遅れたトヨタ ― 2013年10月11日 22:00
遅れたトヨタ
自動運転はやらないと、社長が明言したために、現場は萎縮している。
(【ITS世界会議13】トヨタ自動運転技術「2010年代の半ばには出せる技術」)
http://response.jp/article/2013/10/11/208350.html
「当然研究部門の中では色々やっているが、今回のシステムは2010年代の半ばには出せる技術。だから構成も既存の車に搭載しているものと大きくは変わっていない。ある意味、ソフトだけでやっていけるレベル」とある。
つまりは、ハードの開発ができないので、ソフトだけでできるレベルでしか対応できない。その他の技術は、研究部門止まりである、ということか。
2020年に、完全制御の自動運転自動車を、普通に市販すると鼻息の荒い日産などと比べて、変わり映えのしない内容である。
白線を読み取って自動運転したり、前のクルマに追随して走ったりすることは、アイサイトで既に実現しており、いささか旧聞に属する。
いまさら、何いってんだろうと、飽きれる。
「将来の話をすると『何もしなくていい』の世界になるが、2~3年先だったら、どこまでやるかということだと思う。いきなり何もかもというようにすると導入のコストも上がるし、実用化からはどんどん遅れていく。それに受け入れる側のハードルも上がってしまう。まずはやれるところから」
将来の話をすると、トヨタだけが完全自動運転から取り残されることは確実で、そんなことは口が裂けてもいえないから、既に他社が導入している技術をパクッて、トヨタも何もしていないわけじゃあない、というエクスキューズをしておきたいというところか。
いきなり何もかもで、導入コストを戦略的に下げてきて、トヨタだけが実用化からはどんどん遅れていって、受け入れる側のハードルはどんどん上がって、自動追従運転だけじゃ、見向きもされなくなって、かつては、世界一の自動車会社といわれていたのに、『何かしたくてもなにもできない』の世界になる。
アイシン辺りに、研究させて、他社に負けない技術を蓄えていかないと、悲惨な状況になりそうだ。
ビデオも観たが、目新しいものは何もない。
自らが主導して、自動運転技術の先陣を切っていこうとする意気込みのかけらもない。
行政頼り、他社頼り、美味しいとこだけ頂こう、と。
まあいい。
ガリバー企業は、それでもやっていけるだろうし、この手の話で、本気でトヨタに期待しているドライバーはいない。
VWのマネをして、安全装備にクラス分けしないで、導入を促進するというのは結構だが、他社の追随を許さない気迫はない。
ビデオの中でも、「トヨタだけでは、出来ません」という、いい訳めいた発言が耳に残る。
要するに、80点主義は堅持されているわけで、一歩下がって影踏もう!、というわけだ(意味不明・・・)。
他社が先行して、ものになりそうなら一気に開発して、市場を取ろうというわけだな。
うーん、横綱相撲である。
しかし、自動運転は、そんな構えではできまい。
膨大なデータとノウハウの蓄積、抱え込むリスクの大きさ、交通システムに与えるインパクト。
携帯電話が通信の世界に与えた変化よりも、はるかに大きい。
乗用車においては、自家用車という存在を葬りかねない。
運転手の乗っていないタクシーが、そこいらじゅうに走っているというイメージだな。
腕時計型のトランシーバーを取り出して、「流星号応答せよ!、流星号!」とやるわけだ。
あれ?、確か30世紀の未来からやってきたんじゃなかったっけ?。
まだ、21世紀なのに、人類は完全自動運転を2020年から始めようとしている。
ピンクのクラウンは、流星号の夢を見るのだろうか?。
自動運転はやらないと、社長が明言したために、現場は萎縮している。
(【ITS世界会議13】トヨタ自動運転技術「2010年代の半ばには出せる技術」)
http://response.jp/article/2013/10/11/208350.html
「当然研究部門の中では色々やっているが、今回のシステムは2010年代の半ばには出せる技術。だから構成も既存の車に搭載しているものと大きくは変わっていない。ある意味、ソフトだけでやっていけるレベル」とある。
つまりは、ハードの開発ができないので、ソフトだけでできるレベルでしか対応できない。その他の技術は、研究部門止まりである、ということか。
2020年に、完全制御の自動運転自動車を、普通に市販すると鼻息の荒い日産などと比べて、変わり映えのしない内容である。
白線を読み取って自動運転したり、前のクルマに追随して走ったりすることは、アイサイトで既に実現しており、いささか旧聞に属する。
いまさら、何いってんだろうと、飽きれる。
「将来の話をすると『何もしなくていい』の世界になるが、2~3年先だったら、どこまでやるかということだと思う。いきなり何もかもというようにすると導入のコストも上がるし、実用化からはどんどん遅れていく。それに受け入れる側のハードルも上がってしまう。まずはやれるところから」
将来の話をすると、トヨタだけが完全自動運転から取り残されることは確実で、そんなことは口が裂けてもいえないから、既に他社が導入している技術をパクッて、トヨタも何もしていないわけじゃあない、というエクスキューズをしておきたいというところか。
いきなり何もかもで、導入コストを戦略的に下げてきて、トヨタだけが実用化からはどんどん遅れていって、受け入れる側のハードルはどんどん上がって、自動追従運転だけじゃ、見向きもされなくなって、かつては、世界一の自動車会社といわれていたのに、『何かしたくてもなにもできない』の世界になる。
アイシン辺りに、研究させて、他社に負けない技術を蓄えていかないと、悲惨な状況になりそうだ。
ビデオも観たが、目新しいものは何もない。
自らが主導して、自動運転技術の先陣を切っていこうとする意気込みのかけらもない。
行政頼り、他社頼り、美味しいとこだけ頂こう、と。
まあいい。
ガリバー企業は、それでもやっていけるだろうし、この手の話で、本気でトヨタに期待しているドライバーはいない。
VWのマネをして、安全装備にクラス分けしないで、導入を促進するというのは結構だが、他社の追随を許さない気迫はない。
ビデオの中でも、「トヨタだけでは、出来ません」という、いい訳めいた発言が耳に残る。
要するに、80点主義は堅持されているわけで、一歩下がって影踏もう!、というわけだ(意味不明・・・)。
他社が先行して、ものになりそうなら一気に開発して、市場を取ろうというわけだな。
うーん、横綱相撲である。
しかし、自動運転は、そんな構えではできまい。
膨大なデータとノウハウの蓄積、抱え込むリスクの大きさ、交通システムに与えるインパクト。
携帯電話が通信の世界に与えた変化よりも、はるかに大きい。
乗用車においては、自家用車という存在を葬りかねない。
運転手の乗っていないタクシーが、そこいらじゅうに走っているというイメージだな。
腕時計型のトランシーバーを取り出して、「流星号応答せよ!、流星号!」とやるわけだ。
あれ?、確か30世紀の未来からやってきたんじゃなかったっけ?。
まだ、21世紀なのに、人類は完全自動運転を2020年から始めようとしている。
ピンクのクラウンは、流星号の夢を見るのだろうか?。
無人自動車 ― 2013年10月11日 23:01
無人自動車
完全自律運転、完全自動運転など、自動運転技術を表す用語は、まだ定まっていない。
(世界の自動車業界、無人自動車の20年の商用化目指す)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2013092215938
朝日新聞べったりの、韓国の東亜日報が、無人自動車という用語を使っている。
「●無人自動車の時代が開かれる」
「無人自動車も注目を集めた。ベンツは、無人車「Sクラスインテリジェントドライブ」を披露した。ドイツの大手自動車部品メーカー・コンチネンタルは、IBMと提携し、無人車の技術開発を開始したと明らかにした。」
「ベンツや日産、ジェネラルモーターズ(GM)は、軒並み20年までに無人車を商用化するという目標を打ち出している。アウディやBMWも、無人車開発に取り掛かっている。KOTRAフランクフルト貿易館のバク・ソヨン氏は、「韓国自動車メーカー各社も、無人車関連技術の開発や特許出願など、積極的な備えが必要だ」と話した。」
この文中では、もっと直裁に、無人車という表現になっている。
うーん、分かりやすい。
人間が乗っていては、ズルしてペダルとか踏んでるかもしれないし(そういうことじゃ、ないんじゃない?)。
まあいい。
新しい自動車には、新しい表現が必要だ。
この中には、トヨタはもちろん、VWやタタモーターズ、ルノーやフィアットなど、大衆車メーカーは登場していない。
ダイハツ、スズキ、スバル、ホンダ、三菱もない(軽自動車メーカー)。
無人車は、高くて高級で、運転手付きで転がすクルマしか、縁がないってことなのかあ?。
ベンツ、日産、GMの中で、実際に市販されて市場に出回るのは、日産に決まっている。
ベンツやGMは、余りにリスクが大きくて、踏み切れないだろう。申し訳程度に限定車を出すか、滅茶苦茶高いオプションにして、実質的にリリースしないか、どちらかになる。
日産は、チャレンジャーとしての位置にいるし、失うものは何もない(んなこたあ、ないだろうが)。
何より、既に実車は出来上がっており、後は路上を転がす許可と、価格の低減だけだろう。
1せんまんえんで売り出そうとするなら、明日から店頭に並ぶかもしれない。
無人車の導入には欠かせない技術がある。
ハンドルを機械的な操作から開放することである。
要するに、自動運転しているときには、ドライバーにハンドルを操作させてはいけないのだ。
危険極まりない!。
もちろん、ブレーキや、アクセルも同様である。
アクセルの方は、概ねスイッチになっているからいいとして、ブレーキを切り離すのは、なかなか困難だろう。
しかし、これはホンダが技術を開発した。
ハンドルの切り離しは、インフィニティQ50が市販車初の実装を行った。
これらの要素技術を組み込まなければ、自動運転中にドライバーが危険な操作をすることを抑止できない。
無人車ならば、そんな心配はしなくていいし、ハンドルの完全電動化などしなくてもいい。
運転席に座っているドライバーの排除こそが、自動運転の最大の問題である。
ドライバーがオーバーライドするなら、暗証番号を打ち込んで、運転の責任をドライバー側に切り替える儀式が必要である。
その時刻は、全車に取り付けられたドライブレコーダーに記録され、事故を起こしたときには提出を義務付けられるわけだな。
メーカーは、その時点で責任を問われないことになる。
やれやれ、自動運転も大変だな。
(「自動運転」は破壊者か 攻めるグーグル、悩むトヨタ)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK21016_R20C13A3000000/
クルマの価値が、ROS(Robot OS)で決まるというのは、いささか言い過ぎだが、動力源と、アクチュエイターと、基本ソフトがあればクルマは作れる。
そんな時代が、あれよあれよという間に訪れて、気が付いたら、ドライバーという単語が、死語になっていたということになりかねない。
そんときゃ、そん時。
クルマの中で、スマホでも弄くってりゃいいさ!。
(調査報告:無人運転カーを信頼する人は全世界で57%、ただし子どもを乗せても良いという回答は46%:おまけ)
http://jp.techcrunch.com/2013/05/29/20130514study-57-of-consumers-worldwide-say-they-would-trust-driverless-cars-46-would-let-their-kids-ride-in-them/
完全自律運転、完全自動運転など、自動運転技術を表す用語は、まだ定まっていない。
(世界の自動車業界、無人自動車の20年の商用化目指す)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2013092215938
朝日新聞べったりの、韓国の東亜日報が、無人自動車という用語を使っている。
「●無人自動車の時代が開かれる」
「無人自動車も注目を集めた。ベンツは、無人車「Sクラスインテリジェントドライブ」を披露した。ドイツの大手自動車部品メーカー・コンチネンタルは、IBMと提携し、無人車の技術開発を開始したと明らかにした。」
「ベンツや日産、ジェネラルモーターズ(GM)は、軒並み20年までに無人車を商用化するという目標を打ち出している。アウディやBMWも、無人車開発に取り掛かっている。KOTRAフランクフルト貿易館のバク・ソヨン氏は、「韓国自動車メーカー各社も、無人車関連技術の開発や特許出願など、積極的な備えが必要だ」と話した。」
この文中では、もっと直裁に、無人車という表現になっている。
うーん、分かりやすい。
人間が乗っていては、ズルしてペダルとか踏んでるかもしれないし(そういうことじゃ、ないんじゃない?)。
まあいい。
新しい自動車には、新しい表現が必要だ。
この中には、トヨタはもちろん、VWやタタモーターズ、ルノーやフィアットなど、大衆車メーカーは登場していない。
ダイハツ、スズキ、スバル、ホンダ、三菱もない(軽自動車メーカー)。
無人車は、高くて高級で、運転手付きで転がすクルマしか、縁がないってことなのかあ?。
ベンツ、日産、GMの中で、実際に市販されて市場に出回るのは、日産に決まっている。
ベンツやGMは、余りにリスクが大きくて、踏み切れないだろう。申し訳程度に限定車を出すか、滅茶苦茶高いオプションにして、実質的にリリースしないか、どちらかになる。
日産は、チャレンジャーとしての位置にいるし、失うものは何もない(んなこたあ、ないだろうが)。
何より、既に実車は出来上がっており、後は路上を転がす許可と、価格の低減だけだろう。
1せんまんえんで売り出そうとするなら、明日から店頭に並ぶかもしれない。
無人車の導入には欠かせない技術がある。
ハンドルを機械的な操作から開放することである。
要するに、自動運転しているときには、ドライバーにハンドルを操作させてはいけないのだ。
危険極まりない!。
もちろん、ブレーキや、アクセルも同様である。
アクセルの方は、概ねスイッチになっているからいいとして、ブレーキを切り離すのは、なかなか困難だろう。
しかし、これはホンダが技術を開発した。
ハンドルの切り離しは、インフィニティQ50が市販車初の実装を行った。
これらの要素技術を組み込まなければ、自動運転中にドライバーが危険な操作をすることを抑止できない。
無人車ならば、そんな心配はしなくていいし、ハンドルの完全電動化などしなくてもいい。
運転席に座っているドライバーの排除こそが、自動運転の最大の問題である。
ドライバーがオーバーライドするなら、暗証番号を打ち込んで、運転の責任をドライバー側に切り替える儀式が必要である。
その時刻は、全車に取り付けられたドライブレコーダーに記録され、事故を起こしたときには提出を義務付けられるわけだな。
メーカーは、その時点で責任を問われないことになる。
やれやれ、自動運転も大変だな。
(「自動運転」は破壊者か 攻めるグーグル、悩むトヨタ)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK21016_R20C13A3000000/
クルマの価値が、ROS(Robot OS)で決まるというのは、いささか言い過ぎだが、動力源と、アクチュエイターと、基本ソフトがあればクルマは作れる。
そんな時代が、あれよあれよという間に訪れて、気が付いたら、ドライバーという単語が、死語になっていたということになりかねない。
そんときゃ、そん時。
クルマの中で、スマホでも弄くってりゃいいさ!。
(調査報告:無人運転カーを信頼する人は全世界で57%、ただし子どもを乗せても良いという回答は46%:おまけ)
http://jp.techcrunch.com/2013/05/29/20130514study-57-of-consumers-worldwide-say-they-would-trust-driverless-cars-46-would-let-their-kids-ride-in-them/
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