技術と運用 ― 2016年01月25日 21:45
技術と運用
自動車があって、教習所があって、そこで運転を習って自動車を走らせる。
機械と、その使い方を学ぶというのは、概ねそんな感じだ。
そんでもって、機械の性能と習った運転技術の範囲で使っていく。
だが、そうではないアプローチもある。
宇宙開発とか軍用とか、最先端の部門では、運用が先にある。
これこれこういうことをしたいから、その目的を達するために必要な方策を考え、その中で、機材を開発したり運用を工夫したりする。
経済的な制約などもあり、好き放題できるわけではないし、むしろ、その範囲内で最適な形態を整えなければならないので大変だ。
何を、どうしたいのか。
そのためには、何が必要で、それは実現可能なのか。
既存の機材ではだめなのか、新しく開発すべき機材の要求仕様はなんなのか。
それで運用可能なのか、それとも、更なる改良が必要なのか。
(オーストラリアの次期潜水艦選定作業、日本のそうりゅう型が再び優位に・米政府が仏独に難色)
http://www.businessnewsline.com/news/201601250800470000.html
この潜水艦については、以前にも書いた記憶がある。
(新型潜水艦)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/04/02/6765947
「スウェーデンはコックムス社のスターリングエンジンを積んでいる。」
「リチウムイオンバッテリーの採用は、見送られたようだが、そのうち手を出すことは間違いない。」
その、そうりゅう型潜水艦を、豪州に売り込もうという話なんだそうだ。
動力設計は、やはりAIPを積むのか、それとも川重のこなれたディーゼルに、いつ火を噴くかもしれないリチウムイオン電池で行くのか。
次期SSは、どうやらAIPを捨てるようだ(ステルす!?)。
(そうりゅう型潜水艦)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9D%E3%81%86%E3%82%8A%E3%82%85%E3%81%86%E5%9E%8B%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6
「実際の搭載は平成27年度計画で概算要求された11番艦以降となった。搭載にあたっては、鉛蓄電池を単純にリチウム電池に置き換える手法と、AIPを廃して、その分もカバーできるようリチウム電池を搭載する手法が検討されている。後者のほうがより高コストではあるが、AIPよりもリチウム電池のほうが出力が大きいことから、AIPのように低速で長時間潜航を行えるのと同時に、在来潜・AIP潜では想像もできなかったような高速での連続航行をも可能とすると期待されている。その後、水中持続力等向上のため、AIPを廃した上でリチウム電池を搭載する方式に決定された」
(平成26年度ライフサイクルコスト管理年次報告書)
http://www.mod.go.jp/epco/about/pdf/26lifecyclecost_houkokusyo.pdf
「27年度型潜水艦」
「導入経緯:
潜水艦を16隻から22隻体制へ増勢するため、「そうりゅう」型11番艦を建造する。」
「リチウムイオン蓄電池を新たに搭載することにより、これまでの「そうりゅう」型潜水艦に比べ、水中持続力等を向上させる。」
「区分:27年度型潜水艦:24年度潜水艦(参考)
・推進方式:ディーゼル電気推進:ディーゼル、スターリング電気推進
・主蓄電池:リチウムイオン蓄電池:鉛蓄電池」
燃料電池方式も捨てたようだな。
(日本 潜水艦のエンジンをリチウムイオン電池に切り替え)
http://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/news/2014_10_05/278213429/
「オーストラリアは、「そうりゅう」型潜水艦のリチウムイオン電池への切り替え計画について知っていると指摘し、日本から「そうりゅう」型潜水艦の技術あるいは潜水艦そのものを購入する予定に変わりはないと発表した。」
記事のタイトルが変だな。
リチウムイオン電池は、エンジンではない・・・。
まあいい。
最新の技術であっても、運用上問題があれば切り捨てる。
いつ火を噴くか分からない電池でも、5ノットくらいしか出ないスターリングエンジンでもたもたしているうちに、ドカンと撃沈されたり、敵を見失ったりするよりはいいということなんだろう。
鉛蓄電池だって、水素ガス発生のリスクがあり、どのみちヤバイのだ。
燃料電池は、水素吸蔵合金の開発の遅れでボツ!。
本音をいえば、原子力潜水艦が欲しいところだ・・・。
中国海軍は、そのうち配備してくるに違いない。
太平洋の西半分とインド洋全部を手に入れようとしてるんだからな。
我が国も、真剣に原潜の保有を考えた方がいいのではないか。
海峡で底に沈んで待ち伏せして、こっそり近づいてドカンとやるというのは、ちょっとショボイ戦術のような気がするなあ。
水中を50ノットで驀進して、中国原潜のケツを追いかけまわすというのがいいんじゃないか。
ピン(アクティブソナー)打ちまくって・・・。
オーストラリアには、火を噴くバッテリー推進の通常動力艦をくれてやって、わが国独自の原子力潜水艦を配備すべきだ。
もちろん、攻撃型の液滴型!。
小型化技術や自動化技術を生かして、乗員を減らすようにすべきだ。
火器管制システムや航行システムは、全て高速のデータバスで接続され、舵輪の代わりにジョイスティックで、3次元空間を自由自在に遊弋する。
そうりゅう型は65人とあるが、どう考えても多過ぎる。
せいぜい、20人位だな。
3直体制で、6人ずつ。
あとは、艦長、副長、機関長くらいか。
水深100m位から、ワイヤードのプローブを上げて、衛星通信を受けたり、それに付いている非貫通型潜望鏡(っていうのかあ?)で、周囲の状況を確認する。
用が済んだら、ワイヤー巻き込んで回収・・・。
この原潜の基地は、絶海の孤島(もちろん、無人島)にある(既に、妄想の翼が広がってきているな)。
我が国の原発の廃棄物は、陸上では引き取り手がないので、既に海底に穴掘って埋める検討が具体化しつつある。
(放射性廃棄物、海底下も処分場候補に…経産省)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160125-OYT1T50002.html
「沿岸海底下と島での最終処分について、最新の研究成果や課題を整理する。」
沖ノ鳥島辺りは、実に好都合だ(浮沈子の見解では、あれは「岩」に過ぎない)。
マスコミに追いかけられる心配も少ないしな。
核廃棄物を運ぶということで、秘密も守りやすい。
護衛がついても不自然ではない。
そうして、そこを基地にした原子力潜水艦隊を編成する。
文字通り、沈黙の艦隊だ。
基地までの乗員の輸送は、もちろん、オスプレイ!(横須賀まで、一っ飛びだな)。
使い終わった核燃料の処分なら、本来の表向きの用途があるので、何の問題もなかろう!。
新規の燃料は、核廃棄物に混載して持ち込めばいいし、管理上も問題はない。
まあ、重整備とかは神戸に回航しなければならないだろうから、そこだけでは済まないが、簡単な定期整備位なら行える。
食料その他の消耗品も積み込み可能。
出撃すれば、そこが戦場というわけだ。
巨大な構造物を作っている背景には、そんな思惑があるんじゃないか。
西太平洋の平和は、我が国が守る。
そのくらいの気概がなくてどうする?。
豪州には、型落ちの通常艦くれたれ!。
見返りは、オージービーフでいいぞ!。
まあ、どうでもいいんですが。
原子力潜水艦の建造ということになると、やはり国内での世論を気にしなければならなくなる。
この際だから、豪州に拠点を移して、そこで建造するというのはどうか。
雇用の確保、技術の移転、様々な問題をクリアしなければならないが、国内で建造することを考えたら大したことはあるまい。
石を投げれば、日米豪の潜水艦に当たるようになれば、中国も少しは考えるだろう。
西太平洋はいいとして、問題はインド洋だな。
うーん、モルジブ辺りのサンゴ礁を借り受けて、オイルラインの保護という名目で展開するのがいいだろう。
隊員の余暇は、もちろん、ダイビング。
当然CCRということになる。
どーせ、非番になったって、他にやることないんだしな。
ということになれば、レクリエーショナルレベルのCCRの需要も喚起されようというものだ。
えっ?、リスキーだから上官の許可が下りないってえ?。
ちっと呼んできなさい!。
ボケ防止にも効果的だからって、説得してあげっから・・・。
自動車があって、教習所があって、そこで運転を習って自動車を走らせる。
機械と、その使い方を学ぶというのは、概ねそんな感じだ。
そんでもって、機械の性能と習った運転技術の範囲で使っていく。
だが、そうではないアプローチもある。
宇宙開発とか軍用とか、最先端の部門では、運用が先にある。
これこれこういうことをしたいから、その目的を達するために必要な方策を考え、その中で、機材を開発したり運用を工夫したりする。
経済的な制約などもあり、好き放題できるわけではないし、むしろ、その範囲内で最適な形態を整えなければならないので大変だ。
何を、どうしたいのか。
そのためには、何が必要で、それは実現可能なのか。
既存の機材ではだめなのか、新しく開発すべき機材の要求仕様はなんなのか。
それで運用可能なのか、それとも、更なる改良が必要なのか。
(オーストラリアの次期潜水艦選定作業、日本のそうりゅう型が再び優位に・米政府が仏独に難色)
http://www.businessnewsline.com/news/201601250800470000.html
この潜水艦については、以前にも書いた記憶がある。
(新型潜水艦)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/04/02/6765947
「スウェーデンはコックムス社のスターリングエンジンを積んでいる。」
「リチウムイオンバッテリーの採用は、見送られたようだが、そのうち手を出すことは間違いない。」
その、そうりゅう型潜水艦を、豪州に売り込もうという話なんだそうだ。
動力設計は、やはりAIPを積むのか、それとも川重のこなれたディーゼルに、いつ火を噴くかもしれないリチウムイオン電池で行くのか。
次期SSは、どうやらAIPを捨てるようだ(ステルす!?)。
(そうりゅう型潜水艦)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9D%E3%81%86%E3%82%8A%E3%82%85%E3%81%86%E5%9E%8B%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6
「実際の搭載は平成27年度計画で概算要求された11番艦以降となった。搭載にあたっては、鉛蓄電池を単純にリチウム電池に置き換える手法と、AIPを廃して、その分もカバーできるようリチウム電池を搭載する手法が検討されている。後者のほうがより高コストではあるが、AIPよりもリチウム電池のほうが出力が大きいことから、AIPのように低速で長時間潜航を行えるのと同時に、在来潜・AIP潜では想像もできなかったような高速での連続航行をも可能とすると期待されている。その後、水中持続力等向上のため、AIPを廃した上でリチウム電池を搭載する方式に決定された」
(平成26年度ライフサイクルコスト管理年次報告書)
http://www.mod.go.jp/epco/about/pdf/26lifecyclecost_houkokusyo.pdf
「27年度型潜水艦」
「導入経緯:
潜水艦を16隻から22隻体制へ増勢するため、「そうりゅう」型11番艦を建造する。」
「リチウムイオン蓄電池を新たに搭載することにより、これまでの「そうりゅう」型潜水艦に比べ、水中持続力等を向上させる。」
「区分:27年度型潜水艦:24年度潜水艦(参考)
・推進方式:ディーゼル電気推進:ディーゼル、スターリング電気推進
・主蓄電池:リチウムイオン蓄電池:鉛蓄電池」
燃料電池方式も捨てたようだな。
(日本 潜水艦のエンジンをリチウムイオン電池に切り替え)
http://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/news/2014_10_05/278213429/
「オーストラリアは、「そうりゅう」型潜水艦のリチウムイオン電池への切り替え計画について知っていると指摘し、日本から「そうりゅう」型潜水艦の技術あるいは潜水艦そのものを購入する予定に変わりはないと発表した。」
記事のタイトルが変だな。
リチウムイオン電池は、エンジンではない・・・。
まあいい。
最新の技術であっても、運用上問題があれば切り捨てる。
いつ火を噴くか分からない電池でも、5ノットくらいしか出ないスターリングエンジンでもたもたしているうちに、ドカンと撃沈されたり、敵を見失ったりするよりはいいということなんだろう。
鉛蓄電池だって、水素ガス発生のリスクがあり、どのみちヤバイのだ。
燃料電池は、水素吸蔵合金の開発の遅れでボツ!。
本音をいえば、原子力潜水艦が欲しいところだ・・・。
中国海軍は、そのうち配備してくるに違いない。
太平洋の西半分とインド洋全部を手に入れようとしてるんだからな。
我が国も、真剣に原潜の保有を考えた方がいいのではないか。
海峡で底に沈んで待ち伏せして、こっそり近づいてドカンとやるというのは、ちょっとショボイ戦術のような気がするなあ。
水中を50ノットで驀進して、中国原潜のケツを追いかけまわすというのがいいんじゃないか。
ピン(アクティブソナー)打ちまくって・・・。
オーストラリアには、火を噴くバッテリー推進の通常動力艦をくれてやって、わが国独自の原子力潜水艦を配備すべきだ。
もちろん、攻撃型の液滴型!。
小型化技術や自動化技術を生かして、乗員を減らすようにすべきだ。
火器管制システムや航行システムは、全て高速のデータバスで接続され、舵輪の代わりにジョイスティックで、3次元空間を自由自在に遊弋する。
そうりゅう型は65人とあるが、どう考えても多過ぎる。
せいぜい、20人位だな。
3直体制で、6人ずつ。
あとは、艦長、副長、機関長くらいか。
水深100m位から、ワイヤードのプローブを上げて、衛星通信を受けたり、それに付いている非貫通型潜望鏡(っていうのかあ?)で、周囲の状況を確認する。
用が済んだら、ワイヤー巻き込んで回収・・・。
この原潜の基地は、絶海の孤島(もちろん、無人島)にある(既に、妄想の翼が広がってきているな)。
我が国の原発の廃棄物は、陸上では引き取り手がないので、既に海底に穴掘って埋める検討が具体化しつつある。
(放射性廃棄物、海底下も処分場候補に…経産省)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160125-OYT1T50002.html
「沿岸海底下と島での最終処分について、最新の研究成果や課題を整理する。」
沖ノ鳥島辺りは、実に好都合だ(浮沈子の見解では、あれは「岩」に過ぎない)。
マスコミに追いかけられる心配も少ないしな。
核廃棄物を運ぶということで、秘密も守りやすい。
護衛がついても不自然ではない。
そうして、そこを基地にした原子力潜水艦隊を編成する。
文字通り、沈黙の艦隊だ。
基地までの乗員の輸送は、もちろん、オスプレイ!(横須賀まで、一っ飛びだな)。
使い終わった核燃料の処分なら、本来の表向きの用途があるので、何の問題もなかろう!。
新規の燃料は、核廃棄物に混載して持ち込めばいいし、管理上も問題はない。
まあ、重整備とかは神戸に回航しなければならないだろうから、そこだけでは済まないが、簡単な定期整備位なら行える。
食料その他の消耗品も積み込み可能。
出撃すれば、そこが戦場というわけだ。
巨大な構造物を作っている背景には、そんな思惑があるんじゃないか。
西太平洋の平和は、我が国が守る。
そのくらいの気概がなくてどうする?。
豪州には、型落ちの通常艦くれたれ!。
見返りは、オージービーフでいいぞ!。
まあ、どうでもいいんですが。
原子力潜水艦の建造ということになると、やはり国内での世論を気にしなければならなくなる。
この際だから、豪州に拠点を移して、そこで建造するというのはどうか。
雇用の確保、技術の移転、様々な問題をクリアしなければならないが、国内で建造することを考えたら大したことはあるまい。
石を投げれば、日米豪の潜水艦に当たるようになれば、中国も少しは考えるだろう。
西太平洋はいいとして、問題はインド洋だな。
うーん、モルジブ辺りのサンゴ礁を借り受けて、オイルラインの保護という名目で展開するのがいいだろう。
隊員の余暇は、もちろん、ダイビング。
当然CCRということになる。
どーせ、非番になったって、他にやることないんだしな。
ということになれば、レクリエーショナルレベルのCCRの需要も喚起されようというものだ。
えっ?、リスキーだから上官の許可が下りないってえ?。
ちっと呼んできなさい!。
ボケ防止にも効果的だからって、説得してあげっから・・・。
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