読中感想文:生命とは何か:ポールナースの見解 ― 2021年03月10日 05:34
読中感想文:生命とは何か:ポールナースの見解
金を払って読む初めての電子書籍。
夜中過ぎに、ようやく読めるようになった(パソコンにキンドル(for PC)をインストールしたりして、昨日は準備に余念がなかったな)。
例によって、まえがき、目次、訳者あとがきなどをつまみ読みすることから始める。
本文を順番に読むことなどはしない(小説じゃないし)。
やたら引用すると怒られるかもしれないけど、浮沈子が気になっていたところ(地球生命はただ1度だけ誕生した)は、ちゃんとした記述になっている・・・。
「なんと、今日地球上にある生命の始まりは「たった一回」だけだったのだ。」(ポール・ナース. WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か (Kindle の位置No.2041). ダイヤモンド社. Kindle 版. )
( )内は、コピペするとついてくる「おまけ」。
まあいい。
つまり、正確に現生種に繋がっている共通祖先のことだけを言っている。
それが、原始生命だとは記述されていない。
他の、消えてしまった生命の元祖がいなかったとは書かれていないわけだな。
でも、まあ、地球外生命の話も出てくるし、RNA起源説も出てくる。
まず、最も関心が高かった終章(:生命とは何か)を読んだが、驚くような話は出てこない。
なーんだ・・・。
しかし、まあ、そこが大切なわけだ。
鬼面人を驚かすような話は全て捨象して、ぶっとい幹の部分で話を進めるスタイルだ。
それでも、検証可能な事実に基づく科学的アプローチによるあらゆる可能性を排除しない(シリコン生命体とか)。
宇宙人だって、いるかもしれない(そう明確に書かれているわけではないけど)。
確かなことはただ一つ。
地球生命体が宇宙の一角に存在し、その中に我々人類がいるということ。
分かってきたことは沢山があるが、分からないことは更に山のようにある(業界のネタに不足はない・・・)。
今、ここまで分かったけど、ここから先の謎はこの本の本来の読者である若い人たちが解明するんだぞと。
人類が、その知識を増やすことができれば、多くの人々が幸せになり、だからこそ、科学は推し進められるべきだという健全な思想が前面に現れている。
みんなで、業界を盛り立てようぜ!。
まあ、どうでもいいんですが。
推薦文を書いているのは、(業界の)中の人たちだからな。
政治家や、文系の人や、経済人からの推薦文が寄せられているわけではない(未確認)。
その一方、ポールナースは作家や詩人、アーティストに、秋波を送っている。
機械的に記述された「科学」だけでは、本質(想像力と創造力の獲得)に辿り着けないかも知れないと感じているようだ。
やれやれ・・・。
あちこちつまみ読みし、後ろから読み始めたばかりだが、竹内薫による翻訳文は読みやすく、一気に読めてしまいそうだ。
電子書籍での購入は正しかったかもしれない。
文字がデカいのが有難いな(浮沈子にとっては、死活問題だし)。
目次を見ると、現代生物学のトピックもちりばめられている。
合成生物学とか、エピジェネティクスとかもでてくるしな。
20世紀後半にDNAを核とするセントラルドグマが構築され、21世紀初頭にヒトのゲノムが解析されて、生命科学は遺伝子万能時代となった(そうなのかあ?)。
本書は、生命科学はそれだけじゃないぞ、面白いネタは他にもたくさんあるぞという、現代のアンチテーゼかも知れない。
理系から文系まで、人類のあらゆる知的活動を総動員して、生命とは何かに迫る。
全部読んで、面白かったら、紙本も記念に買ってもいいかもな・・・。
金を払って読む初めての電子書籍。
夜中過ぎに、ようやく読めるようになった(パソコンにキンドル(for PC)をインストールしたりして、昨日は準備に余念がなかったな)。
例によって、まえがき、目次、訳者あとがきなどをつまみ読みすることから始める。
本文を順番に読むことなどはしない(小説じゃないし)。
やたら引用すると怒られるかもしれないけど、浮沈子が気になっていたところ(地球生命はただ1度だけ誕生した)は、ちゃんとした記述になっている・・・。
「なんと、今日地球上にある生命の始まりは「たった一回」だけだったのだ。」(ポール・ナース. WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か (Kindle の位置No.2041). ダイヤモンド社. Kindle 版. )
( )内は、コピペするとついてくる「おまけ」。
まあいい。
つまり、正確に現生種に繋がっている共通祖先のことだけを言っている。
それが、原始生命だとは記述されていない。
他の、消えてしまった生命の元祖がいなかったとは書かれていないわけだな。
でも、まあ、地球外生命の話も出てくるし、RNA起源説も出てくる。
まず、最も関心が高かった終章(:生命とは何か)を読んだが、驚くような話は出てこない。
なーんだ・・・。
しかし、まあ、そこが大切なわけだ。
鬼面人を驚かすような話は全て捨象して、ぶっとい幹の部分で話を進めるスタイルだ。
それでも、検証可能な事実に基づく科学的アプローチによるあらゆる可能性を排除しない(シリコン生命体とか)。
宇宙人だって、いるかもしれない(そう明確に書かれているわけではないけど)。
確かなことはただ一つ。
地球生命体が宇宙の一角に存在し、その中に我々人類がいるということ。
分かってきたことは沢山があるが、分からないことは更に山のようにある(業界のネタに不足はない・・・)。
今、ここまで分かったけど、ここから先の謎はこの本の本来の読者である若い人たちが解明するんだぞと。
人類が、その知識を増やすことができれば、多くの人々が幸せになり、だからこそ、科学は推し進められるべきだという健全な思想が前面に現れている。
みんなで、業界を盛り立てようぜ!。
まあ、どうでもいいんですが。
推薦文を書いているのは、(業界の)中の人たちだからな。
政治家や、文系の人や、経済人からの推薦文が寄せられているわけではない(未確認)。
その一方、ポールナースは作家や詩人、アーティストに、秋波を送っている。
機械的に記述された「科学」だけでは、本質(想像力と創造力の獲得)に辿り着けないかも知れないと感じているようだ。
やれやれ・・・。
あちこちつまみ読みし、後ろから読み始めたばかりだが、竹内薫による翻訳文は読みやすく、一気に読めてしまいそうだ。
電子書籍での購入は正しかったかもしれない。
文字がデカいのが有難いな(浮沈子にとっては、死活問題だし)。
目次を見ると、現代生物学のトピックもちりばめられている。
合成生物学とか、エピジェネティクスとかもでてくるしな。
20世紀後半にDNAを核とするセントラルドグマが構築され、21世紀初頭にヒトのゲノムが解析されて、生命科学は遺伝子万能時代となった(そうなのかあ?)。
本書は、生命科学はそれだけじゃないぞ、面白いネタは他にもたくさんあるぞという、現代のアンチテーゼかも知れない。
理系から文系まで、人類のあらゆる知的活動を総動員して、生命とは何かに迫る。
全部読んで、面白かったら、紙本も記念に買ってもいいかもな・・・。
「生命とは何か」読了:結局買ってしまった紙本 ― 2021年03月10日 21:25
「生命とは何か」読了:結局買ってしまった紙本
133ページ:
「海で何トンもの光合成プランクトンをひと飲みにするクジラ」
本文読んで気になったのはこのくらいか。
まあ、クジラ(ヒゲクジラ)は海水ごとオキアミなどを腹いっぱい吸い込み、クジラヒゲで濃しとって餌とするから、その海水に含まれている光合成プランクトンをひと飲みするという記述は間違いではないだろうが、クジラ研究者からの突っ込みは避けられないだろうな。
オキアミやカイアシ類は、確かにプランクトンには違いないが、光合成なんかしない。
ポールナースが勘違いしているか、翻訳の過程で、光合成するプランクトンを餌としているオキアミやカイアシ類をひと飲みにするというのが誤訳されているのかも知れない。
細胞器官の研究や生化学の解説については、素人にはぴんとこないだろうな。
しかし、総じて、読みやすい感じの本で好感が持てた。
昔読んだ「二重らせん」の、引き込まれるような魅力には勝てないがな。
(二重らせん)
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194753
「DNAの二重らせん構造はどのように発見されたのか
共同発見者のフランシス・クリック、モーリス・ウィルキンスらとの出会いから、「多才な巨人」ライナス・ポーリングの猛追をかわして、二重らせん構造の発見にいたるまでの、その舞台裏をワトソン博士が赤裸々に綴った感動のドキュメント。」
セキララ過ぎて、いろいろ問題もあった様だ(ロザリンドフランクリンの話とかな)。
本書「生命とは何か」においては、そのようなスキャンダラスな話はない(残念・・・)。
「生命とは何か」と、大きく出た表題の割には、やや物足りない印象は残る。
生命の起源については、RNAワールドでお茶を濁しているし、その後の進化のプロセスの解説もざっくりとしたものだ。
シリコン生命体とか、もうちっと掘り下げて欲しい気もする。
合成生物学とか最近の話題に触れてはいるけど、その程度でいいのかあ?、という感は拭えない。
この本は、あくまでポールナースの見解ということだ。
彼から見ると、現代生命科学は、こんな感じに見えるということに留まる。
それは、誰が書こうが同じことだ。
広範な話題の全てを掘り下げたら、100冊あっても足りないだろう。
逆に、たとえ多少物足りなくても、一般の読者向けに書かれた生命科学のまとまった本が今までなかったことの方が問題なのかも知れない。
進歩の早い分野だから、10年経ったら書き直さないと持たないだろうな。
10年後、この本でとり上げたトピックや研究の方向性がどうなっているかが楽しみだな・・・。
133ページ:
「海で何トンもの光合成プランクトンをひと飲みにするクジラ」
本文読んで気になったのはこのくらいか。
まあ、クジラ(ヒゲクジラ)は海水ごとオキアミなどを腹いっぱい吸い込み、クジラヒゲで濃しとって餌とするから、その海水に含まれている光合成プランクトンをひと飲みするという記述は間違いではないだろうが、クジラ研究者からの突っ込みは避けられないだろうな。
オキアミやカイアシ類は、確かにプランクトンには違いないが、光合成なんかしない。
ポールナースが勘違いしているか、翻訳の過程で、光合成するプランクトンを餌としているオキアミやカイアシ類をひと飲みにするというのが誤訳されているのかも知れない。
細胞器官の研究や生化学の解説については、素人にはぴんとこないだろうな。
しかし、総じて、読みやすい感じの本で好感が持てた。
昔読んだ「二重らせん」の、引き込まれるような魅力には勝てないがな。
(二重らせん)
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194753
「DNAの二重らせん構造はどのように発見されたのか
共同発見者のフランシス・クリック、モーリス・ウィルキンスらとの出会いから、「多才な巨人」ライナス・ポーリングの猛追をかわして、二重らせん構造の発見にいたるまでの、その舞台裏をワトソン博士が赤裸々に綴った感動のドキュメント。」
セキララ過ぎて、いろいろ問題もあった様だ(ロザリンドフランクリンの話とかな)。
本書「生命とは何か」においては、そのようなスキャンダラスな話はない(残念・・・)。
「生命とは何か」と、大きく出た表題の割には、やや物足りない印象は残る。
生命の起源については、RNAワールドでお茶を濁しているし、その後の進化のプロセスの解説もざっくりとしたものだ。
シリコン生命体とか、もうちっと掘り下げて欲しい気もする。
合成生物学とか最近の話題に触れてはいるけど、その程度でいいのかあ?、という感は拭えない。
この本は、あくまでポールナースの見解ということだ。
彼から見ると、現代生命科学は、こんな感じに見えるということに留まる。
それは、誰が書こうが同じことだ。
広範な話題の全てを掘り下げたら、100冊あっても足りないだろう。
逆に、たとえ多少物足りなくても、一般の読者向けに書かれた生命科学のまとまった本が今までなかったことの方が問題なのかも知れない。
進歩の早い分野だから、10年経ったら書き直さないと持たないだろうな。
10年後、この本でとり上げたトピックや研究の方向性がどうなっているかが楽しみだな・・・。


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