攻撃機MV-22B2013年01月23日 01:29

攻撃機MV-22B
攻撃機MV-22B


輸送機などではない、戦術攻撃機の生々しい動画が上がっている。

(アメリカ海兵隊がターボプロップ航空機、MV-22 オスプレイを紹介)
http://response.jp/article/2013/01/22/189354.html

動画の中には、M240機関銃(たぶん)をぶっ放している映像もある。

(V-22 (航空機):自衛装備)
http://ja.wikipedia.org/wiki/V-22_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)#.E8.87.AA.E8.A1.9B.E8.A3.85.E5.82.99

「特殊な装備」の項では、M134 (機関銃)が装備されると記されている。

(M134 (機関銃))
http://ja.wikipedia.org/wiki/M134_(%E6%A9%9F%E9%96%A2%E9%8A%83)

毎秒100発の発射速度を持ち、「生身の人間が被弾すれば痛みを感じる前に死んでいるという意味で「無痛ガン(Painless gun)」とも呼ばれる。」と書かれている。

ありがたい兵器である。

この航空機は、明らかに攻撃機であり、海兵隊(切り込み部隊ですな)を、前線や、敵後方に送り込んで展開することを目的としている。M134は地上目標に対する制圧射撃用という。

映画マトリックスで、囚われたモーフィアスを救出する時に、ネオがヘリからぶっ放した機関銃がそれである。エージェントが避けられないほどのスピードで弾が出る。

機首に固定装備として付けられるようだ。

こんなものが、日本全国の空を我が物顔に飛びまわり、轟音を立てて離着陸するのだ。被占領国に対する恫喝以外の何物でもない。

自衛隊が導入したくてウズウズしているらしいが、どこの国を相手に戦争をおっぱじめようとしているのか。

繰り返すが、この航空機は攻撃用の兵器である。

空中給油を受けた場合の航続距離は、数千キロに達する。侵略兵器なのである。こんなものを輸送機だなどというのは、国民をバカにしている。

(オスプレイ、自衛隊に導入検討へ 防衛省、調査費を計上)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS3002D_Q2A231C1PE8000/

「防衛省は、2013年度予算案にオスプレイ調査費を計上し、災害救援や輸送など自衛隊の活動目的に照らすとともに、離島対処に対する運用を研究することとなった。」とウィキペディアに記載があるが、離島対処なんか、引用元には書いていない。

離島の地元の知事が、あんなものはいらない、と反対しているくらいだ。

いや、もちろん離島じゃなくて、オスプレイの方だが。

まあ、いい。

いろいろ立場はあるだろうが、これだけはハッキリさせておくべきだろう。米国海兵隊が運用するMV-22Bは、攻撃機だということ、敵国の奥深くに自軍の兵士を送り込み、地上目標を制圧する攻撃力を持った強力な侵略兵器だということだ。

自衛隊がどう運用するのかは、これからの問題だろうが、これだけの能力を持ったお高い兵器を、災害救援や輸送だけに使うとしたら、それこそ税金の無駄遣いだ。

艦載能力もある垂直離着陸機なんだから、ヘリコプター空母に載せて、中国の領空侵犯でもしてみてはどうか。

そんな度胸もないなら、民間用の機体がリリースされるようなので、それを待ってから購入してもいいだろう。それが、分相応というものである。

(民間用ティルトローター、アグスタ・ウェストランド『AW609』HeliExpo2012デモフライト映像)
http://blog.livedoor.jp/aircraftchannel/archives/4265699.html#more

ニュースがわからん!2013年01月23日 23:28

ニュースがわからん!
ニュースがわからん!


B787のバッテリー焼損事故を巡り、ニュースが錯綜している。

(国交省と米FAA、B787問題でGSユアサ<6674.T>に立ち入り検査 22日も継続:ロイター)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK059493720130121

米国では、補助動力装置(APU)のバッテリーに対して、過剰な電圧がかかっていないことをフライトレコーダーのデータの解析から確認したという。

バッテリーに電圧をかけるというのは、充電の際の話だ。

つまり、充電系統には問題がなかったということを、データで確認したということだ。

しかし、「充電装置やAPUにも調査対象を拡大する。」と続く。

「充電装置は英メギット(MGGT.L: 株価, 企業情報, レポート)傘下のセキュラプレーン・テクノロジーズが、APUは米ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX.N: 株価, 企業情報, レポート)傘下のプラット・アンド・ホイットニーが製造している、両社はともに調査に協力する姿勢を示している。 NTSBは22日に米アリゾナ州ツーソンのセキュラプレーンに調査団を派遣し、充電装置のテストや、APUコントローラーからデータのダウンロードを行う。同州フェニックスにあるプラット・アンド・ホイットニーのAPU製造拠点でも同様のテストを実施する。」

充電装置に問題がないことをデータで確認しておきながら、充電装置を調べるというのは矛盾している。

APU自体は、負荷をかける装置なので、調査の必要はあるだろう。バッテリーからの出力電圧が(ショートなどで)過剰になっていたかどうかは、このニュースでは触れられていないからだ。

この記事で明らかになったことが、もう一つ(2つ?)ある。

バッテリー周りの企業が、フランスのタレス社だけではなく、上記の2社も関係しているということだ。

相変わらず、ロイターは大ボケかましているが、記者の方は当局の発表を鵜呑みにしているだけなのだろうか。

(飛行記録は過充電示さず、ANAの787型機バッテリー=運輸安全委:ロイター)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE90M01W20130123

我が国の運輸安全委員会(JTSB)のエライ人が、「787型機のバッテリーについて、飛行記録データを解析したところ、飛行中の出力電圧は31ボルトで「特に異常な高い値を示していなかった」と述べた。」とある。

この記事で、出力電圧がフライトレコーダーのデータから確認できるということが分かった。

それなら、前の記事でAPUのバッテリーの過放電があったかどうかも確認できるのではないだろうか。

同じ通信社の配信なのに、どうなっているのか。

逆に、運輸安全委員会は、バッテリーに対して過剰な電圧がかかっていたかどうかについては発表していない。充電器の関係については、一切のデータを公表しなかったことになる。

「数値が示すところでは「表面上、過充電の状態はなかった」との認識を示した。」とあるが、なんでそんなことが分かるのか。

「バッテリーは非常用電源として用いられており、機体が飛行中は各システムに電力を供給していない。そのため、飛行中のバッテリーの出力電圧は、バッテリーの充電状況を示すものとしてみることもできる。」と、解説されている。

なるほど!。

しかし、米国での事故は、飛行機のエンジンが停止して、発電機が回っていない時であり、バッテリーからの出力だけがあったわけだ。

なのに、過剰な電圧がかかっていなかったとか、充電関係を調べるとあるのは解せない。

もう、ぐっちゃぐちゃ・・・。

みーんな、ロイターのアホな記者のせいである。

(787異常原因、バッテリー以外の可能性も 運輸安全委:朝日)
http://www.asahi.com/national/update/0123/TKY201301230371.html

朝日新聞社は、会員登録しないと記事を全部読ませないという意地悪な会社なので、途中までしか分からないが、奇妙なことを言い出している。

「工藤正博・首席航空事故調査官は「バッテリー全体としては正常で、過充電を示す状況はなかった」と述べた。」と報じている一方で、「運輸安全委員会は、バッテリー以外に問題があった可能性もあるとみて充電器などの調査に乗り出す。」とある。

同一の記事の中で、矛盾を呈している(過充電されていないのに、充電器調べるかあ?)。

朝日のことだから、記事の続きを読めば分かるのかもしれないが、報道の仕方としていかがなものか。しかも、運輸当局の姿勢に矛盾があるという形になっている。

(全日空787トラブル時、バッテリー電圧急低下:読売)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130123-OYT1T01381.htm?from=ylist

この記事の中では、「一方、容器内の一部の電池に過大な電流や電圧がかかった可能性はあるとみている。同委は「過放電」やショートが起きた可能性も含めて、バッテリーを分解するなどして原因調査を進める方針。」とある。

過充電がなくても事故が起こったのなら、バッテリーそのものに原因があるとするのが論理的である。

朝日が報じる「運輸安全委員会は、バッテリー以外に問題があった可能性もあるとみて充電器などの調査に乗り出す。」という内容と、真っ向からぶつかる方針だ。

いったい、どっちなんだあ!?。

まあ、どっちでもいいんですが。

調査は、まだ途中であり、予断を許さない状況にある。

報道関係者は、読者がパニックにならないように、よーく取材して、悪い頭をフル動員させて、しっかりした記事を書いて欲しい!。