CCRの安全性 ― 2011年10月04日 19:55
CCRの安全性
昨日書いたブログに嘘や誇張はないのだが、やはり、この題名で書く方が気が休まる。
構造上、浸水についてはどうしょうもない器材であることは確かである(サンクタム、観ました?)。
しかし、多少の浸水に対しては、リカバリーの手段はあるし、最悪、全水没したとしてもベイルアウト用のガスをしっかりと計画して携帯すれば、命は助かる。
ブラダーをデュアル(シングルでも浮力の大きい丈夫なやつ)にし、場合によってはマーカーブイを浮力体として運用すれば、そして(酸素でもディリュエントでも)ガスさえあればとにかく浮上はできる。
全水没しなければ、助かる手段は格段に増える。たとえ、酸素がなくなってしまっても、ディリュエントガスを3回くらい循環させてフラッシングすれば、ガスの持ちは3倍になる。3リットルのオンボードシリンダーでも浮上できる確率は高まる。
減圧の際も、ちょっとでも酸素が残っていれば、同じように酸素を濃くして循環させれば、オープンサーキットより長い時間、高酸素分圧のガスを呼吸することができる。減圧症のリスクを大幅に減らせるのだ。
故障する部品の代表のようにいわれているソレノイドバルブが作動しなくなっても、マニュアルインフレーションや、バルブ操作で、メカニカルに酸素を補給することができる。
酸素センサーは3つもあるし、たとえ一つが壊れたとしても(実際に水中で1つ作動しなくなったことがあります)、ダイビングは中止しなければならないが、残り2つのセンサーが作動していれば通常のリブリージングを行いながら普通に浮上することができる。
バッテリーも二重化されており、独立していて切り替えることも可能だ。万が一のコンピューターの誤作動に対してもデュープレックス化されたシステム構成なので、予備側に瞬時に切り替わるだけだ。
基本的にシステムが作動して、酸素センサーが働いていれば、ハイポキシア、ハイパーオキシアは警告され、遅滞なく適切な対応を行えば大事に至ることなく浮上できる。ハイパーカプニアについては、おそらく人間の自覚症状の方が早く訪れる。直ちにベイルアウトである(回路内のガスは吸えないので、ステージボトルに切り替える)。
人間側にまともな意識があって、まともな訓練を受け、対処法を十全に身に付けてさえいれば、そして、パニックに陥ることなく、粛々と対応できさえすれば、「CCRで潜るほど安全なダイビングはない」といえる。
そして、多くのメリットを享受できるわけだ。
「安全」は、金では買えない(もちろん、お金もかかりますが)。自分自身の1回限りの人生のいくばくかの時間と労力を犠牲にして(トレーニングが楽しければもっといいのだが)、自分自身で身につけるしかない。
実に、CCRの安全性は、器材の特性を使いこなせるダイバーの運用にかかっていると言っても過言ではないのだ。
昨日書いたブログに嘘や誇張はないのだが、やはり、この題名で書く方が気が休まる。
構造上、浸水についてはどうしょうもない器材であることは確かである(サンクタム、観ました?)。
しかし、多少の浸水に対しては、リカバリーの手段はあるし、最悪、全水没したとしてもベイルアウト用のガスをしっかりと計画して携帯すれば、命は助かる。
ブラダーをデュアル(シングルでも浮力の大きい丈夫なやつ)にし、場合によってはマーカーブイを浮力体として運用すれば、そして(酸素でもディリュエントでも)ガスさえあればとにかく浮上はできる。
全水没しなければ、助かる手段は格段に増える。たとえ、酸素がなくなってしまっても、ディリュエントガスを3回くらい循環させてフラッシングすれば、ガスの持ちは3倍になる。3リットルのオンボードシリンダーでも浮上できる確率は高まる。
減圧の際も、ちょっとでも酸素が残っていれば、同じように酸素を濃くして循環させれば、オープンサーキットより長い時間、高酸素分圧のガスを呼吸することができる。減圧症のリスクを大幅に減らせるのだ。
故障する部品の代表のようにいわれているソレノイドバルブが作動しなくなっても、マニュアルインフレーションや、バルブ操作で、メカニカルに酸素を補給することができる。
酸素センサーは3つもあるし、たとえ一つが壊れたとしても(実際に水中で1つ作動しなくなったことがあります)、ダイビングは中止しなければならないが、残り2つのセンサーが作動していれば通常のリブリージングを行いながら普通に浮上することができる。
バッテリーも二重化されており、独立していて切り替えることも可能だ。万が一のコンピューターの誤作動に対してもデュープレックス化されたシステム構成なので、予備側に瞬時に切り替わるだけだ。
基本的にシステムが作動して、酸素センサーが働いていれば、ハイポキシア、ハイパーオキシアは警告され、遅滞なく適切な対応を行えば大事に至ることなく浮上できる。ハイパーカプニアについては、おそらく人間の自覚症状の方が早く訪れる。直ちにベイルアウトである(回路内のガスは吸えないので、ステージボトルに切り替える)。
人間側にまともな意識があって、まともな訓練を受け、対処法を十全に身に付けてさえいれば、そして、パニックに陥ることなく、粛々と対応できさえすれば、「CCRで潜るほど安全なダイビングはない」といえる。
そして、多くのメリットを享受できるわけだ。
「安全」は、金では買えない(もちろん、お金もかかりますが)。自分自身の1回限りの人生のいくばくかの時間と労力を犠牲にして(トレーニングが楽しければもっといいのだが)、自分自身で身につけるしかない。
実に、CCRの安全性は、器材の特性を使いこなせるダイバーの運用にかかっていると言っても過言ではないのだ。
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