CCRと泡2011年10月28日 19:10

CCRと泡


CCRは潜水中、ほとんど泡を出さない。

浮上時とマスククリア、そして浮力の微調整(鼻調整?)を行う時以外は、原則として出さない。

何か異常を感じて、ベイルアウト用のステージボトルからちょこっと吸ったり、フラッシングといって呼吸回路の中をディリュエントガスで一掃する時は別である。

穏やかに同じ水深で潜行しているときや、ホバリングで止まっている時は、事実上泡は出ない。

フル・クローズド・サーキット・リブリーザーの重要な特性の一つである。

それは、呼吸回路内をガスが循環するという構造による二次的なものではあるが、水中で写真やビデオを撮影する人にとっては、魚などに近寄りやすい、という願ってもない特性である。

魚などは、水中の音にひどく敏感のようだ。水中の音とは水の振動であり、泡はその生成や分裂の際に水の振動を発生する。

魚の聴覚については、このページが詳しい。

http://www.aquamuseum.net/content/himitu/h-07-2.html

また、こんな専門書もある。

http://www.amazon.co.jp/%E9%AD%9A%E9%A1%9E%E3%81%AE%E8%81%B4%E8%A6%9A%E7%94%9F%E7%90%86%E2%80%95%E9%AD%9A%E3%81%AE%E9%9F%B3%E6%84%9F%E7%9F%A5%E8%83%BD%E5%8A%9B%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%82%8B-%E6%B7%BB%E7%94%B0-%E7%A7%80%E7%94%B7/dp/4769908709

種類によっては、浮き袋が聴覚の補助をするようだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B0%BE#.E8.81.B4.E8.A6.9A.E3.82.92.E8.A3.9C.E5.8A.A9.E3.81.99.E3.82.8B.E9.B0.BE

さて、ようやく魚に近づいたとしても、逃げられてしまうことはあるだろう。水中では魚の方が人間よりも一般に素早い。そんな時には、泡を使って高速に移動することができる技術がある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%93%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3#.E3.82.B9.E3.83.BC.E3.83.91.E3.83.BC.E3.82.AD.E3.83.A3.E3.83.93.E3.83.86.E3.83.BC.E3.82.B7.E3.83.A7.E3.83.B3

CCRにも、そのうち装備されて、水中スクーター(DPV:ダイバー・プロパルジョン・ビークルともいう)より高速に移動することができるようになるかもしれない(いつのことやら)。

だれですか?、俺はビールの泡の方がいい、なーんて言ってる人は!。