6兆円の行方 ― 2017年03月03日 09:11
6兆円の行方
およそ10パーセントの増額となる米国の軍事費。
その増額分の6兆円は、どこに行くのだろうか。
兵隊さんの給料とか、食事など、ドンパチとはあまり関係ないところに消えていく分もあるだろうけど、やっぱ、ねえ、行先と言えば軍需産業でしょ?。
(世界の軍事企業の売上高ランキング)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%A3%B2%E4%B8%8A%E9%AB%98%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0
ちょっと古いけど、軍事費に絞ってランキングしてある。
企業全体も、軍事費の割合から逆算すると規模が分かる。
英語版には、米国の企業等については、2015年の数字が見られる(企業全体)。
記事的に面白かったのは、これ。
(これがアメリカの「軍事企業」トップ10だ)
http://toyokeizai.net/articles/-/59365
ちょっと内容をまとめてみよう。
・ボーイング(40%):
・・戦闘攻撃機のF/A-18E/Fスーパーホーネット
・・大型輸送用ヘリコプターのCH-47チヌーク
・・攻撃ヘリコプターのAH-64アパッチ
・・F-15イーグル
・・オスプレイ(ベルとの共同開発)
・ユナイテッドテクノロジー(16%:2008年):
・・航空機エンジン(P&W)
・・UH-60 ブラックホーク
・・ヘリコプター(シコルスキー・エアクラフト)
・ロッキード・マーチン(80%):
・・F-16ファイティングファルコン
・・F-35ライトニングⅡ
・・F-22ラプター
・・軍事用情報システム
・・ミサイル防衛システム
・ハネウェル・インターナショナル(14%:2008年):
・・航空機、ヘリコプターやミサイルなどに搭載する統合電子機器、エンジン、機器システムや降着装置
・ゼネラル・ダイナミクス(80%以上):
・・原子力潜水艦
・・M1エイブラムス戦車
・・ストライカー装甲車
・・ガトリング式機関砲
・・F-16ファイティングファルコン(開発)
・ノースロップ・グラマン(77%:2008年):
・・ステルス戦略爆撃機のB-2スピリット
・・艦上戦闘機のF-14 トムキャット
・・早期警戒機のE-2 ホークアイ
・・無人偵察機のRQ-4グローバル・ホーク
・・ニミッツ級航空母艦
・・ロサンゼルス級原子力潜水艦
・レイセオン・カンパニー(86%):
・・海上・航空の防衛システム
・・インテリジェンス・サービス
・・ミサイル防衛システム
・・・巡航ミサイルのトマホーク
・・・地対空ミサイルのパトリオット
・・・中射程空対空ミサイルのスパロー
・L3コミュニケーションズ・ホールディングス(70%):
・・防諜報活動や監視・偵察用などの通信システム
・・ミリタリー・プロフェッショナル・リソーシズ(MPRI)(民間軍事企業)
・テクストロン(不明):
・・本土防衛の情報システム
・・ベル・ヘリコプター(傘下)
・・・オスプレイ(ボーイングと共同開発)
・プレシジョン・キャストパーツ(不明):
・・航空機用の金属鋳造製品
・・ガス・タービン用の鍛造品
・・本体フレームやエンジン、着陸用ギアなどに使用される産業用特殊ネジ
軍事部門の売り上げ割合は、あくまでも参考程度。
この他にも、各社の下請けなどに入っている企業は、それこそゴマンとあるだろう。
軍需産業のすそ野は広い。
年間ざっと70兆円(5960億ドル:2015年)をつぎ込む米国の軍事費は、有無を言わさず世界一。
(主要国の軍事費をグラフ化してみる(2016年)(最新))
http://www.garbagenews.net/archives/2258794.html
2008年の内訳では、レイセオンまでの上位5社で、1365億ドルと、4分の1近くになる。
兵隊さんの給料とか、飲み食いもあるしな。
スゲーな・・・。
ついでに、米国の宇宙産業の状況も見てみる。
(米国の宇宙産業の概要:2011年)
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/tyousa-dai2/siryou2.pdf
資料5ページには、宇宙関連の組織がでている。
・大統領
・・民事部門
・・・NASA(航空宇宙局)
・・・NOAA(海洋大気庁)
・・・DOE(エネルギー省)
・・軍事部門
・・・DOD(国防総省)
・・・・DARPA(国防高等研究計画局)
・・・・NRO(国家偵察局:画像偵察)
・・・・NGA(国家地球空間情報局:画像解析)
・・・・DIA(国防情報局:音声偵察)
・・・・陸軍
・・・・・ミサイル防衛
・・・・海軍
・・・・空軍
・・・・・AFSPC(宇宙コマンド:航空宇宙軍団)
・・・・・・第14空軍
・・・・・・・第21宇宙航空団(NORAD、早期警戒)
・・・・・・・第30宇宙航空団(西海岸打上げ)
・・・・・・・第45宇宙航空団(東海岸打上げ)
・・・・・・・第50宇宙航空団(GPS指令)
・・・・・・第24空軍(電子戦・情報戦・サイバー戦を担当)
・・・・・・宇宙ミサイルシステムセンター
うーん、米国ってのは、こんだけ防衛しなきゃならんほど、世界から恨まれてるわけだな(って、そういうことかあ?)。
まあいい。
で、肝心の宇宙関連企業は次の6ページ(数字は、2011年の宇宙関連売上:百万ドル)。
・ロッキードマーチン:11440
・ボーイング:8673
・ノースロップグラマン:5008
・レイセオン:4629
・ガーミン:2760
・L3コミュニケーション:1800
・エコースター:1672
・トリンブル:1644
・ゼネラルダイナミクス:1524
・ハリス:1489
・ATK:1347
・オービタルサイエンシズ:1346
ちょっと会社名が変わったりしてるのもあるけどな。
まあ、ロッキードマーチン、ボーイング、ノースロップグラマン、レイセオン辺りまで金が流れれば、あとはどうにでもなるということが分かる(そうなのかあ?)。
結局は、同じ会社の裏と表だ。
ノースロップグラマンとレイセオンは、裏しかないけどな。
もっといえば、ユナイテッドローンチアライアンスは、ボーイングとロッキードマーチンが半々で出資したわけだから、そこに流しておけばいいのだ。
空軍の発展型使い捨てロケット(EELV)として開発したデルタ4とアトラス5で当分食いつなげる。
バルカンロケットは、まだ先だからな。
SLSを切った時に、どの程度の影響があるかは分からない。
おそらく、なんだかんだで50億ドル以上の開発費をかけているに違いない。
(オリオン宇宙船,処女飛行へ〜日経サイエンス2015年1月号より)
http://www.nikkei-science.com/?p=45107
「オリオン宇宙船とSLSの開発費は総額220億ドルになるとNASAは見積もっている。」
ひえーっ、マジかよ!?。
当初は100億ドルくらいって言ってなかったっけえ?。
(2030年代に火星へ、SLS計画)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/4891/
「NASAが14日に発表したSLS(Space Launch System)は、開発費用100億ドル(約7660億円)の巨大プロジェクトだ。」
倍以上だな。
もちろん、オリオン宇宙船の費用もあるしな。
何とも言えない。
しかし、540億ドル増額したうちの2割はロッキードマーチンとボーイングの懐に入るだろうから、まあ、2年でケリは付く。
泣きを見るのはNASAだけだ。
公僕だからな。
泣くしかない。
イーロンマスクは、25億ドルで火星ロケット開発すると言ったらしい。
(スペース・ローンチ・システム:批判)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0#.E6.89.B9.E5.88.A4
「スペースX社のCEOであるイーロン・マスクは、彼の企業が1機を25億ドルで建造できることを述べた」
開発費、込みなのかあ?。
まあ、どうでもいいんですが。
軍事費で清算して、さっさとスペースXに乗り替えた方が安上がりだ。
そして、NASAの宇宙飛行士を乗せる。
勲章を授与するところを、写真に撮って、ツイッターしなけりゃならんからな。
まあ、生きて帰ってきたらの話だ。
むくろになって帰ってきたら、涙を見せなきゃならんのだろうか?。
悲しい顔をして、しかし、宇宙開発は続けると、声明を出すことになるな。
あいつは、上手くやるんだろうか?。
イーロンマスクめ。
調子のいいことばかり言って。
失敗したら、首にしてやる。
おまえは、クビだあ!。
しかしなあ、そうすると、また、高い買い物しなけりゃならんしな。
上手くやれよお!。
ロッキードマーチンと、ボーイングと、NASAのことは、うまく回しておくからな。
金勘定なら、まかしとけ。
俺様だって、優秀なビジネスマンだぞ。
NASAめ、今頃、必死になって取り入ろうと戦術を練っているに違いない。
バカめが。
おまいらの出る幕じゃないってことを、分からせてやる。
俺様は、大統領だからな。
役人に舐められてたまるか。
全ては、2期目のための選挙運動だ。
景気よく花火を上げなくては、カッコが付かん。
くだらん、オバマケアなんてさっさとやめて、TPPも反故にして、WTOも蹴散らしてやる。
米国でモノを売りたければ、税金を払え。
ったく、欧州のやつらもしょうがないな。
阿部ちゃんだけは、俺様の味方だと言ってたな。
調子の良いやつだったが、使えるかも知れん。
ソンとかトク(?)とか言うやつもいたな。
金持ちなのに、変な名前だ。
あいつも、調子がいいな。
トヨタは、副大統領のコネに縋ろうとしてるみたいだが、まあ、泳がせておこう。
米国車を日本で売るわけにはいかんからな。
道も狭いしな。
ガソリンも高いんだろう。
外国のクルマが入ってこなくても、米国は困らんしな。
米国第一だ・・・。
どれどれ、ツイッターでもしたるかな・・・。
ちなみに、浮沈子は、ツイッターは、ROM(リードオンリーメンバー)である。
米国大統領のフォローもしてない。
よその国の政策に、ケチをつけるつもりもなければ、NASAの肩を持つ気もない。
軍産複合体に金が流れたって、知ったこっちゃない。
民事だろうが軍事だろうが、ロケットの打ち上げは同じだ。
昨日も、アトラス5は、予定通り軍事衛星を乗せて、バンデンバーグから上がった。
(Atlas V sends classified NROL-79 payload to space)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/ula/atlas-v-sends-classified-nrol-79-payload-space/
「Using an Atlas V in the 401 configuration – 4-meter fairing, zero solid rocket motors and a single engine Centaur upper stage – the vehicle lifted off from the launch pad and began to turn toward the south.」
401というコンフィギュレーションコードは、4mのフェアリング、ゼロ個の固体ロケットモーター(ブースターなしという意味)、セントール上段ロケットのエンジンが1個という意味だ。
打ち上げ主体は、国防総省傘下のNRO(国家偵察局)だ。
画像偵察を行うということだな。
今日調べて、やっと分かった。
もちろん、このロケットは軍事だからな。
空軍の航空宇宙軍団傘下、第14軍第30宇宙航空団(西海岸打上げ)が打ち上げて、来年度6兆円の増額が流れる方だろう。
ったく、米国のロケットは分かり辛いな・・・。
およそ10パーセントの増額となる米国の軍事費。
その増額分の6兆円は、どこに行くのだろうか。
兵隊さんの給料とか、食事など、ドンパチとはあまり関係ないところに消えていく分もあるだろうけど、やっぱ、ねえ、行先と言えば軍需産業でしょ?。
(世界の軍事企業の売上高ランキング)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%A3%B2%E4%B8%8A%E9%AB%98%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0
ちょっと古いけど、軍事費に絞ってランキングしてある。
企業全体も、軍事費の割合から逆算すると規模が分かる。
英語版には、米国の企業等については、2015年の数字が見られる(企業全体)。
記事的に面白かったのは、これ。
(これがアメリカの「軍事企業」トップ10だ)
http://toyokeizai.net/articles/-/59365
ちょっと内容をまとめてみよう。
・ボーイング(40%):
・・戦闘攻撃機のF/A-18E/Fスーパーホーネット
・・大型輸送用ヘリコプターのCH-47チヌーク
・・攻撃ヘリコプターのAH-64アパッチ
・・F-15イーグル
・・オスプレイ(ベルとの共同開発)
・ユナイテッドテクノロジー(16%:2008年):
・・航空機エンジン(P&W)
・・UH-60 ブラックホーク
・・ヘリコプター(シコルスキー・エアクラフト)
・ロッキード・マーチン(80%):
・・F-16ファイティングファルコン
・・F-35ライトニングⅡ
・・F-22ラプター
・・軍事用情報システム
・・ミサイル防衛システム
・ハネウェル・インターナショナル(14%:2008年):
・・航空機、ヘリコプターやミサイルなどに搭載する統合電子機器、エンジン、機器システムや降着装置
・ゼネラル・ダイナミクス(80%以上):
・・原子力潜水艦
・・M1エイブラムス戦車
・・ストライカー装甲車
・・ガトリング式機関砲
・・F-16ファイティングファルコン(開発)
・ノースロップ・グラマン(77%:2008年):
・・ステルス戦略爆撃機のB-2スピリット
・・艦上戦闘機のF-14 トムキャット
・・早期警戒機のE-2 ホークアイ
・・無人偵察機のRQ-4グローバル・ホーク
・・ニミッツ級航空母艦
・・ロサンゼルス級原子力潜水艦
・レイセオン・カンパニー(86%):
・・海上・航空の防衛システム
・・インテリジェンス・サービス
・・ミサイル防衛システム
・・・巡航ミサイルのトマホーク
・・・地対空ミサイルのパトリオット
・・・中射程空対空ミサイルのスパロー
・L3コミュニケーションズ・ホールディングス(70%):
・・防諜報活動や監視・偵察用などの通信システム
・・ミリタリー・プロフェッショナル・リソーシズ(MPRI)(民間軍事企業)
・テクストロン(不明):
・・本土防衛の情報システム
・・ベル・ヘリコプター(傘下)
・・・オスプレイ(ボーイングと共同開発)
・プレシジョン・キャストパーツ(不明):
・・航空機用の金属鋳造製品
・・ガス・タービン用の鍛造品
・・本体フレームやエンジン、着陸用ギアなどに使用される産業用特殊ネジ
軍事部門の売り上げ割合は、あくまでも参考程度。
この他にも、各社の下請けなどに入っている企業は、それこそゴマンとあるだろう。
軍需産業のすそ野は広い。
年間ざっと70兆円(5960億ドル:2015年)をつぎ込む米国の軍事費は、有無を言わさず世界一。
(主要国の軍事費をグラフ化してみる(2016年)(最新))
http://www.garbagenews.net/archives/2258794.html
2008年の内訳では、レイセオンまでの上位5社で、1365億ドルと、4分の1近くになる。
兵隊さんの給料とか、飲み食いもあるしな。
スゲーな・・・。
ついでに、米国の宇宙産業の状況も見てみる。
(米国の宇宙産業の概要:2011年)
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/tyousa-dai2/siryou2.pdf
資料5ページには、宇宙関連の組織がでている。
・大統領
・・民事部門
・・・NASA(航空宇宙局)
・・・NOAA(海洋大気庁)
・・・DOE(エネルギー省)
・・軍事部門
・・・DOD(国防総省)
・・・・DARPA(国防高等研究計画局)
・・・・NRO(国家偵察局:画像偵察)
・・・・NGA(国家地球空間情報局:画像解析)
・・・・DIA(国防情報局:音声偵察)
・・・・陸軍
・・・・・ミサイル防衛
・・・・海軍
・・・・空軍
・・・・・AFSPC(宇宙コマンド:航空宇宙軍団)
・・・・・・第14空軍
・・・・・・・第21宇宙航空団(NORAD、早期警戒)
・・・・・・・第30宇宙航空団(西海岸打上げ)
・・・・・・・第45宇宙航空団(東海岸打上げ)
・・・・・・・第50宇宙航空団(GPS指令)
・・・・・・第24空軍(電子戦・情報戦・サイバー戦を担当)
・・・・・・宇宙ミサイルシステムセンター
うーん、米国ってのは、こんだけ防衛しなきゃならんほど、世界から恨まれてるわけだな(って、そういうことかあ?)。
まあいい。
で、肝心の宇宙関連企業は次の6ページ(数字は、2011年の宇宙関連売上:百万ドル)。
・ロッキードマーチン:11440
・ボーイング:8673
・ノースロップグラマン:5008
・レイセオン:4629
・ガーミン:2760
・L3コミュニケーション:1800
・エコースター:1672
・トリンブル:1644
・ゼネラルダイナミクス:1524
・ハリス:1489
・ATK:1347
・オービタルサイエンシズ:1346
ちょっと会社名が変わったりしてるのもあるけどな。
まあ、ロッキードマーチン、ボーイング、ノースロップグラマン、レイセオン辺りまで金が流れれば、あとはどうにでもなるということが分かる(そうなのかあ?)。
結局は、同じ会社の裏と表だ。
ノースロップグラマンとレイセオンは、裏しかないけどな。
もっといえば、ユナイテッドローンチアライアンスは、ボーイングとロッキードマーチンが半々で出資したわけだから、そこに流しておけばいいのだ。
空軍の発展型使い捨てロケット(EELV)として開発したデルタ4とアトラス5で当分食いつなげる。
バルカンロケットは、まだ先だからな。
SLSを切った時に、どの程度の影響があるかは分からない。
おそらく、なんだかんだで50億ドル以上の開発費をかけているに違いない。
(オリオン宇宙船,処女飛行へ〜日経サイエンス2015年1月号より)
http://www.nikkei-science.com/?p=45107
「オリオン宇宙船とSLSの開発費は総額220億ドルになるとNASAは見積もっている。」
ひえーっ、マジかよ!?。
当初は100億ドルくらいって言ってなかったっけえ?。
(2030年代に火星へ、SLS計画)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/4891/
「NASAが14日に発表したSLS(Space Launch System)は、開発費用100億ドル(約7660億円)の巨大プロジェクトだ。」
倍以上だな。
もちろん、オリオン宇宙船の費用もあるしな。
何とも言えない。
しかし、540億ドル増額したうちの2割はロッキードマーチンとボーイングの懐に入るだろうから、まあ、2年でケリは付く。
泣きを見るのはNASAだけだ。
公僕だからな。
泣くしかない。
イーロンマスクは、25億ドルで火星ロケット開発すると言ったらしい。
(スペース・ローンチ・システム:批判)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0#.E6.89.B9.E5.88.A4
「スペースX社のCEOであるイーロン・マスクは、彼の企業が1機を25億ドルで建造できることを述べた」
開発費、込みなのかあ?。
まあ、どうでもいいんですが。
軍事費で清算して、さっさとスペースXに乗り替えた方が安上がりだ。
そして、NASAの宇宙飛行士を乗せる。
勲章を授与するところを、写真に撮って、ツイッターしなけりゃならんからな。
まあ、生きて帰ってきたらの話だ。
むくろになって帰ってきたら、涙を見せなきゃならんのだろうか?。
悲しい顔をして、しかし、宇宙開発は続けると、声明を出すことになるな。
あいつは、上手くやるんだろうか?。
イーロンマスクめ。
調子のいいことばかり言って。
失敗したら、首にしてやる。
おまえは、クビだあ!。
しかしなあ、そうすると、また、高い買い物しなけりゃならんしな。
上手くやれよお!。
ロッキードマーチンと、ボーイングと、NASAのことは、うまく回しておくからな。
金勘定なら、まかしとけ。
俺様だって、優秀なビジネスマンだぞ。
NASAめ、今頃、必死になって取り入ろうと戦術を練っているに違いない。
バカめが。
おまいらの出る幕じゃないってことを、分からせてやる。
俺様は、大統領だからな。
役人に舐められてたまるか。
全ては、2期目のための選挙運動だ。
景気よく花火を上げなくては、カッコが付かん。
くだらん、オバマケアなんてさっさとやめて、TPPも反故にして、WTOも蹴散らしてやる。
米国でモノを売りたければ、税金を払え。
ったく、欧州のやつらもしょうがないな。
阿部ちゃんだけは、俺様の味方だと言ってたな。
調子の良いやつだったが、使えるかも知れん。
ソンとかトク(?)とか言うやつもいたな。
金持ちなのに、変な名前だ。
あいつも、調子がいいな。
トヨタは、副大統領のコネに縋ろうとしてるみたいだが、まあ、泳がせておこう。
米国車を日本で売るわけにはいかんからな。
道も狭いしな。
ガソリンも高いんだろう。
外国のクルマが入ってこなくても、米国は困らんしな。
米国第一だ・・・。
どれどれ、ツイッターでもしたるかな・・・。
ちなみに、浮沈子は、ツイッターは、ROM(リードオンリーメンバー)である。
米国大統領のフォローもしてない。
よその国の政策に、ケチをつけるつもりもなければ、NASAの肩を持つ気もない。
軍産複合体に金が流れたって、知ったこっちゃない。
民事だろうが軍事だろうが、ロケットの打ち上げは同じだ。
昨日も、アトラス5は、予定通り軍事衛星を乗せて、バンデンバーグから上がった。
(Atlas V sends classified NROL-79 payload to space)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/ula/atlas-v-sends-classified-nrol-79-payload-space/
「Using an Atlas V in the 401 configuration – 4-meter fairing, zero solid rocket motors and a single engine Centaur upper stage – the vehicle lifted off from the launch pad and began to turn toward the south.」
401というコンフィギュレーションコードは、4mのフェアリング、ゼロ個の固体ロケットモーター(ブースターなしという意味)、セントール上段ロケットのエンジンが1個という意味だ。
打ち上げ主体は、国防総省傘下のNRO(国家偵察局)だ。
画像偵察を行うということだな。
今日調べて、やっと分かった。
もちろん、このロケットは軍事だからな。
空軍の航空宇宙軍団傘下、第14軍第30宇宙航空団(西海岸打上げ)が打ち上げて、来年度6兆円の増額が流れる方だろう。
ったく、米国のロケットは分かり辛いな・・・。
米軍のロケット ― 2017年03月04日 07:53
米軍のロケット
現在の米軍の宇宙関連組織については、昨日調べた。
たまたま参照した資料に出ていたので、ラッキーだったな。
(米国の宇宙産業の概要:2011年)
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/tyousa-dai2/siryou2.pdf
・大統領
・・民事部門
・・・NASA(航空宇宙局)
・・・NOAA(海洋大気庁)
・・・DOE(エネルギー省)
・・軍事部門
・・・DOD(国防総省)
・・・・DARPA(国防高等研究計画局)
・・・・NRO(国家偵察局:画像偵察)
・・・・NGA(国家地球空間情報局:画像解析)
・・・・DIA(国防情報局:音声偵察)
・・・・陸軍
・・・・・ミサイル防衛(ここなのかあ?)
・・・・海軍
・・・・空軍
・・・・・AFSPC(宇宙コマンド:航空宇宙軍団)
・・・・・・第14空軍
・・・・・・・第21宇宙航空団(NORAD、早期警戒)
・・・・・・・第30宇宙航空団(西海岸打上げ)
・・・・・・・第45宇宙航空団(東海岸打上げ)
・・・・・・・第50宇宙航空団(GPS指令)
・・・・・・第24空軍(電子戦・情報戦・サイバー戦を担当)
・・・・・・宇宙ミサイルシステムセンター
資料が若干古い(6年前)ので、部分的には異なる可能性はある。
浮沈子は、ミリオタじゃないので、いちいち追っかけなんてしてない。
ざっくり、どんな感じかが分かればいい。
世界をアットーしている米国の宇宙開発については、こちら。
(アメリカ合衆国の宇宙開発)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%96%8B%E7%99%BA
「アメリカのロケット開発はロバート・ゴダードにさかのぼる」
(ロバート・ゴダード)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89
「1926年3月16日にマサチューセッツ州オーバーンで最初の液体燃料ロケットを打ち上げた。」
米国だって、独自でロケットの研究をしてたわけだ。
ドイツから分捕った技術だけだったわけじゃない。
「ロケットの研究に興味を持ったチャールズ・リンドバーグの推薦により新たな資金援助を得て、後にUFO騒ぎで有名になるニューメキシコ州ロズウェルに実験場を移すことができた。」
ははあ、そういういきさつがあるのか。
ロケットの父だけじゃなく、UFOの父でもあるわけだな。
「ロケット研究の傍ら、磁気浮上式鉄道の研究も行っていたことが判明している」
おっと、リニア鉄道の父でもあるのか・・・。
「第二次世界大戦が始まると、ゴダードはアメリカ海軍のためにロケット工学の研究を行ったが、海軍はその研究の価値を理解できなかった。」
AI搭載の無人機を目の敵にする海軍だからな。
伝統を重んじる古臭い体質(体臭?)だ。
船を動かすのが、そんなにエライのかあ?。
まあいい。
「彼の研究は時代を先取りしすぎていたため、同時代人からはマッドサイエンティスト扱いされ、しばしば嘲笑の対象になった。」
「ニューヨーク・タイムズ紙は、物質が存在しない真空中ではロケットが飛行できないことを「誰でも知っている」とし、ゴダードが「高校で習う知識を持っていないようだ」と酷評した」
「1969年に、アポロ11号の月着陸の前日、ニューヨーク・タイムズ紙は49年前に発表したゴダードについての社説を撤回した。」
ニューヨークタイムズが、クオリティペーパーだなんて、一体誰が言ったんだか・・・。
NASAのゴダード宇宙飛行センターは、彼の名にちなんでつけられた。
で、米国海軍が活用できなかったロケット技術は、第二次世界大戦後に急展開を見せる。
「第二次世界大戦の末期にはドイツのロケット科学者はその技術から連合、共産両陣営がほしがった。科学者たちは亡命先にロシアよりもアメリカを選んだため、多くの科学者が貴重な資料やV2の部品と共にアメリカに渡った。」
ソ連も、一部の技術の獲得に成功したらしい。
(ソビエト連邦の宇宙開発)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%88%E9%80%A3%E9%82%A6%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%96%8B%E7%99%BA
「戦後のソ連のロケット開発と宇宙計画は、ナチスドイツのロケット計画に参加し戦後ソ連に連行されたドイツ人の工学者・科学者の協力の下で進められていた」
連行かよ・・・。
ソ連らしいな。
「ソ連の計画はロケットの父ツィオルコフスキーから派生する、ロシア独自の理論的発展を元としていた」
「1955年からはソ連の工学者・科学者が中心となって開発を進めた。」
セルゲイ・コロリョフは、あまりにも有名だが、ここでは触れない(米軍のロケットがテーマだからな)。
さて、米国では、戦後、1947年に陸軍から分離独立した空軍が加わり、3軍三つ巴のロケット開発が始まる。
「アメリカはロケットの開発を進めたが、ロケットの開発が陸軍、海軍、空軍のどれに属するかでもめた。」
・陸軍:大砲の延長
・海軍:気象観測のための重要機械
・空軍:ロケットは空飛ぶから
「人工衛星の計画後、打ち上げに際しては陸海軍が合同で計画を行うはずであったが、気象観測を自らの分野として主張していた海軍の意見が取り入れられ、海軍が衛星を開発」
大陸間弾道弾とかは、3軍それぞれが開発を続けた。
フォンブラウンらは、陸軍でレッドストーンロケットを開発する。
海軍のバイキング観測ロケット、陸軍のレッドストーンロケット、空軍のアトラスロケットが、打ち上げ候補になったが、スプートニクショックの後、海軍のバイキングから発展したバンガードロケットが失敗。
急きょ、陸軍のレッドストーンロケットの発展型であるジュノーIでエクスプローラ1号が打ち上げられる(名前が違うのは、民事用だとごまかすためだな)。
海軍は、その後、バンガードロケットでバンガード1号の打ち上げを成功させるが、後の祭り。
民事部門は、この後、NASAの設立(1958年)を経て発展していくが、軍事部門はどうだったんだろうか?(なお、本項では弾道ミサイル以外のミサイルは、原則として割愛する)。
当時、軍事用ロケットとしては、空軍のアトラス、陸軍のレッドストーン、海軍のバルカンがあった。
(アトラス (ミサイル))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)
「1959年から1968年にかけて実戦配備」
「アトラス・ミサイルはアメリカ航空宇宙局(NASA)の衛星打ち上げロケット・アトラスロケットシリーズとして発展」
空軍開発のミサイルとしては、ソー(ソア)というのもある。
(PGM-17 (ミサイル))
https://ja.wikipedia.org/wiki/PGM-17_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)
「1958年から部隊配備が開始された。」
「1963年には退役した。」
(ソー (ロケット))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)
「ソーIRBMは単段式液体燃料ロケットであった。これに二段目以降を追加し、各種打上げロケットとしたものがソー・ロケットである。このソー・ロケットシリーズはソー・デルタよりデルタロケットへと発展した。」
現在運用されている衛星打ち上げロケットの源流は、これらの弾道ロケットにある。
陸軍はどうだったのか。
(レッドストーン (ロケット))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)
「レッドストーンシリーズは1950年代から1960年代にかけて使用されたアメリカ合衆国の弾道ミサイル、観測ロケット、使い捨て型ロケットである。」
エクスプローラー1号の打ち上げに使われたジュノーIが、レッドストーンの発展型であることは既に触れた。
有人宇宙船打ち上げにも使われている。
「マーキュリー計画において1960年から1961年に6回の弾道飛行に使用され、アメリカ初の有人宇宙飛行も2回含まれる。」
やや意味不明な記述だが、アランシェパード(マーキュリー3号:弾道飛行)は、これで上がっている。
海軍は、あまりぱっとしない。
(ヴァンガード (ロケット))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)
「初回の打ち上げが失敗」
「打ち上げでは発射2秒後に爆発」
「1958年3月17日、3度目の衛星(ヴァンガード1号)打ち上げで遂に目標を達成」
なんでこんなのに、米国初の衛星打ち上げを託すことにしたかと言えば、当時のアイゼンハワー政権が、平和利用に拘ったからだと言われている。
気象観測ロケット由来の方が、弾道ミサイルよりは平和の香りがするんだろう(そうかあ?)。
打ち上げ実績も、惨憺たるものだ。
「打ち上げられた人工衛星:
ヴァンガードTV3 - 1957年12月6日、打ち上げ失敗
ヴァンガードTV3バックアップ - 1958年2月5日、打ち上げ失敗
ヴァンガード1号 - 1958年3月17日打ち上げ
ヴァンガードTV5 - 1958年4月28日、打ち上げ失敗
ヴァンガードSLV1 - 1958年5月27日、打ち上げ失敗
ヴァンガードSLV2 - 1958年6月26日、打ち上げ失敗
ヴァンガードSLV3 - 1958年9月26日、打ち上げ失敗
ヴァンガード2号 - 1959年2月17日打ち上げ
ヴァンガードSLV5 - 1959年4月13日、打ち上げ失敗
ヴァンガードSLV6 - 1959年6月22日、打ち上げ失敗
ヴァンガード3号 - 1959年9月18日打ち上げ」
3勝8敗・・・。
海軍は、事実上、打ち上げロケットから撤退する。
しかし、潜水艦発射弾道ミサイルについては、粘り強く開発を続け、さらにスタンダードミサイルシリーズで返り咲くことになる。
が、それは、後の話だ。
ウィキの資料から、弾道ミサイルの一覧を纏めておこう。
アメリカ合衆国の弾道ミサイル:
・大陸間(全て空軍):
・・アトラス:ジェネラル・ダイナミクス:退役→アトラスへ
・・タイタンI:マーチン:退役
・・タイタンII:マーチン:退役→タイタンへ
・・ミニットマン:ボーイング:現役
・・ピースキーパー:マーチン・マリエッタ:退役→ミノタウロス、トーラスへ
・・ミゼットマン:マーチン・マリエッタ:開発中止
・準中距離:
・・ソー(空軍):ダグラス:退役→デルタへ
・・ジュピター(陸軍):クライスラー:退役→スカウトへ
・・パーシング(陸軍):マーチン・マリエッタ:退役
・短距離(全て陸軍):
・・コーポラル:JPL/ファイアストーン:退役
・・レッドストーン:クライスラー:退役
・・ラクロス:マーチン:退役
・・サージェント:JPL/スペリー:退役→スカウトへ
・・ランス:LTV:退役
・・ATACMS:ロッキード・マーチン:現役
・潜水艦発射(全て海軍):
・・ポラリス:ロッキード:退役→スカウトへ
・・ポセイドン:ロッキード:退役
・・トライデント:ロッキード・マーチン:現役
・空中発射:
・・スカイボルト(空軍):ダグラス:開発中止
大砲の代わりと言っていた陸軍らしく、短距離中心に開発したわけだな。
軍事用ロケットの用途は、当初は弾道ミサイルだったが、もちろん、偵察衛星などの用途も想定されていた。
現代では、通信衛星、GPS衛星など多岐にわたる用途が開発されたが、今でも定期的な打ち上げを行っているのは偵察衛星だ。
(コロナ (人工衛星))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A_(%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A1%9B%E6%98%9F)
「人工衛星に観測機器を搭載して衛星軌道上の高高度から地上を偵察することは、人工衛星の研究当初から構想されていた。アメリカ軍でも「技術的困難が大きい」とされながらも実用化に向けての模索が続けられていた」
そして、U2偵察機の撃墜事件が起こり、のっぴきならない状況に追いつめられる。
「コロナシリーズはCIAの主導でアメリカ空軍が技術・運用面で補助し、1959年6月から1972年5月までソビエト連邦や中国などの地域の写真監視に使われた。」
記事の下の方に、米国の偵察衛星の一覧があるので、纏めておく。
「アメリカの偵察衛星:
・画像諜報(IMINT):
・・写真:
・・・KH-1 CORONA
・・・KH-2 CORONA
・・・KH-3 CORONA
・・・KH-4A CORONA
・・・KH-4B CORONA
・・・KH-5 ARGON
・・・KH-6 LANYARD
・・・KH-7 GAMBIT
・・・KH-8 GAMBIT 3
・・・KH-9 HEXAGON(通称:ビッグバード)
・・・KH-10 DORIAN
・・電気光学:
・・・SAMOS
・・・KH-11 KENNAN
・・・KH-12
・・・KH-13
・・・FIA
・・合成開口レーダー:
・・・LACROSSE
・シギント(通信等傍受):
・・低軌道:
・・・GRAB
・・・Poppy
・・・NOSS
・・・SAMOS F
・・長楕円軌道:
・・・ジャンプシート
・・・トランペット
・・対地同期軌道:
・・・キャニオン
・・・マグナム
・・・メンター
・・・マーキュリー
・・・リオライト
・・・ヴォルテックス
・MASINT(測定・感知):
・・第1計画:
・・・FORTE
・・・GPS
・・・DMSP
・・・Vela
・・第2計画:
・・・MIDAS
・・・DSP
・・・SBIRS
・研究開発:
・・第一計画:
・・・MiTEx:
・その他 :
・・USAナンバー(軍事衛星の通し番号?):
・・・USA-193(スタンダードミサイルによって破壊:標的衛星?)
・・・USA-202(衛星盗聴衛星?)
・・・USA-224
もちろん、この一覧は、個々の衛星一覧ではない。
シリーズであったり、計画倒れしたものであったりもする。
(将来画像アーキテクチャー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%86%E6%9D%A5%E7%94%BB%E5%83%8F%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC
「将来画像アーキテクチャー(Future Imagery Architecture、FIA)とは米国の国家偵察局が計画していた新世代偵察衛星プログラムである。」
「過去50年間のアメリカ偵察衛星プロジェクトの中で最も華々しく、そして多額のカネがかかった失敗プロジェクト」
「光学偵察装置とレーダー偵察装置を1つの衛星に搭載する両用型偵察衛星とされていた」
250億ドルをどぶに捨てたわけだからな。
すごい国だな。
1984年からのUSAナンバーが振られている軍事衛星のリストが出ている。
(USA衛星の一覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/USA%E8%A1%9B%E6%98%9F%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
衛星そのものは今回はパスだが、打ち上げロケットをチェックしてみよう。
・USA-1 1984-06-13 アトラスE/F
・USA-2 1984-06-25 タイタン34D
・USA-3 1984-06-25 タイタン34D
・USA-4 1984-08-28 タイタン34B
・USA-5 1984-09-08 アトラスE/F
・USA-6 1984-12-04 タイタン34D
・USA-7 1984-12-22 タイタン34D/トランステージ
・USA-8 1985-01-24 スペースシャトル:ディスカバリー
・USA-9 1985-02-08 タイタン34B
・USA-10 1985-10-09 アトラスE/F
・USA-11 1985-10-03 スペースシャトル:アトランティス
・USA-12 1985-10-03 スペースシャトル:アトランティス
・USA-13 1985-12-13 Scout-G
・USA-14 1985-12-13 Scout-G
・USA-15 1986-02-09 アトラスH
・USA-16 1986-02-09 アトラスH
・USA-17 1986-02-09 アトラスH
・USA-18 1986-02-09 アトラスH
・USA-19 1986-09-05 デルタ3920
・USA-20 1986-12-05 アトラスG
・USA-21 1987-02-12 タイタン34B
・USA-22 1987-05-15 アトラスH
・USA-23 1987-05-15 アトラスH
・USA-24 1987-05-15 アトラスH
・USA-25 1987-05-15 アトラスH
・USA-26 1987-06-20 アトラスE/F
・USA-27 1987-10-26 タイタン34D
・USA-28 1987-11-29 タイタン34D/トランステージ
・USA-29 1989-02-03 アトラスE/F
・USA-30 1988-02-08 デルタ3910
・USA-31 1988-09-02 タイタン34D/トランステージ(打ち上げ失敗)
・USA-32 1988-09-05 タイタン23G
・USA-33 1988-11-06 タイタン34D
・USA-34 1988-12-02 スペースシャトル:アトランティス
・USA-35 1989-02-14 デルタ6925-9.5
・USA-36 1989-03-24 デルタ3920-8
・USA-37 1989-05-10 タイタン34D/トランステージ
・USA-38 1989-06-10 デルタ6925-9.5
・USA-39 1989-06-14 タイタンIV/IUS
・USA-40 1989-08-08 スペースシャトル:コロンビア
・USA-41 1989-08-08 スペースシャトル:コロンビア
・USA-42 1989-08-18 デルタ6925-9.5
・USA-43 1989-09-04 タイタン34D/トランステージ
・USA-44 1989-09-04 タイタン34D/トランステージ
・USA-45 1989-09-06 タイタン23G
・USA-46 1989-09-25 アトラスG
・USA-47 1989-10-21 デルタ6925-9.5
・USA-48 1989-11-23 スペースシャトル:ディスカバリー
・USA-49 1989-12-11 デルタ6925-9.5
・USA-50 1990-01-24 デルタ6925-9.5
・USA-51 1990-02-14 デルタ6920-8
・USA-52 1990-02-14 デルタ6920-8
・USA-53 1990-02-28 スペースシャトル:アトランティス
・USA-54 1990-03-26 デルタ6925-9.5
・USA-55 1990-04-05 Pegasus
・USA-56 1990-04-11 アトラスE/F
・USA-57 1990-04-11 アトラスE/F
・USA-58 1990-04-11 アトラスE/F
・USA-59 1990-06-08 タイタンIV
・USA-60 1990-06-08 タイタンIV
・USA-61 1990-06-08 タイタンIV
・USA-62 1990-06-08 タイタンIV
・USA-63 1990-08-02 デルタ6925-9.5
・USA-64 1990-10-01 デルタ6925-9.5
・USA-65 1990-11-13 タイタンIV/IUS
・USA-66 1990-11-26 デルタ7925-9.5
・USA-67 1990-11-15 スペースシャトル:アトランティス
・USA-68 1990-12-01 アトラスE/F(失敗)
・USA-69 1991-03-08 タイタンIV
・USA-70 1991-04-28 スペースシャトル:ディスカバリー
・USA-71 1991-07-04 デルタ7925-9.5
・USA-72 1991-11-08 タイタンIV
・USA-73 1991-11-28 アトラスE/F
・USA-74 1991-11-08 タイタンIV
・USA-75 1991-11-24 スペースシャトル:アトランティス
・USA-76 1991-11-08 タイタンIV
・USA-77 1991-11-08 タイタンIV
・USA-78 1992-02-11 アトラスII
・USA-79 1992-02-23 デルタ7925-9.5
・USA-80 1992-04-10 デルタ7925-9.5
・USA-81 1992-04-25 タイタン23G
・USA-82 1992-07-02 アトラスII
・USA-83 1992-07-07 デルタ7925-9.5
・USA-84 1992-09-09 デルタ7925-9.5
・USA-85 1992-11-22 デルタ7925-9.5
・USA-86 1992-11-28 タイタンIV
・USA-87 1992-12-18 デルタ7925-9.5
・USA-88 1993-02-03 デルタ7925-9.5
・USA-89 1992-12-02 スペースシャトル:ディスカバリー
・USA-90 1993-03-30 デルタ7925-9.5
・USA-91 1993-05-13 デルタ7925-9.5
・USA-92 1993-06-26 デルタ7925-9.5
・USA-93 1993-07-19 アトラスII
・USA-94 1993-08-30 デルタ7925-9.5
・USA-95 1993-09-03 アトラスI
・USA-96 1993-10-26 デルタ7925-9.5
・USA-97 1993-11-28 アトラスII
・USA-99 1994-02-07 タイタンIV/セントール
・USA-100 1994-03-10 デルタ7925-9.5
・USA-101 1994-02-13 トーラス
・USA-102 1994-02-13 トーラス
・USA-103 1994-05-03 タイタンIV/セントール
・USA-104 1994-06-24 アトラスI
・USA-105 1994-08-27 タイタンIV/セントール
・USA-106 1994-08-29 アトラスE/F
・USA-107 1994-12-22 タイタンIV/IUS
・USA-108 1995-01-29 アトラスII
・USA-109 1995-03-24 アトラスE/F
・USA-110 1995-05-14 タイタンIV/セントール
・USA-111 1995-05-31 アトラスII
・USA-112 1995-07-10 タイタンIV/セントール
・USA-113 1995-07-31 アトラスIIA
・USA-114 1995-10-22 アトラスII
・USA-115 1995-11-06 タイタンIV/セントール
・USA-116 1995-12-05 タイタンIV
・USA-117 1996-03-28 デルタ7925-9.5
・USA-118 1996-04-24 タイタンIV/セントール
・USA-119 1996-05-12 タイタンIV
・USA-120 1996-05-12 タイタンIV
・USA-121 1996-05-12 タイタンIV
・USA-122 1996-05-12 タイタンIV
・USA-123 1996-05-12 タイタンIV
・USA-124 1996-05-12 タイタンIV
・USA-125 1996-07-03 タイタンIV
・USA-126 1996-07-16 デルタ7925-9.5
・USA-127 1996-07-25 アトラスII
・USA-128 1996-09-12 デルタ7925-9.5
・USA-129 1996-12-20 タイタンIV
・USA-130 1997-02-23 タイタンIVB/IUS
・USA-131 1997-04-04 タイタン23G
・USA-132 1997-07-23 デルタ7925-9.5
・USA-133 1997-10-24 タイタンIV
・USA-134 1997-11-06 デルタ7925-9.5
・USA-135 1997-10-25 アトラスIIA
・USA-136 1997-11-06 タイタンIV/セントール
・USA-137 1998-01-29 アトラスIIA
・USA-138 1998-03-15 アトラスII
・USA-139 1998-05-09 タイタンIV/セントール
・USA-140 1998-10-20 アトラスIIA
・USA-141 1998-10-03 トーラス
・USA-142 1999-04-09 タイタンIVB/IUS
・USA-143 1999-04-30 タイタンIV/セントール(打ち上げ失敗)
・USA-144 1999-05-22 タイタンIV
・USA-145 1999-10-07 デルタ7925-9.5
・USA-146 1998-11-23 アトラスIIA
・USA-147 1999-12-12 タイタン23G
・USA-148 2000-01-21 アトラスIIA
・USA-149 2000-05-08 タイタンIVB/IUS
・USA-150 2000-05-11 デルタ7925-9.5
・USA-151 2000-07-16 デルタ7925-9.5
・USA-152 2000-08-17 タイタンIVB
・USA-153 2000-10-20 アトラスIIA
・USA-154 2000-11-10 デルタ7925-9.5
・USA-155 2000-12-06 アトラスIIAS
・USA-156 2001-01-30 デルタ7925-9.5
・USA-157 2001-02-27 タイタンIV/セントール
・USA-158 2001-05-18 デルタ7925-9.5
・USA-159 2001-08-06 タイタンIVB/IUS
・USA-160 2001-09-08 アトラスIIAS
・USA-161 2001-10-05 タイタンIVB
・USA-162 2000-10-11 アトラスIIAS
・USA-163 欠番
・USA-164 2002-01-16 タイタンIV/セントール
・USA-165 2005-04-11 ミノタウロスI
・USA-166 2003-01-29 デルタ7925-9.5
・USA-167 2003-03-11 デルタIVM
・USA-168 2003-03-31 デルタ7925-9.5
・USA-169 2003-04-08 タイタンIV/セントール
・USA-170 2003-08-29 デルタIVM
・USA-171 2001-02-27 タイタンIV/セントール(日付注意)
・USA-172 2003-10-18 タイタン23G
・USA-173 2003-12-02 アトラスIIAS
・USA-174 1998-12-18 アトラスIIIB(日付注意)
・USA-175 2003-12-21 デルタ7925-9.5
・USA-176 2004-02-14 タイタンIVB/IUS
・USA-177 2004-03-20 デルタ7925-9.5
・USA-178 2004-06-23 デルタ7925-9.5
・USA-179 2004-08-31 アトラスIIAS
・USA-180 2004-11-06 デルタ7925-9.5
・USA-181 2005-02-03 アトラスIIIB
・USA-182 2005-04-30 タイタンIVB
・USA-183 2005-09-26 デルタ7925-9.5
・USA-184 2006-06-25 デルタIVM+(4,2)
・USA-185 2005-09-23 ミノタウロスI
・USA-186 2005-10-19 タイタンIVB
・USA-187 2006-06-21 デルタ7925
・USA-188 2006-06-21 デルタ7925
・USA-189 2006-06-21 デルタ7925
・USA-190 2006-09-25 デルタ7925-9.5
・USA-191 2006-11-04 デルタIVM
・USA-192 2006-11-17 デルタ7925-9.5
・USA-193 2006-12-14 デルタ7920-10
・USA-194 2007-06-15 アトラスV 401
・USA-195 2007-10-11 アトラスV 421
・USA-196 2007-10-17 デルタ7925-9.5
・USA-197 2007-11-11 デルタIVH(打ち上げ失敗)
・USA-198 2007-12-10 アトラスV 401
・USA-199 2007-12-20 デルタ7925-9.5
・USA-200 2008-03-13 アトラスV 411
・USA-201 2008-03-15 デルタ7925-9.5
・USA-202 2009-01-18 デルタIVH
・USA-203 2009-03-24 デルタ7925-9.5
・USA-204 2009-04-04 アトラスV 421
・USA-205 2009-05-05 デルタII 7920-10C
・USA-206 2009-08-17 デルタII 7925-9.5
・USA-207 2009-09-08 アトラスV 401
・USA-208 2009-09-25 デルタII 7920-10C
・USA-209 2009-09-25 デルタII 7920-10C
・USA-210 2009-10-18 アトラスV 401
・USA-211 2009-12-06 デルタIV-M+(5,4)
・USA-212 2010-04-22 アトラスV 501
・USA-213 2010-05-28 デルタ IV-M+(4,2)
・USA-214 2010-08-14 アトラスV 531
・USA-215 2010-09-21 アトラスV 531
・USA-216 2010-09-26 ミノタウロスIV
・USA-217 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS
・USA-218 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS(民間衛星)
・USA-219 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS(民間衛星)
・USA-220 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS(民間衛星)
・USA-221 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS
・USA-222 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS(民間衛星)
・USA-223 2010-11-21 デルタ IV-H
・USA-224 2011-01-20 デルタ IV-H
・USA-225 2011-02-06 ミノタウロスI
・USA-226 2011-03-05 アトラスV 501
・USA-227 2011-03-11 デルタ IV-M+(4,2)
・USA-228 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS
・USA-229 2011-04-15 アトラスV 411
・USA-230 2011-05-07 アトラスV 401
・USA-231 2011-06-30 ミノタウロスI
・USA-232 2011-07-16 デルタ IV
・USA-233 2012-01-20 デルタIV M +(5,4)
・USA-234 2012-04-03 デルタIV M +(5,2)
・USA-235 2012-05-04 アトラス V531
・USA-236 2012-06-20 アトラスV 401
・USA-237 2012-06-29 デルタIVヘビー
・USA-238 2012-09-13 アトラスV 401
・USA-239 2012-10-4 デルタIV M +(4,2)
・USA-240 2012-12-11 アトラスV 501
・USA-241 2013-03-19 アトラスV 401
・USA-242 2013-05-15 アトラスV 401
・USA-243 2013-05-25 デルタIV M +(5,4)
・USA-244 2013-08-08 デルタIV M +(5,4)
・USA-245 2013-08-28 デルタIVヘビー
・USA-246 2013-09-18 アトラス V531
・USA-247 2013-12-06 アトラスV 501
・USA-248 2014-02-21 デルタIV M +(4,2)
・USA-249 2014-04-03 アトラスV 401
・USA-250 2014-04-10 アトラス V541
・USA-251 2014-05-17 デルタIV M +(4,2)
・USA-252 2014-05-22 アトラスV 401
・USA-253 2014-07-28 デルタIV M +(4,2)
・USA-254 2014-07-28 デルタIV M +(4,2)
・USA-255 2014-07-28 デルタIV M +(4,2)
・USA-256 2014-08-02 アトラスV 401
・USA-257 2014-09-17 アトラスV 401
・USA-258 2014-10-29 アトラスV 401
・USA-259 2014-12-13 アトラスV 401
・USA-260 2015-03-25 デルタIV M +(4,2)
・USA-261 2015-05-20 アトラスV 501
・USA-262 2015-07-15 アトラスV 401
・USA-263 2015-07-24 デルタIV M +(5,4)
・USA-264 2015-10-08 アトラスV 401
・USA-265 2015-10-31 アトラスV 401
・USA-266 2016-02-05 アトラスV 401
・USA-267 2016-02-10 デルタIV M +(5,2)
・USA-268 2016-6-11 デルタIVヘビー
・USA-269 2016-07-28 アトラス V421
・USA-270 2016-08-19 デルタIV M +(4,2)
・USA-271 2016-08-19 デルタIV M +(4,2)
・USA-272 2016-12-07 デルタIV M +(5,4)
・USA-273 2017-01-21 アトラスV 401
USA-233以降は、英語版に依った。
打ち上げ日が同じものは、同時打ち上げとか孫衛星である。
冷戦真っただ中の、1960年代から80年代前半の状況は分からないが、ここ30年ほどの軍事衛星の打ち上げが一覧できるのは有り難い。
偵察衛星が、ごく一部であることも分かる。
英語版から、内訳を拾った。
・偵察:94(35%)
・・偵察:6
・・監視:5
・・エリント(オーシャンサーベイランス含む):51
・・ミサイル検出:15
・・光学偵察:8
・・レーダー偵察:9
・通信(テクノロジー含む):64(23%)
・ナビゲーション:63(23%)
・技術開発:32(12%)
・・技術:30
・・センサー開発(No.19):1
・・トレーニング(No.30):1
・気象観測:12(4%)
・その他:8(3%)
・・ターゲット2
・・不明(NO.36):1
・・失敗(No.141):1
・・欠番(No.163):1
・・破壊(No.193):1
・・衛星追跡(No.216):1
・・科学(No.218):1
とはいえ、全体の3分の1以上が偵察衛星ということになるなあ。
肝心のロケットの方だが、タイタンロケットというのを見落としていたな。
(タイタン (ロケット))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%B3_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)
「アメリカ合衆国の 大陸間弾道ミサイル(ICBM)、および人工衛星打ち上げロケットである。ICBMとして退役後も衛星打ち上げ用として改良が続けられ、アメリカ空軍の軍事衛星や、大型衛星の打ち上げ用として1959年から2005年まで運用された。」
「計368機が打ち上げられ、その中には1960年代半ばのジェミニ有人宇宙船の打ち上げも含まれる。」
大活躍だな。
引退したが、いいロケットだったんだろう。
打ち上げロケットを、名称別に分類してみる。
・デルタ:92
・アトラス:82
・タイタン:68
・スペースシャトル:12
・ミノタウロス:12
・トーラス:3
・スカウトG:2
・ペガサス:1
・欠番:1
打ち上げベースではなく、衛星ベースだからな。
まあ、全体の傾向としては、ICBMの技術をベースに、改良を重ねて打ち上げ用のロケットを開発したわけだ。
ちなみに、米国は、一応名目上、軍事目的で有人飛行はしていないことになっているが、軍事衛星をスペースシャトルから12機も上げてるからな。
(スペースシャトルのミッション一覧:シャトルの飛行一覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.82.B7.E3.83.A3.E3.83.88.E3.83.AB.E3.81.AE.E9.A3.9B.E8.A1.8C.E4.B8.80.E8.A6.A7
「1月24日 1985年 STS-51-C ディスカバリー 5 3日+1時間 ケネディ アメリカ国防総省(Department of Defense, DoD)機密ミッション、マグナム衛星放出、初の日系アメリカ人宇宙飛行士エリソン・オニヅカ」
「10月3日 1985年 STS-51-J アトランティス 5 4日+1時間 エドワーズ アトランティス号の初飛行。2番目の国防総省DoD機密ミッション、防御衛星通信システム衛星放出。」
このミッションでは、2機の軍事衛星を上げたわけだ。
「12月2日 1988年 STS-27 アトランティス 5 4日+9時間 エドワーズ 3番目の国防総省DoD機密ミッション、偵察衛星ラクロス1号放出」
「8月8日 1989年 STS-28 コロンビア 5 5日+1時間 エドワーズ 4番目の国防総省DoD機密ミッション、衛星データシステム放出」
このミッションでも、2機の衛星を放出している。
「11月22日 1989年 STS-33 ディスカバリー 5 5日 エドワーズ 5番目の国防総省DoD機密ミッション、マグナム衛星放出」
「2月28日 1990年 STS-36 アトランティス 5 4日+10時間 エドワーズ 7番目の国防総省DoD機密ミッション、ミスティ偵察衛星AFP-731放出」(6番目の間違い)
「11月15日 1990年 STS-38 アトランティス 5 4日+21時間 ケネディ 7番目の国防総省DoD機密ミッション、マグナム衛星放出」
「4月28日 1991年 STS-39 ディスカバリー 7 8日+7時間 ケネディ 初のSDI用アメリカ国防総省(DoD)ミッション、軍用化学科学実験」
「11月24日 1991年 STS-44 アトランティス 6 6日+22時間 エドワーズ アメリカ国防総省(DoD)ミッション、ミサイル早期警戒衛星DSP衛星放出」
「12月2日 1992年 STS-53 ディスカバリー 5 7日+7時間 エドワーズ 国防総省DoD機密衛星放出(最後のDoD専用ミッション)」
宇宙開発は、民事も軍事もないのだ。
我が国では、軍事衛星の打ち上げを、民間会社が請け負って行ったり、JAXAが行ったりしている。
国内から打ち上げる時は、国家機関が関与しなければならないから、JAXAが絡むのは当然だ。
軍事衛星は、実用衛星だしな。
有効に活用してもらわなければ困る。
ブルーシートでコンテナの穴塞いで、空輸中に衛星壊すなんて、もっての他だ。
我が国は貧しいからな。
250億ドルをどぶに捨てるような余裕はない!。
喝っ!。
まあいい。
米国の宇宙開発、特に、軍事部門について調べてきたが、その余りの凄まじさに、頭がクラクラする。
ボーイングが、スペースXを歯牙にもかけない扱いをしたのも、分かるような気がする。
衛星打ち上げロケットを開発してきたのは、自分たちだというプライドがあるんだろう。
まあ、たまにはロッキードマーチンのカンニングすることもあるけどな。
(発展型使い捨てロケット:産業スパイ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E5%B1%95%E5%9E%8B%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%8D%A8%E3%81%A6%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88#.E7.94.A3.E6.A5.AD.E3.82.B9.E3.83.91.E3.82.A4
「ボーイング社は、ロッキードマーティン社が作成し、特許で保護された文書を所有していることが発覚した」
和解して、合弁会社(ULA)を作って手打ちにしたが、飽きれた話だ。
この会社は、軍事部門に限って打ち上げを行い、民事衛星は、ボ社とロ社がそれぞれ行っているようだ。
実態は、変わってないということだな。
やれやれ・・・。
衛星打ち上げロケットに深くかかわる弾道ミサイル以外に関しては、今回は敢えてミサイルについては触れない。
海軍のスタンダードミサイルは、USA193衛星を軌道上で破壊する性能を有しているので、立派な宇宙ロケットだが、衛星打ち上げに使われることはない。
同様に陸軍のサードミサイルも、宇宙空間を飛行するが、これも同じだ。
サードは終末段階だが、中間段階での破壊を狙った仕掛けは、陸上ではGBIになり、こっちが海上発射のSM-3に対応する。
ちらっとだけ、見ておこう。
(GBI (ミサイル):開発)
https://ja.wikipedia.org/wiki/GBI_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)#.E9.96.8B.E7.99.BA
「開発製造の主契約企業はボーイングであり、迎撃体EKVおよび地上配備レーダーGBRをレイセオン、戦闘管理および指揮・統制・通信センター (BM/C3) をノースロップ・グラマンがそれぞれ担当している。ブースターは当初担当していたロッキード・マーティンの開発に遅れが生じたため、オービタル・サイエンシズに変更された。」
・ボーイング:主契約企業
・・レイセオン:迎撃体EKV、地上配備レーダーGBR
・・ノースロップグラマン:戦闘管理、指揮・統制・通信センター (BM/C3)
・・ロッキードマーチン(当初):ブースター
・・オービタル・サイエンシズ(変更後):ブースター
出てくる企業は、大体おなじみだな。
(THAADミサイル:配備)
https://ja.wikipedia.org/wiki/THAAD%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB#.E9.85.8D.E5.82.99
「THAADミサイルは主契約社であるロッキード・マーティンによって設計・製造・組立が行われ、レイセオン、ボーイング、エアロジェット、ロケットダイン、ハネウェル、BAEシステムズがその他の契約社として名を連ねている。開発費として2004年の予算で7億ドル以上が計上され、総開発費は100億ドルが見込まれている。」
「稲田朋美防衛大臣が2017年1月13日にグアムのアンダーセン空軍基地を訪問し、THAADの視察を行った」
買う気、満々だな。
なんかなあ、低軌道で撃ち込まれたら避けられないしな。
ミサイルについては、宇宙開発とは離れるので、別の機会に譲ろう。
現在の米軍の宇宙関連組織については、昨日調べた。
たまたま参照した資料に出ていたので、ラッキーだったな。
(米国の宇宙産業の概要:2011年)
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/tyousa-dai2/siryou2.pdf
・大統領
・・民事部門
・・・NASA(航空宇宙局)
・・・NOAA(海洋大気庁)
・・・DOE(エネルギー省)
・・軍事部門
・・・DOD(国防総省)
・・・・DARPA(国防高等研究計画局)
・・・・NRO(国家偵察局:画像偵察)
・・・・NGA(国家地球空間情報局:画像解析)
・・・・DIA(国防情報局:音声偵察)
・・・・陸軍
・・・・・ミサイル防衛(ここなのかあ?)
・・・・海軍
・・・・空軍
・・・・・AFSPC(宇宙コマンド:航空宇宙軍団)
・・・・・・第14空軍
・・・・・・・第21宇宙航空団(NORAD、早期警戒)
・・・・・・・第30宇宙航空団(西海岸打上げ)
・・・・・・・第45宇宙航空団(東海岸打上げ)
・・・・・・・第50宇宙航空団(GPS指令)
・・・・・・第24空軍(電子戦・情報戦・サイバー戦を担当)
・・・・・・宇宙ミサイルシステムセンター
資料が若干古い(6年前)ので、部分的には異なる可能性はある。
浮沈子は、ミリオタじゃないので、いちいち追っかけなんてしてない。
ざっくり、どんな感じかが分かればいい。
世界をアットーしている米国の宇宙開発については、こちら。
(アメリカ合衆国の宇宙開発)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%96%8B%E7%99%BA
「アメリカのロケット開発はロバート・ゴダードにさかのぼる」
(ロバート・ゴダード)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89
「1926年3月16日にマサチューセッツ州オーバーンで最初の液体燃料ロケットを打ち上げた。」
米国だって、独自でロケットの研究をしてたわけだ。
ドイツから分捕った技術だけだったわけじゃない。
「ロケットの研究に興味を持ったチャールズ・リンドバーグの推薦により新たな資金援助を得て、後にUFO騒ぎで有名になるニューメキシコ州ロズウェルに実験場を移すことができた。」
ははあ、そういういきさつがあるのか。
ロケットの父だけじゃなく、UFOの父でもあるわけだな。
「ロケット研究の傍ら、磁気浮上式鉄道の研究も行っていたことが判明している」
おっと、リニア鉄道の父でもあるのか・・・。
「第二次世界大戦が始まると、ゴダードはアメリカ海軍のためにロケット工学の研究を行ったが、海軍はその研究の価値を理解できなかった。」
AI搭載の無人機を目の敵にする海軍だからな。
伝統を重んじる古臭い体質(体臭?)だ。
船を動かすのが、そんなにエライのかあ?。
まあいい。
「彼の研究は時代を先取りしすぎていたため、同時代人からはマッドサイエンティスト扱いされ、しばしば嘲笑の対象になった。」
「ニューヨーク・タイムズ紙は、物質が存在しない真空中ではロケットが飛行できないことを「誰でも知っている」とし、ゴダードが「高校で習う知識を持っていないようだ」と酷評した」
「1969年に、アポロ11号の月着陸の前日、ニューヨーク・タイムズ紙は49年前に発表したゴダードについての社説を撤回した。」
ニューヨークタイムズが、クオリティペーパーだなんて、一体誰が言ったんだか・・・。
NASAのゴダード宇宙飛行センターは、彼の名にちなんでつけられた。
で、米国海軍が活用できなかったロケット技術は、第二次世界大戦後に急展開を見せる。
「第二次世界大戦の末期にはドイツのロケット科学者はその技術から連合、共産両陣営がほしがった。科学者たちは亡命先にロシアよりもアメリカを選んだため、多くの科学者が貴重な資料やV2の部品と共にアメリカに渡った。」
ソ連も、一部の技術の獲得に成功したらしい。
(ソビエト連邦の宇宙開発)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%88%E9%80%A3%E9%82%A6%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%96%8B%E7%99%BA
「戦後のソ連のロケット開発と宇宙計画は、ナチスドイツのロケット計画に参加し戦後ソ連に連行されたドイツ人の工学者・科学者の協力の下で進められていた」
連行かよ・・・。
ソ連らしいな。
「ソ連の計画はロケットの父ツィオルコフスキーから派生する、ロシア独自の理論的発展を元としていた」
「1955年からはソ連の工学者・科学者が中心となって開発を進めた。」
セルゲイ・コロリョフは、あまりにも有名だが、ここでは触れない(米軍のロケットがテーマだからな)。
さて、米国では、戦後、1947年に陸軍から分離独立した空軍が加わり、3軍三つ巴のロケット開発が始まる。
「アメリカはロケットの開発を進めたが、ロケットの開発が陸軍、海軍、空軍のどれに属するかでもめた。」
・陸軍:大砲の延長
・海軍:気象観測のための重要機械
・空軍:ロケットは空飛ぶから
「人工衛星の計画後、打ち上げに際しては陸海軍が合同で計画を行うはずであったが、気象観測を自らの分野として主張していた海軍の意見が取り入れられ、海軍が衛星を開発」
大陸間弾道弾とかは、3軍それぞれが開発を続けた。
フォンブラウンらは、陸軍でレッドストーンロケットを開発する。
海軍のバイキング観測ロケット、陸軍のレッドストーンロケット、空軍のアトラスロケットが、打ち上げ候補になったが、スプートニクショックの後、海軍のバイキングから発展したバンガードロケットが失敗。
急きょ、陸軍のレッドストーンロケットの発展型であるジュノーIでエクスプローラ1号が打ち上げられる(名前が違うのは、民事用だとごまかすためだな)。
海軍は、その後、バンガードロケットでバンガード1号の打ち上げを成功させるが、後の祭り。
民事部門は、この後、NASAの設立(1958年)を経て発展していくが、軍事部門はどうだったんだろうか?(なお、本項では弾道ミサイル以外のミサイルは、原則として割愛する)。
当時、軍事用ロケットとしては、空軍のアトラス、陸軍のレッドストーン、海軍のバルカンがあった。
(アトラス (ミサイル))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)
「1959年から1968年にかけて実戦配備」
「アトラス・ミサイルはアメリカ航空宇宙局(NASA)の衛星打ち上げロケット・アトラスロケットシリーズとして発展」
空軍開発のミサイルとしては、ソー(ソア)というのもある。
(PGM-17 (ミサイル))
https://ja.wikipedia.org/wiki/PGM-17_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)
「1958年から部隊配備が開始された。」
「1963年には退役した。」
(ソー (ロケット))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)
「ソーIRBMは単段式液体燃料ロケットであった。これに二段目以降を追加し、各種打上げロケットとしたものがソー・ロケットである。このソー・ロケットシリーズはソー・デルタよりデルタロケットへと発展した。」
現在運用されている衛星打ち上げロケットの源流は、これらの弾道ロケットにある。
陸軍はどうだったのか。
(レッドストーン (ロケット))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)
「レッドストーンシリーズは1950年代から1960年代にかけて使用されたアメリカ合衆国の弾道ミサイル、観測ロケット、使い捨て型ロケットである。」
エクスプローラー1号の打ち上げに使われたジュノーIが、レッドストーンの発展型であることは既に触れた。
有人宇宙船打ち上げにも使われている。
「マーキュリー計画において1960年から1961年に6回の弾道飛行に使用され、アメリカ初の有人宇宙飛行も2回含まれる。」
やや意味不明な記述だが、アランシェパード(マーキュリー3号:弾道飛行)は、これで上がっている。
海軍は、あまりぱっとしない。
(ヴァンガード (ロケット))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)
「初回の打ち上げが失敗」
「打ち上げでは発射2秒後に爆発」
「1958年3月17日、3度目の衛星(ヴァンガード1号)打ち上げで遂に目標を達成」
なんでこんなのに、米国初の衛星打ち上げを託すことにしたかと言えば、当時のアイゼンハワー政権が、平和利用に拘ったからだと言われている。
気象観測ロケット由来の方が、弾道ミサイルよりは平和の香りがするんだろう(そうかあ?)。
打ち上げ実績も、惨憺たるものだ。
「打ち上げられた人工衛星:
ヴァンガードTV3 - 1957年12月6日、打ち上げ失敗
ヴァンガードTV3バックアップ - 1958年2月5日、打ち上げ失敗
ヴァンガード1号 - 1958年3月17日打ち上げ
ヴァンガードTV5 - 1958年4月28日、打ち上げ失敗
ヴァンガードSLV1 - 1958年5月27日、打ち上げ失敗
ヴァンガードSLV2 - 1958年6月26日、打ち上げ失敗
ヴァンガードSLV3 - 1958年9月26日、打ち上げ失敗
ヴァンガード2号 - 1959年2月17日打ち上げ
ヴァンガードSLV5 - 1959年4月13日、打ち上げ失敗
ヴァンガードSLV6 - 1959年6月22日、打ち上げ失敗
ヴァンガード3号 - 1959年9月18日打ち上げ」
3勝8敗・・・。
海軍は、事実上、打ち上げロケットから撤退する。
しかし、潜水艦発射弾道ミサイルについては、粘り強く開発を続け、さらにスタンダードミサイルシリーズで返り咲くことになる。
が、それは、後の話だ。
ウィキの資料から、弾道ミサイルの一覧を纏めておこう。
アメリカ合衆国の弾道ミサイル:
・大陸間(全て空軍):
・・アトラス:ジェネラル・ダイナミクス:退役→アトラスへ
・・タイタンI:マーチン:退役
・・タイタンII:マーチン:退役→タイタンへ
・・ミニットマン:ボーイング:現役
・・ピースキーパー:マーチン・マリエッタ:退役→ミノタウロス、トーラスへ
・・ミゼットマン:マーチン・マリエッタ:開発中止
・準中距離:
・・ソー(空軍):ダグラス:退役→デルタへ
・・ジュピター(陸軍):クライスラー:退役→スカウトへ
・・パーシング(陸軍):マーチン・マリエッタ:退役
・短距離(全て陸軍):
・・コーポラル:JPL/ファイアストーン:退役
・・レッドストーン:クライスラー:退役
・・ラクロス:マーチン:退役
・・サージェント:JPL/スペリー:退役→スカウトへ
・・ランス:LTV:退役
・・ATACMS:ロッキード・マーチン:現役
・潜水艦発射(全て海軍):
・・ポラリス:ロッキード:退役→スカウトへ
・・ポセイドン:ロッキード:退役
・・トライデント:ロッキード・マーチン:現役
・空中発射:
・・スカイボルト(空軍):ダグラス:開発中止
大砲の代わりと言っていた陸軍らしく、短距離中心に開発したわけだな。
軍事用ロケットの用途は、当初は弾道ミサイルだったが、もちろん、偵察衛星などの用途も想定されていた。
現代では、通信衛星、GPS衛星など多岐にわたる用途が開発されたが、今でも定期的な打ち上げを行っているのは偵察衛星だ。
(コロナ (人工衛星))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A_(%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A1%9B%E6%98%9F)
「人工衛星に観測機器を搭載して衛星軌道上の高高度から地上を偵察することは、人工衛星の研究当初から構想されていた。アメリカ軍でも「技術的困難が大きい」とされながらも実用化に向けての模索が続けられていた」
そして、U2偵察機の撃墜事件が起こり、のっぴきならない状況に追いつめられる。
「コロナシリーズはCIAの主導でアメリカ空軍が技術・運用面で補助し、1959年6月から1972年5月までソビエト連邦や中国などの地域の写真監視に使われた。」
記事の下の方に、米国の偵察衛星の一覧があるので、纏めておく。
「アメリカの偵察衛星:
・画像諜報(IMINT):
・・写真:
・・・KH-1 CORONA
・・・KH-2 CORONA
・・・KH-3 CORONA
・・・KH-4A CORONA
・・・KH-4B CORONA
・・・KH-5 ARGON
・・・KH-6 LANYARD
・・・KH-7 GAMBIT
・・・KH-8 GAMBIT 3
・・・KH-9 HEXAGON(通称:ビッグバード)
・・・KH-10 DORIAN
・・電気光学:
・・・SAMOS
・・・KH-11 KENNAN
・・・KH-12
・・・KH-13
・・・FIA
・・合成開口レーダー:
・・・LACROSSE
・シギント(通信等傍受):
・・低軌道:
・・・GRAB
・・・Poppy
・・・NOSS
・・・SAMOS F
・・長楕円軌道:
・・・ジャンプシート
・・・トランペット
・・対地同期軌道:
・・・キャニオン
・・・マグナム
・・・メンター
・・・マーキュリー
・・・リオライト
・・・ヴォルテックス
・MASINT(測定・感知):
・・第1計画:
・・・FORTE
・・・GPS
・・・DMSP
・・・Vela
・・第2計画:
・・・MIDAS
・・・DSP
・・・SBIRS
・研究開発:
・・第一計画:
・・・MiTEx:
・その他 :
・・USAナンバー(軍事衛星の通し番号?):
・・・USA-193(スタンダードミサイルによって破壊:標的衛星?)
・・・USA-202(衛星盗聴衛星?)
・・・USA-224
もちろん、この一覧は、個々の衛星一覧ではない。
シリーズであったり、計画倒れしたものであったりもする。
(将来画像アーキテクチャー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%86%E6%9D%A5%E7%94%BB%E5%83%8F%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC
「将来画像アーキテクチャー(Future Imagery Architecture、FIA)とは米国の国家偵察局が計画していた新世代偵察衛星プログラムである。」
「過去50年間のアメリカ偵察衛星プロジェクトの中で最も華々しく、そして多額のカネがかかった失敗プロジェクト」
「光学偵察装置とレーダー偵察装置を1つの衛星に搭載する両用型偵察衛星とされていた」
250億ドルをどぶに捨てたわけだからな。
すごい国だな。
1984年からのUSAナンバーが振られている軍事衛星のリストが出ている。
(USA衛星の一覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/USA%E8%A1%9B%E6%98%9F%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
衛星そのものは今回はパスだが、打ち上げロケットをチェックしてみよう。
・USA-1 1984-06-13 アトラスE/F
・USA-2 1984-06-25 タイタン34D
・USA-3 1984-06-25 タイタン34D
・USA-4 1984-08-28 タイタン34B
・USA-5 1984-09-08 アトラスE/F
・USA-6 1984-12-04 タイタン34D
・USA-7 1984-12-22 タイタン34D/トランステージ
・USA-8 1985-01-24 スペースシャトル:ディスカバリー
・USA-9 1985-02-08 タイタン34B
・USA-10 1985-10-09 アトラスE/F
・USA-11 1985-10-03 スペースシャトル:アトランティス
・USA-12 1985-10-03 スペースシャトル:アトランティス
・USA-13 1985-12-13 Scout-G
・USA-14 1985-12-13 Scout-G
・USA-15 1986-02-09 アトラスH
・USA-16 1986-02-09 アトラスH
・USA-17 1986-02-09 アトラスH
・USA-18 1986-02-09 アトラスH
・USA-19 1986-09-05 デルタ3920
・USA-20 1986-12-05 アトラスG
・USA-21 1987-02-12 タイタン34B
・USA-22 1987-05-15 アトラスH
・USA-23 1987-05-15 アトラスH
・USA-24 1987-05-15 アトラスH
・USA-25 1987-05-15 アトラスH
・USA-26 1987-06-20 アトラスE/F
・USA-27 1987-10-26 タイタン34D
・USA-28 1987-11-29 タイタン34D/トランステージ
・USA-29 1989-02-03 アトラスE/F
・USA-30 1988-02-08 デルタ3910
・USA-31 1988-09-02 タイタン34D/トランステージ(打ち上げ失敗)
・USA-32 1988-09-05 タイタン23G
・USA-33 1988-11-06 タイタン34D
・USA-34 1988-12-02 スペースシャトル:アトランティス
・USA-35 1989-02-14 デルタ6925-9.5
・USA-36 1989-03-24 デルタ3920-8
・USA-37 1989-05-10 タイタン34D/トランステージ
・USA-38 1989-06-10 デルタ6925-9.5
・USA-39 1989-06-14 タイタンIV/IUS
・USA-40 1989-08-08 スペースシャトル:コロンビア
・USA-41 1989-08-08 スペースシャトル:コロンビア
・USA-42 1989-08-18 デルタ6925-9.5
・USA-43 1989-09-04 タイタン34D/トランステージ
・USA-44 1989-09-04 タイタン34D/トランステージ
・USA-45 1989-09-06 タイタン23G
・USA-46 1989-09-25 アトラスG
・USA-47 1989-10-21 デルタ6925-9.5
・USA-48 1989-11-23 スペースシャトル:ディスカバリー
・USA-49 1989-12-11 デルタ6925-9.5
・USA-50 1990-01-24 デルタ6925-9.5
・USA-51 1990-02-14 デルタ6920-8
・USA-52 1990-02-14 デルタ6920-8
・USA-53 1990-02-28 スペースシャトル:アトランティス
・USA-54 1990-03-26 デルタ6925-9.5
・USA-55 1990-04-05 Pegasus
・USA-56 1990-04-11 アトラスE/F
・USA-57 1990-04-11 アトラスE/F
・USA-58 1990-04-11 アトラスE/F
・USA-59 1990-06-08 タイタンIV
・USA-60 1990-06-08 タイタンIV
・USA-61 1990-06-08 タイタンIV
・USA-62 1990-06-08 タイタンIV
・USA-63 1990-08-02 デルタ6925-9.5
・USA-64 1990-10-01 デルタ6925-9.5
・USA-65 1990-11-13 タイタンIV/IUS
・USA-66 1990-11-26 デルタ7925-9.5
・USA-67 1990-11-15 スペースシャトル:アトランティス
・USA-68 1990-12-01 アトラスE/F(失敗)
・USA-69 1991-03-08 タイタンIV
・USA-70 1991-04-28 スペースシャトル:ディスカバリー
・USA-71 1991-07-04 デルタ7925-9.5
・USA-72 1991-11-08 タイタンIV
・USA-73 1991-11-28 アトラスE/F
・USA-74 1991-11-08 タイタンIV
・USA-75 1991-11-24 スペースシャトル:アトランティス
・USA-76 1991-11-08 タイタンIV
・USA-77 1991-11-08 タイタンIV
・USA-78 1992-02-11 アトラスII
・USA-79 1992-02-23 デルタ7925-9.5
・USA-80 1992-04-10 デルタ7925-9.5
・USA-81 1992-04-25 タイタン23G
・USA-82 1992-07-02 アトラスII
・USA-83 1992-07-07 デルタ7925-9.5
・USA-84 1992-09-09 デルタ7925-9.5
・USA-85 1992-11-22 デルタ7925-9.5
・USA-86 1992-11-28 タイタンIV
・USA-87 1992-12-18 デルタ7925-9.5
・USA-88 1993-02-03 デルタ7925-9.5
・USA-89 1992-12-02 スペースシャトル:ディスカバリー
・USA-90 1993-03-30 デルタ7925-9.5
・USA-91 1993-05-13 デルタ7925-9.5
・USA-92 1993-06-26 デルタ7925-9.5
・USA-93 1993-07-19 アトラスII
・USA-94 1993-08-30 デルタ7925-9.5
・USA-95 1993-09-03 アトラスI
・USA-96 1993-10-26 デルタ7925-9.5
・USA-97 1993-11-28 アトラスII
・USA-99 1994-02-07 タイタンIV/セントール
・USA-100 1994-03-10 デルタ7925-9.5
・USA-101 1994-02-13 トーラス
・USA-102 1994-02-13 トーラス
・USA-103 1994-05-03 タイタンIV/セントール
・USA-104 1994-06-24 アトラスI
・USA-105 1994-08-27 タイタンIV/セントール
・USA-106 1994-08-29 アトラスE/F
・USA-107 1994-12-22 タイタンIV/IUS
・USA-108 1995-01-29 アトラスII
・USA-109 1995-03-24 アトラスE/F
・USA-110 1995-05-14 タイタンIV/セントール
・USA-111 1995-05-31 アトラスII
・USA-112 1995-07-10 タイタンIV/セントール
・USA-113 1995-07-31 アトラスIIA
・USA-114 1995-10-22 アトラスII
・USA-115 1995-11-06 タイタンIV/セントール
・USA-116 1995-12-05 タイタンIV
・USA-117 1996-03-28 デルタ7925-9.5
・USA-118 1996-04-24 タイタンIV/セントール
・USA-119 1996-05-12 タイタンIV
・USA-120 1996-05-12 タイタンIV
・USA-121 1996-05-12 タイタンIV
・USA-122 1996-05-12 タイタンIV
・USA-123 1996-05-12 タイタンIV
・USA-124 1996-05-12 タイタンIV
・USA-125 1996-07-03 タイタンIV
・USA-126 1996-07-16 デルタ7925-9.5
・USA-127 1996-07-25 アトラスII
・USA-128 1996-09-12 デルタ7925-9.5
・USA-129 1996-12-20 タイタンIV
・USA-130 1997-02-23 タイタンIVB/IUS
・USA-131 1997-04-04 タイタン23G
・USA-132 1997-07-23 デルタ7925-9.5
・USA-133 1997-10-24 タイタンIV
・USA-134 1997-11-06 デルタ7925-9.5
・USA-135 1997-10-25 アトラスIIA
・USA-136 1997-11-06 タイタンIV/セントール
・USA-137 1998-01-29 アトラスIIA
・USA-138 1998-03-15 アトラスII
・USA-139 1998-05-09 タイタンIV/セントール
・USA-140 1998-10-20 アトラスIIA
・USA-141 1998-10-03 トーラス
・USA-142 1999-04-09 タイタンIVB/IUS
・USA-143 1999-04-30 タイタンIV/セントール(打ち上げ失敗)
・USA-144 1999-05-22 タイタンIV
・USA-145 1999-10-07 デルタ7925-9.5
・USA-146 1998-11-23 アトラスIIA
・USA-147 1999-12-12 タイタン23G
・USA-148 2000-01-21 アトラスIIA
・USA-149 2000-05-08 タイタンIVB/IUS
・USA-150 2000-05-11 デルタ7925-9.5
・USA-151 2000-07-16 デルタ7925-9.5
・USA-152 2000-08-17 タイタンIVB
・USA-153 2000-10-20 アトラスIIA
・USA-154 2000-11-10 デルタ7925-9.5
・USA-155 2000-12-06 アトラスIIAS
・USA-156 2001-01-30 デルタ7925-9.5
・USA-157 2001-02-27 タイタンIV/セントール
・USA-158 2001-05-18 デルタ7925-9.5
・USA-159 2001-08-06 タイタンIVB/IUS
・USA-160 2001-09-08 アトラスIIAS
・USA-161 2001-10-05 タイタンIVB
・USA-162 2000-10-11 アトラスIIAS
・USA-163 欠番
・USA-164 2002-01-16 タイタンIV/セントール
・USA-165 2005-04-11 ミノタウロスI
・USA-166 2003-01-29 デルタ7925-9.5
・USA-167 2003-03-11 デルタIVM
・USA-168 2003-03-31 デルタ7925-9.5
・USA-169 2003-04-08 タイタンIV/セントール
・USA-170 2003-08-29 デルタIVM
・USA-171 2001-02-27 タイタンIV/セントール(日付注意)
・USA-172 2003-10-18 タイタン23G
・USA-173 2003-12-02 アトラスIIAS
・USA-174 1998-12-18 アトラスIIIB(日付注意)
・USA-175 2003-12-21 デルタ7925-9.5
・USA-176 2004-02-14 タイタンIVB/IUS
・USA-177 2004-03-20 デルタ7925-9.5
・USA-178 2004-06-23 デルタ7925-9.5
・USA-179 2004-08-31 アトラスIIAS
・USA-180 2004-11-06 デルタ7925-9.5
・USA-181 2005-02-03 アトラスIIIB
・USA-182 2005-04-30 タイタンIVB
・USA-183 2005-09-26 デルタ7925-9.5
・USA-184 2006-06-25 デルタIVM+(4,2)
・USA-185 2005-09-23 ミノタウロスI
・USA-186 2005-10-19 タイタンIVB
・USA-187 2006-06-21 デルタ7925
・USA-188 2006-06-21 デルタ7925
・USA-189 2006-06-21 デルタ7925
・USA-190 2006-09-25 デルタ7925-9.5
・USA-191 2006-11-04 デルタIVM
・USA-192 2006-11-17 デルタ7925-9.5
・USA-193 2006-12-14 デルタ7920-10
・USA-194 2007-06-15 アトラスV 401
・USA-195 2007-10-11 アトラスV 421
・USA-196 2007-10-17 デルタ7925-9.5
・USA-197 2007-11-11 デルタIVH(打ち上げ失敗)
・USA-198 2007-12-10 アトラスV 401
・USA-199 2007-12-20 デルタ7925-9.5
・USA-200 2008-03-13 アトラスV 411
・USA-201 2008-03-15 デルタ7925-9.5
・USA-202 2009-01-18 デルタIVH
・USA-203 2009-03-24 デルタ7925-9.5
・USA-204 2009-04-04 アトラスV 421
・USA-205 2009-05-05 デルタII 7920-10C
・USA-206 2009-08-17 デルタII 7925-9.5
・USA-207 2009-09-08 アトラスV 401
・USA-208 2009-09-25 デルタII 7920-10C
・USA-209 2009-09-25 デルタII 7920-10C
・USA-210 2009-10-18 アトラスV 401
・USA-211 2009-12-06 デルタIV-M+(5,4)
・USA-212 2010-04-22 アトラスV 501
・USA-213 2010-05-28 デルタ IV-M+(4,2)
・USA-214 2010-08-14 アトラスV 531
・USA-215 2010-09-21 アトラスV 531
・USA-216 2010-09-26 ミノタウロスIV
・USA-217 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS
・USA-218 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS(民間衛星)
・USA-219 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS(民間衛星)
・USA-220 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS(民間衛星)
・USA-221 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS
・USA-222 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS(民間衛星)
・USA-223 2010-11-21 デルタ IV-H
・USA-224 2011-01-20 デルタ IV-H
・USA-225 2011-02-06 ミノタウロスI
・USA-226 2011-03-05 アトラスV 501
・USA-227 2011-03-11 デルタ IV-M+(4,2)
・USA-228 2010-11-20 ミノタウロスIV/HAPS
・USA-229 2011-04-15 アトラスV 411
・USA-230 2011-05-07 アトラスV 401
・USA-231 2011-06-30 ミノタウロスI
・USA-232 2011-07-16 デルタ IV
・USA-233 2012-01-20 デルタIV M +(5,4)
・USA-234 2012-04-03 デルタIV M +(5,2)
・USA-235 2012-05-04 アトラス V531
・USA-236 2012-06-20 アトラスV 401
・USA-237 2012-06-29 デルタIVヘビー
・USA-238 2012-09-13 アトラスV 401
・USA-239 2012-10-4 デルタIV M +(4,2)
・USA-240 2012-12-11 アトラスV 501
・USA-241 2013-03-19 アトラスV 401
・USA-242 2013-05-15 アトラスV 401
・USA-243 2013-05-25 デルタIV M +(5,4)
・USA-244 2013-08-08 デルタIV M +(5,4)
・USA-245 2013-08-28 デルタIVヘビー
・USA-246 2013-09-18 アトラス V531
・USA-247 2013-12-06 アトラスV 501
・USA-248 2014-02-21 デルタIV M +(4,2)
・USA-249 2014-04-03 アトラスV 401
・USA-250 2014-04-10 アトラス V541
・USA-251 2014-05-17 デルタIV M +(4,2)
・USA-252 2014-05-22 アトラスV 401
・USA-253 2014-07-28 デルタIV M +(4,2)
・USA-254 2014-07-28 デルタIV M +(4,2)
・USA-255 2014-07-28 デルタIV M +(4,2)
・USA-256 2014-08-02 アトラスV 401
・USA-257 2014-09-17 アトラスV 401
・USA-258 2014-10-29 アトラスV 401
・USA-259 2014-12-13 アトラスV 401
・USA-260 2015-03-25 デルタIV M +(4,2)
・USA-261 2015-05-20 アトラスV 501
・USA-262 2015-07-15 アトラスV 401
・USA-263 2015-07-24 デルタIV M +(5,4)
・USA-264 2015-10-08 アトラスV 401
・USA-265 2015-10-31 アトラスV 401
・USA-266 2016-02-05 アトラスV 401
・USA-267 2016-02-10 デルタIV M +(5,2)
・USA-268 2016-6-11 デルタIVヘビー
・USA-269 2016-07-28 アトラス V421
・USA-270 2016-08-19 デルタIV M +(4,2)
・USA-271 2016-08-19 デルタIV M +(4,2)
・USA-272 2016-12-07 デルタIV M +(5,4)
・USA-273 2017-01-21 アトラスV 401
USA-233以降は、英語版に依った。
打ち上げ日が同じものは、同時打ち上げとか孫衛星である。
冷戦真っただ中の、1960年代から80年代前半の状況は分からないが、ここ30年ほどの軍事衛星の打ち上げが一覧できるのは有り難い。
偵察衛星が、ごく一部であることも分かる。
英語版から、内訳を拾った。
・偵察:94(35%)
・・偵察:6
・・監視:5
・・エリント(オーシャンサーベイランス含む):51
・・ミサイル検出:15
・・光学偵察:8
・・レーダー偵察:9
・通信(テクノロジー含む):64(23%)
・ナビゲーション:63(23%)
・技術開発:32(12%)
・・技術:30
・・センサー開発(No.19):1
・・トレーニング(No.30):1
・気象観測:12(4%)
・その他:8(3%)
・・ターゲット2
・・不明(NO.36):1
・・失敗(No.141):1
・・欠番(No.163):1
・・破壊(No.193):1
・・衛星追跡(No.216):1
・・科学(No.218):1
とはいえ、全体の3分の1以上が偵察衛星ということになるなあ。
肝心のロケットの方だが、タイタンロケットというのを見落としていたな。
(タイタン (ロケット))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%B3_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)
「アメリカ合衆国の 大陸間弾道ミサイル(ICBM)、および人工衛星打ち上げロケットである。ICBMとして退役後も衛星打ち上げ用として改良が続けられ、アメリカ空軍の軍事衛星や、大型衛星の打ち上げ用として1959年から2005年まで運用された。」
「計368機が打ち上げられ、その中には1960年代半ばのジェミニ有人宇宙船の打ち上げも含まれる。」
大活躍だな。
引退したが、いいロケットだったんだろう。
打ち上げロケットを、名称別に分類してみる。
・デルタ:92
・アトラス:82
・タイタン:68
・スペースシャトル:12
・ミノタウロス:12
・トーラス:3
・スカウトG:2
・ペガサス:1
・欠番:1
打ち上げベースではなく、衛星ベースだからな。
まあ、全体の傾向としては、ICBMの技術をベースに、改良を重ねて打ち上げ用のロケットを開発したわけだ。
ちなみに、米国は、一応名目上、軍事目的で有人飛行はしていないことになっているが、軍事衛星をスペースシャトルから12機も上げてるからな。
(スペースシャトルのミッション一覧:シャトルの飛行一覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E4%B8%80%E8%A6%A7#.E3.82.B7.E3.83.A3.E3.83.88.E3.83.AB.E3.81.AE.E9.A3.9B.E8.A1.8C.E4.B8.80.E8.A6.A7
「1月24日 1985年 STS-51-C ディスカバリー 5 3日+1時間 ケネディ アメリカ国防総省(Department of Defense, DoD)機密ミッション、マグナム衛星放出、初の日系アメリカ人宇宙飛行士エリソン・オニヅカ」
「10月3日 1985年 STS-51-J アトランティス 5 4日+1時間 エドワーズ アトランティス号の初飛行。2番目の国防総省DoD機密ミッション、防御衛星通信システム衛星放出。」
このミッションでは、2機の軍事衛星を上げたわけだ。
「12月2日 1988年 STS-27 アトランティス 5 4日+9時間 エドワーズ 3番目の国防総省DoD機密ミッション、偵察衛星ラクロス1号放出」
「8月8日 1989年 STS-28 コロンビア 5 5日+1時間 エドワーズ 4番目の国防総省DoD機密ミッション、衛星データシステム放出」
このミッションでも、2機の衛星を放出している。
「11月22日 1989年 STS-33 ディスカバリー 5 5日 エドワーズ 5番目の国防総省DoD機密ミッション、マグナム衛星放出」
「2月28日 1990年 STS-36 アトランティス 5 4日+10時間 エドワーズ 7番目の国防総省DoD機密ミッション、ミスティ偵察衛星AFP-731放出」(6番目の間違い)
「11月15日 1990年 STS-38 アトランティス 5 4日+21時間 ケネディ 7番目の国防総省DoD機密ミッション、マグナム衛星放出」
「4月28日 1991年 STS-39 ディスカバリー 7 8日+7時間 ケネディ 初のSDI用アメリカ国防総省(DoD)ミッション、軍用化学科学実験」
「11月24日 1991年 STS-44 アトランティス 6 6日+22時間 エドワーズ アメリカ国防総省(DoD)ミッション、ミサイル早期警戒衛星DSP衛星放出」
「12月2日 1992年 STS-53 ディスカバリー 5 7日+7時間 エドワーズ 国防総省DoD機密衛星放出(最後のDoD専用ミッション)」
宇宙開発は、民事も軍事もないのだ。
我が国では、軍事衛星の打ち上げを、民間会社が請け負って行ったり、JAXAが行ったりしている。
国内から打ち上げる時は、国家機関が関与しなければならないから、JAXAが絡むのは当然だ。
軍事衛星は、実用衛星だしな。
有効に活用してもらわなければ困る。
ブルーシートでコンテナの穴塞いで、空輸中に衛星壊すなんて、もっての他だ。
我が国は貧しいからな。
250億ドルをどぶに捨てるような余裕はない!。
喝っ!。
まあいい。
米国の宇宙開発、特に、軍事部門について調べてきたが、その余りの凄まじさに、頭がクラクラする。
ボーイングが、スペースXを歯牙にもかけない扱いをしたのも、分かるような気がする。
衛星打ち上げロケットを開発してきたのは、自分たちだというプライドがあるんだろう。
まあ、たまにはロッキードマーチンのカンニングすることもあるけどな。
(発展型使い捨てロケット:産業スパイ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E5%B1%95%E5%9E%8B%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%8D%A8%E3%81%A6%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88#.E7.94.A3.E6.A5.AD.E3.82.B9.E3.83.91.E3.82.A4
「ボーイング社は、ロッキードマーティン社が作成し、特許で保護された文書を所有していることが発覚した」
和解して、合弁会社(ULA)を作って手打ちにしたが、飽きれた話だ。
この会社は、軍事部門に限って打ち上げを行い、民事衛星は、ボ社とロ社がそれぞれ行っているようだ。
実態は、変わってないということだな。
やれやれ・・・。
衛星打ち上げロケットに深くかかわる弾道ミサイル以外に関しては、今回は敢えてミサイルについては触れない。
海軍のスタンダードミサイルは、USA193衛星を軌道上で破壊する性能を有しているので、立派な宇宙ロケットだが、衛星打ち上げに使われることはない。
同様に陸軍のサードミサイルも、宇宙空間を飛行するが、これも同じだ。
サードは終末段階だが、中間段階での破壊を狙った仕掛けは、陸上ではGBIになり、こっちが海上発射のSM-3に対応する。
ちらっとだけ、見ておこう。
(GBI (ミサイル):開発)
https://ja.wikipedia.org/wiki/GBI_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)#.E9.96.8B.E7.99.BA
「開発製造の主契約企業はボーイングであり、迎撃体EKVおよび地上配備レーダーGBRをレイセオン、戦闘管理および指揮・統制・通信センター (BM/C3) をノースロップ・グラマンがそれぞれ担当している。ブースターは当初担当していたロッキード・マーティンの開発に遅れが生じたため、オービタル・サイエンシズに変更された。」
・ボーイング:主契約企業
・・レイセオン:迎撃体EKV、地上配備レーダーGBR
・・ノースロップグラマン:戦闘管理、指揮・統制・通信センター (BM/C3)
・・ロッキードマーチン(当初):ブースター
・・オービタル・サイエンシズ(変更後):ブースター
出てくる企業は、大体おなじみだな。
(THAADミサイル:配備)
https://ja.wikipedia.org/wiki/THAAD%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB#.E9.85.8D.E5.82.99
「THAADミサイルは主契約社であるロッキード・マーティンによって設計・製造・組立が行われ、レイセオン、ボーイング、エアロジェット、ロケットダイン、ハネウェル、BAEシステムズがその他の契約社として名を連ねている。開発費として2004年の予算で7億ドル以上が計上され、総開発費は100億ドルが見込まれている。」
「稲田朋美防衛大臣が2017年1月13日にグアムのアンダーセン空軍基地を訪問し、THAADの視察を行った」
買う気、満々だな。
なんかなあ、低軌道で撃ち込まれたら避けられないしな。
ミサイルについては、宇宙開発とは離れるので、別の機会に譲ろう。
勲章 ― 2017年03月04日 19:19

勲章
(アメリカ航空宇宙局:表彰および勲章)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E8%88%AA%E7%A9%BA%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%B1%80#.E8.A1.A8.E5.BD.B0.E3.81.8A.E3.82.88.E3.81.B3.E5.8B.B2.E7.AB.A0
「最も権威が高いのは「宇宙名誉勲章 (Congressional Space Medal of Honor)」で、2009年までに28人が叙勲され(うち17人は追贈)、「自身の義務を遂行した宇宙飛行士の中で、国家と人類の福祉に対する非凡で賞賛に値する努力と貢献が特に傑出していた」と認められている。」
追贈とは、死者に贈られることだそうだ。
ああ、確かに17人だなあ。
(宇宙名誉勲章)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%90%8D%E8%AA%89%E5%8B%B2%E7%AB%A0
「NASA長官の推薦により議会の名前でアメリカ合衆国大統領から授与される。」
次に偉そうなNASA殊勲賞が、2017年現在で281人に授与されているのに比べて、たった28人という希少さ。
次の月周回で、貰えるかどうかは分からない。
SLSとオリオン宇宙船で回れば、貰える可能性はある。
スペースXで、民間人が行っても貰えない。
受賞資格は、公務員だけ(米国籍である必要はない)。
スペースXで、NASAの宇宙飛行士が行ったら貰えるだろうか?。
理屈の上では、貰えない理由はない。
「現在の「宇宙開発における合衆国の指針 (space policy of the United States)」の中で、NASAは「宇宙の探査および開発・獲得に、有人あるいは無人機を使用した継続的で実行可能な計画を実施し、地球・太陽系・宇宙に関する根本的な科学的知識をより広げるために民間の宇宙機を使用する」と述べている。」(NASAの将来より)
ファルコンヘビーとドラゴン2は、間違いなく民間の宇宙機だからな。
NASAの使命にも適っている。
しかし、やりたくないだろうな。
沽券にかかわる!。
まあいい。
浮沈子は、米国の叙勲を審査する立場にはない(当然です!)。
宇宙名誉勲章の生前受勲者をみてみよう。
・ニール・アームストロング 1978年10月1日 ジミー・カーター アポロ11号(最初の月着陸の機長)
・フランク・ボーマン 1978年10月1日 ジミー・カーター アポロ8号(最初の月軌道周回の機長)
・ピート・コンラッド 1978年10月1日 ジミー・カーター スカイラブ2号(最初のスカイラブの機長、ステーションの危機的故障の救出の責任者)
・ジョン・ハーシェル・グレン 1978年10月1日 マーキュリー・アトラス6号(最初に軌道周回したアメリカ人)
・アラン・シェパード 1978年10月1日 マーキュリー・レッドストーン3号(最初に宇宙に行ったアメリカ人)
・ジョン・ヤング 1981年5月19日 STS-1 (スペースシャトルの初飛行の機長)
・トーマス・スタッフォード 1993年1月19日 アポロ・ソユーズテスト計画(アメリカ側機長)
・ジム・ラヴェル 1995年7月26日 アポロ13号(失敗したミッションの機長)
・シャノン・ルシッド 1996年12月2日 女性最長の宇宙飛行時間(スニータ・ウィリアムズに更新される。)
・ウィリアム・シェパード 2003年1月15日 第1次長期滞在(最初のISSの機長)
・ロバート・クリッペン 2006年8月26日 STS-1(スペースシャトル初飛行のパイロット)
初物がメインだ。
・最初の月着陸
・最初の月軌道周回
・最初のスカイラブ
・最初に軌道周回
・(最初の有人ジェミニ:追贈)
・最初に宇宙に行った(米国人で)
・スペースシャトルの初飛行
・アポロ・ソユーズテスト計画
・(アメリカ人初の宇宙遊泳:追贈)
・最初のISS
最初のSLSオリオンの機長は、堅いところだ。
月軌道周回は、あげちゃってるからな。
まあ、どうでもいいんですが。
初ものに贈ることについては、まあ、余りややっこしく考えなくても、ほぼ、自動的に決まる。
浮沈子は、初もの以外の授賞理由が興味深いな。
・ステーションの危機的故障の救出
・失敗したミッション
・女性最長の宇宙飛行時間
初ものに困難がないわけではないが、籤運みたいなところもあって、貰えた人の功績かどうかはビミョーだが、これらの授賞理由は、困難なミッションをやり遂げた功績として、誰もが納得する必要がある。
特に、成功したミッションではないアポロ13号の機長に授与されたというのは、極めて異例だ。
女性の宇宙飛行時間は、いつかは破られることになるわけだが、本人は5回も宇宙飛行をしているわけで、その功績も併せて評価されたんだろう。
(シャノン・ルシッド)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%89
「オクラホマ大学に進学し,1973年に生化学の博士号を取得した。」
軍人上がりの、バリバリの宇宙飛行士じゃあない。
こういう、ジミーなキャリアに対して、最高勲章が送られるというのは、浮沈子的には望ましい話だと思うな。
この勲章は、1969年に制定されたが、授与の日付を見ると、それから9年後の1978年からになっている。
一定の評価が定まるまでの間は、授与しないという考え方もあるが、死者に対する授与は、一般に比較的早期に行われる。
死者は、授賞理由発生後に不功績を働く心配がないからな(そうなのかあ?)。
そういう観点から見ると、アポロ1号の事故で亡くなった3人は、ちょっと気の毒な気もする。
結果的には、事故後11年経ってからの追贈となった。
制度が出来たのが、事故後だから仕方ないが、初ものに係る授賞理由もあったしな。
チャレンジャー号事故の犠牲者に対しては、コロンビア号の犠牲者と併せて、事故後19年も経ってからの追贈となった。
こうしてみると、追贈の時期については、NASAの気まぐれとしか思えない。
死者、初もの、困難なミッション(成功、失敗に関わらず)、地道な努力。
宇宙飛行士の搭乗中の事故では、米国は最大の犠牲者を出している(イラン・ラモーンはイスラエル人ですが)。
現在でも、そのリスクは決して低くはない。
あまり考えたくはないが、スペースXの宇宙船で月周回ミッションにNASAの宇宙飛行士が行った時に、勲章が貰える可能性はないとは言えない。
事故が起こって死亡すれば、ひょっとしたら貰えるかもしれないのだ。
縁起でもない!。
浮沈子は、そんなことを望んでいるわけではない。
SLSの完成を待って、初もの基準で生前贈与されるのが望ましい。
でもなあ、ひょっとしたら、スペースXで行って、生きて帰ってきたとしても、貰える可能性はあるかもな。
理由の一つは、困難なミッションだ。
絶体絶命のトラブルを切り抜け、賞賛に値する努力を払って帰還すれば、貰えるかも。
でもなあ、それって、アポロ13号でやっちゃったからな。
結局、NASAの宇宙船として、ドラゴン2を認定して、初もの基準を充てない限り、生きて帰ってきたモルモット(!)に勲章はやれない。
それは、EM-1からの撤退を意味する。
そこまでやるかあ?。
SLSオリオンの完全凍結。
別に、勲章やるための計画ではない。
勲章は気まぐれでもいいが、宇宙開発は気まぐれでは困るな。
それでは、死者も浮かばれないだろう。
・ガス・グリソム* 1978年10月1日 アポロ1号、ジェミニ3号(最初の有人ジェミニの機長)
・ロジャー・チャフィー* 1997年12月7日 アポロ1号で死去
・エドワード・ホワイト* 1997年12月17日 アポロ1号、ジェミニ4号(アメリカ人初の宇宙遊泳)
・リック・ハズバンド* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去)
・ウィリアム・マッコール* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去)
・マイケル・アンダーソン* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去)
・カルパナ・チャウラ* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去)
・デイビッド・ブラウン* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去)
・ローレル・クラーク* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去)
・イラン・ラモーン* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去):イスラエル国籍
・ディック・スコビー* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
・マイケル・J・スミス* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
・ジュディス・レズニック* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
・ロナルド・マクネイア* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
・エリソン・オニヅカ* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
・グレゴリー・ジャービス* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
・クリスタ・マコーリフ* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
合掌・・・。
(アメリカ航空宇宙局:表彰および勲章)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E8%88%AA%E7%A9%BA%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%B1%80#.E8.A1.A8.E5.BD.B0.E3.81.8A.E3.82.88.E3.81.B3.E5.8B.B2.E7.AB.A0
「最も権威が高いのは「宇宙名誉勲章 (Congressional Space Medal of Honor)」で、2009年までに28人が叙勲され(うち17人は追贈)、「自身の義務を遂行した宇宙飛行士の中で、国家と人類の福祉に対する非凡で賞賛に値する努力と貢献が特に傑出していた」と認められている。」
追贈とは、死者に贈られることだそうだ。
ああ、確かに17人だなあ。
(宇宙名誉勲章)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%90%8D%E8%AA%89%E5%8B%B2%E7%AB%A0
「NASA長官の推薦により議会の名前でアメリカ合衆国大統領から授与される。」
次に偉そうなNASA殊勲賞が、2017年現在で281人に授与されているのに比べて、たった28人という希少さ。
次の月周回で、貰えるかどうかは分からない。
SLSとオリオン宇宙船で回れば、貰える可能性はある。
スペースXで、民間人が行っても貰えない。
受賞資格は、公務員だけ(米国籍である必要はない)。
スペースXで、NASAの宇宙飛行士が行ったら貰えるだろうか?。
理屈の上では、貰えない理由はない。
「現在の「宇宙開発における合衆国の指針 (space policy of the United States)」の中で、NASAは「宇宙の探査および開発・獲得に、有人あるいは無人機を使用した継続的で実行可能な計画を実施し、地球・太陽系・宇宙に関する根本的な科学的知識をより広げるために民間の宇宙機を使用する」と述べている。」(NASAの将来より)
ファルコンヘビーとドラゴン2は、間違いなく民間の宇宙機だからな。
NASAの使命にも適っている。
しかし、やりたくないだろうな。
沽券にかかわる!。
まあいい。
浮沈子は、米国の叙勲を審査する立場にはない(当然です!)。
宇宙名誉勲章の生前受勲者をみてみよう。
・ニール・アームストロング 1978年10月1日 ジミー・カーター アポロ11号(最初の月着陸の機長)
・フランク・ボーマン 1978年10月1日 ジミー・カーター アポロ8号(最初の月軌道周回の機長)
・ピート・コンラッド 1978年10月1日 ジミー・カーター スカイラブ2号(最初のスカイラブの機長、ステーションの危機的故障の救出の責任者)
・ジョン・ハーシェル・グレン 1978年10月1日 マーキュリー・アトラス6号(最初に軌道周回したアメリカ人)
・アラン・シェパード 1978年10月1日 マーキュリー・レッドストーン3号(最初に宇宙に行ったアメリカ人)
・ジョン・ヤング 1981年5月19日 STS-1 (スペースシャトルの初飛行の機長)
・トーマス・スタッフォード 1993年1月19日 アポロ・ソユーズテスト計画(アメリカ側機長)
・ジム・ラヴェル 1995年7月26日 アポロ13号(失敗したミッションの機長)
・シャノン・ルシッド 1996年12月2日 女性最長の宇宙飛行時間(スニータ・ウィリアムズに更新される。)
・ウィリアム・シェパード 2003年1月15日 第1次長期滞在(最初のISSの機長)
・ロバート・クリッペン 2006年8月26日 STS-1(スペースシャトル初飛行のパイロット)
初物がメインだ。
・最初の月着陸
・最初の月軌道周回
・最初のスカイラブ
・最初に軌道周回
・(最初の有人ジェミニ:追贈)
・最初に宇宙に行った(米国人で)
・スペースシャトルの初飛行
・アポロ・ソユーズテスト計画
・(アメリカ人初の宇宙遊泳:追贈)
・最初のISS
最初のSLSオリオンの機長は、堅いところだ。
月軌道周回は、あげちゃってるからな。
まあ、どうでもいいんですが。
初ものに贈ることについては、まあ、余りややっこしく考えなくても、ほぼ、自動的に決まる。
浮沈子は、初もの以外の授賞理由が興味深いな。
・ステーションの危機的故障の救出
・失敗したミッション
・女性最長の宇宙飛行時間
初ものに困難がないわけではないが、籤運みたいなところもあって、貰えた人の功績かどうかはビミョーだが、これらの授賞理由は、困難なミッションをやり遂げた功績として、誰もが納得する必要がある。
特に、成功したミッションではないアポロ13号の機長に授与されたというのは、極めて異例だ。
女性の宇宙飛行時間は、いつかは破られることになるわけだが、本人は5回も宇宙飛行をしているわけで、その功績も併せて評価されたんだろう。
(シャノン・ルシッド)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%89
「オクラホマ大学に進学し,1973年に生化学の博士号を取得した。」
軍人上がりの、バリバリの宇宙飛行士じゃあない。
こういう、ジミーなキャリアに対して、最高勲章が送られるというのは、浮沈子的には望ましい話だと思うな。
この勲章は、1969年に制定されたが、授与の日付を見ると、それから9年後の1978年からになっている。
一定の評価が定まるまでの間は、授与しないという考え方もあるが、死者に対する授与は、一般に比較的早期に行われる。
死者は、授賞理由発生後に不功績を働く心配がないからな(そうなのかあ?)。
そういう観点から見ると、アポロ1号の事故で亡くなった3人は、ちょっと気の毒な気もする。
結果的には、事故後11年経ってからの追贈となった。
制度が出来たのが、事故後だから仕方ないが、初ものに係る授賞理由もあったしな。
チャレンジャー号事故の犠牲者に対しては、コロンビア号の犠牲者と併せて、事故後19年も経ってからの追贈となった。
こうしてみると、追贈の時期については、NASAの気まぐれとしか思えない。
死者、初もの、困難なミッション(成功、失敗に関わらず)、地道な努力。
宇宙飛行士の搭乗中の事故では、米国は最大の犠牲者を出している(イラン・ラモーンはイスラエル人ですが)。
現在でも、そのリスクは決して低くはない。
あまり考えたくはないが、スペースXの宇宙船で月周回ミッションにNASAの宇宙飛行士が行った時に、勲章が貰える可能性はないとは言えない。
事故が起こって死亡すれば、ひょっとしたら貰えるかもしれないのだ。
縁起でもない!。
浮沈子は、そんなことを望んでいるわけではない。
SLSの完成を待って、初もの基準で生前贈与されるのが望ましい。
でもなあ、ひょっとしたら、スペースXで行って、生きて帰ってきたとしても、貰える可能性はあるかもな。
理由の一つは、困難なミッションだ。
絶体絶命のトラブルを切り抜け、賞賛に値する努力を払って帰還すれば、貰えるかも。
でもなあ、それって、アポロ13号でやっちゃったからな。
結局、NASAの宇宙船として、ドラゴン2を認定して、初もの基準を充てない限り、生きて帰ってきたモルモット(!)に勲章はやれない。
それは、EM-1からの撤退を意味する。
そこまでやるかあ?。
SLSオリオンの完全凍結。
別に、勲章やるための計画ではない。
勲章は気まぐれでもいいが、宇宙開発は気まぐれでは困るな。
それでは、死者も浮かばれないだろう。
・ガス・グリソム* 1978年10月1日 アポロ1号、ジェミニ3号(最初の有人ジェミニの機長)
・ロジャー・チャフィー* 1997年12月7日 アポロ1号で死去
・エドワード・ホワイト* 1997年12月17日 アポロ1号、ジェミニ4号(アメリカ人初の宇宙遊泳)
・リック・ハズバンド* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去)
・ウィリアム・マッコール* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去)
・マイケル・アンダーソン* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去)
・カルパナ・チャウラ* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去)
・デイビッド・ブラウン* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去)
・ローレル・クラーク* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去)
・イラン・ラモーン* 2004年2月3日 STS-107(コロンビア号空中分解事故で死去):イスラエル国籍
・ディック・スコビー* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
・マイケル・J・スミス* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
・ジュディス・レズニック* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
・ロナルド・マクネイア* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
・エリソン・オニヅカ* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
・グレゴリー・ジャービス* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
・クリスタ・マコーリフ* 2004年7月23日 STS-51-L(チャレンジャー号爆発事故で死去)
合掌・・・。
宇宙ロケットとミサイル ― 2017年03月05日 01:22
宇宙ロケットとミサイル
このところ、米国の宇宙開発について調べていて、その出自が弾道ミサイルの開発と密接に結びついていることが分かってきた。
そんなことも知らなかった浮沈子。
有人宇宙船を打ち上げるロケットといえば、アポロのサターン5型とスペースシャトルくらいしか知らなかったが、未だ現役のソユーズ宇宙船をはじめ、マーキュリー宇宙船やジェミニ宇宙船も、大陸間弾道弾の先っちょに乗っていたわけだ。
うーん、ヤバ過ぎ(そうかあ?)。
核弾頭の代わりに、人間乗せたカプセル付けて打ち上げてたわけだな。
しかし、弾道ミサイルではない、いわゆるふつーのミサイルは、宇宙ロケットと関係ないんだろうか?。
原理的には、ジェットエンジンを使用する巡航ミサイルは別にして、ロケットの原理を使用していれば、宇宙空間を飛ぶことが可能だ。
そんな、キワモノ的なミサイルもある。
有名どころでは、弾道弾迎撃ミサイルがそれに当たる。
(弾道弾迎撃ミサイル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%BE%E9%81%93%E5%BC%BE%E8%BF%8E%E6%92%83%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB
「1950年代に開発が開始された核ミサイル系と、1990年代から現代に至るまで開発が続いている通常弾頭型がある。」
大気圏外を飛んでくる弾道ミサイルを迎撃するんだから、こっちも大気圏外に出ていかなければならないということか。
開発の歴史は、紆余曲折だが、現在の所、核弾頭を使用するロシアタイプと、通常弾頭を使用する米国タイプがある。
計画、構想は別としても、通常弾頭を使用するタイプで、ものになりそうなのは、MD(ミサイルディフェンス)ということになる。
(ミサイル防衛)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E9%98%B2%E8%A1%9B
「主に弾道ミサイルからある特定の区域を防衛することである。」
・早期警戒と指揮統制
・・DSP衛星
・・統合情報配布ネットワーク
・上昇段階(ブースト・フェイズ)
・・使い物になりそうなものはない。
・中間段階(ミッドコース・フェイズ)
・・イージスBMD(海上)
・・SM-3(海上:陸上にも配備か?)
・・Xバンド・レーダー(陸上・海上)
・・GBI(陸上)
・終末段階(ターミナル・フェイズ)
・・THAADミサイル・システム(大気圏外)
・・パトリオットPAC-3システム(大気圏内)
パック3は、射程短いからな。
この際、パスだ。
で、SM3とGBI、サードくらいが対象になる。
浮沈子は、大気圏外飛翔ロケットという観点から見ているので、何パーセント撃ち落とせるかなどという実用性における評価には関心がない。
(RIM-161スタンダード・ミサイル3:現役)
https://ja.wikipedia.org/wiki/RIM-161%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB3
「製造業者:レイセオン、エアロジェット」
「最大高度:70-500km(44-310マイル)」
「第一段: MK 72ブースター、固体燃料ロケット(エアロジェット製)」
「第二段: MK 104固体燃料デュアル・スラスト・ロケット・モーター(DTRM)(エアロジェット製)」
「第三段: MK 136固体燃料第三段ロケット・モーター(TSRM)(ATK製)」
「第四段: 固体燃料軌道修正・姿勢制御装置(SDACS)(ATK製)」
(GBI (ミサイル):開発中?)
https://ja.wikipedia.org/wiki/GBI_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)
「主契約企業:ボーイング」
「迎撃高度:未詳 (2000km?)」
「推進装置:3段式固体ロケット」
(THAADミサイル:現役)
https://ja.wikipedia.org/wiki/THAAD%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB
「製造業者 ロッキード・マーティン」
「最大高度:40-150km」
「推進剤:1段式固体ロケット」
「操舵方式:TVC+サイドスラスタ」
なんか、大陸間弾道弾とか、SLSの仕様を見てきた感じで比較すると、ショボショボの感じだ。
サードミサイルは、1段式とあるが、もちろん体当たりするためのキルステージは、上空で分離される(たぶん)。
これらは、結局、弾道ミサイルを防衛するための仕掛けだ。
相互確証破壊の悪夢から逃れ、核ミサイルの恐怖から解放するというシナリオなんだが、ICBMに対して完全に有効性が確認されているシステムはない。
いずれも、短距離弾道ミサイルや中距離弾道ミサイルなどの限定的な破壊に留まる。
広大な国土をカバーすることも出来ないし、そういう目的でもない。
あくまで、拠点防御、限定的な対抗手段だ。
何もしないわけではない、やれることはやるという程度。
政治的にはともかく、枕を高くするという話にはならない。
開発や配備には、莫大な投資が必要だが、その投資に見合う効果を確認することは出来ない。
ハッキリ言って、気休めだな。
しかし、その心理効果は無視できない。
じゃあ、何もしないでいいのか、やられっぱなしでもいいのかと開き直られれば、そのとおりとは言いづらい。
そういう商品だ。
家に鍵をかけるという話とは異なる。
多くのカギがかかっていれば、泥棒は他の家に入ってくれるだろうが、ドンパチやる時に、この国はガードが堅いから、他の国にしようというわけにはいかないだろう?。
確かに、一定の抑止力にはなる。
ガードを破るためには、それ相応の攻撃力を必要とするし、経済的な負担を強いることになる。
その閾値を、十分高くすることが出来れば、抑止力として機能する。
しかし、それは一時的、或いは限定的なものに過ぎない。
相手に対して、更なる攻撃力を持つことを正当化する効果(逆効果?)もある。
こういうのは、お安く、完全な性能が発揮されるものじゃあない。
一家に一台、サードミサイルというわけにはいかないのだ。
宇宙空間を飛ぶことが出来るミサイルだが、衛星や人間を乗せて飛ぶことは出来ない。
回収して再使用するなんてことも、想定の範囲外だ。
大陸間弾道弾は、その巨大な推進力を使って、地球の重力を振り切り、衛星や宇宙船を宇宙空間に運ぶことが出来た。
だからいいということじゃない。
良し悪しの問題ではない。
しかし、MDに使われるロケットには、そういう発展性はない。
まあ、GBIミサイルなら、固体燃料ロケットとして、小型衛星打ち上げに使えるかもしれない。
しかし、GBIは迎撃ミサイルとしての開発は難航している。
ひょっとすると開発中止に追い込まれかねない。
「GMD as the nation's only ground-based defense against limited ICBM attacks.」
米国は、MDを堅持するために、この中間段階でのミサイルを止めるわけにはいかないだろう。
ブースト段階や上昇段階で、マトモな仕掛けが登場して来れば別だけどな。
攻撃兵器、迎撃兵器としてのロケットは、まだ暫く飛び続けるに違いない。
今は、宇宙空間にそういう兵器を置くことは表立っては検討していないだろうが、浮沈子は、裏では絶対に何かやってるに違いないと確信している。
いつでも、好きな時に、地球上のどこでも、特定の場所をピンポイントで攻撃できるような兵器は、為政者の夢だ。
地べたを這って近づくこともなく、海の上をえっちらおっちら漕いでいかなくても、高い高いお空の上から、正確に狙えればいい。
現代は、衛星搭載兵器が登場するまでの、束の間の休息時間かも知れない。
それは、もちろん、条約かなんかで禁止されているんだろうが、そんなもんは破るためにある。
技術的に可能なことを、いつまでも封印し続けることは出来ない。
MDの封印が解かれ、世界は新たな時代に入った。
ロケットが、平和の宇宙を飛ぶ時代が来ることはないだろう。
高エネルギー指向性兵器を搭載した攻撃衛星が実用化されれば、それを飛ばさないということは有り得ない。
うーん、それを考えると、暗澹たる思いだな・・・。
(Lockheed THAAD Extended Range (THAAD ER):動画出ます:追加)
https://www.youtube.com/watch?v=Q3SMs_IR1vc
こう上手くいくかよ、というロッキードマーチンの次期サードの宣伝。
このところ、米国の宇宙開発について調べていて、その出自が弾道ミサイルの開発と密接に結びついていることが分かってきた。
そんなことも知らなかった浮沈子。
有人宇宙船を打ち上げるロケットといえば、アポロのサターン5型とスペースシャトルくらいしか知らなかったが、未だ現役のソユーズ宇宙船をはじめ、マーキュリー宇宙船やジェミニ宇宙船も、大陸間弾道弾の先っちょに乗っていたわけだ。
うーん、ヤバ過ぎ(そうかあ?)。
核弾頭の代わりに、人間乗せたカプセル付けて打ち上げてたわけだな。
しかし、弾道ミサイルではない、いわゆるふつーのミサイルは、宇宙ロケットと関係ないんだろうか?。
原理的には、ジェットエンジンを使用する巡航ミサイルは別にして、ロケットの原理を使用していれば、宇宙空間を飛ぶことが可能だ。
そんな、キワモノ的なミサイルもある。
有名どころでは、弾道弾迎撃ミサイルがそれに当たる。
(弾道弾迎撃ミサイル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%BE%E9%81%93%E5%BC%BE%E8%BF%8E%E6%92%83%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB
「1950年代に開発が開始された核ミサイル系と、1990年代から現代に至るまで開発が続いている通常弾頭型がある。」
大気圏外を飛んでくる弾道ミサイルを迎撃するんだから、こっちも大気圏外に出ていかなければならないということか。
開発の歴史は、紆余曲折だが、現在の所、核弾頭を使用するロシアタイプと、通常弾頭を使用する米国タイプがある。
計画、構想は別としても、通常弾頭を使用するタイプで、ものになりそうなのは、MD(ミサイルディフェンス)ということになる。
(ミサイル防衛)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E9%98%B2%E8%A1%9B
「主に弾道ミサイルからある特定の区域を防衛することである。」
・早期警戒と指揮統制
・・DSP衛星
・・統合情報配布ネットワーク
・上昇段階(ブースト・フェイズ)
・・使い物になりそうなものはない。
・中間段階(ミッドコース・フェイズ)
・・イージスBMD(海上)
・・SM-3(海上:陸上にも配備か?)
・・Xバンド・レーダー(陸上・海上)
・・GBI(陸上)
・終末段階(ターミナル・フェイズ)
・・THAADミサイル・システム(大気圏外)
・・パトリオットPAC-3システム(大気圏内)
パック3は、射程短いからな。
この際、パスだ。
で、SM3とGBI、サードくらいが対象になる。
浮沈子は、大気圏外飛翔ロケットという観点から見ているので、何パーセント撃ち落とせるかなどという実用性における評価には関心がない。
(RIM-161スタンダード・ミサイル3:現役)
https://ja.wikipedia.org/wiki/RIM-161%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB3
「製造業者:レイセオン、エアロジェット」
「最大高度:70-500km(44-310マイル)」
「第一段: MK 72ブースター、固体燃料ロケット(エアロジェット製)」
「第二段: MK 104固体燃料デュアル・スラスト・ロケット・モーター(DTRM)(エアロジェット製)」
「第三段: MK 136固体燃料第三段ロケット・モーター(TSRM)(ATK製)」
「第四段: 固体燃料軌道修正・姿勢制御装置(SDACS)(ATK製)」
(GBI (ミサイル):開発中?)
https://ja.wikipedia.org/wiki/GBI_(%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)
「主契約企業:ボーイング」
「迎撃高度:未詳 (2000km?)」
「推進装置:3段式固体ロケット」
(THAADミサイル:現役)
https://ja.wikipedia.org/wiki/THAAD%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB
「製造業者 ロッキード・マーティン」
「最大高度:40-150km」
「推進剤:1段式固体ロケット」
「操舵方式:TVC+サイドスラスタ」
なんか、大陸間弾道弾とか、SLSの仕様を見てきた感じで比較すると、ショボショボの感じだ。
サードミサイルは、1段式とあるが、もちろん体当たりするためのキルステージは、上空で分離される(たぶん)。
これらは、結局、弾道ミサイルを防衛するための仕掛けだ。
相互確証破壊の悪夢から逃れ、核ミサイルの恐怖から解放するというシナリオなんだが、ICBMに対して完全に有効性が確認されているシステムはない。
いずれも、短距離弾道ミサイルや中距離弾道ミサイルなどの限定的な破壊に留まる。
広大な国土をカバーすることも出来ないし、そういう目的でもない。
あくまで、拠点防御、限定的な対抗手段だ。
何もしないわけではない、やれることはやるという程度。
政治的にはともかく、枕を高くするという話にはならない。
開発や配備には、莫大な投資が必要だが、その投資に見合う効果を確認することは出来ない。
ハッキリ言って、気休めだな。
しかし、その心理効果は無視できない。
じゃあ、何もしないでいいのか、やられっぱなしでもいいのかと開き直られれば、そのとおりとは言いづらい。
そういう商品だ。
家に鍵をかけるという話とは異なる。
多くのカギがかかっていれば、泥棒は他の家に入ってくれるだろうが、ドンパチやる時に、この国はガードが堅いから、他の国にしようというわけにはいかないだろう?。
確かに、一定の抑止力にはなる。
ガードを破るためには、それ相応の攻撃力を必要とするし、経済的な負担を強いることになる。
その閾値を、十分高くすることが出来れば、抑止力として機能する。
しかし、それは一時的、或いは限定的なものに過ぎない。
相手に対して、更なる攻撃力を持つことを正当化する効果(逆効果?)もある。
こういうのは、お安く、完全な性能が発揮されるものじゃあない。
一家に一台、サードミサイルというわけにはいかないのだ。
宇宙空間を飛ぶことが出来るミサイルだが、衛星や人間を乗せて飛ぶことは出来ない。
回収して再使用するなんてことも、想定の範囲外だ。
大陸間弾道弾は、その巨大な推進力を使って、地球の重力を振り切り、衛星や宇宙船を宇宙空間に運ぶことが出来た。
だからいいということじゃない。
良し悪しの問題ではない。
しかし、MDに使われるロケットには、そういう発展性はない。
まあ、GBIミサイルなら、固体燃料ロケットとして、小型衛星打ち上げに使えるかもしれない。
しかし、GBIは迎撃ミサイルとしての開発は難航している。
ひょっとすると開発中止に追い込まれかねない。
「GMD as the nation's only ground-based defense against limited ICBM attacks.」
米国は、MDを堅持するために、この中間段階でのミサイルを止めるわけにはいかないだろう。
ブースト段階や上昇段階で、マトモな仕掛けが登場して来れば別だけどな。
攻撃兵器、迎撃兵器としてのロケットは、まだ暫く飛び続けるに違いない。
今は、宇宙空間にそういう兵器を置くことは表立っては検討していないだろうが、浮沈子は、裏では絶対に何かやってるに違いないと確信している。
いつでも、好きな時に、地球上のどこでも、特定の場所をピンポイントで攻撃できるような兵器は、為政者の夢だ。
地べたを這って近づくこともなく、海の上をえっちらおっちら漕いでいかなくても、高い高いお空の上から、正確に狙えればいい。
現代は、衛星搭載兵器が登場するまでの、束の間の休息時間かも知れない。
それは、もちろん、条約かなんかで禁止されているんだろうが、そんなもんは破るためにある。
技術的に可能なことを、いつまでも封印し続けることは出来ない。
MDの封印が解かれ、世界は新たな時代に入った。
ロケットが、平和の宇宙を飛ぶ時代が来ることはないだろう。
高エネルギー指向性兵器を搭載した攻撃衛星が実用化されれば、それを飛ばさないということは有り得ない。
うーん、それを考えると、暗澹たる思いだな・・・。
(Lockheed THAAD Extended Range (THAAD ER):動画出ます:追加)
https://www.youtube.com/watch?v=Q3SMs_IR1vc
こう上手くいくかよ、というロッキードマーチンの次期サードの宣伝。
4割 ― 2017年03月05日 03:51
4割
(軍事研究しない原則、4割が支持)
http://jp.reuters.com/article/idJP2017030401001758?il=0
「日本学術会議が1950年と67年、過去の戦争協力への反省を踏まえ「軍事研究はしない」と誓った軍学分離の声明について、4割の大学が「堅持するべきだ」と考えていることが4日、全国の国公私立大95校を対象とした共同通信のアンケートで分かった。」
(軍事研究制度容認のトップに「取材対応禁止」要請 内部でさや当て)
http://www.sankei.com/politics/news/170301/plt1703010018-n1.html
「最終報告がまとまる7日開催の委員会に向けて賛否両派によるさや当てが激化しそうだ。」
「首相が会員を任命し国費で人件費が賄われる学術会議が委員会を昨年5月に設置し、適否を協議してきた。」
産経が言わんとするところは、あれだな、アゴアシ付きで任命されたんだから、言うこと聞くのは当然ということだろうな(そうなのかあ?)。
共同通信が行ったアンケートの中身は良く分からない。
念のために、反対派(?)のページも拝んでおこう。
(大学の軍事研究に反対する会)
https://gunjikenkyu-no.jimdo.com/
なんか、スゴイ感じのトップページだな。
ロイターのニュース記事にあった声明というのも拝んでおこう。
(戦争を目的とする科学の研究には絶対従わない決意の表明:1950年)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/01/01-49-s.pdf
1-49とあるのがそれだ。
短いので、全文を引用しよう。
「日本学術会議は、1949年1月、その創立にあたって、これまで日本の科学者がとりきたった態度について強く反省するとともに科学文化国家、世界平和の礎たらしめようとする固い決意を内外に表明した。
われわれは、文化国家の建設者として、はたまた世界平和の使として、再び戦争の惨禍が到来せざるよう切望するとともに、さきの声明を実現し、科学者としての節操を守るためにも、戦争を目的とする科学の研究には、今後絶対に従わないというわれわれの固い決意を表明する。」
1967年のも拝んでおく。
(軍事目的のための科学研究を行わない声明:1967年)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/04/07-29-s.pdf
「われわれ科学者は、真理の探究をもって自らの使命とし、その成果が人類の福祉増進のために役立つことを強く願望している。しかし、現在は、科学者自身の意図の如何に拘わらず、科学の成果が戦争に役立たされる危険性を常に内蔵している。その故に科学者は自らの研究を遂行するに当たって、絶えずこのことについて戒心することが要請される。
今やわれわれを取りまく情勢は極めてきびしい。科学以外の力によって、科学の正しい発展が阻害される危険性が常にわれわれの周辺に存在する。近時、米国陸軍極東研究開発局よりの半導体国際会議やその他の個別研究者に対する研究費の援助等の諸問題を契機として、われわれはこの点に深く思いを致し、決意を新たにしなければならない情勢に直面している。既に日本学術会議は、上記国際会議後援の責任を痛感して、会長声明を行った。
ここにわれわれは、改めて、日本学術会議発足以来の精神を振り返って、真理の探究のために行われる科学研究の成果が又平和のために奉仕すべきことを常に念頭におき、戦争を目的とする科学の研究は絶対にこれを行わないという決意を声明する。」
うーん、長い・・・。
まあいい。
情勢は刻々と変化し、この声明(67年)から、既にちょうど半世紀が経過した。
現在は、国防予算の中から研究費が支給され、戦争遂行のための研究が制度的に行われるようになっている。
科学の研究が真理探究や人類の福祉の向上を目指しているにしても、その結果が軍事目的に応用されることは止めようがない。
そこに具体的に1本の線を明確に引くことは不可能だ。
さらに、一人一人の科学者が、節操を守ったり、戒心(用心)することにも限界がある。
これは、個人の倫理の問題ではない。
社会の変容と共に、変化しうる専門集団の規範の問題なのだ。
アンケートによれば、過半数の大学は、直ちに軍事研究に反対する表明を避けている。
賢明だな。
風向きが変わりつつあることを、敏感に感じ取っているのだろう。
大学経営は、そうでなくてはならない(そうなのかあ?)。
生命科学や情報管理など、それでなくても大学はややっこしい問題を抱えている。
研究結果を公表できない研究は、別に軍事研究に限らないだろう。
ヒトの遺伝子操作とかも、いろいろ制約がある。
軍事研究の問題は、それらの中に紛れ、社会の変化と共に変わっていく一つの要素になっている。
浮沈子は、無定見に軍事研究を受け入れるべきとは思わない。
核爆弾作ったり、毒ガス作ったり、殺人ウイルス作ったりする研究を、バンバンやれとも言わない。
どこかで線を引きつつ、現実的な問題として、真面目に取り組むべきだと考える。
防衛省から金が出るからダメとか、民間企業からならOKとか、そういう形式論は、科学的ではなかろう?。
学問・研究の自由と、目的による制約は相反する。
科学の水準や、それを利用する社会のあり方によっても変わって来る。
その変化にコミットしつつ、あらまほしき姿を描くことが必要だ。
頭の悪い浮沈子には、何もいいアイデアは思いつかないけどな。
戦争は、二度と起こしたくないという思いは、誰もが共通の思いだろうが、その実現の方法は異なる。
4割の明確な反対というのは、意外な数字だ。
浮沈子は、8割くらいは反対かと思っていた。
世間に疎い学者先生たちだからな。
それも仕方ないと・・・。
そしたら、4割だと!。
科学者が世間ずれしてきたのか、それとも、何か別の要因があるのか。
「大学側は防衛・軍事研究に慎重な姿勢が浮き彫りになった。」(ロイターより)
相変わらず、ロイターは頓珍漢な解説を載せているな。
逆だろう!?。
科学者が節操を失い、戒心を怠る時、災いが訪れる。
半世紀前の声明を拝んで、精進しなければなるまい・・・。
(軍事研究しない原則、4割が支持)
http://jp.reuters.com/article/idJP2017030401001758?il=0
「日本学術会議が1950年と67年、過去の戦争協力への反省を踏まえ「軍事研究はしない」と誓った軍学分離の声明について、4割の大学が「堅持するべきだ」と考えていることが4日、全国の国公私立大95校を対象とした共同通信のアンケートで分かった。」
(軍事研究制度容認のトップに「取材対応禁止」要請 内部でさや当て)
http://www.sankei.com/politics/news/170301/plt1703010018-n1.html
「最終報告がまとまる7日開催の委員会に向けて賛否両派によるさや当てが激化しそうだ。」
「首相が会員を任命し国費で人件費が賄われる学術会議が委員会を昨年5月に設置し、適否を協議してきた。」
産経が言わんとするところは、あれだな、アゴアシ付きで任命されたんだから、言うこと聞くのは当然ということだろうな(そうなのかあ?)。
共同通信が行ったアンケートの中身は良く分からない。
念のために、反対派(?)のページも拝んでおこう。
(大学の軍事研究に反対する会)
https://gunjikenkyu-no.jimdo.com/
なんか、スゴイ感じのトップページだな。
ロイターのニュース記事にあった声明というのも拝んでおこう。
(戦争を目的とする科学の研究には絶対従わない決意の表明:1950年)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/01/01-49-s.pdf
1-49とあるのがそれだ。
短いので、全文を引用しよう。
「日本学術会議は、1949年1月、その創立にあたって、これまで日本の科学者がとりきたった態度について強く反省するとともに科学文化国家、世界平和の礎たらしめようとする固い決意を内外に表明した。
われわれは、文化国家の建設者として、はたまた世界平和の使として、再び戦争の惨禍が到来せざるよう切望するとともに、さきの声明を実現し、科学者としての節操を守るためにも、戦争を目的とする科学の研究には、今後絶対に従わないというわれわれの固い決意を表明する。」
1967年のも拝んでおく。
(軍事目的のための科学研究を行わない声明:1967年)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/04/07-29-s.pdf
「われわれ科学者は、真理の探究をもって自らの使命とし、その成果が人類の福祉増進のために役立つことを強く願望している。しかし、現在は、科学者自身の意図の如何に拘わらず、科学の成果が戦争に役立たされる危険性を常に内蔵している。その故に科学者は自らの研究を遂行するに当たって、絶えずこのことについて戒心することが要請される。
今やわれわれを取りまく情勢は極めてきびしい。科学以外の力によって、科学の正しい発展が阻害される危険性が常にわれわれの周辺に存在する。近時、米国陸軍極東研究開発局よりの半導体国際会議やその他の個別研究者に対する研究費の援助等の諸問題を契機として、われわれはこの点に深く思いを致し、決意を新たにしなければならない情勢に直面している。既に日本学術会議は、上記国際会議後援の責任を痛感して、会長声明を行った。
ここにわれわれは、改めて、日本学術会議発足以来の精神を振り返って、真理の探究のために行われる科学研究の成果が又平和のために奉仕すべきことを常に念頭におき、戦争を目的とする科学の研究は絶対にこれを行わないという決意を声明する。」
うーん、長い・・・。
まあいい。
情勢は刻々と変化し、この声明(67年)から、既にちょうど半世紀が経過した。
現在は、国防予算の中から研究費が支給され、戦争遂行のための研究が制度的に行われるようになっている。
科学の研究が真理探究や人類の福祉の向上を目指しているにしても、その結果が軍事目的に応用されることは止めようがない。
そこに具体的に1本の線を明確に引くことは不可能だ。
さらに、一人一人の科学者が、節操を守ったり、戒心(用心)することにも限界がある。
これは、個人の倫理の問題ではない。
社会の変容と共に、変化しうる専門集団の規範の問題なのだ。
アンケートによれば、過半数の大学は、直ちに軍事研究に反対する表明を避けている。
賢明だな。
風向きが変わりつつあることを、敏感に感じ取っているのだろう。
大学経営は、そうでなくてはならない(そうなのかあ?)。
生命科学や情報管理など、それでなくても大学はややっこしい問題を抱えている。
研究結果を公表できない研究は、別に軍事研究に限らないだろう。
ヒトの遺伝子操作とかも、いろいろ制約がある。
軍事研究の問題は、それらの中に紛れ、社会の変化と共に変わっていく一つの要素になっている。
浮沈子は、無定見に軍事研究を受け入れるべきとは思わない。
核爆弾作ったり、毒ガス作ったり、殺人ウイルス作ったりする研究を、バンバンやれとも言わない。
どこかで線を引きつつ、現実的な問題として、真面目に取り組むべきだと考える。
防衛省から金が出るからダメとか、民間企業からならOKとか、そういう形式論は、科学的ではなかろう?。
学問・研究の自由と、目的による制約は相反する。
科学の水準や、それを利用する社会のあり方によっても変わって来る。
その変化にコミットしつつ、あらまほしき姿を描くことが必要だ。
頭の悪い浮沈子には、何もいいアイデアは思いつかないけどな。
戦争は、二度と起こしたくないという思いは、誰もが共通の思いだろうが、その実現の方法は異なる。
4割の明確な反対というのは、意外な数字だ。
浮沈子は、8割くらいは反対かと思っていた。
世間に疎い学者先生たちだからな。
それも仕方ないと・・・。
そしたら、4割だと!。
科学者が世間ずれしてきたのか、それとも、何か別の要因があるのか。
「大学側は防衛・軍事研究に慎重な姿勢が浮き彫りになった。」(ロイターより)
相変わらず、ロイターは頓珍漢な解説を載せているな。
逆だろう!?。
科学者が節操を失い、戒心を怠る時、災いが訪れる。
半世紀前の声明を拝んで、精進しなければなるまい・・・。
最近のコメント