違うんじゃね? ― 2017年02月05日 10:06
違うんじゃね?
産経は、ときどき(?)無意識に(?)無理な主張(?)を展開する。
(トランプ大統領の出現は「オバマ的統治」を排すことへの期待の表れではないか?)
http://www.sankei.com/premium/news/170204/prm1702040033-n1.html
ここでいう、「オバマ的統治」について、記事の中で確認しておく。
・1991年のソ連崩壊以後の歴代米国大統領が「唯一の超大国」の座に安住し、とくにオバマ前政権が「全世界からの撤退」に等しい軍事忌避の影響力縮小を続けたこと
・オバマ前政権の国際関与からの「離脱」や「漂流」
・いまやその混迷の世界の力関係を変えようとする最大の主役は中国であり、それを抑止してきた米国の軍事力がオバマ前大統領の政策で実効力を失ってきた
・中国の軍事的な膨張やロシアのクリミアへの侵略などを放置したオバマ前政権の消極策
これらの指摘が一定の説得力を持つのは、結果として中国が台頭し軍事的にも積極的な展開を示すようになってきたということが上げられる。
米国の政策の如何に関わらず、中国の国力は増大しただろうし、軍事力を増強してきただろうとは思うけどな。
多少は、米国の消極策が影響しているのかもしれない。
米国は、再び世界のあちこちでドンパチやらかすんだろうか?。
そして、米国民はそれを求めてドナルド・トランプに投票したんだろうか?。
3つの論文が、日本のマスコミが認識していない現実を指摘しているという産経の主張は、その通りなのかもしれない。
認識していても、十分に伝えていないことは確かだ。
また、米国民の多くが、移民の一部の入国規制に賛成しているというのも事実だ。
しかし、米国民が、世界への積極的な関与を望んでいるとか、特に軍事的プレゼンスの増大をドナルド・トランプに期待しているかのような印象を与えるのは間違っている。
もちろん、3つの論文は、過去の検証として、中国の台頭などが米国の軍事的な消極策と時期を同じくして起こっていることを指摘してはいる。
良くて若干の因果化関係があるかどうか、悪くすれば、たまたま時期が重なっただけで、無関係かも知れない。
ロシアのクリミアへの出兵、併合も、ウクライナの政変が直接的な引き金で、米国の関与が薄かったというのは背景に過ぎない。
政情不安な地域に展開している企業にとっては、どっか、強力な軍事力を投入して、軍事的安定を図り、商売しやすい状況を作ってくれるのが有り難いし、それが中国やロシアじゃないのが嬉しいだろう。
米国の企業だって、我が国の企業だって、多分そう考えているに決まっている。
だからといって、米国民の多数がそれを望んでいるとは思えないな。
それに期待して、現政権が生まれたというのも違っている(たぶん)。
移民の入国制限に反対しているのは、その労働力に期待している米国の一部の企業だしな。
国民の多くは賛成だ(産経の、57パーセントが支持というのは、どっから持ってきたんだあ?)。
閉ざされた国への回帰。
世界のドンパチからの撤退。
その流れは変わらないだろう。
国防長官は、我が国でリップサービスに余念がないが、しっかりと我が国の国防費の増額に念押ししてたしな。
本音は、手を引きたいわけだ。
米国は、中国とは、かつて日本の頭越しに手を握った国だしな。
(ニクソン大統領の中国訪問)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%A8%AA%E5%95%8F
「1971年7月15日に、それまで極秘で進めてきた米中交渉を明らかにして、自身が中華人民共和国を訪問することを突然発表して世界を驚かせた」
何するか分かったもんじゃない。
我が国の報道機関が、米国の実情を十分伝えていないという点については、浮沈子も同意する。
それは、米国の多くの報道機関についても同じだ。
また、多くの米国民が、移民規制に賛成していることも確かなようだ。
さらに、冷戦終了後の米国政府が一貫して取ってきた軍事費の削減が、世界の情勢に変化をもたらしているというのも、その通りかもしれない。
「これら3論文は、米国でこうした国際的変動への意識が「危機での強い指導者志向」とも相乗してオバマ氏的な統治を排し、従来の枠組みを破るトランプ氏への期待に寄与したという判断をも示していた。」
原論文には当たっていないので、内容がその通りかどうかについてはコメントできない。
浮沈子はそうは思っていないし、内向きな米国の政策が、ますます世界を不安定にすると感じている。
米国民の多くや、新政権が海外の軍事力の増強を望んでいるとは思えない。
米国が中国と手打ちして、太平洋の西半分をくれてやったとしても、浮沈子は驚かないけどな・・・。
産経は、ときどき(?)無意識に(?)無理な主張(?)を展開する。
(トランプ大統領の出現は「オバマ的統治」を排すことへの期待の表れではないか?)
http://www.sankei.com/premium/news/170204/prm1702040033-n1.html
ここでいう、「オバマ的統治」について、記事の中で確認しておく。
・1991年のソ連崩壊以後の歴代米国大統領が「唯一の超大国」の座に安住し、とくにオバマ前政権が「全世界からの撤退」に等しい軍事忌避の影響力縮小を続けたこと
・オバマ前政権の国際関与からの「離脱」や「漂流」
・いまやその混迷の世界の力関係を変えようとする最大の主役は中国であり、それを抑止してきた米国の軍事力がオバマ前大統領の政策で実効力を失ってきた
・中国の軍事的な膨張やロシアのクリミアへの侵略などを放置したオバマ前政権の消極策
これらの指摘が一定の説得力を持つのは、結果として中国が台頭し軍事的にも積極的な展開を示すようになってきたということが上げられる。
米国の政策の如何に関わらず、中国の国力は増大しただろうし、軍事力を増強してきただろうとは思うけどな。
多少は、米国の消極策が影響しているのかもしれない。
米国は、再び世界のあちこちでドンパチやらかすんだろうか?。
そして、米国民はそれを求めてドナルド・トランプに投票したんだろうか?。
3つの論文が、日本のマスコミが認識していない現実を指摘しているという産経の主張は、その通りなのかもしれない。
認識していても、十分に伝えていないことは確かだ。
また、米国民の多くが、移民の一部の入国規制に賛成しているというのも事実だ。
しかし、米国民が、世界への積極的な関与を望んでいるとか、特に軍事的プレゼンスの増大をドナルド・トランプに期待しているかのような印象を与えるのは間違っている。
もちろん、3つの論文は、過去の検証として、中国の台頭などが米国の軍事的な消極策と時期を同じくして起こっていることを指摘してはいる。
良くて若干の因果化関係があるかどうか、悪くすれば、たまたま時期が重なっただけで、無関係かも知れない。
ロシアのクリミアへの出兵、併合も、ウクライナの政変が直接的な引き金で、米国の関与が薄かったというのは背景に過ぎない。
政情不安な地域に展開している企業にとっては、どっか、強力な軍事力を投入して、軍事的安定を図り、商売しやすい状況を作ってくれるのが有り難いし、それが中国やロシアじゃないのが嬉しいだろう。
米国の企業だって、我が国の企業だって、多分そう考えているに決まっている。
だからといって、米国民の多数がそれを望んでいるとは思えないな。
それに期待して、現政権が生まれたというのも違っている(たぶん)。
移民の入国制限に反対しているのは、その労働力に期待している米国の一部の企業だしな。
国民の多くは賛成だ(産経の、57パーセントが支持というのは、どっから持ってきたんだあ?)。
閉ざされた国への回帰。
世界のドンパチからの撤退。
その流れは変わらないだろう。
国防長官は、我が国でリップサービスに余念がないが、しっかりと我が国の国防費の増額に念押ししてたしな。
本音は、手を引きたいわけだ。
米国は、中国とは、かつて日本の頭越しに手を握った国だしな。
(ニクソン大統領の中国訪問)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%A8%AA%E5%95%8F
「1971年7月15日に、それまで極秘で進めてきた米中交渉を明らかにして、自身が中華人民共和国を訪問することを突然発表して世界を驚かせた」
何するか分かったもんじゃない。
我が国の報道機関が、米国の実情を十分伝えていないという点については、浮沈子も同意する。
それは、米国の多くの報道機関についても同じだ。
また、多くの米国民が、移民規制に賛成していることも確かなようだ。
さらに、冷戦終了後の米国政府が一貫して取ってきた軍事費の削減が、世界の情勢に変化をもたらしているというのも、その通りかもしれない。
「これら3論文は、米国でこうした国際的変動への意識が「危機での強い指導者志向」とも相乗してオバマ氏的な統治を排し、従来の枠組みを破るトランプ氏への期待に寄与したという判断をも示していた。」
原論文には当たっていないので、内容がその通りかどうかについてはコメントできない。
浮沈子はそうは思っていないし、内向きな米国の政策が、ますます世界を不安定にすると感じている。
米国民の多くや、新政権が海外の軍事力の増強を望んでいるとは思えない。
米国が中国と手打ちして、太平洋の西半分をくれてやったとしても、浮沈子は驚かないけどな・・・。
米軍事費の推移 ― 2017年02月05日 14:50
米軍事費の推移
冷戦後、米国の軍事費はどうなっているのか。
世界の中での相対的な割合はどうなのか。
主要国の中では、どこが増えているのか。
基礎知識を確認しておこう(←そんなことも知らなかったのかあ?:いつもの事ですが)。
まず押さえておきたいのが、この記事のグラフ。
(アメリカNOW 第114号 「世界の警察官」後の米国の国防予算~「異例」とまでは言えない国防予算の縮小~(安井明彦))
http://www.tkfd.or.jp/research/america/a00254
「(図表5)世界の軍事費に占める割合」
「(注)米ドル換算。
(資料)SIPRI資料により作成。」
「「世界の警察官ではない」と宣言した米国も、国防予算の推移から判断する限りでは、過去の「戦後」と変わらない縮小過程を辿っているように見える。中国の軍事費が増加しているとはいえ、世界の軍事費に占める割合でも、米国の存在感は相変わらず圧倒的である(図表5)。」
米国は、最近下がって入るけど、確かにアットーテキなボリュームを占めている。
通貨換算しているので、絶対的な比較は直接できないけれど、傾向は捉えられている。
欧州は、減少の一途だし、中国・ロシアは増え続けている。
もう少し絶対額とかでの比較がないかと探してみた。
(主要国の軍事費推移をグラフ化してみる(2016年)(最新))
http://www.garbagenews.net/archives/2258869.html
「主要国軍事費推移(各年米ドル換算、億ドル)(2015年時点の軍事費上位5か国)」(画像参照)
驚いたことに、米国の軍事費は、冷戦後も2011年までは、一貫して増え続けている。
オバマ政権2期目の2012年以降は減少しているが、2015年になっても就任時の2008年より高い。
オバマ政権になってから、軍事費が削減されたというのは、少なくとも第1期については誤っているし、通しで見ても正しいとは言えない(2016年は未確認)。
その他の国々についてみると、通貨換算しない自国通貨の名目での比較が分かりやすい(ロシア除く)。
「主要国軍事費(自国通貨における1992年分からの倍率)(2015年時点の軍事費上位10か国)(除くロシア)」
「やはり中国、そしてインドの伸び率が著しい。またサウジアラビアもここ数年大きな上昇率を見せている。それ以外の国は自国通貨の額面上でも、さほど大きな変化は示していないことも確認できる。韓国がやや上昇基調にあると表現しても良いぐらいだろうか。」
ロシアは、最初のグラフで見るしかない。
通貨価値が下落しているので、対ドル換算しないとワケワカになる。
それにしても、冷戦後、一度は落ち込んだが、その後、多少の増減はあるにしても、増加傾向で推移している(最近は、減少気味)。
米国の軍事費が、今後どうなるかは分からないが、冷戦後、平和の配当を十分に受け取っていないことは確かなようだ。
そもそも、そんなものを期待していいのかどうかは分からないけどな。
そして、中国がオバマ政権とは関係なく、一貫して軍事費を増やしていることも確認できた。
ちなみに、我が国の軍事費は通貨換算後では、ドイツ、韓国とほぼ同じ水準にある。
「主要国軍事費推移(各年米ドル換算、億ドル)(2015年時点の軍事費上位10か国から米中ロ抜き)」
多少は増額してもやむを得ないが、身の丈に合った規模にしとかないとな。
米国のアットー的な軍事費を前にすると、我が国が如何に慎ましいかが分かる。
そして、中国の台頭が、今後も継続して続いていくことを確信せざるを得ない(自分でも、そう言ってるし)。
こんなのに付き合ってたら、いくら金があっても足りなくなる。
一部、肩代わりするにしても、日本周辺は全部自前でなどということは、止めといた方が無難だな。
辺野古だけじゃなくて、岩国も付けて、何としてでも海兵隊に残ってもらわなければならない。
グアムの整備負担も、大幅に増額していく必要があるかもしれない。
ハワイまで後退するつもりなら、そっちも手配しましょうとか。
あーあ、また、消費税値上げかあ・・・。
冷戦後、米国の軍事費はどうなっているのか。
世界の中での相対的な割合はどうなのか。
主要国の中では、どこが増えているのか。
基礎知識を確認しておこう(←そんなことも知らなかったのかあ?:いつもの事ですが)。
まず押さえておきたいのが、この記事のグラフ。
(アメリカNOW 第114号 「世界の警察官」後の米国の国防予算~「異例」とまでは言えない国防予算の縮小~(安井明彦))
http://www.tkfd.or.jp/research/america/a00254
「(図表5)世界の軍事費に占める割合」
「(注)米ドル換算。
(資料)SIPRI資料により作成。」
「「世界の警察官ではない」と宣言した米国も、国防予算の推移から判断する限りでは、過去の「戦後」と変わらない縮小過程を辿っているように見える。中国の軍事費が増加しているとはいえ、世界の軍事費に占める割合でも、米国の存在感は相変わらず圧倒的である(図表5)。」
米国は、最近下がって入るけど、確かにアットーテキなボリュームを占めている。
通貨換算しているので、絶対的な比較は直接できないけれど、傾向は捉えられている。
欧州は、減少の一途だし、中国・ロシアは増え続けている。
もう少し絶対額とかでの比較がないかと探してみた。
(主要国の軍事費推移をグラフ化してみる(2016年)(最新))
http://www.garbagenews.net/archives/2258869.html
「主要国軍事費推移(各年米ドル換算、億ドル)(2015年時点の軍事費上位5か国)」(画像参照)
驚いたことに、米国の軍事費は、冷戦後も2011年までは、一貫して増え続けている。
オバマ政権2期目の2012年以降は減少しているが、2015年になっても就任時の2008年より高い。
オバマ政権になってから、軍事費が削減されたというのは、少なくとも第1期については誤っているし、通しで見ても正しいとは言えない(2016年は未確認)。
その他の国々についてみると、通貨換算しない自国通貨の名目での比較が分かりやすい(ロシア除く)。
「主要国軍事費(自国通貨における1992年分からの倍率)(2015年時点の軍事費上位10か国)(除くロシア)」
「やはり中国、そしてインドの伸び率が著しい。またサウジアラビアもここ数年大きな上昇率を見せている。それ以外の国は自国通貨の額面上でも、さほど大きな変化は示していないことも確認できる。韓国がやや上昇基調にあると表現しても良いぐらいだろうか。」
ロシアは、最初のグラフで見るしかない。
通貨価値が下落しているので、対ドル換算しないとワケワカになる。
それにしても、冷戦後、一度は落ち込んだが、その後、多少の増減はあるにしても、増加傾向で推移している(最近は、減少気味)。
米国の軍事費が、今後どうなるかは分からないが、冷戦後、平和の配当を十分に受け取っていないことは確かなようだ。
そもそも、そんなものを期待していいのかどうかは分からないけどな。
そして、中国がオバマ政権とは関係なく、一貫して軍事費を増やしていることも確認できた。
ちなみに、我が国の軍事費は通貨換算後では、ドイツ、韓国とほぼ同じ水準にある。
「主要国軍事費推移(各年米ドル換算、億ドル)(2015年時点の軍事費上位10か国から米中ロ抜き)」
多少は増額してもやむを得ないが、身の丈に合った規模にしとかないとな。
米国のアットー的な軍事費を前にすると、我が国が如何に慎ましいかが分かる。
そして、中国の台頭が、今後も継続して続いていくことを確信せざるを得ない(自分でも、そう言ってるし)。
こんなのに付き合ってたら、いくら金があっても足りなくなる。
一部、肩代わりするにしても、日本周辺は全部自前でなどということは、止めといた方が無難だな。
辺野古だけじゃなくて、岩国も付けて、何としてでも海兵隊に残ってもらわなければならない。
グアムの整備負担も、大幅に増額していく必要があるかもしれない。
ハワイまで後退するつもりなら、そっちも手配しましょうとか。
あーあ、また、消費税値上げかあ・・・。
盾と矛かあ? ― 2017年02月05日 22:23
盾と矛かあ?
スタンダードミサイル3ブロック2Aが、艦船から発射されたそうだ。
(日米共同開発の新型迎撃ミサイル 海上発射試験成功)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170205/k10010865281000.html
「ハワイ沖の海上で発射試験を行い、成功したと発表」
当たるも八卦当たらぬも八卦・・・。
「センサーの改良によって弾道ミサイルを探知する能力が向上するほか、燃料の搭載容量が増えるため、射程が伸び、防護できる範囲が大幅に拡大する」
このミサイルは、既にブロック1Aが配備されているが、今後、2Aに更新されていく予定である。
(スタンダードミサイル:ブロックIシリーズ、ブロックIIシリーズ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB#.E3.83.96.E3.83.AD.E3.83.83.E3.82.AFI.E3.82.B7.E3.83.AA.E3.83.BC.E3.82.BA
「日本の海上自衛隊ではこんごう型護衛艦がブロックIAを運用する」
「ブロックIIからは日米共同で開発されている。」
「ブロックIIはブロックIBのキネティック弾頭とシーカーと同一のものを使用するが、2段および3段ロケットを1段と同じ直径21インチ(53センチ)に大型化し、射程を延伸させ高速化させて迎撃範囲を広げ、ノーズコーンも21インチ対応型に変更する。」
「ブロックIIは技術実証用で実戦配備されることはない。」
ははあ、開発用の機体というわけか。
「ブロックIIAはイージスBMD5.1と適合化され、キネティック弾頭とこれに搭載する赤外線シーカーを大型化させて破壊力と識別能力を向上させ、ロケットもさらに改良して速度を向上させるなどして高性能化をさせる。」
「このブロックIIAが現在配備されているブロックIAを更新する予定」
「ブロックIIBは多弾頭型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を迎撃することを目指して自らも多弾頭化する迎撃ミサイル」
一時、開発が保留されたらしいが、再開されているようだ。
ブロック2Aは、海外にも輸出される。
(RIM-161スタンダード・ミサイル3:配備計画:ポーランド)
https://ja.wikipedia.org/wiki/RIM-161%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB3#.E3.83.9D.E3.83.BC.E3.83.A9.E3.83.B3.E3.83.89
「日米が共同開発しているSM-3ブロックIIAが初めて第三国に供与・配備される」
ということは、あれだな、ロシアが配備した弾道ロケットと、ガチで戦うことになるわけだ。
(ロシアが東欧の飛び地カリーニングラードに核ミサイル配備?)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/11/post-6208.php
「核搭載が可能な弾道ミサイル「イスカンダル」」(キャプションより:本文には、イスカン「デ」ルとある)
(9K720)
https://ja.wikipedia.org/wiki/9K720
「9K720「イスカンデル」(ロシア語:9К720 "Искандер"ヂェーヴャチ・カー・スィムソード・ドヴァーッツァチ・イスカンヂェール)はロシア製の短距離・固体燃料推進・移動式・戦域弾道ミサイル複合(TBM、Оперативно-тактический ракетный комплекс、ОТРК)である。」
ニューズウイークの記事では、イスカンデルには通常弾頭の他に核弾頭も搭載可能だとあるが、ウィキにはそのような記述はない(元ネタが、ロシアかあ?)。
うーん、どっちなんだあ?。
まあいい。
ポーランドに配備されたスタンダードミサイルは、こいつを相手にするんだろうか?。
「精度:5 - 7m 最終段階での光電子工学追尾システム付き(「イスカンデルM」:ロシア連邦軍配備型)」
こんなの、防げるんだろうか?。
盾と矛のどちらが強いかは、やってみなければ分からない。
ただし、矛は、失敗したら(盾で防がれたら)、また打ち掛かればいいが、盾で防ぐのに失敗するということは、二度と防げなくなることだからな。
長射程のイスカンデルは、ベルリンを射程に捉えているらしいしな。
「改良で最大射程が700キロに延びた新型になると、ドイツの首都ベルリンも射程に収める。」
それを叩き落とすミサイルを開発して、東欧に配備しようとしている我が国に対して、ロシアがどう受け止めるかを考えれば、北方領土の返還なんて、太陽の寿命が来るくらい先の話じゃなかろうか。
まあ、どうでもいいんですが。
つーか、あれだな、イスカンデルを北朝鮮に輸出するのが手っ取り早いしな(ウィキによれば、韓国への輸出を目論んでいるようだ)。
そうすると、日本海上空で直接対決ということになる。
怪しげな北朝鮮製のミサイルと違って、ちょっと手強そうだな。
弾道低く、MDを回避する能力があると言われている。
際限なくエスカレートしていく軍備競争。
その行方に、我が国も関与していることを忘れてはいけないだろうな。
スタンダードミサイル3ブロック2Aが、艦船から発射されたそうだ。
(日米共同開発の新型迎撃ミサイル 海上発射試験成功)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170205/k10010865281000.html
「ハワイ沖の海上で発射試験を行い、成功したと発表」
当たるも八卦当たらぬも八卦・・・。
「センサーの改良によって弾道ミサイルを探知する能力が向上するほか、燃料の搭載容量が増えるため、射程が伸び、防護できる範囲が大幅に拡大する」
このミサイルは、既にブロック1Aが配備されているが、今後、2Aに更新されていく予定である。
(スタンダードミサイル:ブロックIシリーズ、ブロックIIシリーズ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB#.E3.83.96.E3.83.AD.E3.83.83.E3.82.AFI.E3.82.B7.E3.83.AA.E3.83.BC.E3.82.BA
「日本の海上自衛隊ではこんごう型護衛艦がブロックIAを運用する」
「ブロックIIからは日米共同で開発されている。」
「ブロックIIはブロックIBのキネティック弾頭とシーカーと同一のものを使用するが、2段および3段ロケットを1段と同じ直径21インチ(53センチ)に大型化し、射程を延伸させ高速化させて迎撃範囲を広げ、ノーズコーンも21インチ対応型に変更する。」
「ブロックIIは技術実証用で実戦配備されることはない。」
ははあ、開発用の機体というわけか。
「ブロックIIAはイージスBMD5.1と適合化され、キネティック弾頭とこれに搭載する赤外線シーカーを大型化させて破壊力と識別能力を向上させ、ロケットもさらに改良して速度を向上させるなどして高性能化をさせる。」
「このブロックIIAが現在配備されているブロックIAを更新する予定」
「ブロックIIBは多弾頭型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を迎撃することを目指して自らも多弾頭化する迎撃ミサイル」
一時、開発が保留されたらしいが、再開されているようだ。
ブロック2Aは、海外にも輸出される。
(RIM-161スタンダード・ミサイル3:配備計画:ポーランド)
https://ja.wikipedia.org/wiki/RIM-161%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB3#.E3.83.9D.E3.83.BC.E3.83.A9.E3.83.B3.E3.83.89
「日米が共同開発しているSM-3ブロックIIAが初めて第三国に供与・配備される」
ということは、あれだな、ロシアが配備した弾道ロケットと、ガチで戦うことになるわけだ。
(ロシアが東欧の飛び地カリーニングラードに核ミサイル配備?)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/11/post-6208.php
「核搭載が可能な弾道ミサイル「イスカンダル」」(キャプションより:本文には、イスカン「デ」ルとある)
(9K720)
https://ja.wikipedia.org/wiki/9K720
「9K720「イスカンデル」(ロシア語:9К720 "Искандер"ヂェーヴャチ・カー・スィムソード・ドヴァーッツァチ・イスカンヂェール)はロシア製の短距離・固体燃料推進・移動式・戦域弾道ミサイル複合(TBM、Оперативно-тактический ракетный комплекс、ОТРК)である。」
ニューズウイークの記事では、イスカンデルには通常弾頭の他に核弾頭も搭載可能だとあるが、ウィキにはそのような記述はない(元ネタが、ロシアかあ?)。
うーん、どっちなんだあ?。
まあいい。
ポーランドに配備されたスタンダードミサイルは、こいつを相手にするんだろうか?。
「精度:5 - 7m 最終段階での光電子工学追尾システム付き(「イスカンデルM」:ロシア連邦軍配備型)」
こんなの、防げるんだろうか?。
盾と矛のどちらが強いかは、やってみなければ分からない。
ただし、矛は、失敗したら(盾で防がれたら)、また打ち掛かればいいが、盾で防ぐのに失敗するということは、二度と防げなくなることだからな。
長射程のイスカンデルは、ベルリンを射程に捉えているらしいしな。
「改良で最大射程が700キロに延びた新型になると、ドイツの首都ベルリンも射程に収める。」
それを叩き落とすミサイルを開発して、東欧に配備しようとしている我が国に対して、ロシアがどう受け止めるかを考えれば、北方領土の返還なんて、太陽の寿命が来るくらい先の話じゃなかろうか。
まあ、どうでもいいんですが。
つーか、あれだな、イスカンデルを北朝鮮に輸出するのが手っ取り早いしな(ウィキによれば、韓国への輸出を目論んでいるようだ)。
そうすると、日本海上空で直接対決ということになる。
怪しげな北朝鮮製のミサイルと違って、ちょっと手強そうだな。
弾道低く、MDを回避する能力があると言われている。
際限なくエスカレートしていく軍備競争。
その行方に、我が国も関与していることを忘れてはいけないだろうな。
自動翻訳機現る! ― 2017年02月06日 01:27
自動翻訳機現る!
2ワードイングリッシュで、世界を飛び回っている浮沈子!(そうなのかあ?)。
単語を2つくらい並べて、会話を成立させる特殊技能。
だけでは、さすがに不自由なのは否めない。
特に、聞き取りについては、ボキャブラリーの問題や、それでなくても遠くなりつつある耳の問題もあり、苦労の連続・・・。
昔観た、砂の惑星のワンシーンが思い出される(画像参照)。
レトロなマイクのような恰好をした自動翻訳機に向かってしゃべると、その場で翻訳された音声に変換されてしゃべってくれる。
(Dune; David Lynch (Latino):動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=ew1EPl5HJxQ
1時間48分30秒辺りにも出てくるけど、鼻と頭をシャントで繋いだ気持ち悪いのが出てくるので、切り出しの画像は別のにした。
このSF映画のような自動翻訳機は、未だに登場してはいない。
似たようなのが出てきたので、ちょっと記事を読んでみた。
(瞬時に翻訳し別言語で音声化 瞬間翻訳機「ili」の実力とは)
http://news.livedoor.com/article/detail/12634390/
「iliは、音声を認識すると瞬時にテキスト化して翻訳し、別言語で音声化します。この一連の作業をスムーズに行うため、あえてショッピングや食事、トラブル、移動といった旅行シーンに特化しています。これにより、Wi-Fi接続によるネット上の膨大なデータベースを必要としなくなりました。だからこそ、ネットのつながらない環境でも使えます。」
一方通行のために、双方向で会話を成立させるためには、2台必要ということになる。
(ili - Exploring Tokyo:英語→日本語編:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=rIiGyn_HfcI
(ili Landing in Hawaii!:日本語→英語:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=Et65PJ7B148
うーん、いまいちだな。
ある程度、英語を聞いて理解できるなら、日本語→英語モードだけでも使える感じだ。
同時通訳という感じではない。
(ili's technology(日本語字幕):動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=Sr9-Dfzvqi8
このくらいのスピードで話してくれれば、内容によっては聞き取れる。
インターネットに繋がっていなくても使えるという点が売りだ。
これなら、旅行で借りていこうかという気になるかもしれない。
でもなあ、浮沈子の場合、単語が特殊だったりするからなあ・・・。
CCR関係の話とかは、たぶん、出来ない。
翻訳不能な単語も多い。
いつも困るのがディリュエントと、スクラバーだ。
うすめガスと洗浄塔かあ?。
まあいい。
(言葉の壁はなくなるか? 声を一瞬で翻訳して伝えるウェアラブル音声翻訳デバイス「ili」発表)
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20170203/Gizmodo_201702_ili-wearable-tranlator.html
「対応しているのは英語・日本語・中国語。今後は、韓国語・タイ語・スペイン語にも対応していく予定。」
これから、さらに洗練されていくんだろう。
今気付いたんだが、砂の惑星に出てくるギルドの坊主は、一方通行の翻訳機で済ませていたようだが、皇帝の話す英語は分かったんだろうか。
まあ、映画の中だから、ご都合主義でもいいんですが・・・。
2ワードイングリッシュで、世界を飛び回っている浮沈子!(そうなのかあ?)。
単語を2つくらい並べて、会話を成立させる特殊技能。
だけでは、さすがに不自由なのは否めない。
特に、聞き取りについては、ボキャブラリーの問題や、それでなくても遠くなりつつある耳の問題もあり、苦労の連続・・・。
昔観た、砂の惑星のワンシーンが思い出される(画像参照)。
レトロなマイクのような恰好をした自動翻訳機に向かってしゃべると、その場で翻訳された音声に変換されてしゃべってくれる。
(Dune; David Lynch (Latino):動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=ew1EPl5HJxQ
1時間48分30秒辺りにも出てくるけど、鼻と頭をシャントで繋いだ気持ち悪いのが出てくるので、切り出しの画像は別のにした。
このSF映画のような自動翻訳機は、未だに登場してはいない。
似たようなのが出てきたので、ちょっと記事を読んでみた。
(瞬時に翻訳し別言語で音声化 瞬間翻訳機「ili」の実力とは)
http://news.livedoor.com/article/detail/12634390/
「iliは、音声を認識すると瞬時にテキスト化して翻訳し、別言語で音声化します。この一連の作業をスムーズに行うため、あえてショッピングや食事、トラブル、移動といった旅行シーンに特化しています。これにより、Wi-Fi接続によるネット上の膨大なデータベースを必要としなくなりました。だからこそ、ネットのつながらない環境でも使えます。」
一方通行のために、双方向で会話を成立させるためには、2台必要ということになる。
(ili - Exploring Tokyo:英語→日本語編:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=rIiGyn_HfcI
(ili Landing in Hawaii!:日本語→英語:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=Et65PJ7B148
うーん、いまいちだな。
ある程度、英語を聞いて理解できるなら、日本語→英語モードだけでも使える感じだ。
同時通訳という感じではない。
(ili's technology(日本語字幕):動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=Sr9-Dfzvqi8
このくらいのスピードで話してくれれば、内容によっては聞き取れる。
インターネットに繋がっていなくても使えるという点が売りだ。
これなら、旅行で借りていこうかという気になるかもしれない。
でもなあ、浮沈子の場合、単語が特殊だったりするからなあ・・・。
CCR関係の話とかは、たぶん、出来ない。
翻訳不能な単語も多い。
いつも困るのがディリュエントと、スクラバーだ。
うすめガスと洗浄塔かあ?。
まあいい。
(言葉の壁はなくなるか? 声を一瞬で翻訳して伝えるウェアラブル音声翻訳デバイス「ili」発表)
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20170203/Gizmodo_201702_ili-wearable-tranlator.html
「対応しているのは英語・日本語・中国語。今後は、韓国語・タイ語・スペイン語にも対応していく予定。」
これから、さらに洗練されていくんだろう。
今気付いたんだが、砂の惑星に出てくるギルドの坊主は、一方通行の翻訳機で済ませていたようだが、皇帝の話す英語は分かったんだろうか。
まあ、映画の中だから、ご都合主義でもいいんですが・・・。
読書の春 ― 2017年02月06日 14:00
読書の春
先週水曜日の夜から、風邪を引き込んでいる。
木曜日は、大事をとって大人しくしていたが、金曜日はシャックリが止まらなくて、土曜日の明け方まで寝付けなかった。
IE講習のお手伝いは、一応支障なく(???)ご一緒できたが、昨日今日と、ボーっとした状況は変わらない(いつもと同じ?)。
痰が絡むのと、やや咳も出て、こじらせようかどうしようかと迷っている感じ。
こういう時は、栄養を摂って大人しくしているに限る。
アマゾンで注文していた「機長の危機管理」が届いたが、細かい字を読むのが苦痛で、柳田邦夫の前書きくらいしか読んでいない。
形あるものは全て壊れる世の中で、空気より重い飛行機などという代物を飛ばしているのだから、事故は一定の確率で起こるだろうし、商売としてやっているわけだから、どこかで線を引かなければ儲からないわけで、それを人間の精神力で何とかしようという話に、浮沈子はそもそも懐疑的だ。
手に取ってみようと思ったのは、機械と人間の関わり、特に全自動運転前夜の現代において、機械とどうかかわっていくのか、安全管理という観点から、ダイビングや自動車の運転に参考になる点はないかということに関心があったから。
須賀次郎さんのブログで、読書ノートが開示されていて、いくつか興味深い視点があったことがきっかけだった。
(0131 読書ノート 機長の危機管理)
http://jsuga.exblog.jp/26598486/
「究極の危機管理は覚えないようにすることです。覚えなければ忘れることもないわけですから、そのために安全が損なわれることはないわけです。」
そのうち、AIが人間に代わって操縦するようになるかもしれない。
しかし、想定外の事象が起こった時に、総合的に判断して最善の策を取ることができるのは人間だろうと思っている。
最悪の策も取るけどな。
昔、超音速漂流という本を読んだ記憶がある。
(第21回『超音速漂流』の巻)
http://d.hatena.ne.jp/honyakumystery/20130716/1373931200
「保険会社の人間は、航空会社の悪人と結託して、飛行機を墜落させようとします。いっそ全員死亡のほうが払うお金がすくないからって!!」
AIなら、間違いなくそういう決定をするかもしれない。
人間の人間による人間のためのオペレーション。
本書(機長の危機管理)の末尾には、人間に対する洞察と信頼が述べられている。
「没個性、没人間性の時代からヒューマニズムを復活させ、二十一世紀が人間の時代として歴史に刻まれることを願っています。」
20世紀末に書かれた本書は、いささか古くなったのかもしれない。
全てがAIに取って代わられるようになるまでには、まだ、いくばくかの時間があるだろう。
その間、如何にAIに人間愛を注入することが出来るかだな。
そのためには、人間自身が人間愛に溢れていなければならないだろう。
没個性、没人間性、技術に埋没し、欲得のしがらみから離れられない人間が作り出すAIが、正しい判断と行動をとれるわけはない。
巷では、米国一国の安全を守るために、特定国からの移民を制限する大統領令を巡って、連邦裁判所との対立が表面化している。
何が正しいかということは、それ自体が困難な命題だ。
しかし、それを決めるのは人間だ。
AIではない。
人間は過ちを犯すこともある。
しかし、それは人間が犯した過ちであるからこそ、改めたり克服したりすることが可能になる。
AIに判断を委ねてしまったら、一体、誰がその過ちを正すことが出来るのか。
浮沈子は、米国の移民規制に伴う状況を危機管理の問題として見ている。
そのなかで、米国の制度や国民の議論がどうなっていくのかを注視している。
米国は、その有り余る力を振りかざして、とんでもない過ちを繰り返しているが、そこにはオープンな議論と人間臭い判断がある。
それが常に正しいとは限らないが、少なくとも浮沈子の目には健全に映る。
本書を読み終えて、何か感じるところがあれば、また書く。
先週水曜日の夜から、風邪を引き込んでいる。
木曜日は、大事をとって大人しくしていたが、金曜日はシャックリが止まらなくて、土曜日の明け方まで寝付けなかった。
IE講習のお手伝いは、一応支障なく(???)ご一緒できたが、昨日今日と、ボーっとした状況は変わらない(いつもと同じ?)。
痰が絡むのと、やや咳も出て、こじらせようかどうしようかと迷っている感じ。
こういう時は、栄養を摂って大人しくしているに限る。
アマゾンで注文していた「機長の危機管理」が届いたが、細かい字を読むのが苦痛で、柳田邦夫の前書きくらいしか読んでいない。
形あるものは全て壊れる世の中で、空気より重い飛行機などという代物を飛ばしているのだから、事故は一定の確率で起こるだろうし、商売としてやっているわけだから、どこかで線を引かなければ儲からないわけで、それを人間の精神力で何とかしようという話に、浮沈子はそもそも懐疑的だ。
手に取ってみようと思ったのは、機械と人間の関わり、特に全自動運転前夜の現代において、機械とどうかかわっていくのか、安全管理という観点から、ダイビングや自動車の運転に参考になる点はないかということに関心があったから。
須賀次郎さんのブログで、読書ノートが開示されていて、いくつか興味深い視点があったことがきっかけだった。
(0131 読書ノート 機長の危機管理)
http://jsuga.exblog.jp/26598486/
「究極の危機管理は覚えないようにすることです。覚えなければ忘れることもないわけですから、そのために安全が損なわれることはないわけです。」
そのうち、AIが人間に代わって操縦するようになるかもしれない。
しかし、想定外の事象が起こった時に、総合的に判断して最善の策を取ることができるのは人間だろうと思っている。
最悪の策も取るけどな。
昔、超音速漂流という本を読んだ記憶がある。
(第21回『超音速漂流』の巻)
http://d.hatena.ne.jp/honyakumystery/20130716/1373931200
「保険会社の人間は、航空会社の悪人と結託して、飛行機を墜落させようとします。いっそ全員死亡のほうが払うお金がすくないからって!!」
AIなら、間違いなくそういう決定をするかもしれない。
人間の人間による人間のためのオペレーション。
本書(機長の危機管理)の末尾には、人間に対する洞察と信頼が述べられている。
「没個性、没人間性の時代からヒューマニズムを復活させ、二十一世紀が人間の時代として歴史に刻まれることを願っています。」
20世紀末に書かれた本書は、いささか古くなったのかもしれない。
全てがAIに取って代わられるようになるまでには、まだ、いくばくかの時間があるだろう。
その間、如何にAIに人間愛を注入することが出来るかだな。
そのためには、人間自身が人間愛に溢れていなければならないだろう。
没個性、没人間性、技術に埋没し、欲得のしがらみから離れられない人間が作り出すAIが、正しい判断と行動をとれるわけはない。
巷では、米国一国の安全を守るために、特定国からの移民を制限する大統領令を巡って、連邦裁判所との対立が表面化している。
何が正しいかということは、それ自体が困難な命題だ。
しかし、それを決めるのは人間だ。
AIではない。
人間は過ちを犯すこともある。
しかし、それは人間が犯した過ちであるからこそ、改めたり克服したりすることが可能になる。
AIに判断を委ねてしまったら、一体、誰がその過ちを正すことが出来るのか。
浮沈子は、米国の移民規制に伴う状況を危機管理の問題として見ている。
そのなかで、米国の制度や国民の議論がどうなっていくのかを注視している。
米国は、その有り余る力を振りかざして、とんでもない過ちを繰り返しているが、そこにはオープンな議論と人間臭い判断がある。
それが常に正しいとは限らないが、少なくとも浮沈子の目には健全に映る。
本書を読み終えて、何か感じるところがあれば、また書く。
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