🐱SLS:アルテミス1:充填テスト終了 ― 2022年09月23日 09:50
SLS:アルテミス1:充填テスト終了
(Artemis 極低温デモンストレーション テストが終了し、すべての目的が達成されました)
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/09/21/artemis-cryogenic-demonstration-test-concludes-all-objectives-met/
「デモンストレーションの 4 つの主な目的には、前回の打ち上げ試行で特定された水素漏れに対処するための修理の評価、新しい手順を使用したロケットのタンクへの推進剤の装填、キックスタート ブリードの実施、および事前加圧テストの実施が含まれていました。」
「チームは、次の打ち上げの機会に進む準備ができていることを確認する前に、天候やその他の要因とともに、テストからのデータを評価します。」
名目上、打ち上げがいつになるかは明確にされていない。
例の、自爆システムのバッテリーの期限切れの問題があるからな。
が、一応、来週9月27日というスケジュールは維持されている。
(NASA が月面ロケット Artemis 1 の極低温タンク試験を完了)
https://spaceflightnow.com/2022/09/21/nasa-completes-cryogenic-tanking-test-on-artemis-1-moon-rocket/
「チームは、水曜日の早い段階で水素アンビリカル接続の漏れを再び検出」
「水素濃度はクイック ディスコネクト フィッティングの周囲で 7% に急上昇」
「水素の流れを止めてラインを暖め、低圧で燃料の装填を再開」
「水素濃度はほとんどのタンキング テストで 1% 未満のまま」
「熱調整のためにコア ステージ エンジンに超低温の液体水素を送り始めたため、水素が一時的に 3.4% に急上昇」
「タンクテストの後半に、より小さい 4 インチのブリードラインにある別の水素クイックディスコネクトフィッティングも漏れました。」(アルスの別記事(ロケットリポート)によれば、プリプレステスト中で、5パーセントの濃度になったとのこと:テストは続行され、濃度は下がったようです。)
ほほう、低圧注入時の最初の漏れ以外にも、リークがあったわけだ。
「9月21日のタンキングテストでは、4つのプロペラントタンクすべてが装填され、水曜日の午後に予定より約1時間半遅れて終了しました。」
この1時間半の遅れの内容が問題だな。
最初のリークの際には、トラブルシューティングのために1時間程度の遅れが出ている。
「次の機会は次の火曜日、9 月 27 日、午前 11 時 37 分 EDT (1537 GMT) に開始する 70 分のウィンドウが利用可能になります。」
打ち上げウインドウは、70分とある。
原因は特定されていないけれど、同じ様なリークが生じて対応に手間取ることがあれば、ウインドウ内に収まらないことになるからな。
「宇宙機関はまた、SLS月ロケットの飛行終了システムのバッテリーの射程の認証を延長する要求について、米国宇宙軍のイースタンレンジと協力し続けています。」
協力か・・・。
ものは言いようだな。
「NASA が 9 月下旬から 10 月上旬に試行を進めるためには、最初は 20 日間、その後 25 日間に延長され、現在は少なくとも 45 日間をカバーする必要」
「バッテリー認証の延長を承認しない場合、NASA は SLS 月ロケットを車両組立棟に戻す必要があり、アルテミス 1 の打ち上げ日は 10 月または 11 月の後半に延期」
やれやれ・・・。
低圧充填時のトラブルシューティングに成功したのはラッキーだった。
ここで上手くいかなければ、まず間違いなくVABに戻されていただろう。
それにしても、同じ様にシールを交換した4インチのコネクターの方からの漏れがあったというのは気になる。
水素のリークの問題は、充填手順を改良しても、根本的に解決したわけじゃないってことなわけだ。
まあいい。
充填テストは、一応、成功裏に終わった。
が、こんなのは、WDR段階の話だからな。
前にも書いたけど、自爆システムを装着して、打ち上げを前提とした発射台上で行われる話じゃない。
スペースシャトルの時のように、水素漏れで毎回のように打ち上げ延期が繰り返されることになりそうな予感がする。
数機あったシャトルは、再使用もしていて年に何度もうち上げられていたけど、SLSはせいぜい2年に1度だからな。
前回どうだったかは忘れられちまうに違いない(そんなあ!)。
ともあれ、テストの評価が出てOKということなら、バッテリーの寿命が問題になる。
ここでOKが出れば、27日の打ち上げに向けて、準備が整うことになる。
ダメなら、VAB送り。
紆余曲折は続き、アルテミス1は晒し者になり続けている。
NASAは、10月2日の打ち上げも候補にしているようだしな。
「バックアップ打ち上げの機会は暫定的に 10 月 2 日に設定されています。」
少なくとも、バッテリーがOKということなら、この間は発射台に留まることになる。
「現在の打ち上げ期間は 10 月 4 日に終了しますが、地球を周回する軌道上の月の位置により、ミッション プロファイルが不可能になります。次のローンチ期間は 10 月 17 日に始まり、2 週間続きます。その後、11 月 12 日から別の一連のローンチ日が利用可能になります。」
VABに戻して、一連の不具合(3番エンジンの温度センサーとコアステージ水素タンクのダンプバルブは未交換のまま:他にも山のようにあるだろう)を修理交換して出直す方がいいに決まっているけど、ガタガタ揺らせば、また不具合を抱え込む可能性もある。
進むもトラブル、退くもトラブル。
どこまで続く泥濘ぞ・・・。
(Artemis 極低温デモンストレーション テストが終了し、すべての目的が達成されました)
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/09/21/artemis-cryogenic-demonstration-test-concludes-all-objectives-met/
「デモンストレーションの 4 つの主な目的には、前回の打ち上げ試行で特定された水素漏れに対処するための修理の評価、新しい手順を使用したロケットのタンクへの推進剤の装填、キックスタート ブリードの実施、および事前加圧テストの実施が含まれていました。」
「チームは、次の打ち上げの機会に進む準備ができていることを確認する前に、天候やその他の要因とともに、テストからのデータを評価します。」
名目上、打ち上げがいつになるかは明確にされていない。
例の、自爆システムのバッテリーの期限切れの問題があるからな。
が、一応、来週9月27日というスケジュールは維持されている。
(NASA が月面ロケット Artemis 1 の極低温タンク試験を完了)
https://spaceflightnow.com/2022/09/21/nasa-completes-cryogenic-tanking-test-on-artemis-1-moon-rocket/
「チームは、水曜日の早い段階で水素アンビリカル接続の漏れを再び検出」
「水素濃度はクイック ディスコネクト フィッティングの周囲で 7% に急上昇」
「水素の流れを止めてラインを暖め、低圧で燃料の装填を再開」
「水素濃度はほとんどのタンキング テストで 1% 未満のまま」
「熱調整のためにコア ステージ エンジンに超低温の液体水素を送り始めたため、水素が一時的に 3.4% に急上昇」
「タンクテストの後半に、より小さい 4 インチのブリードラインにある別の水素クイックディスコネクトフィッティングも漏れました。」(アルスの別記事(ロケットリポート)によれば、プリプレステスト中で、5パーセントの濃度になったとのこと:テストは続行され、濃度は下がったようです。)
ほほう、低圧注入時の最初の漏れ以外にも、リークがあったわけだ。
「9月21日のタンキングテストでは、4つのプロペラントタンクすべてが装填され、水曜日の午後に予定より約1時間半遅れて終了しました。」
この1時間半の遅れの内容が問題だな。
最初のリークの際には、トラブルシューティングのために1時間程度の遅れが出ている。
「次の機会は次の火曜日、9 月 27 日、午前 11 時 37 分 EDT (1537 GMT) に開始する 70 分のウィンドウが利用可能になります。」
打ち上げウインドウは、70分とある。
原因は特定されていないけれど、同じ様なリークが生じて対応に手間取ることがあれば、ウインドウ内に収まらないことになるからな。
「宇宙機関はまた、SLS月ロケットの飛行終了システムのバッテリーの射程の認証を延長する要求について、米国宇宙軍のイースタンレンジと協力し続けています。」
協力か・・・。
ものは言いようだな。
「NASA が 9 月下旬から 10 月上旬に試行を進めるためには、最初は 20 日間、その後 25 日間に延長され、現在は少なくとも 45 日間をカバーする必要」
「バッテリー認証の延長を承認しない場合、NASA は SLS 月ロケットを車両組立棟に戻す必要があり、アルテミス 1 の打ち上げ日は 10 月または 11 月の後半に延期」
やれやれ・・・。
低圧充填時のトラブルシューティングに成功したのはラッキーだった。
ここで上手くいかなければ、まず間違いなくVABに戻されていただろう。
それにしても、同じ様にシールを交換した4インチのコネクターの方からの漏れがあったというのは気になる。
水素のリークの問題は、充填手順を改良しても、根本的に解決したわけじゃないってことなわけだ。
まあいい。
充填テストは、一応、成功裏に終わった。
が、こんなのは、WDR段階の話だからな。
前にも書いたけど、自爆システムを装着して、打ち上げを前提とした発射台上で行われる話じゃない。
スペースシャトルの時のように、水素漏れで毎回のように打ち上げ延期が繰り返されることになりそうな予感がする。
数機あったシャトルは、再使用もしていて年に何度もうち上げられていたけど、SLSはせいぜい2年に1度だからな。
前回どうだったかは忘れられちまうに違いない(そんなあ!)。
ともあれ、テストの評価が出てOKということなら、バッテリーの寿命が問題になる。
ここでOKが出れば、27日の打ち上げに向けて、準備が整うことになる。
ダメなら、VAB送り。
紆余曲折は続き、アルテミス1は晒し者になり続けている。
NASAは、10月2日の打ち上げも候補にしているようだしな。
「バックアップ打ち上げの機会は暫定的に 10 月 2 日に設定されています。」
少なくとも、バッテリーがOKということなら、この間は発射台に留まることになる。
「現在の打ち上げ期間は 10 月 4 日に終了しますが、地球を周回する軌道上の月の位置により、ミッション プロファイルが不可能になります。次のローンチ期間は 10 月 17 日に始まり、2 週間続きます。その後、11 月 12 日から別の一連のローンチ日が利用可能になります。」
VABに戻して、一連の不具合(3番エンジンの温度センサーとコアステージ水素タンクのダンプバルブは未交換のまま:他にも山のようにあるだろう)を修理交換して出直す方がいいに決まっているけど、ガタガタ揺らせば、また不具合を抱え込む可能性もある。
進むもトラブル、退くもトラブル。
どこまで続く泥濘ぞ・・・。
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