🐱スターリンク:揺れる目標軌道2022年09月06日 00:34

スターリンク:揺れる目標軌道
スターリンク:揺れる目標軌道


(ファルコン9がスターリンク衛星とボーイングのライドシェアペイロードを打ち上げ)
https://spaceflightnow.com/2022/09/04/falcon-9-starlink-4-20-live-coverage/

「Varuna-TDMミッションは、ブロードバンド衛星コンステレーションの将来のユーザーに「Vバンド通信リンクのパフォーマンスを評価し、その属性と特定のアプリケーションの受け入れ可能性を確認する機会」を提供します.」

「Falcon 9 ロケットは、Varuna 技術デモ ミッションを搭載した Sherpa-LTC トランスファー ビークルを、地球上空約 192 マイル (310 キロメートル) の平均高度、赤道に対する傾斜角 53.2 度のほぼ円軌道に展開しました。」

「Spaceflight の太陽光発電による軌道転送ビークルは、一連の燃焼を実行して、地球上空 620 マイル (1,000 キロメートル) の円軌道に到達し、そこで Varuna の技術デモ ミッションが開始されます。」

ここだけ読めば、ライドシェア衛星の都合で、今回は円軌道に近い目標軌道を設定したと思うところだ。

「ターゲット軌道: 188 マイル x 196 マイル (304 キロメートル x 316 キロメートル)、傾斜角 53.2 度」

しかし、そうではない(以下のリストには、今回の4-20も入れています)。

DDMMYYYY:打ち上げ番号:発射台:機数:目標投入軌道
5. 9. 2022 Starlink 4-20 SLC-40 51(Spaceflight の SHERPA-LTC2 軌道トラクター含む) 316 km x 304 km、傾斜角 53.2°
31. 8. 2022 Starlink 3-4 SLC-4E 46 321 km x 307 km、傾斜角 97.6
28. 8. 2022 Starlink 4-23 SLC-40 54 336 km x 232 km、傾斜角 53.2°
19. 8. 2022 Starlink 4-27 SLC-40 53 336 km x 232 km、傾斜角 53.2°
12. 8. 2022 Starlink 3-3 SLC-4E 46 321 km x 308 km、傾斜角 97.6°
10. 8. 2022 Starlink 4-26 LC-39A 52 335 km x 232 km、傾斜角 53.2°
24. 7. 2022 Starlink 4-25 LC-39A 53 338 km x 232 km、傾斜角 53.2°
22. 7. 2022 Starlink 3-2 SLC-4E 46 321 km x 308 km、傾斜角 97.6°
17. 7. 2022 Starlink 4-22 SLC-40 53 338 km x 232 km、傾斜角 53.2°
11. 7. 2022 Starlink 3-1 SLC-4E 46 320 km x 308 km、傾斜角 97.6°
7. 7. 2022 Starlink 4-21 SLC-40 53 337 km x 232 km、傾斜角 53.2°
17. 6. 2022 Starlink 4-19 LC-39A 53 337 x 232 km、傾斜角 53.2°
18. 5. 2022 Starlink 4-18 LC-39A 53 304 x 318 km、傾斜角 53.2°
14. 5. 2022 Starlink 4-15 SLC-40 53 304 x 317 km、傾斜角 53.2°
14. 5. 2022 Starlink 4-13 SLC-4E 53 306 x 315 km、傾斜角 53.2°
6. 5. 2022 Starlink 4-17 LC-39A 53 304 x 317 km、傾斜角 53.2°
29. 4. 2022 Starlink 4-16 SLC-40 53 304 x 317 km、傾斜角 53.2°
21. 4. 2022 Starlink 4-14 SLC-40 53 304 x 318 km、傾斜角 53.2°
19. 3. 2022 Starlink 4-12 SLC-40 53 304 x 317 km、傾斜角 53.2°
9. 3. 2022 Starlink 4-10 SLC-40 48 317 x 305 km、傾斜角 53.2°
3. 3. 2022 Starlink 4-9 LC-39A 47 317 x 305 km、傾斜角 53.2°
25. 2. 2022 Starlink 4-11 SLC-4E 50 303 x 313 km、傾斜角 53.2°
21. 2. 2022 Starlink 4-8 SLC-40 46 325 x 327 km、傾斜角 53.2°
3. 2. 2022 Starlink 4-7 LC-39A 49 338 x 210 km、傾斜角 53.2°(注:これが地磁気嵐にやられた打ち上げ)
19. 1. 2022 Starlink 4-6 LC-39A 49 339 x 210 km、傾斜角 53.2°
6. 1. 2022 Starlink 4-5 LC-39A 49 338 x 210 km、傾斜角 53.2°
18. 12. 2021 Starlink 4-4 SLC-4E 52 341 x 211 km、 傾斜角 53.2°
3. 12. 2021 Starlink 4-3 SLC-40 48(2 つの BlackSky 衛星含む) 435 x 425 km、傾斜角 53.2°
13. 11. 2021 Starlink 4-1 SLC-40 53 339 x 212 km、傾斜角 53.2°
14. 9. 2021 Starlink 2-1 SLC-4E 51 赤道に対して70°の傾き(高度不明)
26. 5. 2021 Starlink v1-28 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
16. 5. 2021 Starlink v1-26 LC-39A 52(Capella-6 および Tyvak-0130 衛星含む) 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
9. 5. 2021 Starlink v1-27 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
4. 5. 2021 Starlink v1-25 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
29. 4. 2021 Starlink v1-24 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
7. 4. 2021 Starlink v1-23 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
24. 3. 2021 Starlink v1-22 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
14. 3. 2021 Starlink v1-21 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
11. 3. 2021 Starlink v1-20 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
4. 3. 2021 Starlink v1-17 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
16. 2. 2021 Starlink v1-19 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
4. 2. 2021 Starlink v1-18 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
20. 1. 2021 Starlink v1-16 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
25. 11. 2020 Starlink v1-15 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
24. 10. 2020 Starlink v1-14 SLC-40 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
18. 10. 2020 Starlink v1-13 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
6. 10. 2020 Starlink v1-12 LC-39A 60 地球低軌道(高度、傾斜角不明)
3. 9. 2020 Starlink v1-11 LC-39A 60 212 km x 346 km x 53°
18. 8. 2020 Starlink v1-10 SLC-40 58(プラネットの 3 つの SkySat 19-21 衛星含む) 212 km x 365 km x 53°
7. 8. 2020 Starlink v1-9 LC-39A 57(2 つの BlackSky Global 衛星含む) 386 km x 402 km x 53°
13. 6. 2020 Starlink v1-8 SLC-40 58(プラネットの 3 つの SkySat 16-18 衛星含む) 212 km x 367 km x 53°
4. 6. 2020 Starlink v1-7 SLC-40 60 212 km x 366 km x 53°
22. 4. 2020 Starlink v1-6 LC-39A 60 212 km x 363 km x 53°
18. 3. 2020 Starlink v1-5 LC-39A 60 208 km x 367 km x 53°
17. 2. 2020 Starlink v1-4 SLC-40 60 212 km x 386 km x 53°
29. 1. 2020 Starlink v1-3 SLC-40 60 277 km x 292 km x 53°
7. 1. 2020 Starlink v1-2 SLC-40 60 277 km x 289 km x 53°
11. 11. 2019 Starlink v1-1 SLC-40 60 291 km x 293 km x 53°
24. 5. 2019 Starlink-1 SLC-40 60 443 km x 442 km x 53°

先日調べたスターリンクミッションでは、4-18、4-15、4-17、4-16、4-14、4-12、4-10、4-9が同じ目標軌道に上がっている(4-13、4-11も近いけど、バンデンバーグからの打ち上げだからな)。

地磁気嵐で40機(38機?)を失ってから、暫く使っていた目標軌道に戻したわけだ。

ライドシェアは関係ない(シェルパLTCは、そもそも、テキトーな軌道にうち上げられても、何とかするところが売りだからな)。

念のため、宇宙天気予報のページで地磁気騒乱を確認すると、打ち上げが行われた9月3日(GMT2時頃)から4日にかけては、メジャーストームが発生している。

(地磁気擾乱:随時更新されるので、閲覧時の表示になります)
https://swc.nict.go.jp/trend/geomag.html

今回の打ち上げに伴うターゲット軌道の変更は、地磁気嵐に伴う上層大気の抵抗の増加を踏まえたものに違いない(未確認)。

ライドシェアに伴う積載重量の変更や、目標軌道の変更に対応するために、直前まで調整していたのかも知れない(スターリンクの機数は、当初から変わっていないみたいですが)。

ひょっとすると、この目標軌道は、最近のペリジーが低い軌道(336 km x 232 km、傾斜角 53.2°)と同じ燃料で行けるのかも知れない。

その上で、地磁気嵐に伴う上層大気の抵抗の増加を回避できるとすれば、まあ、美味しい話だ。

次回の打ち上げがどうなるかを見てみなければ分からないけど、地磁気嵐の発生状況によって、ちょろっとプログラムを書き換えて飛ばしているのかもな。

ライドシェアしている方にも、その影響は当然あるから、そっちの方も対応しなければならない。

今回は、両方の理由があったのかも知れない。

シェルパLTCだって、232kmくらいのペリジーでデプロイされても困るだろうしな(未確認)。

ガンターのページでは、280kmという投入高度が書かれている(出どころ不明)。

(シェルパ-LTC 1、2)
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/sherpa-ltc.htm

「Varuna-TDMはSpaceXのライドシェアとして打ち上げられる 制御システム (CCS) と V バンド ペイロード モジュール。Varuna-TDMはSpaceXのライドシェアとして打ち上げられる280kmの軌道に投入されるスターリンクミッション。2回のホーマン燃焼を経て運用軌道(傾斜角54°で1056kmの円軌道)に上昇軌道に乗り、最大2年間Vバンド運用を行う。ミッションの最後には、デオービットバーンを実行して軌道近地点を 300 km に短縮し、再突入までの時間を短縮します。」

軌道高度300kmというのは、もう、それだけで再突入の時間を短縮する高度なわけだ。

ましてや、232kmじゃあ、話にならない。

今回は、やはり、ライドシェアの要素の方が強かったのかも知れない。

それで、打ち上げ実績が豊富な円軌道に近い目標軌道を選んだというのが無難な推測だ。

実際どうだったかは分からない。

もう少し、トレースしてみないとな。

誰か調べて、記事にしてくれないかな・・・。

🐱ウクライナ降伏不可避:橋と原発2022年09月06日 20:58

ウクライナ降伏不可避:橋と原発


(ウクライナ ザポリージャ原発 砲撃の影響で外部電源失われる)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220906/k10013804931000.html

「ロシア軍が掌握するウクライナのザポリージャ原子力発電所では5日、砲撃による火災の影響で外部電源が失われました。原子炉などを冷却する機能は維持されていますが、IAEA=国際原子力機関が現地入りしたあとも安全性が懸念される状況が続いています。」

「エネルゴアトムは5日、砲撃による火災の影響で稼働している6号機と外部の電力網が切り離されたと発表しました。」

ザポリージャ原発のIAEAの査察が一段落して、再び攻撃が始まっている(どっちの?)。

お互い、相手が攻撃していると言っているが、ロシアが攻撃しているとすれば愚の骨頂だ。

静穏に支配して、ウクライナ側への電力供給を断ち、クリミア方面に回すのが上策だ(そんなあ!)。

ウクライナは、そんなことされてはたまらないから、なんとか奪還しようとしてあの手この手を講じているに決まっている(そうなのかあ?)。

原発を人質に取って、世界を脅しているのはウクライナの方ではないのか。

もちろん、軍事侵攻された側としては、正義は自分にあると主張するだろうが、正義の攻撃で原子炉が暴走したら目も当てられないからな。

全面核戦争でなくても、原発事故にだって、勝者はないのだ。

ロシアだって、その原発を盾にしてコソコソ周辺を攻撃するなどというセコイことはやめて、やるならやるで、強力な正規軍を配置して一帯を完全に掌握し、ちゃんとした占領(?)をすべきだろう。

どっちも、最小の投資で最小の成果(!)を得ようとしている。

膠着状態が続くことは、双方にとって悪いことではないからな。

ここは、大規模な戦力を投下して争うところではないのだ。

国際機関の非難など、屁とも思わないロシアのことだから、IAEAがどんな報告を出そうが知ったことではないに違いない。

ここの状況は、当分、現状から大きく動くことはないだろうな・・・。

(ウクライナ戦争:ロシアは占領地域での「国民投票」を延期)
https://www.bbc.com/news/world-europe-62795976

「ストレムーソフ氏はロシア国営テレビで、ウクライナ軍の砲撃によりヘルソンのアントノフスキー橋が損傷し、車両が通行できなくなったと語った。」(ストレムーソフ氏:ロシアが任命した行政の副長官)

「彼は、ドニエプル(ドニエプル)川を渡って民間人を輸送するはしけも、都市のインフラと同様にウクライナの攻撃を受けていると述べた。」

「ロシア人はこの橋に頼って、ヘルソンに出入りする軍隊とハードウェアを運びました。」

具体的な位置関係は分からないけど、ウクライナ側から見て橋はロシア軍の後方に位置すると思われる。

補給線の重要な隘路だ。

川を渡るはしけも、軍事物資の補給線となっているに違いない。

そこを攻撃して、戦力を削ぐというのは理に適っている。

が、ちょっと待って欲しい。

その橋は、ウクライナが南部を奪還する時にも使われるのではないのかあ?。

それを、壊しちゃってどーする!?。

まあ、戦争は時間の関数だから、ヘルソン一帯を取り返してから、ゆっくり修復するのかも知れないけど、ちょっと別の話もある。

「ウクライナのイリナ・ヴェレシュチュク副首相は、地域での戦闘が激化しているため、民間人にヘルソンを離れるよう促した。」

橋の向こう側にいる人は、どーやって避難すればいいのか。

具体的な避難計画、人道回廊の設置など、肝心の話はない。

単なるリップサービスに過ぎないことは明らかだ。

「計画されているロシアの国民投票に参加する者は誰でもウクライナの訴追に直面する可能性があると警告」

法の支配が及ばないところにいる人々に警告しても仕方ない。

これも、口先だけだな。

ウクライナがやっていることは、矛盾だらけだ。

つまり、整合性のある、有効な奪還作戦が取れないでいるのだ。

「ウクライナは、ロシア人を都市から追い出すために、米国製の Himars 複数のロケット発射装置を展開しました。」

その一方で、奪還したと宣伝している集落は、都市から160km以上も離れている。

東京から西伊豆くらいか。

まあ、どうでもいいんですが。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

ロシアは、冬が来るのを待っている。

世界のエネルギー供給を絞り、西側が悲鳴を上げるのを待っているのだ。

今年だけの話じゃないからな。

この先何年も、ひょっとしたら何十年も続く冬の時代。

我が国は、ちゃっかりロシアから天然ガスを買い(サハリン1)、新規開発への出資も継続している(サハリン2)。

我が国がロシアからエネルギーを買い続ける限り、ウクライナ戦争が収束することはない(そういうことかあ?)。

我が国の原発をどんどん再開し、寿命も100年くらいに延長して動かし続けなければ、事態の収束は見込めない(それでもたぶんムリポ!)。

エアコンをつけたり、夜になって電灯のスイッチを入れたりするたびに、ロシアのミサイルが飛ぶわけだ(そういうことかあ?)。

もちろん、エアコン消して熱中症になったり、電灯消して暗闇で過ごせば、ウクライナのミサイルが飛ぶことになる(そうなのかあ?)。

まあいい。

ウクライナのことはウクライナが決める。

莫大な犠牲を払いながら、このまま膠着状態が続けばどうなるのか。

西側の援助や経済制裁は22世紀まで続くのか。

どこかで、何かが変わることになる。

それまでは、膠着状態を続けることになるんだろう。

原発も橋も、今のままだ。

戦線は膠着し、長期化する。

状況は、ロシアに有利だろう。

西側の経済制裁は、自らに降りかかってきていて、それを耐え忍ばなければならない状況に追い込まれている。

ロシアの核抑止は有効に機能していて、ウクライナ地域での西側兵力の展開を阻止している。

一方で、ロシアはウクライナに自国の兵士を送り込み、やりたい放題しているわけだ。

おまけにウクライナ側は、ロシア本土を攻撃できないでいる。

米国に対する脅しが効いているわけだ。

浮沈子の妄想の中では、もう暫くロシアを懲らしめられたら、ウクライナに対する支援を打ち切り、紛争は終結するはずなんだがな。

紛争の長期化は、米国の選択だ。

自国の兵士を棄損することなく、ロシアを効果的に封じ込めて置ける。

英国もフランスもドイツも、こいつも(?)、皆、同じ穴の狢だ。

きっと、我が国も、その一つに違いない。

全世界が、寄って集って、ウクライナ紛争の長期化を支えている構図だ。

膠着状態を演出しているのだ。

戦場になっているウクライナはもちろん、ロシア兵にも多くの犠牲者が出ている。

こういう相対化した表現を使うと、また何か言われそうだがそれは事実だ。

ロシアは、その犠牲を払い続けても、ウクライナを我が物としようとしている。

国家としての存続を賭けて戦っているウクライナは、あらゆる犠牲を厭わないかもしれないけれど、結論は見えている気がするけどな。

ヘルソンの国民投票(当然、ウクライナは認めないでしょうけど)は、遠からず行われることになる。

ロシア編入が反対多数で否決されたりしたら、それはそれで味わい深いだろうけどな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア、北朝鮮からロケット弾調達 米政府分析)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN062LO0W2A900C2000000/

「ロシアが北朝鮮から多数のロケット弾や砲弾を調達していることが5日、分かった。」

「ロシアが北朝鮮からの調達をさらに増やす可能性がある」

「ロシアがイランから無人機を調達した」

「数百機の調達を目指している」

「ロシアが中国に軍事支援を依頼した」

「(ロシアへの)輸出規制や制裁が効き、ロシア軍が深刻な(兵器や弾薬の)供給不足に直面している」

ロシア軍は、従来、兵器や弾薬を欧米から調達していたのかあ?。

米国の分析には、どこか無理筋な感じが伴う。

状況を素直に見れば、ウクライナでそれだけの武器弾薬を消費しているということであり、国内生産で追いつかないところは友好国からの支援を受けて賄っているということになる。

ロシアは、全然困っていないのではないのかあ?。

むしろ、友好国との絆を深め、一層の連帯を強化している。

西側の制裁は、むしろ、そのことを促していると言えるのではないか。

ロシアは、中長期的には国内の兵器産業を強化する方向で動いている(法整備もしたしな)。

報じられている友好国からの調達は、国内における増産が軌道に乗るまでの短期的な対策だろう。

イランのドローンとか、いろいろ欠陥も指摘されているしな。

北朝鮮の砲弾が、どれ程の性能なのかは知らないけど、発射した途端に砲塔ごと吹っ飛んじまうかもしれないしな(そんなあ!)。

中国からの武器調達が本格化すれば、西側の制裁強化の効果(逆効果?)は一層明確になる。

中ロ軍事同盟促進!。

やれやれ・・・。

ウクライナを巡る情勢は、まあ、それなりに管理されているとは言いながら、冷戦構造の再来を彷彿とさせる。

半世紀前と異なるのは、中国の台頭、米国の相対的地位の低下、欧州の低迷だ。

経済的にはともかく、ロシアは現在でも軍事大国だ。

ウクライナの初戦でチョンボしたからと言って、舐めてかかると火傷する。

米国も、それを分かっているから迂闊に手を出せないでいるのだ。

米当局(他の報道によれば国防総省のようです)の怪しげな分析は、ウクライナ支援と対ロ制裁に対する無理筋な説明だが、こんな低レベルの分析を流すというのは、米国の国内世論も、そろそろ限界なのではないのかあ?。

いいかげんに、ウクライナ支援なんて打ち切ってしまえ!、とかあ?。

浮沈子的には、焼け石に水だと思うんだがな。

バイデン政権は、今のところ、ウクライナ支援を堅持している。

いつまで続くことやら・・・。

中間選挙が終われば、何か動きがあるかも知れない。

ちょっち、注目だな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(米国防総省「ロシアが北朝鮮から弾薬調達の動き」と発表)
https://news.yahoo.co.jp/articles/051faea8eee472926a1268513a136d111ae2e386

「国防総省・ライダー広報官:「ロシアが北朝鮮に弾薬を要求していることを示す兆候がある。現時点でこれ以上詳しく説明できないが、ロシアはウクライナでの兵站(へいたん)と戦闘力の維持という点でうまくいっていないと評価している」」

「国防総省のライダー広報官は6日、このように述べ、「ロシアがいくつかの課題を抱えていることのサインで、外国を頼ろうとしている事実を示している」と指摘しました。」

まあいい。

西側は、ウクライナ当局を初めとして、稚拙な情報戦を展開している。

浮沈子には、ロシアにいくら制裁を科しても、有効な成果を導けないどころか、むしろ逆効果になっているとしか見えないんだがな。

大本営発表は、閉塞状態に追い込まれてきている。

ロシアは、国内向けには、もう少しましな情報戦を展開しているに違いない(西側では、ロシア国内のそういうネタは流れないからな)。

「ウクライナへの軍事侵攻開始から6カ月以上が経過するなか、ロシアはこれまでにイランからも無人機を調達していて、深刻な供給不足に陥っているとみられます。」

「また、ニューヨーク・タイムズは5日、アメリカ当局者の話としてロシアがすでに北朝鮮から大量のロケット砲や砲弾を買い入れているとして、欧米を中心とする厳しい制裁の効果だと伝えています。」

実際の状況は、たぶん、真逆だろう。

我が国としては、西側がロシアに経済制裁を続けることが、北朝鮮を利する結果になっている点に注目しなければならない。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

これが、対ロ経済制裁の「効果」なわけだからな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア極東軍事演習「ボストーク」そのねらいは?兵藤さんの読み解き【全文】)
https://www.nhk.jp/p/nw9/ts/V94JP16WGN/blog/bl/pKzjVzogRK/bp/pzM61qjoaK/

「前回、4年前が30万人だったのに対し、今回は5万人以上と、およそ6分の1に縮小。ウクライナへの軍事侵攻が影響」

「かなりの額にのぼる戦闘手当が支給されていない可能性が高い」

「制裁の効果により、軍事物資の供給に深刻な支障」

「深刻な兵員不足の可能性」

「ロシア軍の兵力を増やす方針に転換」

「兵士不足、それから士気低下という構造的な問題」

「ウクライナの南部ではかなりロシアが押され気味」

「南部全体を奪還していくためにはですね、欧米諸国からさらなる兵器の供与、これが必要」

「軍事大国と言われるロシアが、兵器が足りず、北朝鮮やイランから支援を受けている、そこまで困っている」

「今回の訓練は、前回に比べて兵力の規模がかなり縮小していて、演習地点も減少」

「あまり訓練を受けてない新兵などが多くいる印象」

「かなり無理してやっている。そこを外国の部隊で穴埋めをしている」

「当初13か所で予定していましたが、これが7か所に半減」

うーん、ロシアも楽なわけではない。

ウクライナ侵攻の影響は、短期的にも長期的にも大きいと言える。

一方で、兵力増強や友好国との協力強化など、必要な対応を迅速に取って、紛争の長期化に備えつつあるようにも見える。

浮沈子的に注目しているのは、ロシアが戦術的に無理していない点だな。

押されれば引く。

西側の報道を見ると、針小棒大にそこを報じているんだが、多勢に影響はない。

NHKの放送(9月6日の報道解説)では、NATOの航空戦力がウクライナ周辺で展開していても、ロシアは手も足も出ないという話があった。

ウクライナ国内での物資の移動についても、攻撃していないと言われる。

NATO参戦を恐れていると解説されていたけど、通常兵力に劣るロシアが押し込まれれば、戦術核の出番になる。

それは、NATO側も避けたいところだ。

双方が、長期戦の構えに移りつつある気がするな。

10年、20年の攻防だ。

その中で、小さな勝利を大きく報じることの愚かさと、それに乗せられて紛争の支援を続けることの恐ろしさを感じる。

ロシア国内についても、同じことが言える。

当分の間、戦況が大きく動かないことは間違いないけど、だからいいという話じゃない。

時間軸が引き伸ばされて、トータルでの被害は増大していく。

どこかで、停戦、休戦に持ち込んで、冷却しないといけない。

ザポリージャ原発の非武装化に、ロシアは当然反発するだろうけど、それをきっかけに周辺の戦闘をやめさせることが出来れば、それに越したことはない。

非武装地帯の設定だな。

現状の固定化に繋がるという点では、ウクライナ側も譲歩する必要がある。

浮沈子は、いわゆる正義派じゃない。

理由はどうあれ、人間同士が武器を取って戦うことには反対だ。

他にやることはないのかあ!?。

起こっちまった紛争は、軍事力をエスカレートさせて解決するのではなく、双方が譲り合って妥協し、不平不満の塊の中で日常を取り戻していくしかないのだ。

平和が戦争を生むように、戦争もまた、平和を生むことが出来るはずだ。

そう信じなければ、この時代、とてもやっていけない気がするな・・・。