CCRと二酸化炭素2011年10月19日 20:50

CCRと二酸化炭素


CCRのキャニスターの中には、二酸化炭素を除去するスクラバーという内筒がある。

この中身は、インスピの場合、水酸化カルシウムを主成分とするソーダライムである。宇宙服などでは水酸化リチウムを使用するようだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E9%85%B8%E5%8C%96%E3%83%AA%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0#.E7.94.A8.E9.80.94

二酸化炭素についてはこのページが詳しい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%82%AD%E7%B4%A0

また、水酸化カルシウムと二酸化炭素の化学反応についてはここに化学式が出ていた(例によって、化学は苦手だったからなあ)。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E9%85%B8%E5%8C%96%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0#.E4.BA.8C.E9.85.B8.E5.8C.96.E7.82.AD.E7.B4.A0.E3.81.A8.E3.81.AE.E5.8F.8D.E5.BF.9C.E3.83.BB.E5.A4.89.E5.8C.96

反応後は炭酸カルシウムと水が出ることがわかる。

二酸化炭素は、微量でも人間にとっては厄介な代物で、数パーセントの濃度で、頭痛やめまい、吐き気などをもよおし、さらには意識喪失にも陥る。

これもCCRではヤバい症状の一つである(マウスピースをくわえていられなくなり、呼吸回路への浸水が起こる)。

さらに厄介なことに、CCRでは二酸化炭素を完全に除去してしまうための弊害もある。

人間は、酸素の欠乏により息苦しさを感じるより、体内の二酸化炭素の増加に反応して呼吸しているのだ。したがって、CCRでは酸素の欠乏に気づきにくく、機器の故障により酸素が供給されなくなっても気付かずに、いきなりハイポキシアになる可能性が高い。

また、聞いたことはないのだが、二酸化炭素の完全除去を行なっているCCRでは、ストレス下では過換気症候群に陥る危険があるかも知れない(私は専門家ではないので、正確な知識ではありません)。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E6%8F%9B%E6%B0%97%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

「発症しやすい人」のところに、自己犠牲の多い人、とあるが、私はあまり関係ない(・・・?)。

いずれにしても、CCRでは、構造上、二酸化炭素を除去する仕組みがあり、これによって酸素の添加と共に、再呼吸を可能にしているのだ。

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