🚀スターシップ:腰に結ぶ ― 2025年06月10日 08:50
スターシップ:腰に結ぶ
(スターシップの準備のため、スペースXはULAの発射台の1つを破壊しようとしている)
https://arstechnica.com/space/2025/06/feds-poised-to-approve-spacexs-takeover-of-another-military-launch-pad/
「腰に結ぶ(Tied at the hip):
宇宙軍がケープカナベラルの優良な土地をスペースXに譲渡する意向を示したことは、政府がイーロン・マスク氏の宇宙企業といかに緊密な関係にあり、実際、同社に依存しているかを如実に物語っている。」
はーい、今朝も英語のお勉強ですな。
「AI による概要:
「tied at the hip」は、直訳すると「股で結ばれた」となりますが、これは比喩的な表現で、非常に親密な関係やいつも一緒にいる状態を表します。日本語では「一心同体」や「まるで餅のよう」と表現することもできます。
例:
"They're tied at the hip, always together." (彼らはまるで餅のようで、いつも一緒にいる。)
"The two of them are joined at the hip professionally." (彼らは仕事で一心同体だ。)
比喩としての意味は、体の一部が結合した双生児(conjoined twins)から来ています。その状態から、非常に親密な関係を表す比喩として使われるようになったのです。」
あんま聞かないけど、米国政府とS社との切っても切れない関係を表現するには適切かもしれない(トップ同士が口げんかしたくらいでは切れないに違いない)。
記事では、SLC-37(ケープカナベラル宇宙軍施設:6月14日訂正)だけでなく、フロリダのLC-39A(ケネディ宇宙センター)、スターベースで2基目のスターシップ発射塔「パッドB」などにも触れている。
「SpaceXはテキサス州とフロリダ州での事業拡大に伴い、少なくとも5基のStarship発射塔を建設済み、建設中、あるいは建設計画を明らかにしています。」
フロリダは、それでなくても大混雑だからな。
「SpaceXはSLC-37の230エーカーの敷地内に高さ600フィート(180メートル)のStarship打ち上げ統合タワーを2棟建設する計画」
・SLC-37×2
・LC-39A×1
・スターベース×2
合計5基
この他に、S社はフロリダのLC-39A、SLC-40、バンデンバーグのSLC-4Eからファルコン9を発射している。
ファルコンヘビーの打ち上げは、現在のところLC-39Aからだけ行われている。
バンデンバーグではもう一つの発射台が建設されているようだ。
「スペースXは、早ければ来年にもSLC-6と呼ばれるこの発射台をファルコン9およびファルコン・ヘビーの打ち上げに備え、ファルコン9専用に設定されている既存のヴァンデンバーグ発射台の能力を増強する予定です。」
ここは、以前、スペースシャトルの発射を想定して作られた発射台だ(実際に打ち上げに使われることはありませんでしたが)。
以上を合計すると、確かにS社は9基の発射台を運用(4:LC-39A、SLC-40、スターベース(パッドA)、SLC-4E)、建設(3:LC-39A(スターシップ用)、スターベース(パッドB)、SLC-6)、計画(2:SLC-37×2)していることになる。
「数年後には、SpaceXは3つの州にまたがる最大9つの稼働中の発射台を保有する可能性があります。Starshipに関する同社の最も楽観的なビジョンでは、さらに多くの発射台が必要となり、場合によっては海上の発射・着陸場も含まれる可能性があります。」
べらぼーめ・・・。
「ULAはコスト削減策として、7つの発射台を2つに削減した。ジェフ・ベゾス氏の宇宙企業ブルーオリジンはケープカナベラルに1つの発射台を運用しているが、ヴァンデンバーグに発射施設を開設する計画を未発表で発表している。ロケットラボは、ニュージーランドとバージニア州に軽量級エレクトロンロケット用の3つの発射台を運用しており、まもなく中型ロケットニュートロンロケット用の4つ目の発射台を開設する予定」
米国の打ち上げ業界は、群雄割拠の様相を呈しているが、S社は飛びぬけている。
かつてはULAの一人舞台だったけど、現在は見る影もない(そうなのかあ?)。
(SpaceXがトランプ大統領からの脅迫を受けて宇宙船「ドラゴン」を退役させると発表)
https://gigazine.net/news/20250606-spacex-dragon-decommission/
「イーロン・マスク氏が、トランプ大統領への反発を強めました。マスク氏いわく、トランプ大統領がマスク氏との政府契約を解除すると脅したため、マスク氏の事業「SpaceX」の宇宙船をすぐさま退役させるとのこと」
「2025年6月6日13時30分追記:マスク氏が前言撤回しました。」
このマッチポンプも、当然の話だろう。
NASAのみならず、米軍も国家偵察局(NRO)も、S社無くしては夜も日も明けない。
そして、その状況はますます顕著になっていく。
ブルーオリジンのニューグレンが量産体制に入り、2段目の回収に成功したとしても、S社に追いつくことは難しいだろう。
ULAを買収して、態勢が強化されたとしてもせいぜい半分くらいにしかならない。
先のことは分からない。
10年前に、今日の状況を予想した人は誰もいない(まだ、1段目の回収には成功していません)。
2015年6月といえば、ちょうどCRS-7で打ち上げに失敗したタイミングだしな(爆発炎上木っ端微塵!:ファルコン9自体の打ち上げは19回目でした)。
そうか、あれから10年になるのか(遠い目・・・)。
まあいい。
10年後、米国の、そして世界の打ち上げ状況がどうなっているのかをうかがい知ることは難しいだろう。
S社の発射場は、その頃は100か所くらいに増えているかも知れないしな(そうなのかあ?)。
浮沈子的予想では、スターシップの有人バージョンが飛んで、大陸間弾道旅客機の時代になっているはずだ。
世界の100か所の打ち上げ場を結ぶ新たな航空宇宙ネットワークが形成されている可能性がある。
そこから、1日10便のフライトが飛び立つ。
単純計算して、毎日1000機のスターシップが打ち上げられるわけだ。
べ、べ、べらぼーめい・・・。
それは、たった10年先の話だ。
運が良ければ、浮沈子もまだ生きているかも知れないし、年金生活者でも宇宙旅行が出来る時代になっているかも知れない(うーん、年金の方が心配だがな)。
ダラスまで1時間で行けたとしても、そこからカンクンまでは3時間かかるからな。
やっぱ、メキシコは遠いな・・・。
(スターシップの準備のため、スペースXはULAの発射台の1つを破壊しようとしている)
https://arstechnica.com/space/2025/06/feds-poised-to-approve-spacexs-takeover-of-another-military-launch-pad/
「腰に結ぶ(Tied at the hip):
宇宙軍がケープカナベラルの優良な土地をスペースXに譲渡する意向を示したことは、政府がイーロン・マスク氏の宇宙企業といかに緊密な関係にあり、実際、同社に依存しているかを如実に物語っている。」
はーい、今朝も英語のお勉強ですな。
「AI による概要:
「tied at the hip」は、直訳すると「股で結ばれた」となりますが、これは比喩的な表現で、非常に親密な関係やいつも一緒にいる状態を表します。日本語では「一心同体」や「まるで餅のよう」と表現することもできます。
例:
"They're tied at the hip, always together." (彼らはまるで餅のようで、いつも一緒にいる。)
"The two of them are joined at the hip professionally." (彼らは仕事で一心同体だ。)
比喩としての意味は、体の一部が結合した双生児(conjoined twins)から来ています。その状態から、非常に親密な関係を表す比喩として使われるようになったのです。」
あんま聞かないけど、米国政府とS社との切っても切れない関係を表現するには適切かもしれない(トップ同士が口げんかしたくらいでは切れないに違いない)。
記事では、SLC-37(ケープカナベラル宇宙軍施設:6月14日訂正)だけでなく、フロリダのLC-39A(ケネディ宇宙センター)、スターベースで2基目のスターシップ発射塔「パッドB」などにも触れている。
「SpaceXはテキサス州とフロリダ州での事業拡大に伴い、少なくとも5基のStarship発射塔を建設済み、建設中、あるいは建設計画を明らかにしています。」
フロリダは、それでなくても大混雑だからな。
「SpaceXはSLC-37の230エーカーの敷地内に高さ600フィート(180メートル)のStarship打ち上げ統合タワーを2棟建設する計画」
・SLC-37×2
・LC-39A×1
・スターベース×2
合計5基
この他に、S社はフロリダのLC-39A、SLC-40、バンデンバーグのSLC-4Eからファルコン9を発射している。
ファルコンヘビーの打ち上げは、現在のところLC-39Aからだけ行われている。
バンデンバーグではもう一つの発射台が建設されているようだ。
「スペースXは、早ければ来年にもSLC-6と呼ばれるこの発射台をファルコン9およびファルコン・ヘビーの打ち上げに備え、ファルコン9専用に設定されている既存のヴァンデンバーグ発射台の能力を増強する予定です。」
ここは、以前、スペースシャトルの発射を想定して作られた発射台だ(実際に打ち上げに使われることはありませんでしたが)。
以上を合計すると、確かにS社は9基の発射台を運用(4:LC-39A、SLC-40、スターベース(パッドA)、SLC-4E)、建設(3:LC-39A(スターシップ用)、スターベース(パッドB)、SLC-6)、計画(2:SLC-37×2)していることになる。
「数年後には、SpaceXは3つの州にまたがる最大9つの稼働中の発射台を保有する可能性があります。Starshipに関する同社の最も楽観的なビジョンでは、さらに多くの発射台が必要となり、場合によっては海上の発射・着陸場も含まれる可能性があります。」
べらぼーめ・・・。
「ULAはコスト削減策として、7つの発射台を2つに削減した。ジェフ・ベゾス氏の宇宙企業ブルーオリジンはケープカナベラルに1つの発射台を運用しているが、ヴァンデンバーグに発射施設を開設する計画を未発表で発表している。ロケットラボは、ニュージーランドとバージニア州に軽量級エレクトロンロケット用の3つの発射台を運用しており、まもなく中型ロケットニュートロンロケット用の4つ目の発射台を開設する予定」
米国の打ち上げ業界は、群雄割拠の様相を呈しているが、S社は飛びぬけている。
かつてはULAの一人舞台だったけど、現在は見る影もない(そうなのかあ?)。
(SpaceXがトランプ大統領からの脅迫を受けて宇宙船「ドラゴン」を退役させると発表)
https://gigazine.net/news/20250606-spacex-dragon-decommission/
「イーロン・マスク氏が、トランプ大統領への反発を強めました。マスク氏いわく、トランプ大統領がマスク氏との政府契約を解除すると脅したため、マスク氏の事業「SpaceX」の宇宙船をすぐさま退役させるとのこと」
「2025年6月6日13時30分追記:マスク氏が前言撤回しました。」
このマッチポンプも、当然の話だろう。
NASAのみならず、米軍も国家偵察局(NRO)も、S社無くしては夜も日も明けない。
そして、その状況はますます顕著になっていく。
ブルーオリジンのニューグレンが量産体制に入り、2段目の回収に成功したとしても、S社に追いつくことは難しいだろう。
ULAを買収して、態勢が強化されたとしてもせいぜい半分くらいにしかならない。
先のことは分からない。
10年前に、今日の状況を予想した人は誰もいない(まだ、1段目の回収には成功していません)。
2015年6月といえば、ちょうどCRS-7で打ち上げに失敗したタイミングだしな(爆発炎上木っ端微塵!:ファルコン9自体の打ち上げは19回目でした)。
そうか、あれから10年になるのか(遠い目・・・)。
まあいい。
10年後、米国の、そして世界の打ち上げ状況がどうなっているのかをうかがい知ることは難しいだろう。
S社の発射場は、その頃は100か所くらいに増えているかも知れないしな(そうなのかあ?)。
浮沈子的予想では、スターシップの有人バージョンが飛んで、大陸間弾道旅客機の時代になっているはずだ。
世界の100か所の打ち上げ場を結ぶ新たな航空宇宙ネットワークが形成されている可能性がある。
そこから、1日10便のフライトが飛び立つ。
単純計算して、毎日1000機のスターシップが打ち上げられるわけだ。
べ、べ、べらぼーめい・・・。
それは、たった10年先の話だ。
運が良ければ、浮沈子もまだ生きているかも知れないし、年金生活者でも宇宙旅行が出来る時代になっているかも知れない(うーん、年金の方が心配だがな)。
ダラスまで1時間で行けたとしても、そこからカンクンまでは3時間かかるからな。
やっぱ、メキシコは遠いな・・・。
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