中国の感染者が世界の1パーセントを切る時:ただし北京とかの流行が爆発しなければの話2020年06月16日 10:13

中国の感染者が世界の1パーセントを切る時:ただし北京とかの流行が爆発しなければの話
中国の感染者が世界の1パーセントを切る時:ただし北京とかの流行が爆発しなければの話


8万3千人余りで、足踏みを続ける中国(感染者83,181人、死者4,634人)の感染者。

もちろん、無症候性キャリアは含まれない。

WHOは、それも入れ込んだ数字を求めているが、中国は含めていない。

それにしても、ほんの数か月前は、断トツ世界首位だったのに、今では19位にまで落ちている。

今週中には南アフリカ共和国(70,038、1,480:感染者は1日当たり、4千人以上のペースで増加中)とクウェート(79,602、73:感染者は1日当たり、千人弱のペースで増加中)に抜かれて、21位に陥落することは確実な情勢だ。

南アフリカ共和国の方が、先にぬき去るかも知れない。

報告されている感染者数の比較は、余り意味があるとは言えない(中国だけじゃなくて、各国とも様々な事情で完全には捕捉していないからな)。

それでも、世界(7,930,989、433,783)の感染者が830万人を超えるのが今週中の話になってきたからな。

中国が1パーセント未満の構成比になるなんて、誰が想像できただろうか(浮沈子にとっては、完全に想定外!)。

今や、この疾病は欧米での大流行を起こしたという位置づけだ。

が、それも、一時の話に過ぎないということになる。

欧州の流行は一段落して、全体でも1日の感染者は2万人程度だ。

南北アメリカ大陸は、合わせて7万人くらいで推移している。

ブラジル(869,956、43,396)が3万人弱、米国(2,138,883、117,464)が2万人強、その他が2万人というところか。

アジア地域も、先週4位に躍り出たインド(332,424、9,520)を初め、中国をぶち抜いたバングラデシュ(90,619、1,209)も増えている。

アフリカは、まだ合わせても20万人程度だが、加速度的な増加は始まっているので、100万人規模に膨れ上がるのは時間の問題だ。

<書いている途中で寝てしまって、朝になったら800万人だとさ・・・>

(新型コロナ感染800万人に ペース加速、1日13万人)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60389750W0A610C2000000/

「感染の震源地は新興国に移っている。現在、新規感染者が多いのはブラジルやパキスタン、インドといった国が中心」

もう、中国なんて影も形も無くなるのかと思っていたら、北京で大騒動だそうだ。

(北京のコロナ集団感染、100人超に WHO)
https://www.afpbb.com/articles/-/3288496?pid=22443969

「ウイルスの感染抑制に成功した国でも、感染が再び拡大する可能性に注意を払わなければならない」

「集団感染の起源と範囲は調査中」

浮沈子は、単に50日間の間、無症候性キャリアの間で感染が継続していただけだと思うんだがな。

武漢市で見つかった300人の感染者は、いずれも症状を呈していなかった。

彼らは、一体どこから感染したのか。

新型コロナは、隕石ではない。

突然宇宙から降って来るわけではないのだ(コロナだけど?)。

新宿では、ホストクラブとかで集団検査を行い、大量の無症候性キャリアが発見(!)されている。

さらに、空港検疫で引っかかる渡航者も、まあ、全員無症状だ(症状があれば、そもそも飛行機に乗れないからな)。

注意深く診察すれば、何らかの症状はあるのかも知れないが、感染症で重要なのは、自由に行動して二次感染を起こす能力があるかどうかだからな。

高熱出して呼吸困難で歩き回ることができなくなれば別だが、頭痛がしたり鼻づまりだったり咳が出る程度は無症状と同じだ(そうなのかあ?)。

世界は、そろそろ無症候性キャリアの実態を正確に把握すべきだろう。

新宿区が、感染研とどう話をつけたのかは知らないが、我が国では現在でも無症状での検査は原則認められていない。

例外は、空港検疫や病院等での集団感染の際だけだ。

病院のスタッフが罹患した際だって、濃厚接触者全員を検査するわけではない。

症状がなければ検査しない(鉄則だな)。

やれやれ・・・。

浮沈子的には、小中学校で集団検査するのが手っ取り早くていいような気がするけどな(無症候性キャリアの巣窟と見ている)。

浮沈子の棲息する近所では、ガキどもはマスクもせずに走り回り(なんで、歩かないで走るんだあ?)、社会的距離(2m)など取らずに、大声で喚きまくっている。

浮沈子は、彼らから離れ、息を止め、びくびくしながら生活している。

学校が始まってくれてよかった。

少なくとも、平日昼間は安心して出歩くことができるようになったからな(そうなのかあ?)。

しかし、最近(ここ一週間くらいですが)、マスクをしていない大人もちらほら見かけるようになった。

気の緩みだな。

こういう風潮の中で、海外渡航への門戸を開こうとしている。

間違いなく、第二波は来る。

我々が呼びこんで、我々が広める。

どーせ、誰も使ってくれっこない接触者アプリなんて、メモリーの肥やしにしかならない(ブルートゥースでバッテリー見る見る減るしな)。

暗澹たる思いだ。

シンガポールのトークン(トレーストゥギャザートークン)がどうなるのかが見ものだが、その後の情報はない。

それだって、濃厚接触者を片っ端から強制的に検査するわけではないのだ。

新型コロナは進行中だ。

状況は刻一刻と変化している。

ただ、状況だけ見ていても仕方がない。

わが身のこととして考え、罹患しないように細心の注意を怠らないことだ。

万が一、罹患したら、二次感染させずに躊躇わずに検査を受けることだろうな。

幸い、検査態勢は整いつつあり、ラボは閑こいているらしいからな・・・。

<追加>

(新型コロナ無症状 発症まで4日前後か クルーズ船調査)
https://www.asahi.com/articles/ASN6H3D3DN6FUBQU003.html?ref=gnp_digest

「陽性だった96人中、11人が採取後3日~7日の間に熱やせきといった症状が出た。」

「同室者32人中8人は到着後72時間以内に症状がないまま検査で陽性になった。」

陽転した同室者の同室者(??)が、後日発症した当初無症状病原体保有者だったのか、最後まで発症せずに経過したピュアな無症候性キャリアだったのかは未確認(後で、原論文読んでおきます)。

<上記の補足>

記事からリンクしている原論文のページとアペンディックス読んだんだが、そこのところは不明のままだ。

ただ、同室者で陽転した8人(うち2人は転出)は無症状のままというのは注目だ(図1)。

さらに、9歳、11歳、14歳の無症候性キャリアがいたことも分かった(表1:この表は藤田医科大学で1度は陽性が出たキャリアだけを掲出している)。

さらにさらに、発症した11人は、発症前4日前後にPCR検査で陽性を示していたことが明白になった意義は大きい。

早期治療の開始や隔離を徹底するためにも、PCR検査の普及が重要であることが確認されたわけだからな)。

顕著な症状を呈さない無症候性キャリアが、感染のメインストリームではないと言われているが、クラスターの引き金を引くのが誰なのかを考えた時、その存在は無視できないだろう。

武漢や北京、歌舞伎町界隈に限らず、新型コロナは深く静かに潜降しているかもしれない・・・。