操作2014年11月07日 11:09

操作


ロリポップの時期を書いていて、当たり前のことに思い至った。

何かを操作するという行為が、変わりつつあるんだと。

(ロリポップ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/11/06/7484904

自動車のアクセルとか、パソコンのキーボードとか、何となく物理的に繋がっているような気がするものが多いが、実際には電気信号(それも、デジタル!)が伝わっているだけで、スロットルワイヤーがバタフライ式のベーンを開閉したり、タイプライターのような物理的な仕掛けでパソコンの画面に文字を出しているわけではない。

しかし、動かしているのはアクセルペダルとかキーボードといった、物理的な実体を伴った物だし、その結果はリニアに表れて、自然な感じがする。

新型のスカイラインは、ハンドルもコンピューターに電気信号を伝えるスイッチになっているというが、それでも手に馴染むハンドルという物は存在する。

ホンダのアコードは、ブレーキさえもスイッチにした。

まあいい。こんな例を挙げれば切がない。

それでも、リアルな操作系(ハンドルやブレーキペダル)を持っていればまだいいが、スマホのフリック入力は浮沈子の理解を超えている。

昔、ページャー(ポケットベル=ポケベル)というのが流行った。

(ページャ 【 pager 】 ページャー)
http://e-words.jp/w/E3839AE383BCE382B8E383A3.html

「1995年3月の端末買い取り制度の導入とともに、急速な普及が始まり、低価格化が進んだ。また、数字の列を文字に変換してメッセージが表示できるものや、インターネット経由で電子メールを受信できるものなど、機能も次第に進化していった。」

電話器から目にも留まらぬ早業でテンキーを打ち込み、メッセージを送るというのが記憶に残っている。

今でも、ガラケー使っている人は、同じようにテンキーから打ち込んでいる。

しかし、スマホのフリック入力は、浮沈子の理解を超えている。

(フリック入力)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E5%85%A5%E5%8A%9B

「タッチスクリーン上で指を素早く動かしたり弾いたりして行う操作全般のこと。「フリック」(flick)とは、「素早く動かす、弾く」という意味であり、この場合、指のスライド(弾き)のことを表しており、タッチスクリーン操作全般に用いられる表現である。」

「主にスマートフォンのタッチスクリーンで採用されている、フリックにより行う日本語入力方式。」

(高速フリック入力 片手:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=j5jBhvbjxPU

速すぎて、何をしているのだか分からない。

浮沈子のタイピングより、遥かに速い。

フリック入力に限らず、コンピューターを間に挟むと、ある行為とその結果を任意に結びつけることが可能になるばかりでなく、きっかけとなる行為(入力)のためのデバイスも、必ずしも実体を伴った物でなくても良くなる。

最近のカーナビは、ジェスチャーで動くんだそうだ。

(インターフェース デザイン/インターフェース)
http://pioneer.jp/carrozzeria/rakunavi/avic-mrp009_avic-mrp008/details/interface-design/interface/

「あなたが手を近づけると、操作しようと思ったことを先読みして楽ナビがドライブ中によく使うメニューを表示し、あなたの操作を導いてくれます。また、楽ナビの前でサッと手を振ると、あなたの意図をすばやく理解して思い通りの画面に切替えてくれます。」

「楽ナビの前でサッと手を振ると、あなたがあらかじめ設定した操作を楽ナビが実行してくれます。確かに操作が行われたことを、音でもお知らせ。手の右振り/左振りも判別してくれます。操作の度にキーの位置を探すことがなく、画面を注視することも少なくなるため安心です。」

赤外線センサーで感じ取った動きを解析して、コマンドを発行する(古っ!)。

リアルな物を動かさなくても、無関係な動作(空中で、手をひらひらさせる)で処理が行われる。

そこには、スイッチとかボタンとかいった、我々が慣れ親しんだアイテムはない。

音声で動かす仕掛けとかも、その範疇に入るかもしれない。

古くは、開けーゴマ!、というのもあったしなあ・・・。

(開けゴマ!なぜゴマ?)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1010446415

まあ、どうでもいいんですが。

音声認識で指示するというのは、そこに介在するコンピューターを意識するので、逆に分かりやすいが、たとえば自動ドアなんていう仕掛けは、近づくと開くという異様な体験をすることになる。

ドアの取っ手や引き戸の手掛けを、力をいれて引くという、物理の法則に適った動きはそこにない。

見えないドアマンがいて、いらっしゃいませといいながら、こちらが近づくタイミングを見計らってドアを開けてくれるようなもんだな。

近づくという行為と、ドアが開くという現象の間には、何ら物理的な因果関係はないのに、魔法のようにドアが開く。

ここには、ドアマンという見えない存在を想定するしかない。

音声でコントロールするにしても、そこに誰かが居て、代わりにやってくれるという理解になる。

そういう代理行為を促す操作ではなく、ドアの前を横切る赤外線のビームをさえぎると開くなどは、自分がドアを開けるという行為なのに、物理的な行為とは関係ない。

(メタファーと身体の関係)
http://touch-touch-touch.blogspot.jp/2010/03/blog-post_09.html

(マウスとカーソル:カーソルによる選択行為)
http://touch-touch-touch.blogspot.jp/2010/03/blog-post_11.html

(デスクトップ・メタファーと「ディスプレイ行為」)
http://touch-touch-touch.blogspot.jp/2010/03/blog-post_12.html

浮沈子は、どこかで自己と非自己の認識について読んだ記憶がある。

何かに触れて、触れられたた感覚が起これば自己であり、そうでなければ非自己だ。

まあ、当たり前だが、上の記事を読んで、そんなことを思い出した。

このブログで取り上げるには、余りにもややっこしいので、この項は改めて書く。

プール終了2014年11月07日 21:16

プール終了
プール終了


今日は最後のプール講習になった。

インストラクターが開催する体験ダイビングのアシスタントとして潜る際の練習、暫くぶりに潜る人のレビュー、そして苦手のスノーケルのインストラクションである。

まあ、なんとかこなしたという程度かな。

最後にレスキュースキルをやって、おしまい。

これで残っているのは、地図、サーチアンドリカバリー、ディープ、ガイド(セッティングとブリーフィングを含む)、そしてファンダイビングのアシストである。

サーチアンドリカバリーとディープは、TDIのアドバンスがあるからいいと思っていたが、PADIのスペシャリティが必要なんだそうだ。

まあいい。

柏崎さんからは、もやい結びを練習しておくように言われた。

もう忘れてしまったな。

(ロープの結び方も知らねェのか?今までどうやって生きてきたんだ…。)
http://matome.naver.jp/odai/2135434275061778001

富戸から送ってもらった器材を送り返して、来週以降のチャレンジになる。

今日の講習は、教え方を学ぶ講習だ。

例によって、前フリが長すぎるのが浮沈子の欠点で、体験ダイビングの対応ではしっかり指摘された。

不安を与えすぎ、ネガティブな表現を使いすぎなのである。

対応するスキルは耳抜きだったが、鼓膜が破れるとか、耳が痛くなるとか、そんな話ばかりしていた。

確かに・・・。

なにげにショップにやってきた、何も知らないノンダイバーをだまくらかして(!)、ダイビングという地獄の底に引きずり込もうというのが体験ダイビングである(!!)。

是非ともオープンウォーターダイバーになって、海の中をお魚と一緒に泳ぎたい!、と思わせなければならないのに、耳抜きが出来ないと鼓膜破れますとか、耳が痛くて潜れなくなりますなどと脅かすというのはいかがなものか。

しかし、伝えたことは事実だし、このスキルの重要性を分かってもらうための説明だから仕方ない。

営業的にはベストではないかもしれないが、とりあえずは合格した。

まあ、どうでもいいんですが。

スノーケルの講習スキルなんて、生徒役の方が、遥かに上手にできるので、やりにくいったらありゃしない!。

リプレイスメント法のデモを見せる際に、しこたま水を飲んでむせてしまった。

(生徒役の柏崎さんに)コツを教えてもらって、もう一度デモンストレーションをやり直す。

やれやれ・・・。

スクーバレビューの際には、レギュレーターリカバリーをやったが、しっかり説明しても、生徒役の演技は素晴らしく、的確に水中でのトラブルを再現してくれる。

それに対応しながら、なんとかスキルの復習をするわけだな。

こっちがスクーバレビューして欲しいのに・・・。

最後にレスキュースキルのチェックをしたが、手順は忘れるわ、浮力の確保は失敗するわで、大騒ぎだ。

器材を脱がせるのはわりと簡単だったが、自分の器材がスムーズに外せなかった。

しかも、ウエットスーツを着ていないので、外した途端に浮力を失った(被救助者の気道確保をしているので、自分生身の浮力だけでは足りない!)。

必死にフィンを掻くことになる!。

あとで、溺れ役になってくれた方から、後半、息切れしていたのはそういうことだったんですね!、と労わりのお言葉を頂く羽目に・・・。

それでも、なんとかクリアして、プールでのスキルは全て終わった。

しばらくは、ここで潜ることはない。

ダイブマスターに無事合格して、インストラクター講習を始めたら、再び潜ることになる。

次にここに立つ時は、ダイブマスターになっているわけだ。

そう思って、画像の写真を講習が終わってから撮った。

そう思って見ると、何ともいえない感慨が湧く。

アマチュア最後のプールの写真・・・。

ちょっと、センチな今日の浮沈子。