🐱欧州大戦争:百年の計 ― 2024年05月30日 23:18
欧州大戦争:百年の計
(5期目に突入したプーチンの殺気、視野に入れたウクライナ後の対欧米戦)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/81261
「・・・方々参謀本部関連では人事に変更はないと伝えている。」
「方々」を、こういう文脈で使うのは、あまり目にしないな。
今のところ、ゲラシモフは安泰のようだ。
「2030年までの経済(政策)目標と2036年までの経済展望」(大統領令)
「射程範囲も当該任期の6年間だけではなく、さらにその先の6年間の展望が加えられている。」
「今回は人的資本への投資と愛国教育とを組み合わせた教育分野も目標」
「2030年までにGDP(購買力平価換算)を世界第4位へと押し上げ(つまり、日本を追い抜く)」
「輸入の対GDP比率を17%へと下げ、非資源輸出を66%増加」
記事は、経済を中心に、最近の話題を織り込みながら、ロシアの行く末を展望している。
「民間に期待して果たせなかった機械・電子製品の生産拡大と技術向上の主導役を軍産複合体に委ねる」
脱資源国、工業化の推進を軍需産業にやらせようというわけだ。
国防大臣に経済閣僚を据えたのだって、そう考えれば納得だな。
まあ、軍隊みたいな特殊な需要に応える技術を一般化できるかというのは、なかなか難しい問題ではある。
そういう絵面を描くしかないというのは、ロシア経済の西側への依存が、それだけ深いということの裏返しなのかもしれない。
今は、それを中国が補っている。
「プーチンの考える長期戦とは、いささか大袈裟に言えば国家百年の大計であり、現下の対ウクライナ紛争を超えたもの」
「紛争は対西側との長期にわたる対立関係の一部でしかなく、その意味では、全体像の中でウクライナをプーチンにとっての最優先事項だとはもはや言えない」
それは間違いのない所だ。
戦争担当の大臣の首は挿げ替えても、参謀組織は存続させている。
長期化というのは、戦争経済を国家の長期戦略に組み込み、怪しげな工業化と脱資源国化の戦略を描くことで、戦闘国家としての持続性を維持しようという文脈なわけだ。
著者は、ウクライナ紛争を停戦させ、軍事的に安定させて欧州大戦争を回避するビジョンを描こうとしているけど、軍産複合体に国家の未来を委ねようとしているロシアに、そんなことを期待できるとは思えないな。
プーチンは、国家運営に大きな自信を得ている。
もちろん、中国との協力関係が前提だけど、それが大きく崩れる気配はない。
国家100年はともかく、10年くらいは安定した関係を見込んだとしても、大きな間違いはないだろう。
突発的な事案が発生して、大どんでん返しが起これば別だ。
「10年、20年先まで見渡そうとすれば、中露の関係がどう変わるかなど誰にも分からない」
西側がウクライナをロシアに売り渡し、経済制裁を解除、技術支援も経済支援も好きなだけ行うようになれば(ありえねー・・・)、中ロ関係をご破算に持ち込むことだって不可能ではない(そうなのかあ?)。
石油にしても、天然ガスにしても、欧州が従来以上にロシアからバンバン輸入すれば、インドだって対応を変えざるを得なくなるかもしれないしな。
そういうタラレバの話はいくらでもできる。
ちょっとびっくりの話も出てくる。
「SVR(ロシア対外情報庁)によれば、西側が実施した非公開の世論調査の結果では、ゼレンスキーへの国民の支持率は17%にまで落ち、軍人の間でも20%程度でしかない。」
ホントかあ?。
「この調査の出所は明かされておらず、フェーク批判の的にもなりそうだが、2月にウクライナの研究所が行った調査ではゼレンスキーへの支持率が22%となっており、あながちいい加減な数値でもないようだ。」
そんなに指示が落ちている中で、大統領選挙を先送りし続ければ、プーチンじゃなくなって正当性を疑問視する話は出てくるに違いない。
ちなみに、我が国の総理大臣の支持率も似たようなもんだから、国家の安定と指導者の任期は別の話には違いない。
まあ、どうでもいいんですが。
「さらに、この調査では国民の70%以上がウクライナのメディアを信用しておらず、約90%が国を去りたいと思っている」
ウクライナ政府が金をばら撒いて、提灯記事をメディアに書かせている話は、浮沈子も読んだ。
が、そんなに多くの人々(約90%!)がエクソダスしたがっているというのは、俄かには信じられない。
記事の最後には、浮沈子的に興味津々な話が出てくる。
「プーチンはウクライナを越えてさらに西への支配領域拡大を目指している――これは立証できる話ではないが、その否定もやはり証明不可である。」
「最悪に備えた安全保障策を取り込むしかない」
平時に軍を養うのは、そもそもそのためのものだ。
当然の話で、別に、だからと言って、事態が際限なくエスカレートするというのは当たらない。
「5月6日に国防省が、戦術核兵器使用に備えた軍事演習を行うと発表し、21日にその実施に入った。6月にはベラルーシとのその合同演習も予定される。」
「西側のメデイアはこれを「脅し」と形容するが、ロシアは、いざとなれば、で本気なのだ。」
そこんとこは、浮沈子も同意だな。
「欧米が戦闘要員をウクライナへ派兵し、欧米供与の兵器でウクライナがロシア領を攻撃し始めたなら、ロシアは戦術核兵器に手を着けることも厭わないだろう。」
それはない。
F-16に核弾頭積んで、モスクワ空爆でもしない限り、あるいは、ウクライナに核弾頭付き弾道ミサイルを供与し、好きにぶっ放していいぞとでも言わない限り(いずれも、ありえねー・・・)、プーチンはウクライナで核を使うことはない。
が、欧州に攻め込む時には即時発射の態勢はとるだろう。
前線では、実際に戦場核兵器が使用されると思われる。
まあ、年内にはその懸念はないだろうが、来年は危ない。
欧州大戦争へのトリガーについては、記事中に重要な指摘があるので触れておく。
「ショイグに追われる形で16年間務めた国家安全保障会議書記の座から去ったN.パトルシェフは、造船分野担当の大統領補佐官となる。これは降格、との見方がもっぱらだ。」
「対外強硬派の彼の安全保障会議外しには、今後の対西側・ウクライナ交渉での柔軟性を確保して置く意味もあるのかもしれない。」
「プーチンが最も国内で警戒すべきなのは、対外強硬派・民族派が必要以上に勢力を増大させることだからだ。」
「プーチンがソ連邦崩壊の原因が統制経済にもあったことを認識しているから」
「しかし、右派には彼ほどにこの点を理解している仁が多々いるとも思われない。その彼らの天下になったなら、微妙な政策の束で何とか運営されてきたロシア経済はひとたまりもなく瓦解」
瓦解するかどうかはともかく、大きく棄損されるなかで、それを補うために欧州という大魚をつり上げにかかるに決まっている。
ロシアの首都がベルリンになるのは時間の問題かもしれない(そんなあ!:まあ、パリはちょっと遠いしな)。
記事の著者は、一次資料にも丹念に当たり、広く文献やニュースにも目を通している。
政治プロセスが、基盤となる経済や、戦時中なら戦況を反映せざるを得なくなるメカニズムも承知している。
浮沈子的にも、一部を除いて、総体的に違和感はない。
浮沈子の妄想的ダイナミズムは、そういうスタティックな正論を跳躍しているけど、まあ、無難と言えば無難な記事だ。
煽りの要素はない。
スイスでの平和サミットは不発に終わり(米国は首脳クラスを送らないようです:たぶん、中国も)、供与兵器による越境攻撃も効果は限定的で、砲弾や兵士の不足は当分解消されず、ロシアの長期戦戦略の定着で、戦線は大きく動くことはないかも知れない。
その長期化でウクライナは疲弊し続け、西側の支援に頼る国家(軍事支援だけではなく)になっちまう。
欧州は、キビシー選択を迫られるだろう。
生餌であるウクライナにどこまでも食らいついていくか、ロシア(と、その背後にいる中国)に釣られないように、ウクライナを見捨てるか(政権支持率2割だしな)。
それとも、逆に西側から戦争を仕掛け、生餌も釣り竿(ロシア)も釣り人(中国)も、丸ごと水中に引きずり込む荒業に打って出るか。
シャップス(英国国防相:中国はウクライナに兵器供与している発言)やマクロン(仏大統領:兵士派遣と越境攻撃容認発言)は、自分たちが何をやろうとしているのか分かってるんだろうか?。
「ウクライナの立場をさて措いてでも、まずは西側とロシアとの間での直接の交戦をどう避けるか、が問題なのだ。」
国家が正義を掲げる時、必ず戦争が始まる。
国益が棚上げされるわけではない。
負けると分かっている戦争をすることはないだろうから、勝つことによって国益が転がり込むと信じているということになる。
欧州にとって、ロシアと戦争して勝つことが国益なのかは知らない。
世界最大の領土を要する国家を丸ごと手に入れられれば、それは美味しい話だし、中国を孤立化させ、西側の世界秩序を維持するうえでは悪い話ではない。
が、戦術核兵器をしこたま抱え、更新し、運搬手段にも事欠かず、実戦的訓練も重ねている戦闘国家相手にドンパチ始めればただでは済まないだろう。
そのリスクを取るのか。
欧州にとっては、これは自衛戦争になる。
徹底抗戦する理由は十分にある。
ロシアに先に攻撃させることが出来れば、世論にも訴えられる(ガザはそうだったけどな)。
ショルツはビビっちまって、タウロス(長距離巡航ミサイル)出さないし、多くの国々が派兵には消極的だ。
何がトリガーになるかは分からないが、いずれにしても米国大統領選挙が終わってからの動きになるだろう。
「〇ジョージア州:トランプ47、バイデン44
〇アリゾナ州:トランプ45、バイデン44
△ウィスコンシン州:トランプ45、バイデン45
〇ペンシルベニア州:トランプ48、バイデン45
△ミシガン州:トランプ47、バイデン45
◎ノースカロライナ州:トランプ48、バイデン41
◎ネバダ:トランプ43、バイデン35」
最近のポリティコで、スイングステート(パープルステート)の世論調査を見てみた(3日ほど前です)。
調査機関はバラバラだが、6回ほどの調査状況を踏まえて、浮沈子的に評価してみた(テキトーです)。
◎:トランプ盤石
〇:トランプ優勢
△:拮抗
「もしトラ」は、ほぼ確定というところか。
「ある識者によれば、欧米(の一部)はすでに「もしトラ」を織り込んだ策に着手し、D.トランプが米大統領に返り咲いて執務を開始する時点までに、彼をもってしてももはや後戻りできないような状況を作り出そうと突き進んでいるらしい。」
「打倒ロシアを目指して、意図的にでも事態をさらに深刻化させようとしていることになる」
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
だが、この程度の挑発では、プーチンは動かない。
非戦略核兵器も使わないだろうし、欧州に直接仕掛けることもない。
だが、ふち切りまで水が満たされたコップに、小石を入れることにはなる。
表面張力で、ギリギリこぼれずにいるかも知れない。
水は溢れていないじゃないかと、安心してもう一つ小石を入れれば、ラクダの背中に藁一本だ。
欧州は、そういうチキンレースにハマりつつある。
まあ、どうでもいいんですが。
抑制的だった米国も、最近は火遊びするようになった。
(ロシア領攻撃、柔軟な対応示唆 状況次第で「調整」―米国務長官)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024053000230&g=int
「ウクライナはロシア領内への攻撃を容認するよう米欧に求めており、戦況次第では柔軟に検討する姿勢を示した」
「(情勢に)適応させ、調整する」(ブリンケン米国務長官)
国防総省とのすり合わせに自信があるんだろうか。
まあいい。
国家主権を侵害しないという意味での外交的リップサービスから、供与した兵器をどう使うかはウクライナ次第と言ってはみたものの、約束を違えて使用すれば、兵器そのものの供与を打ち切ることは出来るからな。
そこは、兵器を仕切る国防総省との兼ね合いになる。
既に、「米国供与兵器」以外の供与兵器による越境攻撃は認めるという話もちらちら出ている。
まあ、それは供与国の問題で、認めるも何もないだろう。
NATOとしては、整合性を取らないと、ロシアに突っ込まれて侵攻されれば、第5条発動になっちまうからな。
検討するということは、裏返せば、実際には何もしないと言うことでもある。
注意しなければならないのは、これはあくまでも「供与兵器」による攻撃の話で、ウクライナが弾道ミサイルを開発して(聞いてないけど)、モスクワに隠し持っていた核弾頭(んなのあったっけ?)を積んで攻撃掛けることを妨げるものでは一切ない。
戦争をどう遂行するかは、ウクライナが決める。
まあ、ロシアもそれを決めるけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーーー
(ウクライナへのF16供与は「核のシグナル」 ロシア外相、NATOに対抗と主張)
https://www.sankei.com/article/20240530-2JHM6N53MNOONF6UKYFKZOXYIY/
「欧米によるウクライナへのF16戦闘機供与は核兵器使用も辞さない「北大西洋条約機構(NATO)側のシグナル」だ」(ロシアのラブロフ外相)
「戦術核使用を想定したベラルーシとの合同演習はロシア側の対抗措置」
「F16はNATOの「核共有」で主要な運搬手段」
「米国とNATOがウクライナであらゆる選択肢を想定している」
そうか・・・。
ロシアは、NATOが先制核使用を目論んでいると考えているわけだ(そうなのかあ?)。
B61とかはコンパクトだし、戦闘機に積んで投下することも可能だしな。
(B61(核爆弾):運用可能航空機一覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/B61_(%E6%A0%B8%E7%88%86%E5%BC%BE)#%E9%81%8B%E7%94%A8%E5%8F%AF%E8%83%BD%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%E4%B8%80%E8%A6%A7
「爆撃機
B-52 ストラトフォートレス
B-1 ランサー
B-2 スピリット
戦闘機
FB-111 アードバーク
F-100 スーパーセイバー
F-104 スターファイター
F-105 サンダーチーフ
F-4 ファントムII
F-15E ストライクイーグル
F-16 ファイティングファルコン
F/A-18 ホーネット
F/A-18E/F スーパーホーネット
F-22 ラプター
F-35 ライトニングⅡ
攻撃機
A-4 スカイホーク
A-6 イントルーダー
A-7 コルセア II
F-117 ナイトホーク(しかし、数名の関係者がF-117ではB61は使用されていないと主張する)」
既に退役した機種も含まれているが、確かにラブロフが言う通り、F-16 ファイティングファルコンは、運用可能航空機に含まれている。
「休戦はウクライナに軍備強化の時間を与えるだけだとして、短期の停戦に応じる意味はない」(ラブロフ:産経の記事)
まあ、この辺は売り買い(売り言葉に買い言葉)だから、あんま気にすることはないだろう。
だが、この発言は気になる。
「米国が欧州やアジア太平洋地域に核兵器搭載可能な地上発射型の短中距離ミサイルを配備すればロシアや中国にとって脅威となるとし、対抗して短中距離ミサイル配備を進めると警告」
わが国は、米国と核共有するかもしれないからな。
(ニュークリア・シェアリング)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0
「NATOの核抑止政策における概念」
「NATOによる核兵器使用のために、自国の核兵器を持たない加盟国が計画的に関与すること」
「2009年11月現在、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、トルコがNATOのニュークリア・シェアリング政策の一環としてアメリカの核兵器を受け入れている」
「使用される運搬用戦闘機はF-16とパナビアトルネードである。」
まあ、この辺までは、ラブロフの発言の確認だけどな。
問題は次だ。
「2022年、ロシアがウクライナに侵攻したことにより、核共有に関しての議論を進めるように一部の与野党から提言されたことがある」
「内閣総理大臣の岸田文雄は同年3月2日に行われた参議院予算委員会において、「非核三原則を堅持している立場や、原子力の平和利用を規定している原子力基本法を基本とする法体系から認めるのは難しい」と答弁した。」
政策や法律は、いくらでも変更可能だ。
台湾有事などに備えて敵基地攻撃能力(反撃能力)として、2026年までにトマホーク巡航ミサイルを保有することになっているけど、ちょっと頼りない気もする。
抑止力として核共有(非戦略核)に意味があるのかは知らないけど、どーせ持つなら原潜作って戦略核持たせて(当然時刻保有)太平洋に沈めとくのが有効だろうな。
ウクライナ紛争で世界が確認したことは、核兵器を持たない国は侵略を阻止することが出来ないということ、他国を支援する時にも、戦略核兵器の所有(各共有じゃダメ!)による抑止力がなければ、まともな支援もできないということだ(ドイツがタウロスを供与できないわけだ)。
浮沈子は、原発賛成、核保有大賛成だ(そんなあ!)。
その代わり、通常戦力はしこたまあってもしょうがないから、領空領海防衛程度でいいと思うけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
欧州がロシアに先制核攻撃するというのは、今の段階ではラブロフの妄想に近いけど、NATO軍がロシアベラルーシ国境に集結し始め、ウクライナが供与された兵器で、ロシア各地の軍事施設を片っ端から攻撃し始めたら(当然、NATOの下請けとして)妄想は現実の世界に蘇ることになる。
書いていて気づいたんだが、供与兵器による軍事施設への攻撃というのは、通常兵器によるNATOの先制攻撃に当たるわけだな(そうなのかあ?)。
ロシアとしては、戦闘開始と受け取るだろう。
発射されたり、F-16が離陸するのがウクライナなら、戦域が拡大することはないかも知れないが、NATOとロシアの軍事衝突が始まることになる。
兵員の派遣も、程度問題ではあれ、戦闘に直接参加すれば実質的な軍事衝突のエスカレートと見做されるだろう。
次々とタガが外れていく。
欧州大戦争は、限定された戦域での鞘当て状態に入りつつある。
欧米が砲弾の製造能力を増やしていると言っても、現在の計画では、ロシアのそれをはるかに下回る量しか製造できない(年間200万発程度)。
ロシアは、最大450万発で、それに北朝鮮の製造分が上乗せされる(100万発くらいか:未確認)。
双方、ウクライナ戦線で同数消費するとすれば(といっても、西側は最大200万発ですが)、毎年350万発ロシアが有利になっちまう。
先に行けば行くほど、西側は不利になるということになる。
が、現状、欧州の在庫はほぼゼロに等しい。
ロシアは、一刻も早く欧州大戦争に突入した方が有利なんだが、そのための経済体制を確立する必要があるからな。
ウクライナ紛争の比ではない、莫大な戦費を稼がなければならない。
軍需産業も、さらに拡充する必要がある。
もちろん、戦争というコンフリクトを起こさずに、双方が鞘を納めればそれに越したことはない。
ロシアも、軍需産業という、市民の幸福に直接関係ない無駄な投資ではなく、スマホやテレビゲーム、ダイビング(えーと、義理で書いとかないとな)とかにも投資できるかも知れない。
軍需技術で培った最新のリブリーザーとかも、是非商品化してもらいたいもんだな(ロシア製かあ:やや不安?)・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(デンマーク外相、F-16によるロシア領内の攻撃は戦争ルールの範囲内)
https://grandfleet.info/european-region/danish-foreign-minister-f-16-attacks-on-russian-territory-within-rules-of-war/
「ウクライナ人は提供するF-16でロシア領内の軍事目標を攻撃できる」「これは戦争ルールの範囲内だ」(ウクライナにF-16を提供するデンマークのラスムセン外相)
「今回の合意に含まれる全てのものはウクライナ軍がウクライナ領内で使用するためのものだ」(ベルギーのデ・クロー首相)
欧州の中でも見解が分かれている。
「最終的な判断はシステムの製造国である米国=バイデン大統領の政治的決断に委ねられる可能性」
「バイデン大統領は同盟国からの圧力を受け、ウクライナとロシアの戦争における最も重要な決断の1つ、つまり米国製兵器によるロシア領内の攻撃を解禁するかどうか決断を迫られている」「ホワイトハウスの高官らは戦争の流れがロシアに傾きつつあると認識し、正式な勧告を行うため素早い行動を起こしている」(NYT)
「バイデン大統領は6月6日にノルマンディー上陸作戦80周年を祝う式典、6月13日にG7首脳会議、7月9日にNATO首脳会議への出席」
「これらの主要同盟国との対面で団結を示すことは非常に重要だ」「バイデン大統領が決断を下すのに残された時間はそう多くはない」(NYT)
ただし、F-16が供与される時期は、実質的には来年(数機は年内かも知れませんが)だし、エイタクムスなどのミサイルについては、越境攻撃の可否について公開しないかも知れない。
「仮に攻撃を解禁しても米国製兵器の使用範囲はウクライナ攻撃に関与する国境沿いの軍事目標に限定される」「この攻撃を解禁は公に発表されることはない」「攻撃が解禁されたかどうかはロシア領内の軍事目標にミサイルや砲弾が降り注ぐことで判明する」(NYT)
んじゃあ、イベントで華々しく発表はできないんじゃないのかあ?。
世界の運命に関わる話だからな。
拙速に走ることなく、慎重に検討して判断してもらいたい。
「ロシア領内の攻撃が解禁されたかどうかは結果によってのみ知ることができ、逆にNATO首脳会議まで攻撃が発生しない場合「解禁されなかった」と解釈するべき」(ブログ管理人)
まあ、首脳同士の間の自慢話程度のことで、世界の運命を決められるのは勘弁してほしいけどな。
砲弾の話もそうなんだが、西側は既に欧州大戦争を前提とした準備に入っている。
ロシアがそう出る可能性が高まっている以上、対応せざるを得ないからな。
とすると、ウクライナの占領地奪還などの我儘(そうなのかあ?)聞いてやってる暇はない。
これ以上侵略され続けないように、なるべく効率的に防御戦を戦わせるしかない。
供与兵器による「国境付近の軍事目標限定」の越境攻撃を認めるというのは、その点では理に適っている。
ロシアが、それを欧州大戦争の開戦と解釈し、ウクライナに対する攻撃を激化させても、被害を被るのはウクライナ国民だからな。
知ったことではない(そんなあ!)。
ウクライナが、この戦争をどう遂行するかはウクライナが決める。
民間施設が攻撃されようが、新たな国境からの侵入が行われようが、それを承知の上で越境攻撃するわけだからな。
ロシアの攻撃は、難易度が高まるかも知れないが、状況への適応性が高いことはこれまでも示されてきた。
中国の協力も、エスカレートしている。
「ロシアは2023年に電子製品の約90%と工作機械の約70%を中国から輸入したとされる。」(ブログ本文初出のJBプレスの記事より)
中国にとって、ロシアが現状を維持してくれることは利益だ。
西側が、何らかの形でウクライナを押せば、中国も何らかの形でロシアを押すだろう(未確認:もちろん、見返りは要求するでしょうけど)。
「今回プーチンがハルビンを訪問したことは、同地が中国の軍事研究中心の一つだけに、中国が軍事分野で直接適用可能な技術を提供する用意があることを示した」(同上)
越境攻撃によって、ロシアの侵攻の難易度が上がれば、それを克服して更なる侵攻をエスカレートさせるだけのような気もする(緩衝地帯の幅が広がるとか)。
バイデン政権が、米国製兵器による越境攻撃を認める可能性は高い。
軍事施設限定ということになるんだろうが、その保証はない。
国境の両側で、犠牲者は増える一方だ。
やれやれ・・・。
「政治的に重要なイベントを台無しにしたくなければ「早々に決断を下す必要がある」」(再掲:NYT)
んなもん、クソくらえだ。
供与兵器でなければ、民間施設を含めて、ウクライナ製兵器での攻撃は既に行われている。
ロシアからみれば、単に、越境攻撃が激化しただけの話だ。
ウクライナ製の兵器で攻撃していた軍事目標を、供与兵器に置き換えるだけだからな(そうなのかあ?)。
その分、ウクライナ製の兵器による民間施設(多くは石油やエネルギー関連施設と言われている)への攻撃が増えるだけで、ロシアから見て、西側が正当な支援をしているとは到底思えない事態が生じることになる。
資金援助の話と同じだ。
軍事予算以外の資金援助をしているとされているけど、ウクライナ独自の税収は全て軍事用に回され、民生用が海外支援で賄われていれば、軍事支援しているのと何ら変わりはない(そういうことかあ?)。
それでもって、正当な支援だとか、正当な越境攻撃だとかいうのは、いささか手前味噌な気がする。
戦争当事国への支援は、人道支援でない限り(それだって、ビミョーな領域はあるでしょうし)、慎重であるべきだろう。
まあ、軍隊派遣するとか言ってるからな。
もう、建前は捨てて、欧州大戦争にしちまった方がスッキリする気がするんだがな(そんなあ!)。
NATOは、それでも戦争当事者じゃないって言うんだろうけどな。
プーチンは、核大国としての自制的対応に終始している(そうなのかあ?)。
メドベージェフ辺りなら、とっくにぶち切れて、戦略核兵器のボタン押しちまってるだろうけどな・・・。
(5期目に突入したプーチンの殺気、視野に入れたウクライナ後の対欧米戦)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/81261
「・・・方々参謀本部関連では人事に変更はないと伝えている。」
「方々」を、こういう文脈で使うのは、あまり目にしないな。
今のところ、ゲラシモフは安泰のようだ。
「2030年までの経済(政策)目標と2036年までの経済展望」(大統領令)
「射程範囲も当該任期の6年間だけではなく、さらにその先の6年間の展望が加えられている。」
「今回は人的資本への投資と愛国教育とを組み合わせた教育分野も目標」
「2030年までにGDP(購買力平価換算)を世界第4位へと押し上げ(つまり、日本を追い抜く)」
「輸入の対GDP比率を17%へと下げ、非資源輸出を66%増加」
記事は、経済を中心に、最近の話題を織り込みながら、ロシアの行く末を展望している。
「民間に期待して果たせなかった機械・電子製品の生産拡大と技術向上の主導役を軍産複合体に委ねる」
脱資源国、工業化の推進を軍需産業にやらせようというわけだ。
国防大臣に経済閣僚を据えたのだって、そう考えれば納得だな。
まあ、軍隊みたいな特殊な需要に応える技術を一般化できるかというのは、なかなか難しい問題ではある。
そういう絵面を描くしかないというのは、ロシア経済の西側への依存が、それだけ深いということの裏返しなのかもしれない。
今は、それを中国が補っている。
「プーチンの考える長期戦とは、いささか大袈裟に言えば国家百年の大計であり、現下の対ウクライナ紛争を超えたもの」
「紛争は対西側との長期にわたる対立関係の一部でしかなく、その意味では、全体像の中でウクライナをプーチンにとっての最優先事項だとはもはや言えない」
それは間違いのない所だ。
戦争担当の大臣の首は挿げ替えても、参謀組織は存続させている。
長期化というのは、戦争経済を国家の長期戦略に組み込み、怪しげな工業化と脱資源国化の戦略を描くことで、戦闘国家としての持続性を維持しようという文脈なわけだ。
著者は、ウクライナ紛争を停戦させ、軍事的に安定させて欧州大戦争を回避するビジョンを描こうとしているけど、軍産複合体に国家の未来を委ねようとしているロシアに、そんなことを期待できるとは思えないな。
プーチンは、国家運営に大きな自信を得ている。
もちろん、中国との協力関係が前提だけど、それが大きく崩れる気配はない。
国家100年はともかく、10年くらいは安定した関係を見込んだとしても、大きな間違いはないだろう。
突発的な事案が発生して、大どんでん返しが起これば別だ。
「10年、20年先まで見渡そうとすれば、中露の関係がどう変わるかなど誰にも分からない」
西側がウクライナをロシアに売り渡し、経済制裁を解除、技術支援も経済支援も好きなだけ行うようになれば(ありえねー・・・)、中ロ関係をご破算に持ち込むことだって不可能ではない(そうなのかあ?)。
石油にしても、天然ガスにしても、欧州が従来以上にロシアからバンバン輸入すれば、インドだって対応を変えざるを得なくなるかもしれないしな。
そういうタラレバの話はいくらでもできる。
ちょっとびっくりの話も出てくる。
「SVR(ロシア対外情報庁)によれば、西側が実施した非公開の世論調査の結果では、ゼレンスキーへの国民の支持率は17%にまで落ち、軍人の間でも20%程度でしかない。」
ホントかあ?。
「この調査の出所は明かされておらず、フェーク批判の的にもなりそうだが、2月にウクライナの研究所が行った調査ではゼレンスキーへの支持率が22%となっており、あながちいい加減な数値でもないようだ。」
そんなに指示が落ちている中で、大統領選挙を先送りし続ければ、プーチンじゃなくなって正当性を疑問視する話は出てくるに違いない。
ちなみに、我が国の総理大臣の支持率も似たようなもんだから、国家の安定と指導者の任期は別の話には違いない。
まあ、どうでもいいんですが。
「さらに、この調査では国民の70%以上がウクライナのメディアを信用しておらず、約90%が国を去りたいと思っている」
ウクライナ政府が金をばら撒いて、提灯記事をメディアに書かせている話は、浮沈子も読んだ。
が、そんなに多くの人々(約90%!)がエクソダスしたがっているというのは、俄かには信じられない。
記事の最後には、浮沈子的に興味津々な話が出てくる。
「プーチンはウクライナを越えてさらに西への支配領域拡大を目指している――これは立証できる話ではないが、その否定もやはり証明不可である。」
「最悪に備えた安全保障策を取り込むしかない」
平時に軍を養うのは、そもそもそのためのものだ。
当然の話で、別に、だからと言って、事態が際限なくエスカレートするというのは当たらない。
「5月6日に国防省が、戦術核兵器使用に備えた軍事演習を行うと発表し、21日にその実施に入った。6月にはベラルーシとのその合同演習も予定される。」
「西側のメデイアはこれを「脅し」と形容するが、ロシアは、いざとなれば、で本気なのだ。」
そこんとこは、浮沈子も同意だな。
「欧米が戦闘要員をウクライナへ派兵し、欧米供与の兵器でウクライナがロシア領を攻撃し始めたなら、ロシアは戦術核兵器に手を着けることも厭わないだろう。」
それはない。
F-16に核弾頭積んで、モスクワ空爆でもしない限り、あるいは、ウクライナに核弾頭付き弾道ミサイルを供与し、好きにぶっ放していいぞとでも言わない限り(いずれも、ありえねー・・・)、プーチンはウクライナで核を使うことはない。
が、欧州に攻め込む時には即時発射の態勢はとるだろう。
前線では、実際に戦場核兵器が使用されると思われる。
まあ、年内にはその懸念はないだろうが、来年は危ない。
欧州大戦争へのトリガーについては、記事中に重要な指摘があるので触れておく。
「ショイグに追われる形で16年間務めた国家安全保障会議書記の座から去ったN.パトルシェフは、造船分野担当の大統領補佐官となる。これは降格、との見方がもっぱらだ。」
「対外強硬派の彼の安全保障会議外しには、今後の対西側・ウクライナ交渉での柔軟性を確保して置く意味もあるのかもしれない。」
「プーチンが最も国内で警戒すべきなのは、対外強硬派・民族派が必要以上に勢力を増大させることだからだ。」
「プーチンがソ連邦崩壊の原因が統制経済にもあったことを認識しているから」
「しかし、右派には彼ほどにこの点を理解している仁が多々いるとも思われない。その彼らの天下になったなら、微妙な政策の束で何とか運営されてきたロシア経済はひとたまりもなく瓦解」
瓦解するかどうかはともかく、大きく棄損されるなかで、それを補うために欧州という大魚をつり上げにかかるに決まっている。
ロシアの首都がベルリンになるのは時間の問題かもしれない(そんなあ!:まあ、パリはちょっと遠いしな)。
記事の著者は、一次資料にも丹念に当たり、広く文献やニュースにも目を通している。
政治プロセスが、基盤となる経済や、戦時中なら戦況を反映せざるを得なくなるメカニズムも承知している。
浮沈子的にも、一部を除いて、総体的に違和感はない。
浮沈子の妄想的ダイナミズムは、そういうスタティックな正論を跳躍しているけど、まあ、無難と言えば無難な記事だ。
煽りの要素はない。
スイスでの平和サミットは不発に終わり(米国は首脳クラスを送らないようです:たぶん、中国も)、供与兵器による越境攻撃も効果は限定的で、砲弾や兵士の不足は当分解消されず、ロシアの長期戦戦略の定着で、戦線は大きく動くことはないかも知れない。
その長期化でウクライナは疲弊し続け、西側の支援に頼る国家(軍事支援だけではなく)になっちまう。
欧州は、キビシー選択を迫られるだろう。
生餌であるウクライナにどこまでも食らいついていくか、ロシア(と、その背後にいる中国)に釣られないように、ウクライナを見捨てるか(政権支持率2割だしな)。
それとも、逆に西側から戦争を仕掛け、生餌も釣り竿(ロシア)も釣り人(中国)も、丸ごと水中に引きずり込む荒業に打って出るか。
シャップス(英国国防相:中国はウクライナに兵器供与している発言)やマクロン(仏大統領:兵士派遣と越境攻撃容認発言)は、自分たちが何をやろうとしているのか分かってるんだろうか?。
「ウクライナの立場をさて措いてでも、まずは西側とロシアとの間での直接の交戦をどう避けるか、が問題なのだ。」
国家が正義を掲げる時、必ず戦争が始まる。
国益が棚上げされるわけではない。
負けると分かっている戦争をすることはないだろうから、勝つことによって国益が転がり込むと信じているということになる。
欧州にとって、ロシアと戦争して勝つことが国益なのかは知らない。
世界最大の領土を要する国家を丸ごと手に入れられれば、それは美味しい話だし、中国を孤立化させ、西側の世界秩序を維持するうえでは悪い話ではない。
が、戦術核兵器をしこたま抱え、更新し、運搬手段にも事欠かず、実戦的訓練も重ねている戦闘国家相手にドンパチ始めればただでは済まないだろう。
そのリスクを取るのか。
欧州にとっては、これは自衛戦争になる。
徹底抗戦する理由は十分にある。
ロシアに先に攻撃させることが出来れば、世論にも訴えられる(ガザはそうだったけどな)。
ショルツはビビっちまって、タウロス(長距離巡航ミサイル)出さないし、多くの国々が派兵には消極的だ。
何がトリガーになるかは分からないが、いずれにしても米国大統領選挙が終わってからの動きになるだろう。
「〇ジョージア州:トランプ47、バイデン44
〇アリゾナ州:トランプ45、バイデン44
△ウィスコンシン州:トランプ45、バイデン45
〇ペンシルベニア州:トランプ48、バイデン45
△ミシガン州:トランプ47、バイデン45
◎ノースカロライナ州:トランプ48、バイデン41
◎ネバダ:トランプ43、バイデン35」
最近のポリティコで、スイングステート(パープルステート)の世論調査を見てみた(3日ほど前です)。
調査機関はバラバラだが、6回ほどの調査状況を踏まえて、浮沈子的に評価してみた(テキトーです)。
◎:トランプ盤石
〇:トランプ優勢
△:拮抗
「もしトラ」は、ほぼ確定というところか。
「ある識者によれば、欧米(の一部)はすでに「もしトラ」を織り込んだ策に着手し、D.トランプが米大統領に返り咲いて執務を開始する時点までに、彼をもってしてももはや後戻りできないような状況を作り出そうと突き進んでいるらしい。」
「打倒ロシアを目指して、意図的にでも事態をさらに深刻化させようとしていることになる」
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
だが、この程度の挑発では、プーチンは動かない。
非戦略核兵器も使わないだろうし、欧州に直接仕掛けることもない。
だが、ふち切りまで水が満たされたコップに、小石を入れることにはなる。
表面張力で、ギリギリこぼれずにいるかも知れない。
水は溢れていないじゃないかと、安心してもう一つ小石を入れれば、ラクダの背中に藁一本だ。
欧州は、そういうチキンレースにハマりつつある。
まあ、どうでもいいんですが。
抑制的だった米国も、最近は火遊びするようになった。
(ロシア領攻撃、柔軟な対応示唆 状況次第で「調整」―米国務長官)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024053000230&g=int
「ウクライナはロシア領内への攻撃を容認するよう米欧に求めており、戦況次第では柔軟に検討する姿勢を示した」
「(情勢に)適応させ、調整する」(ブリンケン米国務長官)
国防総省とのすり合わせに自信があるんだろうか。
まあいい。
国家主権を侵害しないという意味での外交的リップサービスから、供与した兵器をどう使うかはウクライナ次第と言ってはみたものの、約束を違えて使用すれば、兵器そのものの供与を打ち切ることは出来るからな。
そこは、兵器を仕切る国防総省との兼ね合いになる。
既に、「米国供与兵器」以外の供与兵器による越境攻撃は認めるという話もちらちら出ている。
まあ、それは供与国の問題で、認めるも何もないだろう。
NATOとしては、整合性を取らないと、ロシアに突っ込まれて侵攻されれば、第5条発動になっちまうからな。
検討するということは、裏返せば、実際には何もしないと言うことでもある。
注意しなければならないのは、これはあくまでも「供与兵器」による攻撃の話で、ウクライナが弾道ミサイルを開発して(聞いてないけど)、モスクワに隠し持っていた核弾頭(んなのあったっけ?)を積んで攻撃掛けることを妨げるものでは一切ない。
戦争をどう遂行するかは、ウクライナが決める。
まあ、ロシアもそれを決めるけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーーー
(ウクライナへのF16供与は「核のシグナル」 ロシア外相、NATOに対抗と主張)
https://www.sankei.com/article/20240530-2JHM6N53MNOONF6UKYFKZOXYIY/
「欧米によるウクライナへのF16戦闘機供与は核兵器使用も辞さない「北大西洋条約機構(NATO)側のシグナル」だ」(ロシアのラブロフ外相)
「戦術核使用を想定したベラルーシとの合同演習はロシア側の対抗措置」
「F16はNATOの「核共有」で主要な運搬手段」
「米国とNATOがウクライナであらゆる選択肢を想定している」
そうか・・・。
ロシアは、NATOが先制核使用を目論んでいると考えているわけだ(そうなのかあ?)。
B61とかはコンパクトだし、戦闘機に積んで投下することも可能だしな。
(B61(核爆弾):運用可能航空機一覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/B61_(%E6%A0%B8%E7%88%86%E5%BC%BE)#%E9%81%8B%E7%94%A8%E5%8F%AF%E8%83%BD%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%E4%B8%80%E8%A6%A7
「爆撃機
B-52 ストラトフォートレス
B-1 ランサー
B-2 スピリット
戦闘機
FB-111 アードバーク
F-100 スーパーセイバー
F-104 スターファイター
F-105 サンダーチーフ
F-4 ファントムII
F-15E ストライクイーグル
F-16 ファイティングファルコン
F/A-18 ホーネット
F/A-18E/F スーパーホーネット
F-22 ラプター
F-35 ライトニングⅡ
攻撃機
A-4 スカイホーク
A-6 イントルーダー
A-7 コルセア II
F-117 ナイトホーク(しかし、数名の関係者がF-117ではB61は使用されていないと主張する)」
既に退役した機種も含まれているが、確かにラブロフが言う通り、F-16 ファイティングファルコンは、運用可能航空機に含まれている。
「休戦はウクライナに軍備強化の時間を与えるだけだとして、短期の停戦に応じる意味はない」(ラブロフ:産経の記事)
まあ、この辺は売り買い(売り言葉に買い言葉)だから、あんま気にすることはないだろう。
だが、この発言は気になる。
「米国が欧州やアジア太平洋地域に核兵器搭載可能な地上発射型の短中距離ミサイルを配備すればロシアや中国にとって脅威となるとし、対抗して短中距離ミサイル配備を進めると警告」
わが国は、米国と核共有するかもしれないからな。
(ニュークリア・シェアリング)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0
「NATOの核抑止政策における概念」
「NATOによる核兵器使用のために、自国の核兵器を持たない加盟国が計画的に関与すること」
「2009年11月現在、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、トルコがNATOのニュークリア・シェアリング政策の一環としてアメリカの核兵器を受け入れている」
「使用される運搬用戦闘機はF-16とパナビアトルネードである。」
まあ、この辺までは、ラブロフの発言の確認だけどな。
問題は次だ。
「2022年、ロシアがウクライナに侵攻したことにより、核共有に関しての議論を進めるように一部の与野党から提言されたことがある」
「内閣総理大臣の岸田文雄は同年3月2日に行われた参議院予算委員会において、「非核三原則を堅持している立場や、原子力の平和利用を規定している原子力基本法を基本とする法体系から認めるのは難しい」と答弁した。」
政策や法律は、いくらでも変更可能だ。
台湾有事などに備えて敵基地攻撃能力(反撃能力)として、2026年までにトマホーク巡航ミサイルを保有することになっているけど、ちょっと頼りない気もする。
抑止力として核共有(非戦略核)に意味があるのかは知らないけど、どーせ持つなら原潜作って戦略核持たせて(当然時刻保有)太平洋に沈めとくのが有効だろうな。
ウクライナ紛争で世界が確認したことは、核兵器を持たない国は侵略を阻止することが出来ないということ、他国を支援する時にも、戦略核兵器の所有(各共有じゃダメ!)による抑止力がなければ、まともな支援もできないということだ(ドイツがタウロスを供与できないわけだ)。
浮沈子は、原発賛成、核保有大賛成だ(そんなあ!)。
その代わり、通常戦力はしこたまあってもしょうがないから、領空領海防衛程度でいいと思うけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
欧州がロシアに先制核攻撃するというのは、今の段階ではラブロフの妄想に近いけど、NATO軍がロシアベラルーシ国境に集結し始め、ウクライナが供与された兵器で、ロシア各地の軍事施設を片っ端から攻撃し始めたら(当然、NATOの下請けとして)妄想は現実の世界に蘇ることになる。
書いていて気づいたんだが、供与兵器による軍事施設への攻撃というのは、通常兵器によるNATOの先制攻撃に当たるわけだな(そうなのかあ?)。
ロシアとしては、戦闘開始と受け取るだろう。
発射されたり、F-16が離陸するのがウクライナなら、戦域が拡大することはないかも知れないが、NATOとロシアの軍事衝突が始まることになる。
兵員の派遣も、程度問題ではあれ、戦闘に直接参加すれば実質的な軍事衝突のエスカレートと見做されるだろう。
次々とタガが外れていく。
欧州大戦争は、限定された戦域での鞘当て状態に入りつつある。
欧米が砲弾の製造能力を増やしていると言っても、現在の計画では、ロシアのそれをはるかに下回る量しか製造できない(年間200万発程度)。
ロシアは、最大450万発で、それに北朝鮮の製造分が上乗せされる(100万発くらいか:未確認)。
双方、ウクライナ戦線で同数消費するとすれば(といっても、西側は最大200万発ですが)、毎年350万発ロシアが有利になっちまう。
先に行けば行くほど、西側は不利になるということになる。
が、現状、欧州の在庫はほぼゼロに等しい。
ロシアは、一刻も早く欧州大戦争に突入した方が有利なんだが、そのための経済体制を確立する必要があるからな。
ウクライナ紛争の比ではない、莫大な戦費を稼がなければならない。
軍需産業も、さらに拡充する必要がある。
もちろん、戦争というコンフリクトを起こさずに、双方が鞘を納めればそれに越したことはない。
ロシアも、軍需産業という、市民の幸福に直接関係ない無駄な投資ではなく、スマホやテレビゲーム、ダイビング(えーと、義理で書いとかないとな)とかにも投資できるかも知れない。
軍需技術で培った最新のリブリーザーとかも、是非商品化してもらいたいもんだな(ロシア製かあ:やや不安?)・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(デンマーク外相、F-16によるロシア領内の攻撃は戦争ルールの範囲内)
https://grandfleet.info/european-region/danish-foreign-minister-f-16-attacks-on-russian-territory-within-rules-of-war/
「ウクライナ人は提供するF-16でロシア領内の軍事目標を攻撃できる」「これは戦争ルールの範囲内だ」(ウクライナにF-16を提供するデンマークのラスムセン外相)
「今回の合意に含まれる全てのものはウクライナ軍がウクライナ領内で使用するためのものだ」(ベルギーのデ・クロー首相)
欧州の中でも見解が分かれている。
「最終的な判断はシステムの製造国である米国=バイデン大統領の政治的決断に委ねられる可能性」
「バイデン大統領は同盟国からの圧力を受け、ウクライナとロシアの戦争における最も重要な決断の1つ、つまり米国製兵器によるロシア領内の攻撃を解禁するかどうか決断を迫られている」「ホワイトハウスの高官らは戦争の流れがロシアに傾きつつあると認識し、正式な勧告を行うため素早い行動を起こしている」(NYT)
「バイデン大統領は6月6日にノルマンディー上陸作戦80周年を祝う式典、6月13日にG7首脳会議、7月9日にNATO首脳会議への出席」
「これらの主要同盟国との対面で団結を示すことは非常に重要だ」「バイデン大統領が決断を下すのに残された時間はそう多くはない」(NYT)
ただし、F-16が供与される時期は、実質的には来年(数機は年内かも知れませんが)だし、エイタクムスなどのミサイルについては、越境攻撃の可否について公開しないかも知れない。
「仮に攻撃を解禁しても米国製兵器の使用範囲はウクライナ攻撃に関与する国境沿いの軍事目標に限定される」「この攻撃を解禁は公に発表されることはない」「攻撃が解禁されたかどうかはロシア領内の軍事目標にミサイルや砲弾が降り注ぐことで判明する」(NYT)
んじゃあ、イベントで華々しく発表はできないんじゃないのかあ?。
世界の運命に関わる話だからな。
拙速に走ることなく、慎重に検討して判断してもらいたい。
「ロシア領内の攻撃が解禁されたかどうかは結果によってのみ知ることができ、逆にNATO首脳会議まで攻撃が発生しない場合「解禁されなかった」と解釈するべき」(ブログ管理人)
まあ、首脳同士の間の自慢話程度のことで、世界の運命を決められるのは勘弁してほしいけどな。
砲弾の話もそうなんだが、西側は既に欧州大戦争を前提とした準備に入っている。
ロシアがそう出る可能性が高まっている以上、対応せざるを得ないからな。
とすると、ウクライナの占領地奪還などの我儘(そうなのかあ?)聞いてやってる暇はない。
これ以上侵略され続けないように、なるべく効率的に防御戦を戦わせるしかない。
供与兵器による「国境付近の軍事目標限定」の越境攻撃を認めるというのは、その点では理に適っている。
ロシアが、それを欧州大戦争の開戦と解釈し、ウクライナに対する攻撃を激化させても、被害を被るのはウクライナ国民だからな。
知ったことではない(そんなあ!)。
ウクライナが、この戦争をどう遂行するかはウクライナが決める。
民間施設が攻撃されようが、新たな国境からの侵入が行われようが、それを承知の上で越境攻撃するわけだからな。
ロシアの攻撃は、難易度が高まるかも知れないが、状況への適応性が高いことはこれまでも示されてきた。
中国の協力も、エスカレートしている。
「ロシアは2023年に電子製品の約90%と工作機械の約70%を中国から輸入したとされる。」(ブログ本文初出のJBプレスの記事より)
中国にとって、ロシアが現状を維持してくれることは利益だ。
西側が、何らかの形でウクライナを押せば、中国も何らかの形でロシアを押すだろう(未確認:もちろん、見返りは要求するでしょうけど)。
「今回プーチンがハルビンを訪問したことは、同地が中国の軍事研究中心の一つだけに、中国が軍事分野で直接適用可能な技術を提供する用意があることを示した」(同上)
越境攻撃によって、ロシアの侵攻の難易度が上がれば、それを克服して更なる侵攻をエスカレートさせるだけのような気もする(緩衝地帯の幅が広がるとか)。
バイデン政権が、米国製兵器による越境攻撃を認める可能性は高い。
軍事施設限定ということになるんだろうが、その保証はない。
国境の両側で、犠牲者は増える一方だ。
やれやれ・・・。
「政治的に重要なイベントを台無しにしたくなければ「早々に決断を下す必要がある」」(再掲:NYT)
んなもん、クソくらえだ。
供与兵器でなければ、民間施設を含めて、ウクライナ製兵器での攻撃は既に行われている。
ロシアからみれば、単に、越境攻撃が激化しただけの話だ。
ウクライナ製の兵器で攻撃していた軍事目標を、供与兵器に置き換えるだけだからな(そうなのかあ?)。
その分、ウクライナ製の兵器による民間施設(多くは石油やエネルギー関連施設と言われている)への攻撃が増えるだけで、ロシアから見て、西側が正当な支援をしているとは到底思えない事態が生じることになる。
資金援助の話と同じだ。
軍事予算以外の資金援助をしているとされているけど、ウクライナ独自の税収は全て軍事用に回され、民生用が海外支援で賄われていれば、軍事支援しているのと何ら変わりはない(そういうことかあ?)。
それでもって、正当な支援だとか、正当な越境攻撃だとかいうのは、いささか手前味噌な気がする。
戦争当事国への支援は、人道支援でない限り(それだって、ビミョーな領域はあるでしょうし)、慎重であるべきだろう。
まあ、軍隊派遣するとか言ってるからな。
もう、建前は捨てて、欧州大戦争にしちまった方がスッキリする気がするんだがな(そんなあ!)。
NATOは、それでも戦争当事者じゃないって言うんだろうけどな。
プーチンは、核大国としての自制的対応に終始している(そうなのかあ?)。
メドベージェフ辺りなら、とっくにぶち切れて、戦略核兵器のボタン押しちまってるだろうけどな・・・。
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