有人火星探査に乗る? ― 2016年08月02日 03:16
有人火星探査に乗る?
NASAの長官が、JAXAにねじ込みにやってくる。
(火星への旅「日本も一員に」 NASA長官、近く訪日へ)
http://www.asahi.com/articles/ASJ700F3NJ7ZUHBI01S.html
「今後数カ月かけて(日米で)協議を重ね、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が提供できる技術や機器類を詰めたい」
我が国は、既に、有人火星探査に参加することを表明している。
(「国際宇宙探査ロードマップ」の概要について
平成26(2014)年12月19日
宇宙航空研究開発機構)
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/kagaku-dai9/sankou3-1.pdf
が、予算の裏付けがあるわけでもなければ、具体的な計画が策定されているわけでもない。
まあ、こっちのほうに行きましょうか、という程度の話だ。
「位置づけ:
国際協力による有人宇宙探査プログラムを立ち上げるための調整用ツールという位置づけ。(国際約束ではない)」
具体的な工程はどうか。
「①ISSを最大限活用し、探査に向けた技術蓄積を行う(2030年頃まで)。
②月・小惑星・火星への(有人探査準備としての)無人探査
③ 2020年代に月周辺の有人探査を実施する。
・無人機で月周辺に移動させた小惑星有人探査
・月周辺の長期有人滞在ミッション
・月表面の有人探査
④ 2030年以降に有人火星探査を実施する。」
この計画の作成には、中国とオーストラリアは入っていない。
「GER第2版の作成に関わった宇宙機関(計12機関):
イタリア:ASI(伊)
フランス:CNES(仏)
カナダ:CSA(加)
ドイツ:DLR(独)
ヨーロッパ:ESA(欧)
インド:ISRO(印)
日本:JAXA(日)
韓国:KARI(韓)
米国:NASA(米)
ロシア:Roscosmos(露)
ウクライナ:SSAU(ウクライナ)
英国:UKSA(英)」
「ISECGは、上記12機関に加えて、CNSC(中国)、CSIRO(オーストラリア)を加えた14機関から構成」
詳細を読んでいくと、今回、NASAが例に挙げているような技術項目がある。
(第3章 将来有人探査の戦略)
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/kagaku-dai9/sankou3-2.pdf
「技術領域毎のクリティカルな技術項目」
しかし、具体な例として挙げているのは、少し違うようだ。
「日本の技術的な参加や貢献が期待される分野に「火星への離着陸機や人の居住施設といった有人火星探査に必要な装備類」を挙げた。」
来年(たぶん)開かれる第2回国際宇宙探査フォーラム(ISEF)では、この辺りが焦点になるんだろう。
NASAとしては、その前に具体的な根回しをしておきたいのかもしれない。
大臣交代のこの時期に、押し込んでくるという、タイミングの良さ(悪さ?)もあるしな。
何度も書いて申し訳ないが、浮沈子は、有人火星探査には反対の立場だ。
無人探査機なら構わないが、生身の人間が行くなんて、もってのほかだと思っている。
月だって、とんでもない話だ。
二度と行かなくていい。
地球低軌道に、短期間留まるのでさえ、躊躇われる。
今一度、人類の生存できる場所が、地球表面に限られているということを、しっかりと確認すべきだろう。
環境破壊や災害、人間同士の殺し合い(戦争含む)、貧困、差別、エトセエトセを克服することの方が、火星にちょこっと行って、身体ボロボロにするよりも、人類にとっては遥かに遠く、意義のある活動であることは間違いない。
アポロ計画は、人類には何一つ恩恵をもたらさなかった。
何百キロかの月の石以外に、人類が得たものは何もない。
火星だってえ?。
とんでもない話だ。
人類は、狂っているとしか思えないな。
機械を送り込み、いろいろ調べてくるのは構わない。
それだって、道楽以外の何物でもないだろうが、それさえダメだと言ってしまったら、ブログネタに困るしな。
まあ、どうでもいいんですが。
(国際宇宙探査ロードマップ)
http://www.jaxa.jp/projects/sas/planetary/files/roadmap_2_j.pdf
詳しい内容は、こちらでも読める。
「・・・今引き返すことは、私たちの
歴史と能力を否定することになるだろう。
~ジェームズ・A・ミッチェナー」
浮沈子は、そうは思わない。
適当なところで切り上げるというのも、立派な判断だと考える。
他になすべきことは、山ほどある。
若い世代が、それでも挑戦したいというなら、それは彼らの選択だ。
しかし、分別ある老人が、けしかける話ではない。
遠い星々へと旅するより、ここに留まって、故郷を住みよくする方がいいに決まっている。
ジジババが言うことは、何時の時代も同じだ。
そして、若者がその言うことを聞かずに、飛び出していくというパターンもまた、歴史が繰り返しているところだ。
しかし、火星に行くという話は、それとは異なる。
我が国が参加して、あわよくば、乗せてもらおうなんて考えているなら、止めた方がいい。
お付き合いとして、技術開発したり、供与するなら、ほどほどにした方がいい。
ISSの維持補修くらいが、分相応というものだ。
ケネディが、有人月探査をぶち上げた時、容易いから行くのではない、困難だから行くと言っていたのは、浮沈子には印象的だったな。
(人類の地平2)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/06/30/6881870
「我々は月に行く決断をした。我々は60年代のうちに月に行き、それ以上のことを達成する決断をした。たやすいから行くのではない、困難だからこそ行くのだ。このゴールが我々の意思力と能力を組織化し測るには最良だから行くのだ。」
火星に行くというのは、似てはいるが、とてつもなく異なる話だ。
質的に異なる。
機械が行くなら、構わないが、人間が行くという話ではない。
2020年代のいつか、ISSの運用が終わって、ロシアや中国の宇宙ステーションや、民間の宇宙ホテルが出来るだろう。
それで十分ではないのか。
有人宇宙計画を、どう終息させるか。
そんな、国際協力があってもいいような気がする。
20世紀は、確かに宇宙開発の世紀だった。
21世紀は、その果実を得る時代だろう。
22世紀くらいになってから、さて、次はどうしようかと考えても、全く問題ないのではないか。
宇宙は広大で、謎に満ちている。
そして、辛抱強いに違いない。
「宇宙は私たちが行うことに無関心であり、私たちの宇宙への取り組みに対して一切の感情、計画、または興味も持っていない・・・」~ジェームズ・A・ミッチェナー
まあいい。
浮沈子がどう考えようが、なるようにしかならない。
だが、こんな風に考える人間もいるということだ。
有人火星探査に現を抜かす暇があるなら、他のことを見つけた方が、遥かにマシだと思うんだがな・・・。
(「日本、有人火星探査に難色」 NASAが報告書:追加)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG06H4E_W6A500C1000000/
「火星への有人探査を国際協力で行うNASAの計画に、日本が「果たすべき役割が明確になるまで参加は難しい」と難色を示している」
「「通信や天気予報など、国民生活に具体的な利益のある宇宙開発以外は、年々予算獲得が難しくなっている」
どうやら、ボールデン長官の来日は、この内部監査報告への対策らしいな。
(NASA'S INTERNATIONAL PARTNERSHIPS:元記事:たぶん)
https://oig.nasa.gov/audits/reports/FY16/IG-16-020.pdf
資料ページで、19ページから20ページにかけて、ニュース関連の記述がある。
まあ、トップダウンで解決する話ではないだろう。
金じゃないとはいいながら、マンパワーを含めて他の事業が停滞、廃止に追い込まれることになるしな。
有人火星探査なんて、やってられるかよ!、って、バシッと言ってやりゃあいいのに・・・。
NASAの長官が、JAXAにねじ込みにやってくる。
(火星への旅「日本も一員に」 NASA長官、近く訪日へ)
http://www.asahi.com/articles/ASJ700F3NJ7ZUHBI01S.html
「今後数カ月かけて(日米で)協議を重ね、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が提供できる技術や機器類を詰めたい」
我が国は、既に、有人火星探査に参加することを表明している。
(「国際宇宙探査ロードマップ」の概要について
平成26(2014)年12月19日
宇宙航空研究開発機構)
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/kagaku-dai9/sankou3-1.pdf
が、予算の裏付けがあるわけでもなければ、具体的な計画が策定されているわけでもない。
まあ、こっちのほうに行きましょうか、という程度の話だ。
「位置づけ:
国際協力による有人宇宙探査プログラムを立ち上げるための調整用ツールという位置づけ。(国際約束ではない)」
具体的な工程はどうか。
「①ISSを最大限活用し、探査に向けた技術蓄積を行う(2030年頃まで)。
②月・小惑星・火星への(有人探査準備としての)無人探査
③ 2020年代に月周辺の有人探査を実施する。
・無人機で月周辺に移動させた小惑星有人探査
・月周辺の長期有人滞在ミッション
・月表面の有人探査
④ 2030年以降に有人火星探査を実施する。」
この計画の作成には、中国とオーストラリアは入っていない。
「GER第2版の作成に関わった宇宙機関(計12機関):
イタリア:ASI(伊)
フランス:CNES(仏)
カナダ:CSA(加)
ドイツ:DLR(独)
ヨーロッパ:ESA(欧)
インド:ISRO(印)
日本:JAXA(日)
韓国:KARI(韓)
米国:NASA(米)
ロシア:Roscosmos(露)
ウクライナ:SSAU(ウクライナ)
英国:UKSA(英)」
「ISECGは、上記12機関に加えて、CNSC(中国)、CSIRO(オーストラリア)を加えた14機関から構成」
詳細を読んでいくと、今回、NASAが例に挙げているような技術項目がある。
(第3章 将来有人探査の戦略)
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/kagaku-dai9/sankou3-2.pdf
「技術領域毎のクリティカルな技術項目」
しかし、具体な例として挙げているのは、少し違うようだ。
「日本の技術的な参加や貢献が期待される分野に「火星への離着陸機や人の居住施設といった有人火星探査に必要な装備類」を挙げた。」
来年(たぶん)開かれる第2回国際宇宙探査フォーラム(ISEF)では、この辺りが焦点になるんだろう。
NASAとしては、その前に具体的な根回しをしておきたいのかもしれない。
大臣交代のこの時期に、押し込んでくるという、タイミングの良さ(悪さ?)もあるしな。
何度も書いて申し訳ないが、浮沈子は、有人火星探査には反対の立場だ。
無人探査機なら構わないが、生身の人間が行くなんて、もってのほかだと思っている。
月だって、とんでもない話だ。
二度と行かなくていい。
地球低軌道に、短期間留まるのでさえ、躊躇われる。
今一度、人類の生存できる場所が、地球表面に限られているということを、しっかりと確認すべきだろう。
環境破壊や災害、人間同士の殺し合い(戦争含む)、貧困、差別、エトセエトセを克服することの方が、火星にちょこっと行って、身体ボロボロにするよりも、人類にとっては遥かに遠く、意義のある活動であることは間違いない。
アポロ計画は、人類には何一つ恩恵をもたらさなかった。
何百キロかの月の石以外に、人類が得たものは何もない。
火星だってえ?。
とんでもない話だ。
人類は、狂っているとしか思えないな。
機械を送り込み、いろいろ調べてくるのは構わない。
それだって、道楽以外の何物でもないだろうが、それさえダメだと言ってしまったら、ブログネタに困るしな。
まあ、どうでもいいんですが。
(国際宇宙探査ロードマップ)
http://www.jaxa.jp/projects/sas/planetary/files/roadmap_2_j.pdf
詳しい内容は、こちらでも読める。
「・・・今引き返すことは、私たちの
歴史と能力を否定することになるだろう。
~ジェームズ・A・ミッチェナー」
浮沈子は、そうは思わない。
適当なところで切り上げるというのも、立派な判断だと考える。
他になすべきことは、山ほどある。
若い世代が、それでも挑戦したいというなら、それは彼らの選択だ。
しかし、分別ある老人が、けしかける話ではない。
遠い星々へと旅するより、ここに留まって、故郷を住みよくする方がいいに決まっている。
ジジババが言うことは、何時の時代も同じだ。
そして、若者がその言うことを聞かずに、飛び出していくというパターンもまた、歴史が繰り返しているところだ。
しかし、火星に行くという話は、それとは異なる。
我が国が参加して、あわよくば、乗せてもらおうなんて考えているなら、止めた方がいい。
お付き合いとして、技術開発したり、供与するなら、ほどほどにした方がいい。
ISSの維持補修くらいが、分相応というものだ。
ケネディが、有人月探査をぶち上げた時、容易いから行くのではない、困難だから行くと言っていたのは、浮沈子には印象的だったな。
(人類の地平2)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/06/30/6881870
「我々は月に行く決断をした。我々は60年代のうちに月に行き、それ以上のことを達成する決断をした。たやすいから行くのではない、困難だからこそ行くのだ。このゴールが我々の意思力と能力を組織化し測るには最良だから行くのだ。」
火星に行くというのは、似てはいるが、とてつもなく異なる話だ。
質的に異なる。
機械が行くなら、構わないが、人間が行くという話ではない。
2020年代のいつか、ISSの運用が終わって、ロシアや中国の宇宙ステーションや、民間の宇宙ホテルが出来るだろう。
それで十分ではないのか。
有人宇宙計画を、どう終息させるか。
そんな、国際協力があってもいいような気がする。
20世紀は、確かに宇宙開発の世紀だった。
21世紀は、その果実を得る時代だろう。
22世紀くらいになってから、さて、次はどうしようかと考えても、全く問題ないのではないか。
宇宙は広大で、謎に満ちている。
そして、辛抱強いに違いない。
「宇宙は私たちが行うことに無関心であり、私たちの宇宙への取り組みに対して一切の感情、計画、または興味も持っていない・・・」~ジェームズ・A・ミッチェナー
まあいい。
浮沈子がどう考えようが、なるようにしかならない。
だが、こんな風に考える人間もいるということだ。
有人火星探査に現を抜かす暇があるなら、他のことを見つけた方が、遥かにマシだと思うんだがな・・・。
(「日本、有人火星探査に難色」 NASAが報告書:追加)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG06H4E_W6A500C1000000/
「火星への有人探査を国際協力で行うNASAの計画に、日本が「果たすべき役割が明確になるまで参加は難しい」と難色を示している」
「「通信や天気予報など、国民生活に具体的な利益のある宇宙開発以外は、年々予算獲得が難しくなっている」
どうやら、ボールデン長官の来日は、この内部監査報告への対策らしいな。
(NASA'S INTERNATIONAL PARTNERSHIPS:元記事:たぶん)
https://oig.nasa.gov/audits/reports/FY16/IG-16-020.pdf
資料ページで、19ページから20ページにかけて、ニュース関連の記述がある。
まあ、トップダウンで解決する話ではないだろう。
金じゃないとはいいながら、マンパワーを含めて他の事業が停滞、廃止に追い込まれることになるしな。
有人火星探査なんて、やってられるかよ!、って、バシッと言ってやりゃあいいのに・・・。
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