🐱スマホ衛星通信:62度の壁 ― 2022年09月12日 15:16
スマホ衛星通信:62度の壁
浮沈子は、普段、スマホは家に置いて出ている(いみねー・・・)。
携帯電話は、データ通信用スマホとは分けているけど、それも余程のことがなければ家電(いえでん)と化している。
車で出かけたりする時には、緊急連絡用に仕方なく持ち出すけど、自転車で大井町に行ったりする時には使わない。
用事があれば、家からメールしたり、メッセンジャー送ったり、電話すれば済む。
ちなみに、携帯電話(アンドロイドのスマホですが)は玄関に置いている(電話は玄関、というレトロな発想?)。
そんな、モバイルライフとは縁のない(そのくせインターネット接続はワイマックス)生活だが、最近、宇宙ネタの中で、スマホと衛星の通信の話が出てくる。
(SpaceXに加えて、Appleなどの企業も通常の携帯電話向けの衛星サービスを提供します)
https://www.elonx.cz/satelitni-sluzby-pro-bezne-mobily-budou-krome-spacex-nabizet-take-apple-a-dalsi-firmy/
「最近の記事でSpaceX と T-Mobile の間で新たに確立された協力について読むことができます。これにより、携帯電話は Starlink 衛星と直接通信できるようになります。これにより、T-Mobile の顧客は、携帯電話の信号がない遠隔地でもテキスト メッセージを送受信できるようになります。」
「実装にはしばらく待たなければなりません。少なくとも、SpaceX がこの新しいサービスに必要な第 2 世代の Starlink 衛星の開発を完了するまでは。」
「AST SpaceMobile、Lynk、そしておそらく Apple も同様の製品を計画しています。」
スペースモバイルについては、先日のファルコン9の打ち上げで、試験衛星を上げている。
リンクについては、1機の実用衛星が回っているようだ。
他にも、調べればいくつか出てきそうな話だが、人工衛星と地上端末という話なら、まあ、GPSだってそうなわけだからな。
今更の話とも言えるが、今回上がっているのは「双方向」という点なわけだ。
が、これにしても、専用端末ということなら我らがイリジウムがずいぶん昔から実施しているし、調べてみたら、最近はガーミンがサービスを提供している。
(INREACH 衛星通信)
https://www.garmin.co.jp/minisite/inreach/personal/
「メッセージの送受信やルートのナビゲート、位置情報の共有、必要があればSOS を押して、Iridium衛星ネットワークを経由し、24 時間年中無休のグローバル緊急対応センターGEOSからサポートを受けることが可能です。」
イリジウム衛星は、86.4度の傾斜角で回っているし、高度も780kmとそこそこあるから、まあ、全世界のどこからでもアクセス可能だし、Ka帯のクロスリンクも張っているから、地上局(ゲートウェイ)がなくても、海洋だろうが砂漠だろうがエベレストの山頂だろうが繋がることは繋がるだろう。
イーロンXの記事には、アップルも衛星通信に参入すると書かれている。
「おそらく9月に、既存のGlobalstar衛星コンステレーションと通信できるiPhoneを導入する予定です. 」
(グローバルスター M073 - 103 (グローバルスター-2))
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/globalstar-2.htm
「軌道:1410 km × 1410 km、52° 」(軌道傾斜角と高度から、北緯62度くらいまでは通信可能?:未確認:後述)
いきなりスケールがデカい話になってきた。
アイフォーン14は先日発表されているが、この件についてもリリースが出ている。
(iPhone 14 で衛星経由で緊急 SOS を使用する)
https://support.apple.com/en-us/HT213426
「衛星経由の緊急 SOS は、2022 年 11 月に予定されている iOS 16 ソフトウェア アップデートで利用できるようになります。」
「衛星経由の緊急 SOS は、米国 (プエルトリコと米領バージン諸島を含む) とカナダでのみ利用できます。」
「衛星による緊急 SOS は、グアムまたはアメリカ領サモアでは利用できません。」
「衛星経由の緊急 SOS は、中国本土、香港、またはマカオで購入された iPhone モデルでは提供されません。」
いろいろ、ややっこしい制約が付いているが、浮沈子的に気になったのはここ。
「衛星による緊急 SOS は、カナダやアラスカの北部など、緯度 62° を超える場所では機能しない場合があります。」
グローバルスター衛星の軌道傾斜角の問題で、カバーする範囲が限られてしまうからと考えるのが自然だ(アイフォーン14の作動温度が下限を超えてしまうという理由は、ありえねー・・・)。
というのも、こんな記事が上がっているからな。
(iPhone 14 衛星接続: 仕組み、費用など)
https://www.digitaltrends.com/mobile/apple-iphone-14-emergency-sos-satellite-how-work-cost-availability/
「Apple はどの衛星ネットワークを使用しているかを明らかにしていませんが、おそらく時速 17,000 マイルで地表から 485 マイル上空を周回する 66 個の衛星からなる衛星群である Iridium ネットワークである可能性が高いです。」
イリジウムなら、北緯62度の壁はないハズだ。
今後どうなるかは別としても、11月からの北米でのサービスインでイリジウムが使われることはないだろう。
まあ、どこでもいいんですが。
ニュースを漁ると、アップルより一足先に、ファーウェイが衛星通信サービスを発表している。
(Huaweiが衛星通信対応&絞り付きカメラ搭載スマホ「Mate 50」シリーズ発表、ただしアメリカの制裁で5Gには非対応)
https://gigazine.net/news/20220907-huawei-mate-50/
「「Mate 50」シリーズは中国政府が独自に展開している衛星測位システム「北斗衛星測位システム」を用いた衛星通信に対応しており、モバイル回線に接続できない場所でもメッセージなどの送信が可能です。」
元々、北斗は双方向通信が可能な衛星測位システムとして開発されている。
まあいい。
星とスマホを繋ぐ話は、実に21世紀的だが、当面は帯域幅も狭く、ショートメッセージのやり取りが死ぬほど遅い速度で行われることになる。
アップルの緊急通信限定というのは、いい切り口かも知れない。
IоTとか、そういう形での活用に向いているかもしれないな(既に、そういう衛星サービスは一定程度普及しているようですが)。
スマホというところが、売りなわけだ。
しかも、ドデカいアンテナを新たに買わなくてもいい。
限定的ではあっても、星と繋がるアイテムが、ポケットに入る。
何とも未来チックな話だな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(通信衛星の力バレッジ計算法とその応用例について)
https://www.nict.go.jp/publication/kiho/08/034/Kiho_Vol08_No034_pp071-087.pdf
なんと、60年も前の記事だが、今でもネットで読むことが出来る。
第1表を見ると、仰角で10度程度でも、軌道高度1000kmで21.35度の緯度が稼げる感じだ(衛星が真南を通過してくれれば!)。
1410kmのグローバルスター衛星の場合、条件はもう少し緩和されるから、軌道傾斜角52度に対して北緯62度程度までカバーしてくれそうだというのは、妥当に思える。
この記事では、エコー1号衛星(高度1670km、軌道傾斜角48度)について具体的に検討している。
「実際にエコー1号が入り得る領域は北緯 48度以南であるために,大部分の共有可視領域的には役立っていないことになる。」
うーん、単純に電卓叩いただけではダメなわけだ。
グローバルスター衛星の場合は、地上局がないとダメ(クロスリンクしてない)だから、そことの兼ね合いもあるしな。
どーせ、我が国とは関係ないからな。
いろいろ考えると、そのうちデジタルトレンドの記事のように、イリジウムに乗り換えるかもしれない。
そんな北(南も?)の方に行く人は、ガーミン持って行くかもしれないしな。
イリジウムは、高度780kmだけど、86.4度を周っているから、全地球カバーだろう。
緊急時のスマホからの衛星接続というのは、もちろん、他の接続が使えない時だけのようだ(アップルの場合)。
それを試そうとして、辺鄙な所に行って迷子になり、スマホを取り出した途端におっこどして壊しちまったらどーする!?(あるある・・・)。
まあ、どうでもいいんですが。
ガーミンも、持ってった方がよさそうだな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(「iPhone 14」の衛星通信、米Globalstarが提供)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2209/08/news129.html
「2022年第4四半期に衛星通信を使ったSOSサービスをAppleに提供する予定で、この機能をサポートするために、高度な製造ファンドから衛星インフラストラクチャーに対し、4億5000万ドル(約646億円)を投資する」
「Appleは、サービスをサポートするために必要な新しい衛星に対し、承認された設備投資の95%を支払う予定。」
ああ、やっぱグローバルスターだな。
しかも、投資額から見て、当分イリジウムに乗り換える気はないようだ。
(参考資料1 移動衛星通信システムの動向)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000453883.pdf
やや古いが、グローバルスターの詳細について総務省が検討した資料が上がっている(衛星の機数が32機となっているのは、後から上げた第一世代の予備機8機をカウントしているのかも知れない:現在は、第二世代24機で運用)。
我が国に基地局はなく、ロシアと韓国の基地局を介してカバーされていることが分かる(衛星間通信はなく、地上局を経由する:ベントパイプ方式というらしい)。
電波天文学やドローンなどとの電波干渉の問題についても検討されている。
山間部などでは、携帯が繋がらないところは山ほどあり(山の中だからな・・・)、衛星通信の需要は一定程度はあるに違いない。
アップルが、我が国でサービスを実施するかどうかは分からないが、浮沈子的にはエリア的には可能でも、一般の需要がないので見送られるのではないかと見ている。
必要なら、それこそグローバルスターの専用端末を買えばいいのだ。
Tモバイルにしてもそうだけど、それをメインに使おうというわけではない。
オマケの話なわけだ。
星と繋がるスマホというバッチが欲しいわけだな。
この話、調べれば調べる程、ショボい感じがしてくるが、スターリンクが軌道上に衛星バックボーンを構築した暁には、大どんでん返しになるかも知れない。
第二期の衛星は高度も低いし(350km未満:ISSのはるか下です。)、通信容量は超デカい(たぶん)。
現在の専用端末で、双方向通信を行う程度の品質で繋ぐことは可能になるだろう。
ネックになるのは、スマホ側のバッテリーか。
電話とインターネットの融合は、モバイルの世界で実現するかもな・・・。
浮沈子は、普段、スマホは家に置いて出ている(いみねー・・・)。
携帯電話は、データ通信用スマホとは分けているけど、それも余程のことがなければ家電(いえでん)と化している。
車で出かけたりする時には、緊急連絡用に仕方なく持ち出すけど、自転車で大井町に行ったりする時には使わない。
用事があれば、家からメールしたり、メッセンジャー送ったり、電話すれば済む。
ちなみに、携帯電話(アンドロイドのスマホですが)は玄関に置いている(電話は玄関、というレトロな発想?)。
そんな、モバイルライフとは縁のない(そのくせインターネット接続はワイマックス)生活だが、最近、宇宙ネタの中で、スマホと衛星の通信の話が出てくる。
(SpaceXに加えて、Appleなどの企業も通常の携帯電話向けの衛星サービスを提供します)
https://www.elonx.cz/satelitni-sluzby-pro-bezne-mobily-budou-krome-spacex-nabizet-take-apple-a-dalsi-firmy/
「最近の記事でSpaceX と T-Mobile の間で新たに確立された協力について読むことができます。これにより、携帯電話は Starlink 衛星と直接通信できるようになります。これにより、T-Mobile の顧客は、携帯電話の信号がない遠隔地でもテキスト メッセージを送受信できるようになります。」
「実装にはしばらく待たなければなりません。少なくとも、SpaceX がこの新しいサービスに必要な第 2 世代の Starlink 衛星の開発を完了するまでは。」
「AST SpaceMobile、Lynk、そしておそらく Apple も同様の製品を計画しています。」
スペースモバイルについては、先日のファルコン9の打ち上げで、試験衛星を上げている。
リンクについては、1機の実用衛星が回っているようだ。
他にも、調べればいくつか出てきそうな話だが、人工衛星と地上端末という話なら、まあ、GPSだってそうなわけだからな。
今更の話とも言えるが、今回上がっているのは「双方向」という点なわけだ。
が、これにしても、専用端末ということなら我らがイリジウムがずいぶん昔から実施しているし、調べてみたら、最近はガーミンがサービスを提供している。
(INREACH 衛星通信)
https://www.garmin.co.jp/minisite/inreach/personal/
「メッセージの送受信やルートのナビゲート、位置情報の共有、必要があればSOS を押して、Iridium衛星ネットワークを経由し、24 時間年中無休のグローバル緊急対応センターGEOSからサポートを受けることが可能です。」
イリジウム衛星は、86.4度の傾斜角で回っているし、高度も780kmとそこそこあるから、まあ、全世界のどこからでもアクセス可能だし、Ka帯のクロスリンクも張っているから、地上局(ゲートウェイ)がなくても、海洋だろうが砂漠だろうがエベレストの山頂だろうが繋がることは繋がるだろう。
イーロンXの記事には、アップルも衛星通信に参入すると書かれている。
「おそらく9月に、既存のGlobalstar衛星コンステレーションと通信できるiPhoneを導入する予定です. 」
(グローバルスター M073 - 103 (グローバルスター-2))
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/globalstar-2.htm
「軌道:1410 km × 1410 km、52° 」(軌道傾斜角と高度から、北緯62度くらいまでは通信可能?:未確認:後述)
いきなりスケールがデカい話になってきた。
アイフォーン14は先日発表されているが、この件についてもリリースが出ている。
(iPhone 14 で衛星経由で緊急 SOS を使用する)
https://support.apple.com/en-us/HT213426
「衛星経由の緊急 SOS は、2022 年 11 月に予定されている iOS 16 ソフトウェア アップデートで利用できるようになります。」
「衛星経由の緊急 SOS は、米国 (プエルトリコと米領バージン諸島を含む) とカナダでのみ利用できます。」
「衛星による緊急 SOS は、グアムまたはアメリカ領サモアでは利用できません。」
「衛星経由の緊急 SOS は、中国本土、香港、またはマカオで購入された iPhone モデルでは提供されません。」
いろいろ、ややっこしい制約が付いているが、浮沈子的に気になったのはここ。
「衛星による緊急 SOS は、カナダやアラスカの北部など、緯度 62° を超える場所では機能しない場合があります。」
グローバルスター衛星の軌道傾斜角の問題で、カバーする範囲が限られてしまうからと考えるのが自然だ(アイフォーン14の作動温度が下限を超えてしまうという理由は、ありえねー・・・)。
というのも、こんな記事が上がっているからな。
(iPhone 14 衛星接続: 仕組み、費用など)
https://www.digitaltrends.com/mobile/apple-iphone-14-emergency-sos-satellite-how-work-cost-availability/
「Apple はどの衛星ネットワークを使用しているかを明らかにしていませんが、おそらく時速 17,000 マイルで地表から 485 マイル上空を周回する 66 個の衛星からなる衛星群である Iridium ネットワークである可能性が高いです。」
イリジウムなら、北緯62度の壁はないハズだ。
今後どうなるかは別としても、11月からの北米でのサービスインでイリジウムが使われることはないだろう。
まあ、どこでもいいんですが。
ニュースを漁ると、アップルより一足先に、ファーウェイが衛星通信サービスを発表している。
(Huaweiが衛星通信対応&絞り付きカメラ搭載スマホ「Mate 50」シリーズ発表、ただしアメリカの制裁で5Gには非対応)
https://gigazine.net/news/20220907-huawei-mate-50/
「「Mate 50」シリーズは中国政府が独自に展開している衛星測位システム「北斗衛星測位システム」を用いた衛星通信に対応しており、モバイル回線に接続できない場所でもメッセージなどの送信が可能です。」
元々、北斗は双方向通信が可能な衛星測位システムとして開発されている。
まあいい。
星とスマホを繋ぐ話は、実に21世紀的だが、当面は帯域幅も狭く、ショートメッセージのやり取りが死ぬほど遅い速度で行われることになる。
アップルの緊急通信限定というのは、いい切り口かも知れない。
IоTとか、そういう形での活用に向いているかもしれないな(既に、そういう衛星サービスは一定程度普及しているようですが)。
スマホというところが、売りなわけだ。
しかも、ドデカいアンテナを新たに買わなくてもいい。
限定的ではあっても、星と繋がるアイテムが、ポケットに入る。
何とも未来チックな話だな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(通信衛星の力バレッジ計算法とその応用例について)
https://www.nict.go.jp/publication/kiho/08/034/Kiho_Vol08_No034_pp071-087.pdf
なんと、60年も前の記事だが、今でもネットで読むことが出来る。
第1表を見ると、仰角で10度程度でも、軌道高度1000kmで21.35度の緯度が稼げる感じだ(衛星が真南を通過してくれれば!)。
1410kmのグローバルスター衛星の場合、条件はもう少し緩和されるから、軌道傾斜角52度に対して北緯62度程度までカバーしてくれそうだというのは、妥当に思える。
この記事では、エコー1号衛星(高度1670km、軌道傾斜角48度)について具体的に検討している。
「実際にエコー1号が入り得る領域は北緯 48度以南であるために,大部分の共有可視領域的には役立っていないことになる。」
うーん、単純に電卓叩いただけではダメなわけだ。
グローバルスター衛星の場合は、地上局がないとダメ(クロスリンクしてない)だから、そことの兼ね合いもあるしな。
どーせ、我が国とは関係ないからな。
いろいろ考えると、そのうちデジタルトレンドの記事のように、イリジウムに乗り換えるかもしれない。
そんな北(南も?)の方に行く人は、ガーミン持って行くかもしれないしな。
イリジウムは、高度780kmだけど、86.4度を周っているから、全地球カバーだろう。
緊急時のスマホからの衛星接続というのは、もちろん、他の接続が使えない時だけのようだ(アップルの場合)。
それを試そうとして、辺鄙な所に行って迷子になり、スマホを取り出した途端におっこどして壊しちまったらどーする!?(あるある・・・)。
まあ、どうでもいいんですが。
ガーミンも、持ってった方がよさそうだな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(「iPhone 14」の衛星通信、米Globalstarが提供)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2209/08/news129.html
「2022年第4四半期に衛星通信を使ったSOSサービスをAppleに提供する予定で、この機能をサポートするために、高度な製造ファンドから衛星インフラストラクチャーに対し、4億5000万ドル(約646億円)を投資する」
「Appleは、サービスをサポートするために必要な新しい衛星に対し、承認された設備投資の95%を支払う予定。」
ああ、やっぱグローバルスターだな。
しかも、投資額から見て、当分イリジウムに乗り換える気はないようだ。
(参考資料1 移動衛星通信システムの動向)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000453883.pdf
やや古いが、グローバルスターの詳細について総務省が検討した資料が上がっている(衛星の機数が32機となっているのは、後から上げた第一世代の予備機8機をカウントしているのかも知れない:現在は、第二世代24機で運用)。
我が国に基地局はなく、ロシアと韓国の基地局を介してカバーされていることが分かる(衛星間通信はなく、地上局を経由する:ベントパイプ方式というらしい)。
電波天文学やドローンなどとの電波干渉の問題についても検討されている。
山間部などでは、携帯が繋がらないところは山ほどあり(山の中だからな・・・)、衛星通信の需要は一定程度はあるに違いない。
アップルが、我が国でサービスを実施するかどうかは分からないが、浮沈子的にはエリア的には可能でも、一般の需要がないので見送られるのではないかと見ている。
必要なら、それこそグローバルスターの専用端末を買えばいいのだ。
Tモバイルにしてもそうだけど、それをメインに使おうというわけではない。
オマケの話なわけだ。
星と繋がるスマホというバッチが欲しいわけだな。
この話、調べれば調べる程、ショボい感じがしてくるが、スターリンクが軌道上に衛星バックボーンを構築した暁には、大どんでん返しになるかも知れない。
第二期の衛星は高度も低いし(350km未満:ISSのはるか下です。)、通信容量は超デカい(たぶん)。
現在の専用端末で、双方向通信を行う程度の品質で繋ぐことは可能になるだろう。
ネックになるのは、スマホ側のバッテリーか。
電話とインターネットの融合は、モバイルの世界で実現するかもな・・・。
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