😼欧州大戦争:ウクライナ前線:クルスク完全撤退前夜 ― 2025年03月13日 07:08
欧州大戦争:ウクライナ前線:クルスク完全撤退前夜
(ロシア軍がスジャを奪還、露大統領は安全確保のためスームィ侵攻を示唆)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-recapture-suzha-russian-president-threatens-to-invade-sumy-to-ensure-security/
「ロシア軍がスジャを占領した」(DEEP STATEとRYBAR)
「敵に占領された領土の86%以上を解放した」(ロシア軍のゲラシモフ参謀総長)
「合理的かつ必要な限りクルスクでの防衛を維持する」(ウクライナ軍のシルスキー総司令官)
「ロシア軍が安全地帯を創設するためスームィ州に侵攻してくるなら「クルスクでの防衛」を維持した方がマシ」(航空万能論ブログ管理人)
「現在の結果を招いたのは「トランプ政権によるウクライナ支援の停止」ではなく「北部作戦司令部が具体的な対策を講じなかったこと」に原因があり、兵站を叩かれたためクルスク方面のウクライナ軍は弱体化して「ロシア軍の攻撃を抑えきれなくなった」と解釈する方が自然」(同上)
うーん、まあ、継続的に観測していればそういうことになるんだろうけど、やっぱこの間の各種支援停止がきっかけと考えちまうだろうな。
「空挺部隊を含む幾つかの部隊がクルスク方面に残っている」「まだスジャにもウクライナ軍兵士が残っている」「クルスク方面の陣地を保持できるかどうかは補給や移動のための道路が確保できるかどうかに左右される」(Ukrainska Pravdaの取材に応じた兵士)
が、おそらくクルスクからの完全撤退は時間の問題だ。
「ゲラシモフ参謀総長から報告を受けたプーチン大統領は「安全地帯の創設検討」を指示したため、ロシア軍は国境で止まらずスームィ州に侵攻してくるかもしれない。」
「最も困難な状況において優先されるのは兵士の命を救うこと」「そのため必要に応じてより有利なポジションに移動する」「合理的かつ必要な限りクルスクでの防衛を維持する」(ウクライナ軍のシルスキー総司令官)
「ロシア軍が安全地帯を創設するためスームィ州に侵攻してくるなら「国境までの撤退」に意味がなく、出来る限り「クルスクでの防衛」を維持した方がマシ」(航空万能論ブログ管理人)
浮沈子は、そうは思わないけどな。
兵站が脅かされている中で、ロシア軍が奪還を決意している地域に留まり続ける方が「合理的」じゃないような気がする。
兵站拠点となっているユナキフカ付近まで後退するのがよろしい(テキトーです)。
防衛的価値から言えば、スムイ辺りまで後退する方が合理的だ。
逆にロシア軍の兵站が伸びて、今度はウクライナ側に有利な状況で戦線を再構築できる(ちゃんと、塹壕も掘っておいてね!)。
もちろん、シルスキーが言うもう一つの判断基準である「必要な限り」という観点から言えば、僅かであれ、クルスクに留まることには意味がある。
が、まあ、ハルキウ北部のロシア侵攻地の状況を見ても、プーチンが言う「安全地帯の創設」で侵攻するのは10km程度だろう。
浮沈子の見立てでは、クルスクからの撤退を選択せざるを得ないだろうな。
昨年8月上旬以降の越境作戦は、軍事的には失敗に終わった。
この間、東部・南部戦線では領土的に大きな損失を被り、米国の政権交代もあって、停戦プロセスが侵攻している。
ウクライナは、元々、クルスクの占領地を自国領土とする気はなく、防衛体制を強固に築いてこなかった(たぶん)。
真面目じゃない(そういうことかあ?)。
領土を血で贖った経験がない国家だからな。
「最も困難な状況において優先されるのは兵士の命を救うこと」「そのため必要に応じてより有利なポジションに移動する」「合理的かつ必要な限りクルスクでの防衛を維持する」(再掲)
シルスキーの判断は軍事的には正しいんだろうが、このスタンスはアウディーイウカ陥落の時と同じだ。
あの時は、アウディーイウカは必ず取り返すと断言していたけど、今度は「再侵攻する」とは言ってないしな。
どっちも、軍事的には不可能だ。
クルスクの状況が安定すれば、東部・南部戦線は再び活性化するだろう。
ウクライナにとって停戦は死活的問題だが、ロシアにとってはウクライナ情勢を巡る状況の一つに過ぎない。
プーチンはパワーオブバランスの世界に生きている。
仮に時限的な停戦合意を結んだとしても、んなもんが有効だと信じるわけにはいかない。
3日も経たないうちに破られることは明らかだ。
偽旗作戦を使ってでも、停戦を破ろうとするに決まっている(そうなのかあ?)。
「この大崩壊はタイミング的に「トランプ政権のウクライナ支援(軍事援助・情報提供)停止」と被ってしまったため「クルスク方面の状況悪化はトランプ政権に原因がある」と思われがちだが、現在の結果は「スジャにアクセスするルートが何処にあるのか」を理解していれば誰にでも予想でき、DEEP STATEも「ユナキフカとスジャを結ぶH-07~38K-004での移動は今年1月から困難を来してきた」「それにも関わらずウクライナ軍は具体的な対策を講じてこなかった」「問題がピークに達したのはスヴェルドリコヴォの喪失だった」と指摘」
つまりだな、米軍からの情報提供や武器の支援の停止とは無関係に事態が侵攻したということなわけだ。
したがって、支援が再開されても同じような事態は東部・南部戦線で続くことになる。
西側は、ロシアが、提示した停戦に応じないことを非難するかもしれないが、ロシア人は西側の報道なんて見ないからな(そうなのかあ?)。
確認しておこう。
ウクライナ軍は、近日中にクルスクから全面撤退する。
仮に停戦が実現しても、それは破られる運命にある。
トランプがどう動こうが、プーチンが所期の目的を変えることはない。
ロシアは、「特別軍事作戦」などと取り繕ってはいるけど、この戦争を「自国の命運を賭けた総力戦」と位置付けている。
ゼレンスキーが率いる現政権が留まり続ける限り、戦闘が止むことはない・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ、ロシア国内の足場喪失目前 クルスク州一部で後退か)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/WSYE2BV7WRJPPB3NNYHWXIUSV4-2025-03-12/
「ウクライナ軍はクルスクから撤退している。週末にはウクライナ軍はクルスクにはいないだろう」(ウクライナの軍事ブロガー、スカドフスキー・ディフェンダー氏)
「ウクライナ軍は国境の集落をあと2─3日は維持しようとするかもしれない。しかし全体として、クルスク橋頭堡の物語は終わりを迎えつつあり、ウクライナ軍は撤退している」(ロシアの独立系アナリスト、ルスラン・レヴィエフ氏)
(プーチン大統領 ウクライナ軍の越境攻撃後、初めてクルスク州を訪問 早期の全地域奪還を指示)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1785544?display=1
「ロシア大統領府は12日、プーチン大統領がクルスク州にあるロシア軍の司令部を訪問したと発表」
「プーチン氏がクルスク州を訪問するのは、ウクライナ軍が越境攻撃を開始した去年8月以降、初めて」
「プーチン氏は今回の訪問で戦況はロシア軍が優勢だとアピールする狙い」
「できるだけ速やかにクルスク州からウクライナ軍を掃討し、占領された全ての地域を奪還するよう指示」
「国境沿いに緩衝地帯を設ける考え」
「ロシアの部隊がすでに国境を越えてウクライナ北東部スーミ州の一部の地域に入った」(ゲラシモフ参謀総長)
事態はロシアの思う壺で推移している。
やや芝居がかった演出だが、国内に燻る厭戦気分を払拭する効果は期待できるかもしれない。
スムイ州に大規模な進軍を行うことはないだろうけどな。
何か大きな動きがあるとすれば、夏のベラルーシとの合同演習に絡めてだろう。
2年ごとの恒例の演習だが、4年前にはそれをきっかけとして軍事侵攻が始まった。
ウクライナ側が危惧するのは当然だろうな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア、ウクライナ巡る対米協議へ要求提示=関係筋)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/GBL2ELVVDFMONG3NKTCPATBKGA-2025-03-13/
「ロシアは近年、NATOの東方拡大など同国が戦争の「根本原因」と主張する問題に米国とNATOが対処することも要求」
米国の足元を見て、要求を吊り上げてきている。
つーか、NATOとの緊張緩和策を要求するだろうことは、浮沈子的には想定内だ。
で、当然、NATOは反発し、米欧の離反が進み、欧州大戦争への環境が整う。
我田引水・・・。
まあいい。
クルスクを訪れた際にプーチンが軍服を着ていたこと(まあ、戦闘継続中だから当然だが)を併せ考えると、こうした要求のつり上げを事前に米国に通知しているということは、早期停戦の見込みは薄いだろうな。
ひょっとすると、事前提出の宿題を米国がウクライナや欧州に呑ませられるということなら、無条件の時限的停戦に応じるというサインなのかもしれない。
ボールは、実際には相変わらずトランプ側にある(そうなのかあ?)。
クルスクの奪還は、その意味でもこの時期の戦況として大きな意味を持つ。
ロシアとしては、平和を望んでいるのは自分たちで、ウクライナが戦争を仕掛けているという構図を維持したいからな(そういうことかあ?)。
戦術的には様々なポカを繰り返しているウクライナだが、クルスクは大ポカに終わった。
欧州はどう出るんだろうな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア西部のウクライナ軍排除作戦、最終段階に=クレムリン)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/42LIFZYWLZPWPJ37H6J5VW5HFU-2025-03-13/
「西部クルスク州からウクライナ軍を排除する作戦が最終段階に入った」(ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官)
うーん、浮沈子はもうちょっと粘ると思ってたんだがな(2~3か月は持ち堪えると見てたんだがな)。
ウクライナ軍は戦力温存に走っている。
無条件の停戦合意はロシアの反対で成立せず、再開した米国の軍事支援を当てにして、長期戦闘に備える腹だ(そうなのかあ?)。
東部・南部戦線で、クルスクに張り付いていた精鋭部隊を投入すれば、ロシア軍を押し戻す勢いが出ると見込んでいるのかも知れない。
5月9日のロシアの戦勝記念日辺りが、一つの目安になる。
米国の停戦交渉がどういう結果に終わるとしても、ロシアにとっては重要な日程だ。
それまでにはクルスクはきれいさっぱり掃討されちまっている。
ウクライナ軍の再配置と共に、ロシア軍も再配置される。
停滞していた戦況にどういう動きが出るかに注目だが、ウクライナが今後も米国を頼ることが出来るかどうかはかなり疑問だ。
ロシアが停戦を蹴った場合、その先の情勢は見通せていない。
米ロ関係が後戻りすることはない一方で、ウクライナへの軍事支援だけが消滅し、欧州任せになりかねないからな。
ロシアは、それを見越しているだろう。
それだけでも、十分勝算はあるに違いない。
欧州が米国並みの軍事支援を与えることが出来るまでには、年単位の時間が掛かる。
ロシアが万が一、停戦を受け入れたら?。
停戦破りをする可能性は高いが、恒久和平に繋がる道が開かれないとも限らない。
ロシアが米国に渡したとされる宿題を、米国、欧州、ウクライナが全面的に受け入れる構図だ(ありえねー・・・)。
米国が描いた停戦→選挙→調印→和平交渉のプロセスは動き出した。
暗礁に乗り上げることなく、進展することを期待するばかりだ・・・。
(ロシア軍がスジャを奪還、露大統領は安全確保のためスームィ侵攻を示唆)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-recapture-suzha-russian-president-threatens-to-invade-sumy-to-ensure-security/
「ロシア軍がスジャを占領した」(DEEP STATEとRYBAR)
「敵に占領された領土の86%以上を解放した」(ロシア軍のゲラシモフ参謀総長)
「合理的かつ必要な限りクルスクでの防衛を維持する」(ウクライナ軍のシルスキー総司令官)
「ロシア軍が安全地帯を創設するためスームィ州に侵攻してくるなら「クルスクでの防衛」を維持した方がマシ」(航空万能論ブログ管理人)
「現在の結果を招いたのは「トランプ政権によるウクライナ支援の停止」ではなく「北部作戦司令部が具体的な対策を講じなかったこと」に原因があり、兵站を叩かれたためクルスク方面のウクライナ軍は弱体化して「ロシア軍の攻撃を抑えきれなくなった」と解釈する方が自然」(同上)
うーん、まあ、継続的に観測していればそういうことになるんだろうけど、やっぱこの間の各種支援停止がきっかけと考えちまうだろうな。
「空挺部隊を含む幾つかの部隊がクルスク方面に残っている」「まだスジャにもウクライナ軍兵士が残っている」「クルスク方面の陣地を保持できるかどうかは補給や移動のための道路が確保できるかどうかに左右される」(Ukrainska Pravdaの取材に応じた兵士)
が、おそらくクルスクからの完全撤退は時間の問題だ。
「ゲラシモフ参謀総長から報告を受けたプーチン大統領は「安全地帯の創設検討」を指示したため、ロシア軍は国境で止まらずスームィ州に侵攻してくるかもしれない。」
「最も困難な状況において優先されるのは兵士の命を救うこと」「そのため必要に応じてより有利なポジションに移動する」「合理的かつ必要な限りクルスクでの防衛を維持する」(ウクライナ軍のシルスキー総司令官)
「ロシア軍が安全地帯を創設するためスームィ州に侵攻してくるなら「国境までの撤退」に意味がなく、出来る限り「クルスクでの防衛」を維持した方がマシ」(航空万能論ブログ管理人)
浮沈子は、そうは思わないけどな。
兵站が脅かされている中で、ロシア軍が奪還を決意している地域に留まり続ける方が「合理的」じゃないような気がする。
兵站拠点となっているユナキフカ付近まで後退するのがよろしい(テキトーです)。
防衛的価値から言えば、スムイ辺りまで後退する方が合理的だ。
逆にロシア軍の兵站が伸びて、今度はウクライナ側に有利な状況で戦線を再構築できる(ちゃんと、塹壕も掘っておいてね!)。
もちろん、シルスキーが言うもう一つの判断基準である「必要な限り」という観点から言えば、僅かであれ、クルスクに留まることには意味がある。
が、まあ、ハルキウ北部のロシア侵攻地の状況を見ても、プーチンが言う「安全地帯の創設」で侵攻するのは10km程度だろう。
浮沈子の見立てでは、クルスクからの撤退を選択せざるを得ないだろうな。
昨年8月上旬以降の越境作戦は、軍事的には失敗に終わった。
この間、東部・南部戦線では領土的に大きな損失を被り、米国の政権交代もあって、停戦プロセスが侵攻している。
ウクライナは、元々、クルスクの占領地を自国領土とする気はなく、防衛体制を強固に築いてこなかった(たぶん)。
真面目じゃない(そういうことかあ?)。
領土を血で贖った経験がない国家だからな。
「最も困難な状況において優先されるのは兵士の命を救うこと」「そのため必要に応じてより有利なポジションに移動する」「合理的かつ必要な限りクルスクでの防衛を維持する」(再掲)
シルスキーの判断は軍事的には正しいんだろうが、このスタンスはアウディーイウカ陥落の時と同じだ。
あの時は、アウディーイウカは必ず取り返すと断言していたけど、今度は「再侵攻する」とは言ってないしな。
どっちも、軍事的には不可能だ。
クルスクの状況が安定すれば、東部・南部戦線は再び活性化するだろう。
ウクライナにとって停戦は死活的問題だが、ロシアにとってはウクライナ情勢を巡る状況の一つに過ぎない。
プーチンはパワーオブバランスの世界に生きている。
仮に時限的な停戦合意を結んだとしても、んなもんが有効だと信じるわけにはいかない。
3日も経たないうちに破られることは明らかだ。
偽旗作戦を使ってでも、停戦を破ろうとするに決まっている(そうなのかあ?)。
「この大崩壊はタイミング的に「トランプ政権のウクライナ支援(軍事援助・情報提供)停止」と被ってしまったため「クルスク方面の状況悪化はトランプ政権に原因がある」と思われがちだが、現在の結果は「スジャにアクセスするルートが何処にあるのか」を理解していれば誰にでも予想でき、DEEP STATEも「ユナキフカとスジャを結ぶH-07~38K-004での移動は今年1月から困難を来してきた」「それにも関わらずウクライナ軍は具体的な対策を講じてこなかった」「問題がピークに達したのはスヴェルドリコヴォの喪失だった」と指摘」
つまりだな、米軍からの情報提供や武器の支援の停止とは無関係に事態が侵攻したということなわけだ。
したがって、支援が再開されても同じような事態は東部・南部戦線で続くことになる。
西側は、ロシアが、提示した停戦に応じないことを非難するかもしれないが、ロシア人は西側の報道なんて見ないからな(そうなのかあ?)。
確認しておこう。
ウクライナ軍は、近日中にクルスクから全面撤退する。
仮に停戦が実現しても、それは破られる運命にある。
トランプがどう動こうが、プーチンが所期の目的を変えることはない。
ロシアは、「特別軍事作戦」などと取り繕ってはいるけど、この戦争を「自国の命運を賭けた総力戦」と位置付けている。
ゼレンスキーが率いる現政権が留まり続ける限り、戦闘が止むことはない・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ、ロシア国内の足場喪失目前 クルスク州一部で後退か)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/WSYE2BV7WRJPPB3NNYHWXIUSV4-2025-03-12/
「ウクライナ軍はクルスクから撤退している。週末にはウクライナ軍はクルスクにはいないだろう」(ウクライナの軍事ブロガー、スカドフスキー・ディフェンダー氏)
「ウクライナ軍は国境の集落をあと2─3日は維持しようとするかもしれない。しかし全体として、クルスク橋頭堡の物語は終わりを迎えつつあり、ウクライナ軍は撤退している」(ロシアの独立系アナリスト、ルスラン・レヴィエフ氏)
(プーチン大統領 ウクライナ軍の越境攻撃後、初めてクルスク州を訪問 早期の全地域奪還を指示)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1785544?display=1
「ロシア大統領府は12日、プーチン大統領がクルスク州にあるロシア軍の司令部を訪問したと発表」
「プーチン氏がクルスク州を訪問するのは、ウクライナ軍が越境攻撃を開始した去年8月以降、初めて」
「プーチン氏は今回の訪問で戦況はロシア軍が優勢だとアピールする狙い」
「できるだけ速やかにクルスク州からウクライナ軍を掃討し、占領された全ての地域を奪還するよう指示」
「国境沿いに緩衝地帯を設ける考え」
「ロシアの部隊がすでに国境を越えてウクライナ北東部スーミ州の一部の地域に入った」(ゲラシモフ参謀総長)
事態はロシアの思う壺で推移している。
やや芝居がかった演出だが、国内に燻る厭戦気分を払拭する効果は期待できるかもしれない。
スムイ州に大規模な進軍を行うことはないだろうけどな。
何か大きな動きがあるとすれば、夏のベラルーシとの合同演習に絡めてだろう。
2年ごとの恒例の演習だが、4年前にはそれをきっかけとして軍事侵攻が始まった。
ウクライナ側が危惧するのは当然だろうな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア、ウクライナ巡る対米協議へ要求提示=関係筋)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/GBL2ELVVDFMONG3NKTCPATBKGA-2025-03-13/
「ロシアは近年、NATOの東方拡大など同国が戦争の「根本原因」と主張する問題に米国とNATOが対処することも要求」
米国の足元を見て、要求を吊り上げてきている。
つーか、NATOとの緊張緩和策を要求するだろうことは、浮沈子的には想定内だ。
で、当然、NATOは反発し、米欧の離反が進み、欧州大戦争への環境が整う。
我田引水・・・。
まあいい。
クルスクを訪れた際にプーチンが軍服を着ていたこと(まあ、戦闘継続中だから当然だが)を併せ考えると、こうした要求のつり上げを事前に米国に通知しているということは、早期停戦の見込みは薄いだろうな。
ひょっとすると、事前提出の宿題を米国がウクライナや欧州に呑ませられるということなら、無条件の時限的停戦に応じるというサインなのかもしれない。
ボールは、実際には相変わらずトランプ側にある(そうなのかあ?)。
クルスクの奪還は、その意味でもこの時期の戦況として大きな意味を持つ。
ロシアとしては、平和を望んでいるのは自分たちで、ウクライナが戦争を仕掛けているという構図を維持したいからな(そういうことかあ?)。
戦術的には様々なポカを繰り返しているウクライナだが、クルスクは大ポカに終わった。
欧州はどう出るんだろうな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア西部のウクライナ軍排除作戦、最終段階に=クレムリン)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/42LIFZYWLZPWPJ37H6J5VW5HFU-2025-03-13/
「西部クルスク州からウクライナ軍を排除する作戦が最終段階に入った」(ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官)
うーん、浮沈子はもうちょっと粘ると思ってたんだがな(2~3か月は持ち堪えると見てたんだがな)。
ウクライナ軍は戦力温存に走っている。
無条件の停戦合意はロシアの反対で成立せず、再開した米国の軍事支援を当てにして、長期戦闘に備える腹だ(そうなのかあ?)。
東部・南部戦線で、クルスクに張り付いていた精鋭部隊を投入すれば、ロシア軍を押し戻す勢いが出ると見込んでいるのかも知れない。
5月9日のロシアの戦勝記念日辺りが、一つの目安になる。
米国の停戦交渉がどういう結果に終わるとしても、ロシアにとっては重要な日程だ。
それまでにはクルスクはきれいさっぱり掃討されちまっている。
ウクライナ軍の再配置と共に、ロシア軍も再配置される。
停滞していた戦況にどういう動きが出るかに注目だが、ウクライナが今後も米国を頼ることが出来るかどうかはかなり疑問だ。
ロシアが停戦を蹴った場合、その先の情勢は見通せていない。
米ロ関係が後戻りすることはない一方で、ウクライナへの軍事支援だけが消滅し、欧州任せになりかねないからな。
ロシアは、それを見越しているだろう。
それだけでも、十分勝算はあるに違いない。
欧州が米国並みの軍事支援を与えることが出来るまでには、年単位の時間が掛かる。
ロシアが万が一、停戦を受け入れたら?。
停戦破りをする可能性は高いが、恒久和平に繋がる道が開かれないとも限らない。
ロシアが米国に渡したとされる宿題を、米国、欧州、ウクライナが全面的に受け入れる構図だ(ありえねー・・・)。
米国が描いた停戦→選挙→調印→和平交渉のプロセスは動き出した。
暗礁に乗り上げることなく、進展することを期待するばかりだ・・・。
😼トランプ2.0:ネオリアリズムと赤い薬 ― 2025年03月13日 20:28
トランプ2.0:ネオリアリズムと赤い薬
(【解説】ヴァンス米副大統領が見ている世界とは――なぜそれが重要なのか)
https://www.bbc.com/japanese/articles/crlx9gl6g76o
「昨年の米大統領選でトランプ氏と各地を遊説した際には、ヴァンス氏は民主党を厳しく批判し続け、報道陣との舌戦を繰り広げた。これは、伝統的に副大統領候補に与えられる攻撃役としての役割」
「ミュンヘンでの演説と大統領執務室での口論を通じて、今やトランプ氏の副官としての存在感を高めている。」
「彼は何がアメリカの国益になるかならないかを、明確に表現できる」(英ケンブリッジ大学の宗教哲学准教授で、ヴァンス氏が自分の「イギリスでのシェルパ」と呼ぶ友人のジェームズ・オー氏:「シェルパ」はここでは指南役の意)
「ここで言うアメリカの国益とは、抽象的なユートピアの利益ではなく、さまざまな提案や理念の集合体の利益でもなく、アメリカ国民の利益を意味している」(同上)
「家族と国土こそ大事」(バンス)
「何世代もアメリカに住みながら国の莫大な富をほとんど享受していない国民の暮らしを向上させることこそ、トランプ政権は最優先すべき」(同上)
「穏健的な普通の共和党員は、いわゆる永遠の戦争を止めるために何もできなかった。それに、彼の地元に大勢いる普通のアメリカ人、グローバリズムのせいで経済的に苦しみ、大量の移民や(麻薬性鎮痛薬)フェンタニルの影響で苦しんでいる人たちにも、普通の共和党員は何もできなかった」(ヴァンス氏の友人でもある保守系のアメリカ人著者ロッド・ドレーアー氏の解説)
ここで、浮沈子が注目し、思わず頷いちまった例えが出てくる。
「言うなれば彼は、ドナルド・トランプにレッドピルを飲まされたんだ」(同上)
「「レッドピル(赤い薬)」とは、もとは映画「マトリックス」に出てくる小道具で、今では隠されていたらしい真実にいきなり目覚めるという意味」
浮沈子は、政治思想には詳しくないんだが、何となく頭に浮かんだのはネオリアリズムの世界だ。
(ネオリアリズム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0
「普遍的な戦争の原因を人間、個々の国家の構造、国際システムの3つに分けて考察した。そして、それらを第1・第2・第3イメージと名づけた」
・第1イメージ(人間):人間の本性と行動。戦争は自己中心主義、方向性を誤った攻撃的衝動、愚かさの結果なのである。
・第2イメージ(個々の国家の構造):国家の国内構造。政治体制や国内構造が軍事力の形態やその使われ方、対外行動一般を決定する。
・第3イメージ(国際システム):無政府状態な国際構造。無政府状態において、国家は自分自身の力で安全を確保しなくてはならない。国家間での利害関係は自動的に調和されず、紛争が武力によって解決される可能性は存在する。
「第3イメージが最も重要である」
うーん、必ずしも無政府状態ではないんだろうが、これからは分からんぞお・・・。
ロシアの行動、トランプ政権の行動を見ていると、何となくピンとくるものがある。
「国家間での利害関係は自動的に調和されず、紛争が武力によって解決される可能性は存在する」(再掲)
世界は、赤い薬を飲んだわけだ。
自由と民主主義、米国自身が第2次世界大戦後主導して構築してきた国際秩序が音を立てて崩れていく。
プーチンの行動なんざ、絵に描いたようなハマり様だ。
「ヴァンス氏は、著名ブロガーのカーティス・ヤーヴィン氏といった人たちをしばしば引用する。」(BBC:以下同じ)
「ヤーヴィン氏とは、ハイテクが支え、強力な専制君主が率いる超資本主義社会という幻想を夢見る「新反動主義」運動の中心的人物」
やれやれ・・・。
「ヴァンス氏がロシアを「イデオロギー的に見上げて」いるに等しい」(米誌アトランティックで執筆するデイヴィッド・フラム氏:ジョージ・W・ブッシュ元大統領のスピーチライターで、今ではトランプ大統領を厳しく批判)
「プーチン大統領が親切で親しみやすい人だなどと主張したことは一度もない」(バンス)
「(プーチン氏に)賛成する必要はない。彼と争っていいし、今後もしばしば争うはずだ。しかし、彼が悪者だからといって、基本的な外交に取り組んではいけないとか、アメリカの国益を優先してはいけないとか、そんなことがあるわけはない」(同上)
「中国が「今後20年から30年にかけて、この国にとって最も重要な競争相手になる」と発言」(同上)
どうやら、トランプ政権の骨格がうっすら見えてきた感じがする。
大統領執務室での世紀の口喧嘩は、その一つの頂点だ。
「副大統領のイデオロギーや、トランプ政権における彼の重要性、そして彼が世界におけるアメリカの立場をどう見ているかを、鮮明に示すことになった」
違いない・・・。
(【解説】ヴァンス米副大統領が見ている世界とは――なぜそれが重要なのか)
https://www.bbc.com/japanese/articles/crlx9gl6g76o
「昨年の米大統領選でトランプ氏と各地を遊説した際には、ヴァンス氏は民主党を厳しく批判し続け、報道陣との舌戦を繰り広げた。これは、伝統的に副大統領候補に与えられる攻撃役としての役割」
「ミュンヘンでの演説と大統領執務室での口論を通じて、今やトランプ氏の副官としての存在感を高めている。」
「彼は何がアメリカの国益になるかならないかを、明確に表現できる」(英ケンブリッジ大学の宗教哲学准教授で、ヴァンス氏が自分の「イギリスでのシェルパ」と呼ぶ友人のジェームズ・オー氏:「シェルパ」はここでは指南役の意)
「ここで言うアメリカの国益とは、抽象的なユートピアの利益ではなく、さまざまな提案や理念の集合体の利益でもなく、アメリカ国民の利益を意味している」(同上)
「家族と国土こそ大事」(バンス)
「何世代もアメリカに住みながら国の莫大な富をほとんど享受していない国民の暮らしを向上させることこそ、トランプ政権は最優先すべき」(同上)
「穏健的な普通の共和党員は、いわゆる永遠の戦争を止めるために何もできなかった。それに、彼の地元に大勢いる普通のアメリカ人、グローバリズムのせいで経済的に苦しみ、大量の移民や(麻薬性鎮痛薬)フェンタニルの影響で苦しんでいる人たちにも、普通の共和党員は何もできなかった」(ヴァンス氏の友人でもある保守系のアメリカ人著者ロッド・ドレーアー氏の解説)
ここで、浮沈子が注目し、思わず頷いちまった例えが出てくる。
「言うなれば彼は、ドナルド・トランプにレッドピルを飲まされたんだ」(同上)
「「レッドピル(赤い薬)」とは、もとは映画「マトリックス」に出てくる小道具で、今では隠されていたらしい真実にいきなり目覚めるという意味」
浮沈子は、政治思想には詳しくないんだが、何となく頭に浮かんだのはネオリアリズムの世界だ。
(ネオリアリズム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0
「普遍的な戦争の原因を人間、個々の国家の構造、国際システムの3つに分けて考察した。そして、それらを第1・第2・第3イメージと名づけた」
・第1イメージ(人間):人間の本性と行動。戦争は自己中心主義、方向性を誤った攻撃的衝動、愚かさの結果なのである。
・第2イメージ(個々の国家の構造):国家の国内構造。政治体制や国内構造が軍事力の形態やその使われ方、対外行動一般を決定する。
・第3イメージ(国際システム):無政府状態な国際構造。無政府状態において、国家は自分自身の力で安全を確保しなくてはならない。国家間での利害関係は自動的に調和されず、紛争が武力によって解決される可能性は存在する。
「第3イメージが最も重要である」
うーん、必ずしも無政府状態ではないんだろうが、これからは分からんぞお・・・。
ロシアの行動、トランプ政権の行動を見ていると、何となくピンとくるものがある。
「国家間での利害関係は自動的に調和されず、紛争が武力によって解決される可能性は存在する」(再掲)
世界は、赤い薬を飲んだわけだ。
自由と民主主義、米国自身が第2次世界大戦後主導して構築してきた国際秩序が音を立てて崩れていく。
プーチンの行動なんざ、絵に描いたようなハマり様だ。
「ヴァンス氏は、著名ブロガーのカーティス・ヤーヴィン氏といった人たちをしばしば引用する。」(BBC:以下同じ)
「ヤーヴィン氏とは、ハイテクが支え、強力な専制君主が率いる超資本主義社会という幻想を夢見る「新反動主義」運動の中心的人物」
やれやれ・・・。
「ヴァンス氏がロシアを「イデオロギー的に見上げて」いるに等しい」(米誌アトランティックで執筆するデイヴィッド・フラム氏:ジョージ・W・ブッシュ元大統領のスピーチライターで、今ではトランプ大統領を厳しく批判)
「プーチン大統領が親切で親しみやすい人だなどと主張したことは一度もない」(バンス)
「(プーチン氏に)賛成する必要はない。彼と争っていいし、今後もしばしば争うはずだ。しかし、彼が悪者だからといって、基本的な外交に取り組んではいけないとか、アメリカの国益を優先してはいけないとか、そんなことがあるわけはない」(同上)
「中国が「今後20年から30年にかけて、この国にとって最も重要な競争相手になる」と発言」(同上)
どうやら、トランプ政権の骨格がうっすら見えてきた感じがする。
大統領執務室での世紀の口喧嘩は、その一つの頂点だ。
「副大統領のイデオロギーや、トランプ政権における彼の重要性、そして彼が世界におけるアメリカの立場をどう見ているかを、鮮明に示すことになった」
違いない・・・。
😼欧州大戦争:ウクライナ戦線:停戦の条件 ― 2025年03月13日 22:13
欧州大戦争:ウクライナ戦線:停戦の条件
(米から供与の長射程ミサイル使い果たす ウクライナ、AP通信が報道)
https://www.sankei.com/article/20250313-UDNN6YU6PFOIHDMFB2NYWXMJBQ/
「APは、米国とウクライナ双方の高官の話として、米国がこれまで供与したATACMSは40発未満で、ウクライナ軍が1月に使い切ったと報じた。その後、追加供与は確認されていない。」
この記事の重要性は、少し前に報じられたN社の記事との関係にある。
(トランプ政権 善悪共有せず?米ウク会談決裂 ロシアは?)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250305/k10014740471000.html
「ロシアが許容できるウクライナの安全保障は?」(NHK)
「ロシアにとってのウクライナの武装化のレッドラインはどこなんだということです。」(ロシアの外交・安全保障政策に詳しい笹川平和財団の畔蒜(あびる)泰助上席研究員:以下同じ)
「ロシアの有識者に聞いたところ、彼らが言ってたのは「それは長射程のミサイルだ」ということでした。つまり、アメリカが供与しているATACMS、あるいはヨーロッパ、例えばドイツが持っているタウルスというミサイル、そうした長射程のミサイルがウクライナに配備されないこと。」
「それによって、ロシアにとっての脅威にはならないということで妥結できるのだとすると、少なくともアメリカとロシアの間では妥結の余地があるのかもしれません。」
「最終手段としては軍事的なアプローチを取るかもしれないですが、政治的にウクライナを親ロ的なものに長い期間かけてやっていくという選択肢もある」
「最終的にプーチン大統領がどういう判断をくだすのかということが、今後のトランプ大統領との首脳会談も含めて、ポイントになってくる」
この記事は、畔蒜氏による丁寧な解説が続いていて、いろいろ参考になるんだが、エイタクムスの弾(ロケット弾)が尽きたということに関連していえば、欧州からの支援がどうなるかは別として、ひとまず区切りがついたという感じか。
頑なにタウルスの供与を渋っていたドイツが、政権交代でどうなるかは見えない。
ストームシャドウ系の供与は続くかもしれないが、米国の長距離ミサイル砲は沈黙する。
もちろん、ウクライナの長距離攻撃は無人機もあれば、潜入した工作員による破壊もある。
しかし、戦場で効果を発揮し、銃後の施設を破壊する手段としてのミサイルは限定されている。
どうなるかは分からないが、停戦を模索している米国が、(エイタクムスなどを)惜しみなく供与し続けるとは考えづらい。
山を越えたわけだ(そうなのかあ?)。
米国の軍事支援が再開されたという情報もあるけど、具体にどのレベルで再開されたのかは不明だ。
もちろん、軍事的脅威は長距離ミサイルだけじゃない。
が、最小限の停戦条件はクリアした。
(ウクライナが被占領地をロシア領と認めることは決してない=ゼレンシキー宇大統領)
https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3969834-ukurainaga-bei-zhan-ling-deworoshia-lingto-renmerukotoha-jueshitenaizerenshiki-yu-da-tong-ling.html
「ロシアに占領されている領土はいかなるものであれ、私たちが(編集注:ロシア領として)認めることはない。それは事実だ。私たちの人々はそのために戦ってきたのであり、私たちの英雄はそのために命を捧げてきたのだ。どれだけの負傷者がいて、どれだけが生き延びたのか。そのため、誰もそのことを忘れることはない。私が誰も忘れないと言う時、それは私たちの基本的レッドラインのことである」
まあ、国内向けに威勢のいいことを言ったとしても、本格的停戦交渉が始まるまでの間だけだろう。
軍事的に取り戻すことは不可能だし、外交的に取り戻すためには2000年くらいのスパンで見なければならないだろう。
「私が誰も忘れないと言う時、それは私たちの基本的レッドラインのことである」(再掲)
ユダヤ人は、実際2000年間忘れなかったからな。
ウクライナ人が流浪の民になるわけではないから、それ程の記憶力はいらないかもな。
今回、東部・南部の4州とクリミアで収まったとしても、次の戦闘でどれだけ失うかは分からない。
そう、ロシアとウクライナの停戦は一時的なものに留まる。
ゼレンスキーは、ひょっとすると辞任を考えているのかも知れない。
領土放棄は停戦の1丁目1番地だ(そうなのかあ?)。
ロシアは、おそらく望むもの全てと、それ以上の何かを得るだろう。
それが道徳的に正しいかどうかは問題ではない(そんなあ!)。
身も蓋もない話だが、「赤い薬」を飲んじまった世界が見るのは、悲惨な現実だ。
停戦は、意外に近いかもな・・・。
(米から供与の長射程ミサイル使い果たす ウクライナ、AP通信が報道)
https://www.sankei.com/article/20250313-UDNN6YU6PFOIHDMFB2NYWXMJBQ/
「APは、米国とウクライナ双方の高官の話として、米国がこれまで供与したATACMSは40発未満で、ウクライナ軍が1月に使い切ったと報じた。その後、追加供与は確認されていない。」
この記事の重要性は、少し前に報じられたN社の記事との関係にある。
(トランプ政権 善悪共有せず?米ウク会談決裂 ロシアは?)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250305/k10014740471000.html
「ロシアが許容できるウクライナの安全保障は?」(NHK)
「ロシアにとってのウクライナの武装化のレッドラインはどこなんだということです。」(ロシアの外交・安全保障政策に詳しい笹川平和財団の畔蒜(あびる)泰助上席研究員:以下同じ)
「ロシアの有識者に聞いたところ、彼らが言ってたのは「それは長射程のミサイルだ」ということでした。つまり、アメリカが供与しているATACMS、あるいはヨーロッパ、例えばドイツが持っているタウルスというミサイル、そうした長射程のミサイルがウクライナに配備されないこと。」
「それによって、ロシアにとっての脅威にはならないということで妥結できるのだとすると、少なくともアメリカとロシアの間では妥結の余地があるのかもしれません。」
「最終手段としては軍事的なアプローチを取るかもしれないですが、政治的にウクライナを親ロ的なものに長い期間かけてやっていくという選択肢もある」
「最終的にプーチン大統領がどういう判断をくだすのかということが、今後のトランプ大統領との首脳会談も含めて、ポイントになってくる」
この記事は、畔蒜氏による丁寧な解説が続いていて、いろいろ参考になるんだが、エイタクムスの弾(ロケット弾)が尽きたということに関連していえば、欧州からの支援がどうなるかは別として、ひとまず区切りがついたという感じか。
頑なにタウルスの供与を渋っていたドイツが、政権交代でどうなるかは見えない。
ストームシャドウ系の供与は続くかもしれないが、米国の長距離ミサイル砲は沈黙する。
もちろん、ウクライナの長距離攻撃は無人機もあれば、潜入した工作員による破壊もある。
しかし、戦場で効果を発揮し、銃後の施設を破壊する手段としてのミサイルは限定されている。
どうなるかは分からないが、停戦を模索している米国が、(エイタクムスなどを)惜しみなく供与し続けるとは考えづらい。
山を越えたわけだ(そうなのかあ?)。
米国の軍事支援が再開されたという情報もあるけど、具体にどのレベルで再開されたのかは不明だ。
もちろん、軍事的脅威は長距離ミサイルだけじゃない。
が、最小限の停戦条件はクリアした。
(ウクライナが被占領地をロシア領と認めることは決してない=ゼレンシキー宇大統領)
https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3969834-ukurainaga-bei-zhan-ling-deworoshia-lingto-renmerukotoha-jueshitenaizerenshiki-yu-da-tong-ling.html
「ロシアに占領されている領土はいかなるものであれ、私たちが(編集注:ロシア領として)認めることはない。それは事実だ。私たちの人々はそのために戦ってきたのであり、私たちの英雄はそのために命を捧げてきたのだ。どれだけの負傷者がいて、どれだけが生き延びたのか。そのため、誰もそのことを忘れることはない。私が誰も忘れないと言う時、それは私たちの基本的レッドラインのことである」
まあ、国内向けに威勢のいいことを言ったとしても、本格的停戦交渉が始まるまでの間だけだろう。
軍事的に取り戻すことは不可能だし、外交的に取り戻すためには2000年くらいのスパンで見なければならないだろう。
「私が誰も忘れないと言う時、それは私たちの基本的レッドラインのことである」(再掲)
ユダヤ人は、実際2000年間忘れなかったからな。
ウクライナ人が流浪の民になるわけではないから、それ程の記憶力はいらないかもな。
今回、東部・南部の4州とクリミアで収まったとしても、次の戦闘でどれだけ失うかは分からない。
そう、ロシアとウクライナの停戦は一時的なものに留まる。
ゼレンスキーは、ひょっとすると辞任を考えているのかも知れない。
領土放棄は停戦の1丁目1番地だ(そうなのかあ?)。
ロシアは、おそらく望むもの全てと、それ以上の何かを得るだろう。
それが道徳的に正しいかどうかは問題ではない(そんなあ!)。
身も蓋もない話だが、「赤い薬」を飲んじまった世界が見るのは、悲惨な現実だ。
停戦は、意外に近いかもな・・・。
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