陸(おか)ダイバー入門:夜の散歩の密かな楽しみ2021年03月09日 00:48

陸(おか)ダイバー入門:夜の散歩の密かな楽しみ


特に目的もなく、ダイエットとか意識せずに、気分転換のためだけに近所を散歩する。

人気の少なくなった、終電終了後30分以降・・・。

安全のため、LEDライトを点灯して携行している。

気分はナイトダイビングだな(浮沈子は、好まないのでしませんが)。

水中と陸上とで異なるのは、匂いを感じるかどうかだ。

視覚、聴覚(排気の轟音で、あまり意識しませんけど)は、陸上でも水中でもあまり変わらない(音速は水中の方が速いので、左右差を使った方向感覚は得られないし、視覚も屈折の関係で、ものが大きく見えたりする)。

味覚は、カレー味のげっぷが出たりすると、やや感じることはあるが、概ね何かを食べながら潜ることはない(水中でゼリー状の食品(ウィダーインゼリーなど)を摂ることは出来るようです:やったことはありませんが)。

水中スクーター(業界用語ではDPV:ダイバープロパルジョンビークル)は、陸上ではさしずめ自転車か原付の感覚か。

ゆっくりと散歩するなら、その方が感覚が研ぎ澄まされていい。

浮沈子の好みだ。

水中でも、中性浮力に神経を集中させながら、ゆっくりとマイペースで泳ぐのがいい。

ダイビングは、やがて卒業する日が来る。

今は、その日のことはなるべく考えないようにしているけれど、肉体や精神の限界に達してタンクを置く日は必ず来る。

それでも、近所の散歩くらいなら、引退後もしばらくは続けられるだろう。

人生から引退するまでの間はな・・・。

季節の花の香りを嗅ぎ、肌に触れる夜気を感じ、ネコの気配にドキッとしたり、たまにすれ違う他のダイバー(じゃなくて、近所の人)のためにライトを消したりしながらな。

水中の暗いところは苦手だが、夜の散歩は好みだ。

自分の呼吸に集中し(中性浮力取る必要ないし)、生物として環境と調和する感覚を養う。

自転車に乗る時も、平地はなるべく惰性で進むようにしている(こぐのが面倒なだけじゃね?)。

2、3回ペダルを踏んでは、ツーっと惰性で進む。

フィンキックでいう、グラインドというやつだ(ここでは、ストロークした後、惰性で進む意:もともとは、臼で粉を挽いたりすること)。

バランスを崩さない程度に、なるべくゆっくり進む。

白線の上を外さないようにしながらとかな。

同時に、周囲の状況にも目配り気配りする(安全のためにも、アウェアネス重要です!)。

動物として、身体を動かすというのは本来の機能だし、生命維持のための行動でもある。

ダイビングも散歩も、その意味では同じ土俵の上にある(浮沈子が相撲取りという意味ではないので、念のため!)。

その感覚を研ぎ澄まし、集中することで心と体のバランスを取り戻す。

人間本来の、動くという能力が、どれ程の資源(リソース)を使っているかを確認する。

まあ、その後は当然、エネルギーなどを補給しなければならない。

夜の散歩というのが、単なるコンビニへの買い出しであったとしても、それはそれ(そういうオチかあ!?)。

(行住坐臥)
https://yoji.jitenon.jp/yojic/1275.html

「普段の生活で行う最も基本的な動作のこと。
転じて、普段や常々という意味。
「行」は歩く、「住」は止まる、「坐」は座る、「臥」は寝ること。
仏教では、これらのことを四威儀や四儀とも言う。
「行住座臥」とも書く。」

常住坐臥は、派生語?(誤り)らしい。

(常住坐臥)
https://yoji.jitenon.jp/yojie/2159.html

「「常住」はいつもという意味。」

「「行住坐臥」の「行住」と、「常住」が混同されてできた言葉。」

浮沈子は、こっちが正しいと思ってたんだがな。

まあいい。

歩き(フィンキックなどで進む)、止まり(ホバリング)、座り(無機質の水底などにそっと着底する)、寝る(???)。

日常の行いの中にも、ダイビングの神髄は宿っている(寝ちゃダメですが・・・)。

ダイバーたるもの、陸上であっても、行住坐臥、ダイビングを意識し続けたいものだ。

浮沈子の場合は、行住坐「食」臥だがな。

買い出し行って、コンビニで買い物して、帰ってきたら座って食って、直ちに寝る(まんまや!)。

さて、そろそろ陸ダイビングでもするかな・・・。