😼欧州大戦争:ロシアの補給能力:ウクライナ戦線がバロメーターか2024年10月05日 23:40

欧州大戦争:ロシアの補給能力:ウクライナ戦線がバロメーターか
欧州大戦争:ロシアの補給能力:ウクライナ戦線がバロメーターか


(ウクライナがクルスクで得たものは東部戦線で失ったものを上回る?)
https://grandfleet.info/us-related/did-ukraine-gain-from-kursk-outweigh-what-it-lost-on-the-eastern-front/

「要するに補充能力を上回る損害を敵に与え続ければ、ある時点で「戦いを持続するのは不可能だと認めざるを得なくなる=政治的問題になる」」

「両国の補充能力は公平ではなく「大きな格差」があるため、ウクライナ軍が継戦能力の削り合いで勝利するためには「自軍の損害よりも大きな消耗」ではなく「敵の補充能力を超える消耗」を与えなければ意味がない。」

なかなかユニークな視点だな。

説得力がある。

「前進を止めるだけの損害に達していない=補充能力を超える消耗を与えられていない」

ロシアの補給能力(人的にも物的にも)は、東部戦線の状況を見ていれば推し量ることが出来るというものだ。

対して、ウクライナのそれはお寒い限り・・・。

「ウクライナ軍にとってポクロウシクは部隊と装備を南ドネツク地域に移動させる物流拠点だった。まだロシア軍は街を占領していないものの、鉄道や橋を破壊することで物流拠点しての機能を奪ってしまい、我々は南ドネツク地域への移動に『より長く危険なルート』の使用を余儀なくされている」(Washington Postの取材に応じたウクライナ軍兵士)

クルスクなんかに逆侵攻しないで、防御線を固めておけば良かったものを・・・。

後悔先に立たず。

「果たして「クルスクで得たもの」は「東部戦線で失ったもの」を上回るのだろうか? 現時点で判明していることだけで判断すれば「利益」が「損失」を上回っているようには到底見えない。」(航空万能論ブログ管理人)

記事にある通り、ポクロフシクの兵站拠点としての機能が既に失われているとすれば、その占領を急ぐ必要はないわけだ(そうなのかあ?)。

ロシア軍は、南部戦線への補給路の障害となっていたブーレダル(ヴフレダル)の占領を優先させた。

最近では、クピャンスク方面の優先順位が上がった可能性もある(歩兵オンリーから戦闘車両の投入へ)。

ロシアの補給能力といっても、一部分だけ見ていたのでは、或いは一時期だけの状況では正確な評価はできない。

戦域全体を、ある程度の期間観測しなければならないだろう。

それが、ウクライナ戦線から欧州戦線へと拡大されるタイミングを計るバロメーターになる。

クルスクは、今のところノイズレベルに留まっている。

逆侵攻というのは、事象的にはインパクトが強いけど、リソース全体として見れば十分なボリュームではないようだ。

まあ、事態は進行中だから何とも言えない。

「クルスク侵攻作戦はウクライナ軍の人員不足に拍車をかけた」「経験豊富な兵士の損失と限られた訓練しか受けていない新兵が戦線を支える部隊に多くのプレッシャーを与えている」「人員不足に関連した問題の多くは未だに解決されていないものの、現在の動員ペースが続けば状況が改善される可能性がある」(外交政策研究所のロブ・リー氏)

「ドネツク方面での戦いで最も重要な部分は「領土の損失」ではなく「人的資源の消耗」と指摘」(同上)

やっぱ、ウクライナ側としては兵員が最大の問題だろうな。

(ポーランドでのウクライナ旅団創設、前評判と異なり参加者が少なすぎる)
https://grandfleet.info/european-region/creation-of-ukrainian-brigade-in-poland-contrary-to-expectations-too-few-participants/

「ポーランドには最大100万人のウクライナ人が住んでいる」「そのうち数千人がウクライナ旅団への参加登録を行っている」「彼らは本気で同胞のために奉仕し戦場で戦うことを望んでいる」(ポーランドのシコルスキ外相)

で、実際の応募状況はどうだったのか。

「以前は1個旅団(分の訓練実施)が目標と聞いていたが、現在の規模はこれよりも遥かに小規模で約300人と聞いている」

記事によれば、1個旅団は「通常1,000人~8,000人(標準的な機械化旅団なら3,000人~5,000人)」とされているようだから、数分の1から数十分の1しか集まらなかったということになる。

やれやれ・・・。

バロメーターとして計測する側のウクライナの兵力(補給能力)がこのザマでは、ロシアの補給能力を正確に評価することは困難かも知れない。

まあ、どうでもいいんですが。

うーん、どう考えても、クルスクに戦線を広げたのはムリポだった気がしてならない。

ウクライナは、確かに「瞬間芸」には長けている気がする。

しかしなあ、それだけでは戦争には勝てない。

ロシアとの非対称戦を勝ち抜くには、敵に倍する補給能力を確保する必要があるだろう。

そのネックが兵員の補充であるのなら、大規模な傭兵を導入して世界各国から兵士を募集するしかない(そうなのかあ?)。

実際、クルスク侵攻ではその手を使ったという話もある(未確認)。

対峙する戦線で押し返すことが出来なければ、領土を守り切ることはできない(浮沈子的には、逆侵攻なんてしてる場合じゃない気がするんだがな)。

ロシアは、併合した4州を超えて、既にハルキウ州へと戦線を拡大しているしな(クピャンスク方面は、ハルキウ州です:画像参照)。

プーチンは、停戦交渉の条件の一つとして、併合4州からのウクライナ軍の撤退を掲げているが、一部では既にそれを超えている。

このまま推移すれば、東部戦線が西方向に拡大して、ハルキウ(州都)に及ぶかもしれない(そうなのかあ?)。

まあいい。

兵員の補充を欧州等から行えば、実質的には欧州大戦争へ突入したことになる(そういうことかあ?)。

既に、ウクライナの兵員の訓練は、米国をはじめとして西側で行われているからな。

単に、戦域がウクライナ国内にあるというだけで、兵器の生産から兵員の訓練、傭兵の調達など、戦闘継続に必要なリソースは欧州全域に及んでいる。

総力戦だ。

それは、ロシア側も同じで、特に砲弾などは北朝鮮に多くを依存していると言われる(年間300万発とも)。

双方の補給能力は、それでもアットーテキにロシア側が高いわけで、今後もそれが継続すると見られている。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

欧州大戦争への導火線に点いた火はくすぶり続けている。

米国は、それを制御できると見ているようだが、気が付けば後戻りのできない状況に追い込まれている可能性もある。

ウクライナの思うつぼだ(そうなのかあ?)。

浮沈子的には、西側が早いとこ損切りして、ロシアと手打ちするのが正解だと思っているけど、ウクライナは納得しないだろう。

どっちにしても、ロシアと欧州の直接対決は避けられない。

この間、西側がロシアに課した数々の制裁や、盗人に等しい運用資産の横領(そういうことかあ?)を、決して忘れはしないだろうからな。

武器の供与、経済援助も同じだ。

手打ちで収まる話ではない。

欧州の半分くらいは差し出さないと、収まらないだろう。

べらぼーめ・・・。

確認しておこう。

様々なノイズや、計測する側のウクライナの戦闘能力にも問題はあるが、東部戦線の状況は欧州大戦争勃発のタイミングを計るバロメーターかも知れない。

ロシア軍の補給能力を、ある程度反映している。

進軍が止まれば安心なわけでもない。

クルスク逆侵攻と同じように、西側の戦力を分散するために、早期の北欧や東欧への軍事侵攻に踏み切る可能性がある。

進軍速度が一定以上に速くなるようなら、欧州兵の直接侵攻が早まるわけでもない。

むしろ、ウクライナ戦線で決着をつけてから、じっくりと機を見て欧州との直接対決に臨む可能性もある。

欧州としては、その方が助かるということもあるかもしれない。

準備の時間が稼げるからな。

つーことは、ある程度のロシアの進軍速度を許すことが、西側の利益につながることになる(そうなのかあ?)。

現在の毎週1kmのペースは、それにしてもいささか速過ぎる気がする。

ウクライナの領土というリソースには限りがあるからな。

そのころ合いが難しいところか・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア軍が南部戦線で攻勢を準備中? ウクライナ軍は数日以内に始まると警告)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-forces-preparing-for-southern-offensive-ukrainian-military-warns-it-could-begin-within-days/

「敵がオリヒウとマラ・トクマチカ付近で新たな突撃部隊を編成しており、数日以内に両拠点への新たな攻撃を開始する可能性が高い」「ここに突破口が開かれるとザポリージャからウクライナ東部に向う兵站ルートを火力管制下に置くことができる」「敵は我々の兵站を断つため同ルートの制圧に乗り出すだろう」(ウクライナ軍南部司令部)

「恐らくクラホヴェやヴェリカ・ノヴォシルカへの移動はポクロウシク経由ではなく、ザポリージャからドネツクまで伸びるN15に依存している可能性が高い。」(航空万能論ブログ管理人)

「ロシア軍はオリヒウ付近で突破口を開いてN15方向への北上を狙う」

「N15を152mm砲の射程圏内に収めるためには30km近い北上が必要」

記事ではN15とあるけど、ISWの地図で見るとH15と表記されている。

ザポリージャからクラホベを経由してドネツクまでを結んでいる。

ロボティネ辺りからだと、距離にして50km程度だ(152mmりゅう弾砲の射程距離は20km程度だから記事の内容と整合している)。

本当に、このルートで狙うのかあ?。

もう少し東側から狙った方が距離は短くなるけどな。

「これが実現可能な目標かは不明」(航空万能論ブログ管理人)

怪しい・・・。

実に怪しい!。

兵站の遮断とは別の戦略目標があるのではないか。

あるいは、そう見せかけた陽動かも知れない。

まあいい。

南部経由で東部戦線に物資や人員を供給するのは確かに手間だが、ウクライナ的に不可能ではないし、ロシア国境からも離れているので空爆の危険も少ないだろう(未確認)。

「ウクライナ軍にとってポクロウシクは部隊と装備を南ドネツク地域に移動させる物流拠点だった。まだロシア軍は街を占領していないものの、鉄道や橋を破壊することで物流拠点しての機能を奪ってしまい、我々は南ドネツク地域への移動に『より長く危険なルート』の使用を余儀なくされている」(Washington Postの取材に応じたウクライナ軍兵士)

浮沈子的には、N15(H15)が直ちに危険に晒されることはないと見ているんだがな。

ロシア的にも、ドネツク州の完全制覇のためにザポリージャ州で占領地域を拡大するというのは、非効率な気がする(ザポリージャ州の占領は戦略目標としての優先順位が低いしな)。

まあ、どうでもいいんですが。

南部戦線を活性化させ、ウクライナ軍の防御線を全体的に薄めるという効果は十分に期待できる。

ブーレダルを奪還した波及効果も期待できるからな(ロシア側の南部への兵站の改善)。

N15の遮断を目指すというのは、おそらく陽動だろう。

「オリヒウとマラ・トクマチカ付近」での活動の活発化(新たな突撃部隊の編成)は、ここいらで攻勢をかけ、へルソン方面への兵站を支援するためというのが本当のところではないのか(あるいは、狙われているのはザポリージャ市そのものかも知れない)。

情報の出所が、「ウクライナ軍南部司令部」というのも気になるところだ。

クルスク侵攻で、兵力を引きはがされちまって、さらには、ポクロフシク防御で追い打ち掛けられているわけだしな(未確認)。

ここいらでテコ入れして欲しいというのが本音かもしれない。

東部戦線を支えているのは俺たちだぞ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

ポクロフシクの兵站機能喪失が、ウクライナ戦線に与える影響がどれ程のものかは知らない。

代替ルートの確保は、むしろポクロフシク以北の東部戦線への兵站にとって重要な気がする。

そもそも、兵站ルートに注ぎ込むリソースの確保がままならないわけだしな。

ザポリージャ自体は、今のところ安泰だから、当分は南部戦線への兵站拠点として機能し続けるだろう。

が、今の状況が続けば、それも時間の問題になるかもしれない。

50kmかあ・・・。

ロシア軍は、アウディーイウカ方面からポクロフシクまでの40km程度を、1年で攻略しているからな。

来年あたりには、この都市の名前を頻繁に聞くことになるかも知れないな・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック