遠隔操縦2014年11月24日 20:43

遠隔操縦
遠隔操縦


(大型無人機にグローバルホーク選定 防衛省)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141124/k10013440221000.html

「自衛隊に初めて導入する大型無人偵察機に、アメリカ製の「グローバルホーク」を選び、平成31年度から運用」

既に、三沢基地に於いて米軍のグローバルホークを夏季限定で導入し、運用している。

はっきりいえば、それを我が国が引き継ぐことになる。

機体は新品なんだろうねえ?。

まあ、どうでもいいんですが。

3機体制というのは、整備や運用を考えた時の最低限のユニットだろう。

(グローバル・ホークに関する一問一答)
http://www.mod.go.jp/rdb/tohoku/global-hawk/qa.html

「グアム島のアンダ-セン米空軍基地を拠点に運用しているグローバル・ホーク2機(ブロック30型)が毎年5月頃から10月頃までの間、展開される予定です。また、パイロット、整備士等約40名程度の人員が一時展開し、必要な機材が一時的に配置されることになります。」

これを見ると、実際に運用に供されるのは、2機になると思われる。

1機は長期メンテ用の予備であることがわかる。

米軍の場合は、アンダーセンから持ってくればいい。

この無人機、以外にデカイ。

翼長は、B737並みだ。

(RQ-4)
http://ja.wikipedia.org/wiki/RQ-4

「仕様:
RQ-4A
全幅:35.42m
全長:13.52m
全高:4.64m
空虚重量:6710kg
最大離陸重量:12111kg
ペイロード:907.2kg
エンジン:ロールスロイス製QE3007Hターボファン×1
エンジン推力:37kN
巡航速度:343kt
実用上昇限度:19,800m
フェリー航続距離:12,000nm」

(ボーイング737)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0737

「仕様:
-600~-900ER
全幅:34.30m(ウイングレット有:35.80 m)」

三沢の米軍機配備については、日本共産党が噛み付いている。

(「安全を軽視」と批判
米軍無人機の三沢基地配備
井上氏中止要求)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-05-28/2014052802_01_1.html

「グローバルホークが三沢基地以外の空港に緊急着陸する場合の対応について質問。防衛省の徳地秀士防衛政策局長は「三沢の地上施設、あるいは米本土からパイロットが操縦する」と答えました。」

先に引用した防衛省のページには、こうある。

「Q 三沢の場合、「やませ」でガスに覆われた際には、全く視界がなくなりますが、そのような場合でも問題なく三沢飛行場に着陸できるのですか。」

「A 三沢飛行場の他の航空機と同様、気象条件等によってやむを得ない場合には最寄りの基地を使用することも考えられますが、通常、三沢飛行場を使用することになります。」

視界ゼロでも、三沢に降ろすというように浮沈子には読めるんだが。

ところで、「やませ」って、なーに?。

(やませ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%84%E3%81%BE%E3%81%9B

「春から秋に、オホーツク海気団より吹く冷たく湿った北東風または東風(こち)のこと。特に梅雨明け後に吹く冷気を言うことが多い。」

((青森)米軍がグローバルホーク公開 「霧は問題ない」)
http://www.asahi.com/articles/ASG5Z31LMG5ZUBNB004.html

「機体搭載のカメラの映像も補助的に見ることもあるが、基本的には全て計器飛行だ」と無人機ならではの操縦法を紹介。」

「また、三沢基地周辺はヤマセなどの影響で霧が発生することが多く、民航機では欠航となるケースもあるが「離着陸時、霧はまったく問題にならない。滞空時間も長く上空で待機することも可能。この機体は優秀だ」と話した。」

三沢以外には、基本的に降ろさないということになっているようだ。

民間機がやませで欠航になるというが、計器飛行で飛んでいて、管制も受けているわけだから追い風とかの影響なのではないか。

グローバルホークは、機体形状等からその影響を受けにくいということなんだろう。

しかし、こんなデカイ無人機を、衛星経由でリモコン操縦しているというのは、ちっとキモいな。

この機体は、純粋な偵察用でミサイルとかは携行しない。

(三沢飛行場)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%B2%A2%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E5%A0%B4

ランウエイは10/28(100度と280)度とある(ほぼ東西だな)。

三沢をベースにして、北東アジアの偵察任務を行うわけだ。

我が国は、米軍の手先になって、中国やロシアや北朝鮮といった国々の動向を探るわけだな。

しかし、この偵察機が行う内容は、即時的に運用に供されるわけでもなさそうだ。

そっちの方は、別の航空機が担う。

(E-2 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/E-2_%28%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%29

「アメリカ合衆国のノースロップ・グラマン社が製造している早期警戒機である。主にアメリカ海軍が航空母艦および地上基地で運用している。」

背中に丸い円盤を背負ってるやつだ。

メインの管制はこっちで受け持つ。

(E-767 (航空機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/E-767_%28%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%29

「製造国である米国も含め存在しないため本機を運用しているのは航空自衛隊のみ」

まあ、どうでもいいんですが。

当然有人だが、今後は人工衛星とか無人機に置き換えられえていくんだろう。

いつ打ち落とされるかもしれない航空機に、兵員を乗せて飛ばしておく必要はないわけで、今後、あらゆる軍用機が無人化されていくに違いない。

兵員輸送は別かあ?。

まあいい。

タクシー運転手やトラック野郎がいなくなるのは時間の問題かもしれないが、航空機の運行が無人になるというのは心細いな。

もっとも、この場合は自動車とは異なり、自動操縦ではなく遠隔操縦ということになる。

そうなってくると、通信経路の確保は必須で、万が一妨害等で遠隔操縦できなくなった時の対応とかも必要になってくるだろう。

航空機で無人化(遠隔操縦)が可能というのは、陸上と違って衛星からの電波受信が行いやすいということがある。

水上艦艇も、同様に適用があるし、開けた土地(砂漠とか)であれば陸上でも運用できないことはない。

遠隔操縦での運用は、通信経路の確保にかかっているが、米軍のように独自の通信網と専用のGPSを持つことが必要になってくる。

我が国でも準天頂衛星をつかって、高精度GPSを実現し、陸上車両を制御するという話は、民生レベル(トラクターなどの農作業)でも行われている。

当然、技本でも手を着けているだろう。

(先進技術推進センター)
http://www.mod.go.jp/trdi/research/center.html

「複数の小型移動体の遠隔制御技術:
市街地等の遮へい物が多い地域において、偵察、監視等を実施するのに有効な群制御と協調制御を利用した複数の無人小型移動体の遠隔制御に関する研究を行っています。」

「陸上無人機:
危険地域における偵察や物資輸送任務の安全性を高めるため、遠隔操縦技術とレーザーセンサやステレオビジョンを用いて障害物を自律的に回避する技術を融合することで、高速な無人走行を可能とする車両の研究を行っています。」

なんか、ショボイなあ。

それにしても、片や全世界をカバーする衛星を運用する米軍と、人体可搬式の遠隔操縦装置を研究中の自衛隊というのは、もう、比較にすらならない。

(航空装備研究所)
http://www.mod.go.jp/trdi/research/kenkyu_koukuu.html

「最近実施した飛行試験等(無人機研究システム):
主として偵察情報を収集する無人機の効果的な運用方法、態勢整備等に関する資料を得るために開発した無人機研究システムの各種試験を実施しました。 【試験期間:平成20~23年度 】」

(陸上装備研究所)
http://www.mod.go.jp/trdi/research/kenkyu_riku.html

「CBRN対応遠隔操縦作業車両システムの研究:
汚染地域等に遠方から投入し、現場に迅速に到達してガレキ撤去、通路啓開等の施設作業、初動対処に必要な各種の情報収集が実施可能なCBRN対応遠隔操縦作業車両システムについての研究を実施しています。」

(艦艇装備研究所)
http://www.mod.go.jp/trdi/research/kenkyu_kantei.html

「無人航走体構成要素の研究:
無人機を活用した海洋情報収集に必要な技術として、無人機が自律的に障害物を回避しながら航走する技術や無人水中航走体(UUV)が収集した情報を無人水上艇(USV)を介して遠方の母船などへ速やかに伝えることを目的としたシステム制御技術*を研究しています。」

「*UUVからUSVへ水中音響通信によって情報を伝送するためのUUV・USV間の協調制御技術など
・USV: Unmanned Surface Vehicle 無人水上艇
・UUV:Unmanned Underwater Vehicle 無人水中航走体」

「大型UUVの研究:
水中における長期間かつ広範囲での警戒監視・情報収集や、水中機器等の搬送等の機能を有し、潜水艦の機能を補完できる大型UUVを可能とするため、燃料電池等に関する研究を実施しています。
UUV:Unmanned Underwater Vehicle 無人水中航走体」

まあ、いろいろやってはいるようだな。

これらが運用に供されることがあるのかどうかは分からない。

平和の空、平和の丘、平和の海(最近は平和のサイバー空間とか、平和の宇宙も!)であって欲しいのはやまやまだが、敵が攻めてきたときに、人的損害を最小限にして前方展開して食い止めるには無人兵器に限る。

そんでもって、いよいよ制空権や制海権を突破されてきたら、竹槍で対処するしかあるまい。

遠隔操縦じゃないけど・・・。

着陸地点2014年11月24日 22:12

着陸地点
着陸地点


(Elon Musk teases SpaceX’s “X-Wing” grid fins)
http://www.slashgear.com/elon-musk-teases-spacexs-x-wing-grid-fins-24357055/

(SpaceX Is Testing Autonomous Space Rocket Landing Ships)
http://gizmodo.com/spacex-is-testing-autonomous-space-rocket-landing-ships-1662161389

宇宙から見たら、ピンポイントに当たる台船の上に、打ち上げたロケットを降ろそうというのだ。

いよいよ来月に迫った世紀の大実験である。

記事の中には、ハエ叩き(ワッフルとかいってるが、浮沈子にはハエ叩きにしか見えない)のついたロケットの画像もある。

これで、空力的なコントロールをして正確に降ろすようだな。

動画では、ひらひらと動いているのがわかる。

この台船自体も、高精度で位置を保つような仕掛けがあるようだ。

さて、うまくいったらお慰みというところか。