🚀隔靴搔痒:250億kmの隔たり ― 2025年05月17日 13:25
隔靴搔痒:250億kmの隔たり
(20年前に故障したと思われていたボイジャー1号のスラスターを250億km離れた地球から遠隔で復活させることにNASAが成功)
https://gigazine.net/news/20250516-nasas-voyager-1-revives-backup-thrusters/
「2004年、ボイジャー1号の2つの内部ヒーターが電力を失って機能を停止し、その影響で主要なロールスラスターが機能しなくなってしまいました。」
「当時のNASAのエンジニアらは、壊れたヒーターは修理できない可能性が高いと判断し、バックアップ用のロールスラスターに切り替えることを選択」
「当時のチームは、主要なロールスラスターが機能しないことを受け入れても問題ありませんでした。なぜなら、完璧なバックアップがあったからです。率直に言って彼らは、ボイジャー探査機があと20年も続くとは思っていなかったでしょう」
「バックアップ用のロールスラスターでは、チューブ内に蓄積する燃料の残留物が問題になった」
「チューブ内に蓄積した残留物はスラスターの動作に悪影響を及ぼし、早ければ2025年の秋には動作が停止するリスク」
「NASAのエンジニアリングチームは、2004年に発生したスラスターの故障を再調査することに」
「その結果、ヒーターの電源を制御する回路の予期しない乱れにより、スイッチが間違った位置に切り替わったことが故障の原因である可能性が浮上。」
ほほう、故障を直すには、「叩けばいい」ということが分かったわけだ(そういうことかあ?)。
「スイッチを元の位置に戻すことができれば、ヒーターが再び動作するようになり、バックアップ用のロールスラスターが詰まった際に、再び主要なロールスラスターに切り替えられるかもしれないと判明」
メインのスラスターをオンにしたままヒーターを直す(叩く?)とか、その際にスタートラッカーによる姿勢制御の精度を上げておく必要があるとか、ややっこしい手順は割愛する。
コマンドの送信に使われるオーストラリアのアンテナが修理期間に入るため、その前にやっつけちまいたかったという話もある。
「3月20日、NASAのチームは地球から送信した信号がボイジャー1号に届き、コマンドを実行する様子を地球から見守りました。ボイジャー1号からの無線信号が地球に届くには23時間以上かかるため、NASAのチームが様子を見守っている時点ですべての作業は完了しており、「もしかしたら今頃ボイジャー1号は危機的状況になっているかもしれない」という不安を抱えていた」
因果律の問題をここで蒸し返しても仕方ないが、光速を越えて事象が伝播することはないから、この記述には相対性理論上の問題があるな。
まあ、どうでもいいんですが。
で、どーなった?。
「コマンドの実行から20分以内にヒーターの温度が劇的に上昇し始め、NASAのチームはボイジャー1号のスラスター修復ミッションが成功したことを知りました。」
目出度し目出度しだが、一つ間違えれば危機的状況に陥ることもあったわけで、そのリスクを取る判断はかなりギャンブルだったんだろう。
つーか、ボイジャーミッション自体が、いつ、何が起こってもおかしくない状況に移っているということなわけだ。
これ以上、状況が悪くなることはない・・・。
「いずれのボイジャー号も老朽化と地球からの距離が問題となっており、さまざまな問題に見舞われています。2024年にはボイジャー1号のヒーターをオンにするコマンドを送信した結果、障害保護システムが意図せず作動してしまい、通信が一時的に途絶する事態となりました。」
今回は、実際の話、たまたま成功したラッキーイベントだったのかもしれない。
今後、トランプ政権の影響下で、ボイジャーミッションが打ち切られる懸念もある。
深宇宙の過酷な環境より、そっちのリスクの方が高いかも知れないな・・・。
(20年前に故障したと思われていたボイジャー1号のスラスターを250億km離れた地球から遠隔で復活させることにNASAが成功)
https://gigazine.net/news/20250516-nasas-voyager-1-revives-backup-thrusters/
「2004年、ボイジャー1号の2つの内部ヒーターが電力を失って機能を停止し、その影響で主要なロールスラスターが機能しなくなってしまいました。」
「当時のNASAのエンジニアらは、壊れたヒーターは修理できない可能性が高いと判断し、バックアップ用のロールスラスターに切り替えることを選択」
「当時のチームは、主要なロールスラスターが機能しないことを受け入れても問題ありませんでした。なぜなら、完璧なバックアップがあったからです。率直に言って彼らは、ボイジャー探査機があと20年も続くとは思っていなかったでしょう」
「バックアップ用のロールスラスターでは、チューブ内に蓄積する燃料の残留物が問題になった」
「チューブ内に蓄積した残留物はスラスターの動作に悪影響を及ぼし、早ければ2025年の秋には動作が停止するリスク」
「NASAのエンジニアリングチームは、2004年に発生したスラスターの故障を再調査することに」
「その結果、ヒーターの電源を制御する回路の予期しない乱れにより、スイッチが間違った位置に切り替わったことが故障の原因である可能性が浮上。」
ほほう、故障を直すには、「叩けばいい」ということが分かったわけだ(そういうことかあ?)。
「スイッチを元の位置に戻すことができれば、ヒーターが再び動作するようになり、バックアップ用のロールスラスターが詰まった際に、再び主要なロールスラスターに切り替えられるかもしれないと判明」
メインのスラスターをオンにしたままヒーターを直す(叩く?)とか、その際にスタートラッカーによる姿勢制御の精度を上げておく必要があるとか、ややっこしい手順は割愛する。
コマンドの送信に使われるオーストラリアのアンテナが修理期間に入るため、その前にやっつけちまいたかったという話もある。
「3月20日、NASAのチームは地球から送信した信号がボイジャー1号に届き、コマンドを実行する様子を地球から見守りました。ボイジャー1号からの無線信号が地球に届くには23時間以上かかるため、NASAのチームが様子を見守っている時点ですべての作業は完了しており、「もしかしたら今頃ボイジャー1号は危機的状況になっているかもしれない」という不安を抱えていた」
因果律の問題をここで蒸し返しても仕方ないが、光速を越えて事象が伝播することはないから、この記述には相対性理論上の問題があるな。
まあ、どうでもいいんですが。
で、どーなった?。
「コマンドの実行から20分以内にヒーターの温度が劇的に上昇し始め、NASAのチームはボイジャー1号のスラスター修復ミッションが成功したことを知りました。」
目出度し目出度しだが、一つ間違えれば危機的状況に陥ることもあったわけで、そのリスクを取る判断はかなりギャンブルだったんだろう。
つーか、ボイジャーミッション自体が、いつ、何が起こってもおかしくない状況に移っているということなわけだ。
これ以上、状況が悪くなることはない・・・。
「いずれのボイジャー号も老朽化と地球からの距離が問題となっており、さまざまな問題に見舞われています。2024年にはボイジャー1号のヒーターをオンにするコマンドを送信した結果、障害保護システムが意図せず作動してしまい、通信が一時的に途絶する事態となりました。」
今回は、実際の話、たまたま成功したラッキーイベントだったのかもしれない。
今後、トランプ政権の影響下で、ボイジャーミッションが打ち切られる懸念もある。
深宇宙の過酷な環境より、そっちのリスクの方が高いかも知れないな・・・。
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