🚀スターシップ:IFT-10:爆発炎上木っ端微塵:ただし、地上で!2025年06月20日 22:10

スターシップ:IFT-10:爆発炎上木っ端微塵:ただし、地上で!


(次回のスターシップは試験台で爆発)
https://spaceflightnow.com/2025/06/19/next-starship-explodes-on-test-stand/

「スペースX社の次期宇宙船スターシップは、テキサス州スターベース近郊の同社マッシー施設で静的燃焼試験の準備中、水曜日の午後11時(中部標準時、協定世界時午前4時)直後に壊滅的な爆発で破壊」

「「シップ36」は、6基のラプターロケットエンジンの試験発射に備えて液体メタンと液体酸素を装填していたところ、巨大な火の玉によって粉々に破壊された。マッシー基地の試験台やその他の施設にどの程度の被害があったかは不明」

「10回目の飛行試験に向けて準備を進めていたスターシップは、スターベースの試験台で重大な異常に遭遇しました」「試験場周辺の安全確保区域は試験中を通して維持され、乗組員全員の無事が確認されています。スターベースチームは地元当局と連携し、試験場とその周辺地域の安全確保に積極的に取り組んでいます。」「スターシップのノーズコーン部分にある気体窒素を含む、COPV(複合被覆圧力容器)と呼ばれる加圧タンクの潜在的故障が示されたが、完全なデータレビューは進行中である」「スターシップとスペースXのファルコンロケットで使用されているCOPVには共通点はない」(SpaceX)

「さらなる調査でこれが事実と確認されれば、この設計では初めてのことだ」(スペースXの創設者イーロン・マスク氏)

「スペースXは6月16日にシップ36の単発エンジンのテスト噴射を実施し、6月6日のミッションに向けてスーパーヘビーブースターのラプターエンジン33基を点火した。」

1段目は無事に地上試験をパスしたようだが、ブロック2と言われる2段目は、当初からケチが付きっぱなしで、まだ1度もまともに飛んでいない。

試験噴射用の地上施設もぶっ壊れたようで、下手をすると年内の打ち上げは終わりかもな(未確認)。

この状況では、NASAがどうあがいても21世紀の有人月面着陸レースに勝つことは出来ない。

(スペースXの次期スターシップが南テキサスの試験場で爆発した。)
https://arstechnica.com/space/2025/06/starships-rough-year-gets-worse-after-a-late-night-explosion-in-south-texas/

「テキサス州スターベースにあるスペースXのロケット開発施設で深夜に発生した爆発により、次回のスターシップ試験飛行で打ち上げ予定だった弾丸型の上段ロケットが破壊された。この強力な爆発により、同社のスターシップ工場と発射台から数マイル離れたマッセイ試験場周辺で火災が発生」

「高さ15階建てのロケットが現地時間午後11時(東部夏時間午前0時、協定世界時午前4時)直後に炎上する様子が映し出されていました。30マイル(約48キロメートル)離れた地域住民も、爆発を目撃し、感じた」

「爆発は、スペースXがスターシップの静的燃焼試験の準備として、極低温メタンと液体酸素の推進剤をスターシップに積み込み終えた際に発生しました。」

思い出すのは、アモス6の事故だな。

あの時は、ファルコン9の2段目の液体酸素タンクに漬かっていたヘリウムタンクの複合素材が低温環境の中で異常を来たし、発射台上で爆発炎上、衛星を搭載しながら給油試験をしていたことから、火だるまになった衛星(が入ったフェアリング)が地上に落下する映像まで公開されてしまった!。

やれやれ・・・。

が、今回はどうも様子が違うようだ。

まだ原因は調査中のようだが、コールドガスタンク(中身は圧縮窒素だそうです)が、規格内の圧力で吹っ飛んだのが原因と目されている(まだ、決まったわけじゃないようですが)。

「予備データによるとスターシップのペイロードベイ内の高圧窒素タンクが故障」「窒素燃料複合燃料タンク(COPV)は、本来タンクに損傷を与えるはずのない状況下で、耐圧を下回った状態で故障したようだ」「さらなる調査でこれが事実であることが確認されれば、この設計では初めてのケースとなります」(イーロン・マスク氏)

「複合材で覆われた圧力容器が搭載されており、機体内の様々な区画のパージと加圧に使用される高圧ガスが封入されている。」

「現時点では、この爆発により、スペースXはスターシップの飛行前試験を支援する施設を失ってしまった。」

「SpaceXは、バージョン3と呼ばれる第3世代のスターシップ設計に取り組んでおり、同社によると今年末までに飛行可能になる見込みです。アップグレードされたスターシップ バージョン3は、大型の燃料タンクとより強力なラプターエンジンにより、最大200トンの重量貨物を軌道上に打ち上げることができます。また、低軌道での燃料補給機能も備えています。」

「バージョン3では、現在SpaceXのスターシップ開発のペースを遅らせている問題が恒久的に修正されると思われます。」

S社のこれまでの手法を考えると、ブロック2はこのままお蔵入りさせて、ブロック3(バージョン3)の導入に進むかもしれない。

が、しかし、But、それはそれで、新たな問題を孕んでいるかも知れないじゃないの・・・。

「水曜日の夜の爆発の正確な影響を知るにはまだ早すぎるが、スターシップがこれらの大胆なスケジュールを達成できる可能性は昨日よりも今日の方が低いと自信を持って言える。」(スティーブンクラーク)

そんなことに、自信もって言えてどーする!?。

(スターシップ、試験台の爆発で破壊される)
https://spacenews.com/starship-destroyed-in-test-stand-explosion/

「爆発は車両上部から始まったようで、そこに設置されているヘッダータンクの故障を示唆しています。爆発直前に車両上部に結露の雲が現れており、これはタンクの故障の証拠となる可能性があります。」

まあ、どうでもいいんですが。

この事故の影響は計り知れない。

SLSの復活とか、スターライナーが日の目を見るとか(そうなのかあ?)、ISSの空気漏れが根本的に解決して、運用期間が延長されるとか(あんま、関係ないんじゃね?)、いっそ中国の有人月面着陸プログラムにNASAが全面的に協力するとか(米国の宇宙飛行士も乗せて欲しいんだけど・・・)。

全面的に、ありえねー・・・。

一寸先は闇の宇宙開発。

その闇が一段と深くなった気がするのは、スティーブンクラークだけじゃないだろうな・・・。

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