大統領令 ― 2017年02月06日 22:38
大統領令
(大統領令 (アメリカ合衆国))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E4%BB%A4_(%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD)
「アメリカ合衆国大統領が、連邦政府や軍に対して、議会の承認を得ることなく、行政権を直接行使することにより発令されるアメリカ合衆国の行政命令。」
「大統領令の権限は無制限ではなく、連邦最高裁判所が違憲判断を出したり、連邦議会が反対する法律を作ったりすることによって、それに対抗することができる。」
「大統領令が連邦最高裁判所に違憲とされたことは過去に2回ある」
エイブラハム・リンカーンによる奴隷解放令も大統領令とある。
「大統領令1号『奴隷解放令』」
ちょっと分かり辛いな。
行政命令ということだから、行政機関の権限内での行為になるだろう。
それって、法令に基づいて行うわけで、必ず法的な根拠がある。
執行機関である大統領と、立法機関である議会が分離している米国ならではの制度なんだろうな。
そこで問題になるのは、連邦最高裁判所の違憲判決だったり、議会の対抗措置だったりするわけだ。
上下両院とも共和党優勢だからな。
議会からの反発は、余程のことがない限りは心配ない(まあ、余程のこともありそうですが)。
移民規制については、連邦地裁が仮処分を決定して対抗している。
大統領は、上訴しているが、直接最高裁が扱うわけではない(サンフランシスコで上訴審が行われるという)。
まだ、仮処分の段階だからな。
(焦点:トランプ大統領、入国制限令の差し止め解除できるか)
http://jp.reuters.com/article/trump-travel-ban-uphill-battle-idJPKBN15L0EQ
「最高裁はできる限り長く当事者にならないでいられるよう、ありとあらゆる理由を探すだろう」
「トランプ大統領は1月31日、空席となっている連邦最高裁判事に、コロラド州デンバーの第10巡回控訴裁判所の判事ニール・ゴーサッチ氏(49)を指名した。ただし、ゴーサッチ氏が最高裁判事の職に就くのは少なくとも2カ月後である。ゴーサッチ氏が米上院で承認されれば、今回のケースが今後、最高裁に持ち込まれた場合、同氏の票が判断の行方を左右する可能性はある。」
ホワイトハウスが、この件で最終的に勝利する公算はある。
憲法違反に問われないような、周到な配慮もしている。
(トランプ大統領が命じた入国禁止、違憲論争は必至-修正第1条が争点)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-30/OKLRV36KLVR401
「トランプ大統領が27日に署名したイスラム教徒が多数を占める国からの米入国禁止措置は、信教を判断材料に下された措置だろうか。この大統領令の合憲性が連邦裁判所で精査される際、問題の核心はそこになるだろう。」
「この大統領令はシリア難民の再定住を無期限で、その他の難民の再定住を120日間停止するとともに、イスラム教徒が国民の大多数を占めるシリアとイラク、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメンの7カ国の国民による米国入国を90日間禁止するものだ。」
ちょっと待った!。
・シリア:難民再定住:無期限停止
・その他:難民再定住:120日間停止
・シリア、イラク、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメン:米国入国:90日間禁止
おおっ、結構、影響範囲は広いな。
ニュースなどで問題になっている、目の前の話は、3つ目の7か国の米国入国禁止の方だ。
全ての難民受け入れの120日停止というのも凄いけどな。
「国籍による禁止であることは明らかで、事実上宗教の禁止だ」
そこは、論争があるだろう。
「米最高裁は1982年の判決で、「ある宗教を他の宗教よりも公式に優遇することはできない」と憲法修正第1条の「国教条項に極めて明確に記されている」と説明している。」
今回の入国制限が、国教条項に引っかかると違憲になる可能性もある。
「あからさまなイスラム教禁止ではない」
「7カ国の国民に入国制限を課したからと言って、世界の大多数のイスラム教徒は影響を受けない」
別に、宗教で区別しているわけではない。
イスラム教徒が大勢いる国はいくらでもある。
世界最大のイスラム教国はインドネシアだが、この中には含まれていないしな。
(ムスリム主要国2010)
http://kennsyoukai.info/muslim-ooi-kuni/%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%A0%E4%B8%BB%E8%A6%81%E5%9B%BD2010/
「国名:イスラム教人口(千人)
・インドネシア:204847
・パキスタン:178097
・インド:177286
・バングラディシュ:148607
・エジプト:80024
・ナイジェリア:75728
・イラン:74819(今回の入国規制対象国)
・トルコ:74660
・アルジェリア:34780
・モロッコ:32381
宗教狙い撃ちではないと強弁することは可能だ。
トップ10にランクインしているのは、イランだけだしな。
ドナルド・トランプの就任祝いに弾道ミサイルぶっ放して、早速報復されたわけだ。
(イラン国防相、弾道ミサイル発射実験認め「核合意に違反せず」)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/post-6868.php
「イランが中距離弾道ミサイルの発射実験を1月29日に実施、1010キロメートル飛行した後、爆発した」
一方で、入国規制がテロ対策になっていないという批判もある。
(米国の移民・難民入国制限、なぜこの7カ国? 政府説明と実際のデータ)
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-38823936
「米国のビザ免除プログラムは、38カ国の国民に対して90日間の無査証入国を認める。日本や英国、フランス、ドイツなどが含まれ、渡航者は電子渡航認証システム(ESTA)を使い事前申請する。」(おっと、今月で、エスタ切れるな)。
「2015年12月に連邦議会は超党派の議員立法で、この制度を変更する法案を可決。ホワイトハウスもこれを支持し、署名成立させた。2011年3月以降に特定の国々に渡航したことのがある人は、ESTAによるビザ免除が適用されなくなった。」
「国内でテロ組織が大きな影響を及ぼしている、もしくはテロリストをかくまっていると見なされた国が対象となった。」
「法律で当初指定されたイラン、イラク、シリア、スーダンに加え、2016年2月にはリビア、ソマリア、イエメンも対象となった。この同じ計7カ国が、トランプ氏の大統領令でも規制対象となった。」
そういういきさつなわけか。
「新しい制度では、2011年3月以降にこの7カ国に渡航した人は、ビザを事前に申請し、認められないと、米国に入国できなくなった。」
「オバマ政権がこの制度変更を承認したのは、2015年11月のパリ連続襲撃事件を受けての対応だった。」
特例から外し、通常審査の対象にしただけだからな。
合理的な範囲ということだろう。
入国規制ではなかったわけだ。
今回は、対象国はそのままに、時限的ではあるけど入国規制にしてしまった。
「対象7カ国のうち2カ国の国民が、傷害事件に関わった事例はある。」
うーん、だから入国規制なのかあ?。
ドナルド・トランプの支持者だけではなく、多くの米国民が移民規制を支持している。
そう、彼らにとっては、米国の抽象的な価値よりも、身の安全の方が優先だからな。
背に腹は代えられないのだ。
連邦最高裁まで行けば、ホワイトハウスが勝利することは間違いない(たぶん)。
それが米国の選択だし、米国民の選択だからだ。
大統領令と移民ということでは、第二次世界大戦中の日系移民に対する対応も忘れるわけにはいかない。
(日系人の強制収容)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%B3%BB%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%BC%B7%E5%88%B6%E5%8F%8E%E5%AE%B9
「第二次世界大戦時においてアメリカ合衆国やアメリカの影響下にあったペルーやブラジルなどのラテンアメリカ諸国の連合国、またカナダやオーストラリアなどのイギリス連邦において行われた、日系人や日本人移民に対する強制収容所への収監政策である。」
「フランクリン・D・ルーズベルト大統領は、「大統領令9066号」に署名を行い、「軍が必要がある場合(国防上)に強制的に『外国人』を隔離する。」ことを承認した。」
(大統領令9066号)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E4%BB%A49066%E5%8F%B7
「1942年2月19日にアメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトが署名・発令した大統領令。」
米国は、こういうパターンにすぐにハマるんだよなあ。
歴史は繰り返しているのかもしれない。
「2012年6月6日にロサンゼルス郡参事会は、1942年に行われた日系人収容を行うように求める決議を改めて取り下げ、マーク・リドリー・トーマス郡参事は、「この事実を無視し、無解決事件のように扱うことはできない」、「正しいことをするのに遅すぎることはない」と述べた。」(日系人の強制収容)
70年前の決議を取り下げるって、そりゃあ、うやむやにしないという点では美談には違いないが、どう考えても遅過ぎる。
21世紀もあと僅かになった2087年のある日、7か国からの移民に対して、何かのカタチで落とし前がつけられるのかもしれない。
形だけの式典が行われ、「正しいことをするのに遅すぎることはない」とかなんとか、気の利いたセリフが吐かれるに決まってるのだ・・・。
(大統領令 (アメリカ合衆国))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E4%BB%A4_(%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD)
「アメリカ合衆国大統領が、連邦政府や軍に対して、議会の承認を得ることなく、行政権を直接行使することにより発令されるアメリカ合衆国の行政命令。」
「大統領令の権限は無制限ではなく、連邦最高裁判所が違憲判断を出したり、連邦議会が反対する法律を作ったりすることによって、それに対抗することができる。」
「大統領令が連邦最高裁判所に違憲とされたことは過去に2回ある」
エイブラハム・リンカーンによる奴隷解放令も大統領令とある。
「大統領令1号『奴隷解放令』」
ちょっと分かり辛いな。
行政命令ということだから、行政機関の権限内での行為になるだろう。
それって、法令に基づいて行うわけで、必ず法的な根拠がある。
執行機関である大統領と、立法機関である議会が分離している米国ならではの制度なんだろうな。
そこで問題になるのは、連邦最高裁判所の違憲判決だったり、議会の対抗措置だったりするわけだ。
上下両院とも共和党優勢だからな。
議会からの反発は、余程のことがない限りは心配ない(まあ、余程のこともありそうですが)。
移民規制については、連邦地裁が仮処分を決定して対抗している。
大統領は、上訴しているが、直接最高裁が扱うわけではない(サンフランシスコで上訴審が行われるという)。
まだ、仮処分の段階だからな。
(焦点:トランプ大統領、入国制限令の差し止め解除できるか)
http://jp.reuters.com/article/trump-travel-ban-uphill-battle-idJPKBN15L0EQ
「最高裁はできる限り長く当事者にならないでいられるよう、ありとあらゆる理由を探すだろう」
「トランプ大統領は1月31日、空席となっている連邦最高裁判事に、コロラド州デンバーの第10巡回控訴裁判所の判事ニール・ゴーサッチ氏(49)を指名した。ただし、ゴーサッチ氏が最高裁判事の職に就くのは少なくとも2カ月後である。ゴーサッチ氏が米上院で承認されれば、今回のケースが今後、最高裁に持ち込まれた場合、同氏の票が判断の行方を左右する可能性はある。」
ホワイトハウスが、この件で最終的に勝利する公算はある。
憲法違反に問われないような、周到な配慮もしている。
(トランプ大統領が命じた入国禁止、違憲論争は必至-修正第1条が争点)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-30/OKLRV36KLVR401
「トランプ大統領が27日に署名したイスラム教徒が多数を占める国からの米入国禁止措置は、信教を判断材料に下された措置だろうか。この大統領令の合憲性が連邦裁判所で精査される際、問題の核心はそこになるだろう。」
「この大統領令はシリア難民の再定住を無期限で、その他の難民の再定住を120日間停止するとともに、イスラム教徒が国民の大多数を占めるシリアとイラク、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメンの7カ国の国民による米国入国を90日間禁止するものだ。」
ちょっと待った!。
・シリア:難民再定住:無期限停止
・その他:難民再定住:120日間停止
・シリア、イラク、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメン:米国入国:90日間禁止
おおっ、結構、影響範囲は広いな。
ニュースなどで問題になっている、目の前の話は、3つ目の7か国の米国入国禁止の方だ。
全ての難民受け入れの120日停止というのも凄いけどな。
「国籍による禁止であることは明らかで、事実上宗教の禁止だ」
そこは、論争があるだろう。
「米最高裁は1982年の判決で、「ある宗教を他の宗教よりも公式に優遇することはできない」と憲法修正第1条の「国教条項に極めて明確に記されている」と説明している。」
今回の入国制限が、国教条項に引っかかると違憲になる可能性もある。
「あからさまなイスラム教禁止ではない」
「7カ国の国民に入国制限を課したからと言って、世界の大多数のイスラム教徒は影響を受けない」
別に、宗教で区別しているわけではない。
イスラム教徒が大勢いる国はいくらでもある。
世界最大のイスラム教国はインドネシアだが、この中には含まれていないしな。
(ムスリム主要国2010)
http://kennsyoukai.info/muslim-ooi-kuni/%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%A0%E4%B8%BB%E8%A6%81%E5%9B%BD2010/
「国名:イスラム教人口(千人)
・インドネシア:204847
・パキスタン:178097
・インド:177286
・バングラディシュ:148607
・エジプト:80024
・ナイジェリア:75728
・イラン:74819(今回の入国規制対象国)
・トルコ:74660
・アルジェリア:34780
・モロッコ:32381
宗教狙い撃ちではないと強弁することは可能だ。
トップ10にランクインしているのは、イランだけだしな。
ドナルド・トランプの就任祝いに弾道ミサイルぶっ放して、早速報復されたわけだ。
(イラン国防相、弾道ミサイル発射実験認め「核合意に違反せず」)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/post-6868.php
「イランが中距離弾道ミサイルの発射実験を1月29日に実施、1010キロメートル飛行した後、爆発した」
一方で、入国規制がテロ対策になっていないという批判もある。
(米国の移民・難民入国制限、なぜこの7カ国? 政府説明と実際のデータ)
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-38823936
「米国のビザ免除プログラムは、38カ国の国民に対して90日間の無査証入国を認める。日本や英国、フランス、ドイツなどが含まれ、渡航者は電子渡航認証システム(ESTA)を使い事前申請する。」(おっと、今月で、エスタ切れるな)。
「2015年12月に連邦議会は超党派の議員立法で、この制度を変更する法案を可決。ホワイトハウスもこれを支持し、署名成立させた。2011年3月以降に特定の国々に渡航したことのがある人は、ESTAによるビザ免除が適用されなくなった。」
「国内でテロ組織が大きな影響を及ぼしている、もしくはテロリストをかくまっていると見なされた国が対象となった。」
「法律で当初指定されたイラン、イラク、シリア、スーダンに加え、2016年2月にはリビア、ソマリア、イエメンも対象となった。この同じ計7カ国が、トランプ氏の大統領令でも規制対象となった。」
そういういきさつなわけか。
「新しい制度では、2011年3月以降にこの7カ国に渡航した人は、ビザを事前に申請し、認められないと、米国に入国できなくなった。」
「オバマ政権がこの制度変更を承認したのは、2015年11月のパリ連続襲撃事件を受けての対応だった。」
特例から外し、通常審査の対象にしただけだからな。
合理的な範囲ということだろう。
入国規制ではなかったわけだ。
今回は、対象国はそのままに、時限的ではあるけど入国規制にしてしまった。
「対象7カ国のうち2カ国の国民が、傷害事件に関わった事例はある。」
うーん、だから入国規制なのかあ?。
ドナルド・トランプの支持者だけではなく、多くの米国民が移民規制を支持している。
そう、彼らにとっては、米国の抽象的な価値よりも、身の安全の方が優先だからな。
背に腹は代えられないのだ。
連邦最高裁まで行けば、ホワイトハウスが勝利することは間違いない(たぶん)。
それが米国の選択だし、米国民の選択だからだ。
大統領令と移民ということでは、第二次世界大戦中の日系移民に対する対応も忘れるわけにはいかない。
(日系人の強制収容)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%B3%BB%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%BC%B7%E5%88%B6%E5%8F%8E%E5%AE%B9
「第二次世界大戦時においてアメリカ合衆国やアメリカの影響下にあったペルーやブラジルなどのラテンアメリカ諸国の連合国、またカナダやオーストラリアなどのイギリス連邦において行われた、日系人や日本人移民に対する強制収容所への収監政策である。」
「フランクリン・D・ルーズベルト大統領は、「大統領令9066号」に署名を行い、「軍が必要がある場合(国防上)に強制的に『外国人』を隔離する。」ことを承認した。」
(大統領令9066号)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E4%BB%A49066%E5%8F%B7
「1942年2月19日にアメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトが署名・発令した大統領令。」
米国は、こういうパターンにすぐにハマるんだよなあ。
歴史は繰り返しているのかもしれない。
「2012年6月6日にロサンゼルス郡参事会は、1942年に行われた日系人収容を行うように求める決議を改めて取り下げ、マーク・リドリー・トーマス郡参事は、「この事実を無視し、無解決事件のように扱うことはできない」、「正しいことをするのに遅すぎることはない」と述べた。」(日系人の強制収容)
70年前の決議を取り下げるって、そりゃあ、うやむやにしないという点では美談には違いないが、どう考えても遅過ぎる。
21世紀もあと僅かになった2087年のある日、7か国からの移民に対して、何かのカタチで落とし前がつけられるのかもしれない。
形だけの式典が行われ、「正しいことをするのに遅すぎることはない」とかなんとか、気の利いたセリフが吐かれるに決まってるのだ・・・。
リユーザブルだあ? ― 2017年02月07日 01:44
リユーザブルだあ?
(兼松、小型ロケットのベクタースペースシステムズと業務提携)
http://sorae.jp/030201/2017_02_06_kane.html
兼松といえば、昔、兼松江商と名乗っていたころ、製鉄とかに手を出してたような気がする。
今は、何やってんだかよく知らない。
重厚長大産業からの乗り替えに失敗して、債権放棄してもらって復活した。
で、今度は宇宙産業かよ!?。
二の舞じゃね?。
まあ、どうでもいいんですが。
(兼松、小型ロケット分野への進出~ベクタースペースシステムズとの業務提携~)
http://www.kanematsu.co.jp/press/20170203_001551.html
「ベクターのCEO Jim Cantrellは、大型ロケット打上げの有力企業である米国SpaceX(スペースX)の創業メンバー」
ほほう、筋は悪くないんだな。
「昨今は、小型衛星の打上げ需要が高まっておりますが、中・大型衛星打上げ時に大型ロケットの空きスペースに小型衛星を搭載して打上げているのが現状です。そのため、打上げ時期や宇宙に衛星を投入する軌道が制限されるといった課題を抱えています。」
どっかで聞いたような話だが、ホントに需要があるかどうかは分からない。
金にならない隙間産業じゃないかと思うんだがな。
(Vector Launch Vehicle Family)
http://vectorspacesystems.com/technology/
ソラエにも引用されているが、このページの「Vector Vehicle Family Comparison」の表を見て、腰を抜かしそうになった。
「Reusable 1st stage:Yes(Vector-R):Yes(Vector-H)」
動画を見ても、回収方法とかは分からない。
つーか、ピックアップトラックけん引の、安っぽいトレーラーから立ち上がったロケット(たぶん、ベクターR)は、湯気を出してるだけでうんともすんとも言わない。
一応、P-18Dという別のロケットの映像はあった。
(Video)
http://vectorspacesystems.com/video/
これは、前身の会社のやつだ。
「CTO John Garveyはベクターに加わる前に米国Garvey Space Corp.(GSC)で15年間、小型ロケットの研究・開発を行ってきた実績があります。」(兼松のプレスより)
「ベクターは、そのGSCの知的財産・資産・人材を2016年に引き継ぎ、2018年からの本格的な小型衛星専用ロケット打上げサービスの開始に向け開発を進めており、既に米国NASAを始めとして数カ国で受注を獲得するなど、注目を集めています。」
まあ、どうでもいいんですが。
ホントに、上がるのかねえ・・・。
観測ロケットに毛を生やして(!)、小型衛星打ち上げようという話については、先日もこのブログで取り上げた。
(宇宙の電動ターボ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/01/30/8341247
あっちは、まあ、上がることは上がりそうだし、それなりの目算もあるようだが、こっちの方はビミョーな感じだ。
特に、リユーザブルというのが引っかかるな。
年間100回(ベクターR)打ち上げ可能というのも、眉唾だなあ。
1.7億円弱(オンデマンドだと7割増し)で上げるというが、採算取れんのかあ?。
とにかく、1段目の回収方法も分からないので、コメントしようがない。
浮沈子は、眉唾だと思っている。
ピックアップトラックけん引だからな。
お坊ちゃま君のロケットの方が、まだ、信頼性高そうな気がする(中身はロシア製だし)。
まあいい。
お手製の感覚が拭えないが、肝心なのは見かけじゃない。
ちゃんと打ち上げる性能があって、それをコントロールすることが出来ればいいのだ。
ロケットは、一筋縄ではいかない。
個々の部品の性能がいくら良くても、インテグレーションして、飛ばせてナンボだ。
兼松は苦労するだろうな。
変なもん、掴まされたんじゃないのかあ?。
でも、まあ、プレスまでしちゃったしな。
脈があると踏んだんだろう。
ちゃんと最後まで面倒見て、ビジネスとして成功させてもらいたいもんだ。
(兼松、小型ロケットのベクタースペースシステムズと業務提携)
http://sorae.jp/030201/2017_02_06_kane.html
兼松といえば、昔、兼松江商と名乗っていたころ、製鉄とかに手を出してたような気がする。
今は、何やってんだかよく知らない。
重厚長大産業からの乗り替えに失敗して、債権放棄してもらって復活した。
で、今度は宇宙産業かよ!?。
二の舞じゃね?。
まあ、どうでもいいんですが。
(兼松、小型ロケット分野への進出~ベクタースペースシステムズとの業務提携~)
http://www.kanematsu.co.jp/press/20170203_001551.html
「ベクターのCEO Jim Cantrellは、大型ロケット打上げの有力企業である米国SpaceX(スペースX)の創業メンバー」
ほほう、筋は悪くないんだな。
「昨今は、小型衛星の打上げ需要が高まっておりますが、中・大型衛星打上げ時に大型ロケットの空きスペースに小型衛星を搭載して打上げているのが現状です。そのため、打上げ時期や宇宙に衛星を投入する軌道が制限されるといった課題を抱えています。」
どっかで聞いたような話だが、ホントに需要があるかどうかは分からない。
金にならない隙間産業じゃないかと思うんだがな。
(Vector Launch Vehicle Family)
http://vectorspacesystems.com/technology/
ソラエにも引用されているが、このページの「Vector Vehicle Family Comparison」の表を見て、腰を抜かしそうになった。
「Reusable 1st stage:Yes(Vector-R):Yes(Vector-H)」
動画を見ても、回収方法とかは分からない。
つーか、ピックアップトラックけん引の、安っぽいトレーラーから立ち上がったロケット(たぶん、ベクターR)は、湯気を出してるだけでうんともすんとも言わない。
一応、P-18Dという別のロケットの映像はあった。
(Video)
http://vectorspacesystems.com/video/
これは、前身の会社のやつだ。
「CTO John Garveyはベクターに加わる前に米国Garvey Space Corp.(GSC)で15年間、小型ロケットの研究・開発を行ってきた実績があります。」(兼松のプレスより)
「ベクターは、そのGSCの知的財産・資産・人材を2016年に引き継ぎ、2018年からの本格的な小型衛星専用ロケット打上げサービスの開始に向け開発を進めており、既に米国NASAを始めとして数カ国で受注を獲得するなど、注目を集めています。」
まあ、どうでもいいんですが。
ホントに、上がるのかねえ・・・。
観測ロケットに毛を生やして(!)、小型衛星打ち上げようという話については、先日もこのブログで取り上げた。
(宇宙の電動ターボ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/01/30/8341247
あっちは、まあ、上がることは上がりそうだし、それなりの目算もあるようだが、こっちの方はビミョーな感じだ。
特に、リユーザブルというのが引っかかるな。
年間100回(ベクターR)打ち上げ可能というのも、眉唾だなあ。
1.7億円弱(オンデマンドだと7割増し)で上げるというが、採算取れんのかあ?。
とにかく、1段目の回収方法も分からないので、コメントしようがない。
浮沈子は、眉唾だと思っている。
ピックアップトラックけん引だからな。
お坊ちゃま君のロケットの方が、まだ、信頼性高そうな気がする(中身はロシア製だし)。
まあいい。
お手製の感覚が拭えないが、肝心なのは見かけじゃない。
ちゃんと打ち上げる性能があって、それをコントロールすることが出来ればいいのだ。
ロケットは、一筋縄ではいかない。
個々の部品の性能がいくら良くても、インテグレーションして、飛ばせてナンボだ。
兼松は苦労するだろうな。
変なもん、掴まされたんじゃないのかあ?。
でも、まあ、プレスまでしちゃったしな。
脈があると踏んだんだろう。
ちゃんと最後まで面倒見て、ビジネスとして成功させてもらいたいもんだ。
妄想爆発人間 ― 2017年02月07日 10:30
妄想爆発人間
(イーロン・マスクが信じる13の「クレイジーな考え」)
http://www.lifehacker.jp/2017/02/170206_elon_musk.html
数々の報道で、概ね想像は付くが、改めて列挙されるとドン引きだな。
妄想癖がある浮沈子から見ても、相当な誇大妄想狂だ。
翻訳の関係からか、各項目のタイトルが変だが、まあ、列挙しておこう(分類は浮沈子)。
「火星編:
・2024年までに火星に人類を送る
・火星の政府についてのビジョンも公開している
・単に火星で生活をするだけではなく、繁栄する都市を築きたい
・最初に火星に行く人たちは全員「死ぬ覚悟」が必要
・宇宙で死ぬのは悪いこととは限らない」
「自動運転編:
・自動運転をやめさせることは殺人と同じ
・自動運転での衝突事故の責任は取らない」
「シミュレーション編:
・人類は他の文明のビデオゲームの中に存在しているのではないか
・しかし、それは価値のある議論だ。わたしたちは現実ではなく、シミュレーションの中で生きている可能性の方が高いから。
・実際、人類はシミュレーションの中で生きていることを願うべきだ。でないと見苦しいことになる。」
「AI編:
・人類は「すでにサイボーグだ」とも言った
・AIの"飼い猫"にならないよう、全身をサイボーグ化し、脳にデジタルレイヤーを付け加えるべきだ。
・AIは我々にとって「存在を脅かすほどの脅威」だ。」
サイボーグ云々は、ちょっとカテゴライズしにくいが、仮想現実との関係でここに入れた。
火星編については、特にコメントすることはない。
今更だしな。
自動運転による事故の責任を取らないことについては、ちょっと勘違いをしているようだ。
しかし、そういう考え方もある。
気に入らなければ、乗らなければいいだけの話だから。
しかし、それ以外に選択肢がなくなった時には別の話になる。
浮沈子は、メーカーに全責任があると思っているんだがな。
自動運転の普及を妨げる報道が殺人と同じというのは、最近どっかで聞いたような話だ。
テロが起こったら、入国規制を停止させた判事のせいだという話。
そうじゃないと思ってるんだけどな。
発想の原点は同じだ。
自分が正しいと、そして、自分だけが正しいと信じている。
そうでなければ、やって行けっこない。
シミュレーション編については、浮沈子も良く分からない。
どうしてそう考えているのか、そう考えなければならないというのが理解できていない。
AIについては、最近、注目している。
ニューラル・レイスについては、このブログでも取り上げた。
(宇宙・生命・ヨタ話)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/01/28/8337676
(脳とAIが融合する? イーロン・マスクが詳細を来月発表か)
http://www.lifehacker.jp/2017/01/170126_ai_elon.html
「ニューラル・レースは、人間の脳とコンピューターを繋ぐシステムだとマスク氏は説明している。「人間とロボットとの共存」を可能にするものになるかもしれない。」
脳に何らかのデバイスを接続するというのは、近い将来実現する話だろう。
既に、医療の分野では治療手段として確立しているしな。
(脳深部刺激療法)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E6%B7%B1%E9%83%A8%E5%88%BA%E6%BF%80%E7%99%82%E6%B3%95
「日本ではパーキンソン病や振戦の治療に関して2000年より保険適応が認められている。」
イーロンマスクは、一種の万能感を享受していて、AIについては、それを侵食する脅威だと感じているのかもしれない。
しかし、それに対抗するために、脳にデバイスをつけるというのは、浮沈子にはちょっと抵抗がある。
自然の摂理に従って、徐々に機能を喪失しつつある浮沈子の脳に、そんなもん付けたら、益々妄想が加速するじゃん!?。
13の考えを眺めてみると、それ程クレイジーとは思えない。
火星については別だけどな。
他は、まあ、突飛だがあり得る話だ。
シミュレーションについては、内容に踏み込んで調べないと分からない。
マトリックスみたいな感じで捉えているのかもしれないしな。
「わたしたちはいつか現実とは見分けがつかないシミュレーションを作り出す。そうでなければ、文明は崩壊する」
良かった・・・。
理解できない浮沈子は、きっと、健全なんだろう・・・。
(シミュレーション仮説:追加)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E4%BB%AE%E8%AA%AC
「個人の知覚が現実世界に物理的基礎を全く持たないような精神状態は精神病と呼ばれる。」
(イーロン・マスクが信じる13の「クレイジーな考え」)
http://www.lifehacker.jp/2017/02/170206_elon_musk.html
数々の報道で、概ね想像は付くが、改めて列挙されるとドン引きだな。
妄想癖がある浮沈子から見ても、相当な誇大妄想狂だ。
翻訳の関係からか、各項目のタイトルが変だが、まあ、列挙しておこう(分類は浮沈子)。
「火星編:
・2024年までに火星に人類を送る
・火星の政府についてのビジョンも公開している
・単に火星で生活をするだけではなく、繁栄する都市を築きたい
・最初に火星に行く人たちは全員「死ぬ覚悟」が必要
・宇宙で死ぬのは悪いこととは限らない」
「自動運転編:
・自動運転をやめさせることは殺人と同じ
・自動運転での衝突事故の責任は取らない」
「シミュレーション編:
・人類は他の文明のビデオゲームの中に存在しているのではないか
・しかし、それは価値のある議論だ。わたしたちは現実ではなく、シミュレーションの中で生きている可能性の方が高いから。
・実際、人類はシミュレーションの中で生きていることを願うべきだ。でないと見苦しいことになる。」
「AI編:
・人類は「すでにサイボーグだ」とも言った
・AIの"飼い猫"にならないよう、全身をサイボーグ化し、脳にデジタルレイヤーを付け加えるべきだ。
・AIは我々にとって「存在を脅かすほどの脅威」だ。」
サイボーグ云々は、ちょっとカテゴライズしにくいが、仮想現実との関係でここに入れた。
火星編については、特にコメントすることはない。
今更だしな。
自動運転による事故の責任を取らないことについては、ちょっと勘違いをしているようだ。
しかし、そういう考え方もある。
気に入らなければ、乗らなければいいだけの話だから。
しかし、それ以外に選択肢がなくなった時には別の話になる。
浮沈子は、メーカーに全責任があると思っているんだがな。
自動運転の普及を妨げる報道が殺人と同じというのは、最近どっかで聞いたような話だ。
テロが起こったら、入国規制を停止させた判事のせいだという話。
そうじゃないと思ってるんだけどな。
発想の原点は同じだ。
自分が正しいと、そして、自分だけが正しいと信じている。
そうでなければ、やって行けっこない。
シミュレーション編については、浮沈子も良く分からない。
どうしてそう考えているのか、そう考えなければならないというのが理解できていない。
AIについては、最近、注目している。
ニューラル・レイスについては、このブログでも取り上げた。
(宇宙・生命・ヨタ話)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/01/28/8337676
(脳とAIが融合する? イーロン・マスクが詳細を来月発表か)
http://www.lifehacker.jp/2017/01/170126_ai_elon.html
「ニューラル・レースは、人間の脳とコンピューターを繋ぐシステムだとマスク氏は説明している。「人間とロボットとの共存」を可能にするものになるかもしれない。」
脳に何らかのデバイスを接続するというのは、近い将来実現する話だろう。
既に、医療の分野では治療手段として確立しているしな。
(脳深部刺激療法)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E6%B7%B1%E9%83%A8%E5%88%BA%E6%BF%80%E7%99%82%E6%B3%95
「日本ではパーキンソン病や振戦の治療に関して2000年より保険適応が認められている。」
イーロンマスクは、一種の万能感を享受していて、AIについては、それを侵食する脅威だと感じているのかもしれない。
しかし、それに対抗するために、脳にデバイスをつけるというのは、浮沈子にはちょっと抵抗がある。
自然の摂理に従って、徐々に機能を喪失しつつある浮沈子の脳に、そんなもん付けたら、益々妄想が加速するじゃん!?。
13の考えを眺めてみると、それ程クレイジーとは思えない。
火星については別だけどな。
他は、まあ、突飛だがあり得る話だ。
シミュレーションについては、内容に踏み込んで調べないと分からない。
マトリックスみたいな感じで捉えているのかもしれないしな。
「わたしたちはいつか現実とは見分けがつかないシミュレーションを作り出す。そうでなければ、文明は崩壊する」
良かった・・・。
理解できない浮沈子は、きっと、健全なんだろう・・・。
(シミュレーション仮説:追加)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E4%BB%AE%E8%AA%AC
「個人の知覚が現実世界に物理的基礎を全く持たないような精神状態は精神病と呼ばれる。」
三択 ― 2017年02月07日 13:12
三択
知的生命の未来について、三択しなければならない。
1. ほとんどの文明は技術的に成熟する前に絶滅した。
2. 十分に成熟した技術を持ったほとんどの文明はシミュレーション装置を作る興味がない。
3. 我々人間は実際にコンピュータ・シミュレーション上で生きている。
まあ、浮沈子的には断然1番なんだがな。
(「この世がマトリックスの可能性は50%」メリルリンチの衝撃調査結果が波紋呼ぶ)
http://tocana.jp/2016/09/post_10989_entry.html
「イーロン・マスク氏は「我々が“天然”な世界に生きている可能性は数十億分の1」と発言し、氏にとっては50%どころかほぼ確実に現在の我々がコンピュータ・シミュレーションの中で生きていることを指摘して物議を醸した。」
「何かと衝撃的なマスク氏の発言なのだが、今の我々がコンピュータ・シミュレーションの中で生きていることは決して悪いことではないという。なぜなら、ボストロム教授のシナリオの“1”である“人類の滅亡”が回避されたことの証しとなるからだ。」
何とも、ご都合主義的選択だが、2については、浮沈子もないと思っている。
それが可能であれば、選択しないということは有り得ない。
核兵器も反物質も、AIだって作り出す。
シミュレーション仮説は、あくまで仮説だ。
人類が、それを証明することは出来ない。
AIの飼い猫になる恐怖もまた、同じところからきている。
支配されることを意識させずに支配する。
しかしだな、そうして支配されているはずの人間が、VRとかで仮想現実世界を作ろうとしていることを考えると、その上位のシミュレーションを作ったやつらもまた、シミュレーションでないと言い切れるのかあ?。
(イーロン・マスク氏が「人類はコンピューター・シミュレーションの中で生きている」と考えるわけは?)
http://gigazine.net/news/20160816-elon-musk-living-simulation/
「もしシミュレーションの世界に生きているとすれば、そこにはきっと「上のレベルの人」が存在しているはず」
「このことを考え出すと、人々の議論は永遠にループするエンドレスなものに陥ってしまいます。」
「どうやらこの話しも大きなシミュレーションの一部であるようです。」
際限のない入れ子構造の中に落ち込んでしまう。
浮沈子的には、そんなややっこしい話にしないで、潔く滅亡してしまう方が分かりやすいと思うんだがな。
火星に行こうとか考えるには、そう簡単に文明が滅んでしまっては困るわけだ。
もっとも、火星植民が成功して、やれやれ、これで一つのバスケットにすべての卵を入れなくてもよくなったと思った矢先に、火星に巨大隕石が衝突して滅亡の憂き目にあうかもしれないけどな。
シミュレーション仮説については、知的ゲームとしては面白いけど、ちょっと荒唐無稽すぎる気もする。
(人間が実は作られたシミュレーションの世界に住んでいるのではないか?という仮説を科学者たちが議論)
http://gigazine.net/news/20160413-live-in-computer-simulation/
リサ・ランドールは、ばっさり切り捨ててる。
「はっきりとした蓋然性(見込み)に基づいていません。そもそも、なぜその高度な存在が我々をシミュレートしたいと考えるのかが分かりません」
「事実上、ゼロです」
うーん、そこまでつれなくしなくっても・・・。
浮沈子は、記事の中の数学的宇宙仮説の方が気になる。
(数学的宇宙仮説)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B0%E5%AD%A6%E7%9A%84%E5%AE%87%E5%AE%99%E4%BB%AE%E8%AA%AC
「自己認識する下部構造(人間のような知的生命体)を含むだけ複雑なこれらの[宇宙]においては、[彼ら]は自身を物理的に'現実の'世界に存在するものとして主観的に知覚する」
浮沈子には理解不能だから、自己認識する下部構造じゃないのかもしれない。
ともあれ、我々の世界がシミュレーションであれ、生の現実であれ、区別はつかないわけだ。
マトリックスの中で、サイファーという登場人物がいる。
(サイファー)
http://ja.matrix.wikia.com/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC
彼は、マトリックスの中で偽りの人生を歩むことを望む。
浮沈子には、その気持ちが良く分かる。
鼻水のような不味いおかゆをすすりながら現実の世界を生きるよりも、美味いステーキを食いながら偽りの世界で生きる方が幸せだと感じる。
シミュレーションでも、数学的記述世界でもいいが、しっかりと幸福追求できるかどうかが問題だな。
シミュレーション仮説の三択には、その選択肢はない。
永遠の命や復活が、コンピューターゲームの隠喩であったとしても、それは何の意味もないだろう。
もっとも、幸福追求なんていう世俗的なアイテムを仕込むことくらい、ゲーム作家にとっては造作もないことなんだろうけどな・・・。
知的生命の未来について、三択しなければならない。
1. ほとんどの文明は技術的に成熟する前に絶滅した。
2. 十分に成熟した技術を持ったほとんどの文明はシミュレーション装置を作る興味がない。
3. 我々人間は実際にコンピュータ・シミュレーション上で生きている。
まあ、浮沈子的には断然1番なんだがな。
(「この世がマトリックスの可能性は50%」メリルリンチの衝撃調査結果が波紋呼ぶ)
http://tocana.jp/2016/09/post_10989_entry.html
「イーロン・マスク氏は「我々が“天然”な世界に生きている可能性は数十億分の1」と発言し、氏にとっては50%どころかほぼ確実に現在の我々がコンピュータ・シミュレーションの中で生きていることを指摘して物議を醸した。」
「何かと衝撃的なマスク氏の発言なのだが、今の我々がコンピュータ・シミュレーションの中で生きていることは決して悪いことではないという。なぜなら、ボストロム教授のシナリオの“1”である“人類の滅亡”が回避されたことの証しとなるからだ。」
何とも、ご都合主義的選択だが、2については、浮沈子もないと思っている。
それが可能であれば、選択しないということは有り得ない。
核兵器も反物質も、AIだって作り出す。
シミュレーション仮説は、あくまで仮説だ。
人類が、それを証明することは出来ない。
AIの飼い猫になる恐怖もまた、同じところからきている。
支配されることを意識させずに支配する。
しかしだな、そうして支配されているはずの人間が、VRとかで仮想現実世界を作ろうとしていることを考えると、その上位のシミュレーションを作ったやつらもまた、シミュレーションでないと言い切れるのかあ?。
(イーロン・マスク氏が「人類はコンピューター・シミュレーションの中で生きている」と考えるわけは?)
http://gigazine.net/news/20160816-elon-musk-living-simulation/
「もしシミュレーションの世界に生きているとすれば、そこにはきっと「上のレベルの人」が存在しているはず」
「このことを考え出すと、人々の議論は永遠にループするエンドレスなものに陥ってしまいます。」
「どうやらこの話しも大きなシミュレーションの一部であるようです。」
際限のない入れ子構造の中に落ち込んでしまう。
浮沈子的には、そんなややっこしい話にしないで、潔く滅亡してしまう方が分かりやすいと思うんだがな。
火星に行こうとか考えるには、そう簡単に文明が滅んでしまっては困るわけだ。
もっとも、火星植民が成功して、やれやれ、これで一つのバスケットにすべての卵を入れなくてもよくなったと思った矢先に、火星に巨大隕石が衝突して滅亡の憂き目にあうかもしれないけどな。
シミュレーション仮説については、知的ゲームとしては面白いけど、ちょっと荒唐無稽すぎる気もする。
(人間が実は作られたシミュレーションの世界に住んでいるのではないか?という仮説を科学者たちが議論)
http://gigazine.net/news/20160413-live-in-computer-simulation/
リサ・ランドールは、ばっさり切り捨ててる。
「はっきりとした蓋然性(見込み)に基づいていません。そもそも、なぜその高度な存在が我々をシミュレートしたいと考えるのかが分かりません」
「事実上、ゼロです」
うーん、そこまでつれなくしなくっても・・・。
浮沈子は、記事の中の数学的宇宙仮説の方が気になる。
(数学的宇宙仮説)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B0%E5%AD%A6%E7%9A%84%E5%AE%87%E5%AE%99%E4%BB%AE%E8%AA%AC
「自己認識する下部構造(人間のような知的生命体)を含むだけ複雑なこれらの[宇宙]においては、[彼ら]は自身を物理的に'現実の'世界に存在するものとして主観的に知覚する」
浮沈子には理解不能だから、自己認識する下部構造じゃないのかもしれない。
ともあれ、我々の世界がシミュレーションであれ、生の現実であれ、区別はつかないわけだ。
マトリックスの中で、サイファーという登場人物がいる。
(サイファー)
http://ja.matrix.wikia.com/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC
彼は、マトリックスの中で偽りの人生を歩むことを望む。
浮沈子には、その気持ちが良く分かる。
鼻水のような不味いおかゆをすすりながら現実の世界を生きるよりも、美味いステーキを食いながら偽りの世界で生きる方が幸せだと感じる。
シミュレーションでも、数学的記述世界でもいいが、しっかりと幸福追求できるかどうかが問題だな。
シミュレーション仮説の三択には、その選択肢はない。
永遠の命や復活が、コンピューターゲームの隠喩であったとしても、それは何の意味もないだろう。
もっとも、幸福追求なんていう世俗的なアイテムを仕込むことくらい、ゲーム作家にとっては造作もないことなんだろうけどな・・・。
巻き貝、巻ち貝(間違い?) ― 2017年02月07日 15:20
巻き貝、巻ち貝(間違い?)
機長の危機管理を読んでいる。
老眼との格闘だから、それほど速いペースでは読めない。
105ページ(文庫版)に、次のくだりがある。
「オーストラリアにフライトし始めた当初は、よく浴槽の水を抜いては渦が右に回ると感心し、海辺に出ては巻き貝までもが右巻きになっていると驚いたものです。」
コリオリの力に関する記述なんだが、胡散臭い話には慣れっこになっている浮沈子も、さすがに変だと思って調べてみた。
(巻貝:巻きの方向)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%BB%E8%B2%9D
「巻き貝のとがった方を上に向け、殻の入り口が見えるように持ったとき、殻の口が向かって右側に見えるのが右巻き、左側に見えるのが左巻きである。」
「巻く方向は、種によって決まっているのが普通である。9割の種が右巻きと言われているが、理由はよくわかっていない。また左巻きの種の9割は陸生や淡水性である。」
「カタツムリの多くは右巻きであるが、一部に左巻きの種がある。」
「また、左右両巻の種も存在する。」
リンク先も見ておこう。
(巻貝の左右巻型形成に新発見)
http://www.jst.go.jp/pr/info/info101/
「1920年代の交配実験から巻貝の巻型は母性遺伝を示す一個の遺伝子によって決定されることが知られていた」
どうも、コリオリの力とは無関係のようだ。
(カタツムリ:殻の巻き方)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%84%E3%83%A0%E3%83%AA#.E6.AE.BB.E3.81.AE.E5.B7.BB.E3.81.8D.E6.96.B9
「日本産のものでは種ごとに巻きの方向が遺伝的に決まっており、大部分の種は右巻きであるが、ヒダリマキマイマイなど少数の左巻き種がおり、キセルガイ科のように科全体が左巻きのものもいる。」
「多くのカタツムリでは対面しながらすれ違う位置で交尾孔のある側を相互に合わせるため、巻き方が逆であると交尾が困難」
ははあ、握手するみたいに、合わせる都合があるわけだ。
「外国にはポリネシアマイマイやマレーマイマイのように同一種内で右巻きと左巻きの両方が普通に出現する種類もある。」
「このような両旋型の種の交尾は、他方の殻の上にもう一方の個体が乗るマウンティング形式であるため巻き方の違う個体同士でも交尾が可能であるという。」
試してみようとして、ケンカになっても浮沈子は知らない(子供は、わかんなくていいです!)。
要するに、あれだな、南半球だろうが北半球だろうが、巻貝の巻き型には関係ないということなんだろうな。
しかし、オーストラリアの巻き型は観察して、北半球の巻き型は見ていなかったということなんだろうか?。
それとも、機長の記憶には、左巻きのマイマイの記憶があったんだろうか?。
肝心の安全管理、危機管理の話とは別に、枝葉末節が気になる浮沈子。
こんなことじゃあ、何時になったら読み終わるか、分からんぞお・・・。
機長の危機管理を読んでいる。
老眼との格闘だから、それほど速いペースでは読めない。
105ページ(文庫版)に、次のくだりがある。
「オーストラリアにフライトし始めた当初は、よく浴槽の水を抜いては渦が右に回ると感心し、海辺に出ては巻き貝までもが右巻きになっていると驚いたものです。」
コリオリの力に関する記述なんだが、胡散臭い話には慣れっこになっている浮沈子も、さすがに変だと思って調べてみた。
(巻貝:巻きの方向)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%BB%E8%B2%9D
「巻き貝のとがった方を上に向け、殻の入り口が見えるように持ったとき、殻の口が向かって右側に見えるのが右巻き、左側に見えるのが左巻きである。」
「巻く方向は、種によって決まっているのが普通である。9割の種が右巻きと言われているが、理由はよくわかっていない。また左巻きの種の9割は陸生や淡水性である。」
「カタツムリの多くは右巻きであるが、一部に左巻きの種がある。」
「また、左右両巻の種も存在する。」
リンク先も見ておこう。
(巻貝の左右巻型形成に新発見)
http://www.jst.go.jp/pr/info/info101/
「1920年代の交配実験から巻貝の巻型は母性遺伝を示す一個の遺伝子によって決定されることが知られていた」
どうも、コリオリの力とは無関係のようだ。
(カタツムリ:殻の巻き方)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%84%E3%83%A0%E3%83%AA#.E6.AE.BB.E3.81.AE.E5.B7.BB.E3.81.8D.E6.96.B9
「日本産のものでは種ごとに巻きの方向が遺伝的に決まっており、大部分の種は右巻きであるが、ヒダリマキマイマイなど少数の左巻き種がおり、キセルガイ科のように科全体が左巻きのものもいる。」
「多くのカタツムリでは対面しながらすれ違う位置で交尾孔のある側を相互に合わせるため、巻き方が逆であると交尾が困難」
ははあ、握手するみたいに、合わせる都合があるわけだ。
「外国にはポリネシアマイマイやマレーマイマイのように同一種内で右巻きと左巻きの両方が普通に出現する種類もある。」
「このような両旋型の種の交尾は、他方の殻の上にもう一方の個体が乗るマウンティング形式であるため巻き方の違う個体同士でも交尾が可能であるという。」
試してみようとして、ケンカになっても浮沈子は知らない(子供は、わかんなくていいです!)。
要するに、あれだな、南半球だろうが北半球だろうが、巻貝の巻き型には関係ないということなんだろうな。
しかし、オーストラリアの巻き型は観察して、北半球の巻き型は見ていなかったということなんだろうか?。
それとも、機長の記憶には、左巻きのマイマイの記憶があったんだろうか?。
肝心の安全管理、危機管理の話とは別に、枝葉末節が気になる浮沈子。
こんなことじゃあ、何時になったら読み終わるか、分からんぞお・・・。
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