🐱バルカン:初打ち上げ成功 ― 2024年01月08日 21:15
バルカン:初打ち上げ成功
(ULA、月行きロボット着陸船を打ち上げるバルカンロケットの最初のミッションで成功を収めた)
https://spaceflightnow.com/2024/01/08/ula-marks-success-with-the-inaugural-mission-of-its-vulcan-rocket-launching-a-moon-bound-robotic-lander/
「やったー!とても興奮しています!どれくらいかは言えません」(ULAの社長兼最高経営責任者(CEO)のトリー・ブルーノ氏)
記事によれば、主要ペイロードである月着陸船のペレグリンの分離にも成功したようだ。
やれやれ・・・。
メキシコ行きやクリスマス休暇、年末年始を挟んで宇宙ネタが少なく、「枯渇」の危機に瀕していたが、ようやく復活できそうだ。
打ち上げ業界としても、初打ち上げの成功ということでは、SLS以来の快挙となる。
わが国のH3は悲惨な結果だったし、スターシップは2度にわたって連続して吹っ飛んでいる(業界では、それを成功だと言ってるけどな・・・)。
紆余曲折を経て、何度も延期されてきたが、初回で成功させるというのは大したものだ。
ULAの底力を見る思いがする。
残るロケットは既に挙げたH3とスターシップの他、ESAのアリアン6や影も形もないブルーオリジンのニューグレンだが、アリアン6はともかく、ニューグレンが飛ぶのはまだ先の話になるだろう。
考えてみれば、SLSが飛ぶまでは、新規のロケットが上がる機会はほとんどなかったからな。
それ以来の快挙ということになる。
中国のロケットとか、インドのそれについてはあまり詳しく見ていないけど。
打ち上げのビデオを見ていて、カウントダウンが途中で止まることもなく、スムーズに進んだり、固体燃料ブースターの燃焼が安定しているように見えたりして、不安を感じることはなかった。
約5分間の1段目のBE-4エンジンの燃焼も、滞りなく行われたようだ。
ロケット搭載カメラによれば、1段目の分離と2段目の着火もスムーズ、その後のフェアリングのデプロイもすんなり成功した感じだ。
ペイロードの分離までは見ていなかったが、月へ向かうという着陸船が滞りなく放出されたことは好ましい。
宇宙ロケットの打ち上げは、こうでなくてはならない。
壊してみなけりゃ分らんだろうという開発手法は、胃によくないからな・・・。
すんなり上がって、拍手喝采がよろしい。
「早ければ4月にも次のミッションを開始する準備ができる可能性」(政府・商業プログラム担当副社長のゲイリー・ウェンツ氏)
そう、この打ち上げ(Cert-1)は、政府調達を認定するための最初の打ち上げでもある。
次の打ち上げ(Cert-2)は、ドリームチェイサーを打ち上げる予定だ。
米国の宇宙へのアクセスは、着実に進展している。
次のイベントは、おそらくスターシップの3回目の試射ということになるんだろうが、Cert-2の方が早いかもしれない。
「Cert-2用の2つのエンジンが完成しました。彼らは組み立てられており、実際には西テキサスの施設で最終的な受け入れの激しい火災を受けているところです」(バルカン開発担当副社長のマーク・ペラー氏)
「それで、彼らは順調に進んでいます。」(同上)
「ペラー氏は、バルカンブースターとケンタウロス5の上段も「当社のディケーター施設で最終組み立て中である」と付け加えた。」
記事では、年内にニューグレンが上がるようなことが書いてあるが、んなことを信じる関係者はブルーオリジン社内を含めて誰もいないだろう。
来年上がれば、業界に衝撃が走るだろうな。
まあいい。
浮沈子は、我が国の宇宙開発についてはあまり関心がないんだが、H3の次回打ち上げも迫っている。
(JAXA 主力ロケット「H3」2号機 2024年2月15日に打ち上げへ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231227/k10014301921000.html
「2号機を2024年2月15日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げる予定」
「初号機の失敗以来、初めてとなる「H3」の打ち上げが成功するか注目されます。」
おっと、イベント的にはこれが次ということになるな。
墜落激突爆発炎上木っ端微塵は、どっかのメーカーのトレードマークだが、ULAを見習って、2回目はすんなり上がってもらいたいもんだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーー
(ペレグリン着陸船、推進力「異常」に見舞われ、月面着陸の可能性は低い:標題一部修正)
https://spaceflightnow.com/2024/01/08/peregrine-lander-suffers-propulsion-anomaly-moon-landing-seemingly-unlikely/
「推進システムの故障により「推進剤の重大な損失」が発生したと発表」
「チームはこの損失を安定させるために取り組んでいますが、状況を考慮すると、収集できる科学とデータを最大限に活用することを優先しました」(アストロボティック社)
「私たちは現在、現時点でどのような代替ミッションプロファイルが実現可能かを評価しているところです。」(同上)
記事によれば、ペレグリンはこれ以前にも太陽電池絡みのトラブルに遭遇し、そっちの方は克服されたようだ。
「民間資金による独自の月着陸船を開発する当初の9社のうちの1社としてAstrobotic社を選択し、NASAは数社の顧客のうちの1社にすぎない。」
民間で月面着陸をさせようという話だから、なかなかうまくいかないのは当然かもしれない。
イスラエルや我が国の企業も挑戦しているが、いずれも失敗に終わった。
つーか、21世紀に成功したのは、中国とインドだけ(インドは、初回は失敗)。
ロシアは、国家プロジェクトでも失敗している。
20日には、我が国の着陸船がチャレンジするようだ。
(回軌道へ投入成功 1月に着陸へ JAXA)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231225/k10014299651000.html
「無人探査機「SLIM」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は25日、月を周回する軌道への投入に成功したと発表」(先月の記事)
「月面への着陸は計画どおり1月20日未明を予定」(1月20日の午前0時20分ごろだそうです。)
「衛星の状態は正常」
米国は、次の着陸船の打ち上げも迫っている。
「スペースXは、ヒューストンに本拠を置くインテュイティブ・マシーンズ社の最初の着陸船の打ち上げを準備しており、月の南極に向かうことになる。」(スペースフライトナウの記事より:以下同じ)
「Nova-C着陸船は一連のNASA CLPSペイロードも搭載しており、打ち上げ後2月22日かそれ以前に月面着陸を試みる予定」
下手な着陸船も、数射ちゃ当たるということか・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(アストロボティック社のペレグリン月着陸船、激しい再突入でミッションを終了)
https://spaceflightnow.com/2024/01/19/astrobotics-peregrine-lunar-lander-ends-mission-in-fiery-reentry/
「1972年以来初めて月に向かう米国の着陸船が木曜日(1月18日)、地球の大気圏で炎上した。Astrobotic の宇宙船の不幸な結末は、打ち上げから 1 日も経たないうちに月に到達するという希望が打ち砕かれたことを考えると、最も責任ある選択とみなされた。」
「アストロボティック社によると、着陸船からの破片は東部標準時間午後4時4分(協定世界時21時4分)ごろ、フィジー南部の西経176.594度、南緯23.087度付近の南太平洋に飛散すると予想されている。同社は、予想通り午後3時50分東部標準時(協定世界時2050年)に探査機からの遠隔測定が失われたと発表した。」
「何が悪かったのか?:
打ち上げから数時間後、ペレグリン着陸船は推進システムに問題が発生しました。飛行を開始した翌日、アストロボティック社は、予備的な判断は「ヘリウム加圧剤と酸化剤の間のバルブが初期化中の作動後に再密閉できなかった」と述べた。」
「これにより高圧ヘリウムが大量に流入し、酸化剤タンク内の圧力が動作限界を超えて上昇し、その後タンクが破裂した」
リリースバルブとかはなかったみたいだな。
「アストロボティック社とNASAは、着陸船の残りの能力に基づいて、再突入時にバラバラになるであろう着陸船を地球に帰還させることが最も責任があると判断」
「帰還するために、ペレグリンはまず 5 つの主エンジンを使用して一連の 23 回の短時間燃焼を実施しました。その後、南太平洋への着水に合わせて姿勢を調整しました。」
NASAが支援した民間月着陸船は失敗に終わった。
それは、米国の宇宙探査のすそ野を広げ、持続可能性を拡大し、リスクを取ってチャレンジする気性を養うことにつながる。
そこには、失敗を許容する文化があり、それを乗り越えて新たなチャレンジを行うガッツがある。
まあ、金もあるしな・・・。
月面着陸については、別記事(SLIM関係)に書いているけど、全部税金を投入して、NASA主導で行うべきだという議論があるらしい。
が、それではNASA事態の持続性が持たない。
金があると言っても、アポロの時のようなわけにはいかないのだ。
米国の有人月面着陸は、中国に抜かれることがほぼ確実になっている。
この先、下手をするとインドに抜かれる可能性さえ出てくるに違いない。
スターシップの開発状況によってはそうなる。
それでも、民間企業が開発した宇宙機が、同じく民間企業が開発したロケットに乗って打ち上げられ、月面着陸を果たすとか、NASAの有人宇宙船から乗り換えた宇宙飛行士を月面に降ろすということは、米国以外では考えられない。
既に、米国は20世紀に有人月面着陸を果たしている。
その実績に伴う余裕で、今度は持続可能性を追求しているのだ。
民間のすそ野を広げるというのは、その一つの手法なわけだ。
アポロが打ち切られたのは、国家主導で行われた宇宙開発を、国家自体が断念したからに他ならない。
月に、何か金目のネタがあるとは思えないけど、そこへ到達する技術を共有していけば、いつか、NASAが消えてなくなっても、米国の月へのアクセスがなくなることはないかも知れない。
いつまでも、あると思うなNASAと金・・・。
(ULA、月行きロボット着陸船を打ち上げるバルカンロケットの最初のミッションで成功を収めた)
https://spaceflightnow.com/2024/01/08/ula-marks-success-with-the-inaugural-mission-of-its-vulcan-rocket-launching-a-moon-bound-robotic-lander/
「やったー!とても興奮しています!どれくらいかは言えません」(ULAの社長兼最高経営責任者(CEO)のトリー・ブルーノ氏)
記事によれば、主要ペイロードである月着陸船のペレグリンの分離にも成功したようだ。
やれやれ・・・。
メキシコ行きやクリスマス休暇、年末年始を挟んで宇宙ネタが少なく、「枯渇」の危機に瀕していたが、ようやく復活できそうだ。
打ち上げ業界としても、初打ち上げの成功ということでは、SLS以来の快挙となる。
わが国のH3は悲惨な結果だったし、スターシップは2度にわたって連続して吹っ飛んでいる(業界では、それを成功だと言ってるけどな・・・)。
紆余曲折を経て、何度も延期されてきたが、初回で成功させるというのは大したものだ。
ULAの底力を見る思いがする。
残るロケットは既に挙げたH3とスターシップの他、ESAのアリアン6や影も形もないブルーオリジンのニューグレンだが、アリアン6はともかく、ニューグレンが飛ぶのはまだ先の話になるだろう。
考えてみれば、SLSが飛ぶまでは、新規のロケットが上がる機会はほとんどなかったからな。
それ以来の快挙ということになる。
中国のロケットとか、インドのそれについてはあまり詳しく見ていないけど。
打ち上げのビデオを見ていて、カウントダウンが途中で止まることもなく、スムーズに進んだり、固体燃料ブースターの燃焼が安定しているように見えたりして、不安を感じることはなかった。
約5分間の1段目のBE-4エンジンの燃焼も、滞りなく行われたようだ。
ロケット搭載カメラによれば、1段目の分離と2段目の着火もスムーズ、その後のフェアリングのデプロイもすんなり成功した感じだ。
ペイロードの分離までは見ていなかったが、月へ向かうという着陸船が滞りなく放出されたことは好ましい。
宇宙ロケットの打ち上げは、こうでなくてはならない。
壊してみなけりゃ分らんだろうという開発手法は、胃によくないからな・・・。
すんなり上がって、拍手喝采がよろしい。
「早ければ4月にも次のミッションを開始する準備ができる可能性」(政府・商業プログラム担当副社長のゲイリー・ウェンツ氏)
そう、この打ち上げ(Cert-1)は、政府調達を認定するための最初の打ち上げでもある。
次の打ち上げ(Cert-2)は、ドリームチェイサーを打ち上げる予定だ。
米国の宇宙へのアクセスは、着実に進展している。
次のイベントは、おそらくスターシップの3回目の試射ということになるんだろうが、Cert-2の方が早いかもしれない。
「Cert-2用の2つのエンジンが完成しました。彼らは組み立てられており、実際には西テキサスの施設で最終的な受け入れの激しい火災を受けているところです」(バルカン開発担当副社長のマーク・ペラー氏)
「それで、彼らは順調に進んでいます。」(同上)
「ペラー氏は、バルカンブースターとケンタウロス5の上段も「当社のディケーター施設で最終組み立て中である」と付け加えた。」
記事では、年内にニューグレンが上がるようなことが書いてあるが、んなことを信じる関係者はブルーオリジン社内を含めて誰もいないだろう。
来年上がれば、業界に衝撃が走るだろうな。
まあいい。
浮沈子は、我が国の宇宙開発についてはあまり関心がないんだが、H3の次回打ち上げも迫っている。
(JAXA 主力ロケット「H3」2号機 2024年2月15日に打ち上げへ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231227/k10014301921000.html
「2号機を2024年2月15日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げる予定」
「初号機の失敗以来、初めてとなる「H3」の打ち上げが成功するか注目されます。」
おっと、イベント的にはこれが次ということになるな。
墜落激突爆発炎上木っ端微塵は、どっかのメーカーのトレードマークだが、ULAを見習って、2回目はすんなり上がってもらいたいもんだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーー
(ペレグリン着陸船、推進力「異常」に見舞われ、月面着陸の可能性は低い:標題一部修正)
https://spaceflightnow.com/2024/01/08/peregrine-lander-suffers-propulsion-anomaly-moon-landing-seemingly-unlikely/
「推進システムの故障により「推進剤の重大な損失」が発生したと発表」
「チームはこの損失を安定させるために取り組んでいますが、状況を考慮すると、収集できる科学とデータを最大限に活用することを優先しました」(アストロボティック社)
「私たちは現在、現時点でどのような代替ミッションプロファイルが実現可能かを評価しているところです。」(同上)
記事によれば、ペレグリンはこれ以前にも太陽電池絡みのトラブルに遭遇し、そっちの方は克服されたようだ。
「民間資金による独自の月着陸船を開発する当初の9社のうちの1社としてAstrobotic社を選択し、NASAは数社の顧客のうちの1社にすぎない。」
民間で月面着陸をさせようという話だから、なかなかうまくいかないのは当然かもしれない。
イスラエルや我が国の企業も挑戦しているが、いずれも失敗に終わった。
つーか、21世紀に成功したのは、中国とインドだけ(インドは、初回は失敗)。
ロシアは、国家プロジェクトでも失敗している。
20日には、我が国の着陸船がチャレンジするようだ。
(回軌道へ投入成功 1月に着陸へ JAXA)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231225/k10014299651000.html
「無人探査機「SLIM」について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は25日、月を周回する軌道への投入に成功したと発表」(先月の記事)
「月面への着陸は計画どおり1月20日未明を予定」(1月20日の午前0時20分ごろだそうです。)
「衛星の状態は正常」
米国は、次の着陸船の打ち上げも迫っている。
「スペースXは、ヒューストンに本拠を置くインテュイティブ・マシーンズ社の最初の着陸船の打ち上げを準備しており、月の南極に向かうことになる。」(スペースフライトナウの記事より:以下同じ)
「Nova-C着陸船は一連のNASA CLPSペイロードも搭載しており、打ち上げ後2月22日かそれ以前に月面着陸を試みる予定」
下手な着陸船も、数射ちゃ当たるということか・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(アストロボティック社のペレグリン月着陸船、激しい再突入でミッションを終了)
https://spaceflightnow.com/2024/01/19/astrobotics-peregrine-lunar-lander-ends-mission-in-fiery-reentry/
「1972年以来初めて月に向かう米国の着陸船が木曜日(1月18日)、地球の大気圏で炎上した。Astrobotic の宇宙船の不幸な結末は、打ち上げから 1 日も経たないうちに月に到達するという希望が打ち砕かれたことを考えると、最も責任ある選択とみなされた。」
「アストロボティック社によると、着陸船からの破片は東部標準時間午後4時4分(協定世界時21時4分)ごろ、フィジー南部の西経176.594度、南緯23.087度付近の南太平洋に飛散すると予想されている。同社は、予想通り午後3時50分東部標準時(協定世界時2050年)に探査機からの遠隔測定が失われたと発表した。」
「何が悪かったのか?:
打ち上げから数時間後、ペレグリン着陸船は推進システムに問題が発生しました。飛行を開始した翌日、アストロボティック社は、予備的な判断は「ヘリウム加圧剤と酸化剤の間のバルブが初期化中の作動後に再密閉できなかった」と述べた。」
「これにより高圧ヘリウムが大量に流入し、酸化剤タンク内の圧力が動作限界を超えて上昇し、その後タンクが破裂した」
リリースバルブとかはなかったみたいだな。
「アストロボティック社とNASAは、着陸船の残りの能力に基づいて、再突入時にバラバラになるであろう着陸船を地球に帰還させることが最も責任があると判断」
「帰還するために、ペレグリンはまず 5 つの主エンジンを使用して一連の 23 回の短時間燃焼を実施しました。その後、南太平洋への着水に合わせて姿勢を調整しました。」
NASAが支援した民間月着陸船は失敗に終わった。
それは、米国の宇宙探査のすそ野を広げ、持続可能性を拡大し、リスクを取ってチャレンジする気性を養うことにつながる。
そこには、失敗を許容する文化があり、それを乗り越えて新たなチャレンジを行うガッツがある。
まあ、金もあるしな・・・。
月面着陸については、別記事(SLIM関係)に書いているけど、全部税金を投入して、NASA主導で行うべきだという議論があるらしい。
が、それではNASA事態の持続性が持たない。
金があると言っても、アポロの時のようなわけにはいかないのだ。
米国の有人月面着陸は、中国に抜かれることがほぼ確実になっている。
この先、下手をするとインドに抜かれる可能性さえ出てくるに違いない。
スターシップの開発状況によってはそうなる。
それでも、民間企業が開発した宇宙機が、同じく民間企業が開発したロケットに乗って打ち上げられ、月面着陸を果たすとか、NASAの有人宇宙船から乗り換えた宇宙飛行士を月面に降ろすということは、米国以外では考えられない。
既に、米国は20世紀に有人月面着陸を果たしている。
その実績に伴う余裕で、今度は持続可能性を追求しているのだ。
民間のすそ野を広げるというのは、その一つの手法なわけだ。
アポロが打ち切られたのは、国家主導で行われた宇宙開発を、国家自体が断念したからに他ならない。
月に、何か金目のネタがあるとは思えないけど、そこへ到達する技術を共有していけば、いつか、NASAが消えてなくなっても、米国の月へのアクセスがなくなることはないかも知れない。
いつまでも、あると思うなNASAと金・・・。
🐱ウクライナ降伏不可避:防御戦 ― 2024年01月08日 23:19
ウクライナ降伏不可避:防御戦
(ウクライナ、国土要塞化と兵器国産へ 反攻膠着で「負けない戦い」に転換)
https://www.sankei.com/article/20231219-X3TLIIBQORLMBMZP3JMH62555Y/
「ウクライナは短期的に勝利を収めることを断念しつつ、当面の「負けない戦い」へと戦略を転換しようとしている。」
「11月末以降、東部や南部の前線を含む各地に強固な防衛線を構築し、国土を「要塞化する」と繰り返し表明。ウクライナが「長期的な仕事に取り組んでいる」と強調」(ゼレンスキー大統領)
「国内での兵器増産に向けて全力を挙げている」(ポドリャク大統領府長官顧問)
が、不安要素が多過ぎるな。
「ウクライナの方針転換が奏功するかも現時点では不透明だ。」
「「最良のシナリオ」でもウクライナが戦場の主導権を取り戻せるのは25年春になるとの見通し」(北大西洋条約機構(NATO)の会議での議論:WSJ)
つまり、それまでの間は綱渡りに等しいわけだ。
古い話だが、日露戦争の時に日本海海戦というのがあった。
(日本海海戦)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E6%B5%B7%E6%88%A6
「日本以外の国々では、この海戦を対馬沖海戦と呼ぶ」
まあ、どうでもいいんですが。
「ウラジオストク港を目指し対馬海峡を突破しようとしたバルチック艦隊を連合艦隊が邀撃する形となり、連合艦隊はバルチック艦隊の艦艇のほぼ全てを損失させながらも、被害は小艦艇数隻のみの喪失に留め、連合艦隊は海戦史上稀に見る勝利を収めた。」
この海戦での勝因の一つに敵前転回(敵前回頭)があったと言われている。
「当時の海戦の常識から見れば、敵前での大角度逐次回頭(1艦当たり2分余りを費やしての150度もの回頭)は危険な行為であった。」
「実際にその後、旗艦であり先頭艦であった三笠は回頭定針直後から敵艦隊の集中攻撃に晒され、被弾48発の内40発が右舷に集中していた。しかし、連合艦隊はそれらの不利を折り込んで実行した。」
その結果生じた艦隊位置から、T字戦法を繰り出し、有利に砲撃を行うことが出来たと言われている。
記事は、その詳細や反論などが掲載されているが割愛する。
浮沈子がこの話を思い出したのは、ウクライナが行おうとしているのは敵前転回のようなものではないかという連想が働いたからだ。
陸戦と海戦では、静的配置と動的配置という点でも異なるし、陣容も戦法も別物だが、転回の速度が遅くなれば、不利に働くのではないかという懸念が生じている。
スロビキンラインを構築したロシア軍は、短期間のうちにそれを成し遂げ、反転攻勢の開始に手間取っていたウクライナ軍は、攻撃のチャンスを逸した。
ゼレンスキーが、国土要塞化を指示したのは、昨年11月といわれているが、既に1か月以上が経過したなか、どれ程の成果が上がっているかは分からない。
(ゼレンスキー大統領、ロシアやベラルーシと接する全地域への要塞建設を指示)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/president-zelenskiy-orders-construction-of-fortifications-in-all-regions-bordering-russia-and-belarus/
「ゼレンスキー大統領は30日夜の演説で「主要な全方面に要塞を建設するよう指示した」と発表」(30日:2023年11月30日)
「要塞建設はホットスポットのドネツク州のアウディーイウカ、マリンカ、ハルキウ州のクピャンスク、リマンだけでなく、ハルキウ州、スームィ州、チェルニーヒウ州、キーウ州、リウネ州、ヴォルィーニ州、ヘルソン州などの全域に及ぶ」
「「地雷原」「対戦車溝」「対戦車障害物」「塹壕」「陣地」で構成されたものである可能性が高く、ロシア軍が占領地域や国境沿いに建設したのと「同じもの」を建設するということだろう。」(ブログ管理人)
さて、これらの陣地を迅速に構築して、ロシア軍の進撃を食い止め、勝てない戦いから負けない戦いへとシフトすることが出来るだろうか。
既述のとおり、NATOは、ウクライナが主導権を握るようになるために必要な時間をはじき出している。
「「最良のシナリオ」でもウクライナが戦場の主導権を取り戻せるのは25年春になるとの見通し」(再掲)
1年以上もかけて、敵前転回を試みることになる。
西側は、現在のロシアの攻勢を、プーチンの大統領選挙に向けての景気づけ(そうなのかあ?)で、3月の選挙が終われば勢いが弱まると見ているようだが、タラレバの話ではないのか。
ウクライナがもたもたしている隙を突いて、一気に逆反転攻勢(単なる攻勢?)を掛けようとしているのではないのか。
折しも、西側の支援が滞り、既に弾薬については前線における不足が覆うべくもない状況になっていると報じられ、加えて兵士の不足が追い打ちをかけている。
まあ、弾薬の方は支援が復活すれば何とかなるかもしれない(西側の弾薬製造能力にもよる)が、兵士の不足の方はウクライナが対応するしかないからな。
これについては、ロシア側のミサイル攻撃がボディーブローのように効いてきている。
抗戦意欲の減退だ。
これら複合的要因が重なれば、敵前転回の時間がさらに必要となり、戦闘態勢のシフトに失敗する公算が高くなる。
専門家は、防御戦に転じれば、必要な戦力を削減することが出来て、支援の先細りの中でも有利な停戦に持ち込むことが出来ると論じているようだが、昨年秋以降の戦いは既に実質的には単一の防衛線による防御戦に変わっていて、浮沈子は、その論法は通用しないと見ている。
つまり、ぶっちゃけ、ウクライナは現在でも防御戦に敗れているのだ(部分的に過ぎないという反論は認めない!:負けは負けです)。
縦深防御を採ろうにも、背後に十分な防衛線が構築されていなければ、撤退は単なる撤退になる(敵の損耗を促すことにはならない)。
ハルキウで、一昨年、ロシア軍が喰らったのと同じ状況が出現することになっちまう。
ロシアは、多くの装甲車両を失い、機動力が減っていると言われているけど、国内では全力で戦車や装甲戦闘車の製造が進んでいるようだし、旧式の車両を前線に送り込むことで不足分を賄う体制を整えている(<以下追加>参照)。
確認しておこう。
ウクライナ軍は、防御戦においても、既に敗北を喫している。
この状況が、春になれば改善するというのは、単なる希望的観測に過ぎない。
効果的な防御陣地を構築して、負けない戦いが出来るようになるまでには、1年以上の時間が掛かる。
それまでの間、ロシア軍が手をこまねいて、ウクライナに時間を与えると考えるのは虫が良過ぎるというものだ。
やれやれ・・・。
プーチンは、停戦を拒否していないと言われているが、それは実質的にウクライナの敗北を意味する。
武装解除、NATO非加盟、東南部4州の割譲、クリミア占領の追認、エトセエトセ・・・。
逆に、ロシアは真の敵は西側だとしているからな。
ウクライナ紛争が終われば、次はロシアと西側の直接対決になる。
かといって、戦場で勝てないウクライナがこの先も戦闘を続ければ、国土は荒れ放題、産業は崩壊し、国家としての運営が覚束なくなる可能性さえ出てくる。
中東で手いっぱいの米国は当てにならず、四分五裂の欧州は、わが身可愛さでウクライナ支援どころではなくなる。
戦場の状況が一変するのに、それほど時間はかからないかもしれない。
つーか、西側にはそれを待っているような気配さえある(そうなのかあ?)。
支援を打ち切るいい口実になるからな(そんなあ!)。
ウクライナは、膠着状態どころか戦線崩壊へと移行しつつある。
防御戦において、前線を支えるにも、多大の兵力や武器弾薬が必要だ。
攻撃側が、十分な兵力を投入してくれば、非対称な消耗戦に過ぎなくなる。
敵の損失も大きいだろうが、それを受け入れることが出来れば、継戦上の問題にはならない。
ザルジニーは、そのことを痛感しているだろう。
浮沈子が見るところ、負けない戦いへの敵前転回に成功したのはロシアの方だ。
西側世界からの経済制裁を回避し、戦闘国家として長期的な体制を整えることが出来た。
今、時間は、ロシアに味方している。
もちろん、ガザ地区の戦闘が、これを助けていることは間違いないが、運を味方に付けるのも実力の内だろう。
これに対して、西側の甘言に乗せられ、出来もしない反転攻勢にのめり込んだウクライナは、自ら墓穴を掘り続けている。
西側の支援を得るためには、戦場で勝って見せなければならないが、そのためには多大の損失を受け入れる必要がある。
その損失を受け入れることが出来なければ、勝ちに行くことはできないし、したがって支援を受け続けることも出来なくなる。
損失を受け入れれば、継戦能力を著しく失うことになりかねない。
進むも地獄、退くも地獄・・・。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
いや、下手をすると、降伏することすら不可能になりかねない。
考えられる最善の選択肢は、無条件で、一刻も早い停戦に応じ、国家としての存続を計ることかもしれない。
それは不幸なことなんだろうか?。
78年前、我が国はその選択をした。
浮沈子は、れっきとした戦後世代だから、個人的体験として戦前との比較はできないが、この国が不幸な国家だと感じたことはない。
いくつか外国にも行ったけど、比較しても、決して見劣りはしない。
ウクライナの将来はウクライナが決める。
決断の時は、近づいてきている・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(【ロシア兵器生産能力】多額投資で“大幅増強”ウクライナによる膠着打開の戦略は?)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a916825cb1d7ebaecf8d70a31934704659cefe30
「日曜スクープは、ロシアの軍事産業に詳しいジャーナリスト、パトリシア・マリンズ氏も取材。マリンズ氏は、ロシアの軍事企業が戦車や装甲車の生産を拡大して、前線に送り込み損失を補填していると分析」
「わずか4年前には、ロシアの軍産複合体の80%以上が破産手続き中だった」(パトリシア・マリンズ氏)
「ロシア政府は、ウクライナ侵攻後、120億から150億ドル、日本円で最大2兆円を超える多額の投資を行い、生産体制を強化した」(同上)
実際に動画を見てみたんだが、損失を上回る製造が可能かどうかは分からなかった(ロシア企業の推計生産台数とかは出てきます)。
ロシアが勝利した場合のリスクについては、興味深い指摘も書かれている。
「世界におけるアメリカの地位が低下し、イランと北朝鮮が勢力を拡大し、中国がインド太平洋を支配し、中東が不安定になり、核拡散が敵味方ともに加速するような世界」(米政界で民主党、共和党にまたがりロシア政策に関わったフィオナ・ヒル氏)
いやいや、中東を不安定にしているのは、米国自身なのではないのかあ?。
核兵器の拡散については、確かに憂慮すべき事項だが、未来永劫5大国だけが保有するというビジョンは、とっくの昔に崩れている。
それ以外は、概ね浮沈子の想定内で、ロシアの勝利に関わらず、その通りになるだろう。
ヒル氏は、米国の政策当事者だからな。
そこは理解しなければならない(客観的な評価ではない)。
米国以外の国々が、そのことを不都合と感じるかどうかは別だろう。
また、米国自身が政策転換する可能性もある。
何かで読んだけど、この国は4年に1度、ぶっ壊れるからな。
今年の大統領選挙で何が起こるにせよ、ロシアが望む世界が近づくことは間違いない(そうなのかあ?)。
米国人は、ロシアを喜ばせることが大好きだ。
おかげで、世界は平和を保っていられる(地域紛争止まり)。
戦略核が飛び交い、人類が滅亡に晒される事態には陥っていない。
まあいい。
ロシアは崩壊しなかった。
兵器産業を立て直し、戦闘国家としての陣容を整えてきた。
その流れは、ウクライナ紛争では止まらないだろう。
生産された兵器は使われる運命にある(ここ、重要です)。
訓練され、実戦配備された兵士は戦う運命にある。
他国から調達された兵器もまた、使用されることになるわけだ。
その必然的な流れを止めることが出来るかどうかは、その国の政治、つまりその国の人々が決める。
浮沈子は、米国が内向きになることで世界が不安定になるという物語に、いささかの疑問を感じている。
イスラム国とかのこともあったけど、20世紀に世界中に紛争の種をばら撒いてきた米国の相対的衰退は、必ずしも悪いこととは思えない。
冷戦終結後、世界は平和の果実を求めて軍縮に走った。
それは、決してネガティブなことではないだろう。
相互確証破壊に替わる、新たな秩序の構築に、いささか時間が掛かっているだけの話だ。
今ここで、ウクライナ紛争のどさくさに紛れて、再び軍拡の流れが生まれようとしている。
そういうのに乗り遅れないようにと、我が国も増税を検討しているしな。
それって、本当に望ましい姿なんだろうか?。
もちろん、そう単純な話でないことは承知している。
ナチスが台頭してきた時、英国首相だったチェンバレンは、宥和政策を採った。
(宥和政策)
https://www.y-history.net/appendix/wh1505-005.html
「外交上の譲歩によって戦争を極力避けて平和を維持しようという面では評価されてもよいことであるが、イギリスの宥和政策はナチス=ドイツの領土拡張要求を、小国の犠牲において認め、それと妥協することによって自国の安全を図った」
やれやれ・・・。
「当事者であるチェコスロヴァキアの不参加の下でズデーテン割譲を認めたことは、ヒトラーの野心を見抜けなかったこととあわせてチェンバレンの失策と言わざるを得ない。」
「当時はチェンバレンは戦争の危機からヨーロッパを救ったヒーローとみられており、ミュンヘン会談から帰国したチェンバレンは平和を実現したとしてロンドンで大歓迎を受けたことを忘れてはならない。」
歴史とは、後知恵の塊だからな。
ひょっとしたら、ロシアの野心を見抜き、ウクライナの徹底抗戦を西側全体で、諦めることなく支え続けることが歴史における正解なのかもしれない。
だが、一方では、チェコスロバキアを支え続けることで欧州戦争を回避できたかどうかは誰にも分からないのだ。
「侵略行為をあからさまにする国に対しては、断固とした国際的連携によって孤立化させ、戦争という手段ではなく(時間がかかり、廻り道になったとしても)解決の途を探るべきであった。」
その結果登場した国際連合も、ウクライナ侵攻を止めることはできなかった。
ロシアを孤立化させることも、戦争以外の手段で解決することも出来なかったことは、正に、歴史の皮肉といえよう。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(「ウクライナは今年、分割される。来年にも敗戦の恐れ」米調査会社が分析)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78820
「国際情勢を専門とする米調査会社ユーラシア・グループは8日、今年の「世界10大リスク」を発表」
「ウクライナは今年、事実上分割される。ウクライナと西側には受け入れがたいが、現実となるだろう。戦争は最前線が変わらないまま互いに防戦となり、ロシアは少なくとも現在占領しているクリミア半島とドネツク、ルハンスク、ザポリージャ、ヘルソンの4州(ウクライナ領土の18%)を維持するだろう」(ユーラシア・グループ)
うーん、浮沈子の予想とは異なるけど、米国の民間調査会社はシリアスな予想を出している。
「今年は戦争の転換点となる。ウクライナが早急に兵員の問題を解決し、兵器生産を増やし、現実的な軍事戦略を立てなければ、早ければ25年にも戦争に“敗北”する恐れがある」(同上)
注意しなければならないのは、外部からの支援については触れられていない点だろうな。
つまりだ、ウクライナは、自前で戦闘を継続することを求められていると見ているわけだ。
対するロシアの情勢については、言及がある。
「ロシアは新規契約でかなりの兵員を集めているため、政治的に望ましくない今年の第2次動員は今のところ不必要とみられている。プーチンは経済を戦時体制に転換することにも成功した。今年は政府支出の約3分の1、国内総生産(GDP)の6%が戦争に費やされる。ロシアのミサイルと砲弾の国内生産量は戦前を上回っている」(同上)
やれやれ・・・。
明るいニュースがないわけではない。
(ドネツク西郊外の戦い、ウクライナ軍が1km以上もロシア軍を押し戻す)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-push-back-russian-troops-by-more-than-1km-in-battle-on-the-western-outskirts-of-donetsk/
「状況が緊迫していたノボミハイリフカではウクライナ軍がロシア軍を1km以上も押し戻すことに成功」
「これが事実ならノボミハイリフカに対する一連の攻勢は失敗に終わったと言える。」
戦場で勝てないウクライナの汚名返上というところか。
「因みにリマン方面のウクライナ軍は「増援を得てシロカ・バルカ渓谷方向でロシア軍を押し戻した」という報告がある」
この反撃が一時的なものなのか、東部戦線における形勢逆転につながるのかは分からない。
マリンカ陥落、アウディーイウカも時間の問題とささやかれる中、朗報ではあるけどな。
初出の木村氏の投稿には、気になる記述もある。
「西側の支援が低下し、国内の政治的内紛が激化すれば、ウクライナはますます絶望的になり、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はリスクをとる恐れがある。ウクライナは国際社会の関心を維持するため最前線から離れた場所で非対称戦に転じ、NATOを戦争に巻き込む可能性がある」(ユーラシア・グループ)
「最前線から離れた場所での非対称戦」というのが、何を意味するのかは分からない。
しかし、それがNATOを巻き込む恐れにつながるとすれば、注視せざるを得ない。
ゼレンスキーは、何をやらかそうとしているのだろうか?。
折しも、現在、リトアニアを訪問していると報じられている。
(ウクライナ大統領、リトアニア訪問 NATOやEU加盟を協議)
https://www.sankei.com/article/20240110-JZO5R2ILFJPYDHMBMFCIR33PYA/
「リトアニアと共にバルト3国を構成するエストニア、ラトビアも訪れる。」
「会談では安全保障や電子戦、無人機戦略での協力などもテーマとなる」
そうではあるまい。
どこかのタイミングで、これらの国々からロシアや、その同盟国であるベラレルーシに攻撃を仕掛ける際の打ち合わせなのではないのかあ?。
まあいい。
ウクライナ側からの欧州大戦争への展開という発想は、まあ、考えないではなかったけど、それに巻き込まれるようなアホな真似は欧州はしないというのが前提だった。
それこそ、プーチンの思うつぼだからな(そうなのかあ?)。
西側の支援が途切れるようなら、窮鼠猫を噛む事態が生じるのかもしれない。
事実、ウクライナはこのところ、ロシア本土に対する越境攻撃を激化させている。
戦域の拡大防止に最大の神経を使ってきた米国の言うことなどお構いなしということなわけだ(そういうことかあ?)。
どーせ、支援が途切れるのなら、やりたい放題やらせてもらおう・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナの年内の「分割」、来年の「敗北」について、明確に言及した記事はなかった(浮沈子が知らないだけかも)。
停戦とか休戦ではなく、「敗北」というのはちょっと刺激が強い。
抗戦の意欲があるのに、結果が伴わないということだからな。
「降伏」より悲惨だ・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(予想をはるかに上回るロシア軍の戦闘能力、ウクライナ軍は崩壊寸前に)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78805
「退役米陸軍大佐ダグラス・マグレガー元米国防省顧問は、2023年末の時点で最大50万人以上が戦死し、同数かそれ以上の兵員が戦傷したと見積もっている。」
「衛星画像分析、戦死者通知、ウクライナ国内の新たにできた墓の数、病院での調査結果、インタビューなどを集約して得られた見積もり」(マグレガー氏)
「戦死者数はウクライナ軍が5~8倍になる。」
西側の報道の多くは、ロシア軍の戦死者数(や戦傷者数)中心に報じられ、公表されていないウクライナ側のそれをあまり重視してこなかったが、この数字の比較には驚いたな。
まあ、どこまで信ぴょう性があるかは別にしても、この手報道が出回ってきていることに興味を惹かれる。
記事の後段では、イデオロギー論が展開されていて、なにやら怪しげな雰囲気だが、前段の状況分析は参考になった。
「ウクライナ軍の損耗数が約100万人に上るとすれば、開戦時兵力の111万人としても、損耗比率は実に9割になる。」
「最大50万人以上が戦死し、同数かそれ以上の兵員が戦傷」(再掲:マクレガー氏の最大見積もり)
「ウクライナ軍は開戦後新たに兵員を補充したとみられるが、それを加算しても軍はほぼ壊滅状態に近い」
計算上はそうなるけど、それは「最大」ということなわけだから、兵士がいなくなっているわけではないだろう。
しかし、ウクライナの兵力が不足していることは間違いない。
そして、継戦能力が枯渇しつつあることも確かだ。
報道では、停戦に向けての動きを報じているが、プーチンの条件での停戦は、現政権下では困難だろう。
既に見たように、NATOを巻き込んだり、ロシア本土に攻撃を掛けるなど、米国が意図したスキームを超えた動きもみられる(そうなのかあ?)。
「バイデン政権も約600億ドルに上る対ウクライナ支援予算を含む総額1000億ドルの緊急予算が米議会の共和党の反対で通過しないことを口実に、ウクライナ支援を断ち切りウクライナとロシアの直接交渉にゆだねる方向に舵を切る可能性が高まっている。」
この見立ては、浮沈子的には同意だが、現実の選択として行われるかどうかはビミョーだ。
「「もしプーチンがウクライナを奪ったら、そこで止まらない」と述べ、ロシアはNATO同盟国に侵攻し米露戦争になる恐れがある、だからプーチンに勝たせてはならない、そのためには約600億ドルのウクライナ支援が必要なのだ」(ジョー・バイデン米大統領)
米国がウクライナを支援する理由の一つだが、NATOへの関与をどの程度行うかという懸念があるにしても、それを引っ込めて支援をぶった切るというのは最後の手段だ。
もちろん、バイデンも政治的リスクを負うことになる。
それは、共和党にウクライナ支援をこれ以上人質に取らせないという、肉を切らせて骨を断つ戦術になる。
欧州は、こうした動きには追従できないだろうしな。
ウクライナが、従来のスキームを越えて、独自に欧州を巻き込みにかかった場合、NATOはウクライナ戦争に引きずり込まれ、米国は米ロ直接対決を避ける名目でNATO関与を躊躇う可能性がある。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
米国は、政治の季節に入っている。
理屈が通用せず、政策の継続性も失われかねない危機の季節だ。
ウクライナの動きにはご用心というところか・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ「戦争終了の圧力受けず」、ゼレンスキー氏バルト3国歴訪)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/JXW4UGUVIZLUDDN2HIRNEYDUCY-2024-01-10/
「イタリアのクロセット国防相がイタリア議会で、ウクライナの反転攻勢は望ましい結果を生んでおらず、軍事的な状況を現実的に見る必要があるとし、和平に向けた外交の時が来たと発言。」
政治の場(イタリア議会)で、公の議論として和平プロセスが語られている。
「パートナーから防衛を止めるよう圧力は受けていない。紛争の凍結に向けた圧力はまだない」(ゼレンスキー氏)
それは、たぶん、ぶっちゃけ、嘘っぱちだろう。
そりゃあ、「防衛を止めろ」とか、「紛争を凍結しろ」とは直接言われてないかも知れないけど、別の言い回しによる停戦への提言はとっくに受けているだろう。
具体的な検討は、昨秋から始まっているに違いない。
また、窮地に陥っているウクライナが、バルト3国を巻き込んで何を企んでいるかは知らないが、NATOがそれを知らないはずはない。
究極のハンガリー対策として、NATO自身がロシアとの直接対決を画策していたとしても不思議ではない(そうなのかあ?)。
直接対決に持ち込まれれば、ハンガリーだって離脱するわけにはいかなくなるしな。
さらに、その状況で米国が欧州から手を引くなら、欧州自身がロシアと直接対峙することも辞さないというわけだ。
まあ、浮沈子の妄想以外には、米国が欧州から手を引くという話はないけどな・・・。
と思っていたら、過去にはこんなヤバい話があったらしい。
(EUが攻撃受けても「助けない」、トランプ氏が過去に発言=高官)
https://jp.reuters.com/world/security/VQYSQLV76NKEPNG6LIG4BFPWZU-2024-01-11/
「トランプ大統領が在任中に欧州が攻撃を受けても米国は「決して助けに行かないし支援もしない」と発言していたことを明かした。」(欧州連合(EU)のブルトン欧州委員(域内市場担当))
「北大西洋条約機構(NATO)は死んだ。われわれは離脱する」(怒鳴るとトランプ米国大統領:当時)
「ドイツが防衛費の未払い分として米国に4000億ドルを借金している」(同上)
「自分の思い通りにならなければ同盟国を見捨てるという考えは、われわれが知るトランプ氏の人物像を浮き彫りにしている。自分のことしか考えていない」(再選を目指すバイデン米大統領陣営の報道官)
この考えは、トランプ氏個人の問題だけではない。
彼を支持する米国の半数の市民の考えだ。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
ロシアへの越境攻撃をエスカレートさせ始めたウクライナ。
もう、誰もそれを止めようとはしないだろう。
今までは、高性能な武器を求めて越境攻撃をしてきたけど、もう、そんな武器もない(いやいや、弾道ミサイル(!)とかも、まだ供与の余地があるしな)。
モスクワを直接狙える中距離弾道ミサイルを与えれば、ウクライナは翌日にも発射しかねない情勢だ。
越境攻撃を阻止するためには、ロシアは併合4州を奪うだけでは済まない。
その攻撃を指示した司令部を狙うことになる。
キエフに対する攻撃の激化が予想される。
それは、ロシアにとっても、もはや特別軍事作戦ではない。
正真正銘の戦争だ。
今のウクライナに、今年の防御戦を維持する力は残っていないかもしれない。
バルト3国の訪問は、もしかしたら、亡命先を打診しに行ったのかもしれないな。
徹底抗戦を支持して、亡命政府を受け入れてくれそうなところは他にないからな。
んなこつぁ、ありえねー・・・とは、最早言い切れない情勢になってきている。
米国は、ロシアとの直接対決を避けるために、ウクライナ紛争から全面的に手を引くに違いない。
ウクライナが大規模な越境攻撃に突入し、NATOを巻き込んできたら、おそらくそうなる。
現状は、その事態に向けて動き始めているように見える。
欧州がそれを望んでいるのなら、欧州自身が対応すべきだとしてな。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(守勢に転じたウクライナ軍、建設が進む防衛ラインの様子を報道陣に公開)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-army-on-the-defensive-reveals-to-the-press-the-progress-of-construction-of-the-defense-line/
「ウクライナ軍は建設が進む防衛ラインを報道陣に公開、このツアーに参加したロイターは11日「新たな防衛ラインはロシア軍のものと類似点がある」「この防衛ラインはロシア軍の攻撃を乗り切りながらウクライナ軍の戦力を回復させることを目的にしている」と報じている。」
「広々とした荒野に白いコンクリートのバリゲードとカミソリワイヤーが1km以上に渡って張り巡らされ、暗闇の中で初歩的な居住区を備えた塹壕が掘られており、そう遠くないところで大砲が鳴り響いている」(ロイター)
「軍が移動して荒野を横断している間は要塞がなくても大丈夫だ。しかし移動が止まったら直ぐに地面を掘る必要がある」(ウクライナ軍技術者)
「要塞の強化によってロシア軍の前進スピードは低下するだろう」(英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)のジャック・ワトリング氏)
「ロシア軍の攻勢が最高潮に達したためウクライナ軍は守勢に転じている」「戦場の主導権を取り戻したロシア軍はどこ攻撃するか選べるようになった」「ウクライナ軍は砲弾不足に陥っているためロシア軍の死傷率も低下している」「人的損失のスピードが緩やかになったロシア軍は新たな部隊の編成が容易になっている」「ここで生まれた余裕は新たな攻撃の開始に繋がる可能性がある」(同上)
「ロシア軍の前進スピードを低下させ戦力に余裕をもたらす」「前線の戦いから解放された兵士に訓練を受けさせることも出来る」「ウクライナは自国の犠牲を最小限に抑えつつ戦力の回復を行おうとしている」「この要塞は再び攻勢に転じた際の側面防御にも利用できる」(同上:ウクライナ軍の要塞強化について)
「前線を最小限の犠牲で維持すること」「過去2年間で消耗した戦力の回復」「現状を打開する新しいテクノロジーの導入」(同上:ウクライナ軍にとって2024年の目標)
「ウクライナ側の要塞建設が完了するまでロシア軍が待ってくれない」(ブログ管理人?)
「ロシア軍も守りを固められる前に少しでも多く前進しようと試みるはずだ。」
「これらの防衛ラインはもっと早く、出来れば2023年の春に建設を開始すべきだった」(クピャンスク近郊で要塞建設に従事している別の技術者)
タラレバの話は常にある。
戦闘の主導権を握られれば、要塞化が遅れている地点を狙って背後に回り込まれ、補給線や退路を断たれる可能性もある。
ロシア軍が防衛戦を維持してきたのは、そこで足止めされているウクライナ軍に対して絶え間ない攻撃(アタックアンドアウェイ)を加え続けているからに他ならない。
その戦力がなければ、また、それに対する反撃を封じることが出来なければ、バリケードや地雷を撤去されて、あっさり突破されちまうわけだ。
もちろん、進軍の速度を落とすことは可能かもしれないが、過度な期待は禁物だ。
浮沈子的には、上記のダイナミズムを理解せず、物理的な防衛線を作れば事足れりとする姿勢に最大の問題があると感じる。
ザルジニーは、いやという程分かっているだろうが、ウクライナ当局がどこまで理解し、困難な兵員の動員や武器弾薬の支援、戦費の調達に取り組めるかが最大の懸念事項である点は、全く変わりない。
浮沈子は、西側からの支援は、事実上断たれると見ている。
ウクライナは、NATOを巻き込もうと画策するだろうが、それが成功するかどうかは分からない。
仮にNATOが巻き込まれれば、米国は同盟国を見捨てるだろう。
欧州の問題は、欧州が解決してくれ!。
対ロ直接対決に米国が巻き込まれることは、徹底して避けたいところだ(ぶっちゃけ、第三次世界大戦だからな)。
このことは、我が国の安全保障上の懸念をも想起させる。
米国の核の傘ほど当てにならないものはない。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナが、プレス相手に防御線を公開した意図は見え見えだ。
ちゃんと、防衛戦の準備をしているから、支援を続けてくれというアピールに過ぎない。
もちろん、プロの目はごまかせないだろうが、支援を支える一般の人々が記事を読めば、騙されちゃうかもしれないしな。
2024年のウクライナは安泰だって(そうなのかあ?)。
まあいい。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
その時期は、想定を超えて早まる可能性が出てきた。
Xデーは、今年の夏だろうな。
米国大統領選挙に対する影響を排除するには、ギリギリの期限だからな。
夏が終われり、秋風が吹き始めれば、影響は無視できなくなる。
どういう決着を見るにしても、バイデン政権にとっては痛手だ。
大どんでん返しでトランプさんが再選されることになれば、そして、共和党過激派(!?)が議会を牛耳ることになれば、ウクライナ(と、欧州)の命運は尽きる。
NATOがウクライナに巻き込まれず、支援が継続したとしても、戦況次第ではウクライナが戦闘を継続することが不可能な事態に陥る危険が高まっている。
確認しておこう。
バリケード作っただけでは、防衛戦は戦えない。
ウクライナが抱える継戦上の問題は、何一つ変わっていない。
ロシアは、待っちゃくれないだろうしな・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア「核で反撃」、ウクライナが国内基地攻撃なら=メドベージェフ氏)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/DZBBVJAUZ5M5HBKXZZZXMMT6II-2024-01-11/
「メドベージェフ安全保障会議副議長は11日、ウクライナが米国とその同盟国から供与された兵器でロシア国内のミサイル発射基地を攻撃すれば、ロシアは核兵器で反撃する可能性があると警告」
例によって、お約束の過激発言だとは思うけど、ロシア国内にこういう議論があるということは認識しておくべきだろうな。
ロシア各地で反政府のデモが起こり、心ある市民が国外に脱出しても、ロシアが世界最大の核保有国であることや、その発射の権限を一部の政治家が握っていることに何の変りもない。
欧州大戦争が勃発することになれば、当然、NATOはロシア国内のミサイル発射基地を攻撃する。
その状況は、ウクライナと同じだ。
「このことは『核抑止の分野における国家政策の基礎』の第19項目が発動されるリスクあることを意味している」(ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長)
「第19項目はロシアによる核兵器の使用の可能性を規定している。」
メドベージェフの発言は、核兵器による報復をちらつかせることによる露骨な脅しに過ぎないと見做すことも可能だが、通常兵器から核兵器への敷居は、我々が考えているよりはるかに低いのではないか。
米国は、太平洋戦争末期に核兵器を手に入れ、戦争の早期終結を期して我が国に使用した。
国家として、現在に至るもそのことを理由として核使用を正当化し続けている。
ロシアが、戦争の早期終結を期して核兵器を使ったとしても、何の不思議もないだろう!?。
浮沈子が継続的にフォローしている打ち上げロケットの分野では、衛星破壊というスペースデブリを万単位でばらまくのが流行った時期がある。
米国が最初にこれを行い、中国やロシアが続いた(最近は、インドまで真似したけどな)。
やれやれ・・・。
まあ、核兵器の使用は、衛星破壊とは規模も性質も異なるけど、米国がやって良くて他国がダメという論理は通用しないのではないか。
人類史上、戦時の核使用は我が国に対する米国のそれに留まっている。
今、最も懸念されるのは、ロシアでもなければ中国でもない。
イスラエルの核は、いつ使用されてもおかしくない。
この国は現在、全イスラム諸国を相手に、24時間365日戦争中だ。
イランが北朝鮮から核兵器を導入し、恫喝のために実験して見せたりすれば、実際に使用しかねない(そうなのかあ?)。
我々は、どこかで「核兵器の使用などありえない」と高を括っている。
しかし、国家の選択にタブーはない。
そして、製造され配備された兵器は使われる運命にある。
核兵器だけが例外ということはない。
実際、核保有国の国民は、その使用権限を統治者に委ねているしな。
使ってよろしい・・・。
まあいい。
一見合理的な使用制限の条件を、統治者が遵守することは大いに期待されるところだが、現実の世界では往々にして期待は裏切られる。
米ロが戦略核兵器を互いに撃ち合うような事態は、そう簡単には起こらないだろうが、戦術核兵器が非対称戦で使われる可能性は高い。
最後の一押し、戦場における犠牲者を軽減し、戦闘を早期に終結させるための切り札(少なくとも名目上は)として使われるんだろう。
現に、ロシアは弾道ミサイル(当然、核弾頭搭載可能だ)を都市部への攻撃に使用しているしな。
弾頭に何を積むかというだけの話になっている。
べらぼーめ・・・。
確認しておこう。
メドベージェフの発言は、単なる脅しではない。
発言自体は口から出まかせ(!)に近いけど、その背後には動かし難い実体がある。
追い詰められたウクライナは、危ない火遊びを始めたわけだ。
今に始まった話ではない。
それは、開戦当初から懸念されている。
核保有国が、有効な安全保障を持たない隣国に武力で侵入したわけだからな。
ソ連崩壊時に核兵器を返還したウクライナは、明確な安全保障もなく放置された。
国際社会の不作為が、今回の事態の背景にある。
ひょっとすると、それは今日の事態を想定して、意図的に行われた不作為かもしれない。
ウクライナを巡る西側とロシアの戦いは、20世紀に仕組まれた陰謀なのだ(うーん、こういうのは実に浮沈子好みの発想なんだがな)。
浮沈子の妄想の中では、ウクライナは数発の核弾頭を隠し持っていて、ロシアが決定的な行動(キエフ占領とか)に出られないのはそのせいということになっている。
地下のサイロの中には、中距離弾道ミサイルもあって、モスクワを狙えることにもなっている(ホントかあ?)。
プーチンが、頑なに「特別軍事作戦」と言い張るのは、「戦争」と言った途端にそいつがぶっ放される恐れがあるからに違いない。
まあ、どうでもいいんですが。
実際には、ウクライナには核弾頭も弾道ミサイルもない。
それらは、しかし、すぐ近くにある。
NATOだ。
欧州は、それらを持っていて、実際に使うことが出来る。
国家存亡の危機にあるウクライナは、どんな手段を使っても、ロシアに対してそれを使わせようとするかもしれない。
NATOは、ウクライナに引きずり込まれないように、キッチリ対応しないとな・・・。
<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア、プーチン氏の再選前に戦術的前進図る=ウクライナ大統領)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/WZWBMD6BWRJI7MHJVSAT6J74EA-2024-01-11/
「戦場におけるロシアの作戦はプーチン大統領が3月の再選を目指す前に戦術的な前進を図ることであり、今後、より大規模な軍事行動が予想される」(ゼレンスキー大統領)
浮沈子はそうじゃない(選挙以降も攻勢は続く)と思っているけど、3月までの攻撃が激しさを増す可能性はある。
米国の支援がストップし、欧州の支援の先行きが不透明なまま、現状での停戦に関する議論が盛んなんだそうだ。
(2024年、ウクライナ停戦で世界は変わるか)
https://www.newsweekjapan.jp/kawato/2024/01/2024.php
「この年末年始、欧米メディアは「ウクライナは領土を諦めてでも早く停戦しては?」という論調でにぎわった。」
記事の著者は、厳しい見方をしている。
「ウクライナのゼレンスキー大統領にとっては、欧米に詰め腹を切らされる形での停戦はやむを得ないかもしれないが、そのときは彼に辞任を求める声が強まることだろう。」
「ゼレンスキーを「物理的に除去する」動きも起こすだろう。」(今まで戦争を主導してきた右翼の過激派の動きに言及して)
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
「ロシアの武力侵略を公認する形での停戦は許されるのか」
「しかし同じことは歴史上、いくつも例がある。というか、戦争の後はそれが普通だ。」
その一方で、米国が欧州から手を引きことはないと見ている。
「ウクライナ停戦で、アメリカは欧州から手を引くか? それはない。欧州という有力な同盟相手を欠いたら、アメリカは米州大陸に閉じ籠もる地域大国に転落するからだ。」
しかし、誰が大統領にえらばれようと、米国の自国第一主義の流れは定着している。
それを「転落」と評するのは、その米国にぶら下がって戦後の繁栄を築いてきた我が国の外交官が陥りやすい陥穽だな。
まあいい。
プロの見立てでも、ウクライナの戦後は厳しいものになるだろう。
どんな統治下に置かれるにせよ、戦後市民への支援は欠かせない。
ウクライナが、武器増産に依存して経済復興しなくてもいいように、産業基盤を強化することも必要だろう。
西側は、政治体制が異なる状況になったとしても、現在と同じように支援を継続するんだろうか?。
ありえねー・・・。
(ウクライナ経済、今年も成長持続へ 国内消費と防衛の伸びで=経済相)
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/TLYBYAITABMQDPQAPX5Y2EWDB4-2024-01-12/
「2023年経済成長率は5%だったと明らかにした。今年は4.6%と予想。国内消費の伸びと防衛部門の成長が見込まれ、経済成長を支えるという。」(ウクライナのスビリデンコ第1副首相兼経済相)
ホントかあ?。
「22年の国内総生産(GDP)は28.8%のマイナス成長だったが昨年はプラスに転じたと指摘。」
戦時経済下で成長を遂げるという点では、ロシアも同じだ。
しかも、西側からの経済制裁は苛烈を極めている。
ウクライナはじゃぶじゃぶだけどな(そうなのかあ?)。
しかし、今年の見通しは厳しいと言わざるを得ない。
余談だが、ウクライナの防御ライン(要塞?)について、気になる報道を読んだ。
(「要塞化」進むウクライナ 反攻作戦の遅れを受け、防衛強化にシフト)
https://news.yahoo.co.jp/articles/edf7b6c926130fcc432e111edd93c3569ea1e921
ロイターのビデオを文字に起こしたものだが、以下のくだりがある。
「ウクライナ軍は、自国領に危険な弾薬を残さないよう、要塞化に使う地雷を最小限にしようとしている。」
「「ここは私たちの土地だ」とリンクスは言う。「国土をあまり散らかしたくはない」」(リンクス:ウクライナ軍工兵)
具体的な地雷密度は明かされていない(機密事項だろうしな)。
が、ロシア側のスロビキンラインのそれは、1平方メートル当たり数個に及ぶと言われている。
(シルスキー将軍の指揮するウクライナ軍の反攻作戦)
https://www.bodaidsk.com/community/3a/003419.html
「地雷原は第1線に60%、第2、3線に各20%位の配分で敷設され、1平方メートルあたり5個位埋設されている(BBC 9/29)。」
既に報じられているように、第2、3線の地雷原も、その後(第1線突破後)、強化されている。
ウクライナの防御ラインは、西側に対するエクスキューズのための、「なんちゃって防御ライン」なのではないのかあ?。
要塞化と呼ぶのもおこがましい・・・。
まあいい。
ロシアは、血で贖った領土を決して譲り渡すまいと、必死で陣地を築いてきている。
ウクライナの抗戦意欲は高いと報じられているけど、後退に次ぐ後退を重ね、兵力の補充なく押し込まれ続ける中で、それをどれだけ維持できるかは分からない。
既に見たように、西側では戦後処理へと議論が移りつつあるようだ。
逆に言えば、杜撰な終戦から混乱に至り、欧州が巻き込まれて戦禍が及ぶことがないように、慎重な対応が求められている。
米国は当てにならず、イスラエル絡みで手いっぱいだしな。
(新たな戦争が中東で勃発、米英がイエメンのフーシ派への空爆を開始)
https://grandfleet.info/middle-east-afria-related/new-war-breaks-out-in-the-middle-east-as-us-and-uk-launch-airstrikes-against-houthis-in-yemen/#google_vignette
「米英の当局者がフーシ派に対する攻撃を開始したと明かした。紅海の船舶に対するフーシ派の攻撃を弱める標的(レーダーシステム、無人機、弾道ミサイル、巡航ミサイルの保管および発射施設など)を戦闘機とトマホークで攻撃した」(CNN)
「地中海のキプロスに駐留するタイフーンなどが攻撃に関与した可能性が高い」(Times)
「中東で新たな戦争が始まった格好」
「もし米国による攻撃が行われれば必ず反撃を行なう」(フーシ派の指導者:11日の発言)
まだ、報じられていないけど、イランの反発は必至だ。
(イエメン内戦で船舶への攻撃を繰り返したフーシ派武装勢力に対しアメリカとイギリスが報復を開始)
「ジョー・バイデン大統領は攻撃を認め、通商の自由を確保するため、さらなる措置を執る可能性を示唆しています。」
「アメリカ軍のジェット機およびアメリカの軍艦から発射されたトマホーク巡航ミサイルがイエメンの首都サヌアとフーシ派の紅海港拠点フダイダを含む12カ所以上を攻撃し、キプロスのアクロティリ空軍基地から発進したイギリス空軍のタイフーン4機がフーシ派の標的2カ所を空爆したとのこと。アメリカ側の攻撃では、2023年11月に中東周辺に配備されたオハイオ級原子力潜水艦・フロリダが使われたと伝えられています。」(BBC)
「本日、私の指示により、アメリカ軍はイギリスとともに、世界で最も重要な水路のひとつを危険にさらすフーシ派に対する攻撃を成功させました。これらの攻撃は、紅海における国際的な海上船舶に対する前例のないフーシ派の攻撃に直接対応するものです」(バイデン大統領)
やれやれ・・・。
こりゃあ、ウクライナどころじゃないなあ・・・。
(ウクライナ、国土要塞化と兵器国産へ 反攻膠着で「負けない戦い」に転換)
https://www.sankei.com/article/20231219-X3TLIIBQORLMBMZP3JMH62555Y/
「ウクライナは短期的に勝利を収めることを断念しつつ、当面の「負けない戦い」へと戦略を転換しようとしている。」
「11月末以降、東部や南部の前線を含む各地に強固な防衛線を構築し、国土を「要塞化する」と繰り返し表明。ウクライナが「長期的な仕事に取り組んでいる」と強調」(ゼレンスキー大統領)
「国内での兵器増産に向けて全力を挙げている」(ポドリャク大統領府長官顧問)
が、不安要素が多過ぎるな。
「ウクライナの方針転換が奏功するかも現時点では不透明だ。」
「「最良のシナリオ」でもウクライナが戦場の主導権を取り戻せるのは25年春になるとの見通し」(北大西洋条約機構(NATO)の会議での議論:WSJ)
つまり、それまでの間は綱渡りに等しいわけだ。
古い話だが、日露戦争の時に日本海海戦というのがあった。
(日本海海戦)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E6%B5%B7%E6%88%A6
「日本以外の国々では、この海戦を対馬沖海戦と呼ぶ」
まあ、どうでもいいんですが。
「ウラジオストク港を目指し対馬海峡を突破しようとしたバルチック艦隊を連合艦隊が邀撃する形となり、連合艦隊はバルチック艦隊の艦艇のほぼ全てを損失させながらも、被害は小艦艇数隻のみの喪失に留め、連合艦隊は海戦史上稀に見る勝利を収めた。」
この海戦での勝因の一つに敵前転回(敵前回頭)があったと言われている。
「当時の海戦の常識から見れば、敵前での大角度逐次回頭(1艦当たり2分余りを費やしての150度もの回頭)は危険な行為であった。」
「実際にその後、旗艦であり先頭艦であった三笠は回頭定針直後から敵艦隊の集中攻撃に晒され、被弾48発の内40発が右舷に集中していた。しかし、連合艦隊はそれらの不利を折り込んで実行した。」
その結果生じた艦隊位置から、T字戦法を繰り出し、有利に砲撃を行うことが出来たと言われている。
記事は、その詳細や反論などが掲載されているが割愛する。
浮沈子がこの話を思い出したのは、ウクライナが行おうとしているのは敵前転回のようなものではないかという連想が働いたからだ。
陸戦と海戦では、静的配置と動的配置という点でも異なるし、陣容も戦法も別物だが、転回の速度が遅くなれば、不利に働くのではないかという懸念が生じている。
スロビキンラインを構築したロシア軍は、短期間のうちにそれを成し遂げ、反転攻勢の開始に手間取っていたウクライナ軍は、攻撃のチャンスを逸した。
ゼレンスキーが、国土要塞化を指示したのは、昨年11月といわれているが、既に1か月以上が経過したなか、どれ程の成果が上がっているかは分からない。
(ゼレンスキー大統領、ロシアやベラルーシと接する全地域への要塞建設を指示)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/president-zelenskiy-orders-construction-of-fortifications-in-all-regions-bordering-russia-and-belarus/
「ゼレンスキー大統領は30日夜の演説で「主要な全方面に要塞を建設するよう指示した」と発表」(30日:2023年11月30日)
「要塞建設はホットスポットのドネツク州のアウディーイウカ、マリンカ、ハルキウ州のクピャンスク、リマンだけでなく、ハルキウ州、スームィ州、チェルニーヒウ州、キーウ州、リウネ州、ヴォルィーニ州、ヘルソン州などの全域に及ぶ」
「「地雷原」「対戦車溝」「対戦車障害物」「塹壕」「陣地」で構成されたものである可能性が高く、ロシア軍が占領地域や国境沿いに建設したのと「同じもの」を建設するということだろう。」(ブログ管理人)
さて、これらの陣地を迅速に構築して、ロシア軍の進撃を食い止め、勝てない戦いから負けない戦いへとシフトすることが出来るだろうか。
既述のとおり、NATOは、ウクライナが主導権を握るようになるために必要な時間をはじき出している。
「「最良のシナリオ」でもウクライナが戦場の主導権を取り戻せるのは25年春になるとの見通し」(再掲)
1年以上もかけて、敵前転回を試みることになる。
西側は、現在のロシアの攻勢を、プーチンの大統領選挙に向けての景気づけ(そうなのかあ?)で、3月の選挙が終われば勢いが弱まると見ているようだが、タラレバの話ではないのか。
ウクライナがもたもたしている隙を突いて、一気に逆反転攻勢(単なる攻勢?)を掛けようとしているのではないのか。
折しも、西側の支援が滞り、既に弾薬については前線における不足が覆うべくもない状況になっていると報じられ、加えて兵士の不足が追い打ちをかけている。
まあ、弾薬の方は支援が復活すれば何とかなるかもしれない(西側の弾薬製造能力にもよる)が、兵士の不足の方はウクライナが対応するしかないからな。
これについては、ロシア側のミサイル攻撃がボディーブローのように効いてきている。
抗戦意欲の減退だ。
これら複合的要因が重なれば、敵前転回の時間がさらに必要となり、戦闘態勢のシフトに失敗する公算が高くなる。
専門家は、防御戦に転じれば、必要な戦力を削減することが出来て、支援の先細りの中でも有利な停戦に持ち込むことが出来ると論じているようだが、昨年秋以降の戦いは既に実質的には単一の防衛線による防御戦に変わっていて、浮沈子は、その論法は通用しないと見ている。
つまり、ぶっちゃけ、ウクライナは現在でも防御戦に敗れているのだ(部分的に過ぎないという反論は認めない!:負けは負けです)。
縦深防御を採ろうにも、背後に十分な防衛線が構築されていなければ、撤退は単なる撤退になる(敵の損耗を促すことにはならない)。
ハルキウで、一昨年、ロシア軍が喰らったのと同じ状況が出現することになっちまう。
ロシアは、多くの装甲車両を失い、機動力が減っていると言われているけど、国内では全力で戦車や装甲戦闘車の製造が進んでいるようだし、旧式の車両を前線に送り込むことで不足分を賄う体制を整えている(<以下追加>参照)。
確認しておこう。
ウクライナ軍は、防御戦においても、既に敗北を喫している。
この状況が、春になれば改善するというのは、単なる希望的観測に過ぎない。
効果的な防御陣地を構築して、負けない戦いが出来るようになるまでには、1年以上の時間が掛かる。
それまでの間、ロシア軍が手をこまねいて、ウクライナに時間を与えると考えるのは虫が良過ぎるというものだ。
やれやれ・・・。
プーチンは、停戦を拒否していないと言われているが、それは実質的にウクライナの敗北を意味する。
武装解除、NATO非加盟、東南部4州の割譲、クリミア占領の追認、エトセエトセ・・・。
逆に、ロシアは真の敵は西側だとしているからな。
ウクライナ紛争が終われば、次はロシアと西側の直接対決になる。
かといって、戦場で勝てないウクライナがこの先も戦闘を続ければ、国土は荒れ放題、産業は崩壊し、国家としての運営が覚束なくなる可能性さえ出てくる。
中東で手いっぱいの米国は当てにならず、四分五裂の欧州は、わが身可愛さでウクライナ支援どころではなくなる。
戦場の状況が一変するのに、それほど時間はかからないかもしれない。
つーか、西側にはそれを待っているような気配さえある(そうなのかあ?)。
支援を打ち切るいい口実になるからな(そんなあ!)。
ウクライナは、膠着状態どころか戦線崩壊へと移行しつつある。
防御戦において、前線を支えるにも、多大の兵力や武器弾薬が必要だ。
攻撃側が、十分な兵力を投入してくれば、非対称な消耗戦に過ぎなくなる。
敵の損失も大きいだろうが、それを受け入れることが出来れば、継戦上の問題にはならない。
ザルジニーは、そのことを痛感しているだろう。
浮沈子が見るところ、負けない戦いへの敵前転回に成功したのはロシアの方だ。
西側世界からの経済制裁を回避し、戦闘国家として長期的な体制を整えることが出来た。
今、時間は、ロシアに味方している。
もちろん、ガザ地区の戦闘が、これを助けていることは間違いないが、運を味方に付けるのも実力の内だろう。
これに対して、西側の甘言に乗せられ、出来もしない反転攻勢にのめり込んだウクライナは、自ら墓穴を掘り続けている。
西側の支援を得るためには、戦場で勝って見せなければならないが、そのためには多大の損失を受け入れる必要がある。
その損失を受け入れることが出来なければ、勝ちに行くことはできないし、したがって支援を受け続けることも出来なくなる。
損失を受け入れれば、継戦能力を著しく失うことになりかねない。
進むも地獄、退くも地獄・・・。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
いや、下手をすると、降伏することすら不可能になりかねない。
考えられる最善の選択肢は、無条件で、一刻も早い停戦に応じ、国家としての存続を計ることかもしれない。
それは不幸なことなんだろうか?。
78年前、我が国はその選択をした。
浮沈子は、れっきとした戦後世代だから、個人的体験として戦前との比較はできないが、この国が不幸な国家だと感じたことはない。
いくつか外国にも行ったけど、比較しても、決して見劣りはしない。
ウクライナの将来はウクライナが決める。
決断の時は、近づいてきている・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(【ロシア兵器生産能力】多額投資で“大幅増強”ウクライナによる膠着打開の戦略は?)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a916825cb1d7ebaecf8d70a31934704659cefe30
「日曜スクープは、ロシアの軍事産業に詳しいジャーナリスト、パトリシア・マリンズ氏も取材。マリンズ氏は、ロシアの軍事企業が戦車や装甲車の生産を拡大して、前線に送り込み損失を補填していると分析」
「わずか4年前には、ロシアの軍産複合体の80%以上が破産手続き中だった」(パトリシア・マリンズ氏)
「ロシア政府は、ウクライナ侵攻後、120億から150億ドル、日本円で最大2兆円を超える多額の投資を行い、生産体制を強化した」(同上)
実際に動画を見てみたんだが、損失を上回る製造が可能かどうかは分からなかった(ロシア企業の推計生産台数とかは出てきます)。
ロシアが勝利した場合のリスクについては、興味深い指摘も書かれている。
「世界におけるアメリカの地位が低下し、イランと北朝鮮が勢力を拡大し、中国がインド太平洋を支配し、中東が不安定になり、核拡散が敵味方ともに加速するような世界」(米政界で民主党、共和党にまたがりロシア政策に関わったフィオナ・ヒル氏)
いやいや、中東を不安定にしているのは、米国自身なのではないのかあ?。
核兵器の拡散については、確かに憂慮すべき事項だが、未来永劫5大国だけが保有するというビジョンは、とっくの昔に崩れている。
それ以外は、概ね浮沈子の想定内で、ロシアの勝利に関わらず、その通りになるだろう。
ヒル氏は、米国の政策当事者だからな。
そこは理解しなければならない(客観的な評価ではない)。
米国以外の国々が、そのことを不都合と感じるかどうかは別だろう。
また、米国自身が政策転換する可能性もある。
何かで読んだけど、この国は4年に1度、ぶっ壊れるからな。
今年の大統領選挙で何が起こるにせよ、ロシアが望む世界が近づくことは間違いない(そうなのかあ?)。
米国人は、ロシアを喜ばせることが大好きだ。
おかげで、世界は平和を保っていられる(地域紛争止まり)。
戦略核が飛び交い、人類が滅亡に晒される事態には陥っていない。
まあいい。
ロシアは崩壊しなかった。
兵器産業を立て直し、戦闘国家としての陣容を整えてきた。
その流れは、ウクライナ紛争では止まらないだろう。
生産された兵器は使われる運命にある(ここ、重要です)。
訓練され、実戦配備された兵士は戦う運命にある。
他国から調達された兵器もまた、使用されることになるわけだ。
その必然的な流れを止めることが出来るかどうかは、その国の政治、つまりその国の人々が決める。
浮沈子は、米国が内向きになることで世界が不安定になるという物語に、いささかの疑問を感じている。
イスラム国とかのこともあったけど、20世紀に世界中に紛争の種をばら撒いてきた米国の相対的衰退は、必ずしも悪いこととは思えない。
冷戦終結後、世界は平和の果実を求めて軍縮に走った。
それは、決してネガティブなことではないだろう。
相互確証破壊に替わる、新たな秩序の構築に、いささか時間が掛かっているだけの話だ。
今ここで、ウクライナ紛争のどさくさに紛れて、再び軍拡の流れが生まれようとしている。
そういうのに乗り遅れないようにと、我が国も増税を検討しているしな。
それって、本当に望ましい姿なんだろうか?。
もちろん、そう単純な話でないことは承知している。
ナチスが台頭してきた時、英国首相だったチェンバレンは、宥和政策を採った。
(宥和政策)
https://www.y-history.net/appendix/wh1505-005.html
「外交上の譲歩によって戦争を極力避けて平和を維持しようという面では評価されてもよいことであるが、イギリスの宥和政策はナチス=ドイツの領土拡張要求を、小国の犠牲において認め、それと妥協することによって自国の安全を図った」
やれやれ・・・。
「当事者であるチェコスロヴァキアの不参加の下でズデーテン割譲を認めたことは、ヒトラーの野心を見抜けなかったこととあわせてチェンバレンの失策と言わざるを得ない。」
「当時はチェンバレンは戦争の危機からヨーロッパを救ったヒーローとみられており、ミュンヘン会談から帰国したチェンバレンは平和を実現したとしてロンドンで大歓迎を受けたことを忘れてはならない。」
歴史とは、後知恵の塊だからな。
ひょっとしたら、ロシアの野心を見抜き、ウクライナの徹底抗戦を西側全体で、諦めることなく支え続けることが歴史における正解なのかもしれない。
だが、一方では、チェコスロバキアを支え続けることで欧州戦争を回避できたかどうかは誰にも分からないのだ。
「侵略行為をあからさまにする国に対しては、断固とした国際的連携によって孤立化させ、戦争という手段ではなく(時間がかかり、廻り道になったとしても)解決の途を探るべきであった。」
その結果登場した国際連合も、ウクライナ侵攻を止めることはできなかった。
ロシアを孤立化させることも、戦争以外の手段で解決することも出来なかったことは、正に、歴史の皮肉といえよう。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(「ウクライナは今年、分割される。来年にも敗戦の恐れ」米調査会社が分析)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78820
「国際情勢を専門とする米調査会社ユーラシア・グループは8日、今年の「世界10大リスク」を発表」
「ウクライナは今年、事実上分割される。ウクライナと西側には受け入れがたいが、現実となるだろう。戦争は最前線が変わらないまま互いに防戦となり、ロシアは少なくとも現在占領しているクリミア半島とドネツク、ルハンスク、ザポリージャ、ヘルソンの4州(ウクライナ領土の18%)を維持するだろう」(ユーラシア・グループ)
うーん、浮沈子の予想とは異なるけど、米国の民間調査会社はシリアスな予想を出している。
「今年は戦争の転換点となる。ウクライナが早急に兵員の問題を解決し、兵器生産を増やし、現実的な軍事戦略を立てなければ、早ければ25年にも戦争に“敗北”する恐れがある」(同上)
注意しなければならないのは、外部からの支援については触れられていない点だろうな。
つまりだ、ウクライナは、自前で戦闘を継続することを求められていると見ているわけだ。
対するロシアの情勢については、言及がある。
「ロシアは新規契約でかなりの兵員を集めているため、政治的に望ましくない今年の第2次動員は今のところ不必要とみられている。プーチンは経済を戦時体制に転換することにも成功した。今年は政府支出の約3分の1、国内総生産(GDP)の6%が戦争に費やされる。ロシアのミサイルと砲弾の国内生産量は戦前を上回っている」(同上)
やれやれ・・・。
明るいニュースがないわけではない。
(ドネツク西郊外の戦い、ウクライナ軍が1km以上もロシア軍を押し戻す)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-push-back-russian-troops-by-more-than-1km-in-battle-on-the-western-outskirts-of-donetsk/
「状況が緊迫していたノボミハイリフカではウクライナ軍がロシア軍を1km以上も押し戻すことに成功」
「これが事実ならノボミハイリフカに対する一連の攻勢は失敗に終わったと言える。」
戦場で勝てないウクライナの汚名返上というところか。
「因みにリマン方面のウクライナ軍は「増援を得てシロカ・バルカ渓谷方向でロシア軍を押し戻した」という報告がある」
この反撃が一時的なものなのか、東部戦線における形勢逆転につながるのかは分からない。
マリンカ陥落、アウディーイウカも時間の問題とささやかれる中、朗報ではあるけどな。
初出の木村氏の投稿には、気になる記述もある。
「西側の支援が低下し、国内の政治的内紛が激化すれば、ウクライナはますます絶望的になり、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はリスクをとる恐れがある。ウクライナは国際社会の関心を維持するため最前線から離れた場所で非対称戦に転じ、NATOを戦争に巻き込む可能性がある」(ユーラシア・グループ)
「最前線から離れた場所での非対称戦」というのが、何を意味するのかは分からない。
しかし、それがNATOを巻き込む恐れにつながるとすれば、注視せざるを得ない。
ゼレンスキーは、何をやらかそうとしているのだろうか?。
折しも、現在、リトアニアを訪問していると報じられている。
(ウクライナ大統領、リトアニア訪問 NATOやEU加盟を協議)
https://www.sankei.com/article/20240110-JZO5R2ILFJPYDHMBMFCIR33PYA/
「リトアニアと共にバルト3国を構成するエストニア、ラトビアも訪れる。」
「会談では安全保障や電子戦、無人機戦略での協力などもテーマとなる」
そうではあるまい。
どこかのタイミングで、これらの国々からロシアや、その同盟国であるベラレルーシに攻撃を仕掛ける際の打ち合わせなのではないのかあ?。
まあいい。
ウクライナ側からの欧州大戦争への展開という発想は、まあ、考えないではなかったけど、それに巻き込まれるようなアホな真似は欧州はしないというのが前提だった。
それこそ、プーチンの思うつぼだからな(そうなのかあ?)。
西側の支援が途切れるようなら、窮鼠猫を噛む事態が生じるのかもしれない。
事実、ウクライナはこのところ、ロシア本土に対する越境攻撃を激化させている。
戦域の拡大防止に最大の神経を使ってきた米国の言うことなどお構いなしということなわけだ(そういうことかあ?)。
どーせ、支援が途切れるのなら、やりたい放題やらせてもらおう・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナの年内の「分割」、来年の「敗北」について、明確に言及した記事はなかった(浮沈子が知らないだけかも)。
停戦とか休戦ではなく、「敗北」というのはちょっと刺激が強い。
抗戦の意欲があるのに、結果が伴わないということだからな。
「降伏」より悲惨だ・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(予想をはるかに上回るロシア軍の戦闘能力、ウクライナ軍は崩壊寸前に)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78805
「退役米陸軍大佐ダグラス・マグレガー元米国防省顧問は、2023年末の時点で最大50万人以上が戦死し、同数かそれ以上の兵員が戦傷したと見積もっている。」
「衛星画像分析、戦死者通知、ウクライナ国内の新たにできた墓の数、病院での調査結果、インタビューなどを集約して得られた見積もり」(マグレガー氏)
「戦死者数はウクライナ軍が5~8倍になる。」
西側の報道の多くは、ロシア軍の戦死者数(や戦傷者数)中心に報じられ、公表されていないウクライナ側のそれをあまり重視してこなかったが、この数字の比較には驚いたな。
まあ、どこまで信ぴょう性があるかは別にしても、この手報道が出回ってきていることに興味を惹かれる。
記事の後段では、イデオロギー論が展開されていて、なにやら怪しげな雰囲気だが、前段の状況分析は参考になった。
「ウクライナ軍の損耗数が約100万人に上るとすれば、開戦時兵力の111万人としても、損耗比率は実に9割になる。」
「最大50万人以上が戦死し、同数かそれ以上の兵員が戦傷」(再掲:マクレガー氏の最大見積もり)
「ウクライナ軍は開戦後新たに兵員を補充したとみられるが、それを加算しても軍はほぼ壊滅状態に近い」
計算上はそうなるけど、それは「最大」ということなわけだから、兵士がいなくなっているわけではないだろう。
しかし、ウクライナの兵力が不足していることは間違いない。
そして、継戦能力が枯渇しつつあることも確かだ。
報道では、停戦に向けての動きを報じているが、プーチンの条件での停戦は、現政権下では困難だろう。
既に見たように、NATOを巻き込んだり、ロシア本土に攻撃を掛けるなど、米国が意図したスキームを超えた動きもみられる(そうなのかあ?)。
「バイデン政権も約600億ドルに上る対ウクライナ支援予算を含む総額1000億ドルの緊急予算が米議会の共和党の反対で通過しないことを口実に、ウクライナ支援を断ち切りウクライナとロシアの直接交渉にゆだねる方向に舵を切る可能性が高まっている。」
この見立ては、浮沈子的には同意だが、現実の選択として行われるかどうかはビミョーだ。
「「もしプーチンがウクライナを奪ったら、そこで止まらない」と述べ、ロシアはNATO同盟国に侵攻し米露戦争になる恐れがある、だからプーチンに勝たせてはならない、そのためには約600億ドルのウクライナ支援が必要なのだ」(ジョー・バイデン米大統領)
米国がウクライナを支援する理由の一つだが、NATOへの関与をどの程度行うかという懸念があるにしても、それを引っ込めて支援をぶった切るというのは最後の手段だ。
もちろん、バイデンも政治的リスクを負うことになる。
それは、共和党にウクライナ支援をこれ以上人質に取らせないという、肉を切らせて骨を断つ戦術になる。
欧州は、こうした動きには追従できないだろうしな。
ウクライナが、従来のスキームを越えて、独自に欧州を巻き込みにかかった場合、NATOはウクライナ戦争に引きずり込まれ、米国は米ロ直接対決を避ける名目でNATO関与を躊躇う可能性がある。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
米国は、政治の季節に入っている。
理屈が通用せず、政策の継続性も失われかねない危機の季節だ。
ウクライナの動きにはご用心というところか・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ「戦争終了の圧力受けず」、ゼレンスキー氏バルト3国歴訪)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/JXW4UGUVIZLUDDN2HIRNEYDUCY-2024-01-10/
「イタリアのクロセット国防相がイタリア議会で、ウクライナの反転攻勢は望ましい結果を生んでおらず、軍事的な状況を現実的に見る必要があるとし、和平に向けた外交の時が来たと発言。」
政治の場(イタリア議会)で、公の議論として和平プロセスが語られている。
「パートナーから防衛を止めるよう圧力は受けていない。紛争の凍結に向けた圧力はまだない」(ゼレンスキー氏)
それは、たぶん、ぶっちゃけ、嘘っぱちだろう。
そりゃあ、「防衛を止めろ」とか、「紛争を凍結しろ」とは直接言われてないかも知れないけど、別の言い回しによる停戦への提言はとっくに受けているだろう。
具体的な検討は、昨秋から始まっているに違いない。
また、窮地に陥っているウクライナが、バルト3国を巻き込んで何を企んでいるかは知らないが、NATOがそれを知らないはずはない。
究極のハンガリー対策として、NATO自身がロシアとの直接対決を画策していたとしても不思議ではない(そうなのかあ?)。
直接対決に持ち込まれれば、ハンガリーだって離脱するわけにはいかなくなるしな。
さらに、その状況で米国が欧州から手を引くなら、欧州自身がロシアと直接対峙することも辞さないというわけだ。
まあ、浮沈子の妄想以外には、米国が欧州から手を引くという話はないけどな・・・。
と思っていたら、過去にはこんなヤバい話があったらしい。
(EUが攻撃受けても「助けない」、トランプ氏が過去に発言=高官)
https://jp.reuters.com/world/security/VQYSQLV76NKEPNG6LIG4BFPWZU-2024-01-11/
「トランプ大統領が在任中に欧州が攻撃を受けても米国は「決して助けに行かないし支援もしない」と発言していたことを明かした。」(欧州連合(EU)のブルトン欧州委員(域内市場担当))
「北大西洋条約機構(NATO)は死んだ。われわれは離脱する」(怒鳴るとトランプ米国大統領:当時)
「ドイツが防衛費の未払い分として米国に4000億ドルを借金している」(同上)
「自分の思い通りにならなければ同盟国を見捨てるという考えは、われわれが知るトランプ氏の人物像を浮き彫りにしている。自分のことしか考えていない」(再選を目指すバイデン米大統領陣営の報道官)
この考えは、トランプ氏個人の問題だけではない。
彼を支持する米国の半数の市民の考えだ。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
ロシアへの越境攻撃をエスカレートさせ始めたウクライナ。
もう、誰もそれを止めようとはしないだろう。
今までは、高性能な武器を求めて越境攻撃をしてきたけど、もう、そんな武器もない(いやいや、弾道ミサイル(!)とかも、まだ供与の余地があるしな)。
モスクワを直接狙える中距離弾道ミサイルを与えれば、ウクライナは翌日にも発射しかねない情勢だ。
越境攻撃を阻止するためには、ロシアは併合4州を奪うだけでは済まない。
その攻撃を指示した司令部を狙うことになる。
キエフに対する攻撃の激化が予想される。
それは、ロシアにとっても、もはや特別軍事作戦ではない。
正真正銘の戦争だ。
今のウクライナに、今年の防御戦を維持する力は残っていないかもしれない。
バルト3国の訪問は、もしかしたら、亡命先を打診しに行ったのかもしれないな。
徹底抗戦を支持して、亡命政府を受け入れてくれそうなところは他にないからな。
んなこつぁ、ありえねー・・・とは、最早言い切れない情勢になってきている。
米国は、ロシアとの直接対決を避けるために、ウクライナ紛争から全面的に手を引くに違いない。
ウクライナが大規模な越境攻撃に突入し、NATOを巻き込んできたら、おそらくそうなる。
現状は、その事態に向けて動き始めているように見える。
欧州がそれを望んでいるのなら、欧州自身が対応すべきだとしてな。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(守勢に転じたウクライナ軍、建設が進む防衛ラインの様子を報道陣に公開)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-army-on-the-defensive-reveals-to-the-press-the-progress-of-construction-of-the-defense-line/
「ウクライナ軍は建設が進む防衛ラインを報道陣に公開、このツアーに参加したロイターは11日「新たな防衛ラインはロシア軍のものと類似点がある」「この防衛ラインはロシア軍の攻撃を乗り切りながらウクライナ軍の戦力を回復させることを目的にしている」と報じている。」
「広々とした荒野に白いコンクリートのバリゲードとカミソリワイヤーが1km以上に渡って張り巡らされ、暗闇の中で初歩的な居住区を備えた塹壕が掘られており、そう遠くないところで大砲が鳴り響いている」(ロイター)
「軍が移動して荒野を横断している間は要塞がなくても大丈夫だ。しかし移動が止まったら直ぐに地面を掘る必要がある」(ウクライナ軍技術者)
「要塞の強化によってロシア軍の前進スピードは低下するだろう」(英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)のジャック・ワトリング氏)
「ロシア軍の攻勢が最高潮に達したためウクライナ軍は守勢に転じている」「戦場の主導権を取り戻したロシア軍はどこ攻撃するか選べるようになった」「ウクライナ軍は砲弾不足に陥っているためロシア軍の死傷率も低下している」「人的損失のスピードが緩やかになったロシア軍は新たな部隊の編成が容易になっている」「ここで生まれた余裕は新たな攻撃の開始に繋がる可能性がある」(同上)
「ロシア軍の前進スピードを低下させ戦力に余裕をもたらす」「前線の戦いから解放された兵士に訓練を受けさせることも出来る」「ウクライナは自国の犠牲を最小限に抑えつつ戦力の回復を行おうとしている」「この要塞は再び攻勢に転じた際の側面防御にも利用できる」(同上:ウクライナ軍の要塞強化について)
「前線を最小限の犠牲で維持すること」「過去2年間で消耗した戦力の回復」「現状を打開する新しいテクノロジーの導入」(同上:ウクライナ軍にとって2024年の目標)
「ウクライナ側の要塞建設が完了するまでロシア軍が待ってくれない」(ブログ管理人?)
「ロシア軍も守りを固められる前に少しでも多く前進しようと試みるはずだ。」
「これらの防衛ラインはもっと早く、出来れば2023年の春に建設を開始すべきだった」(クピャンスク近郊で要塞建設に従事している別の技術者)
タラレバの話は常にある。
戦闘の主導権を握られれば、要塞化が遅れている地点を狙って背後に回り込まれ、補給線や退路を断たれる可能性もある。
ロシア軍が防衛戦を維持してきたのは、そこで足止めされているウクライナ軍に対して絶え間ない攻撃(アタックアンドアウェイ)を加え続けているからに他ならない。
その戦力がなければ、また、それに対する反撃を封じることが出来なければ、バリケードや地雷を撤去されて、あっさり突破されちまうわけだ。
もちろん、進軍の速度を落とすことは可能かもしれないが、過度な期待は禁物だ。
浮沈子的には、上記のダイナミズムを理解せず、物理的な防衛線を作れば事足れりとする姿勢に最大の問題があると感じる。
ザルジニーは、いやという程分かっているだろうが、ウクライナ当局がどこまで理解し、困難な兵員の動員や武器弾薬の支援、戦費の調達に取り組めるかが最大の懸念事項である点は、全く変わりない。
浮沈子は、西側からの支援は、事実上断たれると見ている。
ウクライナは、NATOを巻き込もうと画策するだろうが、それが成功するかどうかは分からない。
仮にNATOが巻き込まれれば、米国は同盟国を見捨てるだろう。
欧州の問題は、欧州が解決してくれ!。
対ロ直接対決に米国が巻き込まれることは、徹底して避けたいところだ(ぶっちゃけ、第三次世界大戦だからな)。
このことは、我が国の安全保障上の懸念をも想起させる。
米国の核の傘ほど当てにならないものはない。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナが、プレス相手に防御線を公開した意図は見え見えだ。
ちゃんと、防衛戦の準備をしているから、支援を続けてくれというアピールに過ぎない。
もちろん、プロの目はごまかせないだろうが、支援を支える一般の人々が記事を読めば、騙されちゃうかもしれないしな。
2024年のウクライナは安泰だって(そうなのかあ?)。
まあいい。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
その時期は、想定を超えて早まる可能性が出てきた。
Xデーは、今年の夏だろうな。
米国大統領選挙に対する影響を排除するには、ギリギリの期限だからな。
夏が終われり、秋風が吹き始めれば、影響は無視できなくなる。
どういう決着を見るにしても、バイデン政権にとっては痛手だ。
大どんでん返しでトランプさんが再選されることになれば、そして、共和党過激派(!?)が議会を牛耳ることになれば、ウクライナ(と、欧州)の命運は尽きる。
NATOがウクライナに巻き込まれず、支援が継続したとしても、戦況次第ではウクライナが戦闘を継続することが不可能な事態に陥る危険が高まっている。
確認しておこう。
バリケード作っただけでは、防衛戦は戦えない。
ウクライナが抱える継戦上の問題は、何一つ変わっていない。
ロシアは、待っちゃくれないだろうしな・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア「核で反撃」、ウクライナが国内基地攻撃なら=メドベージェフ氏)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/DZBBVJAUZ5M5HBKXZZZXMMT6II-2024-01-11/
「メドベージェフ安全保障会議副議長は11日、ウクライナが米国とその同盟国から供与された兵器でロシア国内のミサイル発射基地を攻撃すれば、ロシアは核兵器で反撃する可能性があると警告」
例によって、お約束の過激発言だとは思うけど、ロシア国内にこういう議論があるということは認識しておくべきだろうな。
ロシア各地で反政府のデモが起こり、心ある市民が国外に脱出しても、ロシアが世界最大の核保有国であることや、その発射の権限を一部の政治家が握っていることに何の変りもない。
欧州大戦争が勃発することになれば、当然、NATOはロシア国内のミサイル発射基地を攻撃する。
その状況は、ウクライナと同じだ。
「このことは『核抑止の分野における国家政策の基礎』の第19項目が発動されるリスクあることを意味している」(ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長)
「第19項目はロシアによる核兵器の使用の可能性を規定している。」
メドベージェフの発言は、核兵器による報復をちらつかせることによる露骨な脅しに過ぎないと見做すことも可能だが、通常兵器から核兵器への敷居は、我々が考えているよりはるかに低いのではないか。
米国は、太平洋戦争末期に核兵器を手に入れ、戦争の早期終結を期して我が国に使用した。
国家として、現在に至るもそのことを理由として核使用を正当化し続けている。
ロシアが、戦争の早期終結を期して核兵器を使ったとしても、何の不思議もないだろう!?。
浮沈子が継続的にフォローしている打ち上げロケットの分野では、衛星破壊というスペースデブリを万単位でばらまくのが流行った時期がある。
米国が最初にこれを行い、中国やロシアが続いた(最近は、インドまで真似したけどな)。
やれやれ・・・。
まあ、核兵器の使用は、衛星破壊とは規模も性質も異なるけど、米国がやって良くて他国がダメという論理は通用しないのではないか。
人類史上、戦時の核使用は我が国に対する米国のそれに留まっている。
今、最も懸念されるのは、ロシアでもなければ中国でもない。
イスラエルの核は、いつ使用されてもおかしくない。
この国は現在、全イスラム諸国を相手に、24時間365日戦争中だ。
イランが北朝鮮から核兵器を導入し、恫喝のために実験して見せたりすれば、実際に使用しかねない(そうなのかあ?)。
我々は、どこかで「核兵器の使用などありえない」と高を括っている。
しかし、国家の選択にタブーはない。
そして、製造され配備された兵器は使われる運命にある。
核兵器だけが例外ということはない。
実際、核保有国の国民は、その使用権限を統治者に委ねているしな。
使ってよろしい・・・。
まあいい。
一見合理的な使用制限の条件を、統治者が遵守することは大いに期待されるところだが、現実の世界では往々にして期待は裏切られる。
米ロが戦略核兵器を互いに撃ち合うような事態は、そう簡単には起こらないだろうが、戦術核兵器が非対称戦で使われる可能性は高い。
最後の一押し、戦場における犠牲者を軽減し、戦闘を早期に終結させるための切り札(少なくとも名目上は)として使われるんだろう。
現に、ロシアは弾道ミサイル(当然、核弾頭搭載可能だ)を都市部への攻撃に使用しているしな。
弾頭に何を積むかというだけの話になっている。
べらぼーめ・・・。
確認しておこう。
メドベージェフの発言は、単なる脅しではない。
発言自体は口から出まかせ(!)に近いけど、その背後には動かし難い実体がある。
追い詰められたウクライナは、危ない火遊びを始めたわけだ。
今に始まった話ではない。
それは、開戦当初から懸念されている。
核保有国が、有効な安全保障を持たない隣国に武力で侵入したわけだからな。
ソ連崩壊時に核兵器を返還したウクライナは、明確な安全保障もなく放置された。
国際社会の不作為が、今回の事態の背景にある。
ひょっとすると、それは今日の事態を想定して、意図的に行われた不作為かもしれない。
ウクライナを巡る西側とロシアの戦いは、20世紀に仕組まれた陰謀なのだ(うーん、こういうのは実に浮沈子好みの発想なんだがな)。
浮沈子の妄想の中では、ウクライナは数発の核弾頭を隠し持っていて、ロシアが決定的な行動(キエフ占領とか)に出られないのはそのせいということになっている。
地下のサイロの中には、中距離弾道ミサイルもあって、モスクワを狙えることにもなっている(ホントかあ?)。
プーチンが、頑なに「特別軍事作戦」と言い張るのは、「戦争」と言った途端にそいつがぶっ放される恐れがあるからに違いない。
まあ、どうでもいいんですが。
実際には、ウクライナには核弾頭も弾道ミサイルもない。
それらは、しかし、すぐ近くにある。
NATOだ。
欧州は、それらを持っていて、実際に使うことが出来る。
国家存亡の危機にあるウクライナは、どんな手段を使っても、ロシアに対してそれを使わせようとするかもしれない。
NATOは、ウクライナに引きずり込まれないように、キッチリ対応しないとな・・・。
<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア、プーチン氏の再選前に戦術的前進図る=ウクライナ大統領)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/WZWBMD6BWRJI7MHJVSAT6J74EA-2024-01-11/
「戦場におけるロシアの作戦はプーチン大統領が3月の再選を目指す前に戦術的な前進を図ることであり、今後、より大規模な軍事行動が予想される」(ゼレンスキー大統領)
浮沈子はそうじゃない(選挙以降も攻勢は続く)と思っているけど、3月までの攻撃が激しさを増す可能性はある。
米国の支援がストップし、欧州の支援の先行きが不透明なまま、現状での停戦に関する議論が盛んなんだそうだ。
(2024年、ウクライナ停戦で世界は変わるか)
https://www.newsweekjapan.jp/kawato/2024/01/2024.php
「この年末年始、欧米メディアは「ウクライナは領土を諦めてでも早く停戦しては?」という論調でにぎわった。」
記事の著者は、厳しい見方をしている。
「ウクライナのゼレンスキー大統領にとっては、欧米に詰め腹を切らされる形での停戦はやむを得ないかもしれないが、そのときは彼に辞任を求める声が強まることだろう。」
「ゼレンスキーを「物理的に除去する」動きも起こすだろう。」(今まで戦争を主導してきた右翼の過激派の動きに言及して)
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
「ロシアの武力侵略を公認する形での停戦は許されるのか」
「しかし同じことは歴史上、いくつも例がある。というか、戦争の後はそれが普通だ。」
その一方で、米国が欧州から手を引きことはないと見ている。
「ウクライナ停戦で、アメリカは欧州から手を引くか? それはない。欧州という有力な同盟相手を欠いたら、アメリカは米州大陸に閉じ籠もる地域大国に転落するからだ。」
しかし、誰が大統領にえらばれようと、米国の自国第一主義の流れは定着している。
それを「転落」と評するのは、その米国にぶら下がって戦後の繁栄を築いてきた我が国の外交官が陥りやすい陥穽だな。
まあいい。
プロの見立てでも、ウクライナの戦後は厳しいものになるだろう。
どんな統治下に置かれるにせよ、戦後市民への支援は欠かせない。
ウクライナが、武器増産に依存して経済復興しなくてもいいように、産業基盤を強化することも必要だろう。
西側は、政治体制が異なる状況になったとしても、現在と同じように支援を継続するんだろうか?。
ありえねー・・・。
(ウクライナ経済、今年も成長持続へ 国内消費と防衛の伸びで=経済相)
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/TLYBYAITABMQDPQAPX5Y2EWDB4-2024-01-12/
「2023年経済成長率は5%だったと明らかにした。今年は4.6%と予想。国内消費の伸びと防衛部門の成長が見込まれ、経済成長を支えるという。」(ウクライナのスビリデンコ第1副首相兼経済相)
ホントかあ?。
「22年の国内総生産(GDP)は28.8%のマイナス成長だったが昨年はプラスに転じたと指摘。」
戦時経済下で成長を遂げるという点では、ロシアも同じだ。
しかも、西側からの経済制裁は苛烈を極めている。
ウクライナはじゃぶじゃぶだけどな(そうなのかあ?)。
しかし、今年の見通しは厳しいと言わざるを得ない。
余談だが、ウクライナの防御ライン(要塞?)について、気になる報道を読んだ。
(「要塞化」進むウクライナ 反攻作戦の遅れを受け、防衛強化にシフト)
https://news.yahoo.co.jp/articles/edf7b6c926130fcc432e111edd93c3569ea1e921
ロイターのビデオを文字に起こしたものだが、以下のくだりがある。
「ウクライナ軍は、自国領に危険な弾薬を残さないよう、要塞化に使う地雷を最小限にしようとしている。」
「「ここは私たちの土地だ」とリンクスは言う。「国土をあまり散らかしたくはない」」(リンクス:ウクライナ軍工兵)
具体的な地雷密度は明かされていない(機密事項だろうしな)。
が、ロシア側のスロビキンラインのそれは、1平方メートル当たり数個に及ぶと言われている。
(シルスキー将軍の指揮するウクライナ軍の反攻作戦)
https://www.bodaidsk.com/community/3a/003419.html
「地雷原は第1線に60%、第2、3線に各20%位の配分で敷設され、1平方メートルあたり5個位埋設されている(BBC 9/29)。」
既に報じられているように、第2、3線の地雷原も、その後(第1線突破後)、強化されている。
ウクライナの防御ラインは、西側に対するエクスキューズのための、「なんちゃって防御ライン」なのではないのかあ?。
要塞化と呼ぶのもおこがましい・・・。
まあいい。
ロシアは、血で贖った領土を決して譲り渡すまいと、必死で陣地を築いてきている。
ウクライナの抗戦意欲は高いと報じられているけど、後退に次ぐ後退を重ね、兵力の補充なく押し込まれ続ける中で、それをどれだけ維持できるかは分からない。
既に見たように、西側では戦後処理へと議論が移りつつあるようだ。
逆に言えば、杜撰な終戦から混乱に至り、欧州が巻き込まれて戦禍が及ぶことがないように、慎重な対応が求められている。
米国は当てにならず、イスラエル絡みで手いっぱいだしな。
(新たな戦争が中東で勃発、米英がイエメンのフーシ派への空爆を開始)
https://grandfleet.info/middle-east-afria-related/new-war-breaks-out-in-the-middle-east-as-us-and-uk-launch-airstrikes-against-houthis-in-yemen/#google_vignette
「米英の当局者がフーシ派に対する攻撃を開始したと明かした。紅海の船舶に対するフーシ派の攻撃を弱める標的(レーダーシステム、無人機、弾道ミサイル、巡航ミサイルの保管および発射施設など)を戦闘機とトマホークで攻撃した」(CNN)
「地中海のキプロスに駐留するタイフーンなどが攻撃に関与した可能性が高い」(Times)
「中東で新たな戦争が始まった格好」
「もし米国による攻撃が行われれば必ず反撃を行なう」(フーシ派の指導者:11日の発言)
まだ、報じられていないけど、イランの反発は必至だ。
(イエメン内戦で船舶への攻撃を繰り返したフーシ派武装勢力に対しアメリカとイギリスが報復を開始)
「ジョー・バイデン大統領は攻撃を認め、通商の自由を確保するため、さらなる措置を執る可能性を示唆しています。」
「アメリカ軍のジェット機およびアメリカの軍艦から発射されたトマホーク巡航ミサイルがイエメンの首都サヌアとフーシ派の紅海港拠点フダイダを含む12カ所以上を攻撃し、キプロスのアクロティリ空軍基地から発進したイギリス空軍のタイフーン4機がフーシ派の標的2カ所を空爆したとのこと。アメリカ側の攻撃では、2023年11月に中東周辺に配備されたオハイオ級原子力潜水艦・フロリダが使われたと伝えられています。」(BBC)
「本日、私の指示により、アメリカ軍はイギリスとともに、世界で最も重要な水路のひとつを危険にさらすフーシ派に対する攻撃を成功させました。これらの攻撃は、紅海における国際的な海上船舶に対する前例のないフーシ派の攻撃に直接対応するものです」(バイデン大統領)
やれやれ・・・。
こりゃあ、ウクライナどころじゃないなあ・・・。
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