出店 ― 2017年04月06日 08:21
出店
ちらちらと話には出ていたような気がするが、ハッキリと形になって出てきた月軌道上の宇宙ステーション。
(ボーイング、月や火星の探査基地や探査船「Deep Space Gateway/Transport」コンセプトを発表)
http://sorae.jp/030201/2017_04_05_boeing.html
「月の近くに居住区「Deep Space Gateway」を運搬」
「探査船「Deep Space Transport」が接続」
つまりだ、ISSの出店を月に出すということだな。
さらに、ここから火星探査を行い、ゆくゆくは、火星軌道上にも出店を出すかもしれない。
無人だろうけどな。
月軌道=月周回軌道ではない(たぶん)。
今のところ、地球ー月のL2が想定されているようだが、そういう風に明確には書かれていない。
(NASA’s human spaceflight plans come into focus with announcement of Deep Space Gateway)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/nasa/nasa-human-spaceflight-plans-focus-announcement-deep-space-gateway/
「This extra capacity will be used to ferry components of the Deep Space Gateway to lunar vicinity」
月近傍とされている。
まあ、あれだな、使い道のないSLSを正当化するためのアプリケーションだな。
20世紀のオブジェであるISSに対抗するためには、やっぱ、21世紀的オブジェを求めるわけだ。
月なら、そこに到達することは可能だし、チャレンジとして滞在するとしても、短期間で、しかも、調整が効く(ここ、重要です)。
火星は、往って還って来るのに、最低でも2年間かかるわけで、調整が効かない。
月近傍で時間稼ぎして、ついでに金も稼ごうという、B社の思惑が見え隠れする。
S社は、そんなまどろっこしいことはしないで、いきなり火星に突入するだろう。
月の出店が繁盛するのか、それとも、撤収を余儀なくされるのかは、S社の動向にかかっている。
地球近傍であれ、月近傍であれ、宇宙ステーションの維持には、莫大な金がかかる。
それを、宇宙ホテルの売り上げだけで賄えるんだろうか?。
結局、税金(国家予算)を当てにして、その需要にぶら下がるしかない。
それを当てにして、時間を掛けて取り組むNASAと、まどろっこしいことはやらずに、一気に火星を目指すスペースX。
火星移住用の宇宙船の開発は始まったばかりだし、今後の推移を見守るしかないが、回り道した方がいいかどうかは分からない。
月の資源を調達できれば、ロジスティクスとしては火星探査に有利だということは証明されている。
しかし、そのためのインフラを構築したりするのには、何年もかかることになるだろう。
そんなことをするより、火星の資源を当てにして、一気に行ってしまう方が有利という判断もある。
これは、競争なのだ。
火星への有人飛行、火星着陸を、どちらが先に行うことが出来るのか。
そして、その頃になっても、我が国では有人宇宙飛行は自前では出来ないだろう。
中国やロシアの独自宇宙ステーションが地球周回軌道を回り、各国が火星探査機を打ち上げる中、官需の軍事衛星を打ち上げるしか、生き残る道はない。
浮沈子は、別にそれでもいいと思うんだがな。
そこに特化して、使い捨てロケットを磨いていくというのも一つの道だ。
何でも自前でやらなければならないということはない。
21世紀の宇宙開発は、官需対民需という新たな対立軸を生み出した。
航空機がそうなったように、ロケットや衛星も、明確に分かれていくだろう。
基礎となる技術は共通でも、求めるところは異なる。
月近傍の開発が、本当になされるのかどうか、SLSに未来があるのかどうかは、これからの問題だ。
一発のロケット飛ばしておしまいというのとは異なる。
宇宙ステーションを維持するためには、人員の交替や物資の補給を頻繁に行わなければならない。
月に、そういう価値があるのかどうかを、も少し、真剣に考えてもいいような気がするんだがな。
ちらちらと話には出ていたような気がするが、ハッキリと形になって出てきた月軌道上の宇宙ステーション。
(ボーイング、月や火星の探査基地や探査船「Deep Space Gateway/Transport」コンセプトを発表)
http://sorae.jp/030201/2017_04_05_boeing.html
「月の近くに居住区「Deep Space Gateway」を運搬」
「探査船「Deep Space Transport」が接続」
つまりだ、ISSの出店を月に出すということだな。
さらに、ここから火星探査を行い、ゆくゆくは、火星軌道上にも出店を出すかもしれない。
無人だろうけどな。
月軌道=月周回軌道ではない(たぶん)。
今のところ、地球ー月のL2が想定されているようだが、そういう風に明確には書かれていない。
(NASA’s human spaceflight plans come into focus with announcement of Deep Space Gateway)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/nasa/nasa-human-spaceflight-plans-focus-announcement-deep-space-gateway/
「This extra capacity will be used to ferry components of the Deep Space Gateway to lunar vicinity」
月近傍とされている。
まあ、あれだな、使い道のないSLSを正当化するためのアプリケーションだな。
20世紀のオブジェであるISSに対抗するためには、やっぱ、21世紀的オブジェを求めるわけだ。
月なら、そこに到達することは可能だし、チャレンジとして滞在するとしても、短期間で、しかも、調整が効く(ここ、重要です)。
火星は、往って還って来るのに、最低でも2年間かかるわけで、調整が効かない。
月近傍で時間稼ぎして、ついでに金も稼ごうという、B社の思惑が見え隠れする。
S社は、そんなまどろっこしいことはしないで、いきなり火星に突入するだろう。
月の出店が繁盛するのか、それとも、撤収を余儀なくされるのかは、S社の動向にかかっている。
地球近傍であれ、月近傍であれ、宇宙ステーションの維持には、莫大な金がかかる。
それを、宇宙ホテルの売り上げだけで賄えるんだろうか?。
結局、税金(国家予算)を当てにして、その需要にぶら下がるしかない。
それを当てにして、時間を掛けて取り組むNASAと、まどろっこしいことはやらずに、一気に火星を目指すスペースX。
火星移住用の宇宙船の開発は始まったばかりだし、今後の推移を見守るしかないが、回り道した方がいいかどうかは分からない。
月の資源を調達できれば、ロジスティクスとしては火星探査に有利だということは証明されている。
しかし、そのためのインフラを構築したりするのには、何年もかかることになるだろう。
そんなことをするより、火星の資源を当てにして、一気に行ってしまう方が有利という判断もある。
これは、競争なのだ。
火星への有人飛行、火星着陸を、どちらが先に行うことが出来るのか。
そして、その頃になっても、我が国では有人宇宙飛行は自前では出来ないだろう。
中国やロシアの独自宇宙ステーションが地球周回軌道を回り、各国が火星探査機を打ち上げる中、官需の軍事衛星を打ち上げるしか、生き残る道はない。
浮沈子は、別にそれでもいいと思うんだがな。
そこに特化して、使い捨てロケットを磨いていくというのも一つの道だ。
何でも自前でやらなければならないということはない。
21世紀の宇宙開発は、官需対民需という新たな対立軸を生み出した。
航空機がそうなったように、ロケットや衛星も、明確に分かれていくだろう。
基礎となる技術は共通でも、求めるところは異なる。
月近傍の開発が、本当になされるのかどうか、SLSに未来があるのかどうかは、これからの問題だ。
一発のロケット飛ばしておしまいというのとは異なる。
宇宙ステーションを維持するためには、人員の交替や物資の補給を頻繁に行わなければならない。
月に、そういう価値があるのかどうかを、も少し、真剣に考えてもいいような気がするんだがな。
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