたいのは、核兵器の管理なんて、部外者が想像しているようなものではなく、杜撰で、いい加減で、テキトーで、駄々洩れで、誤脱遺漏は日常茶飯事ということだ(そうなのかあ?)。

米国は、唯一、戦争で核兵器を使用した国だ。

非戦闘員に対して多大な被害を与えた当事国として、その取扱いに厳格である必要性を身に染みて分かっているハズだが、その米国にしてこの体たらく!。

やれやれ・・・。

おもちゃを欲しがる子供のようなベラルーシの大統領や、大ロシア帝国復活のためなら全面核戦争も辞さないと公言しているロシアの大統領に委ねられている核兵器の管理がどうなっているのか(あるいはどうなるのか)は想像に難くない。

そして、その動静を監視しているとされる米国側にしても、普段の動きとの乖離があるかどうかだけを把握できるに過ぎない。

普段から、杜撰、いい加減、テキトー、駄々洩れだったらどーする!?。

そもそも、有事の際に動きの変化を察知されないように、普段からローテーションしたりして、輸送の頻度をある程度確保しているに決まってるしな(北朝鮮みたいに、衛星画像で簡単に悟られるようなヘマはしないだろう)。

7月1日以降に保管施設が出来て搬入されるとか、そういう話はブラフに決まってる。

とっくの昔に配備済みに違いないのだ(爆撃機の改装は昨年8月に完了済み)。

で、問題はここからだな。

戦術核をまんまとせしめ、戦略核を視野に入れたベラルーシは何を企んでいるのか。

数日来、いろいろ妄想をたくましくして得た結論はこれ・・・。

核兵器を使ったヤバ過ぎる偽旗作戦だ(そんなあ!)。

核爆発で放出される核種は、製造された原料の特性を反映すると言われている。

実際の製造に当たっては、特定の軍用原子炉ではなく、ある程度ブレンドされるのかも知れない(未確認)。

が、偽旗作戦を演じるためには、そこまで考慮して爆発させる必要がある。

ロシアは素性が知れないような対策をしているに違いない。

しかも、上記のように杜撰な管理実態があることを反映して、バレたらバレたで、如何様にも言い訳できるような布石も打つだろうしな(単なる事故だとかなんとか・・・)。

ひょっとすると、ベラルーシ国内の反政府勢力による盗難とかを演出するかもしれない(ちょっとクサいけど・・・)。

ベラルーシ大統領の不規則発言は、独裁者の放言などではなく、高度に演出された情報戦の一環なのではないか(朝日は、そういうところで相変わらず詰めが甘いしな)。

核兵器は必ず使用される(ほぼ、断定的!)。

ロシアが、自らの管理の下で直接使用すれば、さすがにヤバイ話になりかねないが、配備先のベラルーシで紛失した核が事故で爆発などという話なら、如何様にもでっち上げられるだろう。

ゆるーい管理のもとに敢えて晒す。

また一つ、タガが外れたのだ。

それは、西側にとっても鏡に映したかのような影響をもたらす(同じようなことを考えてるに決まってるしな)。

米国は、ベラルーシに配備された核兵器の動静を掴みきれるだろうか。

浮沈子はムリポと見ている。

読みきれないからこそ、対抗措置を講じてくる。

目には目を、歯には歯を、核には核を。

ヤバ過ぎる、核の鎖を解き放つのはどちらか。

ベラルーシが、ポーランドを名指ししている点も気になるしな(隣国だから、常に緊張状態にはあるでしょうけど)。

双方が不確実な情勢の中で、何か不測の事態が起これば、制御不能な展開に繋がりかねない。

浮沈子が懸念している軍事産業への影響も気になる。

(「パンター」戦車生産の布石か? 兵器大手代表 ウクライナ訪問でゼレンスキー大統領と会談)
https://trafficnews.jp/post/125171

「ウクライナ大統領府は2023年3月30日、ドイツの防衛関連企業であるラインメタルのアーミン・パッパーガーCEOらとウォロディミル・ゼレンスキー大統領が直接会談を行ったと発表」

「15か月から18か月で生産を開始できるほか、ウクライナに生産ラインを設立する用意がある」

地対地や、空対地の極超音速巡航ミサイルが飛んでくる中で生産するというのは、いささか無理があるような気がするんだが、そういうシグナルを発することに意味があるのかも知れない(ドイツ政府に対して?)。

或いは、米国の軍需産業に対してかもな。

一定の損害は織り込み済みで、生産拠点の多用化を図るんだろう(未確認)。

それとも、全く別の意図があるのか。

虎穴に入らずんば虎子を得ず。

足元では、通常兵器の強化について中長期的な対策を図りつつ(目には目を?)、ベラルーシの核武装にどう対応していくのかが問われる(核には核を?)。

ロシアは、核配備によって、欧州大戦争への敷居を高くしようとしているのかも知れない(まあ、ふつーはそう考えるでしょうな)。

しかし、西側にとっては、思うつぼな状況にハマっている可能性もある。

大量の兵器供与で通常兵器の損耗を促し、核兵器の展開に頼らざるを得ない状況に追い込んでいるのは、ほかならぬ西側の方だからな。

さっさと核兵器を使わせて、全面侵攻への突破口を開きたいのかも知れない。

戦術核の戦場となるベラルーシはいい面の皮だが、致し方ないだろうな。

それは、ポーランドも同じだ。

当面、この2か国の動静に注目だな。

ウクライナが繰り出すウルトラCの中には、ポーランドとの合併(!:たぶん、戦略的、一時的)というのもある(テキトーです)。

集団的自衛権の発動根拠となるNATO第5条の適用になるかどうかは知らないけど、ロシアを自動的に大欧州戦争に巻き込むにはいい手だ。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

ウクライナとロシアの戦闘は、非対称のまま、だらだらと続いていて、とうとう核兵器を隣国に配備するところまで来た。

米国は、それでもウクライナ(=ポーランド?)が、ロシア領内へ反撃することを許さないんだろうか?。

一寸先は闇のウクライナ情勢。

事態は、欧州大戦争へ向けて、刻々と進展しているように見える。

ベラルーシへの戦略核の配置(もし実現すれば)は、米国の核戦略にも影響を与えるに違いない。

仮に、ウクライナがロシアの手に落ちることがあれば、そこにも戦略核兵器の配置が見込まれることになるからな(プーチンは非武装化とか言ってるけど、当人を含めてそれを本気で信じる者などいないだろう)。

ドンパチして、ある程度の拮抗状態に持ち込み、それを一定期間維持することが出来なければ、停戦交渉は始まらない。

ロシアは、追加の兵力の投入に踏み切る模様だ。

(ロシア “14万人余の徴兵 ウクライナの戦地に派遣せず” 強調)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230331/k10014025941000.html

「プーチン大統領が春の徴兵に関する大統領令に署名」

徴兵自体は定例的なもののようだが、別記事によれば例年より1割程度多いという。

兵士は畑で取れる。

来年は、どうなるんだろうな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(オランダの基地で「アメリカ軍の核爆弾が壊れる事故」が発生していた可能性があるとアメリカ科学者連盟が主張、ペンタゴンは「訓練用のダミー」と否定)
https://gigazine.net/news/20230404-volkel-nuclear-weapon-accident/

「フォルケル空軍基地は、アメリカとの核共有協定の一環としてB61核爆弾を保管しているEU5カ国6基地のうちの1つ。ヨーロッパに合計100個あるB61核爆弾のうち、10~15個がフォルケル空軍基地に配備されていると考えられています。」

「B61は旧式の爆弾」

B61-11かあ・・・。

懐かしいな。

この核爆弾は、冷戦後、米国が新たに開発し、配備した核兵器だ。

出力が調整出来て、戦術核として使用可能だ。

地下施設などを攻撃するための仕様も存在するらしい。

壊れ方を見ると、おっこどしちゃった感じだな。

やれやれ・・・。

記事の中では、当局はダミーだとしているらしいが、そんなことを信じる者など、関係者を含めて皆無だろう。

人間の出来に大差はないから、ロシアも同じような事故を何度も経験しているに違いない。

そういう兵器が、隣国ベラルーシに配備されようとしている(或いは、既に配備されている)。

「近いうちに最新版の「B61-12」がヨーロッパに持ち込まれる予定です。」

軍事基地という塀の中で、何が行われているのかは部外者には知る由もない。

やっぱ、「懲りない面々」が大勢いるのかもな・・・。

🐱スターシップ:全基点火パス?2023年04月02日 10:16

スターシップ:全基点火パス?
スターシップ:全基点火パス?


(もうすぐだ —
SpaceXがStarshipを打ち上げ場所に移動し、離陸は数日後になる可能性があります
だまされてはいけません - Starship は 4 月 1 日に発射台に戻りました。)
https://arstechnica.com/science/2023/04/spacex-moves-starship-to-launch-site-and-liftoff-could-be-just-days-away/

「SpaceX は以前、2 月初旬にスーパー ヘビーの第 1 段のホット ファイア テストを完了しました。」

「33 基のエンジンのうち 31 基が意図したとおりに点火」

点火しなかった2基のエンジンのうち、1基は事前に意図的に点火の対象から外されていたようだが、もう1基はコンピューターが自動で判断し、点火されなかった。

一部報道によれば、システムが点火不能を判断したエンジンが1基でもあれば、(たとえ残りのエンジンで離床可能であったとしても)発射は自動でキャンセルされ、ロケットはクランプで発射台に固定されたまま打ち上げ中止となるようだ。

既に点火されているその他のエンジンが無事に停止できればいいが、そうでなければ発射台もろとも吹っ飛ばして大爆発する危険もある(未確認)。

浮沈子は、以前から、全基同時点火試験無き発射はあり得ないと思っていたが、この記事によれば(エリックバーガーは、スターシップに前のめりという点を差し引いても)、どうやらFAAは、同時点火試験をパスして発射を認めるような雰囲気になってきたようだ。

「SpaceX は、エンジニアがテストから十分なデータを取得して、打ち上げの試みに進むことができると判断」

「NASA は暫定的に、4 月 10 日と 11 日に行われるスターシップのテスト飛行の観測のために、その高高度 WB-57 航空機の使用を予約」

「情報源は、4月の最初の2週間の間にそのようなライセンスの発行に向けて順調に進んでいると述べました.」

べらぼーめ・・・。

(B-57 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/B-57_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

「現在はWB-57Fとして研究機に改造された3機がNASAによる高高度研究プログラムにおいて運用されている。」

まあ、どうでもいいんですが。

「非常に多くの資産がメキシコ湾近くの狭い地域に集まっているため、SpaceX は、1 年以上かけて構築とテストを行ってきたインフラストラクチャを破壊するリスクを冒したくありません。」(アルスの記事より:以下同じ)

「2020 年と 2021 年にスターシップのプロトタイプを発射するための急速なテスト キャンペーンを行った後、同社は南テキサスの開発およびテスト施設でより慎重に動きました。」

にも拘らず、今回、発射施設崩壊のリスクを取って打ち上げに臨もうとしているのだとすれば、スターシップの開発を急がなければならない、のっぴきならない事情があるに違いない。

スターリンクV2ミニの失敗とか、NASAのアルテミス計画の関連とか、スターシールドの展開とか、もろもろの要素はあるんだろうが、どれか単独で押し切る理由になるとは思えないな。

あるいは、明かされていない極秘の理由から、何としても開発を前に進めなければならなくなってきているのかも知れない。

対外的に何かを約束している風情はないからな(アルテミスは別ですが:予定では、今年中に月へ無人で発射することになっていたようです:ムリポ・・・)。

スターリンクの財務状況がひっ迫しているという話も聞かない(むしろ、契約者が増えて、黒字化という話が出ているくらいだ)。

元々、スターシップに競争相手はいない。

打ち上げ業界で突出した実績を積み重ねているファルコンシリーズだけでも、S社は十分商売できる体質になっているし、その資産を活用してスターシールドやトランシェなど、政府系のソリューション展開も目指している。

何を急ぐ必要があるのか?。

「スターシップとスーパーヘビーをサポートするための巨大な発射および捕獲タワーと、巨大な車両の燃料供給をサポートするための地上システムに、同社がおそらく 10 億ドル以上を投資」

発射台上で爆発炎上木っ端微塵になれば、少なくとも半分の5億ドルくらいの施設は吹っ飛び、再建には最低でも1年は掛かるだろう(エリックバーガーは「少なくとも数か月」としているけど、そんなもんで済むわけはない:断定的!)。

次回の打ち上げ試験の前に、クリアしなければならないハードルも上がるに違いない。

「連邦航空局が実験的な軌道打ち上げのために南テキサスの場所をクリアするプロセスの一環として提起された規制上の懸念もおそらく倍増するでしょう。」

人類史上最大の超巨大ロケットの発射試験は、SLSの開発でNASAが行ったような、必要にして十分なグリーンランのようなプロセスを経ずに、やっつけ仕事ででっち上げられたつぎはぎだらけのロケットを、いきなり発射台からぶち上げるという暴挙に等しい(そうなのかあ?)。

この記事によれば、高高度観測機の話とか、極秘の情報源の話がちりばめられていたりして、FAAの認可が近いことをうかがわせている。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

が、S社が「ヤバイ」程度のリスクで撤退することはない。

発射台を壊さずに打ち上げられれば成功という基準は、責任者がグウィンショットウェルになっても変わらない(同社は、ファルコンヘビーの時も同様のリスクを取っていた)。

今回は、スクラッチから開発してきたロケットの発射という点で異なる。

機体(ステンレス製ブースター)もエンジン(フルフロー2段燃焼&メタン燃料)もコンセプト(完全再使用)も、過去に例がない。

それでなくても、超巨大ロケットなわけだしな。

全部ひっくるめて、纏めてテストできる利点は大きい。

特に、再突入については、類似のテストは行われていないからな(スペースシャトルの再突入が、何らかの参考になるのかは不明:リフティングボディ形状じゃないし)。

実際の運用では、少なくとも2段目は、当初使い捨てが先行すると思われるが、並行して再使用に向けての開発が続くことになるだろう。

が、それにしても、1段目のスーパーヘビーブースターが無事に発射できることが大前提だ。

「打ち上げ後、スーパー ヘビー ロケットは SpaceX の Starbase 打ち上げサイトからメキシコ湾上空を東に飛行します。このテストでは、ブースターは着陸を試みません。」

一時は回収も検討されたようだが、最終的には断念した感じだな。

再点火や、ソフトランディングに向けてのマニューバ等(ブーストバック噴射、リエントリー噴射、ランディング噴射含む)が行われるかどうかは不明だ。

グリッドフィンが固定だから、姿勢制御や軌道制御はコールドガススラスターだけが頼りだからな(グリッドフィンは、畳めないだけで、ちゃんと動くようです)。

そっちも確認する必要がある(行うかどうかは不明)。

とりあえずは、1段目の動的な構造強度の確認と、吠え狂う33基のラプター2を捌き切れるかが焦点というところか。

1段目の燃焼停止までこぎつけられれば、もう、十分な気もする(リラティビティのテラン1程度)。

2段目の分離&着火及び継続燃焼が確認されるのはボーナスだろう。

軌道速度に達して、ハワイ沖で再突入できれば奇跡だ。

そこから先で、墜落爆発炎上木っ端微塵になっても、何の問題もない(そうなのかあ?)。

大成功だ!。

つーくらい、ヤバい試験飛行なわけだ。

発射台の破壊くらいは想定の範囲内だろう。

それを乗り越えられなければ、同じ機体(1段目)を数時間間隔で運用するなどという航空機並みの再使用コンセプトは実現不可能だ。

スターシップという名の「部屋の中のゾウ」は、まだ眠ったままだ。

ライバルたちにとっては、ずーーーーーーーーーーっと寝たままでいてもらいたいだろうな。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

まさか、まさかエイプリルフールじゃないよねえ・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(素晴らしいファンのビデオは、4 月のスターシップ軌道ミッションがどのように進行するかを示しています)
https://www.elonx.cz/uzasne-fanouskovske-video-ukazuje-jak-by-mohla-probihat-dubnova-orbitalni-mise-starship/

「スターシップの最初の軌道ミッションはもうすぐです。4月中には、最終的にすべての準備が整い(ロケットからランプ、公式の許可まで)、SpaceXは打ち上げの試みを開始できるようになると予想されています.」

どうやら、エイプリルフールじゃないみたいだな。

「必要なパズルのピースがすべて収まり始めています。」

・水曜日:スーパーヘビーB7発射台に戻される。
・土曜日:Starship S24が軌道ランプに移される。
・日曜日:S24 と B7 が 1 つのユニットに接続される予定(未確認)
・連邦航空局による軌道打ち上げの公式承認は4 月中旬に予定
・ 4 月 6 日から始まる 1 週間の軌道テストの海上閉鎖はすでに発表(延長される可能性あり:<また追加>参照)
・一部の情報源は暫定的な開始日を4 月 10 と示しています(リンクを開くと、エリックバーガーのツイッターが出た)。
・Elon Musk の現在の つぶやきによると、Starship は 4 月後半かそれ以降に初めて離陸する可能性

「フライトが公開されました! 毎日の窓口は 4 月 6 日から 4 月 12 日までで、午前 7 時 55 分 (CDT) から午後 12 時 10 分 (CDT) まで開いています。 もちろん、これはFAAの打ち上げ許可とその他の閉鎖が保留されていることを思い出してください」(打ち上げに伴う海上封鎖についての情報より)

リンク先のツイッターには、封鎖される海域の地図が添付されていた(画像参照)。

紫色の警戒区域は、ほぼ、メキシコ湾を横断している(打ち上げ角度は、概ね真東だな)。

「SpaceX は数週間でスターシップを打ち上げる準備が整い、打ち上げのタイミングは FAA ライセンスの承認に依存します。 数週間かかると仮定すると、最初の打ち上げの試みは 4 月の第 3 週の終わりごろ、別名 …」(リンクしているイーロンマスクのツイッターより)

全基点火試験をパスして打ち上げようとしているスターシップを認可しようとするからには、FAAにも相当の度胸が必要かもな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

上記で引用した記事には、CGで作成された映像が添付されていて、浮沈子はダウンロードして鑑賞した(鑑賞に値する出来栄えです!)。

細部に渡ってかなり細かく描かれていて、例えば、着陸時にメカジラにスーパーヘビーがキャッチされるのは、グリッドフィンじゃなくて、その直下にあるハードポイントに付けられている突起みたいなヤツだと分かった。

まあ、折り畳みは出来ないが、稼働する部品に重量を預けるわけはないからな。

それにしても、かなりな精度(おそらく10cm以下)で着陸できなければキャッチできないし、外れれば、それこそグリッドフィンを損傷することになる(壊れて落ちるかも!)。

メカジラに対する角度も制限されるからな。

ギミックだ・・・。

この回収方法で、安定した運用が可能なのかどうかは分からない。

ぶっちゃけ、エンジンさえ回収できればそれでいいと割り切っているのではないか。

機体はブリキ細工だしな(ステンレスです!)。

おそらく、グリッドフィンの材料も、ファルコンシリーズのような高価なチタンとかじゃなくて、せいぜい鋳鉄製に違いない(未確認)。

エンジンの大出力にものを言わせて、削れるコストは削っているに違いなのだ。

まあいい。

ビデオでは、スターリンクV2のデプロイも映像化されている。

スリットから1機ずつ射出されるという、まあ、よくできた仕掛けだ。

2段目の機体を回収する前提なら、その手の丁寧な軌道投入が必要だろう(V2は、それなりにコストもかかっているだろうしな)。

もっとも、当分の間はスターリンク用の2段目は使い捨てになるだろうから、実際に映像のような丁寧なデプロイになるかどうかは保証の限りではない(やっぱ、ぶん投げになるかも!)。

まあ、どうでもいいんですが。

ネタばれになるといけないので、再突入の結末には触れないでおこう。

一つだけ付け加えるとしたら、スペースシャトルコロンビアの関係者は見ちゃいられないだろうけどな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(SpaceX は、スターシップ ロケットをテキサスからハワイに打ち上げる予定です。海難警報発令)
https://weatherboy.com/spacex-plans-to-launch-starship-rocket-to-hawaii-from-texas-marine-warnings-issued/

「テキサスでの打ち上げから約 170 秒後に、スターシップ ロケットのブースター ステージが分離し、部分的なリターンを実行します。海岸から約20マイル離れたメキシコ湾に着陸する予定です。」

「飛行中にできるだけ多くのデータを収集して、侵入ダイナミクスを定量化し、正確に予測または計算で再現することが非常に困難な飛行体制で車両が経験することをよりよく理解する」

「スターシップは、これまでに開発された世界で最も強力なロケットとなり、最大 150 トンの完全に再利用可能なものと 250 トンの消耗品を運ぶことができます。」

あれ?、消耗品だと250トンだったかな。

浮沈子は、それで150トンだと勘違いしていた(まあ、考えてみればそんなもだろう)。

まあいい(どこかで、違うことを書いたかもしれない)。

「SpaceX の情報筋によると、ライセンスは今後 14 日以内に取得される予定です。」

「海上警報は 4 月 6 日から 4 月 14 日まで有効ですが、4 月 23 日以降まで延長される可能性があります。」

やたら詳しい記事だな。

「今日のツイートの返信で、Elon Musk は、ローンチは「数日以上先ですが、願わくば数週間先にはならないでしょう」と述べました。」

記事の日付は4月1日だが、内容から見てエイプリルフールじゃない感じだ。

添付されている画像によれば、着水地点はホノルルのほぼ真北の辺りだ。

外堀は埋まりつつあるが、肝心のFAAの許可(内堀かあ?)が出なければ白紙に戻る。

本丸は、もちろん、スターシップ自身だ。

点火に失敗すれば打上げは中止。

中止に失敗すれば、発射台ごと大爆発!、

いや、期待なんかしてませんよ、絶対・・・。

🐱減量ネタ:「終末」過食症2023年04月01日 09:10

減量ネタ:「終末」過食症


体重のコントロールは難しい。

食欲と怠惰な生活(怠惰な性格?)のままに過ごしていると、際限なく太っていく。

浮沈子の生涯最大体重は92kgだ(おっも!:再びならないとは限らないぞお・・・)。

今日の日最低体重は67.9kg。

20kg以上の減量を果たしている。

それでも、昨年秋に記録した62.1kgから6kg以上太った。

リバウンドとの戦いだな。

つい先日までは、70kgを挟んで攻防を続けていた(どうも、この辺りが今の生活でのバランス体重のようだ)。

今週月曜日(3月24日)、血液検査の値が出て、ヘモグロビンA1cが7.1と上昇してしまった(前回、昨年10月は6.3)。

まあ、6を切るとは言わないけど、せめて7は切っておきたい(検査用紙によれば、6.2以下で正常値)。

空腹時血糖は高いしな(134)。

これは、まあ、仕方ない。

血圧は、気温によって激しく変動している。

120の70くらいで安定して欲しんだがな(今日はそんなもんです)。

今年から、浮沈子は高齢者の仲間入りをする。

介護保険証も届いているし、肺炎球菌の予防接種(自己負担金1500円あり)の案内も来ている。

同封のリストで調べたら、かかりつけ医で接種可能だ。

新型コロナワクチンとのタイミング(2週間空ける必要あり)があるので、ちょっと相談だな(早めにうつか、後回しにするか)。

体重は、早めに65kmの壁の下に潜り込んでおきたい(4月中目標)。

3kg落とすだけだから、食事に気を付けて運動を継続すれば落とせるだろう。

3か月後の血液検査が目標だからな(前述のように、7を切っておきたい!)。

オミクロンの第8波で運動不足になったのがマズかったな(食いたいだけ食ってたからな)。

まあいい。

最大で73kg近くまでリバウンドした(おっと、約11kgとはド派手ですなあ・・・)。

標準体重は63kg近辺だから、コンスタントに65kgを切っておくのがよろしい。

テクニカルダイビングのトレーニングをサボリ、年初の目標だったCCRを棚上げにして、ダイビングからも遠ざかっている。

太るなというのが無理というものだ。

運動は、大井町までの自転車、フィットネスでのかる~い筋トレ(最近、益々やってるふりが上手になってきた!)、水泳(詳細は後述)程度だ。

ここ1週間ほど、1日2回通っている。

午前中と、夜の2回。

かる~い筋トレ(とクロストレーナーでの有酸素運動)で身体を温め、水泳の距離を少しずつ伸ばしている。

今日は、2回の合計で1200m泳いだ。

正確には、25mを4回から5回、途中で立って泳ぐ(それって、泳いでんのかあ?)。

キック板を手に持って、顔を漬けてバタ足しては立つ。

向こう岸(反対側のプールサイド)に到着すると、キック板を置いて泳いで戻る。

今度は、キック板を取りに行くのに、腕の掻きを1回、2回、4回と増やしながら、クロールのスイムに近づけていく。

6回ストロークすると、25mプールの半分まで行くから、なんとか泳いでいる感じになって来る。

もちろん、ブレスなどはしないで、プールの途中で立つ。

浮沈子はクロールのブレスは苦手だからな。

水泳教室などで25m泳ぐ際は、ノーブレで泳いでいる。

キック板を使って、距離の勘定をしているんだが、往って、置いて、取りに戻って、回収して、キック板なしで1往復すると150mになる。

それを2回で300m(25m×6)。

キック板なしでは4回25mを泳ぐので、1回ストローク、2回ストローク、4回ストローク、6回ストロークが練習できる。

キック板を使っている時は、ボビングを兼ねて、息を吐くことに集中しながら、バタ足の練習もしている。

ストロークでは、肘を立てて、ハイエルボーになるように気を付けているんだが、なかなか形にならないし、水が逃げてしまってうまく掻けない。

甘いキャッチと、手の軌道がテキトーだからな。

まあいい。

300m泳いだ後に、いつものように平泳ぎのスタート練習。

途中で立って、2回で23mくらいまで行く。

後は蹴伸びで対岸に辿り着く寸法だ。

帰りは、バタフライの練習(イルカジャンプ、手の掻き(リカバリーなし)と第二キック、呼吸、第一キック)をしたり、息が上がってくれば、バタ足でボビング(これはキック板なし)しながら戻る。

これを4回繰り返すと200m。

合わせて500mを基本として、余力があればテキトーに距離を伸ばす。

4月から、クロールの練習にブレスを入れる。

左右呼吸が目標だから、一応、3ストロークごとに練習しようと思っている。

最後に6回ストロークしているから、この時に入れるつもり(呼吸した後のストロークも重要だから、実質8ストロークになるかも)。

呼吸する時には、あまり手の掻きは意識せずに、ローリングと首の回しだけに集中する。

あと、息の吐き。

水泳を中心に運動を組み立て、往復の自転車でもフィットネスを図る。

自転車といえば、ヘルメットが努力義務になったそうだが、少し様子を見ながら判断する(買うことは買おうと思ってます)。

髪の毛が乱れる心配はないので(1mmの丸刈り)、汗や日差しの遮りなどを考慮して決める。

今までは、つば付きのキャップを中心に、冬場はニットの帽子をかぶっていた。

2往復すると1日20km漕ぐことになるので、安全に越したことはない。

食事については、少し反省して、ちっとだけ気を付けることにする(A1cが下がるまでだろうな・・・)。

体重が落ちてくれば、また食うことになるだろうけど。

高齢になって、代謝が落ちているので、食った分は確実に身に付く。

特に、週末は運動量が落ちるのでなおさらだ(フィットネスが混むので、基本的には避けています:コロナの感染も怖いしな)。

3密を避け、引きこもっては爆食する週末・・・。

それは、浮沈子の場合、「終末」過食症ということになりかねない。

健康な生活は、健康的な食生活からだな。

心を入れ替えて、爆食を改めよう。

ついでに、この食欲旺盛な癖に代謝が落ちまくっている身体も入れ替えたいんだがな・・・。

🐱スターリンク:560kmの怪2023年03月31日 05:50

スターリンク:560kmの怪


(SpaceX が Starlink インターネット衛星の別のバンドルを打ち上げる)
https://spaceflightnow.com/2023/03/29/falcon-9-starlink-5-10-launch-coverage/

「FCC は、7,500 個の Starlink Gen2 衛星の最初のブロックを、Ku バンドと Ka バンドの周波数を使用して、それぞれ 53、43、および 33 度の傾斜角で、525、530、および 535 キロメートルの軌道に打ち上げる権限を SpaceX に付与しました。」

「水曜日のスターリンク 5-10 ミッションの衛星は、最終的に赤道に対して 43 度の傾斜で高さ 530 キロメートル (329 マイル) の軌道に移動します。」

「第 1 世代の Starlink ネットワーク アーキテクチャには、数百マイル上空を飛行し、赤道に対して 97.6 度、70 度、53.2 度、53.0 度の傾斜で周回する衛星が含まれています。」

うーん、どこを見ても、傾斜角43度で高度560kmという話はない。

そんな軌道は、スターリンクには許可されていないのだ。

560kmでは、傾斜角97.6度が許されているが、5-10は、そこへ飛ばしているわけじゃない。

「ターゲット軌道: 185 マイル x 210 マイル (299 キロメートル x 339 キロメートル)、傾斜角 43.0 度」

前回の5-5の投入軌道高度は、およそ300kmの円軌道と曖昧だったが、今度は明確に示されている。

まあ、どうでもいいんですが。

(木曜日に設定されたペンタゴン独自のメガコンステレーションの最初の打ち上げ)
https://spaceflightnow.com/2023/03/29/first-launch-for-pentagons-own-mega-constellation-set-for-thursday/

「第 1 の柱は増殖、何百もの衛星です。第二の柱はスパイラル展開です。つまり、基本的に隔年でスパイラルまたはトランシェを開始することになります。」

「最初の 28 個の衛星はトランシェ 0 として知られており、木曜日に Falcon 9 ロケットで 10 個の宇宙船が打ち上げられるのを待っており、さらに 18 個の衛星が 6 月に別の Falcon 9 ミッションで打ち上げられる予定です。」

「2024 年初頭のある時点で、米軍が極超音速ミサイルを検出して追跡する能力をチェックするときに、トランシェ 0 衛星はおそらく最も重要なテストを受けることになります。」

「第 1 段階は、ミサイル追跡とデータ中継ネットワークの概念実証として今年打ち上げが予定されている 28 基の衛星で構成され、その後、2024 年と 2025 年に 150 基を超える追加の衛星が打ち上げられ、最初の運用環境を提供します。」

「Tranche 0 と Tranche 1 の注文を含めて、SDA はこれまでに 204 機の宇宙船を調達しました。」

「(トランシェ 1 の) 打ち上げは来年 9 月に開始され、今後 12 か月間、毎月 1 回打ち上げられます」

「2026 年に開始される打ち上げに向けて、トランシェ 2 トランスポート層用にさらに 216 個の衛星を発注する予定」

記事は、同じ記述を繰り返し、時系列でないので読むのが大変だ。

SDA(宇宙開発局)が、軍事用の低軌道コンステレーションを展開して、ミサイル防衛をはじめとする衛星支援戦術システムを構築したがっているのは分かった。

一度にごっそり金がかかる方法ではなく、「増殖」し、スパイラルに発展していく継続的なアプローチを採る。

低軌道コンステレーションは、そういう展開には向いているだろう。

基本的に、これまでの衛星支援戦術システムと変わるところはない。

宇宙から監視し、地上部隊に情報を提供し、それに基づいて戦術を立案して実行する骨格は変わらない。

監視の内容が高度化したり、情報伝達が素早くなったり、分析や計画立案が自動化されたりして、広範に使われることになるんだろう。

極超音速ミサイル探知など、最新兵器への対応も織り込まれるが、まあ、そういうのは予算獲得のためのアピールに過ぎない(従来のシステムに、センサー追加するだけだからな)。

衛星間リンクも、レーザー通信でなければ既に行われているからな。

コストが少なくて済むとか言っているが、そういう触れ込みでなければ金は取れない。

まあいい。

で、問題は、この秘密の(その割には、派手に宣伝していますが)軍事低軌道衛星群の運用高度なわけだ。

衛星の重量や性能はもちろん、軌道要素も明らかになっていないけど、ひょっとすると530km近辺の運用になっているのではないのか。

スターリンクのグループ5(認可軌道は傾斜角43度、高度530km)が、断りもなく、勝手に560km近辺(実際に配置されているサブシェルの高度は553kmと559.1km)に変更されているのは、非公表のコンステレーションに530kmの高度を明け渡すためではないのかあ?。

怪しい・・・。

実に怪しい!。

例によって、浮沈子の妄想に過ぎないけど、打ち上げられているグループ5の衛星は、次々と認可されている高度を超えて上昇中だ。

5-1から5-4までは、一部の衛星は560kmのシェルに到達しているし、打ち上げられたばかりの5-5や5-10も、同様の経緯を辿るだろうことは明らかになりつつある。

(ジョナサンの宇宙ページ
巨大な (「メガ」) 衛星コンステレーション)
https://planet4589.org/space/con/conlist.html

グループ5の現状は以下の通り。

・530km:0機
・553km:35機
・559.1km:75機
・その他(離脱、上昇中など):212機
ーーーーーーーーーーーー
合計:322機

うち分けの詳細は以下で分かる。

(ジョナサンの宇宙ページ
スターリンク統計)
https://planet4589.org/space/con/star/stats.html

S社は、既に530kmに配置する気はない。

メディアは、この件については何も報道していない。

マクダウェル氏のリストを見れば、当局の認可に対して明白に違反していることが分かる。

既に100機以上な話で、例外などではない。

V2ミニのトラブル(単なる初期不良)なんかより、余程ニュース性はありそうな気がするんだが(法令を踏みにじる勝手な振る舞い?)、なぜかメディアは取り上げない。

箝口令でも敷かれているんじゃないのかあ?。

毎度打ち上げの度に報道されるのは、530kmに配置される予定という金太郎飴な話ばかりだ。

トランシェコンステレーションが理由かどうかは分からない。

もっと別の話(例えば、スターシールド専用衛星)の方がありそうな気もする。

トランシェは、衛星数が少ないからな(せいぜい数百機)。

配置軌道は、もっと高いと思われる(少なくとも1000km以上?)。

ワンウェブに近いのではないか(全世界での運用を考えると極軌道の可能性が高い)。

どっちにしても、公になることはないだろう。

漆黒の闇の中を、音もなく飛び交う軍事衛星の群れ・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(Falcon 9 had an auto abort just prior to T-0. Vehicle and payload are in good health; teams are resetting for a launch attempt tomorrow, March 31 at 7:29 a.m. PT)
https://twitter.com/SpaceX/status/1641454702310338571?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1641454702310338571%7Ctwgr%5Ee3d37df5117d75c6957ecce454240fa7420aef8e%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fspaceflightnow.com%2F2023%2F03%2F30%2Ffalcon-9-sda-tranche-0a-mission-status-center%2F

「Falcon 9 では、T-0 の直前に自動アボートが発生しました。車両とペイロードは良好な状態です。チームは、明日 3 月 31 日午前 7 時 29 分 (PT) に打ち上げの試みに向けてリセットしています。」

打上げは、直前に中止されたようだ。

最近は、自動中止は珍しいな。

何があったのかな・・・。

(ミッション SDA トランシェ 0 L1)
https://www.elonx.cz/mise-sda-tranche-0-l1/

「ターゲット: 950 x 950 km のパラメーターと80 °の傾斜角」

残念、浮沈子のヤマ勘は、またもハズレだ。

極軌道といえるほど深くはないし、投入軌道は1000km未満だ(実際の運用軌道は不明のままだがな)。

少なくとも、530kmじゃなかったわけだ。

やれやれ・・・。

サブシェルの553kmにしても、559.1kmにしても、それぞれに傾斜角は異なるけど、直ぐ近くの高度を別の衛星がブンブン周っている。

・547.25km:1429機(グループ1:53.05度)
・560km:3機(グループ3:97.6度)
・563km:181機(グループ3:97.6度)

グループ5の560kmの軌道高度は謎のままだ・・・。

🐱再使用の陥穽:固有事象の罠2023年03月29日 09:16

再使用の陥穽:固有事象の罠


(Blue Origin は 9 月のニュー シェパードの中止をエンジン ノズルの故障のせいにする)
https://spaceflightnow.com/2023/03/27/blue-origin-blames-september-new-shepard-abort-on-engine-nozzle-failure/

「調査官は、「事故の直接の原因は、動力飛行中の BE-3PM (パワー モジュール) エンジン ノズルの構造的疲労による故障である」と判断しました。」

「回収されたノズル破片の高温と目に見える「ホット ストリーク」は、「エンジンの境界層冷却システムに加えられた設計変更」が原因でした。」

別記事によれば、この機体は運用されている中で最も古いものだったという。

設計変更を受けた時期や内容は不明だ。

再使用ロケット(弾道飛行ですが)の老舗であるブルーオリジン(再使用での運用は、ファルコン9よりも早い)だが、その失敗がもたらしたものは、単なるNS-23ミッションの遅れではないだろう。

やっぱ、再使用ってヤバいかも・・・。

使い捨ての方が無難なんじゃね?。

後腐れないし・・・。

不具合があったとしても、バレずに済むからな(そういうことかあ?)。

まだ特定されたわけではないけど、H3で不具合を起こした2段目の電源系統(未着火の原因とされている)は、H2Aでも同じだといわれている。

もちろん使い捨てだからな。

今までは、単に運が良かっただけかもしれない(まだ、未確認ですが)。

打ち上げ実績で信頼性を判断するという、まあ、結果オーライな基準は、ある意味やむを得ないし、合理的な面もあるけど(使い捨ての場合、打ち上げに支障がなければ潜在的な不具合は関係ないからな)。

2系統に冗長化された電源で、両方が異常値を示したことで、新たに搭載された判定システムが「NO GO」を選択した。

健全性が否定されて、着火中止となったこと自体に問題はないけど、それがもたらした結果はミッションの失敗だ。

うーん、どっちがいい?。

再使用ロケットは、回収後に点検を受けて、物理的な不具合を検証できる。

テレメトリーに乗らないログも解析されるし、システム全体の健全性を担保できる可能性は高まる。

が、それですべてが明らかになるわけではない。

打ち上げ自体は、毎回が新たなチャレンジということになる。

金属疲労などの経年劣化などは、目視などでは分からないからな。

そういうのは、予防的交換で対処するしかない。

予め、詳細な試験を地上で行っておいて、耐用年数(再使用回数)などの統計を取り、妥当な閾値を設定して、それを超えないように事前に交換する。

今回はノズルの冷却システム(境界層冷却システム)への変更が遠因ということだから、ノズルの内面に流す燃料水素のフィルム冷却が上手くいかなくなったんだろう(未確認)。

「Blue Origin のエンジニア、連邦航空局、NASA、およびオンボード ビデオ、回収された残骸、テレメトリー、実験室でのテストを研究した独立したアナリストが、長時間の失敗調査に参加しました。」

長期間にわたる徹底した調査を行った背景には、再使用ロケットの信頼性に係る案件ということがあったのかも知れない。

ファルコン9は、既に200回近くの再使用を試みているし、有人システムにも採用している。

ニューシェパード(のBE-3エンジン)に固有の事象なのか、再使用ロケット全般に共通の懸念を生じるのかの判定ということだな。

結果は、固有事象ということになった。

が、本当にそうなんだろうか?。

物理の神様は、またもや難題を仕込んだのではないか。

回収によって、隠れた瑕疵を発見しやすくなるはずの再使用ロケットが失敗した。

それは、再使用といえども、発見できない不具合を内包する可能性があるという警鐘だった。

それを、固有の問題として片付けてしまうことの危うさを感じる。

じゃあ、何をどこまでやればいいのかという話にもなる。

スペースシャトルは、SSMEを全バラしてチェックしたが、固体燃料ロケットのシール漏れや耐熱タイルの不具合(外部燃料タンクの断熱材の落下?)で事故った。

神(この場合は死神でしょうけど)は「外部」に宿る・・・。

人の作りしものに完全なものなどない。

形あるものは全て壊れる。

まあ、最近は、みんなプログラムで制御されているようだからな。

形がなくても壊れたりするけどな。

まあ、どうでもいいんですが。

使い捨てでも、再使用でも、そこんとこは同じだ。

人間が不完全な存在であり、必ず過ちを犯すということを忘れて、謙虚さを失うことが最も怖い。

細心の注意を払い、完璧を期したとしても、避けがたい失敗は残る。

ブルーオリジンは、そのためのアボートシステムだというだろうし、事実そうなんだが、毎回それが起動するようでは困るからな。

ソユーズロケットのアボートシステムは、1000回を超える運用で、初めて起動した(2回目だったかな)。

ニューシェパードが何回目だったかは数えていないけど、まだ20回くらいじゃないのかあ?(未確認)。

初物にトラブルはつきものだが、経験を重ねれば重ねたで、マンネリズムの陥穽にハマる危険も出てくる(ソユーズとかあ?)。

ニューシェパードには、まだ、隠れた瑕疵があるに違いない。

それは、たった200回しか飛んでいないファルコンも同じだ。

再使用ロケットは登場して間もない新しい技術だ。

毎回の打ち上げは、使い捨てロケットと変わらない。

何処を切っても金太郎飴なのは、ぼんやりと中継を眺めている世界中のオーディエンスのレベルなだけの話だ。

当事者には、緊張感を持って臨んでもらいたいもんだな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーーー

(過熱ノズル —
Blue Origin は、打ち上げ失敗の詳細な分析を提供します)
https://arstechnica.com/science/2023/03/blue-origin-provides-a-detailed-analysis-of-its-launch-failure/

「9 月に NS-23 ミッションを開始したブースター 3 は、2017 年 12 月にデビューした同社の最も古い運用ロケットでした。」

記事には、ブルーオリジンの調査概要へのリンクが張られている。

(ブルーオリジン NS-23の所見)
https://www.blueorigin.com/news/ns-23-findings/

「NS-23 の事故の直接の原因は、エンジン ノズルの熱構造の故障でした。」

目新しいことは何もない。

加いい・因となった設計変更の詳細は分からない。

いつの時点で、何のために変更されたのかも不明のままだ。

「公共の安全を守るために設計されたすべてのシステムは、計画どおりに機能しました。けがはありませんでした。地上のシステムに損傷はなく、すべてのがれきは指定された危険区域で回収されました。」

大したことはない、全ては順調で、直ぐに再開されると・・・。

同じ様な熱的損傷で燃焼室に穴が開いちまったH3のLE-9エンジンは、その後の回収に2年もかかっている(時間がかかったのは、ターボポンプの方ですが)。

もちろん、そっちの方は大丈夫で、失敗したのは2段目の点火だけどな。

神は外部に宿る・・・。

まあいい。

事故った3号機はすでに失われているから、それ以外の機体を使って再開される。

フィルム冷却の設計変更が、どの機体に適用され3号機だけだったのか、有人で使われている4号機などにも施されているのかさえ分からない。

やれやれ・・・。

いつもは鋭い指摘で浮沈子をうならせてくれる、エリックバーガーらしからぬ詰めの甘さだな。

まあ、どうでもいいんですが。

エンジン冷却についてまとめた記事も見つけた。

(3200℃まで加熱されるロケットエンジンはどうやって高温に耐えているのか?)
https://gigazine.net/news/20220123-rocket-engine-cooling/

「ロケットエンジンの燃焼室(チャンバー)では、ガスが約3200℃まで加熱される」

「多くの材料の融点を超えるこの高温に耐えるにあたっては、いろいろな工夫が取り入れられています。」

◆1:ヒートシンク:チャンバーの壁を厚くする。
◆2:燃料と酸化剤の比率:燃料リッチにする。
◆3:アブレーティブ冷却:気化熱を利用する方法
◆4:再生冷却:推進剤をチャンバーとノズルの壁面内部を通してからインジェクター経由でチャンバーに送り込む。
◆5:フィルム冷却:チャンバーとノズルの内部と壁との間に流体を注入して、高温ガスと壁との間に境界を作る。
◆6:放射冷却:金属部分から熱を宇宙に放射

固有事象といっても、簡単な話ではなさそうだな・・・。