海水と淡水 ― 2014年06月24日 00:20
海水と淡水
浮力は、海水と淡水では異なる。
(もしも科学シリーズ(2)もしも海が淡水だったら)
http://news.mynavi.jp/c_career/level1/yoko/2012/08/2_8.html
「液中では物体に浮力が発生する。液体が物体を押し出そうとしている、と考えると分かりやすいだろう。浮力のもっとも簡単な調べ方は、水をいっぱいに入れた容器に物体を浮かべ、あふれた水を量る方法だ。100ccあふれれば100g分、1,000ccの場合は1kg分の浮力が発生し、物体は「見かけ上」軽くなって浮かぶのだ。」
ここまではいい。
「水は1ccあたり1gだか、海水には約3%の塩分が含まれているため、約1.02gとわずかながら重くなる。浮力は液体の重さに比例するので、海水の方が1.02倍の浮力を得られる計算となる。」
3パーセントの塩で、2パーセント重くなるというのは、どういうことなのか?。
(海水)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E6%B0%B4
「海水は水を主成分とし、3.5%程度の塩(えん)、微量金属から構成される。
地球上の海水の量は約13.7億 km3で、地球上の水分の97%を占める。 水温は気温・季節・深さで異なり、-2度~28度。 密度は1.02~1.035g/cm3。」
微妙に幅があるわけだな。
「海洋の塩分は地球上の観測場所により3.1%から3.8%のばらつきがあり、海洋において一様ではない。」
なるほど。
「海水の塩分濃度は測定の位置により一様ではないが、塩分の構成についてはほぼ一定である。」という記述もある。
「内訳:
・塩化ナトリウム 77.9%
・塩化マグネシウム 9.6%
・硫酸マグネシウム 6.1%
・硫酸カルシウム 4%
・塩化カリウム 2.1%
・その他(0.3%:浮沈子、計算)」
なんで、その他のパーセンテージが書いてないんだあ?。
まあいい。
(塩分濃度と比重)
http://www.littlewaves.info/marine/wq_sgravity.htm
「塩分濃度とは1kgの水にどれくらいの塩分が溶け込んでいるかを表したもので、ppt(千分率)や‰(パーミル)の単位で表されます。海水の塩分濃度は通常28~35‰くらいで、これは1kgの水に28~35gの塩分が溶け込んでいる事を表していることになります。世界の塩分濃度は季節などでも違うのですが太平洋、大西洋、インド洋でおおよそ次のようになっているそうです。( 引用文献:技報堂出版「海のはなしⅡ」:画像参照」
パーミルという表現は、鉄道の線路の勾配などで使われるが、海水の塩分濃度でも使われるようだな。
多少のばらつきはあるが、総じて3.5パーセント程度で間違いはなさそうだ。
3.5パーセントの塩分で、どうして比重が1.024とかになるのか。
リンクを辿ると、こんなページに行き当たる。
(海水の密度)
http://www.littlewaves.info/marine/wq_density.htm
「海水の密度は温度、塩分、圧力によって決定されます。これを求める式は状態方程式と呼ばれ、現在は主にUNESCO(1981)の海水の状態方程式がもちいられます。」
なんで、こんなややっこしい式を使わなければならないのか。
(比重)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%94%E9%87%8D
「比重(ひじゅう)とは、ある物質の密度(単位体積あたり質量)と、基準となる標準物質の密度との比である。通常、固体及び液体については水(温度を指定しない場合は 4 °C)、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とする。」
「質量同士の比であるので無次元量となる。通常の水(内陸部)の約4 °C での大気圧下の空気等が溶けていないときの密度は 0.999972 g/cm3 で、ほとんど 1.0 g/cm3 であるから、比重と密度の値は、CGS単位系で表すとほぼ同じ値となる。」
シンプルな計算にはならないんだろうか?。
(流体地球科学 第2回)
http://ovd.aori.u-tokyo.ac.jp/fujio/2011chiba/2011chiba02x4.pdf
資料右下のページで8ページ目に解説があって、摂氏4度の場合のたぶん水面での海水の密度についての例がでている。
ポイントになるのは、ページの最後の「実際には、少し体積も増えるので」というところだ。
3.5パーセント溶かした時に、どのくらい体積が増えるのかというのが問題なのだと分かった。
この体積の増分を知るために、ややっこしい式を使わなければならないわけだ。
この例でいうと、3.5パーセントで体積が増えて1.028になっているので、以下の計算で増えた体積が逆算できる。
(1000+35)÷1.028=1006.809338521401
この体積変化を考慮するためには、温度と圧力の状態を放り込まなければならず、単純に溶け込む塩分を足すだけでは話にならないわけだ。
結果から逆算するんじゃなくって、きちんと計算するのは大変なわけだ。
(海水比重計算機)
http://www.littlewaves.info/marine/soft/dl_RHO.htm
(比重換算表)
http://www.littlewaves.info/marine/wq_sani.htm
温度が摂氏4度の時をみると、確かに1.028辺りになっているな。
このページは、アクアリウムの海水を作成するためのページなので、摂氏24度という温度を基準にしているようだ。
24度で1.024というのも、覚えやすいし・・・。
まあ、どうでもいんですが。
浮沈子が潜ったタイのピピ島の水温は30度くらいだったから、約1.022ということになるわけだ。
海水の比重の話が長くなった。
この比重を持った海水に対して、浮力が働くということになる。
淡水の時より、2パーセントほど浮きやすくなると思っていればいい。
どうするかというと、ウエイトを増やすわけだが、どのくらい調整すればいいのか。
これは、個人の体型によっても異なるし、器材の体積も絡むので単純ではない。
浮沈子の場合は、淡水の概ね1kg増しでちょうどいい。
「概ね」というのは、淡水(プール)で潜るのは日本国内で、ウエイトはkg単位なんだが、海水で潜る海外は、ポンド単位で、最小のウエイトが2ポンド玉なので、そこで調節しているからだ。
(ポンド (質量))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%89_(%E8%B3%AA%E9%87%8F)
「1 ポンド = (正確に)0.453 592 37 kg である。」
正確ではないが、2ポンド玉は、1kg玉より1割がた軽いということになる。
CCR(インスピ)の場合、プールでは通常で4kg入れているので、海水で2ポンド玉5個(10ポンド)というのは、実際には0.5kgしか増えていないことになる。
浮沈子の体重が80kg、装備重量が約120kg(CCR30kg、ベイルアウトタンクその他で10kg)とすると、0.5kgの増加でバランスするというのは、まあ合理的であるな(ちょっと重め:ウエイト分の体積増加は無視できる)。
いや、このことを確認したかっただけなんだが。
淡水と海水では、暖かい海では、3パーセントではなく、2パーセントしか浮力が変わらず、日本のプールでウエイトを調整して海外で潜る場合は、ウエイトの規格に注意しなければならい。
それでなくても、CCRは重いんだから、できるだけオーバーウエイトにはしたくないものだ。
浮力は、海水と淡水では異なる。
(もしも科学シリーズ(2)もしも海が淡水だったら)
http://news.mynavi.jp/c_career/level1/yoko/2012/08/2_8.html
「液中では物体に浮力が発生する。液体が物体を押し出そうとしている、と考えると分かりやすいだろう。浮力のもっとも簡単な調べ方は、水をいっぱいに入れた容器に物体を浮かべ、あふれた水を量る方法だ。100ccあふれれば100g分、1,000ccの場合は1kg分の浮力が発生し、物体は「見かけ上」軽くなって浮かぶのだ。」
ここまではいい。
「水は1ccあたり1gだか、海水には約3%の塩分が含まれているため、約1.02gとわずかながら重くなる。浮力は液体の重さに比例するので、海水の方が1.02倍の浮力を得られる計算となる。」
3パーセントの塩で、2パーセント重くなるというのは、どういうことなのか?。
(海水)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E6%B0%B4
「海水は水を主成分とし、3.5%程度の塩(えん)、微量金属から構成される。
地球上の海水の量は約13.7億 km3で、地球上の水分の97%を占める。 水温は気温・季節・深さで異なり、-2度~28度。 密度は1.02~1.035g/cm3。」
微妙に幅があるわけだな。
「海洋の塩分は地球上の観測場所により3.1%から3.8%のばらつきがあり、海洋において一様ではない。」
なるほど。
「海水の塩分濃度は測定の位置により一様ではないが、塩分の構成についてはほぼ一定である。」という記述もある。
「内訳:
・塩化ナトリウム 77.9%
・塩化マグネシウム 9.6%
・硫酸マグネシウム 6.1%
・硫酸カルシウム 4%
・塩化カリウム 2.1%
・その他(0.3%:浮沈子、計算)」
なんで、その他のパーセンテージが書いてないんだあ?。
まあいい。
(塩分濃度と比重)
http://www.littlewaves.info/marine/wq_sgravity.htm
「塩分濃度とは1kgの水にどれくらいの塩分が溶け込んでいるかを表したもので、ppt(千分率)や‰(パーミル)の単位で表されます。海水の塩分濃度は通常28~35‰くらいで、これは1kgの水に28~35gの塩分が溶け込んでいる事を表していることになります。世界の塩分濃度は季節などでも違うのですが太平洋、大西洋、インド洋でおおよそ次のようになっているそうです。( 引用文献:技報堂出版「海のはなしⅡ」:画像参照」
パーミルという表現は、鉄道の線路の勾配などで使われるが、海水の塩分濃度でも使われるようだな。
多少のばらつきはあるが、総じて3.5パーセント程度で間違いはなさそうだ。
3.5パーセントの塩分で、どうして比重が1.024とかになるのか。
リンクを辿ると、こんなページに行き当たる。
(海水の密度)
http://www.littlewaves.info/marine/wq_density.htm
「海水の密度は温度、塩分、圧力によって決定されます。これを求める式は状態方程式と呼ばれ、現在は主にUNESCO(1981)の海水の状態方程式がもちいられます。」
なんで、こんなややっこしい式を使わなければならないのか。
(比重)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%94%E9%87%8D
「比重(ひじゅう)とは、ある物質の密度(単位体積あたり質量)と、基準となる標準物質の密度との比である。通常、固体及び液体については水(温度を指定しない場合は 4 °C)、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とする。」
「質量同士の比であるので無次元量となる。通常の水(内陸部)の約4 °C での大気圧下の空気等が溶けていないときの密度は 0.999972 g/cm3 で、ほとんど 1.0 g/cm3 であるから、比重と密度の値は、CGS単位系で表すとほぼ同じ値となる。」
シンプルな計算にはならないんだろうか?。
(流体地球科学 第2回)
http://ovd.aori.u-tokyo.ac.jp/fujio/2011chiba/2011chiba02x4.pdf
資料右下のページで8ページ目に解説があって、摂氏4度の場合のたぶん水面での海水の密度についての例がでている。
ポイントになるのは、ページの最後の「実際には、少し体積も増えるので」というところだ。
3.5パーセント溶かした時に、どのくらい体積が増えるのかというのが問題なのだと分かった。
この体積の増分を知るために、ややっこしい式を使わなければならないわけだ。
この例でいうと、3.5パーセントで体積が増えて1.028になっているので、以下の計算で増えた体積が逆算できる。
(1000+35)÷1.028=1006.809338521401
この体積変化を考慮するためには、温度と圧力の状態を放り込まなければならず、単純に溶け込む塩分を足すだけでは話にならないわけだ。
結果から逆算するんじゃなくって、きちんと計算するのは大変なわけだ。
(海水比重計算機)
http://www.littlewaves.info/marine/soft/dl_RHO.htm
(比重換算表)
http://www.littlewaves.info/marine/wq_sani.htm
温度が摂氏4度の時をみると、確かに1.028辺りになっているな。
このページは、アクアリウムの海水を作成するためのページなので、摂氏24度という温度を基準にしているようだ。
24度で1.024というのも、覚えやすいし・・・。
まあ、どうでもいんですが。
浮沈子が潜ったタイのピピ島の水温は30度くらいだったから、約1.022ということになるわけだ。
海水の比重の話が長くなった。
この比重を持った海水に対して、浮力が働くということになる。
淡水の時より、2パーセントほど浮きやすくなると思っていればいい。
どうするかというと、ウエイトを増やすわけだが、どのくらい調整すればいいのか。
これは、個人の体型によっても異なるし、器材の体積も絡むので単純ではない。
浮沈子の場合は、淡水の概ね1kg増しでちょうどいい。
「概ね」というのは、淡水(プール)で潜るのは日本国内で、ウエイトはkg単位なんだが、海水で潜る海外は、ポンド単位で、最小のウエイトが2ポンド玉なので、そこで調節しているからだ。
(ポンド (質量))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%89_(%E8%B3%AA%E9%87%8F)
「1 ポンド = (正確に)0.453 592 37 kg である。」
正確ではないが、2ポンド玉は、1kg玉より1割がた軽いということになる。
CCR(インスピ)の場合、プールでは通常で4kg入れているので、海水で2ポンド玉5個(10ポンド)というのは、実際には0.5kgしか増えていないことになる。
浮沈子の体重が80kg、装備重量が約120kg(CCR30kg、ベイルアウトタンクその他で10kg)とすると、0.5kgの増加でバランスするというのは、まあ合理的であるな(ちょっと重め:ウエイト分の体積増加は無視できる)。
いや、このことを確認したかっただけなんだが。
淡水と海水では、暖かい海では、3パーセントではなく、2パーセントしか浮力が変わらず、日本のプールでウエイトを調整して海外で潜る場合は、ウエイトの規格に注意しなければならい。
それでなくても、CCRは重いんだから、できるだけオーバーウエイトにはしたくないものだ。
PADIの行方 ― 2014年06月24日 10:13
PADIの行方
20年ぶりの大改革に踏み出した(らしい)PADI。
ぽつぽつと、五月雨式に聞こえてくるその度肝を抜く変革の嵐の予感に慄きながら、一山十円の認定や、ガイドなしでは潜れないダイバーの量産に余念がないショップ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
ここに、最強のダイビングご意見番が登場して、快刀乱麻を振るうことになったようだな。
(久保 彰良の記事)
http://oceana.ne.jp/author/kubo_akiyoshi
お目にかかったことはないし、ご本人のホームページと、マーク6のインストラクターであること以外に詳細は存じ上げない。
(DIR-TECH Divers' Institute)
http://dirtech.exblog.jp/
(Mk6 Discovery サポート)
http://www.poseidon-j.com/#!support/c1a4e
で、連載記事を読んで、頷くことが多い。
いや、殆ど諸手を挙げて大賛成である。
PADIの記事などは、なるほど、と感心する。
(20年ぶりの大改訂でPADIオープンウォーターダイバーコースはどこが変わるのか)
http://oceana.ne.jp/column/47252
(PADIのコース改定の背景にある20年間のパラダイムシフト~テクニカルダイビングの台頭と自立したダイバー認定~)
http://oceana.ne.jp/column/47608
このなかで、浮沈子が特に気になったのが、改定された項目の列挙と、久保氏が指摘するPADIの意図である。
「知識の開発:
・ターン・プレッシャー(編注:折り返し地点での残圧)と安全停止時に必要な予備を含むガス・マネージメント
・ダイバーが3人のバディ・システム
・ガス・ナルコシス(酔い)
スキルの開発:
・エア・マネージメント
・トリム(姿勢・バランス)の調整と決定
・バディに接触可能な位置の維持
・潜降から浮上までの中性浮力の維持
・ミニダイブ
オープン・ウォーター・ダイブ:
・サーフェス・マーカー・ブイの打ち上げ
・ダイブ4はバディ・チームで計画を立てダイビングをやり遂げる(execute)」
「これらの追加、または強化項目に共通するものは、明らかにテクニカル・ダイビングからの概念と運用、くわえて自立したダイバーの認定を目的とするものです。」
「構造上の変更がない今回の改定は、一見、大きな改定ではないかのよう見えてしまいますが、この改定された「オープン・ウォーター・ダイバー・コース」で基礎トレーニングを受けて水中世界の扉を開いたビギナー・ダイバーが、その先にある多様な楽しみ方と、さらに、いわゆるテクニカル・ダイビングまでを射程に入れた、大きな意味での「レクレェーショナル・ダイビング」に長くかかわっていられるようにプログラム設計を改めた、実は大胆な舵切りをした大改定であることが分かります。」
ガイドやイントラの後を、金魚のフンのように付いて泳ぎ、ガスマネジメントは、言われたとおり申告するだけでガイド任せ、中性浮力やトリム怪しく、マーカーブイ射出の成功確率50パーセントという浮沈子は、到底オープン・ウォーター・ダイバーのCカードなんて取れないだろうな。
新規の認定なんて激減するんじゃなかろうか。
初めの記事には、恐ろしいことが書いてある。
「マニュアルの最初の章ではコースの目的や概要、構造だけでなく、何を使い(教材)どのようにコースが進められるか、より具体的に解説され、他の同様のコースと比較や違いの説明がしづらい「ダイバー教育」と言う「役務商品」を販売する側の”手抜き”をしにくい工夫があります。」
「もし私が、ダイバーの能力到達度の向上に関心がなく、安くて短い日数でただコースを販売したいだけの志の低いダイブ・センターの経営者であれば、最も省いてしまいたい章である事は間違いありません。」
いや、省いてしまうだろうな、絶対!。
改革は、一日にしてならず、PADIの売らんかなの姿勢は、そう簡単にはなくならないだろう。
PADIの凄いところは、これじゃあダメだと、自ら気付いて改革に乗り出すところなのだが、20年間溜まった垢を落とすのは、並大抵ではなかろう。
自立したダイバーなんぞを育て上げた日には、都市型ショップの半分は潰れてしまうに違いない。
我が国のダイビング業界を支えてきたビジネスモデルが、音を立てて崩壊する日が近づいているといってもいい。
これは、大変な話だ。
しかし、PADIは、単にツケを払えといっているのだろうか。
「近年、これらのテクニカル・ダイビング教育機関では、レクレェーショナル市場への進出が始まり、彼らのプログラムで、「オープン・ウォーター・ダイバー認定活動」さえも始まっています。」
新たなライバルの出現に、危機意識を持っているのだ。
「おそらく彼等・彼女等は、高いスキルのレベルで裏打ちされた安全ダイビングを続けて、余程の理由が無い限りドロップ・アウトすること無く、ダイビングを生涯の趣味とするであろうことは容易に想像ができました。」
逆に言うと、PADIが輩出する俄かダイバーは、低いスキルしかなく、安全ダイビングが出来ずにドロップアウトしていくということなんだろうか。
そうなんだろうな。
これは、個々のダイバーにとって好ましくないだけでなく、PADIにとっても、ダイビング業界にとっても好ましくない状況に違いない。
特にスキルが伴わずに事故が起こるという事態は、教育機関にとっては最悪のケースである。
これを何とかしようということで、テクニカル・ダイビングの世界から、いろいろな手法を取り入れて改革を図ろうというわけだ。
同時に、インストラクションの質の向上も求めている。
これからダイバーになる方々にとっては、朗報であろう。
また、既にCカードを持っていても、新たなプログラムの中で、スペシャルティなどの形で、継続教育の機会は提供されていくに違いない。
さあ、大変だ、どうしよう!?、と考えるか、よし、やってやろうと前向きに捉えるか。
浮沈子的には、せっかくの機会を生かして、高品質の教育サービスを提供するという本来の姿に立ち返って欲しいものだと切に願う。
変革には時間がかかる。
明日からのダイビングのインストラクションやサービスが、激変することはないだろう。
新たにダイバーになろうとするお客さんが、テキストを読んで、ちゃんと教えてもらっていないと指摘された時、恐れ慄くことになるのか、しっかり読み込んでいることに満足して、教育意欲を掻き立てられることになるのか。
また、PADI本部のファシリティへのチェックを、営業妨害と感じるのか、自分たちへの正しい評価を得る好機と捉えるのか。
浮沈子は、国内でのPADIのサーティフィケートを受けたことはないし、国内でショップのサービスを受けたこともない。
だから、見ているのは海外の状況だけだ。
ダイビングという、死の危険を伴う遊びに対して、必ずしも適切な対応が取られているとは限らない現状は、いやというほど見てきた。
テキストを与えて、実習を行い、課題をやれば認定(出来るかどうかは、別!)。
中身は大丈夫なんだろうか。
バディダイブを無視して、魚に突進してしまうダイバーや、ガイドにぞろぞろ付いていくだけのダイバーを量産したのは誰なんだろうか。
レスキューダイバーのスペシャルティを受けて、PADIの教育方針には高い志があることが伝わってくる。
教えていただいた服部さんも、非常に熱心だった。
おぼつかない浮沈子のスキルを、できるようになるまで、辛抱強く繰り返しサポートしてくれた。
ああ、これならいいな、と納得する。
世界で評価され、広まっていったというのも頷ける。
それだって、たぶん、一夜にして成し遂げられたわけではないだろう。
繰り返し書くが、変革には時間がかかる。
数年?、いや、10年くらいかかるかもしれない。
浮沈子が、その中で何が出来るのか、何をやらなくてはいけないのか。
まあ、PADIにとっては、インストラクターもお客さんなので、どんなサービスが受けられるか、楽しみにしよう!。
20年ぶりの大改革に踏み出した(らしい)PADI。
ぽつぽつと、五月雨式に聞こえてくるその度肝を抜く変革の嵐の予感に慄きながら、一山十円の認定や、ガイドなしでは潜れないダイバーの量産に余念がないショップ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
ここに、最強のダイビングご意見番が登場して、快刀乱麻を振るうことになったようだな。
(久保 彰良の記事)
http://oceana.ne.jp/author/kubo_akiyoshi
お目にかかったことはないし、ご本人のホームページと、マーク6のインストラクターであること以外に詳細は存じ上げない。
(DIR-TECH Divers' Institute)
http://dirtech.exblog.jp/
(Mk6 Discovery サポート)
http://www.poseidon-j.com/#!support/c1a4e
で、連載記事を読んで、頷くことが多い。
いや、殆ど諸手を挙げて大賛成である。
PADIの記事などは、なるほど、と感心する。
(20年ぶりの大改訂でPADIオープンウォーターダイバーコースはどこが変わるのか)
http://oceana.ne.jp/column/47252
(PADIのコース改定の背景にある20年間のパラダイムシフト~テクニカルダイビングの台頭と自立したダイバー認定~)
http://oceana.ne.jp/column/47608
このなかで、浮沈子が特に気になったのが、改定された項目の列挙と、久保氏が指摘するPADIの意図である。
「知識の開発:
・ターン・プレッシャー(編注:折り返し地点での残圧)と安全停止時に必要な予備を含むガス・マネージメント
・ダイバーが3人のバディ・システム
・ガス・ナルコシス(酔い)
スキルの開発:
・エア・マネージメント
・トリム(姿勢・バランス)の調整と決定
・バディに接触可能な位置の維持
・潜降から浮上までの中性浮力の維持
・ミニダイブ
オープン・ウォーター・ダイブ:
・サーフェス・マーカー・ブイの打ち上げ
・ダイブ4はバディ・チームで計画を立てダイビングをやり遂げる(execute)」
「これらの追加、または強化項目に共通するものは、明らかにテクニカル・ダイビングからの概念と運用、くわえて自立したダイバーの認定を目的とするものです。」
「構造上の変更がない今回の改定は、一見、大きな改定ではないかのよう見えてしまいますが、この改定された「オープン・ウォーター・ダイバー・コース」で基礎トレーニングを受けて水中世界の扉を開いたビギナー・ダイバーが、その先にある多様な楽しみ方と、さらに、いわゆるテクニカル・ダイビングまでを射程に入れた、大きな意味での「レクレェーショナル・ダイビング」に長くかかわっていられるようにプログラム設計を改めた、実は大胆な舵切りをした大改定であることが分かります。」
ガイドやイントラの後を、金魚のフンのように付いて泳ぎ、ガスマネジメントは、言われたとおり申告するだけでガイド任せ、中性浮力やトリム怪しく、マーカーブイ射出の成功確率50パーセントという浮沈子は、到底オープン・ウォーター・ダイバーのCカードなんて取れないだろうな。
新規の認定なんて激減するんじゃなかろうか。
初めの記事には、恐ろしいことが書いてある。
「マニュアルの最初の章ではコースの目的や概要、構造だけでなく、何を使い(教材)どのようにコースが進められるか、より具体的に解説され、他の同様のコースと比較や違いの説明がしづらい「ダイバー教育」と言う「役務商品」を販売する側の”手抜き”をしにくい工夫があります。」
「もし私が、ダイバーの能力到達度の向上に関心がなく、安くて短い日数でただコースを販売したいだけの志の低いダイブ・センターの経営者であれば、最も省いてしまいたい章である事は間違いありません。」
いや、省いてしまうだろうな、絶対!。
改革は、一日にしてならず、PADIの売らんかなの姿勢は、そう簡単にはなくならないだろう。
PADIの凄いところは、これじゃあダメだと、自ら気付いて改革に乗り出すところなのだが、20年間溜まった垢を落とすのは、並大抵ではなかろう。
自立したダイバーなんぞを育て上げた日には、都市型ショップの半分は潰れてしまうに違いない。
我が国のダイビング業界を支えてきたビジネスモデルが、音を立てて崩壊する日が近づいているといってもいい。
これは、大変な話だ。
しかし、PADIは、単にツケを払えといっているのだろうか。
「近年、これらのテクニカル・ダイビング教育機関では、レクレェーショナル市場への進出が始まり、彼らのプログラムで、「オープン・ウォーター・ダイバー認定活動」さえも始まっています。」
新たなライバルの出現に、危機意識を持っているのだ。
「おそらく彼等・彼女等は、高いスキルのレベルで裏打ちされた安全ダイビングを続けて、余程の理由が無い限りドロップ・アウトすること無く、ダイビングを生涯の趣味とするであろうことは容易に想像ができました。」
逆に言うと、PADIが輩出する俄かダイバーは、低いスキルしかなく、安全ダイビングが出来ずにドロップアウトしていくということなんだろうか。
そうなんだろうな。
これは、個々のダイバーにとって好ましくないだけでなく、PADIにとっても、ダイビング業界にとっても好ましくない状況に違いない。
特にスキルが伴わずに事故が起こるという事態は、教育機関にとっては最悪のケースである。
これを何とかしようということで、テクニカル・ダイビングの世界から、いろいろな手法を取り入れて改革を図ろうというわけだ。
同時に、インストラクションの質の向上も求めている。
これからダイバーになる方々にとっては、朗報であろう。
また、既にCカードを持っていても、新たなプログラムの中で、スペシャルティなどの形で、継続教育の機会は提供されていくに違いない。
さあ、大変だ、どうしよう!?、と考えるか、よし、やってやろうと前向きに捉えるか。
浮沈子的には、せっかくの機会を生かして、高品質の教育サービスを提供するという本来の姿に立ち返って欲しいものだと切に願う。
変革には時間がかかる。
明日からのダイビングのインストラクションやサービスが、激変することはないだろう。
新たにダイバーになろうとするお客さんが、テキストを読んで、ちゃんと教えてもらっていないと指摘された時、恐れ慄くことになるのか、しっかり読み込んでいることに満足して、教育意欲を掻き立てられることになるのか。
また、PADI本部のファシリティへのチェックを、営業妨害と感じるのか、自分たちへの正しい評価を得る好機と捉えるのか。
浮沈子は、国内でのPADIのサーティフィケートを受けたことはないし、国内でショップのサービスを受けたこともない。
だから、見ているのは海外の状況だけだ。
ダイビングという、死の危険を伴う遊びに対して、必ずしも適切な対応が取られているとは限らない現状は、いやというほど見てきた。
テキストを与えて、実習を行い、課題をやれば認定(出来るかどうかは、別!)。
中身は大丈夫なんだろうか。
バディダイブを無視して、魚に突進してしまうダイバーや、ガイドにぞろぞろ付いていくだけのダイバーを量産したのは誰なんだろうか。
レスキューダイバーのスペシャルティを受けて、PADIの教育方針には高い志があることが伝わってくる。
教えていただいた服部さんも、非常に熱心だった。
おぼつかない浮沈子のスキルを、できるようになるまで、辛抱強く繰り返しサポートしてくれた。
ああ、これならいいな、と納得する。
世界で評価され、広まっていったというのも頷ける。
それだって、たぶん、一夜にして成し遂げられたわけではないだろう。
繰り返し書くが、変革には時間がかかる。
数年?、いや、10年くらいかかるかもしれない。
浮沈子が、その中で何が出来るのか、何をやらなくてはいけないのか。
まあ、PADIにとっては、インストラクターもお客さんなので、どんなサービスが受けられるか、楽しみにしよう!。
カード ― 2014年06月24日 12:38
カード
カードコレクターなわけではないけれど、昨日、イントラに写真と申込書を渡して、サイドマウント・スペシャルティの申請をした。
そうしたら、今日、郵便受けにレスキューダイバーのカードがオーストラリアから届いた(画像参照)。
やれやれ、これで、仮カードから開放される。
同時に、カードホルダーとしての責任も発生するんだろうな。
自分自身に対する責任と、周囲のダイバーに対する責任ということになる。
このカードを持っていたからといって、対外的なメリットは皆無だ。
ダイビングの時には、たいがいインストラクター様や、ダイブマスター様が周囲にいるので、レスキューダイバーは、パシリとして下請け仕事やパニックダイバーのレスキューなど、ハイリスクの実務をおおせつかることになるんだろう。
浮沈子にとっては、しかし、実際はともかくとして、もらって嬉しいカードである。
バックマウントのオープンサーキットという、慣れないコンフィギュレーションで取った、誇らしいカードだ。
まあ、認定してくださった服部さんも、レスキューの時は、周囲の協力を求めることを第一に考えるように、と強調していたので、浮沈子のスキルについては推して知るべしである。
いや、正直言って、レスキューされるダイバーといっても、過言ではない。
それでも、いちおう、天下のPADIのダイバーランクでは、上から2番目(1番は、マスター・スクーバ・ダイバーというらしい)である。
エヘン!。
ここで、威張るかあ?。
まあいい。
フランス行ったりしていて足踏みしているが、本来なら今頃はダイブマスターに挑戦している頃である。
そのための、通過儀礼として取ったカードである。
レスキューのスキルは、CPRとかクリティカルな状況だけに対応するものではない。
むしろ、そうならないための事前の対応が重要なのである。
なんちゃって!。
さっき電話があって、7月にディスカバリーの講習を受けることにした。
柏崎さんは、なんと大瀬で(ディスカバリーの)テック40の講習を受けているんだそうだ(世界初!)。
前向きですなあ。
早くディスカバリーのテクニカルコースのインストラクターも取ってね!。
その間に、浮沈子はPADIのインストラクターを目指すことにする。
なんとか、今年中にゲットしたいものだ。
うん?、またカードが増えるだけじゃないかって?。
まあ、そうともいう。
意味のあるカードをゲットして、意味のあるダイビングの経験を重ねていきたい。
とりあえず、レスキューダイバーのカードは、大切にしまっておこう・・・。
カードコレクターなわけではないけれど、昨日、イントラに写真と申込書を渡して、サイドマウント・スペシャルティの申請をした。
そうしたら、今日、郵便受けにレスキューダイバーのカードがオーストラリアから届いた(画像参照)。
やれやれ、これで、仮カードから開放される。
同時に、カードホルダーとしての責任も発生するんだろうな。
自分自身に対する責任と、周囲のダイバーに対する責任ということになる。
このカードを持っていたからといって、対外的なメリットは皆無だ。
ダイビングの時には、たいがいインストラクター様や、ダイブマスター様が周囲にいるので、レスキューダイバーは、パシリとして下請け仕事やパニックダイバーのレスキューなど、ハイリスクの実務をおおせつかることになるんだろう。
浮沈子にとっては、しかし、実際はともかくとして、もらって嬉しいカードである。
バックマウントのオープンサーキットという、慣れないコンフィギュレーションで取った、誇らしいカードだ。
まあ、認定してくださった服部さんも、レスキューの時は、周囲の協力を求めることを第一に考えるように、と強調していたので、浮沈子のスキルについては推して知るべしである。
いや、正直言って、レスキューされるダイバーといっても、過言ではない。
それでも、いちおう、天下のPADIのダイバーランクでは、上から2番目(1番は、マスター・スクーバ・ダイバーというらしい)である。
エヘン!。
ここで、威張るかあ?。
まあいい。
フランス行ったりしていて足踏みしているが、本来なら今頃はダイブマスターに挑戦している頃である。
そのための、通過儀礼として取ったカードである。
レスキューのスキルは、CPRとかクリティカルな状況だけに対応するものではない。
むしろ、そうならないための事前の対応が重要なのである。
なんちゃって!。
さっき電話があって、7月にディスカバリーの講習を受けることにした。
柏崎さんは、なんと大瀬で(ディスカバリーの)テック40の講習を受けているんだそうだ(世界初!)。
前向きですなあ。
早くディスカバリーのテクニカルコースのインストラクターも取ってね!。
その間に、浮沈子はPADIのインストラクターを目指すことにする。
なんとか、今年中にゲットしたいものだ。
うん?、またカードが増えるだけじゃないかって?。
まあ、そうともいう。
意味のあるカードをゲットして、意味のあるダイビングの経験を重ねていきたい。
とりあえず、レスキューダイバーのカードは、大切にしまっておこう・・・。
セブンの価値 ― 2014年06月24日 16:49
セブンの価値
浮沈子が7年前にCCRを始めようと思った頃、DEMAショーにマーク6が出ていて、今にも発売されそうな完成度を誇っていた。
シスルナーという会社が開発した器材で、従来のテクニカルダイビングの器材であるCCRとは一線を画し、純然たるレクリエーショナルレベルの使用を前提に開発された、画期的なCCRだった。
今でこそ、各社から同じコンセプトのリブリーザーが売り出されているが、従来品を改造したり(APD)、CCRではなくSCRだったりして、いま一つパッとしない中、カセット式の二酸化炭素除去装置や、全自動プレダイブチェックなど、老人性痴呆症の疑い(疑いかあ?)の浮沈子にはうってつけの器材として登場した。
しかし、鳴かず飛ばずの数年が経ち、その間、インスピレーションの特訓に現を抜かしているうちに、ようやく商品として日本でも買えるようになった。
もちろん、この手の器材は、インストラクターを通じて、トレーニングとセットで販売される(2台欲しい人は、トレーニングは1台分でいいはずである)。
浮沈子が仕入れた裏情報によれば、初めの頃はまともに動かなかったらしい。
まあ、電子機器だし、浮沈子が使用しているAPDのインスピだって、機嫌の悪いことはあるし、開発直後の初期不良で駄目出し期間中は、いろいろなことはある(大甘ですな)。
医療器械と違って、公的な試験機関があるわけではないのだ。
しかし、要求されている安全基準は同等以上であるはずだ。
安過ぎるのである。
医療機器で、この性能を要求すれば、1千万位してもおかしくない。
それを、100万円で売ろうというのだから、所詮無理があるのである。
かくして、マーク6の業界内部での評価はボロクソであった(という)。
時は流れ、昨年セブン(se7en)という、事実上の後継機種が発売された。
見かけはマーク6と殆ど同じだが、コンピューター本体は、ハードウェア的に別物になり、動作速度が向上(プレダイブチェックの時間が半分)、機能もブルートゥースが使えるようになって、潜るスマホ状態(?)。
メーカー自身が、いずれマーク6は置き換えられると認めている。
(Poseidon Se7en Q & A)
http://www.poseidon.com/sites/all/files/se7en_qa_0.pdf
「Q: Will the MKVI be discontinued?
A: Eventually yes」
ハッキリ言って、マーク6は型落ち、バーゲン品で、今後メンテナンスの対象からも外れていく可能性がある。
まあ、それでも、安い方がいいという方のために、選択肢としては残しておくかもしれないし、コレクターズアイテムとして、手元に置いておきたいという奇特な方がおいでになるかもしれない。
ニューヨークの近代美術館のコレクションとして、バタフライ式のキーボードを持つシンクパッドと並べて展示される可能性だって、ゼロとはいえない(まあ、ないでしょうが・・・)。
浮沈子は、絶対セブンを買う。
というか、セブンしかないでしょう?。
(rebreathers)
http://www.poseidon.com/products/rebreathers
「Poseidon MKVI:
The Poseidon MKVI is the world’s first rebreather for recreational divers. It’s a fullyclosed, fully automated unit that will make you see diving in a different light.」
「POSEIDON SE7EN
The Next Generation Rebreather」
もう、比較の問題じゃあないですよ!。
(buyer’s guide)
http://www.poseidon.com/sites/all/files/se7en-_buyers_guide.pdf#overlay-context=support/mkvi
浮沈子は、まだ発注はしていないが、フラッシングできるカウンターラングは必須である。
不具合が起こった時に、マニュアル操作が出来ない器材を使う気にはなれない。
サイドマウントでベイルアウト用シリンダーをぶら下げていったとしてもだ。
リダンダンシーが高いリブリーザーだからこそ、下手なオープンサーキットより安心して潜れるわけだ。
ブラダーとハーネスは、OMSのテッセラクトがあるので、こっちに付けて使おう。
タンクはアルミでいいかも。
刻印付きのを日本で手に入れられる。
(2.7L 空気シリンダ 72,000円)
http://www.poseidon-j.com/#!27L-72000/zoom/c1toe/image4j7
さて、どこで潜ろうか・・・。
一応、獅子浜では大丈夫ということになっている(らしい)。
熱海とかでも潜れるが、気が進まないな。
そこのところは、相談しよう。
さっきメールが入って、SMS75が入荷したそうだ。
一応、オーダーを入れておく。
サイドマウントだけではなく、バックマウントにも対応しているので、いろいろ使い道がありそうだな。
ブラダーの容量も少し大きくなっているので、水面が少々荒れていても、しょっぱい思いをしなくても良さそうだ。
税込み、8万5千円位でmic21で手に入りそうである。
まあいい。
セブンで使ってもいいかもしれない。
(SMS75)
http://www.hollis.com/sms75/#
こいつに、セブン付けて、サイドマウントでベイルアウトぶら下げていけば、いうことはない。
しかし、まあ、40mまでだな。
そうすると、インスピのサイドマウント化は、このブラダーで実装してもいい。
そう、セブンを仕入れるのは、安心してインスピを存分に弄れる環境を整備するということでもある。
浮沈子にとっては、それも代えがたい価値の一つである。
40m以深は、デュアルブラダーのテッセラクトで、弄りなしのセブン、40mまでは、弄りもののインスピで、SMS75を使い、オープンサーキットはSMS50で、バックマウントはレンタルかあ?。
まあ、それでもいいんですが。
どーせ、そのうち、セブンも弄りだすに決まっている(圧力センサーの配線さえ何とかなれば、いくらでも弄れそうだ)。
しかし、まあ、当分は標準のコンフギュレーションでいこう。
そうでないと、インスピを弄れなくなる。
やっぱ、浮沈子のダイビングへのアプローチは、器材の方から入るパターンだな。
イントラのように、ダイビングそのものが目的という健全なアプローチではない。
だから、イントラの場合、リブリーザーは、使い物になる機種であれば何でもいいわけで、インスピがあれば十分なのだろう。
浮沈子の場合は、ダイビングの標準の器材としてCCRを捉えているので、少しでも使いやすい器材が出れば、気になって仕方がないわけである。
オープンサーキットのダイビングは、浮沈子にとっては、まあ、いってみれば必要悪というか、それでしか潜れないところなので、やむなく使わざるを得ないという感じである。
最近は、そればっかりになってしまって、少し欲求不満なのである。
このブログにも、なかなかCCRで潜る記事が書けない。
セブンの導入と、最終的な目標であるCCRインストラクターになる(!)というふとどきなストーリーを、本当に実施できるかどうかは別にして、このブログの機軸に据えていきたいのだ(別に、ブログネタで導入するわけではないんだが)。
今年は、その意味で、新たなステージへの飛躍の年である。
浮沈子にとってのセブンは、その意味で、固有の価値があるといえよう。
浮沈子が7年前にCCRを始めようと思った頃、DEMAショーにマーク6が出ていて、今にも発売されそうな完成度を誇っていた。
シスルナーという会社が開発した器材で、従来のテクニカルダイビングの器材であるCCRとは一線を画し、純然たるレクリエーショナルレベルの使用を前提に開発された、画期的なCCRだった。
今でこそ、各社から同じコンセプトのリブリーザーが売り出されているが、従来品を改造したり(APD)、CCRではなくSCRだったりして、いま一つパッとしない中、カセット式の二酸化炭素除去装置や、全自動プレダイブチェックなど、老人性痴呆症の疑い(疑いかあ?)の浮沈子にはうってつけの器材として登場した。
しかし、鳴かず飛ばずの数年が経ち、その間、インスピレーションの特訓に現を抜かしているうちに、ようやく商品として日本でも買えるようになった。
もちろん、この手の器材は、インストラクターを通じて、トレーニングとセットで販売される(2台欲しい人は、トレーニングは1台分でいいはずである)。
浮沈子が仕入れた裏情報によれば、初めの頃はまともに動かなかったらしい。
まあ、電子機器だし、浮沈子が使用しているAPDのインスピだって、機嫌の悪いことはあるし、開発直後の初期不良で駄目出し期間中は、いろいろなことはある(大甘ですな)。
医療器械と違って、公的な試験機関があるわけではないのだ。
しかし、要求されている安全基準は同等以上であるはずだ。
安過ぎるのである。
医療機器で、この性能を要求すれば、1千万位してもおかしくない。
それを、100万円で売ろうというのだから、所詮無理があるのである。
かくして、マーク6の業界内部での評価はボロクソであった(という)。
時は流れ、昨年セブン(se7en)という、事実上の後継機種が発売された。
見かけはマーク6と殆ど同じだが、コンピューター本体は、ハードウェア的に別物になり、動作速度が向上(プレダイブチェックの時間が半分)、機能もブルートゥースが使えるようになって、潜るスマホ状態(?)。
メーカー自身が、いずれマーク6は置き換えられると認めている。
(Poseidon Se7en Q & A)
http://www.poseidon.com/sites/all/files/se7en_qa_0.pdf
「Q: Will the MKVI be discontinued?
A: Eventually yes」
ハッキリ言って、マーク6は型落ち、バーゲン品で、今後メンテナンスの対象からも外れていく可能性がある。
まあ、それでも、安い方がいいという方のために、選択肢としては残しておくかもしれないし、コレクターズアイテムとして、手元に置いておきたいという奇特な方がおいでになるかもしれない。
ニューヨークの近代美術館のコレクションとして、バタフライ式のキーボードを持つシンクパッドと並べて展示される可能性だって、ゼロとはいえない(まあ、ないでしょうが・・・)。
浮沈子は、絶対セブンを買う。
というか、セブンしかないでしょう?。
(rebreathers)
http://www.poseidon.com/products/rebreathers
「Poseidon MKVI:
The Poseidon MKVI is the world’s first rebreather for recreational divers. It’s a fullyclosed, fully automated unit that will make you see diving in a different light.」
「POSEIDON SE7EN
The Next Generation Rebreather」
もう、比較の問題じゃあないですよ!。
(buyer’s guide)
http://www.poseidon.com/sites/all/files/se7en-_buyers_guide.pdf#overlay-context=support/mkvi
浮沈子は、まだ発注はしていないが、フラッシングできるカウンターラングは必須である。
不具合が起こった時に、マニュアル操作が出来ない器材を使う気にはなれない。
サイドマウントでベイルアウト用シリンダーをぶら下げていったとしてもだ。
リダンダンシーが高いリブリーザーだからこそ、下手なオープンサーキットより安心して潜れるわけだ。
ブラダーとハーネスは、OMSのテッセラクトがあるので、こっちに付けて使おう。
タンクはアルミでいいかも。
刻印付きのを日本で手に入れられる。
(2.7L 空気シリンダ 72,000円)
http://www.poseidon-j.com/#!27L-72000/zoom/c1toe/image4j7
さて、どこで潜ろうか・・・。
一応、獅子浜では大丈夫ということになっている(らしい)。
熱海とかでも潜れるが、気が進まないな。
そこのところは、相談しよう。
さっきメールが入って、SMS75が入荷したそうだ。
一応、オーダーを入れておく。
サイドマウントだけではなく、バックマウントにも対応しているので、いろいろ使い道がありそうだな。
ブラダーの容量も少し大きくなっているので、水面が少々荒れていても、しょっぱい思いをしなくても良さそうだ。
税込み、8万5千円位でmic21で手に入りそうである。
まあいい。
セブンで使ってもいいかもしれない。
(SMS75)
http://www.hollis.com/sms75/#
こいつに、セブン付けて、サイドマウントでベイルアウトぶら下げていけば、いうことはない。
しかし、まあ、40mまでだな。
そうすると、インスピのサイドマウント化は、このブラダーで実装してもいい。
そう、セブンを仕入れるのは、安心してインスピを存分に弄れる環境を整備するということでもある。
浮沈子にとっては、それも代えがたい価値の一つである。
40m以深は、デュアルブラダーのテッセラクトで、弄りなしのセブン、40mまでは、弄りもののインスピで、SMS75を使い、オープンサーキットはSMS50で、バックマウントはレンタルかあ?。
まあ、それでもいいんですが。
どーせ、そのうち、セブンも弄りだすに決まっている(圧力センサーの配線さえ何とかなれば、いくらでも弄れそうだ)。
しかし、まあ、当分は標準のコンフギュレーションでいこう。
そうでないと、インスピを弄れなくなる。
やっぱ、浮沈子のダイビングへのアプローチは、器材の方から入るパターンだな。
イントラのように、ダイビングそのものが目的という健全なアプローチではない。
だから、イントラの場合、リブリーザーは、使い物になる機種であれば何でもいいわけで、インスピがあれば十分なのだろう。
浮沈子の場合は、ダイビングの標準の器材としてCCRを捉えているので、少しでも使いやすい器材が出れば、気になって仕方がないわけである。
オープンサーキットのダイビングは、浮沈子にとっては、まあ、いってみれば必要悪というか、それでしか潜れないところなので、やむなく使わざるを得ないという感じである。
最近は、そればっかりになってしまって、少し欲求不満なのである。
このブログにも、なかなかCCRで潜る記事が書けない。
セブンの導入と、最終的な目標であるCCRインストラクターになる(!)というふとどきなストーリーを、本当に実施できるかどうかは別にして、このブログの機軸に据えていきたいのだ(別に、ブログネタで導入するわけではないんだが)。
今年は、その意味で、新たなステージへの飛躍の年である。
浮沈子にとってのセブンは、その意味で、固有の価値があるといえよう。
ダイビングの安全 ― 2014年06月24日 20:50
ダイビングの安全
安全は、金で買えるか。
買える場合も、そうでない場合もあるだろう。
金を掛ければ、安全かといえば、そうとは限らないこともあるが、掛けないよりは掛けた方がいい。
しかし、現実の問題として、湯水の如く安全に金を掛け続けるわけにはいかない。
金を掛けるだけでなく、もっと効果的な方法があれば、それを選択すべきだろうし、金の掛け方の問題もある。
しかし、安全に対して金を掛けることに、躊躇いがあれば、それは安全を損なう恐れがある。
実際問題として、我々は、安全に対するコストを十分払うことは出来ないのだ。
ここまででは、何の話か訳が分からないだろうが、ダイビングにおける安全を念頭に書き始めた。
(ダイバー向け安全セミナー)
http://www.padi.co.jp/visitors/news/pn14050.asp
PADIのホームページを見ていたら、無料で参加できるとあったので、さっき申し込んだ。
タダより安いものはない!。
「<テーマ>
・2013年事故データ
・良い習慣とは何か
・進化したオープン・ウォーター・ダイバー・コースで得られるもの
・今後のお願い
●日時:6月28日(土) 13:00~17:00
●会場:東京・恵比寿/PADIジャパン地下レクチャールーム」
土曜の午後ということもあり、既に満員かと思って申し込んだのだが、まだ余裕があったようだ。
満員になっても、ネットで視聴できるらしい。
「オンラインで参加できる「Webinar(ウェビナー)」での開催も決定!
「参加したいけれど東京は遠くて・・・」という声にお応えして、「Webinar(ウェビナー)」でのオンライン参加も可能となりました! パソコン等でセミナーを視聴することが可能です。以下のアドレスにアクセスし、必要事項を入力して登録すればOK。興味のある皆さん、ぜひご参加ください!
https://www1.gotomeeting.com/register/494517921」
昨年の記事はこちら。
(「ダイバー向け安全セミナー(上期)」が開催されました!)
http://www.padi.co.jp/visitors/news/pn13095.asp
「ダイビングは楽しいレジャーですが、リスクもあります。「ロスト=死」にならないように、「自分の命は自分で守る」というダイビングの大原則を改めて見直すとともに、自分自身のバックアップシステムとして「バディシステム」を守ることの大切さを、すべてのダイバーの皆さんに認識していただければと思います。」
一人ひとりの安全の確保と、バックアップとしてのバディシステムの堅持という話のようだ。
まあ、想定の範囲内だが、それが行われていない実態を、どう改善していこうというのか。
「ここから、ダイビングの安全に対する高い意識が周囲へと広がっていき、ダイビング事故が一件でも少なくなることを願っています。」
予定調和なんだが、何もやらないよりは、100倍良い。
浮沈子がこのセミナーに参加しようと思ったのは、無論、ダイビングの安全に関心があるからだが、テーマの一つが気になったことが大きい。
「・進化したオープン・ウォーター・ダイバー・コースで得られるもの」とある。
久保氏が指摘する、自立したダイバーとか、バディ遵守のダイビングとか、テクニカルから導入されたスキルを持ったダイバーとか、そういう話なんだろうか。
(PADIの行方)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/06/24/7352233
まあいい。
ダイバーだけではなく、ノンダイバーも参加する(であろう)セミナーで、この話題をぶち上げるというのは、なかなかアグレッシブなアプローチである。
どんな話になるのか、是非とも聞いてみたいと思った。
知識、スキル(器材含む)、経験、そして、浮沈子が思うに、多分に「運」に左右される安全の確保である。
ダイビングの安全は、ダイビングをしないことが、最も簡単な方法であるが、それでは話が始まらない。
じゃあ、何もしないで、運を天に任せて命がけのダイビングをするしかないのか、といえば、まあ、そんなこともなかろうというものだ。
そこには、様々な手立てを講じて、「100パーセントの安全」と、「確実な死」との間を埋める方策があるはずである。
初めに金の話をしたが、器材やスキル、運用などの問題にしても、完全に満足がいくまで対策を講じることは、事実上不可能だ。
最終的にはどこかで妥協し、そこから先は運を天に任せるしかないと、浮沈子は考えている。
その妥協を、どこでするのかが問題なわけで、ダイバー個人、チーム(バディ含む)、ショップ、指導団体、世間(ここ、重要ですな)、時代(ここも、重要!)によって決まってくる。
それをオーソライズすることは、極めて困難なのだが、どこかで誰かがやらなければならない。
最悪は、事故が起こった時に、法廷で行われることになる。
まあ、それでもいいんですが(良かぁないです!)。
その最悪の事態の前に、やることは山ほどあるはずで、指導団体が行うセミナーや、啓発活動もその一つだろう。
安全の確保は、ダイビング指導団体の存立に関わる重要事項であるはずだ。
ダイバーとして認定する際に指導したり、配下のファシリティに対して五月雨式に指導したりするだけではなく、継続的に何らかの手立てを行うことを考えていかなければならないのではないか。
管理の強化という、禁断の一手である。
それが、ビジネスとしてのダイビングを困難にするのか、安全の確保をどこまで求めていくのかが、今、問われているような気がする。
(海上保安庁が平成25年度の「レジャーダイビング事故発生状況」を発表!)
http://www.padi.co.jp/visitors/news/pn14024.asp
「傾向としては、やはり中高年の事故が多く、
◆事故者のうち、40歳以上の占める割合は76%
◆死者・行方不明者のうち、40歳以上の占める割合は88%
となっており、事故者の平均年齢は50.0歳に。事故内容では「溺水」に次いで「病気」の割合が多く、中高年ダイバーの健康管理の重要性もうかがえます。
また、事故者の経験年数を見ると、初心者(1年未満+初めて)が39%と最も多いものの、10年以上の経験者も29%を占めており、ベテランダイバーの気の緩み(油断)も事故につながっているようです。」
(平成25年レジャーダイビング事故発生状況)
http://www.kaiho.mlit.go.jp/marine/figure/2013diving.pdf
例外的に事故発生件数が少ない平成17年と同23年を除くと、毎年50件前後の事故がコンスタントに発生していることに驚く。
もう少し、ばらつきがあってもいいんじゃないかと思うほど、律儀に事故を起こしている。
PADIのコメントでは、高齢者(中高年)の問題にスポットを当てているが、さて、それではその対策として何をやっていこうとしているのかが見えてこない。
診断書を提出させるなどして、ダイビング禁忌のダイバーを排除してみても、効果に限界があることは明らかである。
統計では、ダイバー全体の高齢化の傾向は見えてこないが、背景にはそういった市場(母集団)の変化があるに違いない。
ダイビングに年齢制限を設けることはできないのか。
できないだろうな(貴重な市場であるし)。
そうであれば、高齢ダイバーの安全確保をどのように行ったらいいのかという、根本的なところで対策を立てていくしかないだろう。
浮沈子は、例えば、高齢ダイバーは割り増し料金を取って、手厚い介護、じゃなくて、手厚い介助を行うべきだと考えている。
具体的には、当日の体調チェック(体温、血圧などの測定)をショップ側で行ったり、高齢者向けのコースを別途設定したり、水中まで器材を運んだり、ガイドの人数や態勢を手厚くしたりといったことである。
これは、浮沈子が、通常のダイビングでイントラに配慮してもらっていることでもある。
経験本数やスキルに関わりなく、年齢で区切ってしまうのはいかがなものかというのもあるが、せめて、選択性にして、ダイバー自身が選べるような仕組があれば、納得が得られるのではないか。
低劣な価格競争になってしまっている業界自身で対応することができなければ、指導団体が乗り出すしかあるまい?。
そういったビジネスモデルを提案して、実施するショップに対して、何らかのインセンティブを与えるという方法はないのか。
また、ダイバー個人に対して、一定の年齢以上を対象にしたスペシャルティ(シルバー・ダイバー・スペシャルティ?)を作って、その受講者を対象としたサービスを実施するなどの方策も考えられる。
高齢ダイバーを排除するのではなく、業界の質とあり方を見直す契機としてはどうか。
口で言うほど簡単ではないだろうが、浮沈子は、若い命がダイビングによって失われている実態を考えると、社会損失という観点からは、若年者のダイビングこそ規制されるべきだと考えている(過激!)。
40歳以下のダイビングを禁止すれば、ダイビング事故の全ては高齢者(?)ということになり、PADIにぐちゃぐちゃ言われることもないわけだ。
だいたい、40歳で高齢者扱いされたらたまったもんじゃない。
もちろん、それにはそれなりの理由があって、肉体的にはそのあたりを境に、さまざまな問題を抱えるということがある。
極論だが、事故者が高齢化するということは、ある意味、正常なことだといえる。
逆に、ジジババが生き残って若い世代が事故で亡くなるほうが、100倍問題視されるべきだろう。
この傾向は、業界が受け入れなければならない宿命なのかも知れない。
ジジババの事故について、少し長くなった。
人事ではないので、ついつい書きたくなる。
安全は、金では買えない。
最終的には金に換算されることになるかもしれないが、ダイビングが死に直結する遊びであるという根本の認識から出発しない限り、いくら金を賭けても限界がある。
金さえ掛ければ、危険なダイビングが許されるなどということも、決してない。
危険を避けるという方向性を見出さない限り、ダイビングの安全を確保することは出来ない。
その中で、十分な楽しみ方を見出すということも、安全の確保に繋がるだろう。
浮沈子などは、ダイビングプールでぷかぷかしていても、十分楽しいんだが・・・。
(ダイビングの心得:保安庁のページ)
http://www.kaiho.mlit.go.jp/marine/diving.html
安全は、金で買えるか。
買える場合も、そうでない場合もあるだろう。
金を掛ければ、安全かといえば、そうとは限らないこともあるが、掛けないよりは掛けた方がいい。
しかし、現実の問題として、湯水の如く安全に金を掛け続けるわけにはいかない。
金を掛けるだけでなく、もっと効果的な方法があれば、それを選択すべきだろうし、金の掛け方の問題もある。
しかし、安全に対して金を掛けることに、躊躇いがあれば、それは安全を損なう恐れがある。
実際問題として、我々は、安全に対するコストを十分払うことは出来ないのだ。
ここまででは、何の話か訳が分からないだろうが、ダイビングにおける安全を念頭に書き始めた。
(ダイバー向け安全セミナー)
http://www.padi.co.jp/visitors/news/pn14050.asp
PADIのホームページを見ていたら、無料で参加できるとあったので、さっき申し込んだ。
タダより安いものはない!。
「<テーマ>
・2013年事故データ
・良い習慣とは何か
・進化したオープン・ウォーター・ダイバー・コースで得られるもの
・今後のお願い
●日時:6月28日(土) 13:00~17:00
●会場:東京・恵比寿/PADIジャパン地下レクチャールーム」
土曜の午後ということもあり、既に満員かと思って申し込んだのだが、まだ余裕があったようだ。
満員になっても、ネットで視聴できるらしい。
「オンラインで参加できる「Webinar(ウェビナー)」での開催も決定!
「参加したいけれど東京は遠くて・・・」という声にお応えして、「Webinar(ウェビナー)」でのオンライン参加も可能となりました! パソコン等でセミナーを視聴することが可能です。以下のアドレスにアクセスし、必要事項を入力して登録すればOK。興味のある皆さん、ぜひご参加ください!
https://www1.gotomeeting.com/register/494517921」
昨年の記事はこちら。
(「ダイバー向け安全セミナー(上期)」が開催されました!)
http://www.padi.co.jp/visitors/news/pn13095.asp
「ダイビングは楽しいレジャーですが、リスクもあります。「ロスト=死」にならないように、「自分の命は自分で守る」というダイビングの大原則を改めて見直すとともに、自分自身のバックアップシステムとして「バディシステム」を守ることの大切さを、すべてのダイバーの皆さんに認識していただければと思います。」
一人ひとりの安全の確保と、バックアップとしてのバディシステムの堅持という話のようだ。
まあ、想定の範囲内だが、それが行われていない実態を、どう改善していこうというのか。
「ここから、ダイビングの安全に対する高い意識が周囲へと広がっていき、ダイビング事故が一件でも少なくなることを願っています。」
予定調和なんだが、何もやらないよりは、100倍良い。
浮沈子がこのセミナーに参加しようと思ったのは、無論、ダイビングの安全に関心があるからだが、テーマの一つが気になったことが大きい。
「・進化したオープン・ウォーター・ダイバー・コースで得られるもの」とある。
久保氏が指摘する、自立したダイバーとか、バディ遵守のダイビングとか、テクニカルから導入されたスキルを持ったダイバーとか、そういう話なんだろうか。
(PADIの行方)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/06/24/7352233
まあいい。
ダイバーだけではなく、ノンダイバーも参加する(であろう)セミナーで、この話題をぶち上げるというのは、なかなかアグレッシブなアプローチである。
どんな話になるのか、是非とも聞いてみたいと思った。
知識、スキル(器材含む)、経験、そして、浮沈子が思うに、多分に「運」に左右される安全の確保である。
ダイビングの安全は、ダイビングをしないことが、最も簡単な方法であるが、それでは話が始まらない。
じゃあ、何もしないで、運を天に任せて命がけのダイビングをするしかないのか、といえば、まあ、そんなこともなかろうというものだ。
そこには、様々な手立てを講じて、「100パーセントの安全」と、「確実な死」との間を埋める方策があるはずである。
初めに金の話をしたが、器材やスキル、運用などの問題にしても、完全に満足がいくまで対策を講じることは、事実上不可能だ。
最終的にはどこかで妥協し、そこから先は運を天に任せるしかないと、浮沈子は考えている。
その妥協を、どこでするのかが問題なわけで、ダイバー個人、チーム(バディ含む)、ショップ、指導団体、世間(ここ、重要ですな)、時代(ここも、重要!)によって決まってくる。
それをオーソライズすることは、極めて困難なのだが、どこかで誰かがやらなければならない。
最悪は、事故が起こった時に、法廷で行われることになる。
まあ、それでもいいんですが(良かぁないです!)。
その最悪の事態の前に、やることは山ほどあるはずで、指導団体が行うセミナーや、啓発活動もその一つだろう。
安全の確保は、ダイビング指導団体の存立に関わる重要事項であるはずだ。
ダイバーとして認定する際に指導したり、配下のファシリティに対して五月雨式に指導したりするだけではなく、継続的に何らかの手立てを行うことを考えていかなければならないのではないか。
管理の強化という、禁断の一手である。
それが、ビジネスとしてのダイビングを困難にするのか、安全の確保をどこまで求めていくのかが、今、問われているような気がする。
(海上保安庁が平成25年度の「レジャーダイビング事故発生状況」を発表!)
http://www.padi.co.jp/visitors/news/pn14024.asp
「傾向としては、やはり中高年の事故が多く、
◆事故者のうち、40歳以上の占める割合は76%
◆死者・行方不明者のうち、40歳以上の占める割合は88%
となっており、事故者の平均年齢は50.0歳に。事故内容では「溺水」に次いで「病気」の割合が多く、中高年ダイバーの健康管理の重要性もうかがえます。
また、事故者の経験年数を見ると、初心者(1年未満+初めて)が39%と最も多いものの、10年以上の経験者も29%を占めており、ベテランダイバーの気の緩み(油断)も事故につながっているようです。」
(平成25年レジャーダイビング事故発生状況)
http://www.kaiho.mlit.go.jp/marine/figure/2013diving.pdf
例外的に事故発生件数が少ない平成17年と同23年を除くと、毎年50件前後の事故がコンスタントに発生していることに驚く。
もう少し、ばらつきがあってもいいんじゃないかと思うほど、律儀に事故を起こしている。
PADIのコメントでは、高齢者(中高年)の問題にスポットを当てているが、さて、それではその対策として何をやっていこうとしているのかが見えてこない。
診断書を提出させるなどして、ダイビング禁忌のダイバーを排除してみても、効果に限界があることは明らかである。
統計では、ダイバー全体の高齢化の傾向は見えてこないが、背景にはそういった市場(母集団)の変化があるに違いない。
ダイビングに年齢制限を設けることはできないのか。
できないだろうな(貴重な市場であるし)。
そうであれば、高齢ダイバーの安全確保をどのように行ったらいいのかという、根本的なところで対策を立てていくしかないだろう。
浮沈子は、例えば、高齢ダイバーは割り増し料金を取って、手厚い介護、じゃなくて、手厚い介助を行うべきだと考えている。
具体的には、当日の体調チェック(体温、血圧などの測定)をショップ側で行ったり、高齢者向けのコースを別途設定したり、水中まで器材を運んだり、ガイドの人数や態勢を手厚くしたりといったことである。
これは、浮沈子が、通常のダイビングでイントラに配慮してもらっていることでもある。
経験本数やスキルに関わりなく、年齢で区切ってしまうのはいかがなものかというのもあるが、せめて、選択性にして、ダイバー自身が選べるような仕組があれば、納得が得られるのではないか。
低劣な価格競争になってしまっている業界自身で対応することができなければ、指導団体が乗り出すしかあるまい?。
そういったビジネスモデルを提案して、実施するショップに対して、何らかのインセンティブを与えるという方法はないのか。
また、ダイバー個人に対して、一定の年齢以上を対象にしたスペシャルティ(シルバー・ダイバー・スペシャルティ?)を作って、その受講者を対象としたサービスを実施するなどの方策も考えられる。
高齢ダイバーを排除するのではなく、業界の質とあり方を見直す契機としてはどうか。
口で言うほど簡単ではないだろうが、浮沈子は、若い命がダイビングによって失われている実態を考えると、社会損失という観点からは、若年者のダイビングこそ規制されるべきだと考えている(過激!)。
40歳以下のダイビングを禁止すれば、ダイビング事故の全ては高齢者(?)ということになり、PADIにぐちゃぐちゃ言われることもないわけだ。
だいたい、40歳で高齢者扱いされたらたまったもんじゃない。
もちろん、それにはそれなりの理由があって、肉体的にはそのあたりを境に、さまざまな問題を抱えるということがある。
極論だが、事故者が高齢化するということは、ある意味、正常なことだといえる。
逆に、ジジババが生き残って若い世代が事故で亡くなるほうが、100倍問題視されるべきだろう。
この傾向は、業界が受け入れなければならない宿命なのかも知れない。
ジジババの事故について、少し長くなった。
人事ではないので、ついつい書きたくなる。
安全は、金では買えない。
最終的には金に換算されることになるかもしれないが、ダイビングが死に直結する遊びであるという根本の認識から出発しない限り、いくら金を賭けても限界がある。
金さえ掛ければ、危険なダイビングが許されるなどということも、決してない。
危険を避けるという方向性を見出さない限り、ダイビングの安全を確保することは出来ない。
その中で、十分な楽しみ方を見出すということも、安全の確保に繋がるだろう。
浮沈子などは、ダイビングプールでぷかぷかしていても、十分楽しいんだが・・・。
(ダイビングの心得:保安庁のページ)
http://www.kaiho.mlit.go.jp/marine/diving.html
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