🐱ウクライナ降伏不可避:不運2024年05月14日 00:05

ウクライナ降伏不可避:不運


(ウクライナ、ロシアの越境攻撃で弱点露呈 最も過酷な1カ月に)
https://www.cnn.co.jp/world/35218850.html

「今回の越境攻撃は、今年ウクライナ軍が見舞われた不運の一例に過ぎない。ウクライナの兵力はぎりぎりの状態だ。大砲の数はロシアよりもはるかに少なく、防空装備はどう見ても不十分で、何より兵士の数が不足している。」

不運かあ・・・。

ハルキウの戦況について、いくつかの記事を当ったが、CNNはかなり現実を直視している感じだ。

「ここ最近のロシアの前進は、単なる日和見主義によるものではない。ロシアは前々から準備を進め、今それを利用している。米国の行動の遅さ、それによって今直面しているジレンマのため、ウクライナは厳しい決断を迫られるかもしれない」(ワシントンに拠点を置くシンクタンク、戦争研究所のジョージ・バロス氏?記事では、バロン氏とも)

「そうした決断で、時間を稼ぐために領地を手放すことになるかもしれない。結果として、失った領地の大半が奪還できない可能性を受け入れることになるかもしれない。」(ティム・リスター記者)

ウクライナは、危機的状況にある。

この記事の中では、いくつか注目すべき点がある。

「全面侵攻以来ロシアは甚大な損害を負っているにもかかわらず、現在ウクライナ国内や国境付近に50万人以上の兵士を配備していると見られる。」(ウクライナ情報当局)

「中央ロシアに「予備役師団を組織している」」(ウクライナ国防省情報総局のバディム・スキビツキー副局長)

「北部国境の攻撃前には、「セーベル(ロシア語で『北』の意味)」と呼ばれる新たな集団が編成された。」(記事では、シーベルとも表記)

「作戦的に重要な集団」「ロシアの狙いは6万~10万人規模の部隊を編成してハルキウを攻撃することだった。我々の見積もりでは5万人手前だが」「それでも戦闘能力としては十分だ」(バロス氏)

もっとも、この規模で実際にハルキウを攻略できるとは評価していない。

「セーベルを編成しても、ハルキウのような規模の街を攻撃して制圧することはできないだろう」

やはり、陽動と見ている。

ロシア軍の逐次投入についても触れられている。

「新兵力の助けを借りて、機甲歩兵部隊は越境を試みた。入手できる情報が示唆しているのは、作戦には期待が寄せられていたが、大勢の死者を出したようだ。だが精鋭部隊が追加投入されれば(別の師団からの兵力増強もありうるとの報告がある)ロシアの野望が膨らむ可能性もある。」(バロス氏)

「これは序の口に過ぎない。ロシア軍はさらなる攻撃に備えて前進拠点を構えている」(ウクライナ特殊部隊)

「ロシア軍が国境地域のさらなる突破、あるいはすでに突破した地域の強化に向けて部隊を追加投入するだろう」(ブログ「Frontelligence」で戦争関連の記事を投稿しているウクライナ軍の元将校)

今後の戦線の拡大についても可能性を示唆している。

「複数の専門家は、ロシア軍が国境攻撃を西のスムイ州まで広げるのではと予測する。スムイ州は何カ月もロシア特殊部隊の奇襲を受けてきた。」

様々な情報が入り乱れた記事だが、ポイントは限られている。

「依然として人員が一番の課題だ。ウクライナは疲弊した既存の大隊の回復と、10あまりの機動旅団の新編成に取りかかっている」(バロス氏)

「専門家の意見では、ドネツク州チャシブヤールのウクライナ軍の兵力はロシア軍の10分の1の可能性がある。」

「昼夜を問わず、大人数だろうが少人数だろうが、大量のロシア歩兵が攻撃している」(スタニスラフというウクライナ兵)

ちょっと危ない話も出てくる。

「ロシアは領空を避難場所としてハルキウ州を攻撃している。米国が長距離防空装備を供与し、ウクライナ軍がロシア軍戦闘機をロシア領空内で迎撃できるようにする必要に迫られていることを物語っている」

米国が供与したミサイルで、ロシア領空内の戦闘機を撃墜する。

そう言うことはしない約束で、長距離ロケット砲やミサイルを供与してきたわけだが、そのタガが外れようとしているわけだ。

東部戦線の防衛ラインが貧弱な点など、広範囲な話題に触れているが、ハルキウの方も心配だな。

(ロシア軍、ウクライナ東部ハリコフ州で前進 新たに4集落を制圧)
https://mainichi.jp/articles/20240513/k00/00m/030/008000c

「ウクライナメディアによると、ウクライナ国防省情報総局の報道官は、ロシア軍はハリコフ州への攻勢のために首都モスクワや北西部サンクトペテルブルクの軍管区から兵士を動員したと分析した。」

前出のバロス氏とは異なる見解だが、両者に共通しているのは、既に投入されている東部戦線(前出の記事では50万人)とは別口で、新たな兵力を編成してハルキウ侵入を行った点だ。

別記事では、ロシアが兵力不足だとか、初期投入された兵力が小さいとかいう分析が横行しているけど、浮沈子が妄想したように、逐次投入するバックヤードがあるということだな。

(アメリカからの武器援助を勘定に入れていない?プーチンの危険なハルキウ攻勢)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/05/post-104484.php

「ハルキウ州北部における限定的なロシア軍の攻勢作戦からは、アメリカからの軍事援助の再開を受けても(ロシアのウラジーミル・)プーチン大統領の読みは変わらなかった、もしくは軍事支援再開を受けたウクライナの反撃能力(の向上)という、今作戦の根本的な前提を再検討することなくプーチンがハルキウ州での攻勢に踏みきったことがうかがえる」(IWS)

つまり、ロシア(プーチン)は能無しか、さもなければ米国の支援を舐めてかかっていると言いたいわけだ(そうなのかあ?)。

「ISWは、ロシア軍は「この地域で行われている攻勢作戦をさらに強化するため、近々」予備役を招集するだろうとの見方を示した。」

浮沈子もそう見ているけど、他の軍管区からの動員や、新たな編成の部隊(セーベル)で間に合うかもしれない。

「もっとも、入手可能なあらゆる資料から見るに、ロシア軍はハルキウ市を包囲し制圧するような大規模な攻勢作戦を行うには人員不足だ」(ISW)

で、お約束の陽動作戦という解釈をしている。

セオリー的には戦力の逐次投入というのはご法度だから、専門家であればあるほど、その解釈には至らないんだろう。

まあいい。

「ロシアがウクライナ国内にさらに侵入し、ボウチャンスクのような国境近くの比較的大きな町への攻勢を強めようとすれば、ウクライナ軍の「ますます激しい抵抗」を受けるだろう」(ISW)

既にそれは始まっている。

(ロシア軍がアウディーイウカとハルキウで前進、ボルチャンスクに取り付いた可能性)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-advance-in-audiivka-and-kharkiv-possibly-seizing-bolchansk/

「ロシア軍がボルチャンスク市内の食肉加工工場を占拠した」「ボルチャンスクの東側面は戦場の霧に包まれている」(ロシア人ミルブロガーが運営するRYBAR)

「視覚的に確認されていないものの、これが事実ならロシア軍はボルチャンスクに取り付いたことになる。」

さて、ウクライナ軍はロシアの侵入を止められるんだろうか?。

そもそも、国境からの侵入を許し、ボルチャンスクやリプツィ(リプシ)を脅かす地点まで進撃されたのはなんでやという話もある。

(ロシア軍、ハルキウ州の5村を制圧と発表 簡単に越境許したとウクライナ司令官が証言)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cv29yy4l100o

「防衛の第1線がなかった。この目で見た。ロシア軍はただ歩いて入ってきた。地雷原もない場所を歩いて入ってきた」(ウクライナ軍特殊偵察部隊のデニス・ヤロスラフスキー指揮官)

特種偵察部隊というお役目や、実際に目視してきた証言であることを考えると、嘘八百のでっち上げな情報戦とは一線を画している気がする。

「同指揮官がBBCに見せた、ドローン(無人機)で数日前に撮影したという映像には、ロシア軍の小隊が何の抵抗も受けずに歩いて国境を越えている様子が写っていた。」

やれやれ・・・。

「当局は巨額を費やして防衛を固めているとしていたが、そうしたものはなかった」

「怠慢か腐敗のどちらかだ。失敗ではなかった。裏切りだった」

現場の指揮官が言うのだから、これがたまたまその場所だけの話でないことは間違いない。

あるはずの第一防衛ラインが築かれていなかったわけだ。

「ウクライナ当局は否定するが、攻撃への備えが不十分だったとみられる。」

ったく・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

「今回の越境攻撃は、以前から可能性が高いとみられていた。ウクライナと西側の両方の情報機関は、ロシアが国境付近で兵士3万人規模の増強をしていることをつかんでいた。」

規模は、浮沈子の想定より多いな。

数千人程度と見ていたからな。

実際にどれ程の兵力を備えているかは分からない。

が、ハルキウ占領に必要な兵力は投入してくるだろう。

後続の防御線は、大丈夫なんだろうか?。

(ウクライナ軍がハルキウ方面への増援強化 ロシアの「陽動」にはまる懸念)
https://forbesjapan.com/articles/detail/70893

「ロシア軍がなぜこれほど素早く国境を越えることができたのか疑問に思っている人も多いが、答えは簡単だ。国境地帯はグレーゾーンであり、国境線沿いに部隊や防御設備は直接配置されていないからだ」(ウクライナの調査分析グループ、フロンテリジェンス・インサイト)

前出のBBCの記事を読んだ後では、かなりムカつく記述だが、理由はどうあれ、事実としては間違いないだろう。

「ウクライナ側は代わりに国境から南へ数km離れた場所に防御陣地を築き、そこに陸軍や領土防衛隊の部隊を駐留させ、国境地帯でのロシア軍の侵入に対応できるようにしている。」

まあ、そういうことにしておこうか。

事実、ボルチャンスクやリプシ周辺で、ロシア軍の進撃は止まった。

「(ウクライナ側の)防御が崩壊したと主張するのは早計であり、現実に即していない」「大規模な機械化旅団の場合と異なり、(ロシア側の)国境の小さな村に駐留するロシア軍の軽装甲の小規模な戦術部隊は比較的容易にグレーゾーンに侵入し、制圧できる」

つまり、もっと大規模な進撃なら、事前に察知して、国境のグレーゾーンで対応できたと言いたいわけだ。

そこが、ロシアの付け目でもあったわけで、小規模で突破口を開いて、増援するという戦術は的を得ていたわけだ。

「ロシア側は、占拠したいくつかの村の陣地に増援を送ろうとしている兆しがある一方、国境とハルキウの間のウクライナ側の主要防御線に本格的な攻勢をかけるべく、連隊や旅団全体を集結させている動きは確認されていない。」

この辺りの見立ては、専門家間で共通だな。

「ロシア側が国境沿いの小さな村々を越えてさらに前進するのは「依然として非常に困難だ」と指摘」

さて、今後の展開がどうなるかだが、東部戦線とは別動隊を組織してきている点、上記のように、国境突破の容易さを選択して小規模で侵入したらしい点を考慮すると、逐次増派を行い、戦略目標(ハルキウ占領?)を目指す公算は高い。

「ウクライナ軍参謀本部は動揺しているようだ。まさにそれこそロシア側の狙いかもしれない。」

「ロシアは国境を越えて脅威が迫っていると住民に信じ込ませ、社会にパニックと不安をもたらすことを意図しているとみられる」

住民がパニックになるのは分かるけど、参謀本部がビビってるのはいただけないな。

(ウクライナ東部ハルキウ州、避難者数千人に ロシア軍攻撃「ほぼ24時間」)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20240513045927a&g=afp#goog_rewarded

「州都ハルキウ市では、イーホル・テレホフ市長が「起きている事態は把握しているが、ハルキウ(市内)は落ち着いている。出ていく住民は見かけない」と述べ、同市から避難する理由はないとの見解を示している。」

落ち着いているのはいいんだが、防衛線が破られれば、あっという間に占領されちゃうかも知れないからな。

今のうちに、身の周りを整理して、いつでもエクソダス出来るようにしとかないとな・・・。

報道しているのが朝日だけなんで、ちょっと気になるけど、かなりヤバい話も出ている。

(ロシア軍、国境沿いに支配地域広げたか ウクライナ北東部の地上作戦)
https://www.asahi.com/articles/ASS5F2V5VS5FUHBI00WM.html

「東の地域では、ロシア軍が国境の南25キロのダムを破壊したことも確認された」

浮沈子は、ハルキウ侵入の真の目的を、東部戦線への兵站(補給ルート)の遮断と見ている。

その観点から見ると、ダムの破壊って、ヤバくね?。

しかも、侵入点の東側だからな。

この件については、続報が出ればまた書く。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ハルキウ方面のウクライナ軍指揮官が交代、攻勢初日の対応に問題)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-military-commander-in-kharkiv-area-changed-problems-with-response-on-first-day-of-offensive/

「今回の戦闘に直接関与している敵兵士の数は2万人程度と少なく、ベルゴロド州とクルスク州に残っている戦力を加えれば最大4万人に達するだろう。敵の目的はハルキウ占領ではなく北、西、東の3方から都市を半包囲することで、コザチャ・ロパンやヴェリカ・ピサリフカ(人口3,000人程度のスームィ州の村)への侵攻が懸念されている。」(ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏)

「ブトゥソフ氏は「自身がボルチャンスクにいる(前日にボルチャンスクから避難する住民の写真をTelegramに投稿していた)」と明かした。」

「ロシア軍は建設された要塞ラインまで到達していない。」

「ロシア軍は数的優位と事前に準備された計画によって戦場の主導権を握っている。状況は依然として厳しいものの我々も決定的な突破を許していない」

曲がりなりにも、応戦はしているようだし、ロシア軍の進撃を食い止めていることは間違いない。

現場の感覚からも、ハルキウ占領は否定されている。

そうなのかあ?。

「まだハルキウ攻勢の意図や規模が明確になっていなため何も断言できない」(ブログ管理人)

戦場の霧は、完全に晴れているわけではないな・・・。

🐱変異種:24夏の陣始まる2024年05月14日 10:40

変異種:24夏の陣始まる
変異種:24夏の陣始まる


久々にモデルナが公開している推定感染者数のグラフを見たら、ハッキリと上昇に転じていた。

全国の陽性率も、19パーセントまで下がった後、現在22パーセントまで増加している。

2024年夏の流行(第11波)が始まっている。

もう、ワクチンはない。

夏を乗り切り、秋の風が吹き始めるころにならなければ、24冬の陣(?)を乗り切るための接種は行われない。

9月中旬頃か。

浮沈子が棲息する東京都大田区で、高齢者がどういう扱いになるかは知らない。

この夏を何とか生き延びて、接種を受けたいと願っているけど、天命だから仕方ない。

マスク手洗い社会的距離(ソーシャルディスタンス)・・・。

東京都で毎日新規感染者が2000人を上回るペースで報告されている以上、感染予防の基本は厳守。

インフルの流行は治まり、定点毎の報告は1を切った。

やれやれ・・・。

新型コロナの流行は、完全に収まることなく続いている。

第7波(2022年夏の陣)をピークに、流行の山は毎回低くなってきているが、谷の時期のレベルはあまり変わらない。

この傾向は続くだろう。

新型コロナは、我々の社会に定着しつつある。

最近の変異も確認しておこう。

(変異株について)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kansen/corona_portal/henikabu/screening.html

(ゲノム解析結果の推移(週別):(令和6年5月9日12時時点))
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kansen/corona_portal/henikabu/screening.files/genomu_20240509_01.pdf

XDQというのが延びてきているが、詳細は不明だ(未調査)。

流行の拡大との因果関係があるんだろうか。

少し調べてみようかな・・・。

🐱欧州大戦争:宣戦布告発言2024年05月14日 12:54

欧州大戦争:宣戦布告発言
欧州大戦争:宣戦布告発言


(ロシア、西側との戦いに応じる用意 外相がウクライナ巡りけん制)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/KGKWG757PNLTHBL7T67DN6HMHM-2024-05-14/

「(西側が)戦場でそれを望むなら、そうなるだろう。それは彼らの権利だ」(ラブロフ氏)

一国の外相が公の場(新政権発足に伴う再任に向け行われた議会公聴会)で行う発言としては、穏やかじゃないな。

「ラブロフ氏はまた、スイスで来月開催予定のウクライナに関する和平協議について、実施されればロシアに対する最後通告に等しいと述べた。」

ロシアモードの停戦協議に消極的なウクライナに対し、戦場でケリを付けようと捨て台詞を吐いたこともあるラブロフだが、相変わらずなわけだ。

もう、欧州大戦争は浮沈子の妄想ではない。

米国が、ロシアとの直接対決を避けるために取り続けている抑制的な態度が、これをきっかけに変化するようなことがあれば、リアルな状況が出現するだろう。

(プーチン大統領の安全地帯:ロシアのハリコフ作戦を打破するにはロシアの聖域を除去する必要がある)
https://www.understandingwar.org/backgrounder/putins-safe-space-defeating-russias-kharkiv-operation-requires-eliminating-russias

「米国の政策は事実上、ロシアが地上侵攻戦力を蓄積できる広大な聖域を作り出し、そこから滑空爆弾やその他の長距離攻撃システムを発射して新たな侵攻を支援している。」

「この米国の政策の利点が何であれ、現在の状況の差し迫った現実を反映するために直ちに修正されるべきである。」

「ハリコフ州におけるロシアの作戦を破るには、ロシアの滑空爆弾の脅威を破る必要がある。」

「ロシアはハリコフ州を攻撃するための聖域としてロシア領空を活用している。」

「ロシア航空機はロシア領空の聖域を離れることなく、無制限にハリコフ市を攻撃することができる。」

「ロシア空軍がロシアの領空保護区を利用し続ける限り、ロシア空軍は自由にウクライナの広範囲を攻撃することができる。」

「ハリコフ市に対するロシアの滑空爆弾攻撃を破るには、ロシア航空機がハリコフ市の射程内に入る前にベルゴロド州で迎撃する必要がある。」

「ウクライナはより多くのパトリオット・システムと迎撃機を必要としているが、ロシア空軍がロシアの空域を聖域および安全な空間として使用し続けることができる限り、いくらパトリオット・システムを用意してもロシアの滑空爆弾の脅威からハリコフ市を守ることはできない。」

「ロシアはまた、領空保護区を利用して、ウクライナに対して壊滅的なミサイルと無人機攻撃を行っている。 」

「米国はウクライナが米国提供の武器でロシア後方の合法的な軍事目標を攻撃することを許可すべきである。」

「ロシアの聖域を撤去すれば、ロシアはウクライナの攻撃から守るために後方支援地域と兵站結節点の再構成を余儀なくされ、ロシアの兵站が低下するだろう。」

まあ、純軍事的にはそうなんだろうが、それをしないことで、戦域を限定し、紛争の拡大を防いできたことも確かだ。

F-16が導入されれば、警戒管制を行う必要からエイワックス飛ばす必要が出てくる。

NATO軍はルーマニア上空で運用すると言われているが、ロシアが撃墜することを躊躇うとは思えない。

双方にとって、既に激突の舞台は整っているのだ。

「ロシアの聖域の再評価は、一か八かの問題ではない。」

いやあ、そうじゃないんじゃね?。

キャメロン(英国外相)が供与兵器によるロシア本土の攻撃を認めたと言われるが、外交上のリップサービスの可能性は排除できない。

実際に、ウクライナがそれを実行するかどうかも分からないしな。

「ロシアも他の国家も、自らが始めた侵略戦争において自国の主権領土を不可侵とみなす権利はない。核保有国がエスカレーションの脅威を通じてそのような不可侵性を獲得できるという原則を確立することは、他のそのような潜在的な捕食者も、罰を受けずに攻撃し、自国の領土での聖域を要求できると想像することを奨励します。ロシアの後方深くへの長距離攻撃の可能性が問題となったとき、米国が提供した兵器のウクライナ使用に対する米国の制限は別問題だった。新たな国境を越えた侵略に対して、ウクライナが自由に使えるすべての資源を使用することを阻止するのは意味がありません。」

世界は、欧州大戦争を覚悟する必要があるだろう。

それを避ける方法はただ一つ。

ウクライナをロシアに差し出し、力による現状変更を認め、核保有国が行使する不可侵の特権を受け入れることだ(そんなあ!)。

もちろん、全か無かという話ではないから、相互の越境攻撃に現実的な歯止めをかけることが出来ないとは言えない。

しかし、西側からそのトリガーを引くというのは、政治選択としてリスクが高い気がする。

ISWの議論は威勢が良く、理に適っていて筋が通っているが、力対力でケリを付けるという点ではロシアの土俵に乗ってしまっている。

そこに歯止めをかける仕掛けを施すことは、事実上困難だろう。

際限のない戦闘の拡大、双方が力による現状変更を求め合う弱肉強食の世界が出現することになる。

浮沈子は、米国が一線を踏み越えることはないと見ている。

が、黙って見ているわけではないだろう。

英国やフランスに、代わりにやらせるとか(数量限定でな)、ウクライナ製のミサイルの製造を支援するとか、大っぴらでない、セコい方法を取るかも知れない。

が、核大国である米国とロシアとが、直接ぶつかり合うリスクを避けるというのは、ウクライナ情勢とは次元が異なる。

供与した兵器の使途を制限するというやり方が、最適かどうかは知らない。

形の上で、米国が勝敗の主導権を握るような事態を演出しないということも重要だ(代理戦争ということがバレちまうしな)。

予算の議会承認が遅れたことが、その状況を作ってしまったことは、その意味でもマズかったな。

侵攻当初のロシアと、現在のロシアとでは、全く異なる。

別の国家といってもいいかもしれない。

ここで、舵を切り誤ることは何としても避けたい。

ラブロフの発言は、追い詰められたロシアのあがきと捉えることも可能だ(そうなのかあ?)。

表向き、そういう形で矮小化しておくのが得策な気がする。

ハルキウ(ハリコフ)への侵入は、確かに新たな事態ではあるけど、それは黒海方面でも起こり得る想定の範囲内の事態の一つで、開戦以降、米国が取り続けてきたスキームを崩す理由にはならない。

NATOが、欧州大戦争に突入する準備が整っているならともかく、現時点でロシアに戦線拡大の理由を与えるのはリスキーだ。

それでなくても、マクロンとかが言いたい放題しているわけだしな。

しかし、ラブロフの発言は重要だ。

原則論は確かにそうだし(交戦権を認める)、それに対する備えがあることを強調するのは当然だ。

この時期に、大っぴらにすることが適当かどうかは別だがな。

ロシアは、西側にトリガーを引かせようとしている。

その罠に、まんまとハマるようなことは避けるべきだろう。

戦場でケリを付けようなどとしないことが、世界の平和を維持するためにも必要だ。

ここは、グッと堪えて、地道な支援を続け、現実的な停戦交渉への道を探る努力を続けるべきだろう。

ミサイルぶっ放してスッキリしようなどと考えても、ろくな結果にはならない。

しかし、戦場で勝てないウクライナが、領土奪還を果たして勝利を手にする見込みは日ごとに失われていく。

非対称戦を続ける限り、その状況が改善される見込みも少ない。

ISWは、せめて対称戦に持ち込みたいと主張しているわけで、そのこと自体に無理はない。

浮沈子的にも、そうしない限り、ハルキウ方面の事態は悪化する一方のような気がする。

ロシアとの直接対決を避けるという米国のスキームは、世界を敵に回して核大国の特権を最大限行使しようとしているロシアの思うつぼだ。

が、それを覆した時に世界がどうなるかを試す度胸(度胸なのかあ?)は米国にはない。

ロシアは、既に背水の陣で臨んでいる。

ロシアの思い通りの世界になるか、世界を丸ごと滅ぼすか。

もちろん、そんな狂気に付き合う必要はない。

しかし、一方で、ロシアを滅ぼすか、ロシアの思い通りにさせるかという選択肢も受け入れられない。

そのためには、高い代償を払う必要があるからな。

西側のシナリオとしては、長期に渡ってウクライナを支えつつ、ロシアに対する圧力を加え続けてじり貧にさせるということだったが、ウクライナ自身が持ちそうもなく(そうなのかあ?)、ロシアは逆に短期的には元気になるという想定外の事態になっちまっている。

やれやれ・・・。

その背後にあるのは、中国や、インドをはじめとするグローバルサウスの存在だ。

立ち位置はビミョーだが、我が国も決して無視できないボリュームがある。

地球は、有限で、かつ、丸い。

天に唾すれば、自らに振って掛かる。

この、やりきれない、スッキリしない状況を受け入れる必要がある。

それを解決する方法が、欧州大戦争だったり、対称戦への移行だったりするのかは分からない。

浮沈子は正義派じゃない。

ウクライナにおける統治がどうなろうと、知ったことではない。

どーしても、ドンパチでケリを付けたいなら、周りを巻き込まずに、限定された領域でやってもらいたい。

が、現代では、それは無理だろうな。

だからといって、世界を滅ぼす選択肢をちらつかせるというのは行き過ぎだ。

ロシアが、矛を収めるように、何としても持ち込まないとな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア軍がルクヤンツィを占領、オヒルツェボで国旗を掲げる様子が登場)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-occupy-lukyantsi-and-raise-the-national-flag-in-okhirtseve/

「ボルチャンスク市内の北部分を占領した」(RYBAR)

「ライボケについては「貯水池付近のダーチャで戦闘が続いている」「ここを制圧できればリプシへの攻撃について語ることが出来るだろう」と言及」(同上)

リプシへの攻撃は時間の問題になってきている。

ボルチャンスクは、ボルチャ川という市内を流れる狭い水路の北側で、ロシア軍の進軍が止まっている(水源は東側です)。

川に架かる橋も、2つを残して落としたようだ。

ISWは、これをもって緩衝地帯を創出することが目的だった証拠だと言ってるが、んなこたぁないだろう。

国境からの距離が近過ぎるし(6km程度?)、ウクライナ側が設定している防御ラインにも達していない。

緩衝地帯としての役目は果たせないからな。

まあ、時間が経てばハッキリするだろう。

アウディーイウカ方面、南ドネツク方面、さらにクピャンスク方向、キスリブカ方向、クラスノホリフカ方向、ロボーティネ方向でもロシア軍の前進が報告されているが、ぜーんぶ割愛する(そんなあ!)。

「ここまで全ての前線で動きがあるのは本当に珍しく、もうついていけないかもしれない。」(ブログ管理人)

これで、欧州大戦争が始まっちまったら、どういうことになるのか・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(陽動か本格攻勢か ロシア軍の巧妙な作戦、ウクライナを翻弄)
https://forbesjapan.com/articles/detail/70929

「ボウチャンシクに対する滑空爆弾による爆撃はロシア軍が同市への地上攻撃を激化させる兆候なのかもしれない。」

デビッドアックスは、いい分析をしている。

「この作戦が本格的な攻勢であれば、近日中に複数の連隊全体がボウチャンシクを攻撃するかもしれない。」

「ロシア側は東部の作戦から兵力を回す余力がある限り、それをひそかに攻勢に転じることもできる」

兵力の増派は、東部戦線からではないかも知れない。

そうなると、自由度はさらに高くなる。

小規模で突入させてエスカレートさせるかもしれないという浮沈子の妄想は、ひょっとしたら図星になるかも知れない。

「ウクライナ側の人的戦力の制約を考えれば巧妙な方策だ」(フィンランドの軍事アナリスト、ヨニ・アスコラ)

「敵の計画は把握しており、敵のあらゆる作戦行動に柔軟に対応できる」(ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官)

「シルスキーの楽観的な発言は、ある重要な事実を認めている。ロシア側がまず動き、ウクライナ側はそれに対応しているということだ。つまり、ロシア側が主導権を握っているということだ。」

まあ、対応しきれるかどうかが問題だがな。

防御戦では、守る方が主導権を握ることはない。

んなことは、ジョーシキ以前の話だ。

攻撃の規模、時期、方法や強度、他の戦線との連携、何でもアリだ。

兵器の選択から、攻撃の時間帯までな。

ロシア側に「聖域」(西側の兵器で攻撃されないロシア領土)まである。

ロシア軍が余程へまなことをしない限り(その可能性は、決してゼロじゃないけど)、ハルキウ州への侵入が失敗に終わることなどないのだ。

他の地点からの侵入も可能だしな。

浮沈子的には、むしろ、そっちが気になる。

ハルキウは、余りにあからさまで、分かりやすいからな。

ウクライナ側の援軍を十分に引き付けたところで、別の侵入口から本命の部隊が突入する可能性もある。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

また、航空万能論のブログ管理人が音を上げる程、1000kmに渡る前線全域で攻勢が続いている。

どこが本命で、どこが陽動とは言えない。

やっぱ、全域で圧力を掛けつつ、兵站ルート遮断を狙ってきている気がする。

シルスキーは、セオリー通り、攻撃の強度に応じて、逐次的に応戦部隊を投入しようとしている。

まあ、そうせざるを得ない台所事情があることも確かだがな。

その対応もまた、ロシア軍の思うつぼだ。

小規模なうちに、徹底的に叩くという方針ではない。

十分な防御ラインが築かれているなら、侵入を食い止めるのに必要な戦力は攻撃側よりも少なくて済む。

しかし、近接航空支援もなく、制空権取られっぱなしで、しかも「聖域」付きで滑空弾打ち込み放題、兵士の損耗は10倍くらい許容できて、補充も迅速、練度もそこそこ、ダメ押しで砲弾に至っては20倍くらい使える(そうだっけえ?)という条件では、話は変わってくる。

つーか、そういう状況では、戦争なんてしてはならないのだ。

今のところ、浮沈子的妄想では、バフムトやアウディーイウカの状況が再現されると思っているけど、事態の進展は桁違いに速い可能性がある。

数か月ではない。

数週間、或いは数日のうちに、状況が変わる可能性が高い。

「敵の計画は把握しており、敵のあらゆる作戦行動に柔軟に対応できる」(再掲)

うーん、マズいな。

その「把握している計画」というのがブラフを掴まされていたり、柔軟な対応というのが後手後手に回ったりするリスクは、今回は特にヤバい。

(ロシア軍、ウクライナ東部ハルキウで猛攻 降り注ぐ誘導弾)
https://sp.m.jiji.com/article/show/3235482

「国境には約5万人いた。3万人以上が入ってきた」(ウクライナ安全保障会議書記のオレクサンドル・リトビネンコ氏)

このネタもホントかどうかは分からないが、事実だとすれば初期投入の規模としては十分だろう。

以前引用したCNNの分析記事とも整合する。

浮沈子が想像していたよりも桁違いに多い。

ウクライナ側が投入しようとしている予備戦力は数個旅団規模だ。

防御戦力としては妥当だが、ギリギリの可能性もある。

(ブダノフ中将はスームィ侵攻を警告、ウクライナ軍に予備戦力は残っていない)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/lieutenant-general-budanov-warns-of-sumy-invasion-ukrainian-army-has-no-reserves-left/

「兵力不足でハルキウ北東部は危機的状況だ」「持てるものは全て使い切ってしまし他の予備戦力は残っていない」「ロシア軍はスームィ州で新たな攻勢を開始するかもしれない」(ウクライナ国防省情報総局のブダノフ中将)

どこまで信じていいものやら(国防省情報総局だからな)。

が、最早、隠しておくことすら出来ない情勢なのかも知れない。

「ウクライナ軍は第92強襲旅団などチャシブ・ヤールで戦っていた部隊から抽出した増援をハルキウ北東部を送った」「この戦力抽出は前線から戦力を引き抜いたのではなく休養中の部隊を利用した可能性がある」(Black Bird Groupのパシ・パロイネン氏)

「ハルキウ北東部への増援が他戦線の防衛力低下を引き起こしているかは分からない」(NYT)

「ハルキウ方面での積極的な攻撃は3日から4日ほど続き、その後にスームィ州を攻撃するかもしれない」(ブダノフ中将)

「ロシア軍の砲撃回数は増加している」「敵が砲撃している場所は以前から何回も攻撃されていた場所で何の意味があるのかは分からない」「いずれにせよ、我々は完全な戦闘準備を整えている」(同州の国境地域に配備されているウクライナ人将校)

「ロシアがスームィ州に隣接する地域に部隊を集結させている」(ウクライナ政府関係者)

「スームィ州のヴォロズバやビロピリアでは住民の避難が始まった」(ウクライナメディア)

「スームィ方面でも何かが起こるかもしれない」(ロシア人ら)

うーん、きな臭いにおいがプンプンする。

準備された戦力は、必ず投入される。

記事には、クピヤンスクからスームィにかけての広域地図が出ているけど、ここに広大な戦線が出現することを予感させる。

避難が始まっているヴォロズバやビロピリア辺りまで、ざっくり500km程度の長さがある(テキトーです)。

現在の1000kmの戦線の維持にも苦労しているウクライナ軍に、5割増しの戦線に対応する能力はない(断定的!)。

が、それは同時に、ロシア軍にその全ての戦線で攻勢をかけ続ける能力があるのかということにもなる。

「今後1週間ほどハルキウ方面やスームィ方面を注視しなければならず、この方面の戦いが激しくなればなるほどドンバス方面の守りは薄くなるのだろう。」(ブログ管理人)

ウクライナ関係者が、ロシア軍の戦略意図を、陽動や緩衝地帯の創出に限定し、北東部からの本格的な侵攻を否定してきた理由がここにある。

限界だからな。

ラクダの背中に藁一本というのがある(浮沈子は、これで覚えていました)。

(最後の藁)
https://www.weblio.jp/content/%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%97%81

「英語のことわざ、「ラクダの背骨を折るのは最後の藁だ(It is the last straw that breaks the camel's back)」に由来する、ある物事が、耐えることのできる限度を超えてしまうきっかけとなった物事を意味する表現。」

藁1本どころではない!。

ウクライナの背骨をへし折る500kmに及ぶ長大な戦線だ。

べらぼーめ・・・。

やっぱ、5月の攻勢は北部方面だったのか。

それとも、この凄まじい攻勢は単なる陽動なのか。

主導権を握るロシア軍だけが、それを知っている・・・。