🐱SLS:WDR:タンキング ― 2022年06月21日 01:25
SLS:WDR:タンキング
SLSのWDR(4回目)をライブで見ている。
NASAから提供されている概要を見ていて気付いたことがあったので書いておく。
(Artemis I Wet Dress Rehearsal Summary Schedule)
https://www.nasa.gov/sites/default/files/atoms/files/artemis_i_wdr_countdown_summary.pdf
前回問題になった水素漏れはクリアした様だが、コアステージの酸素の注入に3時間かかり、水素は1時間半で終わる関係から、ICPSへの注入は水素が先に始まることを確認した。
その後、コアステージへの酸素の供給が終わり、ラインが空いたところでICPSへの酸素の注入が始まる段取の様だ。
ふーん、知らなかったな。
我が国のH2Aとかもそうなのかな(未確認)。
絶対引っ掛かると思っていた水素漏れを、なんなくクリアしたところはさすがだが、運が良かっただけかもしれない(フランジのボルトを増し締めしただけ!?)。
地上チームは、胸をなでおろしたところだろう(ため息が聞こえてきそうだ・・・)。
この先のトラブルが出るとしたら、前回ほとんど注入していないICPSの方だが、どうなることやら。
コアステージ自体は、グリーンランで注入までは何度かクリアしているから、それ以降のカウントダウンでトラブルが出なければ大丈夫かもしれない。
トータルのシステムでの健全性が証明されれば、WDRはお終いになる。
いよいよ、最終整備を経て早ければ8月にも打ち上げとなるわけだが、そう上手くいくとは限らない。
年内打ち上げくらいがいいところではないか。
さて、そろそろ、ICPSへの水素の注入が始まるころだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(Artemis I WDRアップデート:ICPS推進剤の装填が始まります)
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/06/20/artemis-i-wdr-update-icps-propellant-loading-begins/
「暫定極低温推進ステージ(ICPS)を液体水素(LH2)で満たし、続いて液体酸素(LOX)を積み込みます。」
充填の手順は、ICPSについては、やはり水素が先のようだ。
「L-40分に、打ち上げ制御チームは、テストのターミナルカウント部分の開始前に、東部標準時午後3時58分頃に計画された30分の保留を実施します。ミッションマネージャーは、その時点でターミナルカウントを続行するかどうかについて最終投票を実施します。」
それまでは、だらだらと補充モードで行くんだろうな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
「NASAは、現在評価中に3つの問題があると言います。
・PAD 39Bの水素フレアスタック近くの「小さな草の火」
・SLSコア段階の迅速な切断で水素漏れの可能性
・圧力制限は上段階のスキッドを超えました」
FSNは、上記のように報じている(日本時間午前3時過ぎ)。
水素漏れは地上施設ではなく、コアステージのクイックディスコネクト付近のようだ。
ICPSの圧力制限は、酸素の問題らしい。
マイナートラブルだが、水素漏れは許容範囲らしく、現在もカウントダウンリハーサルは続行されている。
タンクはフル充填され、カウントダウンは、T-29秒まで行ったようだ。
アンビリカルの水素漏れを、どう評価するかが問題だな。
「NASAは、スペースローンチシステムの月ロケットの重要な安全化が完了したと言います。打ち上げチームは今夜ロケットから推進剤を排出することを計画しています。」
「要約すると、月のロケットは今日初めて完全に燃料を供給されましたが、NASAは新しい水素漏れを発見し、カウントダウンは計画より20秒早く終了しました。」(カウントダウンクロックは、29秒前で止まっている。)
これから推進剤の抜き取りに移るようだが、もう一回くらいリハーサルしといた方が無難だろう。
このまま、強引に本番に持ち込んで、そこでトラブルシューティングするという選択肢もあるが、本体側の場合、再度、VABにひっこめる話になるからな。
タンキングの回数は、熱膨張やら低温脆化などにより制限されているが、たぶん、まだ残っていたはずだしな。
ひょっとしたら、一度引っ込めて整備した後に本番兼ねて再度タンキングということになるのかも知れない。
まあいい。
浮沈子が想定していたよりは、順調に進んだ感じだ。
水素漏れまくって、今年の夏が吹っ飛ぶに違いないと思ってたからな。
4回目のWDRは、無事に終わった。
それにしても、パッド39Bでのグラスファイアって、何だったんだろうな(誰かがバーベキューでもしてたのかな・・・)。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(Artemis I WDRアップデート:テストは東部標準時午後7時37分にT-29秒で終了します)
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/06/20/artemis-i-wdr-update-test-ends-at-737-p-m-edt-at-t-29-seconds/
「チームは、クイックディスコネクトを温め、次にそれを冷やしてシールを再調整することでリークを修正しようとしましたが、彼らの努力は問題を修正しませんでした。」
「次に、打ち上げコントローラーは、実際の打ち上げ日のシナリオで、地上打ち上げシーケンサーまたは打ち上げコンピューターによる保留をトリガーするリークに関連するデータをマスクして、可能な限りカウントダウンに入ることができるようにする計画を作成しました。」
なんと、バイパスして強引に進めたわけだ。
まあいい。
「ターミナルカウント中に、チームは、地上発射シーケンサーからロケットの飛行ソフトウェアによって制御される自動発射シーケンサーへの制御の切り替えや、チームが達成したい重要なステップなど、発射のために実行する必要のあるいくつかの重要な操作を実行しました。」
一定の成果は得たが、完了ではない。
「NASAは、6月21日火曜日の午前11時にテストに関するメディア電話会議を開催します。」
どんな内容になるにせよ、NASAはWDRが終わらなければ飛ばさないと言っていたからな。
応急処置で漏れば止まらなかった中で、プログラムを書き換えてまで強引にT-29秒までもってきたけど、予定より20秒早く終わっている。
完了じゃない。
再度のWDRは不可避だ。
ここまでこれただけでも、十分以上の成果だが、これで良しとするわけにはいかないだろう。
結果がどう出るか楽しみだな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(NASAのアルテミスムーンロケットが実際のカウントダウンで初めて完全に燃料を供給)
https://spaceflightnow.com/2022/06/20/nasas-artemis-moon-rocket-fully-fueled-for-first-time-in-countdown-dress-rehearsal/
「間違いなく良い日だった」
いいコメントだな。
「エンジニアは、練習カウントダウン中に、SLSコアステージとパッド39Bの移動式発射プラットフォームの間のクイックディスコネクトフィッティングでの水素漏れなど、いくつかの問題を評価しました。」
「カウントダウンの計画よりも早いカットオフ、および未解決の水素漏れには、ケネディ宇宙センターのアルテミスチームによるレビューとトラブルシューティングが必要になります。」
「月曜日に達成されなかった最終的なカウントダウン手順のいくつかには、ロケットの側面に取り付けられた固体燃料ブースターのそれぞれの油圧の作動が含まれ、リフトオフ時に880万ポンドの推力のほとんどを提供します。これは、カウントダウンの最後の30秒で、Tマイナス29秒のカットオフの時間の後、予想されていました。」
うーん、これは大きいかもな。
いずれにしても、最終装備のために一度はVABに戻すことになる。
ここまで来たんだから、あと少し辛抱して、やることやってから飛ばすべきだろうな。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(NASAは大型SLSロケットを打ち上げてから29秒以内にカウントダウンします)
https://arstechnica.com/science/2022/06/nasa-almost-finishes-a-critical-fueling-test-of-the-sls-rocket/
「月曜日のテスト中にいくつかの技術的な問題が発生しましたが、その中で最も重大な問題は、燃料補給中にSLSロケットを支持する移動式発射塔の下部にあるクイックディスコネクトでの水素漏れでした。この4インチの水素ラインは、リフトオフの直前にロケットから放出され、タワーのテールサービスマストに接続されているいくつかのラインの1つです。」
「NASAは月曜日のテストの後半に漏れのあるシールの問題を解決できなかったため、代わりに、カウントダウンの大部分を制御する地上のコンピューターである地上発射シーケンサーからの漏れをマスクすることを選択しました。」
まあ、点火するわけじゃないからな。
「これは、テスト中にロケットにリスクをもたらすことはありませんでしたが、実際の打ち上げ前に修正する必要があります。」
「これまでにNASAがテスト目標の約90%を完了」
別に何パーセントでもいいんだが、重要な点は、現時点ではテスト目標が完全には達成されていないということだ。
「NASAの職員は、カウントダウンをT-9.3秒に下げるために、5番目のテストが必要かどうか、またはロケットがデビュー発射の準備ができるかどうかについての具体的な質問に答えることを拒否しました。より多くのデータをレビューしたいという願望を引用して、当局者は、彼らがこの情報をあと数日で提供することを期待していると言いました。しかし、彼らのコメントから、当局は5番目のテストに傾いているように聞こえた。」
当然だな。
浮沈子的には、水素漏れの是正と共に、スペースフライトナウの記事にあったSRBの制御機構(具体には不明)のテストがスルーされていることも気になる。
まあいい。
彼らは、必要な対策を取り、十分なテストを重ね、確信を持って打ち上げに臨むだろう。
んなもんは、壊してみなけりゃ分らんだろうという、どこかのロケットとは大違いだ。
いや、いい悪いの問題じゃなくって、開発手法の違いだということにしておこうか・・・。
SLSのWDR(4回目)をライブで見ている。
NASAから提供されている概要を見ていて気付いたことがあったので書いておく。
(Artemis I Wet Dress Rehearsal Summary Schedule)
https://www.nasa.gov/sites/default/files/atoms/files/artemis_i_wdr_countdown_summary.pdf
前回問題になった水素漏れはクリアした様だが、コアステージの酸素の注入に3時間かかり、水素は1時間半で終わる関係から、ICPSへの注入は水素が先に始まることを確認した。
その後、コアステージへの酸素の供給が終わり、ラインが空いたところでICPSへの酸素の注入が始まる段取の様だ。
ふーん、知らなかったな。
我が国のH2Aとかもそうなのかな(未確認)。
絶対引っ掛かると思っていた水素漏れを、なんなくクリアしたところはさすがだが、運が良かっただけかもしれない(フランジのボルトを増し締めしただけ!?)。
地上チームは、胸をなでおろしたところだろう(ため息が聞こえてきそうだ・・・)。
この先のトラブルが出るとしたら、前回ほとんど注入していないICPSの方だが、どうなることやら。
コアステージ自体は、グリーンランで注入までは何度かクリアしているから、それ以降のカウントダウンでトラブルが出なければ大丈夫かもしれない。
トータルのシステムでの健全性が証明されれば、WDRはお終いになる。
いよいよ、最終整備を経て早ければ8月にも打ち上げとなるわけだが、そう上手くいくとは限らない。
年内打ち上げくらいがいいところではないか。
さて、そろそろ、ICPSへの水素の注入が始まるころだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(Artemis I WDRアップデート:ICPS推進剤の装填が始まります)
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/06/20/artemis-i-wdr-update-icps-propellant-loading-begins/
「暫定極低温推進ステージ(ICPS)を液体水素(LH2)で満たし、続いて液体酸素(LOX)を積み込みます。」
充填の手順は、ICPSについては、やはり水素が先のようだ。
「L-40分に、打ち上げ制御チームは、テストのターミナルカウント部分の開始前に、東部標準時午後3時58分頃に計画された30分の保留を実施します。ミッションマネージャーは、その時点でターミナルカウントを続行するかどうかについて最終投票を実施します。」
それまでは、だらだらと補充モードで行くんだろうな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
「NASAは、現在評価中に3つの問題があると言います。
・PAD 39Bの水素フレアスタック近くの「小さな草の火」
・SLSコア段階の迅速な切断で水素漏れの可能性
・圧力制限は上段階のスキッドを超えました」
FSNは、上記のように報じている(日本時間午前3時過ぎ)。
水素漏れは地上施設ではなく、コアステージのクイックディスコネクト付近のようだ。
ICPSの圧力制限は、酸素の問題らしい。
マイナートラブルだが、水素漏れは許容範囲らしく、現在もカウントダウンリハーサルは続行されている。
タンクはフル充填され、カウントダウンは、T-29秒まで行ったようだ。
アンビリカルの水素漏れを、どう評価するかが問題だな。
「NASAは、スペースローンチシステムの月ロケットの重要な安全化が完了したと言います。打ち上げチームは今夜ロケットから推進剤を排出することを計画しています。」
「要約すると、月のロケットは今日初めて完全に燃料を供給されましたが、NASAは新しい水素漏れを発見し、カウントダウンは計画より20秒早く終了しました。」(カウントダウンクロックは、29秒前で止まっている。)
これから推進剤の抜き取りに移るようだが、もう一回くらいリハーサルしといた方が無難だろう。
このまま、強引に本番に持ち込んで、そこでトラブルシューティングするという選択肢もあるが、本体側の場合、再度、VABにひっこめる話になるからな。
タンキングの回数は、熱膨張やら低温脆化などにより制限されているが、たぶん、まだ残っていたはずだしな。
ひょっとしたら、一度引っ込めて整備した後に本番兼ねて再度タンキングということになるのかも知れない。
まあいい。
浮沈子が想定していたよりは、順調に進んだ感じだ。
水素漏れまくって、今年の夏が吹っ飛ぶに違いないと思ってたからな。
4回目のWDRは、無事に終わった。
それにしても、パッド39Bでのグラスファイアって、何だったんだろうな(誰かがバーベキューでもしてたのかな・・・)。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(Artemis I WDRアップデート:テストは東部標準時午後7時37分にT-29秒で終了します)
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/06/20/artemis-i-wdr-update-test-ends-at-737-p-m-edt-at-t-29-seconds/
「チームは、クイックディスコネクトを温め、次にそれを冷やしてシールを再調整することでリークを修正しようとしましたが、彼らの努力は問題を修正しませんでした。」
「次に、打ち上げコントローラーは、実際の打ち上げ日のシナリオで、地上打ち上げシーケンサーまたは打ち上げコンピューターによる保留をトリガーするリークに関連するデータをマスクして、可能な限りカウントダウンに入ることができるようにする計画を作成しました。」
なんと、バイパスして強引に進めたわけだ。
まあいい。
「ターミナルカウント中に、チームは、地上発射シーケンサーからロケットの飛行ソフトウェアによって制御される自動発射シーケンサーへの制御の切り替えや、チームが達成したい重要なステップなど、発射のために実行する必要のあるいくつかの重要な操作を実行しました。」
一定の成果は得たが、完了ではない。
「NASAは、6月21日火曜日の午前11時にテストに関するメディア電話会議を開催します。」
どんな内容になるにせよ、NASAはWDRが終わらなければ飛ばさないと言っていたからな。
応急処置で漏れば止まらなかった中で、プログラムを書き換えてまで強引にT-29秒までもってきたけど、予定より20秒早く終わっている。
完了じゃない。
再度のWDRは不可避だ。
ここまでこれただけでも、十分以上の成果だが、これで良しとするわけにはいかないだろう。
結果がどう出るか楽しみだな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(NASAのアルテミスムーンロケットが実際のカウントダウンで初めて完全に燃料を供給)
https://spaceflightnow.com/2022/06/20/nasas-artemis-moon-rocket-fully-fueled-for-first-time-in-countdown-dress-rehearsal/
「間違いなく良い日だった」
いいコメントだな。
「エンジニアは、練習カウントダウン中に、SLSコアステージとパッド39Bの移動式発射プラットフォームの間のクイックディスコネクトフィッティングでの水素漏れなど、いくつかの問題を評価しました。」
「カウントダウンの計画よりも早いカットオフ、および未解決の水素漏れには、ケネディ宇宙センターのアルテミスチームによるレビューとトラブルシューティングが必要になります。」
「月曜日に達成されなかった最終的なカウントダウン手順のいくつかには、ロケットの側面に取り付けられた固体燃料ブースターのそれぞれの油圧の作動が含まれ、リフトオフ時に880万ポンドの推力のほとんどを提供します。これは、カウントダウンの最後の30秒で、Tマイナス29秒のカットオフの時間の後、予想されていました。」
うーん、これは大きいかもな。
いずれにしても、最終装備のために一度はVABに戻すことになる。
ここまで来たんだから、あと少し辛抱して、やることやってから飛ばすべきだろうな。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(NASAは大型SLSロケットを打ち上げてから29秒以内にカウントダウンします)
https://arstechnica.com/science/2022/06/nasa-almost-finishes-a-critical-fueling-test-of-the-sls-rocket/
「月曜日のテスト中にいくつかの技術的な問題が発生しましたが、その中で最も重大な問題は、燃料補給中にSLSロケットを支持する移動式発射塔の下部にあるクイックディスコネクトでの水素漏れでした。この4インチの水素ラインは、リフトオフの直前にロケットから放出され、タワーのテールサービスマストに接続されているいくつかのラインの1つです。」
「NASAは月曜日のテストの後半に漏れのあるシールの問題を解決できなかったため、代わりに、カウントダウンの大部分を制御する地上のコンピューターである地上発射シーケンサーからの漏れをマスクすることを選択しました。」
まあ、点火するわけじゃないからな。
「これは、テスト中にロケットにリスクをもたらすことはありませんでしたが、実際の打ち上げ前に修正する必要があります。」
「これまでにNASAがテスト目標の約90%を完了」
別に何パーセントでもいいんだが、重要な点は、現時点ではテスト目標が完全には達成されていないということだ。
「NASAの職員は、カウントダウンをT-9.3秒に下げるために、5番目のテストが必要かどうか、またはロケットがデビュー発射の準備ができるかどうかについての具体的な質問に答えることを拒否しました。より多くのデータをレビューしたいという願望を引用して、当局者は、彼らがこの情報をあと数日で提供することを期待していると言いました。しかし、彼らのコメントから、当局は5番目のテストに傾いているように聞こえた。」
当然だな。
浮沈子的には、水素漏れの是正と共に、スペースフライトナウの記事にあったSRBの制御機構(具体には不明)のテストがスルーされていることも気になる。
まあいい。
彼らは、必要な対策を取り、十分なテストを重ね、確信を持って打ち上げに臨むだろう。
んなもんは、壊してみなけりゃ分らんだろうという、どこかのロケットとは大違いだ。
いや、いい悪いの問題じゃなくって、開発手法の違いだということにしておこうか・・・。
🐱月面基地:今世紀中はムリポ ― 2022年06月21日 23:00
月面基地:今世紀中はムリポ
(NASAの将来の月面ミッションについてリークされた見方をしました—そしておそらく遅れます)
https://arstechnica.com/science/2022/06/we-got-a-leaked-look-at-nasas-future-moon-missions-and-likely-delays/
「NASAがArtemisでどこにでも行くためには、おそらく何かが与えられなければならないでしょう。」
無尽蔵の予算と100年くらいの時間があれば、そして、それを裏付ける米国民の意思があればということだろうな。
もともと、NASAは月面探査には興味などなかった。
月軌道ステーションは、その先に行くためのもので、月面着陸するためではない。
「ステーションはほぼ10年前に始まり、主にオリオン宇宙船のサービスモジュールの推進力の欠点のために作成されました。要するに、スペースローンチシステムロケットと組み合わせると、オリオンは低い月周回軌道に完全に飛んでから地球に戻るのに十分な推進力を持っていません。そこでNASAは、より高い楕円軌道にある月ゲートウェイの概念を考案しました。」
この話は、初めて知ったな。
いずれにせよ、オリオンは月までしか行けず、その先に行くには別の仕掛けが必要だ。
NASAは、そのために月軌道ステーションを建造し、その先に行くための仕掛けを作ろうとしている。
月面!?。
興味ないんだけどな。
前政権がでっち上げたアルテミスに付き合う程暇じゃない。
そういうのは、いつになったら出来るのか分からないスターシップにでも任せて、金を湯水のごとく食い続けるSLSに注力した方が米国民は喜ぶ(そうなのかあ?)。
アルテミス3なんて、10年以内には実現しないかもしれないからな。
その間、SLSを定期的に飛ばすためには、何か月軌道に浮かべておくものが必要だからな。
2年に1回くらいしか飛ばないSLSなら、十分時間を掛けて(20年くらい)運用することが出来る。
その間に、じっくりと有人火星探査のシミュレーションして時間を稼ぐことが出来る。
もちろん、スターシップが完成するならそれはそれでいい。
月面着陸は、そっちに任せておけばいいのだ。
地球から有人で打ち上げられるまでには、完全再使用の場合、相当程度の実績を積まなければならないからな(浮沈子的には、2030年代半ば過ぎと見ている)。
それまでは、月軌道はオリオン一択になる。
米国の宇宙政策とか、月面着陸を期待している研究者とか、もう用済みの話を持ち出してみても始まらない。
月周回軌道とか、月軌道ステーションへの滞在でお茶を濁しながら、いつになったら出来上がるか分からないHLS(月面着陸船:もちろん、スターシップが飛ばなければ話にならない)を指をくわえて待つことになる。
「月に恒久的な人間の存在を確立することによって、宇宙での人間の経済活動を拡大し、民間企業や国際的なパートナーと協力して、科学主導の探査、宇宙資源を可能にするインフラストラクチャとサービスを開発することでした。利用、そして火星への人間の使命。」
このレベルでは、「月面」とは、舌噛んでも言ってないからな。
月面なんかには何もない。
それは、アポロで分かっている。
アルテミスベースキャンプは、所詮、素人向けのビジョンに過ぎない。
金のかかるSLSを飛ばし続け、それを使わなければ運べない火星宇宙船を建造するだけだ。
スターシップ?。
そんなもんがいつできるかは、作ってる本人が知らないわけだからな。
(スターシップテストタンクを粉砕しようとするSpaceX)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-booster-tank-can-crusher-test/
「テスト中にB7.1に意図しない障害が発生した場合、SpaceXは2つのほぼ完成したスーパーヘビーブースターを放棄せざるを得なくなり、数か月の組み立てとテストを無駄にし、数千万ドルの価値があると思われるプロトタイプをレンダリングします。」
「スーパーヘビーテストタンクでの「缶潰し機」スタンドの最初の使用で問題が見つかったり、失敗したりした場合でも、B7とB8は簡単に使用できなくなったり、飛行できなくなったりして、スターシップの最初の軌道打ち上げの試みが大幅に遅れる可能性があります。」
「SpaceXが時間を確保し、スターベースの忙しい軌道発射場からB7.1またはEDOMEタンクをテストするために避難できるかどうか、またはいつできるかは明らかではありません。」
スーパーヘビーブースターは、比較的簡単にできると言われていたわけだが、根本的な構造の確定も遅れている。
まあ、開発手法が異なるので、どちらがどれだけということはできないし、要求仕様は全く次元が違う話なので、ファルコンシリーズや、ましてSLSなどと比較するわけにはいかない。
結局、NASAが博打を打ったHLSは、仮に負けてもNASAの意図している月軌道ステーションの建造には影響が出ない仕掛けになっているのだ。
上手くいったら儲けもん。
NASAにとっては、月面着陸など、所詮その程度の意義しかないのだ。
我が国は、ほいほいとアルテミスに乗っかって、あわよくば日本人が月面着陸できるかのように夢見ているが、爆発(粉砕でもいいんですが)する燃料タンクの上に乗っかっていることを、もう一度噛み締めておく必要があるだろうな。
エリックバーガーは確信犯だから、NASAは直ちにSLSの開発を打ち切り、全面的にスターシップに投資すべきだと言いたいんだろうが、米国にはそんな選択肢はない。
議会は、SLSにがんじがらめになっちまっていて、身動きが取れなくなっている(全米50州に利益誘導しているからな)。
予算は、議会が付ける。
お先真っ暗なわけだ。
アルテミス3がいつまで経っても飛ばずに、中国の有人月面着陸(ひょっとすると、女性宇宙飛行士かも!)を指を咥えて月周回ステーションから眺めるようになって初めて目が覚めるに違いない。
月面基地どころの話じゃない。
やれやれだな・・・。
(NASAの将来の月面ミッションについてリークされた見方をしました—そしておそらく遅れます)
https://arstechnica.com/science/2022/06/we-got-a-leaked-look-at-nasas-future-moon-missions-and-likely-delays/
「NASAがArtemisでどこにでも行くためには、おそらく何かが与えられなければならないでしょう。」
無尽蔵の予算と100年くらいの時間があれば、そして、それを裏付ける米国民の意思があればということだろうな。
もともと、NASAは月面探査には興味などなかった。
月軌道ステーションは、その先に行くためのもので、月面着陸するためではない。
「ステーションはほぼ10年前に始まり、主にオリオン宇宙船のサービスモジュールの推進力の欠点のために作成されました。要するに、スペースローンチシステムロケットと組み合わせると、オリオンは低い月周回軌道に完全に飛んでから地球に戻るのに十分な推進力を持っていません。そこでNASAは、より高い楕円軌道にある月ゲートウェイの概念を考案しました。」
この話は、初めて知ったな。
いずれにせよ、オリオンは月までしか行けず、その先に行くには別の仕掛けが必要だ。
NASAは、そのために月軌道ステーションを建造し、その先に行くための仕掛けを作ろうとしている。
月面!?。
興味ないんだけどな。
前政権がでっち上げたアルテミスに付き合う程暇じゃない。
そういうのは、いつになったら出来るのか分からないスターシップにでも任せて、金を湯水のごとく食い続けるSLSに注力した方が米国民は喜ぶ(そうなのかあ?)。
アルテミス3なんて、10年以内には実現しないかもしれないからな。
その間、SLSを定期的に飛ばすためには、何か月軌道に浮かべておくものが必要だからな。
2年に1回くらいしか飛ばないSLSなら、十分時間を掛けて(20年くらい)運用することが出来る。
その間に、じっくりと有人火星探査のシミュレーションして時間を稼ぐことが出来る。
もちろん、スターシップが完成するならそれはそれでいい。
月面着陸は、そっちに任せておけばいいのだ。
地球から有人で打ち上げられるまでには、完全再使用の場合、相当程度の実績を積まなければならないからな(浮沈子的には、2030年代半ば過ぎと見ている)。
それまでは、月軌道はオリオン一択になる。
米国の宇宙政策とか、月面着陸を期待している研究者とか、もう用済みの話を持ち出してみても始まらない。
月周回軌道とか、月軌道ステーションへの滞在でお茶を濁しながら、いつになったら出来上がるか分からないHLS(月面着陸船:もちろん、スターシップが飛ばなければ話にならない)を指をくわえて待つことになる。
「月に恒久的な人間の存在を確立することによって、宇宙での人間の経済活動を拡大し、民間企業や国際的なパートナーと協力して、科学主導の探査、宇宙資源を可能にするインフラストラクチャとサービスを開発することでした。利用、そして火星への人間の使命。」
このレベルでは、「月面」とは、舌噛んでも言ってないからな。
月面なんかには何もない。
それは、アポロで分かっている。
アルテミスベースキャンプは、所詮、素人向けのビジョンに過ぎない。
金のかかるSLSを飛ばし続け、それを使わなければ運べない火星宇宙船を建造するだけだ。
スターシップ?。
そんなもんがいつできるかは、作ってる本人が知らないわけだからな。
(スターシップテストタンクを粉砕しようとするSpaceX)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-booster-tank-can-crusher-test/
「テスト中にB7.1に意図しない障害が発生した場合、SpaceXは2つのほぼ完成したスーパーヘビーブースターを放棄せざるを得なくなり、数か月の組み立てとテストを無駄にし、数千万ドルの価値があると思われるプロトタイプをレンダリングします。」
「スーパーヘビーテストタンクでの「缶潰し機」スタンドの最初の使用で問題が見つかったり、失敗したりした場合でも、B7とB8は簡単に使用できなくなったり、飛行できなくなったりして、スターシップの最初の軌道打ち上げの試みが大幅に遅れる可能性があります。」
「SpaceXが時間を確保し、スターベースの忙しい軌道発射場からB7.1またはEDOMEタンクをテストするために避難できるかどうか、またはいつできるかは明らかではありません。」
スーパーヘビーブースターは、比較的簡単にできると言われていたわけだが、根本的な構造の確定も遅れている。
まあ、開発手法が異なるので、どちらがどれだけということはできないし、要求仕様は全く次元が違う話なので、ファルコンシリーズや、ましてSLSなどと比較するわけにはいかない。
結局、NASAが博打を打ったHLSは、仮に負けてもNASAの意図している月軌道ステーションの建造には影響が出ない仕掛けになっているのだ。
上手くいったら儲けもん。
NASAにとっては、月面着陸など、所詮その程度の意義しかないのだ。
我が国は、ほいほいとアルテミスに乗っかって、あわよくば日本人が月面着陸できるかのように夢見ているが、爆発(粉砕でもいいんですが)する燃料タンクの上に乗っかっていることを、もう一度噛み締めておく必要があるだろうな。
エリックバーガーは確信犯だから、NASAは直ちにSLSの開発を打ち切り、全面的にスターシップに投資すべきだと言いたいんだろうが、米国にはそんな選択肢はない。
議会は、SLSにがんじがらめになっちまっていて、身動きが取れなくなっている(全米50州に利益誘導しているからな)。
予算は、議会が付ける。
お先真っ暗なわけだ。
アルテミス3がいつまで経っても飛ばずに、中国の有人月面着陸(ひょっとすると、女性宇宙飛行士かも!)を指を咥えて月周回ステーションから眺めるようになって初めて目が覚めるに違いない。
月面基地どころの話じゃない。
やれやれだな・・・。
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