カンタスの怪2013年01月18日 20:25

カンタスの怪
カンタスの怪


昨年の8月に、大量35機の787をキャンセルしたキャリアがある。

(カンタス航空、787-9の確定発注35機分をキャンセル)
http://flyteam.jp/news/article/13910

また、ずいぶん思い切ったことをしたものだ。

記事をよく読むと、発注計画の見直しだという。平均の機齢が8.3年というのは、詳しいことは分からないが短い方だろう。

この記事の中でも、LCC子会社のジェットスター15機の発注は変わらないとある。

さらに、一昨日は、こんな記事もあった。

(米ボーイング787─8型15機の発注に変更なし=豪カンタス航空)
http://news.livedoor.com/article/detail/7318533/

ロイターの配信記事だが、詳細な内訳はない。

今日、1機がキャンセルされたと報道され、この15機の中の1機であるという。2012年末に下されていたと説明している

んじゃあ、一昨日の記事は誤報だったことになる!。

ロイターは、何もコメントしていないが、一昨日の記事に、どう落とし前をつけるつもりなんだあ?。

まあ、いい。

カンタス航空については、例によって、このページが詳しい。

(カンタス航空)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B9%E8%88%AA%E7%A9%BA

「南半球最大手の航空会社」というふれこみが何ともいえない。哀愁が漂う・・・。

「「事業開始以来無事故である」とされている。しかし会社の公式な説明では「ジェット機を墜落させたことがない」ということ」なんだそうだが、航空業界では安全管理に関しては優等生である。

(ジェットスター航空)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%88%AA%E7%A9%BA

この記事の中にも、ジェットスター「グループでボーイング787型15機を発注。」と、明記されている。

浮沈子は、確かに全機キャンセルになっていないことから、カンタスが安全性を理由にキャンセルした訳ではないと思う。

むしろ、安全性に対する見通しがあるからこそ、14機の発注を残しているのだ。

しかし、この時期のキャンセルの発表というのは、どう考えても「当てつけ」、「いじめ」、「体罰」、などなど、ボーイングにとってはイターイ話には違いない。

しかも、「あの、安全神話に彩られた」カンタスが、である。

こんな記事もあった。

(欧州当局もボーイング787の運航見合わせ決定)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323284004578247182581689170.html

この記事の中に、EASAというのが出てくる。

(航空業界の空の安全を見守る機関 EASA(欧州航空安全局)とFAA(アメリカ連邦航空局))
http://www.kokuken.net/feature/trivia/trv18.html

FAAは、何かというとすぐ出てきて偉そうにするが、EASAというのは、聞いたことがなかったのでよく読むと、2002年に改組されて作られたらしい。

今回の件では、ポーランド航空だけらしいが、まだ多くの機材を運用しているわけではないだろう。

(LOTポーランド航空)
http://ja.wikipedia.org/wiki/LOT%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E8%88%AA%E7%A9%BA

昨年12月に初号機受領らしい。なんだ、まだ1機じゃん!。

米国と全ヨーロッパで運行禁止とかいうと、なんかスゴイことになってしまった感があるが、たったの7機である。

かえって、この時期に問題が顕在化したことは、ボーイングにとっては幸運だったかもしれない。

画像はカンタス塗りのA380だが、B787に比べると、ずいぶん不恰好に見える。

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