パンドラの箱2012年04月02日 15:41

パンドラの箱
パンドラの箱


( 鳥インフルエンザ:研究論文一部削除問題 米委員会も「全面公開 」 「直ちに悪用ない」
http://mainichi.jp/select/world/news/20120331dde041040018000c.html

この記事によれば、「 新たに悪用を防ぐ対策を盛りこんだ論文が近く科学誌に掲載 される見通し」とある。

つまり、論文を読んだだけではテロリストがバイオ兵器を作成することはできないということになる。

妥当な措置であると思うと共に、それで十分なのかとも感じる。そもそも、哺乳類に容易に感染する高病原性ウイルスが遺伝子操作により発見されたということ自体が、極めて危うい話だ。

一般には遺伝子操作というのは高度な最先端技術で、国家レベルの機関でなければ実施できないと思われているのだろうが、そうではない。

( 長野県諏訪清陵高校 遺伝子操作体験実習)
http://gene_rc.shinshu-u.ac.jp/jissyu/Suwa03/SSH03.html

現代では高等学校の実習で、普通に遺伝子操作が行われているのだ。もちろん、安全な実験方法を厳守しているので、このこと自体に問題はないのだが、テロリストにとっては、危険な実験も同じ原理で行うことが可能なのである。

私には、米国の危機感はもっともだと思われる。WHOも余計なことを決定してくれたものだと思う。

銃は人を殺さない、人が人を殺す、という言葉がある。だから銃を規制するのは誤りだ、という論理なのだが、遺伝子操作によって生物兵器を作ることは比較にならない。

人類は、また新しいパンドラの箱を開けてしまったのだ。

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