😼欧州大戦争:重箱の隅:クルスク喪失2025年04月27日 04:10

欧州大戦争:重箱の隅:クルスク喪失
欧州大戦争:重箱の隅:クルスク喪失


(プーチン大統領がクルスク解放を、ゲラシモフ参謀総長が北朝鮮軍の作戦参加を発表)
https://grandfleet.info/russia-related/president-putin-announces-the-liberation-of-kursk-and-general-gerasimov-announces-north-korean-troops-participation-in-the-operation/

「プーチン大統領は26日「クルスクを完全に解放した」と、ゲラシモフ参謀総長は「クルスク解放作戦に北朝鮮軍が参加していた」と発表」

「完全解放宣言にも関わらずクルスク州にはウクライナ軍が存在する」「しばらくの間はクルスク州での戦いが続く」(RYBAR)

IWSのマップ(画像参照)を見ても、ウクライナ軍の支配地域を示す水色のエリアが喪失したことが分かる。

「プーチン大統領の完全解放宣言はロシア人が言うところの「政治的解放宣言」だと思われ、現実的にはクルスクを巡る戦いが続く可能性が高い。」(航空万能論ブログ管理人)

戦闘区域を示す黄色いエリアは残っており、ウクライナ軍がクルスクから完全に撤退したわけではないだろうが、ここで粘る意味はあまりないのではないか。

「クルスクの特定地域で防衛作戦を継続している」「作戦状況は困難なものの特定の陣地を維持している」「ロシア側の発表は希望的観測を現実として認識させるためのプロパガンダだ」(ウクライナ軍参謀本部)

両者の見解が一致することは永遠にないからな(そうなのかあ?)。

「まだウクライナ軍がクルスク州内に存在する可能性が高いものの、ここから占領地域を拡大して失った集落を再奪取するとは考えにくく、現在の力関係を加味すれば「時間の経過とともにクルスク州からスームィ州に押し出される」と予想するのが妥当」(航空万能論ブログ管理人)

「トランプ政権は「現在の前線の沿った停戦」「ウクライナのNATO加盟阻止」「クリミア併合の承認」が含まれた戦争終結に向けた構想をウクライナに提示、このトランプ構想は「最終的な戦争終結の条件」ではなく「戦争終結に向けた条件を話し合うための停戦条件」で、これをゼレンスキー大統領が拒否したため「戦争終結に向けた停戦」や「最終的な停戦条件を話し合う協議」の実現が危ぶまれていたが、プーチン大統領は「無条件でウクライナ側と交渉する用意がある」と表明」(同上)

トランプ政権発足(1月20日)から100日を迎えようとする中、停戦を巡る水面下の動きは活発化している(たぶん)。

ロシア側の揺さぶりや、米国の豹変(クリミア承認)など、状況は先が読めない。

キエフへのミサイル攻撃など、戦闘は必ずしも収まっているわけではないし、クルスク以外の戦線でも多少の動きは見られる(トレツク近郊ではウクライナ軍が押し返している)。

しかしなあ、記事のキャッチ画像に写っているプーチンのテレビ電話用のモニターはデカいな。

65インチ以上はあるに違いない(未確認)。

有機ELなのか、miniLED液晶なのかは知らない。

まあ、どうでもいいんですが。

欧州大戦争に向けて、ロシアは停戦という「攻勢」を掛けてきている。

西側の分断、ウクライナの軍事的中立化は、欧州支配を目論むロシアにとって欠かせない要素だ。

米国がゼレンスキー政権の排除に動けば、一石二鳥ということになる。

仮にそうできないとしても、政権の弱体化は避けられない。

欧州がウクライナを守るために一丸となるという妄想も消えた(そうなのかあ?)。

状況は、ロシア有利のまま推移している。

正義や法の支配はどこへやらだな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(DEEP STATEはクルスク完全解放を否定、ウクライナ軍は作戦を継続中)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/deep-state-denies-complete-liberation-of-kursk-ukrainian-forces-continue-operation/

「ロシア軍がグエボを占領した」「ロシア軍がオレシュニャ方向に前進した」「ゴルナ集落でウクライナ軍が支配的でなくなった」「ロシア軍はジュラフカに戦力を集結させてビロボディに前進を試みている」「クルスク州から完全にウクライナ軍を追い出したというロシアの発表は事実ではないが、それでも状況は良くない」「クルスク州は完全に占領(解放)されていない」「未だにウクライナ軍がクルスク州内に存在し戦闘が続いている」(DEEP STATE)

「特に敵の兵站や戦力の集積地を探し出して破壊している。敵はスームィ州内でも足場を固めようとしており、ジュラフカに戦力を集結させてビロボディに前進を試みているが敵の試みは成功していない。ウクライナ軍は敵の前進と集結を阻止するためあらゆる努力を行っている」(同上)

まあ、そりゃそうなんだろうけど、投入できる戦力には限りがあるし、ロシア北朝鮮連合軍(もう、北朝鮮の参戦を公式に認めたからな)の勢いを止めることは難しいだろう。

完全撤退が時間の問題になったからこそ、ロシア軍は奪還宣言をしたわけだ。

もっとも、トレツク方面はそれが裏目に出て、このところウクライナに押し返えされちまってるけどな。

まあ、どうでもいいんですが。

ここ数週間、浮沈子は数日おきにISWの戦況地図を確認しているんだが、今回初めてクルスク州の主要侵略地域からウクライナ軍の支配地域が消えた。

戦闘が行われているのが事実だとしても、それが何か戦略的、戦術的な意味を持つとは思えない。

昨年8月7日ころからの逆侵攻作戦が何をもたらしたのかは知らない。

米国大統領選挙、勝利計画の策定と挫折、その間の東部戦線での後退、トランプ政権の発足と和平交渉のとん挫(そうなのかあ?)。

(ゼレンスキー氏“クリミア奪還できる兵器ない”まず停戦の考え)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250426/k10014790521000.html

「南部クリミアについて「武力で奪還できるだけの兵器を持っていない」」(ウクライナのゼレンスキー大統領)

兵器だけの問題じゃないような気がするんだがな。

「領土問題は、制裁や外交的な圧力で解決したいとして、まずは無条件で完全な停戦が実現してから協議すべきだという考えを示しました。」

その領土問題を含め、ウクライナにとっては厳しい和平案が出されている模様だ。

領土問題を棚上げにして停戦が成立するというのは、どう考えても無理がある。

米国が軍事支援から撤退すれば、分裂している欧州がそれを補うことは不可能だ。

今年も、既に3分の1が過ぎようとしている。

ウクライナの継戦能力が限界に達するまで、残り3か月くらいしかない(ブダノフがそう言ってたからな)。

それを過ぎて、米国が停戦交渉から手を引くようなことになれば、ウクライナ国家は崩壊の危機にさらされる。

(ウクライナ全土占領断念は「大きな譲歩」 トランプ氏、ロシアに甘く)
https://www.asahi.com/articles/AST4T0D9NT4TSFVU480M.html

「ロシア側がこれまでに提示した譲歩は「戦争を止めることと、ウクライナ全土の占領を諦めること」だとの見解を示し、「かなり大きな譲歩だ」と評価」(トランプ米大統領)

「ロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島について、ロシアの領有権を米国として法的に認めることを含む和平案を、ロシアとウクライナ双方に提示」(トランプ政権)

ウクライナに選択の余地はない。

軍事的にも政治的にも、ギリギリの崖っぷちに追い詰められている。

(ウクライナ戦争後の欧州部隊派遣計画、英国は大規模派兵を断念か 英紙タイムズ報道)
https://www.sankei.com/article/20250426-OHTALXLKERM6DCVINFXOE4C53Y/

「ウクライナの戦争終結後に欧州諸国が部隊を派遣する計画について、英国は大規模な地上部隊の派遣を断念する可能性が高い」(英紙タイムズ)

「英国は部隊派遣中に和平合意が決裂した場合、戦争が欧州の広域に拡大する懸念が強く「リスクがあまりに高い」と判断。主要都市や港湾、原子力発電所への地上部隊の派遣を取りやめる考え」

ふん、浮沈子は、決裂しない方が欧州大戦争へのリスクが高いと見ているんだがな。

まあいい。

「派遣自体を見送るつもりはなく、英仏の軍事教官をウクライナ西部に派遣する案などが検討」

おそらく、それすら実行できないだろう。

マクロンが尻尾を「まく」のも時間の問題だ(「マク」ロン:そういうことかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

ウクライナは、欧州に保証占領されることを目論んでいたようだが、それすら叶わないことになった。

米国とロシアに国土と国際法を蹂躙され、法と正義のカケラもない全面降伏的停戦案を丸呑みするしかなくなっている。

まさに、力による一方的な現状変更だ。

西側にそれを押し留めることは出来なかった。

浮沈子の予想(10日で終わると思ってたんだがな)を裏切って、3年余りの長期にわたって戦われたが、核兵器が使われることもなく、戦車による起動戦も、航空機による大規模爆撃が行われることもなく、前線における歩兵中心の戦闘とドローン戦、ミサイルによる限定的な爆撃に留まった。

歩兵戦の死者数にしても、双方がそれぞれ数万人程度と発表している(実際には10万人は超えているでしょうが)。

2000万人を超える死者を出したといわれる第2次世界大戦に比べれば、蚊に刺されたようなもんだ。

が、地域紛争としては桁違いの人的損耗であることは間違いない。

バカな話だな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(東欧で権威主義増長 歯止めの米国、関与停止)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025042600335&g=int

「トランプ政権は政府効率化を掲げ、他国を援助する政府機関、国際開発局(USAID)の「解体」に着手した。」

「かつて共産圏の市民に西側の情報を伝える役割を担い、現在もロシアのプロパガンダと対峙(たいじ)している米政府系放送局「ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティー(RFE/RL)」(チェコ本部)も、トランプ政権の削減対象となり、経営危機に直面」

「東欧でロシアの影響が強まることに懸念」

欧州は、内側から自壊していく。

まるで、熱力学の第二法則を見ているようだ。

(熱力学第二法則)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E5%8A%9B%E5%AD%A6%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%B3%95%E5%89%87

「エントロピー増大則:
孤立系、及び断熱系において不可逆変化が生じた場合、その系のエントロピーは増大する。」

今までは、米国からの関与によってエントロピーの増加を相殺していたが、それがなくなれば不可逆的変化に抗うことは出来ない。

おまけに、ロシアからの圧力は強まるばかりだ。

米国は、欧州市場を見限ったわけだ。

彼らは彼らのやりたいようにすればいい(そうなのかあ?)。

そこにどれだけ投資しても、米国にそんなあ!返りは少ない。

もっと実入りのいい投資先があるだろうし、まずは米国の国内産業の空洞化に歯止めを掛けなければならないからな。

中国やロシアも、そのことには気づいている。

トランプがプーチンにG7への復帰を持ち掛けた時、んなもんに魅力はないと軽くあしらわれたのは記憶に新しい話だ。

ロシアは、少なくとも隣接する東欧地域については、安全保障上の懸念から影響力を取り戻したいと願っているに過ぎない。

NATO東進への防波堤、緩衝地帯、何でもいい。

が、そこに市場性を見ているわけではないだろう。

ウクライナについても同じだ。

世界にとって、欧州はオワコンだ(そんなあ!)。

成長の勢いはなく、蓄積された莫大な富をチビチビと使い果たしながら、長期的には消えていく存在だ。

米国が手を引くという選択は、当面はともかくとして、将来の方向性として必ずしも間違っているわけじゃない。

時間軸のズレは、取引の材料となる。

トランプは、ロシアにそれを持ち掛けている。

一足先に手を引く欧州を、ロシアや中国にくれてやろうというわけだ。

その代わり、南北の米州大陸をまるっと頂く(グリーンランドもかあ?)。

トランプの描くグランドデザインの中に、欧州はない。

ウクライナは、そのグランドデザインの中ではロシアの一部になっているんだろう(未確認)。

「「戦争を止めることと、ウクライナ全土の占領を諦めること」だとの見解を示し、「かなり大きな譲歩だ」と評価」(再掲)

まあ、実際、ロシアがウクライナの実質的支配を諦めることはない。

プーチンはやらないかも知れないが、ベラルーシにしたように、戦術核兵器を持ち込んで、NATOをけん制するくらいは想定の範囲内だ。

で、西側には東欧諸国からの軍事的撤退を要求する。

その間、地域紛争的ドンパチくらいはやらかすかもしれない(ウクライナ東部でしたようにな)。

マクロンは、その対立軸(欧州での直接戦闘)を明確に認識しているだろう。

核には核を、ドンパチにはドンパチを。

が、足元がぐらついているフランスが、欧州をけん引することが出来るかどうかは怪しい。

英国は、一足先に手を引いた。

わが身がかわいいのは、どこの国も同じだ。

グサグサに腐っていく欧州の団結。

呆れて手を引く米国。

NATOの脅威がロシアの攻勢を刺激するという構図も、ひょっとしたら幻に過ぎないのかもしれないな・・・。

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