スカイライン試乗? ― 2014年03月19日 16:08
スカイライン試乗?
故あって、助手席での試乗である。
運転席での試乗については、浮沈子と同い歳の自動車評論家、国沢光宏氏の試乗記があるので紹介する。
(日産 新型 スカイライン ハイブリッド 国内初 公道試乗レポート/国沢光宏)
http://autoc-one.jp/nissan/skyline/report-1681086/
彼は、あろう事かW126のSクラスベンツを売り払い、最近は電気自動車(日産リーフ)や、ハイブリッド車(トヨタプリウス、ホンダインサイト)というミーハーなクルマに宗旨替えしている。
許せん!。
「ハンドルと前輪は直接繋がっておらず、ハンドル切った量をセンサーで検出し、モーターにより最適の切れ角を与えるというもの。将来的には様々な可能性を持つが、現在はワダチ路などでハンドルを取られないというメリットくらいしか感じなかった。むしろ素直さという点で少し不満。ただオモチャとしちゃ面白い。」
この人、全然分かってないなあ・・・。
で、助手席レポートは、浮沈子がお届けする。
まずは、乗り込んで電動シートを合わせる。
助手席でも、きちんとしたシートポジションを取ることは、安全上からも必要不可欠である(単に、腹がつかえて苦しいからじゃね?)。
足元のゆとりや、運転席との干渉がないことは、FRセダンであるこのクルマの美点だな。
走り出す前に、営業さんにインタビューする。
「ダイレクトアダプティブステアリング」って、どうよ?。
「重厚感がなく、軽くてよく曲がる感じはするが、違和感のようなものはなく、普通のハンドルとして操作できます」とのこと。
そのレベルに仕上げたというところが、日産の技術力の凄さを物語っている。
原理的には、どのような味付けにすることも可能だが、既存のハンドルから極端にかけ離れた味付けにすれば、ドライバーは混乱を来たす。
実際、操作している様子を観察しても、特にもたもたしたり、切り過ぎて戻したりしている様子はない。
乗り心地は、ハッキリ言って硬い。
ごつごつしている。
そのことを指摘すると、先代のV36よりも良くなっているのだそうだ。
安っぽい感じはないが、ふわふわした乗り心地でないことは確かだ。
ちなみに、ドライブモードはノーマル。
その代わり、極端なローリングモーメントを感じたりはしない。
ビシッと引き締まった、マッスルな足回りである。
低速での加速がいいのも、ハイブリット車としての美点だな。
素性の良いセダンだ。
フロントオーバーハングの短さには驚く。
エンジンを、相当奥に追い込んでいるのだろう。
絶対的な性能よりも、実用的な性能を身に着けている。
そして、てんこ盛りの装備の数々・・・。
付いてないものといえば、全自動運転への切り替えスイッチくらいのもんじゃね?。
500万円前後で、このクルマを売りに出しているというのは、BMWやアウディだけではなく、ダイムラーにとっても脅威だろう。
800万円でも安いと感じる。
上質の乗り味だ。
しかし、アイドリングストップからの復帰の際、プルルッという振動が、助手席でも感じられたのはいただけないな。
完璧な上質さではないのだ。
インフィニティのバッチを付けて販売される、アッパーグレードセダンであるが、クルマの価値を静粛性や操作性、スイッチの感触から内装の詳細な仕上げに求める人々にとっては、やはりチープな大衆車である。
高級とは何か、高級車とは何か、セルシオを作るときにトヨタが行ったスタディを、日産もやるべきなんだと思う。
例えば、ドアを開けたときに必ず目にするボディピラーの金属面への塗装、サイドシルのデザイン、助手席正面の唯のっぺりとしたダッシュボード・・・。
500万といえば、クラウンの最上級車が視野に入る値段だ。
スカイラインハイブリッドは、先進的な機能を盛り込んだ、素晴らしい機械であることは間違いない。
例によって、機械を作ることに長けた日産と、売れる車を作ることに長けたトヨタの構図は、40年経っても何も変わっていない。
全方位に高い技術を投入したV37スカイライン(インフィニティQ50)が気に入るかどうかは、ドライバーとの相性の問題だといえよう。
故あって、助手席での試乗である。
運転席での試乗については、浮沈子と同い歳の自動車評論家、国沢光宏氏の試乗記があるので紹介する。
(日産 新型 スカイライン ハイブリッド 国内初 公道試乗レポート/国沢光宏)
http://autoc-one.jp/nissan/skyline/report-1681086/
彼は、あろう事かW126のSクラスベンツを売り払い、最近は電気自動車(日産リーフ)や、ハイブリッド車(トヨタプリウス、ホンダインサイト)というミーハーなクルマに宗旨替えしている。
許せん!。
「ハンドルと前輪は直接繋がっておらず、ハンドル切った量をセンサーで検出し、モーターにより最適の切れ角を与えるというもの。将来的には様々な可能性を持つが、現在はワダチ路などでハンドルを取られないというメリットくらいしか感じなかった。むしろ素直さという点で少し不満。ただオモチャとしちゃ面白い。」
この人、全然分かってないなあ・・・。
で、助手席レポートは、浮沈子がお届けする。
まずは、乗り込んで電動シートを合わせる。
助手席でも、きちんとしたシートポジションを取ることは、安全上からも必要不可欠である(単に、腹がつかえて苦しいからじゃね?)。
足元のゆとりや、運転席との干渉がないことは、FRセダンであるこのクルマの美点だな。
走り出す前に、営業さんにインタビューする。
「ダイレクトアダプティブステアリング」って、どうよ?。
「重厚感がなく、軽くてよく曲がる感じはするが、違和感のようなものはなく、普通のハンドルとして操作できます」とのこと。
そのレベルに仕上げたというところが、日産の技術力の凄さを物語っている。
原理的には、どのような味付けにすることも可能だが、既存のハンドルから極端にかけ離れた味付けにすれば、ドライバーは混乱を来たす。
実際、操作している様子を観察しても、特にもたもたしたり、切り過ぎて戻したりしている様子はない。
乗り心地は、ハッキリ言って硬い。
ごつごつしている。
そのことを指摘すると、先代のV36よりも良くなっているのだそうだ。
安っぽい感じはないが、ふわふわした乗り心地でないことは確かだ。
ちなみに、ドライブモードはノーマル。
その代わり、極端なローリングモーメントを感じたりはしない。
ビシッと引き締まった、マッスルな足回りである。
低速での加速がいいのも、ハイブリット車としての美点だな。
素性の良いセダンだ。
フロントオーバーハングの短さには驚く。
エンジンを、相当奥に追い込んでいるのだろう。
絶対的な性能よりも、実用的な性能を身に着けている。
そして、てんこ盛りの装備の数々・・・。
付いてないものといえば、全自動運転への切り替えスイッチくらいのもんじゃね?。
500万円前後で、このクルマを売りに出しているというのは、BMWやアウディだけではなく、ダイムラーにとっても脅威だろう。
800万円でも安いと感じる。
上質の乗り味だ。
しかし、アイドリングストップからの復帰の際、プルルッという振動が、助手席でも感じられたのはいただけないな。
完璧な上質さではないのだ。
インフィニティのバッチを付けて販売される、アッパーグレードセダンであるが、クルマの価値を静粛性や操作性、スイッチの感触から内装の詳細な仕上げに求める人々にとっては、やはりチープな大衆車である。
高級とは何か、高級車とは何か、セルシオを作るときにトヨタが行ったスタディを、日産もやるべきなんだと思う。
例えば、ドアを開けたときに必ず目にするボディピラーの金属面への塗装、サイドシルのデザイン、助手席正面の唯のっぺりとしたダッシュボード・・・。
500万といえば、クラウンの最上級車が視野に入る値段だ。
スカイラインハイブリッドは、先進的な機能を盛り込んだ、素晴らしい機械であることは間違いない。
例によって、機械を作ることに長けた日産と、売れる車を作ることに長けたトヨタの構図は、40年経っても何も変わっていない。
全方位に高い技術を投入したV37スカイライン(インフィニティQ50)が気に入るかどうかは、ドライバーとの相性の問題だといえよう。
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