負けずに玉手箱を開ける日本 ― 2020年05月01日 04:54
負けずに玉手箱を開ける日本
ロス(ロサンゼルス市及びロサンゼルス郡)がPCR検査を無料無制限郡内居住者全員を対象に行うという掟破りかつパンドラの箱をブチ壊す暴挙(!)に出れば、我が国も負けてはいない。
(コロナ抗体検査、5月開始へ 沖縄県とOIST、県立5病院で)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1115399.html
「5月にも抗体検査に乗り出す。2020年度一般会計の第2次補正予算案にOISTへの調査委託料として499万円を盛り込み、5月1日開催の県議会臨時会に提出する。」
「県によると、都道府県レベルで独自の抗体検査を実施するのは初めてとみられる。」
網羅的に市中感染を調査するということではなく、とりあえず、県立病院の感染管理の一環として行うようだ。
「県立5病院に、新型コロナ感染以外で受診した患者から同意を得た上で、血液に抗体があるかどうかを調べる。5病院から400検体を3回にわたって採取し、計6千検体の調査を見込む。」
委託先となる機関に聞き覚えがあった。
(事故と向き合う)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/06/11/8591342
「11月14日に沖縄科学技術大学院大学、通称OISTの職員ダイバーが、rEVOというヨーロッパ製のリブリーザーでトライミックスを使用して大学の調査研究中のダイビングで行方不明」(引用より)
やっぱ、そうだったか。
何か縁浅からぬものを感じるな。
つーか、単にまとめて検査できるところがそのくらいしかなかったりするのかも知れない(米軍施設内にはあるかもな)。
琉球新報の記事は続く・・・。
「病院またはOISTの倫理審査委員会の承認を得れば、正式に実施できるようになる。抗体検査を受ける患者の症状や検査期間などの詳細については今後詰める。地域ごとの感染実態を把握し、今後の対策を検討する調査研究と位置付けている。」
PCR検査も、OISTにまとめて委託するようだな(なんか、つながってんじゃねーの?)。
まあいい。
浮沈子足下の東京都でも、抗体検査の嵐が吹き荒れている。
(<新型コロナ>抗体検査5.9%陽性 市中感染の可能性 都内の希望者200人調査)
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020043090070748.html
「東京都内でウイルス抗体検査をしたところ、一般市民の4・8%、医療従事者の9・1%が陽性(抗体あり)」
よく読むと、自分の病院のスタッフの感染管理上の調査に便乗したみたいな感じだが、先日明らかになった慶応病院の行った入院予定者を対象とした抗体検査の陽性率に近いところがミソだな。
「慶応大病院が実施した新型ウイルス以外の入院患者六十七人に対するPCR検査でも四人(5・97%)が陽性だった。同大は「地域の感染状況を反映している可能性がある」と分析しており、今回の検査結果もこの数字に近い。」(解説より)
「原因不明の死者が増えていることからも、PCR検査を拡大して速やかに診断し、早期に治療を開始すべきだ」
抗体検査で感染の広がりを捉え、PCRを増やして早期治療に結びつける・・・。
医療者らしい健全な発想だが、そう上手くいくんだろうか?。
「検査は久住医師が理事長を務める新宿区と立川市のクリニックで二十一~二十八日に実施。ホームページで希望者を募り、二十~八十歳の男性百二十三人、女性七十九人を検査した。」
今回もまた、ガキンチョは検査対象に含まれないしな。
新型コロナの感染は、既に医療というせせこましい重箱の隅の話を超えて、社会経済全体の話に変わってきている。
現在のところ、抗体検査陽性率での最大値は、NYシティの24.7パーセント。
東京都における医療関係者の陽性率が2倍ほど高いことを考慮すれば、NYシティの医療関係者の陽性率は50パーセントか、それ以上になっている可能性もある(未確認)。
べらぼうめ・・・。
こんな話もニュースになっている。
(世田谷区長、区独自での抗体検査検討)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58531620X20C20A4L83000/
「東京都世田谷区の保坂展人区長は27日の記者会見で、新型コロナウイルスの抗体の有無を調べる抗体検査について、区独自での実施を検討する」
擬陽性や偽陰性がどの程度出ているか不明の抗体検査は、切れない刃物みたいなもんだが、PCRとの組み合わせで使い物になるかも知れない。
抗体陽性者が再感染しないというエビデンスはないという。
WHOは、そんなもんに現を抜かしたり、それを根拠に社会的距離政策を緩めたりするのは拙速だと警鐘を鳴らしている。
PCRの体制強化こそが、王道だと言いたいんだろう。
そりゃあその通りだが、ロスのように全面展開する度胸は他にはない(度胸なのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
PCRで不安商売を展開しようとして、のっけから躓いた楽天は、しばらく鳴りを潜めていそうだしな。
不安商売のネタとしては、切れ味が悪い方がいいかも知れないという話もある。
(コロナ「抗体検査」の意味は 民間で実施している医師が解説)
https://article.auone.jp/detail/1/2/2/2_2_r_20200430_1588198451720793
「同院では4月27日から一般向けの抗体検査の提供を始めた。」
「費用は5500円(税込、自由診療)だ。」
「経済活動の再開はデータに基づいて判断すべきだ。抗体検査がカギとなる」
しかし、どうやら陽性率が高いNYシティの方は、経済活動の再開が遅れるということになるようだ。
個人が不安から検査してもらう意義は何処にあるのか。
「コロナなどの抗体の場合、免疫の“記憶”が残っている間は、同じウイルスに感染しても症状が出なかったり、軽くなったりすると考えられています。ただ、新型コロナの場合、その記憶がどれだけ長くもつかがまだわかっていません。それゆえ“抗体があったからもう心配ない”とは喜べないところではあります」
「抗体があるうちは、2回目に罹った際に重症化する可能性は低くなると考えられます。医療関係者をはじめ、自身の仕事に取り組むうえで、抗体の有無という参考情報があることの意味は大きいのではないか。ただし、重症化率がどのくらい低下するかは判明していないので、陽性で抗体があったからといって、“自分はもう大丈夫”と過信するのはよくない。また、2回目以降の感染で、自分には症状がないまま他の人にうつしてしまう可能性は残っていることにも注意が必要です」
わけわかだな。
ただし、どっちつかずの不安から解放されることは間違いない。
抗体検査は、切れ味が悪く、上手く使わなければ弊害の方が大きいかも知れない。
「日本赤十字社も、献血血液で新型コロナウイルスに対する抗体検査に使用する測定キットの信頼性を評価する研究を実施すると発表した。5月1日にも、最初の調査結果が公表される予定だ。」
抗体検査を初め、新型コロナを巡る状況は、急速に変化している。
医療崩壊を避けるために、市中感染をまん延させた政策が正しかったのかどうか。
不都合な真実が次々と暴かれ、当局と医療業界の手の届かないところで、事態は急展開しつつある(そうなのかあ?)。
自分が、今、新型コロナに罹っているかどうか、既に罹ってしまって治っているのか。
例外とはとても言えない規模の無症候性キャリアの存在(発症する感染者よりもはるかに多い?)と、発症前の感染能力(WHOのお墨付き)。
抗体保有者の再感染の可能性や、通常の検体からは検出されない無症候性キャリア(継続感染か)の再発症など、事態をややっこしくする要素にも事欠かない。
大規模で網羅的なPCR検査とルーチン化した抗体検査が何を暴くことになるのか。
浮沈子は、やがて大多数の人類がこのウイルスに曝されて、第三種人類になることを考えている。
新型コロナに罹患しないように動いている今の姿は、重症者の治療を継続するための仮の姿だ。
一時的に、逆方向に走っているに過ぎない。
ワクチンとか特効薬が出来るまでの繋ぎだ。
効くか効かないかは分からないが、ワクチンが出来れば一斉に接種が始まるに違いない。
それは、第一種人類(新型コロナに遭遇していない)から、第二種人類(新型コロナに遭遇中!)を通り越して、疑似感染というバイパスを通って一気に第三種人類に至る道だ。
どうやら、このウイルスは封じ込めるには、感染力が強過ぎるようで、制御しながら集団免疫に持ち込むよりほかに手はなさそうな気がしてきた。
一人の感染者も出すまいなどと、他県からの来報を拒否している地域は、これからのワクチン開発までの長い長い道のりを、恐怖の中で過ごすことになる(そんなあ!)。
確かに、今はその選択と集中は正しいかも知れないが、どこかで必ず転換点を迎えることになる。
NYシティの抗体陽性率の高さは、その可能性を感じさせる。
開いた玉手箱から何が出てきて、その結果がどうなるのかは誰も知らない。
それがどれ程不都合なものであれ、我々は目を背けることはできない。
心して向かい合うしかないのだ・・・。
ロス(ロサンゼルス市及びロサンゼルス郡)がPCR検査を無料無制限郡内居住者全員を対象に行うという掟破りかつパンドラの箱をブチ壊す暴挙(!)に出れば、我が国も負けてはいない。
(コロナ抗体検査、5月開始へ 沖縄県とOIST、県立5病院で)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1115399.html
「5月にも抗体検査に乗り出す。2020年度一般会計の第2次補正予算案にOISTへの調査委託料として499万円を盛り込み、5月1日開催の県議会臨時会に提出する。」
「県によると、都道府県レベルで独自の抗体検査を実施するのは初めてとみられる。」
網羅的に市中感染を調査するということではなく、とりあえず、県立病院の感染管理の一環として行うようだ。
「県立5病院に、新型コロナ感染以外で受診した患者から同意を得た上で、血液に抗体があるかどうかを調べる。5病院から400検体を3回にわたって採取し、計6千検体の調査を見込む。」
委託先となる機関に聞き覚えがあった。
(事故と向き合う)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/06/11/8591342
「11月14日に沖縄科学技術大学院大学、通称OISTの職員ダイバーが、rEVOというヨーロッパ製のリブリーザーでトライミックスを使用して大学の調査研究中のダイビングで行方不明」(引用より)
やっぱ、そうだったか。
何か縁浅からぬものを感じるな。
つーか、単にまとめて検査できるところがそのくらいしかなかったりするのかも知れない(米軍施設内にはあるかもな)。
琉球新報の記事は続く・・・。
「病院またはOISTの倫理審査委員会の承認を得れば、正式に実施できるようになる。抗体検査を受ける患者の症状や検査期間などの詳細については今後詰める。地域ごとの感染実態を把握し、今後の対策を検討する調査研究と位置付けている。」
PCR検査も、OISTにまとめて委託するようだな(なんか、つながってんじゃねーの?)。
まあいい。
浮沈子足下の東京都でも、抗体検査の嵐が吹き荒れている。
(<新型コロナ>抗体検査5.9%陽性 市中感染の可能性 都内の希望者200人調査)
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020043090070748.html
「東京都内でウイルス抗体検査をしたところ、一般市民の4・8%、医療従事者の9・1%が陽性(抗体あり)」
よく読むと、自分の病院のスタッフの感染管理上の調査に便乗したみたいな感じだが、先日明らかになった慶応病院の行った入院予定者を対象とした抗体検査の陽性率に近いところがミソだな。
「慶応大病院が実施した新型ウイルス以外の入院患者六十七人に対するPCR検査でも四人(5・97%)が陽性だった。同大は「地域の感染状況を反映している可能性がある」と分析しており、今回の検査結果もこの数字に近い。」(解説より)
「原因不明の死者が増えていることからも、PCR検査を拡大して速やかに診断し、早期に治療を開始すべきだ」
抗体検査で感染の広がりを捉え、PCRを増やして早期治療に結びつける・・・。
医療者らしい健全な発想だが、そう上手くいくんだろうか?。
「検査は久住医師が理事長を務める新宿区と立川市のクリニックで二十一~二十八日に実施。ホームページで希望者を募り、二十~八十歳の男性百二十三人、女性七十九人を検査した。」
今回もまた、ガキンチョは検査対象に含まれないしな。
新型コロナの感染は、既に医療というせせこましい重箱の隅の話を超えて、社会経済全体の話に変わってきている。
現在のところ、抗体検査陽性率での最大値は、NYシティの24.7パーセント。
東京都における医療関係者の陽性率が2倍ほど高いことを考慮すれば、NYシティの医療関係者の陽性率は50パーセントか、それ以上になっている可能性もある(未確認)。
べらぼうめ・・・。
こんな話もニュースになっている。
(世田谷区長、区独自での抗体検査検討)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58531620X20C20A4L83000/
「東京都世田谷区の保坂展人区長は27日の記者会見で、新型コロナウイルスの抗体の有無を調べる抗体検査について、区独自での実施を検討する」
擬陽性や偽陰性がどの程度出ているか不明の抗体検査は、切れない刃物みたいなもんだが、PCRとの組み合わせで使い物になるかも知れない。
抗体陽性者が再感染しないというエビデンスはないという。
WHOは、そんなもんに現を抜かしたり、それを根拠に社会的距離政策を緩めたりするのは拙速だと警鐘を鳴らしている。
PCRの体制強化こそが、王道だと言いたいんだろう。
そりゃあその通りだが、ロスのように全面展開する度胸は他にはない(度胸なのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
PCRで不安商売を展開しようとして、のっけから躓いた楽天は、しばらく鳴りを潜めていそうだしな。
不安商売のネタとしては、切れ味が悪い方がいいかも知れないという話もある。
(コロナ「抗体検査」の意味は 民間で実施している医師が解説)
https://article.auone.jp/detail/1/2/2/2_2_r_20200430_1588198451720793
「同院では4月27日から一般向けの抗体検査の提供を始めた。」
「費用は5500円(税込、自由診療)だ。」
「経済活動の再開はデータに基づいて判断すべきだ。抗体検査がカギとなる」
しかし、どうやら陽性率が高いNYシティの方は、経済活動の再開が遅れるということになるようだ。
個人が不安から検査してもらう意義は何処にあるのか。
「コロナなどの抗体の場合、免疫の“記憶”が残っている間は、同じウイルスに感染しても症状が出なかったり、軽くなったりすると考えられています。ただ、新型コロナの場合、その記憶がどれだけ長くもつかがまだわかっていません。それゆえ“抗体があったからもう心配ない”とは喜べないところではあります」
「抗体があるうちは、2回目に罹った際に重症化する可能性は低くなると考えられます。医療関係者をはじめ、自身の仕事に取り組むうえで、抗体の有無という参考情報があることの意味は大きいのではないか。ただし、重症化率がどのくらい低下するかは判明していないので、陽性で抗体があったからといって、“自分はもう大丈夫”と過信するのはよくない。また、2回目以降の感染で、自分には症状がないまま他の人にうつしてしまう可能性は残っていることにも注意が必要です」
わけわかだな。
ただし、どっちつかずの不安から解放されることは間違いない。
抗体検査は、切れ味が悪く、上手く使わなければ弊害の方が大きいかも知れない。
「日本赤十字社も、献血血液で新型コロナウイルスに対する抗体検査に使用する測定キットの信頼性を評価する研究を実施すると発表した。5月1日にも、最初の調査結果が公表される予定だ。」
抗体検査を初め、新型コロナを巡る状況は、急速に変化している。
医療崩壊を避けるために、市中感染をまん延させた政策が正しかったのかどうか。
不都合な真実が次々と暴かれ、当局と医療業界の手の届かないところで、事態は急展開しつつある(そうなのかあ?)。
自分が、今、新型コロナに罹っているかどうか、既に罹ってしまって治っているのか。
例外とはとても言えない規模の無症候性キャリアの存在(発症する感染者よりもはるかに多い?)と、発症前の感染能力(WHOのお墨付き)。
抗体保有者の再感染の可能性や、通常の検体からは検出されない無症候性キャリア(継続感染か)の再発症など、事態をややっこしくする要素にも事欠かない。
大規模で網羅的なPCR検査とルーチン化した抗体検査が何を暴くことになるのか。
浮沈子は、やがて大多数の人類がこのウイルスに曝されて、第三種人類になることを考えている。
新型コロナに罹患しないように動いている今の姿は、重症者の治療を継続するための仮の姿だ。
一時的に、逆方向に走っているに過ぎない。
ワクチンとか特効薬が出来るまでの繋ぎだ。
効くか効かないかは分からないが、ワクチンが出来れば一斉に接種が始まるに違いない。
それは、第一種人類(新型コロナに遭遇していない)から、第二種人類(新型コロナに遭遇中!)を通り越して、疑似感染というバイパスを通って一気に第三種人類に至る道だ。
どうやら、このウイルスは封じ込めるには、感染力が強過ぎるようで、制御しながら集団免疫に持ち込むよりほかに手はなさそうな気がしてきた。
一人の感染者も出すまいなどと、他県からの来報を拒否している地域は、これからのワクチン開発までの長い長い道のりを、恐怖の中で過ごすことになる(そんなあ!)。
確かに、今はその選択と集中は正しいかも知れないが、どこかで必ず転換点を迎えることになる。
NYシティの抗体陽性率の高さは、その可能性を感じさせる。
開いた玉手箱から何が出てきて、その結果がどうなるのかは誰も知らない。
それがどれ程不都合なものであれ、我々は目を背けることはできない。
心して向かい合うしかないのだ・・・。
中国発欧州経由という不都合な真実 ― 2020年05月01日 06:33
中国発欧州経由という不都合な真実
米国で流行っている新型コロナの株は、欧州由来であることは分かっている。
(米NY市の新型コロナは「欧州由来」、2月から感染拡大 米研究)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20200409039934a&g=afp
「これまでのところ、(新型ウイルス株の)大多数が欧州由来とみられるのは非常に興味深い。中国からの入国禁止措置に集中していたことがその一因と思われる」
この記事のことは、どこかでとり上げたかもしれない。
浮沈子はこの記事を読んで、いかにも米国がやっちまいそうな話だと、深く頷いたものだ。
問題は、バックドアをけ破られて踏み込まれてしまったのが米国だけではないということだ・・・。
(<新型コロナ>欧州ウイルス起源拡大 国内、第1波とゲノムに違い 国立感染研解析)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202004/CK2020042902000111.html
「中国・武漢で発生したウイルス株は、一~二月に日本に入り込み、各地でクラスター(感染者の集団)が報告されたが、既に封じ込めたとみられることが分かった。」
駄々洩れに見えた水際作戦でも広がっていなかったわけだ。
「クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員から見つかったウイルスは、武漢のウイルス株と比べ一カ所だけゲノム配列が変異していた。国内には広がっていないという。」
ほほう、クルーズ船の検疫は成功したんだな。
じゃあ、今流行ってるのはどっから来たのか。
まさか、まさか米国みたいに欧州のじゃないよねえ・・・。
「第一波は保健所などの対応で抑え込めたものの、欧州経由の第二波が国内で大きく広がったようだ」
あっちゃーっ!。
我が国もやっちまったわけだ。
(国内のコロナ、武漢ではなく欧州から伝播? 感染研調べ)
https://www.asahi.com/articles/ASN4X5V9PN4WULBJ00X.html
「一方、これに代わって国内で確認されるようになったウイルスは、武漢市で確認されたウイルスよりも、欧州各国で感染を広げたウイルスの遺伝子に特徴が近かった。」
元記事(つーか、資料だな)へのリンクもあったので覗いてみたんだが、なにやらよく訳が分からない感じだったので、感染研の元記事を探した。
(新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/basic-science/467-genome/9586-genome-2020-1.html
「3月中旬から全国各地で “感染リンク不明” の孤発例が同時多発で検出されはじめた。このSARS-CoV-2 ハプロタイプ・ネットワーク図が示すように、渡航自粛が始まる3月中旬までに海外からの帰国者経由(海外旅行者、海外在留邦人)で “第2波” の流入を許し、数週間のうちに全国各地へ伝播して “渡航歴なし・リンク不明” の患者・無症状病原体保有者が増加したと推測される。」
「この海外旅行者を契機とした同時多発と3月中旬以降の行動制限への理解が不十分だったことを鑑みても、由来元が不明な新型コロナウイルスが密かに国内を侵食し、現在の感染拡大へ繋がったと考えられる。」
「第3、第4の波が来ることは必然」
やれやれ・・・。
掲載されている系統図の解説は、朝日の記事に図のキャプションとして載っている。
「【写真】新型コロナウイルスの全遺伝情報の関係を表した図。国内クラスターやクルーズ船で検出されたウイルスは「武漢」(中央下)に近い場所にある。3月以降に感染が広がった「輸入症例とそれを発端にした国内伝播(でんぱ)」は「EU各地」(左上)と近い場所にある(国立感染症研究所提供)」
浮沈子は、クルーズ船の下船の頃には、市中感染が蔓延していると思ってたんだが、さにあらずということか。
リンクされている原文(PDF)は日本語だ。
「SARS-CoV-2 の変異速度は現在のところ 25.9 塩基変異/ゲノム/年(つまり、1年間で 25.9 箇所の変異が見込まれる)と推定されている」
「2019 年末の発生から4ヶ月ほどの期間を経てゲノム全域に少なくとも 9 塩基ほどの変異がランダムに発生していると示唆されている。」
図で近いところにあるのは、遺伝子の変異が近いことを示しているようだ。
我が国が、バックドアを蹴破られたのは疑いない。
ったく、もちっと早く分ってりゃあ・・・。
後悔先に立たず。
海外渡航者に早い時期から制限を設けていた台湾とかは、現在も感染をコントロールできている。
WHOは、渡航制限を掛けることに慎重だったからな。
そこは、大きな穴があったと言わざるを得ない。
こういうの(系統図のこと)が、リアルタイムで分かるような態勢が出来れば、発生したクラスターに対して早急な対応が取れるというものだ。
後知恵ではなく、なんとか活用することができないもんだろうか?。
PCR検査さえおぼつかない現状だからな。
リアルに遺伝子解析しろと言っても無理か・・・。
米国で流行っている新型コロナの株は、欧州由来であることは分かっている。
(米NY市の新型コロナは「欧州由来」、2月から感染拡大 米研究)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20200409039934a&g=afp
「これまでのところ、(新型ウイルス株の)大多数が欧州由来とみられるのは非常に興味深い。中国からの入国禁止措置に集中していたことがその一因と思われる」
この記事のことは、どこかでとり上げたかもしれない。
浮沈子はこの記事を読んで、いかにも米国がやっちまいそうな話だと、深く頷いたものだ。
問題は、バックドアをけ破られて踏み込まれてしまったのが米国だけではないということだ・・・。
(<新型コロナ>欧州ウイルス起源拡大 国内、第1波とゲノムに違い 国立感染研解析)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202004/CK2020042902000111.html
「中国・武漢で発生したウイルス株は、一~二月に日本に入り込み、各地でクラスター(感染者の集団)が報告されたが、既に封じ込めたとみられることが分かった。」
駄々洩れに見えた水際作戦でも広がっていなかったわけだ。
「クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員から見つかったウイルスは、武漢のウイルス株と比べ一カ所だけゲノム配列が変異していた。国内には広がっていないという。」
ほほう、クルーズ船の検疫は成功したんだな。
じゃあ、今流行ってるのはどっから来たのか。
まさか、まさか米国みたいに欧州のじゃないよねえ・・・。
「第一波は保健所などの対応で抑え込めたものの、欧州経由の第二波が国内で大きく広がったようだ」
あっちゃーっ!。
我が国もやっちまったわけだ。
(国内のコロナ、武漢ではなく欧州から伝播? 感染研調べ)
https://www.asahi.com/articles/ASN4X5V9PN4WULBJ00X.html
「一方、これに代わって国内で確認されるようになったウイルスは、武漢市で確認されたウイルスよりも、欧州各国で感染を広げたウイルスの遺伝子に特徴が近かった。」
元記事(つーか、資料だな)へのリンクもあったので覗いてみたんだが、なにやらよく訳が分からない感じだったので、感染研の元記事を探した。
(新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/basic-science/467-genome/9586-genome-2020-1.html
「3月中旬から全国各地で “感染リンク不明” の孤発例が同時多発で検出されはじめた。このSARS-CoV-2 ハプロタイプ・ネットワーク図が示すように、渡航自粛が始まる3月中旬までに海外からの帰国者経由(海外旅行者、海外在留邦人)で “第2波” の流入を許し、数週間のうちに全国各地へ伝播して “渡航歴なし・リンク不明” の患者・無症状病原体保有者が増加したと推測される。」
「この海外旅行者を契機とした同時多発と3月中旬以降の行動制限への理解が不十分だったことを鑑みても、由来元が不明な新型コロナウイルスが密かに国内を侵食し、現在の感染拡大へ繋がったと考えられる。」
「第3、第4の波が来ることは必然」
やれやれ・・・。
掲載されている系統図の解説は、朝日の記事に図のキャプションとして載っている。
「【写真】新型コロナウイルスの全遺伝情報の関係を表した図。国内クラスターやクルーズ船で検出されたウイルスは「武漢」(中央下)に近い場所にある。3月以降に感染が広がった「輸入症例とそれを発端にした国内伝播(でんぱ)」は「EU各地」(左上)と近い場所にある(国立感染症研究所提供)」
浮沈子は、クルーズ船の下船の頃には、市中感染が蔓延していると思ってたんだが、さにあらずということか。
リンクされている原文(PDF)は日本語だ。
「SARS-CoV-2 の変異速度は現在のところ 25.9 塩基変異/ゲノム/年(つまり、1年間で 25.9 箇所の変異が見込まれる)と推定されている」
「2019 年末の発生から4ヶ月ほどの期間を経てゲノム全域に少なくとも 9 塩基ほどの変異がランダムに発生していると示唆されている。」
図で近いところにあるのは、遺伝子の変異が近いことを示しているようだ。
我が国が、バックドアを蹴破られたのは疑いない。
ったく、もちっと早く分ってりゃあ・・・。
後悔先に立たず。
海外渡航者に早い時期から制限を設けていた台湾とかは、現在も感染をコントロールできている。
WHOは、渡航制限を掛けることに慎重だったからな。
そこは、大きな穴があったと言わざるを得ない。
こういうの(系統図のこと)が、リアルタイムで分かるような態勢が出来れば、発生したクラスターに対して早急な対応が取れるというものだ。
後知恵ではなく、なんとか活用することができないもんだろうか?。
PCR検査さえおぼつかない現状だからな。
リアルに遺伝子解析しろと言っても無理か・・・。
五月晴れの夏日に解除延期の話 ― 2020年05月01日 15:55
五月晴れの夏日に解除延期の話
(政府の専門家会議“今の取り組み維持が望ましい”と提言)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200501/k10012413791000.html
「専門家会議では、陽性の件数は全国的に減少傾向にあり、感染者が倍に増える時間も鈍化傾向にあることなどから、新規感染者数が減少傾向に向かっていると考えて間違いないという評価をいただいた」
おおっ、延期なしかあ?。
「徹底した外出自粛などを緩和すれば、再び感染が拡大しかねないとして当面、今の取り組みを維持することが望ましいとする提言」
そんなあ!。
「政府は対象地域を全国としたまま延長の期間を1か月程度とすることで調整し、今月4日にも正式に決定する見通し」
やれやれ・・・。
って、まあ、想定の範囲内だし、この数日、リークが続いていて、筋書きはバレてるからな。
今日から5月。
五月晴れの穏やかな天気だ。
引き籠っているのがもったいないけど、「おうちにいてね週間」5日目だからな。
東京地方の最高気温は、25.5度と夏日になった。
エアコンを止め、ドアを少し開けて換気している。
別に、新型コロナ対策じゃないけど。
昨夜(つーか、今朝か)は、沢山資料を読んで、頭パンク状態だった(キャパシティ低いんで)。
昼過ぎに起き出して体温計ったら、少し高めの35.8度となった。
まあいい。
今日は少し頭を休めて、のんびり過ごそう。
米国の感染者は、相変わらず増加していて、200万人超えは間違いない感じになってきた(たぶん、今月中か、来月初旬)。
我が国の非常事態宣言が緩和される頃かも知れない。
その頃になっても、たぶん死者は増え続けている。
10万人を超えて、なお増加し続けるに違いない。
その勢いは衰えてくるだろうけどな。
適性な感染者数と死者数が、どのくらいなのかは分からない。
感染速度のコントロールを図るには、感染者数の正確な把握が必要だし、そのための検査態勢を整備する必要がある。
拡張された医療資源で、問題なく業務を継続できるレベルを維持する。
一方で、過剰な規制を緩め、社会・経済を回しながら、横目で感染速度を加減する。
そう上手くいくのかあ?。
年単位で続く感染コントロールに慣れてくれば、偶数月を引き締めて、奇数月を緩めるとか、そういう話になるかも知れない。
夏場緩めて、冬場は締めるとかも。
北半球と南半球は逆だからな。
それだと、問題かも。
まあ、どうでもいいんですが。
人類は、この感染症に出会ったばかりだ。
先の長い付き合いの中で、初めは喧嘩からスタートということになった。
そういう人類史的長期的視点からの話が、ネットに上がっている。
(コロナウイルスとの闘い 「戦争」ではなく「共生」を 長崎大学 山本太郎教授)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/interview/detail/opinion_01.html
「普通は起きないことに関して、ずっと強い緊張感を持ち続けられるわけでもないんですよね。」
喉元過ぎれば、暑さを忘れるのは人の性だ。
「1つの万能薬のような解決策はなくて、小さなことの積み重ねでしか、もうパンデミックとは向き合えないと思います。」
それが現実なんだろうが、達観しているというかなんというか。
「ウイルスが打ち勝つ相手かどうか、たぶんそこが一番重要な点かも知れないと思います。」
勝ち負けとか、征服と隷従とか、人間の社会の在り様についても、改めて考えさせ得られるな。
「昔、アフリカでエイズ対策をやってたんですけれども、なかなかうまくいかない。それは(患者が)10年後の自分が想像できないから。10年後には、エイズじゃなくても飢餓とか暴力とか、戦争とかで亡くなっているとすれば、「10年後にあなたが生きていくために、今エイズの予防しましょう」という言葉が、むなしくしか響かなかった」
希望を持ち続けることが、この難局を乗り切るカギだという。
「どういう希望のもとにあるべきかっていうのは、1人1人の心の中にある」
深いな・・・。
最後は、そこに辿り着くわけだ。
まあ、つづめて言えば気の持ちようということか。
社会的距離政策によって、感染の勢いは確かに衰えてきた。
効果は、十分ではないにしても、確かに存在する。
我々の社会の中に取り込むには、10年掛かるかも知れないこの感染症との付き合いの中で、モチベーションを維持しながら距離感を保つというのは大変な話だ。
思い切り出歩き、集まり、大声で騒ぎ、3密を満喫するのは当分先のことになる。
気負わずに、油断せずに、この感染初期の混乱期を乗り越えなければならない。
緊急事態が解除されても、以前の生活に戻れるわけではないのだ。
気長に考えて、その後の生活を見直して、長期間続けられるパターンを探るしかない。
そろそろ、遅い昼飯でも食いに行くか。
帰りに、何か買ってきて、あとは大人しくおうちにいよう。
そういう生活なら、長く続けていけそうな気がする。
体重増加さえ気にしなければ・・・。
(政府の専門家会議“今の取り組み維持が望ましい”と提言)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200501/k10012413791000.html
「専門家会議では、陽性の件数は全国的に減少傾向にあり、感染者が倍に増える時間も鈍化傾向にあることなどから、新規感染者数が減少傾向に向かっていると考えて間違いないという評価をいただいた」
おおっ、延期なしかあ?。
「徹底した外出自粛などを緩和すれば、再び感染が拡大しかねないとして当面、今の取り組みを維持することが望ましいとする提言」
そんなあ!。
「政府は対象地域を全国としたまま延長の期間を1か月程度とすることで調整し、今月4日にも正式に決定する見通し」
やれやれ・・・。
って、まあ、想定の範囲内だし、この数日、リークが続いていて、筋書きはバレてるからな。
今日から5月。
五月晴れの穏やかな天気だ。
引き籠っているのがもったいないけど、「おうちにいてね週間」5日目だからな。
東京地方の最高気温は、25.5度と夏日になった。
エアコンを止め、ドアを少し開けて換気している。
別に、新型コロナ対策じゃないけど。
昨夜(つーか、今朝か)は、沢山資料を読んで、頭パンク状態だった(キャパシティ低いんで)。
昼過ぎに起き出して体温計ったら、少し高めの35.8度となった。
まあいい。
今日は少し頭を休めて、のんびり過ごそう。
米国の感染者は、相変わらず増加していて、200万人超えは間違いない感じになってきた(たぶん、今月中か、来月初旬)。
我が国の非常事態宣言が緩和される頃かも知れない。
その頃になっても、たぶん死者は増え続けている。
10万人を超えて、なお増加し続けるに違いない。
その勢いは衰えてくるだろうけどな。
適性な感染者数と死者数が、どのくらいなのかは分からない。
感染速度のコントロールを図るには、感染者数の正確な把握が必要だし、そのための検査態勢を整備する必要がある。
拡張された医療資源で、問題なく業務を継続できるレベルを維持する。
一方で、過剰な規制を緩め、社会・経済を回しながら、横目で感染速度を加減する。
そう上手くいくのかあ?。
年単位で続く感染コントロールに慣れてくれば、偶数月を引き締めて、奇数月を緩めるとか、そういう話になるかも知れない。
夏場緩めて、冬場は締めるとかも。
北半球と南半球は逆だからな。
それだと、問題かも。
まあ、どうでもいいんですが。
人類は、この感染症に出会ったばかりだ。
先の長い付き合いの中で、初めは喧嘩からスタートということになった。
そういう人類史的長期的視点からの話が、ネットに上がっている。
(コロナウイルスとの闘い 「戦争」ではなく「共生」を 長崎大学 山本太郎教授)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/interview/detail/opinion_01.html
「普通は起きないことに関して、ずっと強い緊張感を持ち続けられるわけでもないんですよね。」
喉元過ぎれば、暑さを忘れるのは人の性だ。
「1つの万能薬のような解決策はなくて、小さなことの積み重ねでしか、もうパンデミックとは向き合えないと思います。」
それが現実なんだろうが、達観しているというかなんというか。
「ウイルスが打ち勝つ相手かどうか、たぶんそこが一番重要な点かも知れないと思います。」
勝ち負けとか、征服と隷従とか、人間の社会の在り様についても、改めて考えさせ得られるな。
「昔、アフリカでエイズ対策をやってたんですけれども、なかなかうまくいかない。それは(患者が)10年後の自分が想像できないから。10年後には、エイズじゃなくても飢餓とか暴力とか、戦争とかで亡くなっているとすれば、「10年後にあなたが生きていくために、今エイズの予防しましょう」という言葉が、むなしくしか響かなかった」
希望を持ち続けることが、この難局を乗り切るカギだという。
「どういう希望のもとにあるべきかっていうのは、1人1人の心の中にある」
深いな・・・。
最後は、そこに辿り着くわけだ。
まあ、つづめて言えば気の持ちようということか。
社会的距離政策によって、感染の勢いは確かに衰えてきた。
効果は、十分ではないにしても、確かに存在する。
我々の社会の中に取り込むには、10年掛かるかも知れないこの感染症との付き合いの中で、モチベーションを維持しながら距離感を保つというのは大変な話だ。
思い切り出歩き、集まり、大声で騒ぎ、3密を満喫するのは当分先のことになる。
気負わずに、油断せずに、この感染初期の混乱期を乗り越えなければならない。
緊急事態が解除されても、以前の生活に戻れるわけではないのだ。
気長に考えて、その後の生活を見直して、長期間続けられるパターンを探るしかない。
そろそろ、遅い昼飯でも食いに行くか。
帰りに、何か買ってきて、あとは大人しくおうちにいよう。
そういう生活なら、長く続けていけそうな気がする。
体重増加さえ気にしなければ・・・。
再感染・集団免疫・持続感染・無症状病原体保有者・小児感染者などなど ― 2020年05月02日 00:53
再感染・集団免疫・持続感染・無症状病原体保有者・小児感染者などなど
5月も、気兼ねなく引き籠っていられると安心する(そうなのかあ?)。
ダイビングはできず、お出かけも、ジムでのフィットネスも出来ない。
もちろん、その辺を歩いたり、用もないのにクルマや電動スクーターなどで走り回ったりしてもいいんだがな。
季節もいいし、気晴らしになるし。
家にいて、パソコンに向かい、新型コロナの記事とか、宇宙開発の記事を眺めているだけじゃあ気がめいってしまう。
「おうちにいてね週間」のはずが、都内の人出は多いそうだ(ふだんと比べれば激減だが、8割減とかではない)。
(街の人出は減っているのか?)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/outflow-data/
「4月30日 午後3時時点:
地域:感染拡大前との比較:宣言直前との比較:前日との比較:
・新宿駅南口周辺:69.7 %減:55.6 %減:52.1 %増
・渋谷センター街周辺:66.4 %減:41.6 %減:28.7 %増」
ウイークデーで人減らしは難しいからな。
標題に掲げたキーワードについて、いろいろ調べている。
集団免疫につていは、まとまった記事があった。
(新型コロナ収束まで3~5年? 集団免疫の獲得が条件)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58641150Q0A430C2000000/
記事では、大きく3つのシナリオを想定している。
1 より良いシナリオ:
・ワクチン開発が成功し早期に実用化
・早期かつ安全に集団免疫を獲得可能
・感染は1年から2年で収束
・経済活動の停滞によるダメージは最も少ない
2 標準シナリオ:
・ワクチンの早期開発に失敗
・自然感染によって集団免疫を獲得するシナリオにシフト
・集団免疫の獲得までは先進国でも3年から5年程度
・長期的な経済の低迷
3 より悪いシナリオ:
・免疫の減弱化や不成立等で集団免疫が獲得困難
・全世界的な収束が5年以上期待できず
・感染爆発のリスクを抱える部分的収束状態継続
・経済的なダメージは計り知れず
記事では、特効薬の開発が重症化抑制策に繋がり、医療資源の拡大が経済活動への影響を緩和させることに繋がるとある。
どのシナリオでも、それは有効だ。
3つのシナリオは、集団免疫を獲得することができるかどうかで切り分けられている。
ワクチンの開発と、そもそも集団免疫を獲得できるのかどうかがキモだ。
そのどちらにも関係するのが、再感染という厄介な話だ。
つまり、感染しても有効な免疫を獲得できずに、何度も感染を繰り返すというヤツだな。
ワクチンによる免疫の獲得にも影響する。
そりゃあ、自然感染では付かない免疫が、スーパーワクチンで付く可能性だってないわけではないだろうが、世の中そう上手くは行かないだろう(未確認)。
再感染については、WHOも懸念しており、抗体検査をしても無意味だとコケにしている。
再感染の有無は、ある意味、中長期的シナリオを描く時のキーワードだ。
感染し、一度はPCR陰性になって、再び陽性になる事例は韓国や我が国で見られる。
その韓国で、再度陽性が出るのは、新型コロナウイルスの死骸(分解された後のカス)を検知しているに過ぎないと、当局がぶち上げている。
(韓国中央臨床委「新型コロナ再感染はウイルス学的に不可能」)
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36481.html
「COVID-19感染症を引き起こす新型コロナウイルスは宿主遺伝子に侵入した後、潜在期を経る慢性感染症誘発ウイルスではないため、再活性化はウイルス学的に不可能だと見ている」
「人体研究結果や動物実験の結果によると、最初のウイルス感染後、生体内の免疫力が1年以上保たれるため、再感染の可能性は非常に低い」
心強い話だ。
「COVID-19の感染と増殖は呼吸器上皮細胞内で発生するため、ウイルスが不活化した後もウイルスRNA片が上皮細胞内に存在する可能性もある」
「完治した後、呼吸器上皮細胞が自然に脱落し、PCR検査で不活化したウイルスRNAが検出された可能性が高い」
再陽性になった感染者から、二次感染が発生したという事例は聞いてないからな(未確認)。
疫学的事実とも整合する説明だ。
ワクチン開発に希望の光が灯ることになる。
が、しかし、浮沈子は楽観はしていない。
だって、コロナウイルスのワクチンって、出来上がったことはないわけだからな(SARSは臨床試験前に中止、MERSは開発中、旧型コロナ(ふつーの風邪)のワクチンはない)。
通常、ワクチン開発には10年から15年掛かる。
出来上がったって、どのくらい効くかは分からない。
インフルエンザみたいに、ワクチンうっても効いたり効かなかったりするかもしれない。
韓国当局がいう、慢性感染症誘発ウイルスではないというのは、例えばヘルペスのような潜伏感染のことだろう(未確認)。
(潜伏感染)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%9C%E4%BC%8F%E6%84%9F%E6%9F%93
「臨床的に認められる症状を示さず、体内に病原体が存続している状態であり、持続感染の一種。」
「この状態では新しいウイルスは作られず、また抗ウイルス薬なども無効である。」
「宿主の免疫低下に伴って再活性化」
そうでないことを願うばかりだ。
無症候性キャリアについては、このブログでも散々書いているし、巷でも話題だ。
もちろん、実態はよく分っていない。
なにしろ、検査能力が低くて、発症していないのに検査するなんてもったいなくって出来ないわけだ(そうなのかあ?)。
それだけで医療崩壊するかもしれないと、業界からは脅かされている。
が、ロスの事例のように、回数無制限、無料、全員対象の検査が普及すれば、何かが分かるかも知れない。
分かっているのは、たぶん大勢いるだろうということと、少なくとも発症した感染者が、発症前から感染力を有するということくらいだ。
PCR検査を片っ端から(全人類対象で1日3回とかあ?)行って、陽性者を片っ端から隔離すれば、この感染症は終わる。
そういう妄想的対応が出来ないから、話はややっこしくなる。
浮沈子が懸念するガキンチョ(小児)における蔓延の可能性も、無症候性キャリアの話と重なる部分もある。
本人は軽症で推移して、感染させまくってちゃっかり免疫獲得しているかもしれない。
浮沈子は、その実態を明らかにすることが、防疫上も重要だと考えている。
重症化しやすい高齢者(新型コロナでは概ね50歳以上)の感染を防ぐバリアーになる可能性があるからだ。
もしワクチンが開発されて、ある程度生産が軌道に乗ってきたら、ガキンチョ中心に接種されることになるかもしれない。
免疫に対する反応性が高いこと、万一罹患しても軽症で推移する可能性が高いことなどなど・・・。
まあ、治療方法が開発されていないと、なかなか難しい要素が伴うだろうけどな。
集団免疫については、スウェーデン(感染者21,520人、死者2,653人)の話が記事になっている。
(「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93307_2.php
「スウェーデンは全国的な移動規制や外出制限をしないという独自路線」
「ストックホルムの通りの人でもカフェの客入りも一見、普段通りだ。」
「新型コロナウイルスの感染拡大に対するスウェーデン独自の対策は、ウイルスにさらされる人の数を増やすことで「集団免疫」を形成し、感染拡大の第2波を防ぐという作戦の一環だとされている。」
封鎖して、どれ程の時間を稼げるかどうかは、社会によって異なるからな。
適切な医療が提供できているなら、という大前提で、スウェーデンの戦略は、他の多くの国と変わるところはない。
「・・・医療部門には大きなストレスがかかっているが、手一杯の状態ではない。まだ余力があり、ストックホルムにある臨時病院もまだ使っていない」
もちろん、感染速度のコントロールを何もしていないわけではない。
「スウェーデン当局は、市民にはソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を推奨しており、感染の症状が出たら自宅にとどまるよう勧告している」
「ソーシャル・ディスタンシングが守られなかった場合(たとえば店の中に一定数を超える客を入れたなど)、当局がレストランに閉鎖を命じる可能性があり、50人以上の集会は禁止されている」
なんだ、我が国と大して変わらんじゃないか・・・。
もちろん、こうした集団免疫優先の施策には批判が集まる。
当初、同じ集団免疫を目指していた英国(171,253、26,771)は、とりあえず方針転換したしな。
医療資源との兼ね合いで、感染速度のコントロールには、様々な対応が取られる。
中国のような徹底したロックダウンもあるだろうし、我が国のように、やってんだかどうだか、少なくとも外国には分かり辛いタイプのアプローチもある。
やり方はそれぞれだが、戦略は一つしかない。
集団免疫を、社会・経済に対するダメージを最小限にしつつ、如何に早期に獲得するか。
日経の記事の冒頭にある通りだ・・・。
「新型コロナウイルス感染症は、封じ込めなどによって一部の地域で部分的に収束したとしても、人の移動を前提とした現在のグローバル資本主義社会においては、他の地域からの持ち込みによって再燃するリスクを常に抱えることになる。」
「そのため、封じ込めによる全世界的な収束は実現困難で、集団免疫を獲得する以外に収束させる方法はない。」
ワクチン開発に成功するのが一番。
それまで、感染の拡大を抑えきれれば、優等生。
しかし、社会や経済が崩壊したら落第だ。
ワクチンの開発に失敗したら?。
集団免疫を早く獲得して、V字回復を図るのが得策だ。
そのためには、スウェーデンのような無手勝流もアリかも知れない。
医療資源や社会の在り方(中国みたいなのとか、米国みたいなのとか)によっても、アプローチは異なる。
今のところ、正解は分からない。
分かっているのは、正解が分かるまでには時間が掛かるということだけ。
短時間で出るなら(ワクチンの開発に早く成功するなど)、なるべく犠牲者を少なくした方がいい。
苛烈なロックダウンを敷いても、その損失は取り返せる。
10年とか15年とか、通常のワクチン開発期間を想定するなら、その間の社会の在り様や経済の回しを考えて、ゆる~い規制にして、徐々に馴染んでいくのがいいのかも知れない。
医療崩壊を避けるために、時々、キツク締めあげながらな。
今、東京ロックダウン(一応、オールジャパンでやってますが)になっているのは、その一環ということになる。
どっちにしたって、検査態勢の充実は必要だ。
もちろん、特効薬含めた重症化対策も。
実際やってみて分かったことは、リモートワーク出来るのは、半分もないということだ。
(「在宅勤務が可能な仕事」は全体のうち34%に過ぎないとの調査結果)
https://gigazine.net/news/20200425-jobs-be-done-at-home/
「アメリカの調査では「在宅勤務が可能な仕事は全体の34%に過ぎない」との結果が示されました。」
「私たちの調査結果は重要です。アメリカにおける仕事の3分の2は、自宅で行うことができません」
我が国で、平日の都市の混雑度が半分くらいにしかならないのは、それなりの訳があるということだろう。
物事には、ワケがある。
明日からは、我が国は大型連休のコアの部分に差し掛かる。
おうちにいてねと言われても、お出かけする人々で、行楽地はごった返すに決まっている(そうなのかあ?)。
ゆる~いロックダウンの日本列島。
中国は、今日から5連休で、延べ1億人以上が移動するそうだ。
(中国できょうから5連休 延べ1億人以上が旅行などで移動へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200501/k10012413311000.html
「中国政府は連休期間中、延べ1億1700万人が旅行などで交通機関を利用して移動すると予測しています。」
「中国政府は、観光地に入場制限を設けさせるなど、感染が再び拡大しないよう神経をとがらせています。」
この大移動で、再び感染が広がるようなことになれば、締め付けを一層強化することになるだろう。
中国の封鎖は、緩和されたとはいえ、我が国よりはるかに厳しいままだ。
どこも、大変な状況なわけだな。
やれやれ・・・。
「中国では、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が、2週間以上にわたって1人も確認されていないとされるなど、国内での感染拡大の勢いは基本的に抑え込んだとしています。」
もちろん、それは正しいだろう。
その代わり、原因不明の肺炎で死んだ人は増加してたりしてな(そんなあ!)・・・。
5月も、気兼ねなく引き籠っていられると安心する(そうなのかあ?)。
ダイビングはできず、お出かけも、ジムでのフィットネスも出来ない。
もちろん、その辺を歩いたり、用もないのにクルマや電動スクーターなどで走り回ったりしてもいいんだがな。
季節もいいし、気晴らしになるし。
家にいて、パソコンに向かい、新型コロナの記事とか、宇宙開発の記事を眺めているだけじゃあ気がめいってしまう。
「おうちにいてね週間」のはずが、都内の人出は多いそうだ(ふだんと比べれば激減だが、8割減とかではない)。
(街の人出は減っているのか?)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/outflow-data/
「4月30日 午後3時時点:
地域:感染拡大前との比較:宣言直前との比較:前日との比較:
・新宿駅南口周辺:69.7 %減:55.6 %減:52.1 %増
・渋谷センター街周辺:66.4 %減:41.6 %減:28.7 %増」
ウイークデーで人減らしは難しいからな。
標題に掲げたキーワードについて、いろいろ調べている。
集団免疫につていは、まとまった記事があった。
(新型コロナ収束まで3~5年? 集団免疫の獲得が条件)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58641150Q0A430C2000000/
記事では、大きく3つのシナリオを想定している。
1 より良いシナリオ:
・ワクチン開発が成功し早期に実用化
・早期かつ安全に集団免疫を獲得可能
・感染は1年から2年で収束
・経済活動の停滞によるダメージは最も少ない
2 標準シナリオ:
・ワクチンの早期開発に失敗
・自然感染によって集団免疫を獲得するシナリオにシフト
・集団免疫の獲得までは先進国でも3年から5年程度
・長期的な経済の低迷
3 より悪いシナリオ:
・免疫の減弱化や不成立等で集団免疫が獲得困難
・全世界的な収束が5年以上期待できず
・感染爆発のリスクを抱える部分的収束状態継続
・経済的なダメージは計り知れず
記事では、特効薬の開発が重症化抑制策に繋がり、医療資源の拡大が経済活動への影響を緩和させることに繋がるとある。
どのシナリオでも、それは有効だ。
3つのシナリオは、集団免疫を獲得することができるかどうかで切り分けられている。
ワクチンの開発と、そもそも集団免疫を獲得できるのかどうかがキモだ。
そのどちらにも関係するのが、再感染という厄介な話だ。
つまり、感染しても有効な免疫を獲得できずに、何度も感染を繰り返すというヤツだな。
ワクチンによる免疫の獲得にも影響する。
そりゃあ、自然感染では付かない免疫が、スーパーワクチンで付く可能性だってないわけではないだろうが、世の中そう上手くは行かないだろう(未確認)。
再感染については、WHOも懸念しており、抗体検査をしても無意味だとコケにしている。
再感染の有無は、ある意味、中長期的シナリオを描く時のキーワードだ。
感染し、一度はPCR陰性になって、再び陽性になる事例は韓国や我が国で見られる。
その韓国で、再度陽性が出るのは、新型コロナウイルスの死骸(分解された後のカス)を検知しているに過ぎないと、当局がぶち上げている。
(韓国中央臨床委「新型コロナ再感染はウイルス学的に不可能」)
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36481.html
「COVID-19感染症を引き起こす新型コロナウイルスは宿主遺伝子に侵入した後、潜在期を経る慢性感染症誘発ウイルスではないため、再活性化はウイルス学的に不可能だと見ている」
「人体研究結果や動物実験の結果によると、最初のウイルス感染後、生体内の免疫力が1年以上保たれるため、再感染の可能性は非常に低い」
心強い話だ。
「COVID-19の感染と増殖は呼吸器上皮細胞内で発生するため、ウイルスが不活化した後もウイルスRNA片が上皮細胞内に存在する可能性もある」
「完治した後、呼吸器上皮細胞が自然に脱落し、PCR検査で不活化したウイルスRNAが検出された可能性が高い」
再陽性になった感染者から、二次感染が発生したという事例は聞いてないからな(未確認)。
疫学的事実とも整合する説明だ。
ワクチン開発に希望の光が灯ることになる。
が、しかし、浮沈子は楽観はしていない。
だって、コロナウイルスのワクチンって、出来上がったことはないわけだからな(SARSは臨床試験前に中止、MERSは開発中、旧型コロナ(ふつーの風邪)のワクチンはない)。
通常、ワクチン開発には10年から15年掛かる。
出来上がったって、どのくらい効くかは分からない。
インフルエンザみたいに、ワクチンうっても効いたり効かなかったりするかもしれない。
韓国当局がいう、慢性感染症誘発ウイルスではないというのは、例えばヘルペスのような潜伏感染のことだろう(未確認)。
(潜伏感染)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%9C%E4%BC%8F%E6%84%9F%E6%9F%93
「臨床的に認められる症状を示さず、体内に病原体が存続している状態であり、持続感染の一種。」
「この状態では新しいウイルスは作られず、また抗ウイルス薬なども無効である。」
「宿主の免疫低下に伴って再活性化」
そうでないことを願うばかりだ。
無症候性キャリアについては、このブログでも散々書いているし、巷でも話題だ。
もちろん、実態はよく分っていない。
なにしろ、検査能力が低くて、発症していないのに検査するなんてもったいなくって出来ないわけだ(そうなのかあ?)。
それだけで医療崩壊するかもしれないと、業界からは脅かされている。
が、ロスの事例のように、回数無制限、無料、全員対象の検査が普及すれば、何かが分かるかも知れない。
分かっているのは、たぶん大勢いるだろうということと、少なくとも発症した感染者が、発症前から感染力を有するということくらいだ。
PCR検査を片っ端から(全人類対象で1日3回とかあ?)行って、陽性者を片っ端から隔離すれば、この感染症は終わる。
そういう妄想的対応が出来ないから、話はややっこしくなる。
浮沈子が懸念するガキンチョ(小児)における蔓延の可能性も、無症候性キャリアの話と重なる部分もある。
本人は軽症で推移して、感染させまくってちゃっかり免疫獲得しているかもしれない。
浮沈子は、その実態を明らかにすることが、防疫上も重要だと考えている。
重症化しやすい高齢者(新型コロナでは概ね50歳以上)の感染を防ぐバリアーになる可能性があるからだ。
もしワクチンが開発されて、ある程度生産が軌道に乗ってきたら、ガキンチョ中心に接種されることになるかもしれない。
免疫に対する反応性が高いこと、万一罹患しても軽症で推移する可能性が高いことなどなど・・・。
まあ、治療方法が開発されていないと、なかなか難しい要素が伴うだろうけどな。
集団免疫については、スウェーデン(感染者21,520人、死者2,653人)の話が記事になっている。
(「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93307_2.php
「スウェーデンは全国的な移動規制や外出制限をしないという独自路線」
「ストックホルムの通りの人でもカフェの客入りも一見、普段通りだ。」
「新型コロナウイルスの感染拡大に対するスウェーデン独自の対策は、ウイルスにさらされる人の数を増やすことで「集団免疫」を形成し、感染拡大の第2波を防ぐという作戦の一環だとされている。」
封鎖して、どれ程の時間を稼げるかどうかは、社会によって異なるからな。
適切な医療が提供できているなら、という大前提で、スウェーデンの戦略は、他の多くの国と変わるところはない。
「・・・医療部門には大きなストレスがかかっているが、手一杯の状態ではない。まだ余力があり、ストックホルムにある臨時病院もまだ使っていない」
もちろん、感染速度のコントロールを何もしていないわけではない。
「スウェーデン当局は、市民にはソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を推奨しており、感染の症状が出たら自宅にとどまるよう勧告している」
「ソーシャル・ディスタンシングが守られなかった場合(たとえば店の中に一定数を超える客を入れたなど)、当局がレストランに閉鎖を命じる可能性があり、50人以上の集会は禁止されている」
なんだ、我が国と大して変わらんじゃないか・・・。
もちろん、こうした集団免疫優先の施策には批判が集まる。
当初、同じ集団免疫を目指していた英国(171,253、26,771)は、とりあえず方針転換したしな。
医療資源との兼ね合いで、感染速度のコントロールには、様々な対応が取られる。
中国のような徹底したロックダウンもあるだろうし、我が国のように、やってんだかどうだか、少なくとも外国には分かり辛いタイプのアプローチもある。
やり方はそれぞれだが、戦略は一つしかない。
集団免疫を、社会・経済に対するダメージを最小限にしつつ、如何に早期に獲得するか。
日経の記事の冒頭にある通りだ・・・。
「新型コロナウイルス感染症は、封じ込めなどによって一部の地域で部分的に収束したとしても、人の移動を前提とした現在のグローバル資本主義社会においては、他の地域からの持ち込みによって再燃するリスクを常に抱えることになる。」
「そのため、封じ込めによる全世界的な収束は実現困難で、集団免疫を獲得する以外に収束させる方法はない。」
ワクチン開発に成功するのが一番。
それまで、感染の拡大を抑えきれれば、優等生。
しかし、社会や経済が崩壊したら落第だ。
ワクチンの開発に失敗したら?。
集団免疫を早く獲得して、V字回復を図るのが得策だ。
そのためには、スウェーデンのような無手勝流もアリかも知れない。
医療資源や社会の在り方(中国みたいなのとか、米国みたいなのとか)によっても、アプローチは異なる。
今のところ、正解は分からない。
分かっているのは、正解が分かるまでには時間が掛かるということだけ。
短時間で出るなら(ワクチンの開発に早く成功するなど)、なるべく犠牲者を少なくした方がいい。
苛烈なロックダウンを敷いても、その損失は取り返せる。
10年とか15年とか、通常のワクチン開発期間を想定するなら、その間の社会の在り様や経済の回しを考えて、ゆる~い規制にして、徐々に馴染んでいくのがいいのかも知れない。
医療崩壊を避けるために、時々、キツク締めあげながらな。
今、東京ロックダウン(一応、オールジャパンでやってますが)になっているのは、その一環ということになる。
どっちにしたって、検査態勢の充実は必要だ。
もちろん、特効薬含めた重症化対策も。
実際やってみて分かったことは、リモートワーク出来るのは、半分もないということだ。
(「在宅勤務が可能な仕事」は全体のうち34%に過ぎないとの調査結果)
https://gigazine.net/news/20200425-jobs-be-done-at-home/
「アメリカの調査では「在宅勤務が可能な仕事は全体の34%に過ぎない」との結果が示されました。」
「私たちの調査結果は重要です。アメリカにおける仕事の3分の2は、自宅で行うことができません」
我が国で、平日の都市の混雑度が半分くらいにしかならないのは、それなりの訳があるということだろう。
物事には、ワケがある。
明日からは、我が国は大型連休のコアの部分に差し掛かる。
おうちにいてねと言われても、お出かけする人々で、行楽地はごった返すに決まっている(そうなのかあ?)。
ゆる~いロックダウンの日本列島。
中国は、今日から5連休で、延べ1億人以上が移動するそうだ。
(中国できょうから5連休 延べ1億人以上が旅行などで移動へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200501/k10012413311000.html
「中国政府は連休期間中、延べ1億1700万人が旅行などで交通機関を利用して移動すると予測しています。」
「中国政府は、観光地に入場制限を設けさせるなど、感染が再び拡大しないよう神経をとがらせています。」
この大移動で、再び感染が広がるようなことになれば、締め付けを一層強化することになるだろう。
中国の封鎖は、緩和されたとはいえ、我が国よりはるかに厳しいままだ。
どこも、大変な状況なわけだな。
やれやれ・・・。
「中国では、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が、2週間以上にわたって1人も確認されていないとされるなど、国内での感染拡大の勢いは基本的に抑え込んだとしています。」
もちろん、それは正しいだろう。
その代わり、原因不明の肺炎で死んだ人は増加してたりしてな(そんなあ!)・・・。
2024年の有人月面着陸にスターシップだあ!?:クソ真面目に検討するNASAもNASAだな ― 2020年05月02日 03:49
2024年の有人月面着陸にスターシップだあ!?:クソ真面目に検討するNASAもNASAだな
昨日から、関連記事を読んでいる。
NASAが、月着陸船の公募で、初期作業用プランとして採用した中にスペースXの提案が残った。
ははあ、月着陸船をどこかのまともな会社と提携して開発し、貨物としてファルコンヘビーで月軌道まで持って行こうとか、そういう妥当な提案なんだろうと思ったわけだ。
それなら有り得る話だ。
ファルコンヘビーが、一応、まともに打ち上がることは証明済みだし、十分な積載能力もある。
着陸船の設計は、専門の会社に頼んでやってもらえばいい。
生命維持装置などについては、クルードラゴンのノウハウが使えるとはいえ、月面への着陸の経験はないからな。
アポロのルナーモジュールはグラマンで、ノースロップと合併して、ブルーオリジンと組んでいる。
どこか、別の相棒を探さなければならない・・・。
などと、妄想を逞しくしていたら、なんと、スターシップ(よく爆発するやつ!)を、月着陸船に仕立てて使おうとしているらしい。
(NASA、SpaceXのスターシップ月面着陸船の提案におけるリスクを特定)
https://spaceflightnow.com/2020/05/01/nasa-identifies-risks-in-spacexs-starship-lunar-lander-proposal/
「SpaceXの設計は、Starshipの概念を使用した単一ステージのソリューションです」
「Artemisミッション用に調整されたStarshipは、地球への帰還に使用される着陸フラップの遮熱板を付けて飛行することはありません。代わりに、車両は月面と月軌道の間を複数回移動するために宇宙に留まります。」
・ブルーオリジン:5億7900万ドル
・ダイネティクス:2億3300万ドル
・スペースX:1億3500万ドル
今後、さらに2社に絞られるんだろうが、何処が消えて無くなるかは明らかだ。
NASAは、相対評価をこう見ている(カッコ内は浮沈子)。
ブルーオリジン:
・技術評価:許容可能
・管理評価:非常に良い
ダイネティクス:
・技術評価:非常に良い
・管理評価:非常に良い
SpaceX:
・技術評価:許容可能(まず無理!)
・管理評価:許容できる(許し難い!)
個別評価はこうだ・・・。
「これは、NASAが特定したStarship提案の長所と短所のリストです。」
重要な強み:
・NASAのしきい値要件のすべてを満たす、または超える
・拡張された属性で持続可能な機能をサポート
・初期の多数の地上および飛行システムのデモンストレーションを優先します
・SpaceXからの資金提供で「実質的な企業貢献」を提供
強み:
・EVA運用をサポートするためのNASAの要件に対応
・SpaceXのDragonおよびFalcon 9の車両に搭載された遺産ハードウェアのリース
・SpaceXの宇宙ステーションの貨物輸送ミッションの「ポジティブパフォーマンストレンド」に基づいて構築
重要な弱点:
・「著しく複雑」な推進システムを提案
・非常に複雑な多数の打ち上げ、ランデブー、燃料補給作業が必要
・SpaceXのCrew DragonとFalcon Heavy開発に関する過去のパフォーマンス。どちらも「かなりのスケジュール遅延」を経験しました。
2024年に間に合わないどころか、2028年の当初スケジュールにすら間に合わないだろう。
NASAは、その頃に月面基地を構築するプランを持っているが、そこへの物資輸送は、おそらくファルコンヘビーとかで行われるに違いない。
与太話のようなスペースXの提案を、クソ真面目に審査し評価するところはNASAらしいな。
浮沈子的には、重要な弱点として、推進システムが著しく複雑であること、運用に当たって非常に複雑な多数の打ち上げ、ランデブー、燃料補給作業が必要な点を挙げているのが気になる。
そう、NASAは、シンプルな構成と、単純な手順を愛する。
複雑であることは、それだけトラブルを発生させやすく、リスクを伴うからだ。
何か一つの間違いが、連鎖的に波及して止まらなくなる。
多数のボトルネックを抱えて、失敗する要素だらけになる。
単純であり、シンプルであることが正義だ。
ロケットエンジンは、多数あるより少ない方がいいし、打ち上げ回数は1回きりが望ましい。
ランデブーも必要最小限。
宇宙空間での燃料補給などもってのほかだ。
開発スケジュールがタイトであること、余裕がなく、どこかで遅延が起こった時にリカバリーが効かないことも問題だがな。
つーか、そもそも、この提案をとり上げ、金を付けただけでも大した話だ(ふつーなら、ありえねー)。
別の記事で、ブライデンスタインが言っていることが、その答えかも知れない。
(NASAがElon MuskとJeff Bezos Rocket Companiesによる月着陸船の設計を採用)
https://www.nytimes.com/2020/04/30/science/nasa-moon-lander.html
「私たちの国そして実際には全世界がこのコロナウイルスのパンデミックに揺さぶられているので、この機関が今これをすることが重要です」
「それでも、人々に希望を与える必要があります。彼らが尊敬し、夢見ることができる何かを彼らに与える必要があります。」
これは、一つのショーなのかもしれない。
NASAは、その宇宙ショーを演出し、観客である人類を楽しませる。
イーロンマスク対ジェフベゾス・・・。
どっちがこけても、バックアップはある。
スペースXの提案が、安い開発費で実現できるわけではない。
民間資金を呼び込んで、月面ビジネスで市場を拓くことが目的だ。
NASAのプライズは、呼び水程度でいい。
まあ、どうでもいいんですが。
少なくとも、10か月は楽しめるわけだ(そうなのかあ?)。
それより、この話からボーイングが撤退した方が気になるな。
本業のSLSやチョンボしちまったスターライナーに注力せよって、NASAに言われたのかも知れない(未確認)。
それどころじゃないだろう?。
まあいい。
月着陸船は、宇宙開発では新参者の3社に渡っちまった。
まあ、ブルーオリジンのバックには、ロッキードマーチンやノースロップグラマンが付いてるからな。
大本命だ。
それだけじゃ、つまらんからな・・・。
昨日から、関連記事を読んでいる。
NASAが、月着陸船の公募で、初期作業用プランとして採用した中にスペースXの提案が残った。
ははあ、月着陸船をどこかのまともな会社と提携して開発し、貨物としてファルコンヘビーで月軌道まで持って行こうとか、そういう妥当な提案なんだろうと思ったわけだ。
それなら有り得る話だ。
ファルコンヘビーが、一応、まともに打ち上がることは証明済みだし、十分な積載能力もある。
着陸船の設計は、専門の会社に頼んでやってもらえばいい。
生命維持装置などについては、クルードラゴンのノウハウが使えるとはいえ、月面への着陸の経験はないからな。
アポロのルナーモジュールはグラマンで、ノースロップと合併して、ブルーオリジンと組んでいる。
どこか、別の相棒を探さなければならない・・・。
などと、妄想を逞しくしていたら、なんと、スターシップ(よく爆発するやつ!)を、月着陸船に仕立てて使おうとしているらしい。
(NASA、SpaceXのスターシップ月面着陸船の提案におけるリスクを特定)
https://spaceflightnow.com/2020/05/01/nasa-identifies-risks-in-spacexs-starship-lunar-lander-proposal/
「SpaceXの設計は、Starshipの概念を使用した単一ステージのソリューションです」
「Artemisミッション用に調整されたStarshipは、地球への帰還に使用される着陸フラップの遮熱板を付けて飛行することはありません。代わりに、車両は月面と月軌道の間を複数回移動するために宇宙に留まります。」
・ブルーオリジン:5億7900万ドル
・ダイネティクス:2億3300万ドル
・スペースX:1億3500万ドル
今後、さらに2社に絞られるんだろうが、何処が消えて無くなるかは明らかだ。
NASAは、相対評価をこう見ている(カッコ内は浮沈子)。
ブルーオリジン:
・技術評価:許容可能
・管理評価:非常に良い
ダイネティクス:
・技術評価:非常に良い
・管理評価:非常に良い
SpaceX:
・技術評価:許容可能(まず無理!)
・管理評価:許容できる(許し難い!)
個別評価はこうだ・・・。
「これは、NASAが特定したStarship提案の長所と短所のリストです。」
重要な強み:
・NASAのしきい値要件のすべてを満たす、または超える
・拡張された属性で持続可能な機能をサポート
・初期の多数の地上および飛行システムのデモンストレーションを優先します
・SpaceXからの資金提供で「実質的な企業貢献」を提供
強み:
・EVA運用をサポートするためのNASAの要件に対応
・SpaceXのDragonおよびFalcon 9の車両に搭載された遺産ハードウェアのリース
・SpaceXの宇宙ステーションの貨物輸送ミッションの「ポジティブパフォーマンストレンド」に基づいて構築
重要な弱点:
・「著しく複雑」な推進システムを提案
・非常に複雑な多数の打ち上げ、ランデブー、燃料補給作業が必要
・SpaceXのCrew DragonとFalcon Heavy開発に関する過去のパフォーマンス。どちらも「かなりのスケジュール遅延」を経験しました。
2024年に間に合わないどころか、2028年の当初スケジュールにすら間に合わないだろう。
NASAは、その頃に月面基地を構築するプランを持っているが、そこへの物資輸送は、おそらくファルコンヘビーとかで行われるに違いない。
与太話のようなスペースXの提案を、クソ真面目に審査し評価するところはNASAらしいな。
浮沈子的には、重要な弱点として、推進システムが著しく複雑であること、運用に当たって非常に複雑な多数の打ち上げ、ランデブー、燃料補給作業が必要な点を挙げているのが気になる。
そう、NASAは、シンプルな構成と、単純な手順を愛する。
複雑であることは、それだけトラブルを発生させやすく、リスクを伴うからだ。
何か一つの間違いが、連鎖的に波及して止まらなくなる。
多数のボトルネックを抱えて、失敗する要素だらけになる。
単純であり、シンプルであることが正義だ。
ロケットエンジンは、多数あるより少ない方がいいし、打ち上げ回数は1回きりが望ましい。
ランデブーも必要最小限。
宇宙空間での燃料補給などもってのほかだ。
開発スケジュールがタイトであること、余裕がなく、どこかで遅延が起こった時にリカバリーが効かないことも問題だがな。
つーか、そもそも、この提案をとり上げ、金を付けただけでも大した話だ(ふつーなら、ありえねー)。
別の記事で、ブライデンスタインが言っていることが、その答えかも知れない。
(NASAがElon MuskとJeff Bezos Rocket Companiesによる月着陸船の設計を採用)
https://www.nytimes.com/2020/04/30/science/nasa-moon-lander.html
「私たちの国そして実際には全世界がこのコロナウイルスのパンデミックに揺さぶられているので、この機関が今これをすることが重要です」
「それでも、人々に希望を与える必要があります。彼らが尊敬し、夢見ることができる何かを彼らに与える必要があります。」
これは、一つのショーなのかもしれない。
NASAは、その宇宙ショーを演出し、観客である人類を楽しませる。
イーロンマスク対ジェフベゾス・・・。
どっちがこけても、バックアップはある。
スペースXの提案が、安い開発費で実現できるわけではない。
民間資金を呼び込んで、月面ビジネスで市場を拓くことが目的だ。
NASAのプライズは、呼び水程度でいい。
まあ、どうでもいいんですが。
少なくとも、10か月は楽しめるわけだ(そうなのかあ?)。
それより、この話からボーイングが撤退した方が気になるな。
本業のSLSやチョンボしちまったスターライナーに注力せよって、NASAに言われたのかも知れない(未確認)。
それどころじゃないだろう?。
まあいい。
月着陸船は、宇宙開発では新参者の3社に渡っちまった。
まあ、ブルーオリジンのバックには、ロッキードマーチンやノースロップグラマンが付いてるからな。
大本命だ。
それだけじゃ、つまらんからな・・・。
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