トラフ2012年04月01日 00:36

トラフ
トラフ


トラフについて分かりやすく書いてあるページを見つけた。

(トラフ・南海トラフ)
http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0480b/contents/glossary/g5_09.html

高さ成分が強調されているとはいえ、日本列島というのは「崖っぷち」に位置していることが良く分かる(画像参照)。

(震度7地域拡大10県153市町村に 防災計画見直し不可欠)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120331/dst12033121290005-n1.htm

各紙が伝えるところによれば、高さ34メートルの津波が襲うところもあるという(想定外じゃね?)。

年度末だからといって、ぞろぞろ報告が出てくるのはいいが、これだけの規模で修正が加えられたということは、今までの予測は何だったのか。

「対応できることしか想定しない症候群」があったのではないか。中部以西の太平洋岸は壊滅的な損害を被ることになる。土地の値段も暴落するんじゃなかろうか。

正に日本の危機である。首都直下型地震が同時に起こったりすれば、目も当てられない。オリンピックの誘致に浮かれている場合じゃないんじゃない?。

災害多発国家としては、もう一つ懸念がある。

火山である!。

富士山はちょっと前に山体が膨張した。

(富士山の火山活動解説資料(平成21 年10 月))
http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/09m10/314_09m10.pdf

最近では、噴気(湯気?)の観測もある。

(平成24年 No.7 週間火山概況 (平成24年2月10日~2月16日))
http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/weekly_report/2012/2012w07/2012w07.htm

富士山については、こんな資料を見つけた。

(富士山の火山監視と噴火予知)
http://www.geo.chs.nihon-u.ac.jp/tchiba/civil/sympo/yamasato.pdf

昔、学校で習った時は、3重の火山だと聞いたのだが、最新の知見では4重火山ということになる。

また、深部低周波地震(1999年から2000年にかけて多発)の震源域も示されている。

火山学は、ゆっくりとではあるが前進している。しかし、地震に比べて局地的な現象であるため、予算も人員も限られているのだろう。

富士山や大島(三原山))などは、日本の火山としては珍しく、玄武岩を主体とする溶岩でできている。他は安山岩系らしい。

(溶岩)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%B6%E5%B2%A9

この溶岩は地殻内部(マントル)に由来するといわれており、プレートの動きと関連するのではないかという説もある。

(玄武岩:生成する場所)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%84%E6%AD%A6%E5%B2%A9#.E7.94.9F.E6.88.90.E3.81.99.E3.82.8B.E5.A0.B4.E6.89.80

(Question #5347を参照:一番下です)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/kazan/J/QA/topic/topic163.html

いろいろな話を総合すると、この辺り(まあ、大雑把にいって関東以西)のプレートが動くと、地震だけじゃ済まない可能性もあるということか。

地震も火山も自然現象だし、人間が止めようとしてもどうにもできないことなのだが、福島第一原子力発電所のように、二次災害を引き起こさないための取り組みは、電力料金を値上げしてでも(できれば、なるべく安上がりで効果的な方法で)是非進めていただきたいものだ。

防災、減災、避災2012年04月01日 04:30

防災、減災、避災
防災、減災、避災


「具体的な防災対策を検討する際に、想定地震・津波に基づき必要となる施設整備が現実的に困難となることが見込まれる場合であっても、ためらうことなく想定地震・津波を設定する必要がある。」と書いてあるのは、このページの「報告」の7ページの下の方。

(東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会 報告)
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/higashinihon/index_higashi.html

そうか、やっぱり「対策できないことは想定しない症候群」にみんなかかっていたんだ。

そもそも、自然災害に巨額の予算を計上して立ち向かうという発想自体が世界的に珍しいらしい。

(防災:海外の防災)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%B2%E7%81%BD#.E6.B5.B7.E5.A4.96.E3.81.AE.E9.98.B2.E7.81.BD

まあ、オランダの洪水対策とかは、文字通り国土の存亡がかかっているわけだから、やってる国はやってるわけだし、米国のように公的な制度が整っていない国の例を挙げてもしょうがないような気がする。

ただ、考えなければいけないのは、「防災」とひと括りに言っても、いろいろな側面があるということだ。

詳しくは知らないが、そもそも危ないところには住まない、近付かない、危ない施設は作らないなどの「避災」、避けがたい事態をできるだけ緩和する「減災」(原発から100キロ以内は居住禁止とか?)などの対策を総合して防災という言葉で言い表しているようだ。

実際、台風などの時には、山崩れが起きそうなところからは避難するし、飛行機や船舶などの交通機関は止まる。みんな、それぞれの立場で考えて行動しているわけだ。

ハリケーン・カトリーナの時に印象的だったのは、低所得者層(多くはアフリカ系アメリカ人)が避難できず(クルマ持ってないし)取り残された時に、州知事が連邦政府に救援要請をなかなかしなかったということ。

ずいぶんとあからさまな事をやるもんだ、と思った。これが自己責任だというなら、何をかいわんやである。そういうお国柄だし、世界の中では珍しくないのかもしれない(フィリピンとかもそうかも)。

東南海地震の場合も、高さ何十メートルもの津波に対して太平洋岸に巨大な防波堤を作ることなんてできっこない。現代版万里の長城だ。作ったとしても、地震で壊れて使い物にならなかったりするかもしれない。

必要最小限の社会資本を海岸部に配置して、さらに内陸にバックアップの施設を建設し、来るべき災害に備えるしかない。もちろん、原子力発電所は空冷にして山の上に作る。

個人的な悩みとしては、ダイビングとかどうしよう?。

ショップから海岸まで、標高差50メートルくらいあったら、サイパンのグロットより大変だ!。エレベーターでも付けてもらうしかない。コンチキなんか使えないし。

避災とかいっても、どうせ喉元過ぎればなんとやらで、100年も経てば忘れられて元の木阿弥、かくして歴史は繰り返すのだろう(そのころには、このブログも消えてなくなっているし)。

津波に対しては、高いところで生活すればいいが、なかなかそれも難しいところがある。動的に避難するといっても、広域での移動は困難だ。

そこで、ヘリウムを利用したパーソナル気球を考えた(このあたりからは、ゆるーく考えていただきたい)。津波だろうが、地震だろうが、火災だろうが、空飛ぶ避難用具に勝るものはない。問題は、面白がって口ばしでつついてくるカラスどもと、どう話をつけるかだが・・・。

どうせ、飛行機は飛び立てないだろうから、航空法に引っかかろうが問題はない(飛んでる飛行機はどーする?)。一難去ったところで、ふわりと降り立つ。

(Crazy Lawn Chair Balloon Flight!:イメージ的には、こんなもんでしょうか?:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?v=2GLrr_Xp0qc&feature=related

今のうちに、ヘリウムの買占めに走ろうか?。まあ、余ってもテクニカルダイビングで使えるしね。

これ、ください!2012年04月01日 21:33

これ、ください!
これ、ください!


次期戦闘機の納入が遅れるかも知れないと書いてあるのは、このページ。

(F35、量産化は2019年=2年遅れ、運用コスト高騰―米国防総省)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120331-00000062-jij-int

日本は散々、遅れたり値段が高くなったりしたら買わないからね!、と念を押してきたという。

(F35、価格や納期の厳守「折に触れ伝えている」 藤村官房長官)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120222/plc12022212340006-n1.htm

もちろん、そう簡単に足抜けできないだろうが、例えばF-X選定の際に候補になっていたFA-18あたりにするっていえば、いやとはいわないはずだ。値段も同じくらいで調達できるし。

そもそも、F-4ファントムが現役で飛んでいるなんて、信じられない話だ(ベトナム戦争じゃね?)。それを代替しようというのだから、FA-18でも十分な気がする。

運用も確立されているし、実績もある。実戦配備がまだ1機もない開発中の戦闘機を配備するリスクを犯すことはないのではないか。

ステルス性能はないかもしれないが、今の戦闘機だってないでしょ?。

2番じゃだめなんですか?。

だめなんだろうな、きっと。

自分が乗る立場になったら、アットー的に強い機体に乗りたいもんな。F-22に乗りたい。スクランブルがかかった段階で、敵機が逃げ出すようなやつに乗りたい。

Su-35に対するキルレシオが10.1:1だっていうじゃないの!。

(ユーロファイター・タイフーン:キルレシオの表があります)
http://m3i.nobody.jp/military/ef2000menu.html

これを見ると、タイフーンはお買い得に思える。日本がEUの戦闘機を導入することは、金輪際あり得ないが、もったいない話だ。FA-18なんかは、見るも無残である・・・。

それにしても、値段は高いが、F-22の能力は群を抜いている。オバマさんはやめちゃったけど、ここは一つ、あるところにはある日本の経済力で、復活してもらって1基3億ドル位でもいいから調達するってわけにはいかないんだろうか。

そんな金があるなら、自前でなんとかしましょう!。

(心神 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E7%A5%9E_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

ただ、現代の航空戦闘は、高度にシステム化されているらしく、早期警戒から電波妨害、データリンクまで含めた総合戦闘能力がものをいうので、1対1の性能だけを云々してもしょうがない。

兵器なんぞにつぎ込む金があるなら、消費税の値上げなんかしないで国民の生活を優先して欲しいものだと思うのだが、その国民生活の平穏を保つ要素の一つが防衛力なのだからややこしい。

せいぜい、費用対効果(高価?)を高めて、国防の効率化を図って欲しいのだが、自然災害とは違って相手も人間である。話せば分かることだってあるかもしれない。

いや、問答無用か?。

力なき正義(←自国に都合の良い価値観であることは認めよう)は無力だから、一定の実力を持つことは必要だが、それを背景とした交渉力が大切だろう(某国のような瀬戸際外交をやれといっているわけではない)。

年間約200回(週4回!)のスクランブルがかかる実態があり、防空能力の維持は重要だ。適正な機体数の配備や作戦遂行に必要な予算を含めて、総合的な見直しが随時求められるところだ。

Google tablet2012年04月02日 00:29

Google tablet
Google tablet


100億円オーダーの戦闘機に比べれば、50万分の1位の金額で買えるアンドロイドタブレットの話が出ているのは、このページ。

(Google、自社ブランドAndroid タブレットをオンライン直販へ。製造はASUSとサムスン (WSJ))
http://japanese.engadget.com/2012/03/29/google-asus-android-wsj/

こうやって、徐々に情報をリークしていくというところは、アップルとはちょっと違うようだ。

「・・・面白いのは、タブレットの価格を Google が一部補助 (subsidize) して安価に投入する可能性があるという点」と書いてある。

マーケットでの販売を促進すれば元が取れるとしても、マイクロソフトがパソコンメーカーに「ウインドウズを入れたら○○円あげます」みたいなこと、するわけないじゃん!、と考えると、画期的なことかもしれない。

OSは無料で配る時代から、金を払って入れて頂く時代になったわけだな。

(Google Heightens Rivalry With iPad:元記事)
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303404704577312043639469540.html

こっちのほうが、いろいろ書いてあって面白い(といっても、自動翻訳のトンチンカンな日本語と、英語の原文を行ったり来たりして読んだ限り)。

やはり、オンラインマーケティングの装置として、タブレットを位置付けたいんだろうな。iPadの成功にあやかった自前のタブレットの普及と、自社の圧倒的なウェブ上の地位を組み合わせれば、文字通り市場を支配することができるかもしれない。

夢のような話だ。ラリー・ペイジが世界中の個人個人に通信販売のカタログとしてのアンドロイドタブレットを持たせることを目論んでいるとすれば、無料でだって配りたがるだろう。

ちょっと気になる記述もあって、タブレットの使用先として家庭内でのワイファイ接続を想定しているようなのだ。そうすると、出てくる端末の大きさが気になる。元記事では、どこにも7インチとは書いていない!。

以前のニュースソースの記事での7インチ情報を信じて待つしかないのだが、自宅で使うだけなら10インチでも支障はないだろう。

(グーグル製タブレット)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/02/26/6348325

(7インチへのこだわり)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/03/18/6380938

ちなみに、2つ目の記事のソースは台湾である(イタリアの人、ごめんなさい)。

2万円位の話で一喜一憂するのも何だが、情報の窓がそれだけになってしまって、グーグルの手のひらの上でお買い物までさせられるのも、なんか悔しいような気がする。

パンドラの箱2012年04月02日 15:41

パンドラの箱
パンドラの箱


( 鳥インフルエンザ:研究論文一部削除問題 米委員会も「全面公開 」 「直ちに悪用ない」
http://mainichi.jp/select/world/news/20120331dde041040018000c.html

この記事によれば、「 新たに悪用を防ぐ対策を盛りこんだ論文が近く科学誌に掲載 される見通し」とある。

つまり、論文を読んだだけではテロリストがバイオ兵器を作成することはできないということになる。

妥当な措置であると思うと共に、それで十分なのかとも感じる。そもそも、哺乳類に容易に感染する高病原性ウイルスが遺伝子操作により発見されたということ自体が、極めて危うい話だ。

一般には遺伝子操作というのは高度な最先端技術で、国家レベルの機関でなければ実施できないと思われているのだろうが、そうではない。

( 長野県諏訪清陵高校 遺伝子操作体験実習)
http://gene_rc.shinshu-u.ac.jp/jissyu/Suwa03/SSH03.html

現代では高等学校の実習で、普通に遺伝子操作が行われているのだ。もちろん、安全な実験方法を厳守しているので、このこと自体に問題はないのだが、テロリストにとっては、危険な実験も同じ原理で行うことが可能なのである。

私には、米国の危機感はもっともだと思われる。WHOも余計なことを決定してくれたものだと思う。

銃は人を殺さない、人が人を殺す、という言葉がある。だから銃を規制するのは誤りだ、という論理なのだが、遺伝子操作によって生物兵器を作ることは比較にならない。

人類は、また新しいパンドラの箱を開けてしまったのだ。