CSM ― 2014年06月09日 00:28
CSM
一時期話題になっていたが、その後の様子が良く分からない。
(Conventional Strike Missile)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Conventional_Strike_Missile
「CSM(Conventional Strike Missile)は、アメリカ軍が構想中の通常弾頭搭載型打撃ミサイルである。」
「核兵器削減に伴い、核に変わる戦略兵器・抑止力として開発が進められている。」
「世界のいかなる場所に所在する目標に対しても、命中精度の高い非核兵器によって、敵のアクセス拒否能力を突破して迅速な打撃を与」
(米国の「全世界即時攻撃」計画と、「核戦争の危険性」)
http://wired.jp/2010/04/30/%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%85%A8%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8D%B3%E6%99%82%E6%94%BB%E6%92%83%E3%80%8D%E8%A8%88%E7%94%BB%E3%81%A8%E3%80%81%E3%80%8C%E6%A0%B8%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AE%E5%8D%B1/
この記事によると、計画は、3つの方法で検討されたらしい。
・核弾頭を搭載した大陸間弾頭ミサイル(ICBM)を通常弾頭に取り替えて再配備する。
・音速の5〜6倍で飛ぶことのできる短距離巡航ミサイルの開発だ(『B-52』が5万フィート上空まで運び、発射する。
・音速の20倍で飛ぶグライダー
初め提案は、ICBMと区別がつかないという理由で却下。
現在は、短距離巡航ミサイル方式と、極超音速グライダー方式が開発中ということになっているらしい。
前者はX-51、後者はHTV-2という形で開発されているという。
(X-51 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/X-51
(Falcon HTV2)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Falcon_HTV2
これらの背景にあるのは、ポスト核戦争の覇権を取るという、米国の戦略にあることはいうまでもない。
核兵器廃絶を唱えながら、如何にして世界を制するか。
通常兵器を、短時間で確実に命中させて軍事目標を破壊できればそれでいいということだ。
お蔵入りになったICBMに通常弾頭を搭載するというのも、いってみれば同じ発想だった。
しかし、これでは通常弾頭か、核弾頭かの区別がつかず、ロシアとかが自動的に報復攻撃にはいってしまうという。
そこで、航空機や艦船から発射できる高速の短距離ミサイルという発想になった。
X-51は、その研究開発の一部というわけである。
コアの技術は、ラムエアエンジン(スクラムエアエンジン含む)という、機械式圧縮機を持たないエンジンである。
ロケットのように、酸化剤を必要としないので、燃料だけで飛行でき、理論上はマッハ15位まで行くらしい。
水素を燃料としたX-43は、ほぼマッハ10まで行ったそうだ。
(X-43 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/X-43_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
この、ロケットと航空機の中間のような飛翔体は、しかし、推進力を必要としている。
これに対して、グライダーのように滑空するだけで目標にぶち当てようというのがHTV-2だ。
2回のテストは、完全に成功したわけではないが、その後、別の方法で配備されることが計画されているようだ。
(関連する極超音速機の飛行試験:Advanced Hypersonic Weapon (AHW))
http://ja.wikipedia.org/wiki/Falcon_HTV2#.E9.96.A2.E9.80.A3.E3.81.99.E3.82.8B.E6.A5.B5.E8.B6.85.E9.9F.B3.E9.80.9F.E6.A9.9F.E3.81.AE.E9.A3.9B.E8.A1.8C.E8.A9.A6.E9.A8.93
この滑空式は、その位置エネルギーを得るために、ICBMで打ち上げられるという点が特徴である。
推進力を持たない代わりに、初期にエネルギーを与えなければならない。
これって、ボツになった通常弾頭ICBMと区別されるんだろうか?。
(CSM「非核攻撃ミサイル」とX-51極超音速巡航ミサイル)
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/32054001.html
この記事を読むと、没になったのはグライダー方式で、通常弾頭ICBMは、健在なのだという。
なんか、うまい方法を考え付いたんだろうか。
ひょっとして、宇宙空間に浮かべたグライダーを、再突入させるというんじゃないか。
米国の研究開発レベルの技術は、際限なく新手の兵器を生み出してくる。
どういう兵器であれ、コンセプトは短時間で敵の防空網を突破して目標を確実に破壊するということだ。
(SR-72 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/SR-72_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
(Meet the SR-72)
http://www.lockheedmartin.com/us/news/features/2013/sr-72.html
一番確実に実施されそうなのがこの偵察機だろう。
4年後の初飛行が予定されている。
ラムエアエンジンで、マッハ6で飛行し、さらに極超音速ミサイルを搭載して攻撃することも可能だという。
(マッハ6で飛行する無人機「SR-72」米ロッキード社:無音の動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=PFzSDLrDdJk
こうしてみると、米国の軍産複合体は、核なき世界でも健在だということがわかる。
この辺りの情報は、あまり出てこないので良く分からないが、宇宙開発との関係もあり、気になるところではある。
一時期話題になっていたが、その後の様子が良く分からない。
(Conventional Strike Missile)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Conventional_Strike_Missile
「CSM(Conventional Strike Missile)は、アメリカ軍が構想中の通常弾頭搭載型打撃ミサイルである。」
「核兵器削減に伴い、核に変わる戦略兵器・抑止力として開発が進められている。」
「世界のいかなる場所に所在する目標に対しても、命中精度の高い非核兵器によって、敵のアクセス拒否能力を突破して迅速な打撃を与」
(米国の「全世界即時攻撃」計画と、「核戦争の危険性」)
http://wired.jp/2010/04/30/%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%85%A8%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8D%B3%E6%99%82%E6%94%BB%E6%92%83%E3%80%8D%E8%A8%88%E7%94%BB%E3%81%A8%E3%80%81%E3%80%8C%E6%A0%B8%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%AE%E5%8D%B1/
この記事によると、計画は、3つの方法で検討されたらしい。
・核弾頭を搭載した大陸間弾頭ミサイル(ICBM)を通常弾頭に取り替えて再配備する。
・音速の5〜6倍で飛ぶことのできる短距離巡航ミサイルの開発だ(『B-52』が5万フィート上空まで運び、発射する。
・音速の20倍で飛ぶグライダー
初め提案は、ICBMと区別がつかないという理由で却下。
現在は、短距離巡航ミサイル方式と、極超音速グライダー方式が開発中ということになっているらしい。
前者はX-51、後者はHTV-2という形で開発されているという。
(X-51 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/X-51
(Falcon HTV2)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Falcon_HTV2
これらの背景にあるのは、ポスト核戦争の覇権を取るという、米国の戦略にあることはいうまでもない。
核兵器廃絶を唱えながら、如何にして世界を制するか。
通常兵器を、短時間で確実に命中させて軍事目標を破壊できればそれでいいということだ。
お蔵入りになったICBMに通常弾頭を搭載するというのも、いってみれば同じ発想だった。
しかし、これでは通常弾頭か、核弾頭かの区別がつかず、ロシアとかが自動的に報復攻撃にはいってしまうという。
そこで、航空機や艦船から発射できる高速の短距離ミサイルという発想になった。
X-51は、その研究開発の一部というわけである。
コアの技術は、ラムエアエンジン(スクラムエアエンジン含む)という、機械式圧縮機を持たないエンジンである。
ロケットのように、酸化剤を必要としないので、燃料だけで飛行でき、理論上はマッハ15位まで行くらしい。
水素を燃料としたX-43は、ほぼマッハ10まで行ったそうだ。
(X-43 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/X-43_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
この、ロケットと航空機の中間のような飛翔体は、しかし、推進力を必要としている。
これに対して、グライダーのように滑空するだけで目標にぶち当てようというのがHTV-2だ。
2回のテストは、完全に成功したわけではないが、その後、別の方法で配備されることが計画されているようだ。
(関連する極超音速機の飛行試験:Advanced Hypersonic Weapon (AHW))
http://ja.wikipedia.org/wiki/Falcon_HTV2#.E9.96.A2.E9.80.A3.E3.81.99.E3.82.8B.E6.A5.B5.E8.B6.85.E9.9F.B3.E9.80.9F.E6.A9.9F.E3.81.AE.E9.A3.9B.E8.A1.8C.E8.A9.A6.E9.A8.93
この滑空式は、その位置エネルギーを得るために、ICBMで打ち上げられるという点が特徴である。
推進力を持たない代わりに、初期にエネルギーを与えなければならない。
これって、ボツになった通常弾頭ICBMと区別されるんだろうか?。
(CSM「非核攻撃ミサイル」とX-51極超音速巡航ミサイル)
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/32054001.html
この記事を読むと、没になったのはグライダー方式で、通常弾頭ICBMは、健在なのだという。
なんか、うまい方法を考え付いたんだろうか。
ひょっとして、宇宙空間に浮かべたグライダーを、再突入させるというんじゃないか。
米国の研究開発レベルの技術は、際限なく新手の兵器を生み出してくる。
どういう兵器であれ、コンセプトは短時間で敵の防空網を突破して目標を確実に破壊するということだ。
(SR-72 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/SR-72_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
(Meet the SR-72)
http://www.lockheedmartin.com/us/news/features/2013/sr-72.html
一番確実に実施されそうなのがこの偵察機だろう。
4年後の初飛行が予定されている。
ラムエアエンジンで、マッハ6で飛行し、さらに極超音速ミサイルを搭載して攻撃することも可能だという。
(マッハ6で飛行する無人機「SR-72」米ロッキード社:無音の動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=PFzSDLrDdJk
こうしてみると、米国の軍産複合体は、核なき世界でも健在だということがわかる。
この辺りの情報は、あまり出てこないので良く分からないが、宇宙開発との関係もあり、気になるところではある。
スペースプレーン ― 2014年06月09日 02:34
スペースプレーン
(宇宙旅行実現へ…エアバス、スペースプレーンの飛行試験に成功)
http://response.jp/article/2014/06/08/224962.html
まあ、4分の1の模型での実験が成功したとかしないとかいうレベルである。
飛行機のように滑空する宇宙船(?)というアイデアが、次々と現れては消えていく。
ナショジオの、ちょっといい記事を見つけた。
(スペースプレーン、15年後に実現?)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20131202003
「「それでも、翼を持つ往還機のアイデアは不死鳥のように蘇る」とラウニウス氏。「あきらめる必要はない。歴史を見ても、実現に至らなかった常識外れのアイデアが山積している。おそらく100のうち99は失敗に終わるという。しかし、1度でも成功すれば? すべてが帳消しになるんだ」。」
「一方、スペースプレーンに大きな関心を寄せ続ける技術者たちには、あるシンプルな意識が共通しているという。それは、飛行機で宇宙に行く方が“エレガント”だという思いだ。この事実を無視する訳にはいかないとラウニウス氏。 」
「「Centaurus」誌に掲載された論文では、宇宙から滑走路に着陸した方が洗練されているという考えに、幾度となく立ち返った宇宙船の設計者たちについて詳述している。」
この記事にもあるように、人々の願いが歴史を拓いて来たということがある。
技術的なことはさておいて、飛行機のように滑空して宇宙から帰ってくるほうが「かっこいい!」から、スペースプレーンのアイデアが継続しているというのは、大いに有り得る話だ。
「歴史関連の学術誌「Centaurus」の最新号で、旅客機の実用化が進んだ1920年代、ロケットに翼を付けたような宇宙船がSFに登場し始めたと述べている。」
「事実、1957年にソビエト連邦がスプートニクをロケットに乗せて軌道に打ち上げるまで、宇宙飛行を夢見る人々の間ではスペースプレーンが優勢だったという。」
理論的には、ツォルコフスキーが考えたとおり、多段式ロケットを使って加速するのが正しい。
これは、21世紀の現在も変わらない。
地球周回軌道くらいなら、2段式でも十分だ。
単段式だと、弾道軌道くらいか。
往ったきりなら、翼はいらない。
還ってくるからこそ、滑空するための翼がいるのだ。
しかし、ドラゴンV2のように、逆噴射を行えれば、それも不要となる。
「飛行機のような翼を翻し、雲を突き抜け、周回軌道までひとっ飛び。スペースプレーンは、かつて宇宙時代の開幕に心を躍らせた人々の夢の乗り物だった。それは、月を目指す宇宙開発競争が熾烈さを増していたころ。人を乗せて宇宙に行き、スムーズに滑走路に着陸して戻ってくる時代がいつか必ず来ると信じられていた。」
それが、夢であったことは、スペースシャトルが証明してくれた。
133回のミッションと、14人の犠牲者。
膨大な支出と、大きな成功。
ISSや、ハッブル宇宙望遠鏡は、スペースシャトルの遺産である。
「「現実的に考えれば、翼が必要不可欠とは言えない。スペースシャトルしかりだ」とラウニウス氏。「技術がアイデアや文化の影響を受けている証拠だ。もちろん、もっともらしい理由が無いと物事は進まない訳だが」。」
そうか、スペースシャトルは、「文化」だったんだな。
スペースプレーンというのは、技術だけの世界ではないのだ。
我々の夢、翼を持った宇宙船に乗りたいという、おろかで儚い夢なのだ。
(XS-1 (spacecraft))
http://en.wikipedia.org/wiki/XS-1_(spacecraft)
無人の打ち上げ機だが、こんなアイデアが未だに出てくるというのも、夢を追い続ける人々がいるからだろう。
幻の滑空機、X-20の話も出てくる。
「ロケットで打ち上げるスペースプレーン「X-20(愛称:ダイナソア)」も開発されていたが、国防総省は1963年、莫大な経費(4億1000万ドル=約42億円)を理由に計画の中止を決定。ラウニウス氏は、「実現しなかった往還機の中では、間違いなく最も記憶に残る1機だ」と述べている。」
(X-20 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/X-20_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
夢を追い続ける人々がいる限り、スペースプレーンが潰えることはない。
(Virgin Galactic's Third Powered Flight:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=pwm3leZu-O0
(宇宙旅行実現へ…エアバス、スペースプレーンの飛行試験に成功)
http://response.jp/article/2014/06/08/224962.html
まあ、4分の1の模型での実験が成功したとかしないとかいうレベルである。
飛行機のように滑空する宇宙船(?)というアイデアが、次々と現れては消えていく。
ナショジオの、ちょっといい記事を見つけた。
(スペースプレーン、15年後に実現?)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20131202003
「「それでも、翼を持つ往還機のアイデアは不死鳥のように蘇る」とラウニウス氏。「あきらめる必要はない。歴史を見ても、実現に至らなかった常識外れのアイデアが山積している。おそらく100のうち99は失敗に終わるという。しかし、1度でも成功すれば? すべてが帳消しになるんだ」。」
「一方、スペースプレーンに大きな関心を寄せ続ける技術者たちには、あるシンプルな意識が共通しているという。それは、飛行機で宇宙に行く方が“エレガント”だという思いだ。この事実を無視する訳にはいかないとラウニウス氏。 」
「「Centaurus」誌に掲載された論文では、宇宙から滑走路に着陸した方が洗練されているという考えに、幾度となく立ち返った宇宙船の設計者たちについて詳述している。」
この記事にもあるように、人々の願いが歴史を拓いて来たということがある。
技術的なことはさておいて、飛行機のように滑空して宇宙から帰ってくるほうが「かっこいい!」から、スペースプレーンのアイデアが継続しているというのは、大いに有り得る話だ。
「歴史関連の学術誌「Centaurus」の最新号で、旅客機の実用化が進んだ1920年代、ロケットに翼を付けたような宇宙船がSFに登場し始めたと述べている。」
「事実、1957年にソビエト連邦がスプートニクをロケットに乗せて軌道に打ち上げるまで、宇宙飛行を夢見る人々の間ではスペースプレーンが優勢だったという。」
理論的には、ツォルコフスキーが考えたとおり、多段式ロケットを使って加速するのが正しい。
これは、21世紀の現在も変わらない。
地球周回軌道くらいなら、2段式でも十分だ。
単段式だと、弾道軌道くらいか。
往ったきりなら、翼はいらない。
還ってくるからこそ、滑空するための翼がいるのだ。
しかし、ドラゴンV2のように、逆噴射を行えれば、それも不要となる。
「飛行機のような翼を翻し、雲を突き抜け、周回軌道までひとっ飛び。スペースプレーンは、かつて宇宙時代の開幕に心を躍らせた人々の夢の乗り物だった。それは、月を目指す宇宙開発競争が熾烈さを増していたころ。人を乗せて宇宙に行き、スムーズに滑走路に着陸して戻ってくる時代がいつか必ず来ると信じられていた。」
それが、夢であったことは、スペースシャトルが証明してくれた。
133回のミッションと、14人の犠牲者。
膨大な支出と、大きな成功。
ISSや、ハッブル宇宙望遠鏡は、スペースシャトルの遺産である。
「「現実的に考えれば、翼が必要不可欠とは言えない。スペースシャトルしかりだ」とラウニウス氏。「技術がアイデアや文化の影響を受けている証拠だ。もちろん、もっともらしい理由が無いと物事は進まない訳だが」。」
そうか、スペースシャトルは、「文化」だったんだな。
スペースプレーンというのは、技術だけの世界ではないのだ。
我々の夢、翼を持った宇宙船に乗りたいという、おろかで儚い夢なのだ。
(XS-1 (spacecraft))
http://en.wikipedia.org/wiki/XS-1_(spacecraft)
無人の打ち上げ機だが、こんなアイデアが未だに出てくるというのも、夢を追い続ける人々がいるからだろう。
幻の滑空機、X-20の話も出てくる。
「ロケットで打ち上げるスペースプレーン「X-20(愛称:ダイナソア)」も開発されていたが、国防総省は1963年、莫大な経費(4億1000万ドル=約42億円)を理由に計画の中止を決定。ラウニウス氏は、「実現しなかった往還機の中では、間違いなく最も記憶に残る1機だ」と述べている。」
(X-20 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/X-20_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
夢を追い続ける人々がいる限り、スペースプレーンが潰えることはない。
(Virgin Galactic's Third Powered Flight:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=pwm3leZu-O0
中国は火星探査の夢を見るか ― 2014年06月09日 04:56
中国は火星探査の夢を見るか
(米国有人宇宙飛行計画の最終報告書を発表 中国との提携を提案)
http://www.xinhuaxia.jp/social/37060
「報告書によると、米国航空宇宙局の現在の計画と予算では、米国の今世紀30年代の火星上陸は無理で、パートナーとの協力が欠かせない。特に中国に協力の門を開かなければならず、中国との協力を禁止する宇宙政策を見直すべきと提案した。」
ホントかよ?。
(Pathways to Exploration: Rationales and Approaches for a U.S. Program of Human Space Exploration)
http://www.nap.edu/catalog.php?record_id=18801
とてもじゃないが、読んでられないのでサマリーを見てみよう。
(Pathways to Exploration—Rationales and Approaches for a U.S. Program of Human Space Exploration:PDF Report Brief)
http://sites.nationalacademies.org/xpedio/groups/depssite/documents/webpage/deps_088247.pdf
で、2ページ目の「International Collaboration」の中に、こうある。
「It is also evident that given the rapid development of China’s capabilities in space, it is in the best interests of the United States to be open to China’s inclusion in future international partnerships.」
「In particular, current federal law preventing NASA from participating in bilateral activities with the Chinese serves only to hinder U.S. ability to bring China into its sphere of international partnerships. Given the scale of a human mission to Mars, contributions by international partners would have to be of unprecedented magnitude to defray a significant portion of the cost.」
もってまわった言い方だが、要するに連邦法を見直して、中国を仲間に入れて一緒にやったほうがいいぞ、ということらしい。
こんなレポートを、中国に内緒で作るほど、米国はお人好しではないだろうから、当然、事前にサウンドしているに違いない。
ということは、中国だって色気があるということだ。
(中国の宇宙開発:火星探査)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%96%8B%E7%99%BA#.E7.81.AB.E6.98.9F.E6.8E.A2.E6.9F.BB
「2010年3月10日、嫦娥1号の総設計者である叶培建は2013年に独自の火星探査計画を実施の可能性を示唆した」
「火星への有人探査は2040年から2060年の間に行われるとされる」
「さらに、火星へ向けた安全な有人航行にも利用可能な宇宙天気予報システムの完成を2012年までに夸父衛星をラグランジュ点L1におくことによって実現させる予定とされていたが、この衛星の打ち上げは2012年の時点では2017年の予定とされている。」
全くやる気がないわけじゃあないんだ。
しかし、長期計画にすら入っていないので、有人飛行については、何一つ具体化していないに違いない。
(蛍火1号)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9B%8D%E7%81%AB1%E5%8F%B7
「中国初の火星探査機。」
「ロシアの火星探査機フォボス・グルントと共にゼニットロケットに搭載されて、2011年11月9日にバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたが地球軌道からの離脱に失敗し、11月22日にロシア宇宙庁は事実上の計画失敗を発表した。」
「中国側の準備は万全だったが、ロシア側の決定によって蛍火1号の打ち上げ延期も余儀なくされ、中国国家航天局は10月27日、正式に打ち上げの延期を発表した。これにより、2011年11月9日の打上げとなった。」
やる気満々だったわけで、失敗に終わったのは、どうやらロシアの衛星のせいらしいな(たぶん)。
(フォボス・グルント)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%88
「フォボスの土壌試料を採取して地球へ回収すること (サンプルリターン) を主な目的とし、2011年11月9日にバイコヌール宇宙基地より打ち上げられたが、地球周回軌道からの離脱に失敗した。」
「トラブル原因は二転三転した状況で報道されたが、ソフトウエアの問題(プログラミングのエラー)が原因であったと結論付けられた。」
「TsVM-22コンピュータ2台のうちの1台を完全に停止させたまま打ち上げる決断が行われた。つまり飛行制御用のコンピュータの冗長性が失われた状態で打ち上げられた。ロシア連邦宇宙局の上層部からは予定通り打上げることへの強いプレッシャーがかかっていたとの情報もある。」
ロシアで有りがちな状況というわけか・・・。
まあいい。
とばっちりを食った中国は、ご不幸というしかない。
この計画が、その後再開されるという話は聞かない。
我が国も火星探査に挑戦したが、失敗に終わっている。
金星探査は、首の皮一枚で繋がっているが、どうなるかはわからない。
現在、火星探査に満足な成功を収めているのは、米国だけだ。
インドは、マンガルヤーンという衛星を打ち上げて、火星に向かって飛行中だが、どうなるかは今後次第だな。
(Mars Orbiter Mission)
http://www.isro.gov.in/pslv-c25/mission.aspx
火星探査は、難しいのだ。
(火星探査)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E6%98%9F%E6%8E%A2%E6%9F%BB
「2008年までに火星に向かった全ての探査機のうち、およそ3分の2が任務完了後に、あるいは開始前に何らかのトラブルを起こしている。例えばソ連が打ち上げた16機、ロシアが打ち上げた1機の火星探査機で完全な成功を収めたものは一機もなく、日本が打ち上げた唯一の探査機のぞみも有用な火星の探査を行うことはできなかった。」
「欧州が打ち上げた周回機マーズ・エクスプレスは成功を収めたものの、着陸機ビーグル2は失敗に終わった。比較的成功率の高いアメリカの火星探査機でも19機もうち5機が故障を起こしている。」
「この高い失敗率は、間違いにつながり得る多くの事柄に帰すると考えられるが、明確な原因が不明なまま失敗したり通信を絶ったものも多い。」
(火星探査機)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E6%98%9F%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F
「火星探査機(一部抜粋):
ソ連(ロシア):
・ゾンド2号 - 1964年11月30日打ち上げ、火星に向かうが通信途絶。
・マルス1号 - 1962年11月1日打ち上げ、火星へ向かうが通信途絶。
・マルス2号 - 1971年5月19日打ち上げ、11月27日にマリナー9号に次いで火星周回軌道に入る。着陸機を投下するが墜落。
・マルス3号 - 1971年5月28日打ち上げ、12月2日に火星周回軌道に入る。着陸機を投下して初めて着陸に成功。しかし砂嵐が起こっており、着陸後20秒で通信途絶した。
・マルス4号 - 1973年7月21日打ち上げ、火星周回軌道投入に失敗し、1974年2月1日に火星から 2200 kmを通過。
・マルス5号 - 1973年7月25日打ち上げ、1974年2月12日に火星周回軌道に入るが、直後に通信途絶した。
・マルス6号 - 1973年8月5日打ち上げ、1974年3月12日に火星周回軌道に入る。着陸機の軟着陸に成功したが1秒で通信途絶。
・マルス7号 - 1973年8月9日打ち上げ、6号より早く1974年3月9日に火星に到達したが周回軌道投入に失敗。接近時に着陸機を投下したが、到達できなかった。
・フォボス1号 - 1988年7月7日打ち上げ、火星に向かうが9月2日に通信途絶。
・フォボス2号 - 1988年7月12日打ち上げ、1989年1月29日に火星周回軌道に入る。火星の太陽面の反対から酸素が流出していることを発見したが、衛星フォボスの調査はならず、3月27日に通信途絶。
・マルス96 - 1996年11月16日- プロトンロケットの4段のトラブルで打ち上げに失敗。
・フォボス・グルント (Phobos-Grunt) - 2011年11月9日、中国の蛍火1号と共に打ち上げられたが、地球軌道離脱に失敗。」
死屍累々・・・。
「米国:
・マリナー3号 - 1964年11月15日打ち上げ失敗。
・マリナー4号 - 1964年11月28日打ち上げ、1965年7月14日に火星から 9600 kmの地点を通過。表面を初めて接近撮影し、写真22枚を送信した。
・マリナー6号 - 1969年2月24日打ち上げ、7月31日に火星から 3550 kmの地点を通過。表面写真74枚を送信した。
・マリナー7号 - 1969年3月27日打ち上げ、8月4日に火星から 3550 kmの地点を通過。表面写真126枚を送信した。
・マリナー8号 - 1971年5月8日打ち上げ失敗。
・マリナー9号 - 1971年5月30日打ち上げ、11月13日に世界ではじめて火星周回軌道に入る。1972年8月まで火星表面の70パーセントを撮影した。
・バイキング1号 - 1975年8月20日打ち上げ、1976年6月19日に火星周回軌道に入る。7月20日に着陸機が火星に軟着陸し、火星地表の鮮明な写真を送信した。本体は1980年8月まで、着陸機は1982年11月まで稼動した。
・バイキング2号 - 1975年9月9日打ち上げ、1976年8月7日に周回軌道に入る。着陸機は9月3日に軟着陸に成功。本体は1978年7月まで、着陸機は1980年4月まで稼動した。
・マーズ・オブザーバー(Mars Observer)1992年9月25日打ち上げ、1993年8月21日に燃料逆流から爆発し通信途絶。
・マーズ・グローバル・サーベイヤー(Mars Global Surveyor)1996年11月7日打ち上げ、1997年9月12日に火星周回軌道に入る。火星の詳細な地図の製作に成功した。2006年11月2日太陽電池パネルに異常が起こり通信が途絶えた。
・マーズ・パスファインダー (Mars Pathfinder)1996年12月4日打ち上げ、1997年7月4日に着陸機「ソジャーナ(Sojourner)」の軟着陸に成功した。ソジャーナは1997年9月27日まで探査を行い、地表の映像と地質データを送信した。
・マーズ・クライメイト・オービター(Mars Climate Orbiter)1998年12月11日打ち上げ、1999年9月23日に火星に到達したが軌道投入に失敗。そのまま火星表面に墜落した。
・マーズ・ポーラー・ランダー(Mars Polar Lander)1999年1月3日打ち上げ、12月3日に火星に到達したが、着陸に失敗した。
・ディープ・スペース2号(Deep Space 2)マーズ・ポーラー・ランダーに搭載して打上げられて火星に到着したが、データは送られて来なかった。
・2001マーズ・オデッセイ(2001 Mars Odyssey)2001年4月7日打ち上げ、10月24日に周回軌道に入り、2012年現在も観測を継続中。
・マーズ・エクスプロレーション・ローバー(Mars Exploration Rover: MER)MER-A「スピリット(Spirit)」 - 2003年6月10日打ち上げ、2004年1月3日に火星表面に着陸した。2011年4月にミッション終了を宣言。
・MER-B「オポチュニティ(Opportunity)」 - 2003年7月7日打ち上げ、2004年1月24日に火星表面に着陸した。2013年現在も観測を継続。
・マーズ・リコネッサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter)2005年8月12日に打ち上げられ、2006年3月10日に火星の周回軌道に到達した。2011年現在も観測を継続中。
・フェニックス(Phoenix)2007年8月4日打ち上げ。2008年5月25日、火星の北極地域に着陸した。火星の冬の到来の影響でバッテリー機能が低下、2008年11月2日を最後に通信途絶。NASAは「活動を再開できる可能性はきわめて低い」と事実上の活動停止を表明。
・マーズ・サイエンス・ラボラトリー(Mars Science Laboratory)2011年11月26日打ち上げ。2012年8月6日に、愛称「キュリオシティ(Curiosity)」と名付けられたローバーを火星表面に軟着陸させた。
・MAVEN(Mars Atmosphere and Volatile EvolutioN)2013年11月18日打ち上げ。2014年秋に火星周回軌道に到達予定。マーズ・スカウト(Mars Scout)ミッションの2つ目のミッション。火星周回軌道から火星の大気について調査する。」
成功してはいるが、失敗も多い。
「日本:
・のぞみ (PLANET-B) - 1998年7月4日打ち上げ、2003年12月9日に火星軌道投入を断念。12月14日に火星から 1000 km地点を通過。」
「ESA:
マーズ・エクスプレス - 2003年6月2日打ち上げ、12月25日に火星周回軌道に入る。同日に着陸機「ビーグル2」を投入したが通信途絶した。母船のマーズ・エクスプレス・オービタの方は2011年現在も観測中。」
「中華人民共和国:
蛍火1号 (Yinghuo-1) - 2011年11月9日、ロシアのフォボス・グルントに相乗りする形で打ち上げられたが、地球軌道離脱に失敗。」
「インド:
マーズ・オービター・ミッション(Mars Orbiter Mission)- 2013年11月5日にPSLV-XLロケットで打上げられた。通称「マンガルヤーン(Mangalyaan)」。2013年12月1日に地球軌道を脱出して、2014年9月に火星軌道へ投入して観測を行う予定」
実績から見ると、米国が中国を引き入れようとしている理由が見えてこない。
最近の技術獲得には目覚しいものがあるが、2030年代に間に合わせるために声掛けするというのは、中国の軍事技術を探ったり、火星開発に投資させて国力を削ぐための方策じゃなかろうか?。
無人の周回機を送り込むこともできていない国を、無理やり引きずり込まなくてもいいような気がする。
無人探査機が、これほど失敗を重ねている惑星に、人類を継続的に送り込むなんてことは、浮沈子には不可能に思える。
人類には、フロンティアが必要かも知れないし、発想に刺激が必要なことは認めるが、宇宙開発でなくても、この地球上にだってまだまだ未踏の地はあるのだ。
まして、火星となれば、様々な問題が指摘されている。
成功したとしても得るものは少なく、失敗に終わった時に失うものは多過ぎる。
本当は、米国も手を引きたいんじゃないか?。
止める時に、中国に「それみたことか」と言われたくないので、引きずり込んでおくというのがホンネなのではないか。
この話に、中国がホイホイ乗ってくるかどうか、浮沈子には疑問だな。
(美报告促“重新评估”与中国太空合作禁令:中国の国家航天局のページでも、取り上げている:追加)
http://www.cnsa.gov.cn/n1081/n7529/n7950/635875.html
(米国有人宇宙飛行計画の最終報告書を発表 中国との提携を提案)
http://www.xinhuaxia.jp/social/37060
「報告書によると、米国航空宇宙局の現在の計画と予算では、米国の今世紀30年代の火星上陸は無理で、パートナーとの協力が欠かせない。特に中国に協力の門を開かなければならず、中国との協力を禁止する宇宙政策を見直すべきと提案した。」
ホントかよ?。
(Pathways to Exploration: Rationales and Approaches for a U.S. Program of Human Space Exploration)
http://www.nap.edu/catalog.php?record_id=18801
とてもじゃないが、読んでられないのでサマリーを見てみよう。
(Pathways to Exploration—Rationales and Approaches for a U.S. Program of Human Space Exploration:PDF Report Brief)
http://sites.nationalacademies.org/xpedio/groups/depssite/documents/webpage/deps_088247.pdf
で、2ページ目の「International Collaboration」の中に、こうある。
「It is also evident that given the rapid development of China’s capabilities in space, it is in the best interests of the United States to be open to China’s inclusion in future international partnerships.」
「In particular, current federal law preventing NASA from participating in bilateral activities with the Chinese serves only to hinder U.S. ability to bring China into its sphere of international partnerships. Given the scale of a human mission to Mars, contributions by international partners would have to be of unprecedented magnitude to defray a significant portion of the cost.」
もってまわった言い方だが、要するに連邦法を見直して、中国を仲間に入れて一緒にやったほうがいいぞ、ということらしい。
こんなレポートを、中国に内緒で作るほど、米国はお人好しではないだろうから、当然、事前にサウンドしているに違いない。
ということは、中国だって色気があるということだ。
(中国の宇宙開発:火星探査)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%96%8B%E7%99%BA#.E7.81.AB.E6.98.9F.E6.8E.A2.E6.9F.BB
「2010年3月10日、嫦娥1号の総設計者である叶培建は2013年に独自の火星探査計画を実施の可能性を示唆した」
「火星への有人探査は2040年から2060年の間に行われるとされる」
「さらに、火星へ向けた安全な有人航行にも利用可能な宇宙天気予報システムの完成を2012年までに夸父衛星をラグランジュ点L1におくことによって実現させる予定とされていたが、この衛星の打ち上げは2012年の時点では2017年の予定とされている。」
全くやる気がないわけじゃあないんだ。
しかし、長期計画にすら入っていないので、有人飛行については、何一つ具体化していないに違いない。
(蛍火1号)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9B%8D%E7%81%AB1%E5%8F%B7
「中国初の火星探査機。」
「ロシアの火星探査機フォボス・グルントと共にゼニットロケットに搭載されて、2011年11月9日にバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたが地球軌道からの離脱に失敗し、11月22日にロシア宇宙庁は事実上の計画失敗を発表した。」
「中国側の準備は万全だったが、ロシア側の決定によって蛍火1号の打ち上げ延期も余儀なくされ、中国国家航天局は10月27日、正式に打ち上げの延期を発表した。これにより、2011年11月9日の打上げとなった。」
やる気満々だったわけで、失敗に終わったのは、どうやらロシアの衛星のせいらしいな(たぶん)。
(フォボス・グルント)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%83%88
「フォボスの土壌試料を採取して地球へ回収すること (サンプルリターン) を主な目的とし、2011年11月9日にバイコヌール宇宙基地より打ち上げられたが、地球周回軌道からの離脱に失敗した。」
「トラブル原因は二転三転した状況で報道されたが、ソフトウエアの問題(プログラミングのエラー)が原因であったと結論付けられた。」
「TsVM-22コンピュータ2台のうちの1台を完全に停止させたまま打ち上げる決断が行われた。つまり飛行制御用のコンピュータの冗長性が失われた状態で打ち上げられた。ロシア連邦宇宙局の上層部からは予定通り打上げることへの強いプレッシャーがかかっていたとの情報もある。」
ロシアで有りがちな状況というわけか・・・。
まあいい。
とばっちりを食った中国は、ご不幸というしかない。
この計画が、その後再開されるという話は聞かない。
我が国も火星探査に挑戦したが、失敗に終わっている。
金星探査は、首の皮一枚で繋がっているが、どうなるかはわからない。
現在、火星探査に満足な成功を収めているのは、米国だけだ。
インドは、マンガルヤーンという衛星を打ち上げて、火星に向かって飛行中だが、どうなるかは今後次第だな。
(Mars Orbiter Mission)
http://www.isro.gov.in/pslv-c25/mission.aspx
火星探査は、難しいのだ。
(火星探査)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E6%98%9F%E6%8E%A2%E6%9F%BB
「2008年までに火星に向かった全ての探査機のうち、およそ3分の2が任務完了後に、あるいは開始前に何らかのトラブルを起こしている。例えばソ連が打ち上げた16機、ロシアが打ち上げた1機の火星探査機で完全な成功を収めたものは一機もなく、日本が打ち上げた唯一の探査機のぞみも有用な火星の探査を行うことはできなかった。」
「欧州が打ち上げた周回機マーズ・エクスプレスは成功を収めたものの、着陸機ビーグル2は失敗に終わった。比較的成功率の高いアメリカの火星探査機でも19機もうち5機が故障を起こしている。」
「この高い失敗率は、間違いにつながり得る多くの事柄に帰すると考えられるが、明確な原因が不明なまま失敗したり通信を絶ったものも多い。」
(火星探査機)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E6%98%9F%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F
「火星探査機(一部抜粋):
ソ連(ロシア):
・ゾンド2号 - 1964年11月30日打ち上げ、火星に向かうが通信途絶。
・マルス1号 - 1962年11月1日打ち上げ、火星へ向かうが通信途絶。
・マルス2号 - 1971年5月19日打ち上げ、11月27日にマリナー9号に次いで火星周回軌道に入る。着陸機を投下するが墜落。
・マルス3号 - 1971年5月28日打ち上げ、12月2日に火星周回軌道に入る。着陸機を投下して初めて着陸に成功。しかし砂嵐が起こっており、着陸後20秒で通信途絶した。
・マルス4号 - 1973年7月21日打ち上げ、火星周回軌道投入に失敗し、1974年2月1日に火星から 2200 kmを通過。
・マルス5号 - 1973年7月25日打ち上げ、1974年2月12日に火星周回軌道に入るが、直後に通信途絶した。
・マルス6号 - 1973年8月5日打ち上げ、1974年3月12日に火星周回軌道に入る。着陸機の軟着陸に成功したが1秒で通信途絶。
・マルス7号 - 1973年8月9日打ち上げ、6号より早く1974年3月9日に火星に到達したが周回軌道投入に失敗。接近時に着陸機を投下したが、到達できなかった。
・フォボス1号 - 1988年7月7日打ち上げ、火星に向かうが9月2日に通信途絶。
・フォボス2号 - 1988年7月12日打ち上げ、1989年1月29日に火星周回軌道に入る。火星の太陽面の反対から酸素が流出していることを発見したが、衛星フォボスの調査はならず、3月27日に通信途絶。
・マルス96 - 1996年11月16日- プロトンロケットの4段のトラブルで打ち上げに失敗。
・フォボス・グルント (Phobos-Grunt) - 2011年11月9日、中国の蛍火1号と共に打ち上げられたが、地球軌道離脱に失敗。」
死屍累々・・・。
「米国:
・マリナー3号 - 1964年11月15日打ち上げ失敗。
・マリナー4号 - 1964年11月28日打ち上げ、1965年7月14日に火星から 9600 kmの地点を通過。表面を初めて接近撮影し、写真22枚を送信した。
・マリナー6号 - 1969年2月24日打ち上げ、7月31日に火星から 3550 kmの地点を通過。表面写真74枚を送信した。
・マリナー7号 - 1969年3月27日打ち上げ、8月4日に火星から 3550 kmの地点を通過。表面写真126枚を送信した。
・マリナー8号 - 1971年5月8日打ち上げ失敗。
・マリナー9号 - 1971年5月30日打ち上げ、11月13日に世界ではじめて火星周回軌道に入る。1972年8月まで火星表面の70パーセントを撮影した。
・バイキング1号 - 1975年8月20日打ち上げ、1976年6月19日に火星周回軌道に入る。7月20日に着陸機が火星に軟着陸し、火星地表の鮮明な写真を送信した。本体は1980年8月まで、着陸機は1982年11月まで稼動した。
・バイキング2号 - 1975年9月9日打ち上げ、1976年8月7日に周回軌道に入る。着陸機は9月3日に軟着陸に成功。本体は1978年7月まで、着陸機は1980年4月まで稼動した。
・マーズ・オブザーバー(Mars Observer)1992年9月25日打ち上げ、1993年8月21日に燃料逆流から爆発し通信途絶。
・マーズ・グローバル・サーベイヤー(Mars Global Surveyor)1996年11月7日打ち上げ、1997年9月12日に火星周回軌道に入る。火星の詳細な地図の製作に成功した。2006年11月2日太陽電池パネルに異常が起こり通信が途絶えた。
・マーズ・パスファインダー (Mars Pathfinder)1996年12月4日打ち上げ、1997年7月4日に着陸機「ソジャーナ(Sojourner)」の軟着陸に成功した。ソジャーナは1997年9月27日まで探査を行い、地表の映像と地質データを送信した。
・マーズ・クライメイト・オービター(Mars Climate Orbiter)1998年12月11日打ち上げ、1999年9月23日に火星に到達したが軌道投入に失敗。そのまま火星表面に墜落した。
・マーズ・ポーラー・ランダー(Mars Polar Lander)1999年1月3日打ち上げ、12月3日に火星に到達したが、着陸に失敗した。
・ディープ・スペース2号(Deep Space 2)マーズ・ポーラー・ランダーに搭載して打上げられて火星に到着したが、データは送られて来なかった。
・2001マーズ・オデッセイ(2001 Mars Odyssey)2001年4月7日打ち上げ、10月24日に周回軌道に入り、2012年現在も観測を継続中。
・マーズ・エクスプロレーション・ローバー(Mars Exploration Rover: MER)MER-A「スピリット(Spirit)」 - 2003年6月10日打ち上げ、2004年1月3日に火星表面に着陸した。2011年4月にミッション終了を宣言。
・MER-B「オポチュニティ(Opportunity)」 - 2003年7月7日打ち上げ、2004年1月24日に火星表面に着陸した。2013年現在も観測を継続。
・マーズ・リコネッサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter)2005年8月12日に打ち上げられ、2006年3月10日に火星の周回軌道に到達した。2011年現在も観測を継続中。
・フェニックス(Phoenix)2007年8月4日打ち上げ。2008年5月25日、火星の北極地域に着陸した。火星の冬の到来の影響でバッテリー機能が低下、2008年11月2日を最後に通信途絶。NASAは「活動を再開できる可能性はきわめて低い」と事実上の活動停止を表明。
・マーズ・サイエンス・ラボラトリー(Mars Science Laboratory)2011年11月26日打ち上げ。2012年8月6日に、愛称「キュリオシティ(Curiosity)」と名付けられたローバーを火星表面に軟着陸させた。
・MAVEN(Mars Atmosphere and Volatile EvolutioN)2013年11月18日打ち上げ。2014年秋に火星周回軌道に到達予定。マーズ・スカウト(Mars Scout)ミッションの2つ目のミッション。火星周回軌道から火星の大気について調査する。」
成功してはいるが、失敗も多い。
「日本:
・のぞみ (PLANET-B) - 1998年7月4日打ち上げ、2003年12月9日に火星軌道投入を断念。12月14日に火星から 1000 km地点を通過。」
「ESA:
マーズ・エクスプレス - 2003年6月2日打ち上げ、12月25日に火星周回軌道に入る。同日に着陸機「ビーグル2」を投入したが通信途絶した。母船のマーズ・エクスプレス・オービタの方は2011年現在も観測中。」
「中華人民共和国:
蛍火1号 (Yinghuo-1) - 2011年11月9日、ロシアのフォボス・グルントに相乗りする形で打ち上げられたが、地球軌道離脱に失敗。」
「インド:
マーズ・オービター・ミッション(Mars Orbiter Mission)- 2013年11月5日にPSLV-XLロケットで打上げられた。通称「マンガルヤーン(Mangalyaan)」。2013年12月1日に地球軌道を脱出して、2014年9月に火星軌道へ投入して観測を行う予定」
実績から見ると、米国が中国を引き入れようとしている理由が見えてこない。
最近の技術獲得には目覚しいものがあるが、2030年代に間に合わせるために声掛けするというのは、中国の軍事技術を探ったり、火星開発に投資させて国力を削ぐための方策じゃなかろうか?。
無人の周回機を送り込むこともできていない国を、無理やり引きずり込まなくてもいいような気がする。
無人探査機が、これほど失敗を重ねている惑星に、人類を継続的に送り込むなんてことは、浮沈子には不可能に思える。
人類には、フロンティアが必要かも知れないし、発想に刺激が必要なことは認めるが、宇宙開発でなくても、この地球上にだってまだまだ未踏の地はあるのだ。
まして、火星となれば、様々な問題が指摘されている。
成功したとしても得るものは少なく、失敗に終わった時に失うものは多過ぎる。
本当は、米国も手を引きたいんじゃないか?。
止める時に、中国に「それみたことか」と言われたくないので、引きずり込んでおくというのがホンネなのではないか。
この話に、中国がホイホイ乗ってくるかどうか、浮沈子には疑問だな。
(美报告促“重新评估”与中国太空合作禁令:中国の国家航天局のページでも、取り上げている:追加)
http://www.cnsa.gov.cn/n1081/n7529/n7950/635875.html
福一4号機 ― 2014年06月09日 14:54
福一4号機
今も燃料棒が取り出されている最中の福島第一原発4号機。
(福島第一原子力発電所4号機からの燃料取り出し)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/removal4u/index-j.html
「作業手順:
(1)使用済燃料プール内の燃料ラックに保管されている燃料を、燃料取扱機を用いて、水中で一体ずつ輸送容器(キャスク)へ移動させます。
(2)キャスクを、クレーンを用いて、使用済燃料プールから吊り上げます。
(3)オペレーティングフロア高さにある床上にて、キャスクの蓋締め、除染等を行います。
(4)キャスクを、クレーンを用いて、地上まで吊り降ろし、トレーラーに載せます。
(5)キャスクを、トレーラーを用いて、共用プールまで移送します。」
使用済み燃料1331体、未使用燃料202体、合計1533体のうち、既に1034体が搬出された(2014年6月9日更新)。
あと、499体。
この燃料が崩壊を免れ、放射性物質の大量飛散に伴う大惨事を免れたのは、原発事故前の4号機原子炉内のシュラウドという部品(といっても、35トンあるそうですが)を交換する作業における作業ミスのおかげ(?)であるという。
今日読んだ、朝日の吉田調書のエピローグにあった。
(エピローグ:水面が見えた)
http://digital.asahi.com/special/yoshida_report/epilogue-m.html
登録しないと読めないので、ほぼ同じ内容について書かれた記事を引用する。
(4号機の奇跡)
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-1168.html
原子炉の断面図が違う型のものだったり、気になる点はあるが、この間の状況を良く説明している。
ちょっと分かり辛いので、両方の記事から時系列に整理してみよう。
・4号機原子炉は、2010年11月から定期点検(運転を停止)
・2010年12月3日作業用水槽(ドライヤー・セパレーター・ピット及び原子炉ウエル)に水を満杯に張る。
・2010年12月29日、シュラウド取り替え工事開始
・工事が始まってほどなくして、シュラウドを切断する工具を炉内に案内・制御する治具と呼ばれる装置の設定が、ほんの少し狂っていたことが判明
・工期の見直し(治具の修正のため)
・工期は全体的に2週間ほど後ろにずれ、水を抜く時期が3月下旬に変更になる。当初は3月7日に水抜き予定
・2011年3月11日、地震発生
・2011年3月15日、4号機建屋爆発
・2011年3月16日、自衛隊ヘリコプターからビデオ撮影、4号機核燃料プールの水面を確認
この水抜きが遅れたおかげで、使用済み燃料プールに作業水槽からの水が流れ込んで燃料棒が露出しないで済んだというのだ。
これが本当なら、正に奇跡である。
「3月11日に地震が起こったときに、原子炉ウェルと使用済み燃料プールとの間を仕切っている壁が、地震の震動によってズレて、そこから原子炉ウェルの水が使用済み燃料プールに流れ込んだ」
この仕切り板が壊れてしまったことも奇跡かも知れない。
もう、何重にも軌跡の連鎖が働いて、壊滅的な状況になるのを免れたわけだな。
仮に、4号機の燃料プールが空焚きになって、大量の放射性物質が環境中に放出されると、まず、福一は全面撤退になる。
そして、福島第二や、女川、東海第二などの原発も、襲い来る放射線の為に撤退を余儀なくされる。
そして、これらの運転員がいなくなった原発でも、連鎖的に事故が起こり、東日本は壊滅する。
もちろん、東京を含めて、5千万人の避難が必要となり、社会、経済に長期に渡る深刻な影響が及ぶ(もちろん、オリンピックは、なし!)。
「もし、シュラウドの交換作業が工程表のとおり終了していたら、そして、原子炉ウェルの水が抜かれていたら、使用済み燃料プールへ水が回ることなく、“蓋の無い炉心”である使用済み燃料プールからは、かつて人類が経験したことのないほどの量の放射性物質が大気中に放出されていたのです。」
吉田調書に、具体的にこの事実が書かれているかどうかは分からないが、この一事をとってみても、今回の事故が首の皮一枚で崩壊を免れていることがわかる。
2号機の圧力容器(原発本体)が爆発しなかったこと、そして、この4号機の燃料プールに水が張られていたことが大きい。
朝日による吉田調書の連載は終わったが、福島第一原発の事故の検証は、これからなのではないか。
事故は必ず起こる。
日本だけではなく、世界の数百機の原発で、いつか、必ず事故は起こる。
商業原子炉だけではない。
原子力潜水艦、空母などにも原子炉は積まれている。
福島の事故は、あまりに幸運過ぎて、逆に参考にならないかもしれない。
それはそれとして、700人を超える聞き取り調書の全面公開と、それを元にした事故報告書の検証作業を、早急に進めてもらいたいものだ。
その上で、どの原発が再開可能かを判断しても遅くはないだろう。
浮沈子的には、日本列島で原発を焚くというのは、止めておいた方がいいような気がする。
どうしても、我が国で発電したいのなら、周辺に住民がいない尖閣諸島とか、その辺りがいいだろう。
そして、海水から分離した水素ガスを輸送して、クリーンエネルギーにして活用するというのがよろしい。
まあ、そうもいかないだろうが、いろいろ見てくると、津波対策だけしておけば大丈夫とはいえないような気がしてくる。
地震被害の想定は、本当に大丈夫なんだろうか。
東電は、地震だけだったら大きな事故にはならなかったと強調している。
(福島第一原子力発電所を襲った地震及び津波の規模と浸水状況)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/outline/2_2-j.html
「地震による安全上重要な設備の損傷は確認されていません。
2011年3月11日(金)午後2時46分、三陸沖の海底を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生しました。福島第一原子力発電所も大きな揺れに襲われましたが、運転中だった1~3号機は全て緊急停止するとともに非常用ディーゼル発電機が起動し、炉心の冷却が始まりました。」
「地震により、送受電設備等、一部の常用設備への被害は生じましたが、非常用ディーゼル発電機や注水・除熱のための設備といった安全上重要な設備への損傷は確認されていません。」
外部電源喪失というのは、大きな事態だ。
ディーゼル発電機の連続運転の問題は、十分検証されているのだろうか。
まあ、素人考えでは、発電所で電気が足りないというのも、妙な話に聞こえる。
津波さえ防げれば大丈夫、地震による過酷事故への影響はない、そんな風にも読める。
そういう結論で、本当にいいんですかね?。
今も燃料棒が取り出されている最中の福島第一原発4号機。
(福島第一原子力発電所4号機からの燃料取り出し)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/removal4u/index-j.html
「作業手順:
(1)使用済燃料プール内の燃料ラックに保管されている燃料を、燃料取扱機を用いて、水中で一体ずつ輸送容器(キャスク)へ移動させます。
(2)キャスクを、クレーンを用いて、使用済燃料プールから吊り上げます。
(3)オペレーティングフロア高さにある床上にて、キャスクの蓋締め、除染等を行います。
(4)キャスクを、クレーンを用いて、地上まで吊り降ろし、トレーラーに載せます。
(5)キャスクを、トレーラーを用いて、共用プールまで移送します。」
使用済み燃料1331体、未使用燃料202体、合計1533体のうち、既に1034体が搬出された(2014年6月9日更新)。
あと、499体。
この燃料が崩壊を免れ、放射性物質の大量飛散に伴う大惨事を免れたのは、原発事故前の4号機原子炉内のシュラウドという部品(といっても、35トンあるそうですが)を交換する作業における作業ミスのおかげ(?)であるという。
今日読んだ、朝日の吉田調書のエピローグにあった。
(エピローグ:水面が見えた)
http://digital.asahi.com/special/yoshida_report/epilogue-m.html
登録しないと読めないので、ほぼ同じ内容について書かれた記事を引用する。
(4号機の奇跡)
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-1168.html
原子炉の断面図が違う型のものだったり、気になる点はあるが、この間の状況を良く説明している。
ちょっと分かり辛いので、両方の記事から時系列に整理してみよう。
・4号機原子炉は、2010年11月から定期点検(運転を停止)
・2010年12月3日作業用水槽(ドライヤー・セパレーター・ピット及び原子炉ウエル)に水を満杯に張る。
・2010年12月29日、シュラウド取り替え工事開始
・工事が始まってほどなくして、シュラウドを切断する工具を炉内に案内・制御する治具と呼ばれる装置の設定が、ほんの少し狂っていたことが判明
・工期の見直し(治具の修正のため)
・工期は全体的に2週間ほど後ろにずれ、水を抜く時期が3月下旬に変更になる。当初は3月7日に水抜き予定
・2011年3月11日、地震発生
・2011年3月15日、4号機建屋爆発
・2011年3月16日、自衛隊ヘリコプターからビデオ撮影、4号機核燃料プールの水面を確認
この水抜きが遅れたおかげで、使用済み燃料プールに作業水槽からの水が流れ込んで燃料棒が露出しないで済んだというのだ。
これが本当なら、正に奇跡である。
「3月11日に地震が起こったときに、原子炉ウェルと使用済み燃料プールとの間を仕切っている壁が、地震の震動によってズレて、そこから原子炉ウェルの水が使用済み燃料プールに流れ込んだ」
この仕切り板が壊れてしまったことも奇跡かも知れない。
もう、何重にも軌跡の連鎖が働いて、壊滅的な状況になるのを免れたわけだな。
仮に、4号機の燃料プールが空焚きになって、大量の放射性物質が環境中に放出されると、まず、福一は全面撤退になる。
そして、福島第二や、女川、東海第二などの原発も、襲い来る放射線の為に撤退を余儀なくされる。
そして、これらの運転員がいなくなった原発でも、連鎖的に事故が起こり、東日本は壊滅する。
もちろん、東京を含めて、5千万人の避難が必要となり、社会、経済に長期に渡る深刻な影響が及ぶ(もちろん、オリンピックは、なし!)。
「もし、シュラウドの交換作業が工程表のとおり終了していたら、そして、原子炉ウェルの水が抜かれていたら、使用済み燃料プールへ水が回ることなく、“蓋の無い炉心”である使用済み燃料プールからは、かつて人類が経験したことのないほどの量の放射性物質が大気中に放出されていたのです。」
吉田調書に、具体的にこの事実が書かれているかどうかは分からないが、この一事をとってみても、今回の事故が首の皮一枚で崩壊を免れていることがわかる。
2号機の圧力容器(原発本体)が爆発しなかったこと、そして、この4号機の燃料プールに水が張られていたことが大きい。
朝日による吉田調書の連載は終わったが、福島第一原発の事故の検証は、これからなのではないか。
事故は必ず起こる。
日本だけではなく、世界の数百機の原発で、いつか、必ず事故は起こる。
商業原子炉だけではない。
原子力潜水艦、空母などにも原子炉は積まれている。
福島の事故は、あまりに幸運過ぎて、逆に参考にならないかもしれない。
それはそれとして、700人を超える聞き取り調書の全面公開と、それを元にした事故報告書の検証作業を、早急に進めてもらいたいものだ。
その上で、どの原発が再開可能かを判断しても遅くはないだろう。
浮沈子的には、日本列島で原発を焚くというのは、止めておいた方がいいような気がする。
どうしても、我が国で発電したいのなら、周辺に住民がいない尖閣諸島とか、その辺りがいいだろう。
そして、海水から分離した水素ガスを輸送して、クリーンエネルギーにして活用するというのがよろしい。
まあ、そうもいかないだろうが、いろいろ見てくると、津波対策だけしておけば大丈夫とはいえないような気がしてくる。
地震被害の想定は、本当に大丈夫なんだろうか。
東電は、地震だけだったら大きな事故にはならなかったと強調している。
(福島第一原子力発電所を襲った地震及び津波の規模と浸水状況)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/outline/2_2-j.html
「地震による安全上重要な設備の損傷は確認されていません。
2011年3月11日(金)午後2時46分、三陸沖の海底を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生しました。福島第一原子力発電所も大きな揺れに襲われましたが、運転中だった1~3号機は全て緊急停止するとともに非常用ディーゼル発電機が起動し、炉心の冷却が始まりました。」
「地震により、送受電設備等、一部の常用設備への被害は生じましたが、非常用ディーゼル発電機や注水・除熱のための設備といった安全上重要な設備への損傷は確認されていません。」
外部電源喪失というのは、大きな事態だ。
ディーゼル発電機の連続運転の問題は、十分検証されているのだろうか。
まあ、素人考えでは、発電所で電気が足りないというのも、妙な話に聞こえる。
津波さえ防げれば大丈夫、地震による過酷事故への影響はない、そんな風にも読める。
そういう結論で、本当にいいんですかね?。
希望的観測 ― 2014年06月09日 22:44
希望的観測
ルマンウイークが始まった。
(WEC 2014年 第3戦 ル・マン24時間レース 特設ページ)
http://ms.toyota.co.jp/jp/wec/special/2014-24h-lemans.html
本当は昨日からだったのだが、うっかりしていてチェックしなかったな。
このページは、トヨタのページなのだが、ポルシェにはないんだろうか?。
(それらしきページ)
http://www.porsche.com/japan/jp/motorsportandevents/motorsport/worksracing/raceseries/fiawec/
自動翻訳がかかっているらしく、日付が順位になっているのはご愛嬌だが、そっけないな。
(【動画】珠玉の名車と振り返るポルシェとル・マン)
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=9&no=57357
ポルシェの広報のおっさんが、ポルシェミュージアムで、過去の栄光に浸る動画だが、おまいら、そんな悠長なことしていていいんかい!?。
このページに、「2014年ル・マン24時間で勝つのはどのクルマ?」という投票があったので押してみた(当然、ポルシェ!)。
結果は、これ・・・。
(2014年ル・マン24時間で勝つのはどのクルマ?)
http://as-web.jp/as_special/vote_result.php
「現在の投票結果:
トヨタTS040ハイブリッド:151票(59.7%)
アウディR18 e-トロン・クワトロ:62票(24.5%)
ポルシェ919ハイブリッド:32票(12.6%)
その他のマシン:8票(3.2%)」
まあ、順当だな。
世間のこのレースを見る目は正しい。
このページから投票するというのは、レースに目の肥えた方か、浮沈子のようにポルシェに目が眩んだ方だろう。
トヨタやアウディに目が眩むということはあるまい・・・。
その結果としては、極めて健全な票の集まりといえる。
しかし、レースは筋書きのないドラマだ。
何が起こってもおかしくない。
パラオから帰ってきてから、体調が優れずにいる。
入梅したせいかもしれないが、この季節が身体に合わない。
早いところフランスに行って、戦闘態勢を整えなければならない。
明後日のエールフランスなんだが、朝7時に出なければならない。
そういえば、まだ、スカイライナーの券を予約していなかったな(シコシコとネット予約)。
いやはや、忘れないで良かった。
先ほどのページにあった動画を見ると、歴代のルマンレーサーが紹介されている。
「1951年から参戦・・・
1970年に初優勝・・・
・956:82年、83年、84年、85年に4回優勝
・917:69年に登場、70年、71年に優勝
・936:76年、77年、81年に優勝
・935:79年優勝
・911GT1:96年からルマン参戦、98年優勝」
ああ、98年の優勝が、最後だったんだな。
最後に登場するのは、もちろん、919ハイブリッドだが、今年の優勝は難しいかもしれない。
もちろん、浮沈子は応援する。
あと5日でスタートだ。
その結果を、この目で確かめに行く・・・。
ルマンウイークが始まった。
(WEC 2014年 第3戦 ル・マン24時間レース 特設ページ)
http://ms.toyota.co.jp/jp/wec/special/2014-24h-lemans.html
本当は昨日からだったのだが、うっかりしていてチェックしなかったな。
このページは、トヨタのページなのだが、ポルシェにはないんだろうか?。
(それらしきページ)
http://www.porsche.com/japan/jp/motorsportandevents/motorsport/worksracing/raceseries/fiawec/
自動翻訳がかかっているらしく、日付が順位になっているのはご愛嬌だが、そっけないな。
(【動画】珠玉の名車と振り返るポルシェとル・マン)
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=9&no=57357
ポルシェの広報のおっさんが、ポルシェミュージアムで、過去の栄光に浸る動画だが、おまいら、そんな悠長なことしていていいんかい!?。
このページに、「2014年ル・マン24時間で勝つのはどのクルマ?」という投票があったので押してみた(当然、ポルシェ!)。
結果は、これ・・・。
(2014年ル・マン24時間で勝つのはどのクルマ?)
http://as-web.jp/as_special/vote_result.php
「現在の投票結果:
トヨタTS040ハイブリッド:151票(59.7%)
アウディR18 e-トロン・クワトロ:62票(24.5%)
ポルシェ919ハイブリッド:32票(12.6%)
その他のマシン:8票(3.2%)」
まあ、順当だな。
世間のこのレースを見る目は正しい。
このページから投票するというのは、レースに目の肥えた方か、浮沈子のようにポルシェに目が眩んだ方だろう。
トヨタやアウディに目が眩むということはあるまい・・・。
その結果としては、極めて健全な票の集まりといえる。
しかし、レースは筋書きのないドラマだ。
何が起こってもおかしくない。
パラオから帰ってきてから、体調が優れずにいる。
入梅したせいかもしれないが、この季節が身体に合わない。
早いところフランスに行って、戦闘態勢を整えなければならない。
明後日のエールフランスなんだが、朝7時に出なければならない。
そういえば、まだ、スカイライナーの券を予約していなかったな(シコシコとネット予約)。
いやはや、忘れないで良かった。
先ほどのページにあった動画を見ると、歴代のルマンレーサーが紹介されている。
「1951年から参戦・・・
1970年に初優勝・・・
・956:82年、83年、84年、85年に4回優勝
・917:69年に登場、70年、71年に優勝
・936:76年、77年、81年に優勝
・935:79年優勝
・911GT1:96年からルマン参戦、98年優勝」
ああ、98年の優勝が、最後だったんだな。
最後に登場するのは、もちろん、919ハイブリッドだが、今年の優勝は難しいかもしれない。
もちろん、浮沈子は応援する。
あと5日でスタートだ。
その結果を、この目で確かめに行く・・・。





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