水没2014年12月31日 10:35

水没
水没


エアアジアQZ8501便(エアバスA320−200、乗客乗員162人)が、海面に墜落したことが確認された。

(ジャワ海墜落残骸発見 海上の遺体収容)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014123102000111.html

(エアアジア機、残骸の一部回収・遺体も収容=インドネシア当局)
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0K807P20141230

「海軍の報道官によると、機体のドアと酸素タンクが収容された。」

エアバスの酸素タンクって、浮くんだなあ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

「生存者がいるかどうかとの質問には答えなかった。」

(エアアジア機不明:「遺体や機体の一部を発見」)
http://mainichi.jp/select/news/20141231k0000m030070000c.html

「付近の水深は約30メートル。海中に機体の影のようなものが見えるといい、ダイバーを派遣し捜索を行っている。」

皆さん、ディープダイバーなんだろうな。

航空機は、本来空を飛ぶもので、水中に沈んでしまっては本来の役割を果たせない。

ドアや酸素タンクが外れたり、遺体が浮遊している状況では、機体の損傷が激しく生存者がいる望みは少ないだろう。

(エアポート'77/バミューダからの脱出)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%2777/%E3%83%90%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%80%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E8%84%B1%E5%87%BA

浮沈子は、ジャック・レモン主演のこの映画を、日本公開当時劇場で観た。

ハイジャックされたジャンボが水面に墜落し、中に閉じ込められた乗客を救出するというお話。

もともと軍用機として設計され、機体強度も高い747という設定ならではということなんだろうが、巨大なリフトバッグを使って浮上させるという仕掛けに驚く。

何か、他の方法って、あるんじゃね?。

今回の事故では、そんなことはしないだろう。

水深30m程度なら、できないこともないだろうが、そうまでして機体を回収する必要があるのだろうか。

(エアアジア機の残骸発見 「40人遺体収容」報道も情報錯綜)
http://www.sankei.com/world/news/141230/wor1412300034-n1.html

「インドネシアは機体回収で米国などに支援を要請した。」

本当に揚げる気なんだろうか?。

今回の事故の原因は、気象状況の悪化といわれているが、今のところは不明である。

救難信号も出さずに墜落したということになると、原因は突発的なものであったに違いない。

しかも、通信系統が瞬時に破壊されるような事態に陥ったと考えられる。

フライトレコーダーやボイスレコーダー(最近は、一緒になっているらしい)の回収が待たれるところだ。

航空機事故は、悪夢である。

先だって、グアムから帰ってきたときに着陸前にうたた寝していた浮沈子は、強い衝撃で目が覚め、窓の外を見て驚愕した!。

主翼上面が剥がれて、内部が茶色く露出しているではないか!。

揚力を失った777は、海面目指して急降下を始めるに違いない・・・。

ああ、これで浮沈子も一巻の終わりかあ!?。

あれっ?、それにしては機内が静かで、パニックにもなっていないな。

機体も揺れていない・・・。

何でだろうと思って窓の外を再び見ると、成田空港の周辺の木立が主翼の向こうに冬枯れして茶色く見えているだけである。

なんだ、見間違いかあ。

機体がランディングした時の衝撃で目が覚め、寝ぼけ眼で窓の外を見たときの勘違いである。

やれやれ・・・。

しかし、勘違いであれ、あの時感じた恐怖、絶望感、諦め、胸苦しさは、忘れることが出来ない。

南の島のリゾートダイバーを目指す浮沈子は、航空機に乗らなければ行くことができない。

今回のエアアジアの事故は、時間にゆとりができたこともあり、そろそろ格安航空会社でも使ってみようかと考えていた矢先である。

やーめた!。

もちろん、LCCだから危険ということはない(ハズだ)。

まして、エアアジアは、良好な運行実績を積んできている。

逆に、大手のナショナルフラッグキャリアの方が、ナッツ・リターンとかスキャンダルを撒き散らしている。

エコノミークラス中心で、金を払ってくれる荷物扱い、機内食は家畜の餌同然でも、浮沈子は文句は言わない(言ってるじゃん!)。

安全に目的地に着いてくれればそれでいいのだ。

少なくとも、各国の運輸当局によって管理され、安全面についてはLCCだろうが大手だろうが基本的に違いはない(ハズ)。

今回の事故の原因が究明され、空の安全に寄与することになればせめてもである。

なくなられた方々については、心からご冥福をお祈りするしかない。

明日は我が身かもしれないのだ。

しかし、ダイビングと違って、旅客機の搭乗は自己責任ではない。

統計上は一定のリスクがあるとはいえ、それを覚悟して乗るような交通手段ではない。

当局が認可し、お墨付きを与えている公共交通機関なのである。

安全な運行を阻害する原因があれば、多少経済性を犠牲にしても避けるべきだ。

紛争地域の上空や、積乱雲が多発する海域の上空を迂回しても、それ程コストは掛かるまい。

(「パイロット泣かせ」の航路 エアアジア機不明…多数の積乱雲、迂回要求は日常茶飯事 (1/3ページ))
http://www.sankeibiz.jp/business/news/141230/bsk1412300937005-n1.htm

「付近をよく知る日本の航空会社の機長によると、年末から2月にかけたこの時期、大きいものは幅300キロにもなる積乱雲が何層も発達し、「計器をみながら、迫る雲のカーテンの間をすり抜けていく難所」として知られるという。」

(エールフランス447便墜落事故:事故原因)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9447%E4%BE%BF%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85#.E4.BA.8B.E6.95.85.E5.8E.9F.E5.9B.A0

「2012年7月5日、仏航空事故調査局(BEA)は、事故原因を速度計(ピトー管)の故障と操縦士の不手際が重なったこととする最終報告書を発表した」

今回、操縦桿を握っていたのが機長なのか副操縦士なのかは不明だ。

ヤバイ時期にヤバイ航路を飛行する時には、機長に操縦してもらいたいなあ。

「操縦輪式のボーイング機とは異なり、エアバス機は操縦桿が連結していない(タンデムしていない)のでお互いの操作を理解できなかった」

エアバス、やばくね?。

まあ、そもそもエアフランス機の場合、マニュアル操縦の訓練を受けていなかった副操縦士が操縦したということ自体が問題なわけだし。

「副操縦士は高高度における”計器速度の誤表示”への対応と、マニュアルでの機体操作訓練を受けていなかったことも後に判明した」

もちろん、今回の事故の原因については、今後の調査を待たなければならない。

悲しい話を記事にするというのはいささか抵抗がある。

しかし、目を背けているだけでは、何も変わらない。

巷の報道に一喜一憂するだけでなく、何が本質なのかをしっかりと見極めていかなければならないだろう。

自戒を込めて、心からそう思う。