WHOの憂鬱2014年12月02日 07:11

WHOの憂鬱
WHOの憂鬱


ったく、ど-なってるんだか。

(Situation summary
Data published on 26 November 2014)
http://apps.who.int/gho/data/view.ebola-sitrep.ebola-summary-20141126?lang=en

リベリアの死者:3016人

(Situation summary
Data published on 28 November 2014)
http://apps.who.int/gho/data/view.ebola-sitrep.ebola-summary-20141128?lang=en

リベリアの死者:4181人

(Situation summary
Data published on 01 December 2014)
http://apps.who.int/gho/data/view.ebola-sitrep.ebola-summary-20141201?lang=en

リベリアの死者:3145人

まあ、この数字自体をどうこうというより、それを公式データとして何の補足もなしに計上するというのはいかがなものか。

「An error on reported total number of deaths in Liberia was published on November 28. This number has been corrected. The cumulative total number of deaths in Liberia, reported as of November 28, is 3145.」

同じコメントが、11月28日と12月1日のレポートに貼り付けられているが、リベリアの数字を、誰がどういう基準で弄っているのか。

1000人もの死者数を弄っていながら、3日後には再び元に戻しているのだ。

シエラレオネの死者についても、WHOとシエラレオネ政府の発表は未だに食い違ったままである。

つまり、統計上の数字も把握できないまま、どんぶり勘定の対策が実施されているという状況なわけだ。

それが悪いということではない。

統計の数字を合わせるために多大な労力を使う暇があったら、少しでも感染者の把握を行うことに注力すべきだし、隔離・治療を行う施設やそこで働く人員の確保に努めるべきだ。

それにしても、何やってんだか・・・。

まあいい。

それよりも、リベリアの感染者の数字が跳ね上がっているのに驚く画像参照)。

シエラレオネの最新の報告では、感染者の合計が7312人となり、リベリアをぶち抜いたかと思ったら、いつの数字かは分からないが(画像ではシエラレオネの数字が一致する11月29日として表示)WHOの12月1日のレポートでは7635人となって、突き放している。

11月24日のリベリア政府の報告では7244人なので、最大1週間で391人が増加している。

最低でも1日55人以上ということだ。

最近のリベリアのアベレージは1日10人未満だったことを考えると、数字が跳ね上がっている。

内訳を見るまでは何ともいえないが、また、どこかで感染爆発が起こっているのかもしれない。

11月24日以降のデータが発表されていないので、詳細が出てからまた書くが、リベリアの終息なんて、絵に描いた餅だったということなのかもしれない。

WHOは、いい加減な修正でデータを弄るなら、当該国の政府と調整して整合性を取ってもらいたいものだ。

まあ、どうでもいいんですが。

どーせ、数倍の誤差がある数字である。

どっちにしても、いい加減な数字で一喜一憂しても仕方ないということだ。

(WHO、エボラ死者数を下方修正 リベリアの報告に誤り:追加)
http://www.afpbb.com/articles/-/3033197

「リベリアでは「現状への満足感が広がり始める」兆候があると述べて警戒感を示した。」

まあ、先は長いということだ。