🚀NASAの行方:廃業モードな予感2025年06月03日 20:45

NASAの行方:廃業モードな予感


(トランプ大統領は宇宙分野でアイザックマン氏の指名を取り下げる。出典: 「NASA​​ はクソだ」)
https://arstechnica.com/space/2025/05/trump-pulls-isaacman-nomination-for-space-source-nasa-is-fed/

「アイザックマン氏の離脱は、大幅な予算削減に直面しているNASAにとってほぼ確実に痛手となるだろう。トランプ政権は金曜日に発表した2026年度予算要求で、来年度NASAに188億ドルの予算を要求している。これは、2025年度予算248億ドルから24%の削減となる。」

「NASA​​はクソだ」(NASAの現幹部の一人)

「NASA​​の予算要求は、革新を起こすジャレッドがいなければ、単に廃業するモードに過ぎない」(NASAの元幹部)

うーん、ジャレッドアイザックマンの指名を取り下げた背景に、B社の暗躍を感じるのは浮沈子だけなんだろうか。

トランプは、窮地に陥っているB社を救うために、中東で大規模なトップセールスを行ったからな(軍用機や民間機を売りまくったようです)。

アイザックマンが行おうとしていたNASAの改革の中に、B社の居場所はない。

それだけは確実だ。

「元米空軍中将のスティーブン・L・クワスト氏が候補者リストの最有力候補に挙がっている可能性があるという。」(2人の関係者)

「クワスト氏は現在退役しているが、空軍で輝かしい実績を誇り、政治的にはトランプ大統領とMAGAに忠実」

「彼の経歴はNASAの民間宇宙ミッションにはあまり向いていないようで、むしろ宇宙を戦場とみなすことに重点を置いている」

それはそれで重要な要素だが、米国ではNASAの役割とは見做されていない。

米国が内向きになっていく中で、クソの役にも立たない民間宇宙部門(そうなのかあ?)なんかに金をつぎ込むのは惜しいだろう。

役所の金は旧来のレガシー企業にしっかりと流し、何かやりたければ民間で資金調達して好きにすればいいのだ。

NASAは、これから「協力や平和的探査の場」ではなくなる。

米国の米国による米国のための機関になる(白人男性というのも付くかもな)。

民間の地球低軌道衛星には軍に情報を提供する義務が課せられ、シスルナ空間に展開する探査機にも同様の仕掛けを搭載することになるだろう。

惑星探査なんてのは、概ね全滅するに違いない。

もしかすると、宇宙軍絡みで金を持ってこられる可能性がないではない。

火星に軍事基地作るとか言ってな(そういうことかあ?)。

地球近傍の危ない小惑星とかには、軌道を弄って好きなところに落とせる技術を適用した重力兵器の可能性もある(そんなあ!)。

クワスト氏の就任は、そこまで見通した戦略かも知れない。

その先にあるのはNASAの消滅だろう。

元々、軍需と切り離して政治的に独立させた組織だからな。

元の鞘に納めるだけの話だ。

少なくとも、独自の事業は持たなくなるに違いない。

許認可や基準作成など、お役所的業務だけの付属機関になる(国防省辺りか)。

NASAが宇宙開発をリードし続ける時代も、あと僅かだろう。

(トランプ大統領は承認投票の数日前にNASA長官へのアイザックマン氏の指名を撤回した)
https://spaceflightnow.com/2025/05/31/president-trump-withdraws-isaacman-nomination-for-nasa-administrator-days-before-senate-confirmation-vote/

「NASA​​の次期長官は、トランプ大統領の『アメリカ第一主義』の理念に完全に合致する人物であることが不可欠であり、後任はトランプ大統領から直接近日中に発表される予定だ」(ホワイトハウス報道官のリズ・ヒューストン氏)

記事によれば、アイザックマンはトランプに対する忠誠心を疑われたことによって解任(指名から除外)させられたという感じだ(そうなのかあ?)。

「セマフォーはアイザックマン氏の解任を最初に報じた報道機関であり、その後ホワイトハウスも解任を確認した。トランプ氏の政治的盟友であり非公式アドバイザーでもあるローラ・ルーマー氏は、セマフォーの記事が掲載される数時間前に、自身のXアカウントでアイザックマン氏の解任の可能性について投稿していた。」

これは、解任が極めて政治的なものであることを窺わせる。

イーロンマスクの動向が深く関わったという指摘もある。

「アイザックマン氏がSpaceXの創業者であり共和党の巨額献金者であるイーロン・マスク氏と緊密な関係にあったことも、土壇場での解任につながった可能性があると示唆した。」(トランプ氏の政治的盟友であり非公式アドバイザーでもあるローラ・ルーマー氏)

事の真相が明らかになることはないかも知れない。

確かなことはただ一つ。

有能で意欲的な米国人といえども、NASAの長官になれるとは限らないということだ。

(ホワイトハウス、NASA長官へのアイザックマン氏の指名を撤回へ)
https://spacenews.com/white-house-to-withdraw-isaacman-nomination-to-lead-nasa/

「過去の関係を徹底的に精査した結果、ジャレッド・アイザックマン氏のNASA長官への指名を撤回する。近日中に、ミッションに合致し、宇宙におけるアメリカ・ファーストを体現する新たな候補者を発表する」(トランプ大統領)

「大統領、NASA、そしてアメリカ国民は最高のものに値する。NASAが創設された目的である世界を変えるようなニュースを届けるために、組織を再編し、再建し、最も優秀で聡明な人材を結集する準備ができている長官が必要だ」(アイザックマン氏)

うーん、残念ながらそうじゃないということなんだろうな。

組織を維持し、利権を調整し、政権の意に添うように愚直に運営する準備が出来ている長官こそが求められている(そういうことかあ?)。

「アイザックマン氏の指名撤回の決定は、宇宙産業にとって衝撃的なものでした。このニュースが出るまで、アイザックマン氏は数日以内に承認される見込みでした。」

浮沈子にとっても青天の霹靂だったな。

少し時間が掛かっているとは思ったが、予算削減の中で最大の効率性を発揮してNASAをスリムな体質に移行させる上では適任と見ていたんだがな。

「一部の情報筋は、トランプ大統領と、大統領の側近であるスペースXのCEO、イーロン・マスク氏との関係悪化が関係していると推測している。この決定は、トランプ大統領とマスク氏が、政府効率化局を支援する特別職員としてのマスク氏の正式な任期満了を記念する記者会見を行った翌日に行われた」

まあいい。

「この機会に心から感謝し、人類史上最大の冒険へと導いてくれる大統領とNASAを応援し続けます」(アイザックマン氏)

あくまでも陽性で、前向きで、建設的で、健全だ。

米国は、彼のような人々に支えられ、今後も発展し続けるだろう。

腐ったり、落ち込んだり、拗ねたり、恨んだりはしない。

それは、宇宙開発にとっては欠くべからざる資質の一つだ。

米国がソ連に代わって、人類の宇宙開発をリードできた理由の一つでもある。

が、これから先は分からない。

ジャレッドアイザックマンの指名撤回が、その象徴となりかねない。

軍需は、確かに巨大な資金が動いて技術投資も行われるが、あくまで「実用」技術に限られる。

短期間にものになりそうな話に集中することになる(多少は先を見ることもあるでしょうが)。

それは、事業の性格上、仕方ない話だ。

相手のある商売で、勝ち抜くことが至上命題だからな(負けちまえば、元も子もなくなる)。

科学開発とは異なる。

現実の話としては、そのバランスが重要なわけだが、国家としての余力がなくなってくれば実業に偏るのは仕方ない。

米国第一主義と米国一番主義とは異なる(そういうことかあ?)。

もう、あらゆることで世界一であり続けることは出来ない。

宇宙開発も、同じ道を辿るだろう。

ゴールデンドームに巨額の資金を投じたとしても、そこにアメリカアズナンバーワンはない。

(アングル:トランプ氏の「ゴールデンドーム」構想、本格的な宇宙軍拡競争の幕開けか)
https://jp.reuters.com/world/us-politics/NAOB6RPBQZN6HO4SEI6YSFZUAU-2025-05-23/

「ゴールデンドームは地球の軌道上に衛星と兵器の巨大ネットワークを構築する構想で、1750億ドル(約25兆円)の費用が見込まれる。」

「構想の発表は「強い攻撃的意味合い」を持ち、宇宙の軍事化と軍拡競争のリスクを高めたと主張」(中国外務省の報道官)

「米ロは近い将来、核軍縮に関する協議を迫られる可能性」(ロシア大統領府の報道官)

ぺスコフがそんなことを言ったとは知らなかったな。

(ロシア、米ロ核協議再開の可能性示唆 米新ミサイル防衛計画受け)
https://jp.reuters.com/world/security/V7TPZVYSZ5IC3D6C2IMUF3GSNY-2025-05-21/

「ロシアはこの計画を米国との核戦力均衡に対する脅威とみなしているかとの質問に対し、米国の計画については詳細が情報がなく、多くの微妙な点が残っているとした上で、近い将来に戦略的安定の問題に関する接触の再開が必要になる可能性がある」(ロシアのペスコフ大統領報道官:原文ママ)

「この分野における法的枠組みが崩壊し、有効期限が切れたか、あるいは意図的に、いくつかの文書が無効になった今、米ロだけでなく、全世界の安全保障のためにも(枠組みを)再構築しなければならない」(同上)

宇宙開発を特定分野だけに集中させ、健全なバランスを崩すのみならず、世界の宇宙開発全体を停滞させかねない暴挙だ。

まあ、どうでもいいんですが。

米国は、宇宙開発について、明らかに従来とは異なる方角に舵を切った。

NASAは、宇宙軍に奉仕する機関へと変容し、栄光の歴史に幕引きしようとしている(そうなのかあ?)。

これは一過性のものなんだろうか?。

そうではないだろう。

初めは緩やかな流れが、滝壺に向かって激流となるように、今後の展開は後戻りの出来ない事態へと変わっていく予感がする。

NASAは、廃業へとまっしぐらに歩み出したのかもしれない・・・。

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