🚀アルテミス:耐熱シールド:弥縫策2026年01月10日 22:47

アルテミス:耐熱シールド:弥縫策
アルテミス:耐熱シールド:弥縫策


(オリオンの耐熱シールドは本当に安全か?NASAの新長官が飛行前夜に最終審査を実施。)
https://arstechnica.com/space/2026/01/nasa-chief-reviews-orion-heat-shield-expresses-full-confidence-in-it-for-artemis-ii/

「NASAは、熱シールドをより透過性の高いAvcoatを使用した新しいものに交換するなど、いくつかの選択肢を検討した結果、オリオンの再突入プロファイルを変更することを決定しました。」

「最悪の日でも、その状況になっても対処できるというデータがある」(NASAのエンジニアの一人)

「この熱シールドは完璧ではなかった。NASAが今知っていることを数年前に知っていたら、熱シールドは別の設計になっていただろう。ガス放出の問題を防ぐために、透過性のあるものにしていただろう。これらの変更は、アルテミス3号ミッションの熱シールドに組み込まれている。」

「それでもなお、NASAは、アルテミスIIの耐熱シールドを改訂されたプロファイルで飛行させることは完全に安全であると確信している。」

「おそらく最も深刻なのは、アルテミス3号に搭載されるオリオン宇宙船(あるいは少なくともその耐熱シールド)をこのミッションに使用することを検討していたことだろう。この耐熱シールドは透過性のあるアブコートを備えている。木曜日にクシャトリヤ社に、なぜそうしなかったのかと尋ねた。」

浮沈子もそこが疑問だ。

「・・・そして、ご存知の通り、私たちはできるだけ早く軌道に乗ろうとしているのです。」

結局、それが全てだろう。

「回避策を受け入れ、最悪の耐熱シールドを飛ばして、その回避策で問題が解決することを期待するなんて、絶対に納得できません」(元スペースシャトル宇宙飛行士のカマルダ氏)

浮沈子も同意見だな。

エリックバーガーは、彼が納得したかのような書きぶりだが、そして、NASAでの研究に戻るために意図的に非難を繰り返しているかのような印象を与えようとしているけど(そうなのかあ?)、おそらくNASAの選択は「弥縫策」以外の何物でもない。

現在の「不浸透性」なアブコートは欠陥品であることが分かっている。

ある条件下(浅い再突入角で比較的長時間加熱される)では、そのガス透過性の欠如から、内部に発生したガスが膨張し、断熱材の構造自体を破壊してしまうことが分かっている(画像参照)。

NASAは、その許容条件を突き止め、深い再突入角で加熱時間をアルテミス1の14分間からアルテミス2では8分間に短縮することで解決しようとしている。

「回避策を受け入れ、最悪の耐熱シールドを飛ばして、その回避策で問題が解決することを期待するなんて、絶対に納得できません」(元スペースシャトル宇宙飛行士のカマルダ氏:再掲)

アルテミス2を無人機のまま飛ばして、上記の解決策が妥当だったかを調べる意味はない。

なぜなら、アルテミス3では、その「欠陥品」の耐熱シールドは使わないことが決定しているからな。

最善の選択は、アルテミス2を数年間延期して、透過性のあるアブコートを使用したまともな耐熱シールドを装備して飛ばすことだ(もちろん無人で)。

実験室で耐熱シールドの試験片をいくら弄っても、実環境における挙動は分からない。

再突入時までに晒された宇宙放射線の影響は考慮されているのか(地上での試験は不可能)、数日間に渡る加熱と冷却が繰り返される宇宙空間飛行中の環境は考慮されているのか(未確認)、再突入時の振動は考慮されているのか(未確認)、耐熱シールドに実装された状態での構造的な応力(フレーム自体の熱膨張も考えられる)は考慮されているのか(未確認)、エトセエトセは考慮されているのか(未確認?)・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

NASA自身が、アルテミス1を無人で飛ばし、問題を発見するという好ましいプロセスを踏んでいるにも拘らず、透過性のあるアブコートを使用した再試験を行ってその安全性を確認するわけではない。

何らかの理由で再突入確度が浅くなり、「不浸透性」のアブコートの許容範囲を逸脱することがないとは言えない。

その際にも、宇宙船(オリオン)の安全性は確保されていると言われるが、アルテミス1で使用されたドンガラのオリオンと、宇宙飛行士4人を生かしておくための仕掛けを満載したオリオンは別の宇宙船だ。

構造自体は安全だったとしても、生命維持に関わる機器が正常に稼働するかどうかは分からない。

浮沈子的には、もし、アルテミス2を強行するなら無人で飛ばすことを推奨する(何を試験するのかは知らない)。

で、耐熱シールドの件は別途、アルテミス1.5を無人で飛ばして新しい透過性のあるアブコートの性能を確認する。

そう、まだ人間を乗せて飛ばせる状態じゃないからな。

そうして、生命維持装置や耐熱シールドが安全であることを確認した後に、初めて宇宙飛行士を乗せて自由帰還軌道で月を回るべきだ。

確認しておこう。

現状のオリオン宇宙船は欠陥品だ。

NASA自身がそれを認め、改良品の採用を決定している。

こんなもんに宇宙飛行士を乗せて飛ばすなんて、愚の骨頂だろう。

多くの犠牲を積み重ねて確立されたNASAの安全文化にも反する。

全ては、中国より先に月に人類を送り込みたいという焦りからきている(それは既に半世紀以上前に達成されているけどな)。

これは、チャレンジャー事故の時と酷似している。

NASAはお役所だから、大統領の意向には逆らえない。

技術的に多少無理があったとしても、踏み切らざるを得ない。

今回は、NASA自身がそれに否定的な回答を出していない。

明確にリスクを取る決断をしている。

欠陥品を弥縫策を施して飛ばす。

それ以外の何物でもない。

それで安全が確保されるというなら、アルテミス3で改良品を投入するのはなぜなのか。

従来の製品でいいのではないか。

「この熱シールドは完璧ではなかった。NASAが今知っていることを数年前に知っていたら、熱シールドは別の設計になっていただろう。ガス放出の問題を防ぐために、透過性のあるものにしていただろう。これらの変更は、アルテミス3号ミッションの熱シールドに組み込まれている。」(再掲)

アルテミス2は直ちに中止すべきだろう。

アルテミス3の耐熱シールドを適用し、その安全性を確認するために無人で飛ばすのがよろしい(新たな耐熱シールドの安全性が実証されているわけじゃないからな)。

その上で、改めて有人月周回飛行を実施すべきだ。

物理の神様は公平だ。

中国の宇宙船にも、同じような問題が発生するかもしれない。

ただし、中国は既に月面からのサンプルリターンを実施している。

その際の再突入のデータは持っているからな。

条件は、ほぼ等しいだろう。

有人飛行とは帰還軌道が異なるし、再突入の条件も同じじゃないに違いない(未確認)。

彼らが有人月面着陸に挑戦する際、同じ問題に直面してどう対応するかが見ものだ。

米国と中国は、宇宙競争しているわけじゃない。

アポロの時とは状況が異なる。

敢えて言えば、当時のソ連の立場が現在の米国なのかもしれない。

追われる立場で、何をするにしても非効率なロケットに足を引っ張られている(4年に1度しか飛ばせないしな:そうなのかあ?:アルテミス1は2022年11月-12月)。

まあいい。

追い抜かれたっていいじゃないの・・・。

🚀ISS:緊急事態とは舌噛んでも言わない緊急な事態2026年01月09日 22:43

ISS:緊急事態とは舌噛んでも言わない緊急な事態


(クルー11は健康上の問題によりミッションを短縮し地球に帰還)
https://spaceflightnow.com/2026/01/09/crew-11-to-cut-mission-short-and-return-to-earth-due-to-medical-issue/

「昨日1月7日、国際宇宙ステーションに搭乗していた乗組員1名が健康上の問題を抱えましたが、現在は容態は安定しています」(NASAのジャレッド・アイザックマン長官)

就任早々厄介な問題を抱えたようだ。

「JD・ポルク主任保健医療責任者およびNASA全体の幹部との協議の結果、クルー11を予定出発日(2月下旬)より前に帰還させることが宇宙飛行士にとって最善であるとの判断に至りました。…今後48時間以内に、予想されるドッキング解除および再突入のタイムラインについて、更なる最新情報を提供する予定です。」

「この病気の宇宙飛行士は、船長のゼナ・カードマン氏、ベテラン宇宙飛行士のマイク・フィンク氏、日本人宇宙飛行士の油井亀美也氏、ロシア人宇宙飛行士のオレグ・プラトノフ氏からなるNASAのクルー11のメンバーである。」

「ポーク宇宙飛行士は木曜日、問題の宇宙飛行士は宇宙ステーションでの生活のいかなる運用面によっても負傷したり病気になったりしたわけではないと述べ、船外活動の準備がこの事故には一切関係していないと付け加えた。」(ポーク宇宙飛行士:たぶん、JD・ポルク主任保健医療責任者のこと?:未確認)

NASAは、以前にも具合が悪くなった宇宙飛行士についてコメントした際、メンバーと医療情報を秘匿したからな。

そういう掟になっている。

「クルー12の交代要員が到着した後、2月20日頃に地球に帰還する予定でした。」

「宇宙ステーションのベテランであるクルー12の指揮官ジェシカ・メイア、新人のジャック・ハサウェイ、欧州宇宙機関の宇宙飛行士ソフィー・アデノット、そしてベテラン宇宙飛行士アンドレイ・フェディヤエフは2月15日の打ち上げが予定されている。」

離脱のスケジュールは不明だが、NASAのクルーミッションはほぼ1か月の空白になる(ソユーズで送り込まれたクリス・ウィリアムズ宇宙飛行士は、ISSの管理業務に忙殺されることになるだろう:未確認)。

この事件(?)については、アルスも報じている。

(NASA、国際宇宙ステーションから体調不良の乗組員の避難を検討)
https://arstechnica.com/space/2026/01/nasa-postpones-space-station-spacewalk-due-to-crew-members-medical-concern/

「NASAは水曜日の午後、宇宙ステーションの乗組員の「健康上の懸念」のため、船外活動の延期を発表した。NASA当局は、医療上のプライバシーの制限を理由に、乗組員の身元や容態に関する詳細情報の公表を拒否した。」

そうか、船外活動の準備が引き金になった可能性もあるな(SFNの記事では否定してたけどな)。

ISSの船外活動は、当該宇宙飛行士(今回は、ゼナ・カードマン氏とマイク・フィンク氏)だけでなく、ISS滞在の全員(ロシアモジュール含む)に影響を与える。

船外活動を行うためには、当該宇宙飛行士を減圧しなければならない。

宇宙服の中は純酸素で満たされるが、地球大気と同じ環境(1気圧の空気)に晒されているISS乗組員の身体は窒素で飽和されている。

詳しい手順は省略するが、初めにISS全体の窒素分圧(絶対圧)を下げるために、ちょうど高所移動と同じような手順で全体の気圧を下げるわけだ。

その方が、当該宇宙飛行士の減圧時間を短縮することが出来るからな。

ほぼ1日前にその高所移動的措置が取られることになる。

何かが起きたとすれば、一種の高山病(低酸素症)の可能性もある。

NASAは、「船外活動の準備がこの事故には一切関係していない」と明言しているし、実際に何が起こったかは非公開のまま(50年くらい?:少なくとも当該宇宙飛行士が死んじまうまで)だろうけど、浮沈子はNASAの言う事なんて、一切信用してないからな。

参考までに、船外活動手順を期した記事をリンクしておく。

(船外活動)
https://spacemedicine.usss.kyoto-u.ac.jp/%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E3%81%A3%E3%81%A6%E4%BD%95%E3%81%A0%E3%82%8D%E3%81%86%EF%BC%9F/%E8%88%B9%E5%A4%96%E6%B4%BB%E5%8B%95/

概要:
・船内の気圧を7気圧(0.7気圧の間違い)に下げたり、酸素を吸入するなどして、12時間前から体を慣らす。
・宇宙服を装着し3気圧(0.3気圧の間違い)に減圧、酸素を吸い込んでおく。
・エアロックから船外に出て、作業をする。
・船内に帰ってきて、エアロックを再加圧して宇宙服を脱ぐ。

当該宇宙飛行士が酸素吸入で窒素を追い出す際には、エアロバイクをこぐなどしてガス交換を促す様だ。

ちなみに、0.7気圧に減圧した際の地球上での標高はおよそ3000mに当たるそうだ。

以前の旅客機の機内の与圧は、せいぜいそんな程度だったからな。

通常なら、特別何かが起こると言う程のことはない(旅客機でさえ、離陸後数分で3000mまで上昇する)。

まあ、どうでもいいんですが。

「38歳のカードマン宇宙飛行士と58歳のフィンク宇宙飛行士は、木曜日の早朝、宇宙ステーションの外へ出て、今年後半に予定されている新型ロールアウト太陽電池アレイの到着に備える6時間半の船外活動に備え、宇宙服を着用する準備をしていた。」

うーん、年齢的にはフィンクが怪しい(油井亀美也氏(55歳)の可能性もあるけど(この人は戦闘機パイロットだった):ロシア人宇宙飛行士(宇宙飛行経験者プラトノフ宇宙飛行士:39歳)の可能性は低いか)。

まあ、そこは何とも言えない。

そもそもが、高山病とは限らないからな。

が、浮沈子的にはそこを疑っている。

「油井宇宙飛行士は水曜日の午後、ヒューストンのミッションコントロールセンターに無線で連絡し、フライトサージョンとの医療会議を要請しました。」

不具合になった当人が医療会議を要請するかあ?。

経歴的にも外していいような気がする。

アルスは、もう一つ記事を上げた。

(NASAが国際宇宙ステーションからの「管理された医療避難」を指示)
https://arstechnica.com/space/2026/01/in-a-first-nasa-orders-astronauts-home-after-unspecified-medical-issue/

「クルー11ミッションは、船長のゼナ・カードマンさん(38歳)が率いています。彼女は今回が初の宇宙飛行ミッションを終えるところです。副船長は、4回目の宇宙飛行となる58歳のマイク・フィンク宇宙飛行士です。その他、日本人宇宙飛行士の油井亀美也さん(55歳)とロシア人宇宙飛行士のオレグ・プラトーノフさん(39歳)が乗組員を務めます。」

そうか、船長と副船長が船外活動する予定だったわけだ。

「クルー11宇宙飛行士のカードマン氏とフィンク氏は、木曜日の早朝、宇宙ステーションの外へ船外活動に出かける準備をしていた。宇宙ステーションでの船外活動の準備には、宇宙服内の純酸素雰囲気に閉じ込められた乗組員が減圧症を発症するのを防ぐため、宇宙飛行士の血流から窒素を排出するために高濃度酸素を吸入する時間が含まれる。」

ISS全体を減圧するプロセスではなかった感じもするが、詳細は不明だ。

「ポーク氏は、水曜日に何が起こったにせよ、それは船外活動の準備とは「全く関係ない」と述べた。「これは船内でのいかなる作業とも全く関係ありません」と彼は述べた。「主に、微小重力という困難な状況下で、診断を完了するために利用可能な一連の機器を用いて医学的な問題が発生しただけです」」

この人の言う事だけは、まともに捉えてはいけないだろう(プライバシーを守るために、どんなウソでもつくだろうしな:そうなのかあ?)。

「しかし、乗組員は高度な訓練を受けており、すぐに同僚を助けに向かいました。それが、私たちが訓練を行っている理由の一つです。」(ポーク氏)

この発言からは、船外活動宇宙飛行士を、エアロックから助け出そうとしているようにも取れる。

しかし、エアロック内で純酸素に切り替えた後に減圧症を発生したということになると、NASAの減圧手順を見直す必要が出て来ることになる(純酸素吸入でも、体内残留窒素が0.3気圧に減圧する際に暴れる可能性はある)。

もちろん、0.7気圧にISS全体を減圧する手順も含めてだがな。

減圧症の後遺障害は多岐にわたる。

仮に、浮沈子の妄想通りだとすると、早期の治療が必要となる可能性があり、ISSからの緊急の脱出が求められるだろう。

理想的な高気圧酸素療法手順は、既に間に合わない状況だ(2~6時間以内の加圧開始が推奨されている:48時間以降でも、根治の可能性はあるといわれているが、もちろん、早い方がいいに決まっている)。

ISS上では、常圧下(1気圧に戻していたとして)での酸素吸入しかできないだろう(高圧カプセルって積んでたっけ?→AIに質問したら、エアロックを使って代用可能と回答してきた(最大1.54気圧):医療用で2気圧以上、健康目的で1.3気圧だから、中間くらいか)。

まあ、どうでもいいんですが。

「ウィリアムズ氏は、クルー12が到着するまで、研究所の米国セクションの監督を単独で担当する。彼はメンテナンス作業で多忙となるため、管理者は施設がフルクルー体制に戻るまで、ISSの科学調査の一部を延期する可能性が高い。」

当然だろうな。

「今回の状況からも必ず学び、それが将来の軌道上運用、つまり宇宙ステーションであれ、現在検討中の将来の月面基地であれ、そして最終的には火星への深宇宙ミッションに活かせるかどうかを見極めます。」(アイザックマン)

止めといたほうがいいんじゃねーのお?。

この件、何か分かればまた書く。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

仮にポーク氏が真実を語り、今回の事故が船外活動と無関係だとすると、事故者はゼナ・カードマン氏とマイク・フィンク氏のいずれかになる。

だって、船外活動が中止になったわけだから、その当事者が事故ったと見るのが自然だ。

オレグ・プラトーノフ氏は自動的に除外され(船外活動の中止とは関係ない)、油井亀美也氏は医療会議を要請したことから事故者ではないと推測される。

宇宙服の着用のサポート役と報じられているが、クリス・ウィリアムズ氏でも可能だろう(未確認)。

NHKの午前1時のラジオニュースでは、微小重力に関係した疾患と報じられていた。

「主に重力の小さい環境が原因で起きたと見られるということで、状態は一時深刻だったものの現在は安定しているということです。」(藤井アナウンサー)

早期帰還の理由についても、「宇宙では十分な検査を行えないから」としている。

宇宙酔いかあ?。

まあ、どうでもいいんですが。

空間識失調(バーティゴ)が起こった状態で、船外活動に出すわけにはいかないからな。

(空間識失調)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E9%96%93%E8%AD%98%E5%A4%B1%E8%AA%BF

「平衡感覚を喪失した状態。バーティゴともいう。」

「近年ではオートパイロットを利用し、パイロットが空間識失調に陥った時にパニックボタンを押すと自動的に姿勢回復モード(水平やや上昇姿勢)になる機能が実現されている。特に戦闘機では空間識失調に陥りやすいため、ユーロファイター タイフーンやF-2など第4.5世代機以降には多く搭載されている。」

船外活動で、どういう不具合になるのかは分からない(エアロックの方向が分からなくなれば大ごとだ!)。

まあ、まだそうと決まったわけではない。

が、宇宙酔いはISSに搭乗して半年も経ってから出るようなもんじゃないだろうし、マイク・フィンク氏はベテラン宇宙飛行士だ。

つーことは、あれだな、一番ありそうなのはゼナ・カードマン氏だな(彼女だって、搭乗して5か月経ってるけどな)。

うーん、何とも言えない。

このことを考えていて、眠れなくなっちまった。

浮沈子にもパニックボタンが欲しいところだ・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(宇宙飛行士・油井亀美也さんは健康上問題なし 「医療上の懸念」国際宇宙ステーション滞在クルー早期帰還へ)
https://www.nbs-tv.co.jp/news/articles/?cid=26496

「JAXAによりますと、「油井さんの健康状態に問題はない」ということです。」

こんな情報をベラベラしゃべっちまっていいのかあ?。

厳格なプライバシーの管理も、日本政府機関の情報漏れでボロボロだな・・・。

この件は、読売も報じていた。

(ISS滞在中の油井亀美也さんら4人、数日中に地球帰還へ…1人に健康上の懸念・油井さんは問題なし)
https://www.yomiuri.co.jp/science/20260109-GYT1T00149/

「宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、油井さんの健康状態には問題はないという。」

まあいい。

医療会議を要請したことが報じられているので、NASAとしてもここまでは認めざるを得ないだろう。

ISSからの離脱スケジュールの情報も入っている。

(油井飛行士、15日地球帰還へ 同僚に医療上懸念)
https://news.jp/i/1382607232810320615

「米航空宇宙局(NASA)は9日、国際宇宙ステーションに滞在中の油井亀美也飛行士ら4人を15日未明(日本時間15日夕)に地球に帰還させると発表」

「スペースXの宇宙船は14日夕(同15日朝)、ステーションを出発。10時間余り後に米西部カリフォルニア州沖に着水する。日程は着水地点周辺の天候や宇宙船の準備状況などを確認し最終決定する。」

結構のんびりしたスケジュールだな。

N社のラジオニュースの元ネタも見つけた。

(NASA 宇宙飛行士1人に医療上の問題 近く4人を地球帰還と発表)
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015022451000

「宇宙飛行士の名前や医療上の問題の詳細は明かせないとしていますが、主に重力の小さい環境が原因で起きたとみられるということで、状態は一時、深刻だったものの現在は安定しているということです。」

「JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、日本人宇宙飛行士の油井亀美也さんの健康状態に問題はないということです。」

ふん、ジャクサの裏切りで、NASAの情報戦はボロボロだな・・・。

🚀H3ロケット:8号機:起点2025年12月25日 23:48

H3ロケット:8号機:起点
H3ロケット:8号機:起点


H3ロケット8号機の事故については、既にこのブログでも触れている。

(H3ロケット:8号機:2段目の燃焼異常で失敗)
https://kfujito2.asablo.jp/blog/2025/12/23/9825634

今日は、新たな情報が上がったので、気になる資料を画像として引用しつつ、ジャクサの陰謀(!)について妄想したい(勝手にすればあ?)。

(打ち上げ失敗のH3ロケット 2段目機体と衛星 大気圏突入可能性)
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015013541000

「25日に開かれた文部科学省の有識者会議でJAXAは、ロケットから送られてきた飛行データなどをもとに解析した結果、ロケットの2段目の機体と、「みちびき5号機」は打ち上げからおよそ4時間以内に大気圏に突入した可能性が極めて高いと説明しました。」

「また、ロケットに搭載されたカメラが捉えた4枚の画像を公開し、ことし2月に打ち上げに成功したH3ロケット5号機のカメラの画像と比較した結果、複数の違いが見られることを明らかにしました。」

「このうち、ロケットの1段目を分離したあとの画像には、宇宙空間に通常は見られないたくさんの小さな物体が漂っていて、画像の右下にも何らかの物体が見えるなどの特徴があると説明しています。」

うーん、まあ、確かにフェアリングの分離時にイベントがあったことは間違いない。

浮沈子的には、相変わらず、そもそも水素タンクの圧力低下が始まった時刻(T+200s or T+225s)と、その原因が気になる。

フェアリング分離時の異常は、その影響を受けた単なる結果に過ぎない可能性が高い(そうなのかあ?)。

圧力低下の時刻がT+200s の場合には間違いなくそうなるからな。

(H3ロケット8号機のオンボード画像が公開、「みちびき」の姿に異変)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20251225-3871943/

「第2段エンジンが正常に燃焼しなかった直接の原因は、水素タンクの圧力が低下したことだ。しかし、同ロケットは初号機が第2段エンジンの問題で失敗していたものの、今回は、この圧力低下が第1段の飛行中、フェアリング分離を起点として発生したことが判明しており、第2段以外で問題が起きた可能性が出てきていた。」

「フェアリング分離を起点として発生したことが判明」(再掲)

ホントかあ!?。

フェアリングの分離時に何が発生したのかの解析は引き続き必要だし、衛星の損傷の原因はそっちの方だろうけど、追求すべきは異なる根本原因の方な気がするがな・・・。

犯人探しとしては、フェアリングの分離は衛星分離部の加速度データや画像データもあり、豊富な証拠が出そろっているし、今後、地上で試験を行う上でもとっつきやすい事象ではある。

しかし、根本原因が別にあり、その結果としてフェアリングの分離異常が生じていた場合は、枝葉末節をいくら弄っても真の原因究明にはならない。

実行犯だけ特定しても意味はない(そういうことかあ?)。

そのポイントとなるのが、水素タンクの圧力低下の開始時刻だ。

仮に、フェアリングの分離が原因で機体(2段目)に異常が発生し、その結果として圧力低下が発生したということならば、その時刻は少なくともフェアリング分離時刻以降になる(トーゼンです)。

水素タンクの圧力維持は、加圧弁を介して行われている。

「水素タンクには、圧力を維持するための加圧弁が搭載されており、この開閉によって一定の範囲内に収まるよう制御しているが、圧力の低下が始まってからは、これが開きっぱなしになっており、圧力を戻そうとしていることが分かる。制御としては正しく動作しており、圧力を戻そうとしたものの、それ以上に漏洩が大きかったことを示唆する。」(前回のマイナビ記事より)

今回のマイナビ記事の資料には、水素タンクの加圧システムについて、若干の補足説明が付いている。

・(a)(省略)

・(b)リフトオフ~(衛星フェアリング分離)~第1回燃焼前
 ・LH2タンク内に搭載する極低温ヘリウム気蓄器のヘリウムガスを使用して第2段エンジン着火前のLH2タンク加圧(過渡加圧)を行う。

・(c)第1回燃焼~燃焼停止
 ・第2段エンジンから分岐(タップオフ)した水素ガスを使用して飛行中のLH2タンク加圧(定常加圧)を行う。

フェアリング分離時点では、もちろん、定常加圧ではなく、水素タンク内にあるヘリウム気蓄器(タンク)からの過渡加圧が行われていたはずだ。

画像の資料を見ると、この段階でも一定の圧力変動が生じていることが分かる。

水素は液体になっていて、常時蒸発しているから、逃し弁を使って逆に減圧しているんだとばかり思ってたけどな。

そこのところは不明だ。

ヘリウムタンクからの加圧弁が開きっぱなしになっていたという説明だから、その時点では圧力低下が顕著だったと見るべきで、加圧弁の作動時刻は参考に過ぎないだろう(当然圧力低下の事後対応になる)。

因果関係にどう影響するかは分からないが、浮沈子の頭の中で渦を巻いているのは水素タンク内にあるヘリウムタンクの損傷だ。

ファルコン9は、2度に渡る失敗の両方で、2段目のヘリウム加圧タンク絡みのお世話(!)になっているからな。

1度目は、酸素タンク内のヘリウムタンクを固定する支柱の強度不足、2度目は酸素タンク内のヘリウムタンクの爆発(タンク外壁に生じた損傷による)だった。

いずれも、酸素タンク内の話ではあるけど、加圧用のヘリウムタンクに纏わるトラブルだ。

今回のH3の事故でも、このヘリウム加圧タンクが登場している点がクサい(そうなのかあ?)。

ちなみに、ヘリウムは無味無臭だ(トライミックス吸った経験しかないけどな)。

加圧弁が解放しっぱなしというのは、確かに水素タンク内の圧力低下に対する正常な作動なんだろうが、浮沈子的には気になるところだ。

画像の資料で見ると、加圧弁はフェアリング分離時刻の前から開きっぱなしになっている(たまたま、解放のタイミングだったのかも・・・)。

まあいい。

浮沈子的妄想では、何らかの理由でヘリウムタンクが損傷し、その影響で水素タンクがゆがみ、漏れ出した水素(ガス)のために圧力低下が発生、加圧弁の解放と圧力低下が進行、フェアリングの爆発ボルト(火工品)の異常を誘発し、決定的な損傷に及んだというシナリオになる。

んじゃあ、そもそものヘリウムタンクの損傷の原因は何?。

うーん、今夜の妄想は、そこまでは至らない。

アモス6の時は、ヘリウム容器の外壁(炭素繊維素材)の隙間に挟まった酸素が摩擦を起こし、酸素リッチな環境(液酸タンク内だからな)で爆発したというレアな話だった。

H3のヘリウムタンクがどんな素材でできているのか、ファルコン9の知見を反映させて対策が行われていたのかは知らない。

水素タンク内の話だから、爆発には至らなかったのかもしれないしな。

まあ、どうでもいいんですが。

とにかく、圧力低下が発生した時刻が最大の焦点だ。

ヘリウムタンクからの加圧バルブが開きっぱなしになったのは、陰謀ジャクサ(!)の資料で見ても、フェアリング分離時刻より若干前になっている。

このことからも、圧力低下はフェアリング分離前から始まっていたと見るのが妥当だ。

図では、あたかも通常の変動のタイミングであるかのように記されている(水素タンク内の圧力のところまでは引かれていた点線が、加圧バルブの開閉欄まで降ろされていないで、途中で途切れているのも気になる:浮沈子補足)。

ジャクサの陰謀が暴かれることになるのか、業界が丸め込まれることになるのかが見ものだな・・・。

🚀スターライナー:高視認性危機一髪:後知恵の意義2025年12月24日 02:02

スターライナー:高視認性危機一髪:後知恵の意義


(安全委員会はNASAがスターライナーの事故をもっと深刻に受け止めるべきだったと指摘)
https://arstechnica.com/space/2025/12/safety-panel-says-nasa-should-have-taken-starliner-incident-more-seriously/

「制御が回復しなければ、ドッキングも軌道離脱も制御不能となり、機体と乗組員の喪失につながる可能性があったという懸念がリアルタイムで存在していました」(元スペースシャトル船長で現在はNASA航空宇宙安全諮問委員会(ASAP)委員を務めるチャーリー・プレコート氏)

彼の認識では、これは「事故」であり、その時点で明確にそのことが宣言されるべきだったという主張だ。

「ASAPの調査結果では、飛行中の事故や注目度の高い危機一髪の出来事が宣言されなかったことが、リスクの責任と意思決定の権限が不明確な長期間に及んだ一因となった」(同上)

この指摘は、もちろん後知恵なんだが、極めて重要な視点を提供している。

浮沈子は、スティーブンクラークが自戒の念を込めてこの記事を上げたことに感服している。

「昨年の2ヶ月近く、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング中のボーイング社製宇宙船スターライナーに生じた問題がどれほど深刻だったか、私たちのほとんどは全く理解していませんでした。」

当時のことを思い返すと、我々全員が、スターライナーで宇宙飛行士を帰還させるにはどうしたらいいのかという方向でしか物事を考えていなかった気がする。

「その夏の間中、NASAとボーイングの幹部は、緊急時にISSから避難が必要になった場合でも、宇宙船はウィルモアとウィリアムズを帰還させるのに安全だと繰り返し述べていた。しかし、地上の当局者は問題の根本原因を解明するため、広範囲にわたる試験を命じた。」

確か、問題を起こしたスラスターはサービスモジュール(地球帰還時に分離され大気圏で燃え尽きる)に搭載され、ISSに接続されている環境でしか十分なテストが行えないからというのが、結論を得るのに時間が掛かった理由だった記憶がある。

それは、その背景として、調査の結果原因が究明され、可能であれば2人の宇宙飛行士を再びスターライナーに乗せて帰還させるべきだという圧力(?)が掛かっていたことを示唆している。

「昨年、スターライナーの試験飛行開始から数週間後、NASA商業乗務員プログラム責任者のスティーブ・スティッチ氏は記者団に対し、NASAの計画は「引き続き宇宙飛行士をスターライナーに乗せ、適切な時期に帰還させる」ことだと述べた。当時ボーイングのスターライナー・プログラム責任者だったマーク・ナッピ氏は、スターライナーの約3ヶ月にわたるミッション期間中、記者会見でスラスター問題の深刻さを軽視する姿勢を繰り返していた。」

まあ、メーカーとしては、製品の瑕疵について過小に評価して、安全を宣伝するのは仕方ないかも知れない。

B社にありがちな企業文化でもあるしな。

また、計画が遅れに遅れ、トラブルが絶えないNASAの担当部門が引き続き計画の推進を唱えることも、無理はなかったと言えなくもない。

しかし、そのためにNASAの内部が無用の圧力と不確実性に晒されたというプレコート氏らの指摘は妥当だろう。

ISS係留状態での試験は、その環境でしか行えなかったことを考慮すれば正当性がなくもないけど、その前に「事故」宣言を行い、NASAの安全部門に調査の責任を委ねるべきだったというわけだ。

うーん、素晴らしい後知恵だな(決して皮肉ではありません)。

そうすることで、何かが実質的に変わったかどうかは不明だ。

同じように軌道上試験は行われただろうし、地上での比較試験も行われたに違いない。

また、最終的に宇宙飛行士を乗せずに無人で帰還させたわけで、結果として何かが変わるわけではなかった。

が、今回、NASA航空宇宙安全諮問委員会(ASAP)は、敢えて勧告を行っている。

「安全委員会は、NASAに対し、その基準とプロセスを見直すべきことを勧告した。NASA職員が関与し「乗組員や宇宙船の安全に影響を与える」あらゆる出来事について、飛行中の事故や注目度の高い危機一髪の出来事を宣言するようNASAに求める文言が「明確」であることを保証するためである。」

我々は焦っていたのだ。

その焦りが安全に対する目を曇らせ、直ちに行うべき決定を遅らせ、現場に混乱をもたらした。

「次のスターライナーの飛行では、ISSへの貨物輸送のみとなります。」

この決定が妥当かどうかも、浮沈子的にはいささか疑問を感じている。

スラスターの改良がどれ程有効かは分からない。

だって、熱的環境を含め、昨年ISS係留中に試験を繰り返していたのは、本当のところは宇宙空間でしか分からないからという理由だったはずだ。

つまりだな、本日時点でも、本当のところは分からないわけだ。

昨年のドッキングの時には、地上からの支援を受け、ブッチが神業的操縦で奇跡的に成功させた。

オーバーヒートしたスラスターをキャンセルしたプログラムを再起動させるという荒業まで使ってな。

「制御が回復しなければ、ドッキングも軌道離脱も制御不能となり、機体と乗組員の喪失につながる可能性があったという懸念がリアルタイムで存在していました」(再掲)

無人の貨物輸送では、その対応は出来ない。

「制御が回復しなければ、ドッキングも軌道離脱も制御不能となり、機体と(ISSの)乗組員の喪失につながる可能性が(ある)という懸念が(今も)リアルタイムで存在」してるんじゃないのかあ?。

もう一つの懸念は、スターライナーのシステム自体に内在する。

この宇宙船は有人運用を前提に設計されていて、無人で動かすためにはプログラムを無人運用用の別物にごっそり入れ替える必要があるわけで、昨年の軌道離脱の際にも、そのことは問題になった(軌道上で、運用中に入れ替えたことはなかったからな)。

無人運用で仮に成功したとしても、有人運用での安全性を完全に検証したことにはならない。

次回、有人での試験飛行を経ずに、いきなり有人ミッションに投入するというのは明らかに前のめりの対応だ。

もう一度、CFT(クルードフライトテスト)をやり直すのが順当だろう。

「安全委員会は、NASAに対し、その基準とプロセスを見直すべきことを勧告した。NASA職員が関与し「乗組員や宇宙船の安全に影響を与える」あらゆる出来事について、飛行中の事故や注目度の高い危機一髪の出来事を宣言するようNASAに求める文言が「明確」であることを保証するためである。」(再掲)

この勧告の精神はドブに捨てられるだろう(そうなのかあ?)。

ひょっとすると、NASAには有人宇宙飛行を監督する能力は最早、残っていないのかもしれない。

いや、そんなもんは元から無かったのかも(そんなあ!)。

我々は、クルードラゴンがチタンバルブを装着したままISSに無人でドッキングしていたことを思い出す必要がある。

その機体は、帰還後の地上試験の際に爆発炎上木っ端微塵となった。

ISSに係留されていた時に何らかの手違いで酸化剤がバルブに触れることがあれば、400トンのISSが軌道上で乗員もろとも爆発炎上木っ端微塵になっていたわけだからな。

まあ、どうでもいいんですが。

スペースシャトルの時代から、NASAのスタンスはこれっぽっちも変わっていない。

先日の発表では、新たな長官にジャレッドアイザックマンが任命されることになったそうだ。

紆余曲折を経たわけだが、おそらく、彼の元でも変わることはないだろう。

トランプは、2028年までに月面着陸を命じたそうだしな。

やれやれ・・・。

大混乱の中で、NASAは再び過酷事故を起こすに違いない。

それは、確定した未来だ(そうなのかあ?)。

宇宙環境は、そもそもがリスクの塊で、どこかで妥協しなければ何もできないというのは事実だ。

我々は、多くの犠牲(有人無人を問わず)を払いながら、その閾値を探ってきた。

その冒険は今、この瞬間も続いている。

米国ばかりの問題ではない。

先日は、中国の有人宇宙船が軌道上で損傷する事態も生じている。

ロシアの宇宙船(や宇宙機)のトラブルに至っては、枚挙に暇がない(そんなあ!)。

先日は、我が国の打ち上げロケットが手痛い失敗を犯したばかりだ。

確認しておこう。

宇宙開発は危険極まりないリスクの塊のまま、何も変わっていない。

そのアプローチは、必要なプロセスを経て慎重に行われるべきだ。

人類は、100年掛けてそれを学んできたはずだ。

そして、それは今も続いている。

今回の記事は、そのことを改めて考えさせてくれた・・・。

🚀H3ロケット:8号機:2段目の燃焼異常で失敗2025年12月23日 07:40

H3ロケット:8号機:2段目の燃焼異常で失敗
H3ロケット:8号機:2段目の燃焼異常で失敗


(H3ロケット8号機 衛星保護カバー分離の際に通常と異なる動き)
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015011011000

「打ち上げの3分40秒余りあと衛星を保護するカバーを分離する際に、通常と異なるカバーの動きがカメラに記録されていた」

「2段目のロケットのエンジンが早期に燃焼を停止する20分以上前にロケットに振動がかかった可能性も考えられ、このカバーの動きが失敗に関係しているかどうかも含めて、JAXAは引き続き原因究明を進めることにしています。」

打ち上げ直後(日曜日の昼ころ)辺りから、何か様子がおかしい感じはしてたんだが、結局軌道投入に失敗、衛星が分離されたかどうかも分からないままだ(別記事では、分離できなかったような書きぶりになっています)。

「JAXAは失敗の原因究明を始めていますが、詳しい原因はわかっておらず衛星の状況もわかっていないとしていて、ロケットから届いたデータの解析などを進めています。」

このところ、順調な打ち上げが続いていただけに、青天の霹靂だな。

先日記事にしたみちびき7号機(来年2月打ち上げ予定)が延期されることは間違いないだろう。

原因にもよるだろうが、S社なら3日後くらいには対策を施し、後続の打ち上げに影響を与えない態勢が組まれている。

我が国の国策ロケットはそうはいかない(建前はM社のサービスに乗っかっていることになってるようですが)。

原因究明に1年、対策の検討に1年、それが承認されるまでのプロセスに1年、予算化されて打ち上げが再開されるまでに1年・・・。

お釈迦になっちまった(たぶん)みちびき5号の再建造の時間だけはたっぷりありそうだがな。

まあ、どうでもいいんですが。

開発に難航した1段目は、リリース後は比較的あっさりとクリアされているけど、2段目は難産だな。

1号機の失敗は着火装置の不作動ということで、電源系が疑われた。

今回は、どうもそっちじゃないらしい。

燃料(水素)の圧力不足が計測されているようで、配管やタンクそれ自体(機体の一部です)に構造的な損傷が生じた可能性が考えられる。

やれやれ・・・。

NHKが報じたフェアリングの分離時の異常が原因ということになると、新たな問題が生じてきたわけで、製造上の問題が生じている可能性もある(これまで、複数回の打ち上げでは発生していない)。

T+3分40秒というフェアリングの分離時刻は極めて示唆的だ。

(【更新】H3ロケット8号機打ち上げ失敗 「みちびき」5号機を予定の軌道へ投入できず)
https://sorae.info/space/20251222-h3f8-2.html

「記者説明会に登壇したJAXAの岡田匡史理事によると、1段目で飛行中の段階から2段目水素タンクの圧力が徐々に減少していたことを示すデータが得られているということです(おおむね発射3分20秒後から)。」

ほらね!。

怪しい・・・。

実に怪しい!。

「改めて2段目エンジンの状況を見てみると、予測値に対して第1回燃焼停止は27秒遅く、第2回推力立ち上がりは15秒遅くなっていました。水素の圧力不足によってエンジンの推力が小さくなっていたとすれば、こうしたエンジン燃焼の予測値とのズレは辻褄が合うことから、詳細に検討していきたいと岡田理事は述べていました。」

浮沈子的推測(世界で最も当てにならない!)では、フェアリングの分離失敗に伴う燃料(水素)タンクの損傷でガス漏れして圧力が減少し、燃焼が異常になり衛星喪失したと見られる。

やれやれ・・・。

以下のプレスキットを見る限り、何か特別な仕様を追加したわけでもなさそうだ。

(H3 FLIGHT No.8 PRESS KIT)
https://fanfun.jaxa.jp/countdown/h3f8/files/h3f8_presskit_20251201.pdf

143ページ辺りから、8号機の仕様が出て来る。

「8 号機では準天頂衛星システム「みちびき 5 号機」を準天頂軌道へ投入する。機体形態はこれまでの試験機 1 号機〜5 号機と同じ「H3-22S」で、第 1 段エンジン燃焼フェーズにおいて、スロットリングを行う。(3〜5 号機と同様)」

「機体形態:H3-22S(試験機 1 号機〜5 号機と同様)
LE-9 エンジン 2 基、固体ロケットブースタ(SRB-3)2 本、ショートフェアリングの機体形態」

何の外連味もない、通常化されたふつーの打ち上げに見えるがな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

読み返して気付いたんだが、フェアリングの分離と水素タンクの圧力低下は順序が逆だ。

・水素タンクの圧力減少:おおむね発射3分20秒後から
・衛星を保護するカバーを分離:打ち上げの3分40秒余りあと

これだけ見れば、何らかの原因で水素タンクが損傷して歪み、その影響でフェアリングの分離に異常が生じたと見るのが妥当だ。

プレスキットでは、「衛星フェアリングを約 3 分 45 秒後に分離」とある。

フェアリングの分離は、おそらく爆発ボルトへの点火で行っているに違いないからな。

信頼性は抜群だ。

そうなると、水素タンクの圧力減少の原因は他に求めるしかなくなる。

時系列の事象の確認が第一だが、他の可能性も同時に探っていく必要があるな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(H3ロケット8号機はフェアリング分離時に異常発生か? JAXAが最新データ公表)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20251223-3859929/

「今回公開された情報で分かったのは、まず打ち上げ後225秒に実施されたフェアリング分離において、衝撃が通常よりも「かなり大きかった」(JAXA・有田誠H3プロジェクトマネージャ)ということ。そして、そのあたりから第2段の水素タンクの圧力が下がり始めていることだ。」

こういうものは、やっぱ大塚さんの記事に限るんだが、ちょっと待ってほしい。

(H3ロケット8号機打ち上げで何が起きた? 今分かっていることを整理する)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20251222-3856168/

「JAXAによると、すでに第1段の飛行中、打ち上げ後200秒くらいから、第2段の水素タンクの圧力が下がり始めたという。」

この25秒の差はどーしてくれる!?。

原因と結果が逆転する話だから疎かには出来まい。

最初の記事(掲載日2025/12/23 13:30)には、「発生事象」と題された図が添付されているが、この25秒のズレは無視されている。

やれやれ・・・。

「現時点ではまだフェアリングが原因と断定はできないものの(原因ではなく結果である可能性もある)、フェアリング分離時に深刻な問題が発生し、水素タンク周辺や衛星搭載部などが破損したと考えれば、起きた事象の説明は付く。」

んな、予定調和的なアプローチで大丈夫なのかあ?。

「JAXAはフェアリング分離時の画像などを詳細に調査しているところで、その続報を待ちたい。」

そんな受け身になっていないで、技術系メディアとして突っ込んでもらいたいもんだな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(「みちびき5号機」ブラジル上空で大気圏再突入か、H3ロケットに発生した事象全容とその影響)
https://forbesjapan.com/articles/detail/87839

「宇宙機の軌道追跡で知られる米国の天体物理学者ジョナサン・マクドウェル氏のポストによると、H3の第2段は地球を一周したあと、2周目の近地点(楕円軌道における最低高度のポイント)に達した日本時間の22日13時ごろ、ブラジル上空で大気圏に再突入した可能性が高い。」

「マクドウェル氏は、アメリカ宇宙軍の軌道上監視システム(SSN)の情報をもとにH3の軌道情報をX上で公開。未確認とされつつ種子島から軌跡を描くその物体は、当初は近地点109km、遠地点441km、軌道傾斜角30.1度の軌道上にあり、「カタログ85420」としてエルセット(Element Set:軌道要素セット)と呼ばれる軌道情報が公開された。結果的にその宇宙機はブラジル南部のパラナ州上空で大気圏に再突入したと予想され、目撃情報もあるという。その軌道情報が1件であることから、「みちびき5号機」とH3の第2段は分離しなかった可能性が高い。」

初めの記者会見時点の情報を基にした記事だが、2段目の水素タンクの圧力低下が3分20秒辺りからという話も共通だ。

「打ち上げ当日に行われたJAXAの会見によると、今回の事案の原因としては、第2段に搭載された液体水素燃料タンク内の圧力低下が疑われている。打ち上げ後、第1段エンジン(LE-9)が燃焼中の3分20秒後あたりから、テレメトリーがそれを示唆したという。つまり、第1段ロケットが切り離される以前から、第2段の水素タンクにトラブルの兆候が表れていた。」

「H3の第2段では、燃料である液体水素をエンジンの熱で気化させ、その水素ガスを水素タンクに戻すことで加圧する。つまり今回の水素タンクの圧力低下は、タンクやエンジンだけでなく、システム内のあらゆる経路で発生し得る。同システムの各部位にはセンサーが設けられており、その作動状況は通信が途切れるまで地上局に届いている。当面はそのデータを解析することがJAXAにおける最優先事項となるだろう。」

記事には、我が国のみちびきシステムの解説も詳しいが割愛する(浮沈子的には10m誤差で十分だしな)。。

一連の事象のトリガーとなったトラブルが何なのか。

最大の疑問は、水素タンクの圧力低下が始まった時刻だ。

3分20秒後なのか、フェアリング分離の3分45秒なのか。

ジャクサがその時刻を変えてきたのはなぜなのか。

陰謀大好きな浮沈子は、そこに何かを嗅ぎ取っている。

クサいな・・・。

プンプン臭うぞ。

「・・・当面はそのデータを解析することがJAXAにおける最優先事項となるだろう。」(再掲)

うーん、解析する前に、タイムスタンプが改ざんされないように差し押さえておいた方がいいような気がするんだがな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(H3ロケット上段に異常、航法衛星を正しく展開できず)
https://spaceflightnow.com/2025/12/22/h3-rocket-suffers-upper-stage-anomaly-fails-to-correctly-deploy-navigation-satellite/

「宇宙航空研究開発機構(JAXA)は打ち上げ後の声明で、液体水素と液体酸素の組み合わせで動くLE-5B-3エンジンに問題があると指摘した。」

ジャクサの発表を受けた海外メディア(SFN)は、エンジンの問題と捉えているようだ。

「JAXAは、「第2段エンジンの2回目の点火が正常に始動せず、予定よりも早く停止しました」と発表」

まあ、そう受け取るよな・・・。

「2 回目の燃焼は 4 分以上続く予定でしたが、突然終了しました。」

浮沈子的には、2段目のエンジンに罪はないと思うんだがな。

「H3ロケットが2023年3月に初飛行して以来、第2段に異常が発生したのは今回が2度目だ。この初飛行は同計画にとって初の失敗だった。」

2段目の失敗が2度目という認識はあるようだ。

「(故障の)原因究明と再発防止策の実施なしには、次回の打ち上げは不可能だ」(JAXAの有田誠プロジェクトマネージャ)

まあいい。

この記事の時点では、フェアリングの異常展開については発表がない。

また、水素タンクの圧力低下についても言及がないところを見ると、英語メディアに対しては圧力低下の説明がされていない可能性がある。

「異常発生後の記者会見はすべて日本語で行われた。」

2度目の記者会見の「発生事象」と題された、あたかもフェアリングの異常と圧力低下が同時に発生したかのような資料が独り歩きしないことを願うばかりだ・・・。