🐱スターリンク:南極だって!2022年09月16日 21:28

スターリンク:南極だって!


(SpaceXの「Starlink」、南極でテスト--全7大陸で利用可能に)
https://japan.cnet.com/article/35193398/

「NSFの支援を受けた南極のUSAPの科学者らは、とても幸せだ!Starlinkは、マクマード基地に新たに配備されたユーザー端末で極地でのサービスをテストしており、科学支援のために帯域幅と接続性を高めている」

ウソつけえ!。

どーせ、エッチな動画見て喜んでいるんだろう・・・(未確認)。

まあ、どうでもいいんですが。

「この南極基地の通信は、バックアップとして米航空宇宙局(NASA)、米防衛省、Airbus、Iridiumが所有する複数の衛星に頼っているという。」

「SpaceXによると、南極におけるStarlinkサービスは、同社の「宇宙レーザーネットワーク」によって実現しているという。同社がこの1年間テストしてきたこのネットワークは、同社の衛星の間のレーザーによって光リンクを提供する。」

おお、スペースレーザーは、ちゃんと動いているということなわけだ。

南極でスターリンクが繋がった話は、あちこちに出ている。

(Starlink、南極マクマード基地でも利用可能に)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2209/16/news081.html

「Starlinkは現在、7つの大陸すべてに対応している。南極のような遠隔地では、この機能はStarlinkのスペースレーザーネットワークで実現する」

(Starlink はすでに 700,000 人の顧客を抱えており、南極でも事業を展開していますが、SpaceX はデータ制限を導入する可能性があります)
https://www.elonx.cz/starlink-uz-ma-700-tisic-zakazniku-a-funguje-i-na-antarktide-spacex-ale-mozna-zavede-datove-limity/

「SpaceX は何ヶ月にもわたって衛星を極軌道に打ち上げてきたため、サービスは南極でも利用できるようになりました。このおかげで、たとえば、マクマード サイエンス ステーションのインターネット接続は高速化されています。SpaceXは、軌道上の Starlink 衛星間の通信用のレーザー リンクのおかげで、極域のカバレッジが可能であると指摘しています。」

現在、衛星間のクロスリンクを利用して通信できるのは、浮沈子が知る限りスターリンクとイリジウムだけだ(他にもあったかも知れませんが、忘れました)。

イリジウムは、既に完成しているからな。

スターリンクのスターレーザーは、これから本格的に展開されることになる。

衛星バックボーンが成立するかどうかの正念場だ。

今のところ、ワンウェブとかでは、クロスリンクを張る具体的な計画はない(構想としては持っているようですが)。

2020年代の商用うち上げのほぼ全てを押さえている、アマゾンのプロジェクトカイパーがどうなるのかは知らない。

(Starlink は、南極大陸を含む 7 大陸すべてに高速インターネットをもたらします)
https://www.teslarati.com/starlink-covers-7-continents-antarctica/

「マクマード基地は南極最大のコミュニティで、最大 1,258 人の居住者をサポートできます。また、年間を通じて運営されている、米国に拠点を置く 3 つの南極科学施設の 1 つとしても機能しています。1 年を通して平均気温が氷点下になる月があるため、そのような場所にインターネット アクセスを提供する Starlink の機能は実に印象的です。」

(マクマード基地)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%89%E5%9F%BA%E5%9C%B0

「すべての月で平均気温が氷点を下回っているため、マクマード基地は極地の氷雪気候(ケッペンの気候区分でいえばEF)に該当する。しかしながら、最暖月 (12月と1月)においては一時的に気温が氷点を上回ることがある。」

寒いとこでもアンテナが機能するということなわけだ。

「座標: 南緯77度51分 東経166度40分」

スターリンクの軌道面のうち、グループ2(2-1のみ:高度570km、傾斜角70度:50機ー1機離脱:2022年9月11日現在:以下同じ)は打ち上げ済みで、グループ3(560km、97.6°:187機ー10機離脱)についても上がっているけど、何機が機能しているかは知らない。

マクマードの緯度を見ると、78度くらいだから、2-1で上げた衛星でもカバーできるかもしれない(未確認)。

クロスリンク(スターレーザー)さまさまだな。

この機能の真の価値は、地上ネットワークに依存せずにバックボーンを形成することが出来る点にある。

記事にもあるように、南極における高速接続の実証は、そのことを象徴していると言えよう。

まあ、今はどこか近くのゲートウェイに降ろしているんだろうけどな(未確認)。

各メディアが、揃ってこのことを取り上げていることからも、スターリンクの注目度が高いことが分かる。

クロスリンクが本格的に機能しだせば、沿岸だけでなく、全海洋での接続や、ゲートウェイを置くことが困難な砂漠や密林においても、低遅延な高速ネットワークを張ることが出来るようになる。

砂漠や密林は、気候的には中緯度や低緯度にあるわけだから、静止衛星を使って通信することも可能だが、極域についてはカバーしきれないところも出てくる。

そもそも、静止軌道では、原理的に低遅延を実現することはできない(数百ミリ秒は避けられない:それでも、ズームとかはふつーにできるようです:<さらに追加>参照)。

そんな需要がどれだけあるのかという話は置いておくとしても、低軌道コンステレーションかつ高速クロスリンクでなければ実現できない機能なわけだ。

イリジウムも、同じコンセプトで設計されているけど、容量的には小さいからな。

軌道高度は780kmだから、遅延は小さいだろうけど。

世界が注目するスターリンク。

通信容量が大きい第二世代衛星の打ち上げは、スターシップの完成に掛かっているけど、いつになったら出来ることやら・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

南極ということなので、一応、確認してみた。

(昭和基地:通信設備)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%AD%E5%92%8C%E5%9F%BA%E5%9C%B0#%E9%80%9A%E4%BF%A1%E8%A8%AD%E5%82%99

「南緯69度00分25.05秒 東経39度35分01.48秒」

「2004年、第44次越冬隊によってインテルサットアンテナが敷設され、昭和基地におけるインターネットの常時接続が実現した。」

「接続速度は3Mbps程度」

やれやれ・・・。

彼我の差は歴然だな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(南極のインターネット事情)
https://www.town.yakumo.lg.jp/blog/information/index.php/2021/09/08/3582/

「いざ昭和基地と通信が始まると、ちょっとその辺でZoomをやっているんじゃないか?と思うほどスムーズで、音声や画像の遅延も皆無。同席していた教委の担当者も「全然遅延がない」と驚いており、私の口からは「本当にこれは南極なんだろうか」とさえ言葉が出ました。」

ホントかあ!?。

ズームの遅延に埋もれてただけじゃないのかあ?。

まあいい。

インテルサット通信の保守をしている、KDDIの派遣社員の記事へのリンクがあったので読んでみた。

(「“南極”が勤務地です!」 南極越冬隊の一員として、昭和基地の通信環境をひとりで守る)
https://time-space.kddi.com/feature/genbadamashii-sp/20150528/

「昭和基地のネットワークは、インテルサット衛星通信によってKDDI山口衛星通信所と接続され、そこから立川市の国立極地研究所(極地研)に専用線で接続されている。昭和基地と極地研の距離は約14,000kmあるが、内線電話はつながり、イントラネットにも接続できる。つまりネットワーク的には昭和基地は極地研の一部となっている。」

KDDIの記事としては、14000kmという記述は如何なものかだな(通信距離は、静止衛星への往復だから7万km以上だ)。

まあいい。

「1年以上の間、日本を離れて任務を務める越冬隊員にとって、電話で家族の声を聞くことは大きな楽しみで、休日には順番待ちをしながら交代で電話をかけている。」

KDDIは、バックホール回線として、スターリンクを導入しようとしている。

山間僻地が多い我が国では、一定の需要はあるだろうが、まずは、昭和基地から始めた方がいいんじゃないのかあ?。

マクマードでは500Gbps(プレミアム)でつながり、昭和基地では3Mbpsぽっちと、名目上、ざっくり17万倍の差があることになる。

許容の限度を超えている気がするんだがな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(無線信号処理研究室(笹森研究室))
https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/engineering/chair/fsasalab/research.html

「携帯電話回線の人口カバー率はほぼ100%(人が住んでいる地域はほぼサービスエリア内)ですが、面積カバー率(サービスエリアの面積が国土全体の面積に占める割合)は約60%です。農業や林業など中山間地域でもIoTを必要としていますが、電波が届かないと通信はできません。」

「携帯電話(800MHz帯)の人口カバー率と面積カバー率(総務省:電波の利用状況調査 p.16)」(リンク先は、令和元年度)

60パーセントというのは、800MHz帯の面積カバー率(NTTとKDDIが使用)だ(ソフトバンクは900MHz帯:やや面積カバー率は高い)。
面積カバー率というのは、余り宣伝効果がないので、各社とも積極的に公表していないようだが、これからは変わってくるかもしれないな。

山間僻地の需要がどれほどあるのかは知らないが、逆に、どこでも繋がるということになれば、需要を掘り起こすことになるのではないか。

インターネットとコンビニがあれば、浮沈子は生きていけるからな(そうなのかあ?)。

後は、アマゾンで配達してくれれば一生困らないだろう。

コンビニまで、クルマで丸一日掛かりで買い出しに行くとか、アマゾンの配達区域外だったりすると困るな・・・。

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