ペンキ絵2012年08月28日 20:30

ペンキ絵
ペンキ絵


昔はよく風呂屋に行った。風呂屋といっても、風呂桶を売っているわけではない。銭湯ともいう。50円位の頃だが、銭湯であった。

湯船の奥には高い天井まで届く富士山や、松の絵が描かれていて、風情があった。

風呂上りは、何といっても牛乳である。

腰に手を当てて飲む。上には、いかがわしい映画館の宣伝ポスターがあって・・・。

んなこたぁ、どうだっていい!。

(Layers at the Base of Mount Sharp)
http://www.nasa.gov/mission_pages/msl/multimedia/pia16105.html

どうも、この写真を見ていると、風呂屋のペンキ絵のように見える。

現実感に乏しいくせに、妙に風情がある。

風呂屋に飾るには、色が地味でめでたさもないが、ちょっとラクダを描いたりすれば、もう立派な平山郁夫のシルクロード絵である。

(絲網之路天空)
http://blog.goo.ne.jp/hitoshi_003/e/e5efedc83549b5b68579fbe8d016e2f8

文化勲章受章者の代表作を、風呂屋のペンキ絵と比較しては申し訳ないのだが、その程度の鑑賞力しかないので仕方ない。

火星である。科学の粋を尽くして、ようやく辿りついた異郷の地である。そこに、ペンキ絵があったとは!(ちがうって!)。

水平の地層のような筋が見て取れる。一般紙の記事には、グランドキャニオンのようだと書いてある。行ったことはないので分からないが、写真で見ると確かに似ている。

(グランドキャニオン国立公園)
http://www.tour.ne.jp/world/heritage/heritage_grand_canyon.html

キュリオシティは、時速90mのスピードで、ゆっくりと移動しながら、この山の麓を目指していくのだ。

すると、突然行く手に風呂屋が現れて、山だと思っていたのが、壁面に描かれていたペンキ絵だと分かり、先に到着していた異星人が、筆を振るっていた、なーんてことは絶対ない!(断言)。

これだけの侵食を行うためには、相当な水量がなければならないだろうが、水による侵食と断言してしまっていいのだろうか。風とかに飛ばされた砂塵による風食の可能性はないのか。

(風食)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E9%A3%9F

(険しい崖のある土丘群の地 ヤルダン魔鬼城)
http://www.otcxian.com/dunhuang/news_view.asp?id=612&BigClassname=%E6%95%A6%E7%85%8C%E8%A6%B3%E5%85%89%E9%80%9F%E5%A0%B1

また、水平に刻まれた地層の成因についても、火山活動による溶岩等の堆積という可能性もある。大量の水の痕跡であったらスゴイことだが、他の可能性についても慎重に調べて欲しい。

(火山灰の堆積(東京都大島町の地層大切断面))
http://www001.upp.so-net.ne.jp/fl-fg/02_volcanic_product/02-10_kazanbaitaiseki.htm

水の存在と生命の可能性が、今回のミッションの目的の一つだとすれば、次は外交使節を送り込むことになるのでしょうな(事態は急展開!)。

いきなり、国旗を持ってかれてしまわないように、気をつけておかなきゃね。